JP7231036B2 - メッシュ構造設備検出装置、メッシュ構造設備検出方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
前記3次元構造のデータを所定の方向に投影し、2次元構造のデータを得る投影部と、
前記2次元構造のデータの密度が所定の閾値以上となる領域に含まれる点を前記メッシュ構造設備に対応する点として検出する検出部と、
前記検出された点を前記空間に存在するメッシュ構造設備ごとにクラスタリングするクラスタリング部と
を備えるメッシュ構造設備検出装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態に係る鉛直柱モデル化装置100の機能構成例を示す図である。図1に示すとおり、本発明の実施の形態に係る鉛直柱モデル化装置100は、水平面密度フィルタリング部110、鉛直柱抽出部120、円柱モデル導出部130、及び記憶部140を有する。なお、記憶部140は、鉛直柱モデル化装置100の外部に備えられ、鉛直柱モデル化装置100とネットワーク接続されたデータベースサーバであってもよい。
図3は、鉛直柱モデル化装置100の全体動作を示す処理フローである。S100(ステップ100)において、水平面密度フィルタリング部110が、ノイズ含鉛直柱3次元点群141から読み出したノイズ含対象物3次元点群に対して、点群を水平面に投影した密度に基づいて閾値処理によりフィルタリングを実施することで、フィルタリング済点群を計算し、フィルタリング済点群をフィルタリング済点群DB142に出力する。本実施の形態では、入力となる3次元点群は、対象である複数の柱状物体及び検出の誤りによるノイズを含む。
まず、水平面密度フィルタリング部110の動作を図4の処理フローに沿って説明する。
S101において、水平面密度フィルタリング部110は、ノイズ含鉛直柱3次元点群141からノイズ含対象物3次元点群を読み出し、入力とする。図5に、入力される3次元点群の一例を示す。
図4のS102において、水平面密度フィルタリング部110の投影部111は、ノイズ含鉛直柱3次元点群をxy平面に投影し、xy平面上での点密度をそれぞれの位置において計算する。図6に、図5に示した3次元点群をxy平面に投影した例を示す。なお、S101において、ノイズを含まない3次元点群(つまり、鉛直柱であると推定された点のみ)を入力とし、当該3次元点群を対象としてxy平面に投影し、以降の処理を実行してもよい。
図4のS103において、水平面密度フィルタリング部110の検出部112は、xy平面での点密度が閾値h以上である位置(領域)の点のみを残し、それらの点を再び3次元点に戻し、当該3次元点の群をフィルタリング済点群としてフィルタリング済点群DB142に出力する。図7に、フィルタリング済3次元点群の例を示す。図7に示されるように、ノイズが除去されている。
次に、鉛直柱抽出部120の動作を図8の処理フローに沿って説明する。
S201において、鉛直柱抽出部120は、フィルタリング済点群をフィルタリング済点群DB142から読み出して入力とする。下記の手順でk-center問題のgreedy approximation algorithmにより円柱平面座標初期値を導出する。
S202において、鉛直柱抽出部120のクラスタリング部121は、フィルタリング済点群をxy平面に投影する。
S203において、クラスタリング部121は、投影したxy平面上の任意の点を一点選択し、円柱平面座標リストである集合Aに加える。集合Aの初期値は空である。
S204において、クラスタリング部121は、xy平面で円柱平面座標リストAに含まれる点から最も遠い点b(bはAに含まれない点)をcとして選択する。すなわち、以下の式に従いcを求める。
S205において、鉛直柱抽出部120は、dが予め定められた閾値eよりも大きいかどうかを判定する。dが予め定められた閾値eよりも大きい場合はS206に進み、dが予め定められた閾値eよりも大きくない場合はS207に進む。
S206において、クラスタリング部121は、cをAに加え、S204に戻り、S204からの処理を行う。
S207において、鉛直柱抽出部120は、xy平面座標の集合であるAを円柱平面座標初期値として円柱平面座標初期値DB143に出力し、処理を終了する。
次に、円柱モデル導出部130の動作を図10の処理フローに沿って説明する。
S301において、円柱モデル導出部130は、フィルタリング済点群と円柱平面座標初期値のリストAをそれぞれフィルタリング済点群DB142と円柱平面座標初期値DB143から読み出して入力する。
S302において、円柱モデル導出部130は、リストAにおける円柱平面座標初期値のそれぞれの要素a_iに対して(つまり、クラスタごとに)、xy平面に投影した距離が閾値f未満であるような3次元点をグルーピングする。この3次元点のグループをG_iと記す。閾値fを検出される鉛直柱の断面の長径程度に定めておけば、もれなくそれぞれの鉛直柱に含まれる点をグルーピングすることができる。なお、このグルーピングまでの処理をクラスタリング部112が実行することとしてもよい。
S304以降の処理は、各a_iに対して実行するので、S303において、円柱モデル導出部130は、全てのa_iを処理したかを判断する。Noであれば、未処理のa_iを選択してS304に進む。Yesであれば、S309に進む。
S304において、円柱モデル導出部130の中心位置推定部131は、円柱設置位置のxy平面座標を導出する。つまり、中心位置推定部131は、鉛直柱を円柱と見なした場合におけるその中心位置を導出する。a=a_iを初期値として、以下の最適化問題を解き、円柱設置平面座標p_iを導出する。この最適化問題はsubgradient法などにより解くことが可能である。
S305において、円柱モデル導出部130の高さ推定部133は、円柱下端のz座標を導出する。具体的には、円柱モデル導出部130は、G_iに属する点について、z座標の最小値をz_min_iとし、以下の処理によりz_min_iを予め定められた定数z_min_th,z_min_unitを用いて更新する。
S306において、高さ推定部133は、円柱上端のz座標を導出する。具体的には、円柱モデル導出部130は、S305と同様に、G_iに属する点について、z座標の最大値をz_max_iとする。以下の処理によりz_max_iを予め定められた定数z_max_th,z_max_unitを用いて更新する。
上記のS305、S306の処理は柱の下端と上端の導出が少数のノイズの影響に引っ張られないようにするための処理である。z_min_thおよびz_max_thは0.99などの1.0に近い値とし、z_unitは鉛直柱の高さスケールよりも十分に小さい値とする。例えば鉛直柱の想定される高さの1/1000程度の値とすればよい。
S307において、円柱モデル導出部130の半径推定部132は、円柱(円柱とみなした鉛直柱)の半径を導出する。具体的には、半径推定部132は、r_i=r_initを初期値として、以下の処理により円柱の半径r_iを予め定められたr_th,r_unitを用いて更新する。なお、r_initは円柱の半径に対して十分大きい値とすればよい。
S307の処理は円の半径の導出が少数のノイズの影響に引っ張られないようにするための処理である。r_thは0.99などの1.0に近い値とし、r_unitは鉛直柱の断面の径のスケールよりも十分に小さい値とする。例えば想定される鉛直柱の断面の長径の1/1000程度の値とすればよい。
S308において、円柱モデル導出部130は、a_iをp_iに置き換え集合Aを更新する。更に、高さがz_min_i以上z_max_i未満で、かつp_iからのxy平面に投影した際の距離がr_i未満であるG_iに含まれる点の集合をG_iとして更新する。処理対象としているa_iについて、z_min_th,z_max_th,z_min_unit,z_max_unit,r_th,r_unitの値を必要に応じて再設定し、S304~S308の処理を繰り返し実施してもよい。
S309において、円柱モデル導出部130は、円柱モデルを円柱モデルDB144に出力する。円柱モデルは以下の値の組であり、Aの要素と同じ数だけ出力される。図12に、出力される円柱モデルの例を示す。
・円柱半径:r_i
・円柱高さ:z_max_i-z_min_i
(変形例)
図13は、変形例に係る鉛直柱モデル化装置100の構成図である。図13に示すように、変形例に係る鉛直柱モデル化装置100は、図1に示した鉛直柱モデル化装置100に対して設備DB145、及び照合部150を追加した構成を備える。
以上説明した鉛直柱モデル化装置100によれば、幾何モデル化しやすい形状ではない柱や、事前に幾何モデルが作られていない柱に対しても、また、計測ノイズが大きく表面形状が正しく得られていない柱に対しても、鉛直方向に建てられていれば円柱モデルをあてはめることができる。
本明細書には、少なくとも下記各項のメッシュ構造設備検出装置、メッシュ構造設備検出方法、及びプログラムが記載されている。
(第1項)
物体の外形を含む空間を表す3次元構造のデータからメッシュ構造設備に対応するデータを検出するメッシュ構造設備検出装置であって、
前記3次元構造のデータを所定の方向に投影し、2次元構造のデータを得る投影部と、
前記2次元構造のデータの密度が所定の閾値以上となる領域に含まれる点を前記メッシュ構造設備に対応する点として検出する検出部と
を備えるメッシュ構造設備検出装置。
(第2項)
前記検出部により検出された複数の点における点間の距離と、予め定められた前記メッシュ構造設備の大きさとに基づき、前記検出された点を前記空間に存在するメッシュ構造設備ごとにクラスタリングするクラスタリング部を更に含む
第1項記載のメッシュ構造設備検出装置。
(第3項)
前記クラスタリング部により得られたクラスタごとに中心を求め、求められた中心を前記クラスタに対応するメッシュ構造設備の位置として出力する中心位置推定部を更に含む
第2項記載のメッシュ構造設備検出装置。
(第4項)
前記投影部は水平面に投影を行っており、
前記クラスタごとに、3次元構造のデータに逆投影された点のうち、垂直方向の上下所定の割合の点が削除された点に基づきクラスタに対応するメッシュ構造設備の高さを推定する高さ推定部を更に含む
第3項記載のメッシュ構造設備検出装置。
(第5項)
前記クラスタごとに、クラスタにおける中心から所定距離未満に存在する点の数の、当該クラスタに属する点の数に対する割合に基づいて当該クラスタに対応するメッシュ構造設備の半径を推定する半径推定部を更に含む
第4項に記載のメッシュ構造設備検出装置。
(第6項)
前記メッシュ構造設備の半径及び高さを、設備データベースに登録されている半径及び高さと照合し、当該設備データベースから、該当するメッシュ構造設備の種類を取得し、当該種類と、前記メッシュ構造設備の中心位置とを出力する照合部を更に含む
第5項に記載のメッシュ構造設備検出装置。
(第7項)
物体の外形を含む空間を表す3次元構造のデータからメッシュ構造設備に対応するデータを検出するメッシュ構造設備検出装置が実行するメッシュ構造設備検出方法であって、
前記3次元構造のデータを所定の方向に投影し、2次元構造のデータを得る投影ステップと、
前記2次元構造のデータの密度が所定の閾値以上となる領域に含まれる点を前記メッシュ構造設備に対応する点として検出する検出ステップと
を備えるメッシュ構造設備検出方法。
(第8項)
コンピュータを、第1項ないし第6項のうちいずれか1項に記載のメッシュ構造設備検出装置における各部として機能させるためのプログラム。
110 水平面密度フィルタリング部
120 鉛直柱抽出部
130 円柱モデル導出部
140 記憶部
111 投影部
112 検出部
121 クラスタリング部
131 中心位置推定部
132 半径推定部
133 高さ推定部
141 ノイズ含鉛直柱3次元点群DB
142 フィルタリング済点群DB
143 円柱平面座標初期値DB
144 円柱モデルDB
145 設備DB
150 照合部
1000 ドライブ装置
1001 記録媒体
1002 補助記憶装置
1003 メモリ装置
1004 CPU
1005 インタフェース装置
1006 表示装置
1007 入力装置
Claims (8)
- 物体の外形を含む空間を表す3次元構造のデータからメッシュ構造設備に対応するデータを検出するメッシュ構造設備検出装置であって、
前記3次元構造のデータを所定の方向に投影し、2次元構造のデータを得る投影部と、
前記2次元構造のデータの密度が所定の閾値以上となる領域に含まれる点を前記メッシュ構造設備に対応する点として検出する検出部と、
前記検出された点を前記空間に存在するメッシュ構造設備ごとにクラスタリングするクラスタリング部と
を備えるメッシュ構造設備検出装置。 - 前記クラスタリング部は、前記検出部により検出された複数の点における点間の距離と、予め定められた前記メッシュ構造設備の大きさとに基づき、前記検出された点を前記空間に存在するメッシュ構造設備ごとにクラスタリングする
請求項1記載のメッシュ構造設備検出装置。 - 前記クラスタリング部により得られたクラスタごとに中心を求め、求められた中心を前記クラスタに対応するメッシュ構造設備の位置として出力する中心位置推定部を更に含む
請求項2記載のメッシュ構造設備検出装置。 - 前記投影部は水平面に投影を行っており、
前記クラスタごとに、3次元構造のデータに逆投影された点のうち、垂直方向の上下所定の割合の点が削除された点に基づきクラスタに対応するメッシュ構造設備の高さを推定する高さ推定部を更に含む
請求項3記載のメッシュ構造設備検出装置。 - 前記クラスタごとに、クラスタにおける中心から所定距離未満に存在する点の数の、当該クラスタに属する点の数に対する割合に基づいて当該クラスタに対応するメッシュ構造設備の半径を推定する半径推定部を更に含む
請求項4に記載のメッシュ構造設備検出装置。 - 前記メッシュ構造設備の半径及び高さを、設備データベースに登録されている半径及び高さと照合し、当該設備データベースから、該当するメッシュ構造設備の種類を取得し、当該種類と、前記メッシュ構造設備の中心位置とを出力する照合部を更に含む
請求項5に記載のメッシュ構造設備検出装置。 - 物体の外形を含む空間を表す3次元構造のデータからメッシュ構造設備に対応するデータを検出するメッシュ構造設備検出装置が実行するメッシュ構造設備検出方法であって、
前記3次元構造のデータを所定の方向に投影し、2次元構造のデータを得る投影ステップと、
前記2次元構造のデータの密度が所定の閾値以上となる領域に含まれる点を前記メッシュ構造設備に対応する点として検出する検出ステップと、
前記検出された点を前記空間に存在するメッシュ構造設備ごとにクラスタリングするクラスタリングステップと
を備えるメッシュ構造設備検出方法。 - コンピュータを、請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載のメッシュ構造設備検出装置における各部として機能させるためのプログラム。
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