JP6161071B2 - 設備状態検出方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱、ケーブル、クロージャ等の、主として屋外に設置された管理対象となる設備の状態を検出する技術に関する。
従来、この種の設備については、当該設備の設置位置の座標値、当該設備の属性情報、当該設備に関連する他の設備に関する情報等を含む設備管理データを格納(記憶)した設備管理データベースを用いて管理していたが、そのデータは設備の設置当時のままであることが多く、実際の設備の状態を正確に反映していない場合があった。
一方、車両に3次元レーザースキャナ(3Dレーザー測量機)、カメラ、GPS、IMU(慣性計測装置)、オドメーター(走行距離計)を搭載し、路上を走行しながら周囲の建物、道路、橋梁などを含む屋外構造物の3次元測量を網羅的に行い、当該屋外構造物の表面上の多数の点の3次元座標を収集して、その3次元形状を取得できる3Dマッピングシステムが知られている(非特許文献1参照)。このシステムは、屋外構造物の表面に当てるレーザー光により、その照射された地点の絶対的な3次元座標を3次元点群データとして取得するものであり、照射点が多いほど、精密な3次元形状を再現できる。
3Dマッピングシステムによる3次元点群データを用いて、前述した設備の状態を検出しようとする場合、当該3次元点群データから、設備の表面上の点に対応する3次元点群データを取り出し、これらの3次元点群データを3次元オブジェクト(のデータ)に変換する方法を確立することが不可欠である。
そのため、3次元点群データが形成する屋外構造物の大きさや形状と、予め規格化されパターンテーブルに登録されている3次元オブジェクトの大きさや形状とを照合していたが、3Dマッピングシステムによる3次元点群データについてはその数が膨大であることから、この方法で膨大な数の3次元点群データを分析することは容易でなく、実用に資する有効な手段は未だ確立されていなかった。
そこで、本発明では、既存の設備管理データベースに着目し、その設備管理データと3Dマッピングシステムによる3次元点群データとを連係させることで、3次元点群データを容易に3次元オブジェクトに変換し、この3次元オブジェクトより設備の状態を検出するようにしたことを特徴とする。
具体的には、
既存の設備管理データベースが有する設備管理データの位置座標(XY座標)から、電柱に対応する3次元オブジェクトを抽出するための3次元点群データの範囲(XYZ座標範囲)を絞り込み、電柱の外形上の特徴に基づいて当該電柱に対応する3次元オブジェクトに変換し、
隣り合う2本の電柱の3次元オブジェクトから、ケーブルに対応する3次元オブジェクトを抽出するための3次元点群データの範囲(XYZ座標範囲)を絞り込み、電柱の外形上の特徴に基づいて当該ケーブルに対応する3次元オブジェクトに変換し、
隣り合う2本の電柱の3次元オブジェクトおよびケーブルの3次元オブジェクトから、クロージャに対応する3次元オブジェクトを検出するための3次元点群データの範囲(XYZ座標範囲)を絞り込み、クロージャの外形上の特徴に基づいて当該クロージャに対応する3次元オブジェクトに変換することで、3Dマッピングシステムによる3次元点群データから電柱、ケーブル、クロージャ等の管理対象設備を検出し、
また、前記変換された電柱に対応する3次元オブジェクトから電柱の最下点から伸ばした垂線と電柱がなす角度を算出し、当該電柱の状態「電柱の傾斜角」として検出し、
前記変換されたケーブルに対応する3次元オブジェクトからケーブルの最下点と地表面との差分を算出し、当該ケーブルの状態「ケーブル地上高」として検出し、さらに、「電柱の傾斜角」と「ケーブル地上高」のそれぞれにおいて、経時変化量を算出し、その値を任意の基準値と比較することで、安全設備、不安全設備・予備軍、不安全設備の3通りに判定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、3Dマッピングシステムを利用して電柱、ケーブル、クロージャ等の設備の実際の状態(電柱の傾斜角、ケーブル地上高など)を正確に検出することが可能となり、既存の設備管理データの更新や状態の判定を行うことができる。
本発明の設備状態検出方法を実施する装置の概要を示す説明図 本発明による設備状態検出/判定の概要を示すブロック図 3次元オブジェクト検出処理の概要を示す説明図 電柱を抽出するための円柱空間の例を示す説明図 ケーブルを抽出するための隣り合う2本の電柱を含む直方体空間の例を示す説明図 クロージャを抽出するための電柱とクロージャを含む直方体空間の例を示す説明図 3次元オブジェクト検出エラー発生時の処理の概要を示す説明図 電柱の検出エラー発生時に行う処理のようすを示す説明図 電柱の検出処理アルゴリズムを示すフローチャート 電柱の検出処理の仕組みを示す説明図 ケーブルの検出処理アルゴリズムを示すフローチャート ケーブルの検出処理の仕組みを示す説明図 クロージャの検出処理アルゴリズムを示すフローチャート クロージャの検出処理の仕組みを示す説明図 電柱傾斜角の検出処理アルゴリズムを示すフローチャート 電柱傾斜角の検出処理の仕組を示す説明図 ケーブル地上高の検出処理アルゴリズムを示すフローチャート ケーブル地上高の検出処理の仕組みを示す説明図 電柱傾斜角の判定処理アルゴリズムを示すフローチャート ケーブル地上高の判定処理アルゴリズムを示すフローチャート
図1は、本発明の設備状態検出方法を実施する装置の概要を示すもので、本装置は車両に搭載された3次元レーザースキャナ1、カメラ2、GPS3、IMU4およびオドメーター5とともに、3次元点群データ解析装置10、3次元点群データベース(DB)20、2次元設備データベース(DB)30、3次元設備検出装置40、3次元設備状態検出装置50、3次元設備状態判定装置60とからなり、車両の走行中に3次元レーザースキャナ1、カメラ2、GPS3、IMU4およびオドメーター5により周囲の3次元測量を行い、これらのデータを基に3次元点群データ解析装置10により電柱6、ケーブル7、クロージャ8等の設備を含む屋外構造物の表面上の点の3次元(XYZ)座標を3次元点群データとして取得している。
図2は、本発明による設備状態検出/判定の概要を示すものである。
3次元レーザースキャナ1、カメラ2、GPS3、IMU4およびオドメーター5からはそれぞれ、屋外構造物までの3次元距離データ、画像データ、車両の3次元座標データ、車両の加速度データおよび車両の走行距離データが得られ、これらは3次元点群データ解析装置10に入力される。3次元点群データ解析装置10は、前述した各データを解析して、屋外構造物の表面上の点に対応する3次元点群データを得る。なお、ここまでの構成は、背景技術で述べた3Dマッピングシステムそのものである。
3次元点群DB20は、3次元点群データ解析装置10で得られた3次元点群データを全て格納する。2次元設備DB30は、管理対象設備、ここでは電柱、ケーブル、クロージャについての設備管理データを格納(記憶)した、既存の設備管理データベースである。なお、設備管理データとしてはそれぞれの設備を一意に識別可能な識別子の他、当該設備の設置位置の座標値または当該設備の属性情報または当該設備に関連する他の設備に関する情報、例えば電柱についてはその物理的(地理的)な位置座標を示すXY座標、仕様(高さ、外形等)等があり、また、ケーブルについてはその布設数、型番があり、また、クロージャについては当該クロージャが設置されている電柱(の識別子)、電柱への設置位置(右、左、中央のいずれか)、型番、当該クロージャが接続しているケーブル(の識別子)がある。
3次元設備検出装置40は、3次元点群DB20および2次元設備DB30を用いて、後述するように管理対象の各設備に対応する3次元オブジェクトのCADデータ(以下、3次元設備データと呼ぶ。)を検出する。3次元設備状態検出装置50は、前記検出した各設備の3次元設備データから、後述するように当該各設備の状態、例えば電柱傾斜角、ケーブル地上高等を検出する。3次元設備状態判定装置60は、前記検出した各設備の状態から、当該各設備の実際の状態が所定の範囲内にあるか否か等を判定する。
なお、前述した3次元設備検出装置40、3次元設備状態検出装置50および3次元設備状態判定装置60はハードウェアで構成することもできるが、3次元点群DB20および2次元設備DB30とともに、周知のコンピュータに媒体もしくは通信回線を介して、後述するフローチャートに示された手順を備えるプログラムをインストールすることによっても実現可能である。
図3は、3次元設備検出装置40による3次元オブジェクト(3次元設備データ)検出処理の概要を示すもので、図中、括弧書きの中の数字はデータ内容に従う処理の手順を示している。
即ち、まず2次元設備DB30から電柱の設備管理データを取り出し(1−1)、この設備管理データを基準として3次元点群DB20上に当該電柱を抽出するための空間である円柱空間を設定してその中に含まれる3次元点群データ(円柱空間データ)を取り出し(1−2)、3次元設備検出装置40により当該電柱に対応する3次元オブジェクトの3次元設備データを検出する(2)。さらに、検出した電柱の3次元設備データを2次元設備DB30中の設備管理データと照合し(3)、これを全ての電柱の設備管理データについて繰り返す。
次に、2次元設備DB30からケーブルの設備管理データを取り出す(4−1)とともに、前記検出した電柱の3次元設備データのうち隣り合う2本の電柱の3次元設備データを基準として3次元点群DB20上にケーブルを抽出するための隣り合う2本の電柱を含む空間である直方体空間を設定してその中に含まれる3次元点群データ(直方体空間データ)を取り出し(4−2)、3次元設備検出装置40により前記ケーブルの設備管理データと整合する当該ケーブルに対応する3次元オブジェクトの3次元設備データを検出する(5)。さらに、検出したケーブルの3次元設備データを2次元設備DB30中の設備管理データと照合し(6)、これを全てのケーブルの設備管理データについて繰り返す。
次に、2次元設備DB30からクロージャの設備管理データを取り出す(7−1)とともに、前記検出した電柱の3次元設備データのうち隣り合う2本の電柱の3次元設備データおよびケーブルの3次元設備データを基準として3次元点群DB20上にクロージャを抽出するための電柱とクロージャを含む空間である直方体空間を設定してその中に含まれる3次元点群データ(直方体空間データ)を取り出し(7−2)、3次元設備検出装置40により前記クロージャの設備管理データと整合する当該クロージャに対応する3次元オブジェクトの3次元設備データを検出する(8)。さらに、検出したクロージャの3次元設備データを2次元設備DB30中の設備管理データと照合し(9)、これを全てのクロージャの設備管理データについて繰り返す。
図4は管理対象設備の1つ、ここでは電柱を抽出するための円柱空間の例を示すもので、電柱の設備管理データのうちのXY座標を底面の中心とする半径rの円柱空間が設定される。また、図5はケーブルを抽出するための隣り合う2本の電柱を含む直方体空間の例を示すものである。また、図6はクロージャを抽出するための電柱とクロージャを含む直方体空間の例を示すものである。なお、図6ではクロージャの電柱への設置位置の定義を併せて記載した。
図7は、3次元設備検出装置40による3次元オブジェクト(3次元設備データ)検出エラー発生時の処理の概要を示すもので、図中、括弧書きの中の数字はデータ内容に従う処理の手順を示している。
即ち、図3で述べた電柱に対応する3次元オブジェクトの3次元設備データの検出(1−1,1−2)に際して電柱を検出できなかった場合、設定した円柱空間の半径rを拡大(例えば、初期値を1mとして、1m単位で拡大)して同様な処理を繰り返し、電柱に対応する3次元オブジェクトの3次元設備データを検出する(2)。
一方、図3で述べたケーブルに対応する3次元オブジェクトの3次元設備データの検出(4−1,4−2)に際してケーブルを検出できなかった場合は、電柱の検出エラーと捉え、電柱のXY座標の再確認等の処理を行う(5’)。
図8は、電柱の検出エラー発生時に行う処理のようすを示すもので、この場合は中心とするXY座標はそのままとして円柱空間の半径、ここではr1をr2(r1<r2)に拡大する。
図9は、3次元設備検出装置40による電柱の検出処理アルゴリズムを、また、図10は、電柱の検出処理の仕組みを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備検出装置40は、2次元設備DB30から電柱の設備管理データ、即ち物理的(地理的)な位置座標を示すXY座標、仕様を取り出す(s11)。次に、3次元設備検出装置40は、3次元点群DB20上に前記XY座標を底面の中心とする円柱空間を設定、具体的には以後の処理で使用する3次元点群DB20上の3次元点群データの範囲を当該円柱空間内の3次元点群データに絞り込む(s12)。
次に、3次元設備検出装置40は、図10に示すように円柱空間内の3次元点群データの中の任意の高さの平面投影点から円弧を検出する(s13)。この際、3次元設備検出装置40は、複数の平面投影点から各々円弧を検出できたか否かを判定し(s14)、検出できなかった場合は、前述したように円柱空間の半径を拡大し(s15)、s12以降の処理を繰り返す。
一方、複数の平面投影点から各々円弧を検出できた場合、3次元設備検出装置40は、複数の平面投影点から検出した円弧から平面投影点毎の円とその中心点を算出する(s16)。さらに、3次元設備検出装置40は、平面投影点毎に算出した円とその中心点、電柱の仕様を基に、電柱(円柱形または円錐形)を検出し(s17)、当該電柱(3次元オブジェクト)の3次元設備(CAD)データを図示しない記憶装置に出力して記憶する。
図11は、3次元設備検出装置40によるケーブルの検出処理アルゴリズムを、また、図12は、ケーブルの検出処理の仕組みを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備検出装置40は、前記検出し記憶した電柱の3次元設備データから、隣り合う2本の電柱の3次元設備データを抽出する(s21)。次に、3次元設備検出装置40は、3次元点群DB20上に前記隣り合う2本の電柱を含む直方体空間を設定、具体的には以後の処理で使用する3次元点群DB20上の3次元点群データの範囲を当該直方体空間内の3次元点群データに絞り込む(s22)。
次に、3次元設備検出装置40は、図12に示すように隣り合う2本の電柱間にスキャンラインで隣接する3次元点群データのラインセグメントを作成し(s23)、スキャン周波数で決まる3次元点群データの距離(時間)間隔を検出する(s24)。
次に、3次元設備検出装置40は、算出した3次元点群データの距離(時間)間隔と、3次元点群データ、2次元設備DB30中のケーブルの設備管理データ(布設数、型番)との整合からケーブルを検出する(s25)。さらに、3次元設備検出装置40は、最小二乗法により、検出したケーブルをその3次元点群データを基に2次曲線に近似し(s26)、当該ケーブル(3次元オブジェクト)の3次元設備(CAD)データを図示しない記憶装置に出力して記憶する。
図13は、3次元設備状態検出装置50による3次元設備検出装置40によるクロージャの検出処理アルゴリズムを、また、図14は、クロージャの検出処理の仕組みを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備検出装置40は、前記検出し記憶した電柱の3次元設備データから、隣り合う2本の電柱の3次元設備データを抽出し(s31)、また、前記検出し記憶したケーブルの3次元設備データから、前記隣り合う2本の電柱の3次元設備データに基づいて検出したケーブルの3次元設備データを抽出する(s32)。
次に、3次元設備検出装置40は、3次元点群DB20上に前記隣り合う2本の電柱を含む直方体空間であり、かつ電柱とクロージャを含む直方体空間であり、かつケーブルの設置基準(5m)以上の直方体空間を設定、具体的には以後の処理で使用する3次元点群DB20上の3次元点群データの範囲を当該直方体空間内の3次元点群データに絞り込む(s33)。
次に、3次元設備検出装置40は、図14に示すようにスキャンラインで隣接するクロージャ側面とクロージャ底面の互いに直交する3次元点群データのセグメントを作成する(s34)。
次に、3次元設備検出装置40は、前記作成した3次元点群データのセグメントと、2次元設備DB30中のクロージャの設備管理データ(設置位置)との整合からクロージャを検出し(s35)、当該クロージャ(3次元オブジェクト)の3次元設備(CAD)データを図示しない記憶装置に出力して記憶する。
図15は、3次元設備状態検出装置50による電柱傾斜角の検出処理アルゴリズムを、また、図16は、電柱傾斜角の検出処理の仕組みを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備状態検出装置50は、前記検出し記憶した電柱の3次元設備データから、任意の電柱の3次元設備データを取り出す(s41)。次に、3次元設備状態検出装置50は、前記取り出した電柱の3次元設備データに基づき、図16に示すように電柱の最上点Aから地面へ降ろした垂線と地面との交点Bを算出し(s42)、電柱の最下点Cと点A、点Bで構成される直角三角形から当該電柱の傾斜角度αを算出する(s43)。
次に、3次元設備状態検出装置50は、電柱の最下点から伸ばした垂線と電柱がなす角度(90°−α)を「電柱の傾斜角」と定義して算出する(s44)。最後に、3次元設備状態検出装置50は、二次元設備DB30中の当該電柱の設備管理データに前記「電柱の傾斜角」およびその計測年月日を追加する(s45)。これらを全ての電柱の3次元設備データに対して繰り返す。
図17は、3次元設備状態検出装置50によるケーブル地上高の検出処理アルゴリズムを、また、図18は、ケーブル地上高の検出処理の仕組みを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備状態検出装置50は、前記検出し記憶したケーブルの3次元設備データから、任意のケーブルの3次元設備データを取り出し(s51)、図18に示すように前記取り出した(2次曲線で近似された)ケーブルの最下点を算出する(s52)。
次に、3次元設備状態検出装置50は、2次曲線で近似されたケーブルを水平面に投影した際の直線で表される方向を「ケーブルの方位」と定義して算出し(s53)、さらに、「ケーブルの最下点」と「電柱間の路面」を垂線で結んだときの垂線の長さを「ケーブル地上高」と定義して算出する(s54)。
最後に、3次元設備状態検出装置50は、二次元設備DB30中の当該ケーブルの設備管理データに前記「ケーブル地上高(ケーブルの最下点の高さ)」、「ケーブルの最下点の位置座標」、「ケーブル地上高」およびその計測年月日を追加する(s55)。これらを全てのケーブルの3次元設備データに対して繰り返す。
図19は、3次元設備状態判定装置60による電柱傾斜角の判定処理アルゴリズムを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備状態判定装置60は、前述した如くして電柱傾斜角を算出し、その値を「傾斜角1」と定義して記憶する(s61)。次に、3次元設備状態判定装置60は、経時変化を調べるために、前記同様に2回目の電柱傾斜角を算出し、その値を「傾斜角2」と定義して記憶し、以後同様に、N回目に算出した電柱傾斜角を「傾斜角N」と定義して記憶する(s62)。
次に、3次元設備状態判定装置60は、傾斜角Nが所定の基準値以上かどうかを調べ(s63)、基準値以上であれば、「不安全設備」と定義し、電柱補強などの保守を実施する(s64)。
一方、基準値未満であれば、3次元設備状態判定装置60は、傾斜角Nと傾斜角N−1との差が所定の閾値以上かどうかを調べ(s65)、閾値以上であれば、「不安全設備・予備軍」と定義し、要監視設備として2次元設備DB30に登録する(s66)。
上記基準値未満でかつ閾値未満であれば、「安全設備」と定義し、定期的な監視設備として2次元設備DB30に登録する(s67)。
図20は、3次元設備状態判定装置60によるケーブル地上高の判定処理アルゴリズムを示すもので、以下、詳細に説明する。
まず、3次元設備状態判定装置60は、前述した如くしてケーブル地上高を算出し、その値を「地上高1」と定義して記憶する(s71)。次に、3次元設備状態判定装置60は、経時変化を調べるために、前記同様に2回目のケーブル地上高を算出し、その値を「地上高2」と定義して記憶し、以後同様に、N回目に算出したケーブル地上高を「地上高N」と定義して記憶する(s72)。
次に、3次元設備状態判定装置60は、地上高Nが設置基準(5m)以下かどうかを調べ(s73)、設置基準以下であれば、「不安全設備」と定義し、ケーブル張り替えなどの保守を実施する(s74)。
一方、設置基準を超していれば、3次元設備状態判定装置60は、地上高Nと地上高N−1との差が所定の閾値以上かどうかを調べ(s75)、閾値以上であれば、「不安全設備・予備軍」と定義し、要監視設備として2次元設備DB30に登録する(s76)。
上記設置基準を超しかつ閾値未満であれば、「安全設備」と定義し、定期的な監視設備として2次元設備DB30に登録する(s77)。
3Dマッピングシステムによって取得した設備の3次元点群データを3次元オブジェクトに変換した3次元設備データを利用して、電柱間距離(スパン長)を現地に向かうことなく測定することが可能となる。また、従来から保有している設備管理データに記載の電柱間距離(スパン長)と照らし合わせることにより、情報の更新が容易に可能となる。
3Dマッピングシステムによって取得した設備の3次元点群データを3次元オブジェクトに変換した3次元設備データを利用して、対象となるケーブルの地上高を現地に向かうことなく測定することが可能となる。この手法は3次元点群データの最下点を採用せず、3次元オブジェクト化する際に3次元点群データのつながりを予測して滑らかに結ぶ手法をとるため、真の最下点を採用することができ、より正確な高さ測定を実現することが可能となる。また、地上高不足であった場合の地点を現地に向かうことなく把握することが可能となり、容易に点検計画および設備改修計画を立案することが可能となる。
3Dマッピングシステムによって取得した設備の3次元点群データを3次元オブジェクトに変換した3次元設備データを利用して、対象となる電柱の傾斜角を現地に向かうことなく測定することが可能となる。また、傾斜角の大きい電柱を現地に向かうことなく把握することが可能となり、容易に点検計画および設備改修計画を立案することが可能となる。さらに、傾斜角の経年変化が起こっている電柱についても、一定期間の間隔で測定されたデータに基づいて容易に把握することが可能となり、点検計画および設備改修計画を容易に立案することが可能となる。
なお、これまでの説明では、既存の設備管理データと設備の3次元点群データを連係させることにより設備の状態を検出するようにしたが、既存の設備管理データと設備の画像情報を連携させることにより設備の状態を検出するようにしても良い。
1:3次元レーザースキャナ、2:カメラ、3:GPS、4:IMU、5:オドメーター、6:電柱、7:ケーブル、8:クロージャ、
10:3次元点群データ解析装置、20:3次元点群データベース、30:2次元設備データベース、40:3次元設備検出装置、50:3次元設備状態検出装置、60:3次元設備状態判定装置。
"三菱モービルマッピングシステム 高精度GPS移動計測装置"、[online]、平成25年7月、三菱電機株式会社、[平成25年9月24日検索]、インターネット<URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/mms/>

Claims (7)

  1. 3Dマッピングシステムで取得した屋外構造物の表面上の点の3次元座標を表す3次元点群データを用いて管理対象の設備の状態を検出する方法であって、
    前記3次元点群データを全て格納してなる3次元点群データベースと、
    管理対象の設備毎に当該設備の設置位置の座標値または当該設備の属性情報または当該設備に関連する他の設備に関する情報を少なくとも含む設備管理データを格納してなる設備管理データベースと、を用い、
    設備管理データベースから任意の設備の設備管理データを取り出す工程と、
    前記取り出した設備管理データに基づいて、3次元点群データベース上に当該設備を包含する空間を設定する工程と、
    前記設定した空間内の3次元点群データから前記設備の外形上の特徴に対応する3次元点群データを抽出し、当該設備に対応する3次元オブジェクトを検出する工程と、
    前記検出した3次元オブジェクトから当該設備の状態を検出する工程と、を含む
    ことを特徴とする設備状態検出方法。
  2. 設備管理データベースから電柱の設備管理データを取り出す工程と、
    前記取り出した設備管理データ中の設置位置の座標値を基準として、3次元点群データベース上に当該電柱を包含する円柱空間を設定する工程と、
    前記設定した円柱空間内の3次元点群データから前記電柱の外形上の特徴に対応する3次元点群データを抽出し、当該電柱に対応する3次元オブジェクトを示す3次元設備データに変換する工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の設備状態検出方法。
  3. 前記に加え、
    前記変換した3次元設備データから当該電柱の傾斜角を検出する工程、を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の設備状態検出方法。
  4. 電柱の3次元設備データから、隣り合う2本の電柱の3次元設備データを抽出する工程と、
    3次元点群データベース上に前記隣り合う2本の電柱を含む直方体空間を設定する工程と、
    前記設定した直方体空間内の3次元点群データからケーブルの外形上の特徴に対応する3次元点群データを抽出し、当該ケーブルに対応する3次元オブジェクトを示す3次元設備データに変換する工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の設備状態検出方法。
  5. 前記に加え、
    前記変換した3次元設備データから当該ケーブルの地上高を検出する工程、を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の設備状態検出方法。
  6. 電柱の3次元設備データから、隣り合う2本の電柱の3次元設備データを抽出し、ケーブルの3次元設備データから、前記隣り合う2本の電柱の3次元設備データに基づいて検出したケーブルの3次元設備データを抽出する工程と、
    3次元点群データベース上に前記隣り合う2本の電柱を含む直方体空間であり、かつ電柱とクロージャを含む直方体空間であり、かつケーブルの設置基準以上の直方体空間を設定する工程と、
    前記設定した直方体空間内の3次元点群データからクロージャの外形上の特徴に対応する3次元点群データを抽出し、当該クロージャに対応する3次元オブジェクトを示す3次元設備データに変換する工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の設備状態検出方法。
  7. 3Dマッピングシステムで取得した屋外構造物の表面上の点の3次元座標を表す3次元点群データを用いて管理対象の設備の状態を検出する装置であって、
    前記3次元点群データを全て格納してなる3次元点群データベースと、
    管理対象の設備毎に当該設備の設置位置の座標値または当該設備の属性情報または当該設備に関連する他の設備に関する情報を少なくとも含む設備管理データを格納してなる設備管理データベースと、
    設備管理データベースから任意の設備の設備管理データを取り出し、前記取り出した設備管理データに基づいて、3次元点群データベース上に当該設備を包含する空間を設定し、前記設定した空間内の3次元点群データから前記設備の外形上の特徴に対応する3次元点群データを抽出し、当該設備に対応する3次元オブジェクトを検出する3次元設備検出装置と、
    前記検出した3次元オブジェクトから当該設備の状態を検出する3次元設備状態検出装置と、を備えた
    ことを特徴とする設備状態検出装置。
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