JP6161971B2 - 車椅子用渡し板及び渡し板組 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子の走行が困難な段差や溝等を解消する車椅子用渡し板及び渡し板組に関する。
近年、公共施設等では、バリアフリー対策としてエレベータやエスカレータが設置され、或いは階段の傍らに迂回路としてスロープが作られている場合もあり、段差や溝を回避して車椅子の走行が容易に行えるようになってきている。
このように社会インフラの整備が進んでいるものの、未だ整備されていない段差や溝は数多く存在する。例えば、歩道と車道の段差、バスの乗降口と路面との段差、列車や電車に乗り降りする際の車両とホームとの段差や隙間、或いは住宅の入り口等の段差である。
それらの段差等に対しては、携帯用の渡し板を一時的に設置することが行われている。このような携帯用の渡し板は、持ち運びの観点から軽量なものとすることが望まれている。
例えば、特許文献1には、樹脂製の板材からなる軽量で取扱いやすい携帯用のスロープ(渡し板)が開示されている。このスロープでは、板材の幅方向の両側に樹脂製の壁部を一体に取り付けることで全体としての強度が向上されている。
しかし、かかるスロープは、長手方向の端部が樹脂からなる板材で構成されているため、車椅子が乗り上げる際の衝撃等が板材の端部に直接作用することになり、その部分から損傷しやすく、強度の向上に限界があった。
再表2011−37203号公報
解決しようとする問題点は、車椅子用渡し板の長手方向の端部から損傷しやすく強度の向上に限界があった点である。
本発明は、車椅子用渡し板の強度を向上させるために、板状の本体部(7)と、該本体部(7)の幅方向両側に長手方向に沿って取り付けられた一対のサイドフレーム部(9a,9b)と、前記本体部(7)の長手方向両側に取り付けられてそれぞれ前記本体部(7)の長手方向端部から前記長手方向に突出し前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の対応する長手方向の端部間を結合する一対のエンドフレーム部(19a,19b)と、前記本体部(7)の前記長手方向の両側にそれぞれ設けられ、前記一対のエンドフレーム部(19a,19b)及び該エンドフレーム部(19a,19b)に結合された前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)前記端部の外周に嵌合し前記一対の各エンドフレーム部(19a,19b)及び該エンドフレーム部(19a,19b)に結合された前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の前記端部を一体的に保持する一対のキャップ(11a,11b)とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、本体部、一対のサイドフレーム部、及び一対のエンドフレーム部を両端部領域で一体的にすることができ、渡し板の強度を向上することが可能となる。
しかも、本発明では、車椅子等の乗り降り時等にエンドフレーム部に入力された衝撃を一体的に保持されたサイドフレーム部に分散することができると共にエンドフレーム部とサイドフレーム部の端部との結合部分への負荷を軽減することができ、より確実に渡し板の強度を向上することができる。
一対の渡し板を有する渡し板組を示す一部分解斜視図である(実施例1)。 図1の渡し板組の平面図である(実施例1)。 図1の渡し板組の折りたたみ状態の渡し板組を示す斜視図である(実施例1)。 図2のIV−IV線矢視に係る一部省略断面図である(実施例1)。 図2のV−V線矢視に係る拡大断面図である(実施例1)。 図2の渡し板組の一方の渡し板の要部拡大平面図である(実施例1)。 図6のVII−VII線矢視に係る断面図である(実施例1)。 図6のVIII−VIII線矢視に係る断面図である(実施例1)。
渡し板の強度を向上させるという目的を、板状の本体部の周囲に取り付けられた一対のエンドフレーム部及び一対のサイドフレーム部を相互に結合し、それらの長手方向の端部領域の外周に嵌合し該端部領域を一体的に保持する一対の保持部材によって実現した。
好ましくは、一対の各保持部材は、端部領域から隣接する本体部の長手方向の端部に渡って延設され、端部領域及び前記本体部の端部を一体的に保持する。
かかる構成の渡し板は、一又は複数を用途に応じて適宜用いることができ、例えば一対の渡し板を用いる場合は、渡し板相互をヒンジによって折りたたみ自在に結合した渡し板組とすることが可能である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
[渡し板組の構成]
図1は、一対の渡し板を有する渡し板組を示す一部分解斜視図、図2は、図1の渡し板組の平面図、図3は、図1の渡し板組の折りたたみ状態の渡し板組を示す斜視図である。
渡し板組1は、例えば、歩道と車道の段差、バスの乗降口と路面との段差、列車や電車に乗り降りする際の車両とホームとの段差や隙間等、或いは住宅の入り口等の段差を解消するために一時的に設置されるものである。
本実施例の渡し板組1は、図1及び図2のように、一対の渡し板3a,3bを幅方向に併設し、それらの渡し板3a,3bの幅方向端部間が可撓性の帯状ヒンジ5によって結合されている。この渡し板組1は、ヒンジ5を支点に二つ折りにして、渡し板3a,3bを向い合せるように折りたたむことができるようになっている。渡し板組1を使用する際には、図3の折りたたみ状態で搬送され、設置場所において図1及び図2のように展開される。
図4は、図2のIV−IV線矢視に係る一部省略断面図、図5は、図2のV−V線矢視に係る拡大断面図である。
渡し板3a,3bは、略対称な構成となっており、以下の説明においては、一方の渡し板3aについてのみ構成を説明する。
渡し板3aは、図1〜図5のように、板状の本体部7と、幅方向両側の一対のサイドフレーム部9a,9bと、長手方向両側のエンドフレーム部である一対のスペーサ19a,19bと、保持部材としての一対のキャップ11a,11bとを備えている。
[本体部]
本体部7は、表板材13及び裏板材15間に中材17を挟持固定した断面構造を有している。
表板材13及び裏板材15は、図1、図4及び図5のように、相互に対向配置された矩形板状体である。表板材13は、その長手方向の中間部21が全体として平坦に形成されており、中間部21に対する端部23,25側が裏板材15に対して対向方向で漸次近接するように傾斜している。なお、裏板材15は、長手方向の全体にわたって平坦に形成されている。
表板材13の材質としては、例えばアルポリック(登録商標)等のアルミ複合材料が用いられ、裏板材15の材質としては、例えば繊維強化プラスチック等の樹脂材料が用いられている。これにより、表板材13は、裏板材15よりも耐荷重性が高く、裏板材15は、表板材13よりも耐衝撃性が高くなっている。
ただし、表板材13及び裏板材15の材質は、軽量なものであれば適宜変更することが可能であり、例えば表板材13を繊維強化プラスチック等の樹脂材料から形成してもよい。
表板材13の表面には、略全体にわたって、ポリ塩化ビニル等からなる軟質樹脂シート27が接着により固定されている(図1参照)。樹脂シート27は、車椅子等の走行面を構成し、表板材13を保護すると共に滑り止めとしての役割を果たす。この樹脂シート27上には、幅方向外側(一側)に、長手方向に沿って車椅子等の走行を案内するマーク29が描かれている。
中材17は、例えば発泡スチロール等の可撓性を有する発泡性の樹脂からなり、表板材13及び裏板材15よりも板厚の厚い矩形板状に形成されている。中材17の表裏面には、それぞれ表板材13及び裏板材15が接着により取り付けられている。従って、中材17は、表板材13及び裏板材15間に挟持固定された構成となっている。
中材17の長手方向の端部31,33では、表板材13の端部23,25側の傾斜に応じて漸次板厚が薄くなっている。この中材17の端部31,33は、表板材13の端部23,25及び裏板材15の端部35,37に対して長手方向内側に配置されている(図4参照)。
これにより、中材17の端部31,33に対する長手方向外側で、上記対向方向での表板材13の端部23,25及び裏板材15の端部35,37間に凹部39a,39bが区画されている。この凹部39a,39bを介し、本体部7の長手方向両側にスペーサ19a,19bが取り付けられている。
[スペーサ]
スペーサ19a,19bは、図1、図4及び図5のように、略対称に構成されている。このため、以下においては、一方のスペーサ19aについてのみ構成を説明する(図5参照)。
スペーサ19aは、例えばアルミ等の金属の押し出し成型品からなり、中材17よりも高剛性となっている。このスペーサ19aは、全体として略断面楔状に形成され、基端部41及び先端部43を有している。
スペーサ19aの基端部41は、表板材13及び裏板材15の端部23,35間の凹部39a内に挿入固定されている。具体的には、基端部41は凹部39aに対応した断面を有し、表面が表板材13の傾斜に応じて漸次傾斜し、裏面が裏板材15に沿って平坦になっている。なお、基端部41の基端面では、肉抜き部45が形成されて軽量化が図られている。
基端部41の表裏面には、表板材13及び裏板材15の端部23,35が接着により各別に固定されている。この基端部41の表裏面は、後述する先端部43の表裏面に対して段差を有しており、表板材13及び裏板材15の端部23,35を各別に入れ込む表裏の段差部47a,47bを構成している。なお、基端部41の表裏面には、接着剤を保持するための溝49a,49b,49cが形成されている。
スペーサ19aの先端部43は、表板材13及び裏板材15の端部23,35間の凹部39aに対し、長手方向外側に突出している。先端部43の表裏面は、表板材13及び裏板材15の端部23,35が基端部41の段差部47a,47bに入れ込まれていることによって、表板材13及び裏板材15の端部23,35表面に段差無く遷移している。
この先端部43は、長手方向外側へ向けて上記対向方向での板厚が漸次薄くなっている。これにより、先端部43は、車椅子等の乗り降りを円滑に行わせる斜面部を構成する。
また、スペーサ19aの先端部43は、基端部41に対して表板材13及び裏板材15の凹部39a外で上記対向方向に屈曲している。これにより、渡し板3aを設置する際に、設置先の段差等に安定性して係合させることができる。なお、スペーサ19bの先端部43には屈曲がない(図4参照)。
[サイドフレーム部]
図6は、図2の渡し板組の一方の渡し板の要部拡大平面図、図7は、図6のVII−VII線矢視に係る断面図、図8は、図6のVIII−VIII線矢視に係る断面図である。
サイドフレーム部9a,9bは、図1、図2、及び図6〜図8のように、幅方向両側に長手方向に沿って取り付けられている。サイドフレーム部9a,9bは、例えばアルミ等の金属からなり、断面コ字状のチャンネル形状に形成されている。これらサイドフレーム部9a,9bは、本体部7の幅方向両側に外嵌している。サイドフレーム部9a,9bは、樹脂シート27の幅方向端部を挟み込んでいる。これにより、樹脂シート27は、長期使用時や太陽光での熱によるズレが防止される。
幅方向外側のサイドフレーム部9aは、内周側に本体部7の板厚方向に突出する凸部65a,65bを備えている。凸部65a,65bは、本体部7の幅方向の端部に突き当たり、サイドフレーム部9aの内周側に本体部7の幅方向端部に対する内部空間Sを確保する。
サイドフレーム部9a,9bは、ビス等によって本体部7及びスペーサ19a,19bに締結固定されている(図1参照)。サイドフレーム部9a,9bのスペーサ19a,19bへの締結は、サイドフレーム部9a,9bの対応する端部間において行われる。具体的には、スペーサ19a,19bの先端部43から基端部41が、幅方向の両側において対応するサイドフレーム部9a,9bの端部に締結される。このため、スペーサ19a,19bは、サイドフレーム部9a,9bの対応する長手方向の端部間を結合した構成となっている。
幅方向外側のサイドフレーム部9aには、側壁部51が本体部7の板厚方向に突出すると共に長手方向に沿って延設されている。なお、サイドフレーム部9bにも側壁部51を設ける構成としても良い。従って、側壁部51は、一対のサイドフレーム部9a,9bの少なくとも一方に設けられる。
側壁部51は、車椅子等の脱輪を防止するようになっている。側壁部51の先端部は、断面形状が膨出するように形成されている。この側壁部51の先端部には、ポリ塩化ビニル等からなる軟質樹脂カバー53が外嵌している。また、サイドフレーム部9aには、持ち運び用の取っ手55及び渡し板組1の折りたたみ状態を保持するためのバンド54が取り付けられている。幅方向内側のサイドフレーム部9bは、ヒンジ5に結合されている。
[キャップ]
キャップ11a,11bは、図1及び図2のように、渡し板3aの長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。キャップ11a,11bは、略対象な構成となっているので、一方のキャップ11aについてのみ構成を説明する。
キャップ11aは、例えばエラストマー等の熱可塑性の樹脂からなっている。キャップ11aは、図6のように、全体として平面コ字状に形成され、キャップ本体57と、幅方向両側の一対の突出部59,61とを一体に備えている。
キャップ本体57は、図5及び図6のように、本体部7の板厚方向で対向する一対の対向板部67a,67bを、本体部7の長手方向での先端において一体に結合してなる。一対の対向板部67a,67bは、本体部7の幅方向に延設された矩形板状に形成されている。一対の対向板部67a,67b間には、嵌合凹部69が設けられている。
嵌合凹部69には、渡し板3aのスペーサ19aの先端部43から本体部7の表板材13及び裏板材15の端部23,35までが嵌合している。この範囲において、キャップ本体57は、サイドフレーム部9a,9bの端部も嵌合凹部69内に嵌合させている。
従って、キャップ本体57は、スペーサ19a及びサイドフレーム部9a,9bの対応する端部を含む端部領域Rの外周に嵌合し、その端部領域Rを一体的に保持している。
本実施例では、キャップ本体57が端部領域Rから隣接する本体部7の長手方向端部にわたって延設された構成となっており、端部領域R及び本体部7を一体的に保持している。
なお、キャップ本体57の表面及び裏面には、滑り止め用の凹凸部63が形成されており、設置先や車椅子等に対するグリップとして機能する。
突出部59,61は、キャップ本体57に一体に形成されている。突出部59,61は、図6〜図8のように、キャップ本体57の幅方向の両側からサイドフレーム部9a,9bの端部に沿って突出すると共にそのサイドフレーム部9a,9bの端部を幅方向外側から挟持する。
本実施例の突出部59,61は、断面が略L字状に形成されてサイドフレーム部9a,9bに外嵌している。幅方向外側の突出部59は、本体部7の表面側に位置する内周面に長手方向に沿った係止凹部71を備え、サイドフレーム部9aの表面に形成された係止凸部73に係合している。
突出部59,61は、サイドフレーム部9a,9bの端部から本体部7の中間部の一部に対応する部分まで長手方向に沿って延設されている。幅方向外側の突出部59には、嵌合壁部75が一体に設けられている。
嵌合壁部75は、側壁部51に対応して本体部7の板厚方向に突設され、中空状の内周側に側壁部51を嵌合させる。これにより、嵌合壁部75は、側壁部51の外周の一部を被覆している。
[渡し板の作用等]
かかる構成の本実施例の渡し板組1は、上記のとおり、図3のように折りたたんだ状態で取っ手55を把持して持ち運ばれ、設置先で図1及び図2のように展開する。設置の際は、渡し板3a,3bの長手方向一端側でスペーサ19aの先端部43を、キャップ11aを介して設置先の段差等に係合させる。
こうして設置された渡し板組1は、長手方向の何れか一方の端部から車椅子等を乗り上げさせて本体部7上を走行させることになる。このとき、本実施例では、本体部7に対する負荷を低減するようになっている。なお、以下においては、渡し板組1の渡し板3a,3bの長手方向一端側での作用について図5〜図8を参照して説明するが、他端側も同様である。
車椅子等の乗り上げの際は、まず車椅子等の車輪等が図5の渡し板3a,3bのキャップ11aを介して本体部7のスペーサ19aの先端部43上に乗り上げる。このため、乗り上げによる衝撃がスペーサ19aの先端部43に入力され、本体部7の表板材13の端部23及び裏板材15の端部35に対する衝撃の入力を抑制できる。
このとき、本実施例では、図5〜図8のように、端部領域Rであるスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9bの端部とがキャップ11aにより一体的に保持されているので、スペーサ19a側に入力された衝撃をサイドフレーム部9a,9bに分散することができる。同時に、スペーサ19aとサイドフレーム部9a,9bの端部との結合部分への負荷を軽減することもできる。
また、キャップ11aは、端部領域Rから隣接する本体部7の長手方向端部を一体的に保持しているので、スペーサ19a側に入力された衝撃を本体部7側にも分散することができ、且つスペーサ19a及びフレーム部9a,9bと本体部7との結合部分への負荷をも軽減することができる。
また、キャップ11aは、車椅子等の乗り上げによって、図7及び図8の幅方向両側の突出部59,61がキャップ本体57に対して本体部7の表面側に浮き上がろうとする。このとき、突出部59,61は、サイドフレーム部9a,9bの端部を幅方向外側から挟持しているので、浮き上がろうとする力がサイドフレーム部9a,9bを幅方向内側に押圧することになる。従って、スペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を強固にする。
さらに、キャップ11aは、突出部59が嵌合壁部75の内周側に側壁部51を嵌合させているので、捻れ等に強く、スペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を確実に行うことができる。
また、スペーサ19aの先端部43は、図5のように、乗り上げを円滑に行わせる斜面部を構成しているので、乗り上げ時の衝撃を低減することもできる。従って、より確実に本体部7の表板材13の端部23及び裏板材15の端部35に対する衝撃の入力が抑制される。
乗り上げが進むと、車椅子の車輪等が図5の本体部7の表板材13の端部23及び裏板材15の端部35上を走行するが、それら表板材13の端部23及び裏板材15の端部35がスペーサ19aの基端部41によって撓まずに支持される。このため、表板材13の端部23及び裏板材15の端部35に対する曲げ等による応力の発生が抑制される。
このときも、上記同様に、スペーサ19aの基端部41や本体部7に入力された衝撃を上記同様に分散することができると共にスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9bの端部との結合部分やそれらと本体部7との結合部分への負荷を軽減することができる。
加えて、上記同様に、キャップ11aの突出部59,61によってスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を強固にすることができると共に嵌合壁部75によってスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を確実に行うことができる。
こうして本体部7の表板材13の端部23及び裏板材15の端部35に負荷をかけることなく、極めて円滑に車椅子等の乗り上げを行わせることができる。
渡し板3a,3b上へ乗り上げた後は、車椅子等が渡し板3a,3bの本体部7上を長手方向に沿って走行する。この走行時には、本体部7の走行面を構成する樹脂シート27にマーク29が描かれているので、車椅子等の利用者にマーク29を意識させることで車椅子等を側壁部51に接触させることなく円滑に案内できる。
本体部7を走行した車椅子等は、渡し板組1の渡し板3a,3bの他方の端部から降ろされることになる。車椅子等を降ろす際は、上記乗り上げ時とは逆の手順で負荷の低減が行われる。
[実施例1の効果]
本実施例の渡し板3a,3bは、板状の本体部7と、該本体部7の幅方向両側に取り付けられた一対のサイドフレーム部9a,9bと、本体部7の長手方向両側に取り付けられ一対のサイドフレーム部9a,9bの対応する長手方向の端部間を結合する一対のスペーサ19a,19bと、一対のスペーサ19a,19b及び一対のサイドフレーム部9a,9bの対応する端部を含む両端部領域Rの外周に嵌合し該両端部領域Rをそれぞれ一体的に保持する一対のキャップ11a,11bとを備えている。
従って、本実施例では、本体部7、サイドフレーム部9a,9b、及びスペーサ19a,19bを両端部領域Rで一体的にすることができ、渡し板3a,3bの強度を向上することが可能となる。
しかも、本実施例では、端部領域Rでスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9bの端部とがキャップ11aにより一体的に保持されているので、車椅子等の乗り降り時等にスペーサ19a側に入力された衝撃をサイドフレーム部9a,9bに分散することができる。同時に、スペーサ19aとサイドフレーム部9a,9bの端部との結合部分への負荷を軽減することもできる。
このため、本実施例では、より確実に渡し板3a,3bの強度を向上することができる。
本実施例の渡し板3a,3bでは、一対の各キャップ11a,11bが端部領域Rから隣接する本体部7の長手方向の端部に渡って延設され、端部領域R及び本体部7の端部を一体的に保持する。
従って、本実施例では、スペーサ19a側に入力された衝撃を本体部7側にも分散することができ、且つスペーサ19a及びフレーム部9a,9bと本体部7との結合部分への負荷をも軽減することができる。
従って、本実施例では、より確実に渡し板3a,3bの強度を向上することができる。
また、本実施例の渡し板3a,3bでは、一対の各キャップ11a,11bが幅方向の両側から一対のサイドフレーム部9a,9bの端部に沿って突出すると共に一対のサイドフレーム部9a,9bの端部を幅方向外側から挟持する一対の突出部59,61を一体に備えている。
従って、本実施例では、車椅子等の乗り上げによってキャップ本体57に対して幅方向両側の突出部59,61が本体部7の表面側に浮き上がろうとする力が、スペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を強固にすることができる。
このため、本実施例では、より確実に渡し板3a,3bの強度を向上することができる。
また、本実施例の渡し板3a,3bでは、一対のサイドフレーム部9a,9bの一方が、本体部7の板厚方向に突出すると共に長手方向に沿って延設された側壁部51を有し、一対の突出部59,61が側壁部51に対応して板厚方向に突設され内周側に側壁部51を嵌合させる嵌合壁部75を一体に備えている。
従って、本実施例では、キャップ11aが捻れ等に強くスペーサ19aとサイドフレーム部9a,9b間の一体的な保持を確実に行うことができる。
本実施例の渡し板3a,3bは、本体部7が、相互に対向配置された表板材13及び裏板材15と、表及び裏板材13,15間に挟持固定される共に表及び裏板材13,15の端部23,35(25,37)に対して長手方向内側に配置された端部31(33)を有する中材17と、中材17の端部31(33)に対する長手方向外側で表及び裏板材13,15の対向方向での端部23,35(25,37)間に区画された凹部39a(39b)とを備え、スペーサ19a(19b)が、凹部39a(39b)内に挿入固定された基端部41及び凹部39a(39b)から長手方向外側に突出する先端部43を有する。
従って、本実施例では、車椅子等の乗り降り時等の衝撃をスペーサ19a(19b)の先端部43に対して入力させることができ、本体部7の表板材13の端部23(25)及び裏板材15の端部35(37)の負荷を抑制して耐久性を向上することが可能となる。この結果、例えば、表板材13及び裏板材15の端部23,35(25,37)が中材17から剥離する等の不具合を防止できる。
また、乗り上げが進んだ場合も、表板材13の端部23(25)及び裏板材15の端部35(37)が車椅子等の走行時にスペーサ19a(19b)の基端部41によって撓まずに支持され、表板材13の端部23(25)及び裏板材15の端部35(37)に対する負荷が抑制され、より確実に耐久性を向上することができる。
本実施例の渡し板3a,3bは、スペーサ19a,19bの先端部が長手方向外側へ向けて上記対向方向での板厚が漸次薄くなるので、スペーサ19a(19b)の先端部43が車椅子等の乗り上げや降りる動作を円滑に行わせる斜面部を構成することができる。
このため、渡し板3a,3bは、車椅子等が渡し板3a,3bに対して乗り降りする時等の衝撃を低減することができ、より耐久性を向上することができる。
スペーサ19a,19bは、中材17よりも高剛性であるから、より確実に本体部7の表板材13の端部23(25)及び裏板材15の端部35(37)に対する衝撃の入力や応力の発生を抑制でき、より渡し板3a,3bの耐久性を向上することができる。
また、スペーサ19a,19bの基端部41は、表及び裏板材13,15の端部23,35(25,37)を各別に入れ込む表裏の段差部47a,47bを備え、スペーサ19a,19bの先端部43は、その表面及び裏面が表及び裏板材13,15の端部表面に段差無く遷移する。
従って、本実施例の渡し板3a,3bは、より確実に表及び裏板材13,15の端部23,35(25,37)に衝撃が入力されることを抑制でき、より耐久性を向上できる。
表板材13は、長手方向の中間部21に対する端部23(25)側が裏板材15に対して上記対向方向で漸次近接するように傾斜し、スペーサ19a,19bの基端部41は、表板材13の傾斜に応じて表面が漸次傾斜している。
従って、本実施例の渡し板3a,3bは、より円滑に車椅子等の乗り降りを行わせることができながら、スペーサ19a(19b)の基端部41を表板13の端部23(25)に沿って確実に位置させ、耐久性の向上を図ることができる。
また、スペーサ19a(19b)の先端部43は、基端部41に対して表及び裏板材13,15の一端側の凹部39a(39b)外で上記対向方向に屈曲している。従って、本実施例では、スペーサ19a(19b)の屈曲部分により、渡し板3a,3bの設置に対する安定性を向上することができる。しかも、スペーサ19a(19b)を押し出し成形等で形成することにより、容易に屈曲部分を設けることができる。
本実施例では、一対の渡し板3a,3bが幅方向に並設されると共に幅方向の端部間がヒンジ5によって折り畳み自在に結合された渡し板組1として構成されている。
従って、一対の渡し板3a,3bを用いても、持ち運びを容易に行わせることが可能となる。
1 渡し板組
3a,3b 渡し板
5 ヒンジ
7 本体部
9a,9b サイドフレーム部
11a,11b キャップ(保持部材)
13 表板材
15 裏板材
17 中材
19a,19b スペーサ(エンドフレーム部)
23,25 端部(表板材)
31,33 端部(中材)
35,37 端部(裏板材)
39a,39b 凹部
41 基端部(スペーサ)
43 先端部(スペーサ)
51 側壁部
59,61 突出部
75 嵌合壁部
R 端部領域

Claims (6)

  1. 板状の本体部(7)と、
    該本体部(7)の幅方向両側に長手方向に沿って取り付けられた一対のサイドフレーム部(9a,9b)と、
    前記本体部(7)の長手方向両側に取り付けられてそれぞれ前記本体部(7)の長手方向端部から前記長手方向に突出し前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の対応する長手方向の端部間を結合する一対のエンドフレーム部(19a,19b)と、
    前記本体部(7)の前記長手方向の両側にそれぞれ設けられ、前記一対のエンドフレーム部(19a,19b)及び該エンドフレーム部(19a,19b)に結合された前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)前記端部の外周に嵌合し前記一対の各エンドフレーム部(19a,19b)及び該エンドフレーム部(19a,19b)に結合された前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の前記端部を一体的に保持する一対のキャップ(11a,11b)と、
    を備えたことを特徴とする車椅子用渡し板。
  2. 請求項1記載の車椅子用渡し板であって、
    前記一対の各キャップ(11a,11b)は、前記一対の各エンドフレーム部(19a,19b)及び該エンドフレーム部(19a,19b)に結合された前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の前記端部の外周に嵌合するキャップ本体(57)を備え、
    前記キャップ本体(57)は、前記一対の各エンドフレーム部(19a,19b)から隣接する前記本体部(7)前記長手方向端部に渡って延設され、前記一対の各エンドフレーム部(19a,19b)及び前記本体部(7)前記長手方向端部を一体的に保持する、
    ことを特徴とする車椅子用渡し板。
  3. 請求項2記載の渡し板であって、
    前記一対の各キャップ(11a,11b)は、前記キャップ本体(57)の幅方向両側に一対の突出部(59,61)を一体に備え、
    前記一対の突出部(59,61)は、前記キャップ本体(57)の前記幅方向の両側から前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)に沿って前記長手方向に突出し、それぞれ前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)に幅方向外側から当接する、
    ことを特徴とする車椅子用渡し板。
  4. 請求項記載の車椅子用渡し板であって、
    前記一対のサイドフレーム部(9a,9b)の少なくとも一方は、前記本体部(7)の板厚方向に突出すると共に前記長手方向に沿って延設された側壁部(51)を有し、
    前記一対の突出部(59,61)は、前記側壁部(51)に対応して前記板厚方向に突設され中空状の内周側に前記側壁部(51)を嵌合させる嵌合壁部(75)を一体に備えた、
    ことを特徴とする車椅子用渡し板。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の車椅子用渡し板であって、
    前記本体部(7)は、相互に対向配置された表板材(13)及び裏板材(15)と、前記表及び裏板材(13,15)間に挟持固定されると共に前記長手方向において前記表及び裏板材(13,15)の端部(23,25,35,37)に対して内側に配置された端部(31,33)を有する中材(17)と、記中材(17)の端部(31,33)に対する長手方向外側で前記表及び裏板材(13,15)前記端部(23,25,35,37)相互間に区画された凹部(39a,39b)とを備え、
    前記エンドフレーム部(19a,19b)は、前記凹部(39a,39b)内に挿入固定された前記長手方向における基端部(41)及び前記凹部(39a,39b)から長手方向外側に突出する前記長手方向における先端部(43)を有する、
    ことを特徴とする車椅子用渡し板。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の車椅子用渡し板を一対結合してなる車椅子用渡し板組であって、
    前記一対の渡し板(3a,3b)は、幅方向に並設されると共に前記幅方向の端部間がヒンジ(5)によって折り畳み自在に結合された、
    ことを特徴とする車椅子用渡し板組。
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