JP6160837B2 - エンジンの蒸発燃料導入装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンの蒸発燃料導入装置に係わり、特に、燃料タンクの内部において発生した蒸発燃料を、エアクリーナを備えたエンジンの吸気通路に導入する、蒸発燃料導入装置に関する。
従来、大気汚染防止等の観点から、内燃機関(エンジン)を搭載した自動車等の燃料タンク内において発生した蒸発燃料を、キャニスタによって捕集し、この捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路に導入して燃焼室で燃焼させることが行われている。
例えば、特許文献1には、エンジン運転時にスロットルの絞りによって発生する吸気通路の負圧を利用して、蒸発燃料を吸気通路に導入する技術や、モータを動力源とするコンプレッサを利用して蒸発燃料を加圧し吸気通路に導入する技術、あるいは、過給機付エンジンにおいて過給機により加圧された空気を過給機の吸入口側に戻すと共に、この加圧空気の空気流を絞って負圧を発生させ、この負圧によって蒸発燃料をキャニスタから吸気通路に導入する技術が記載されている。
特開2007−332855号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、何れも、蒸発燃料をエアクリーナより下流側において吸気通路に導入するものであり、スペース上の制約が大きい吸気通路の中間部分に蒸発燃料の導入部を新たに設ける必要がある。
そこで、蒸発燃料を、スペースに余裕のあるエアクリーナの内部に導入することが考えられる。しかしながら、この場合、エアクリーナの内部に導入された蒸発燃料の一部がエアクリーナのエアエレメントに付着し、エアエレメントの性能低下や寿命短縮を招くことが考えられる。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、蒸発燃料をエアクリーナの内部に導入しつつ、蒸発燃料がエアエレメントに付着することを防止することができるエンジンの蒸発燃料導入装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のエンジンの蒸発燃料導入装置は、燃料タンクの内部において発生した蒸発燃料を、エアクリーナを備えたエンジンの吸気通路に導入する蒸発燃料導入装置であって、エアクリーナは、吸気入口及び吸気出口が形成された箱状のケースと、ケース内の空間を、吸気入口を含む上流側空間と吸気出口を含む下流側空間とに区画するエアエレメントとを備え、蒸発燃料導入装置は、燃料タンクとエアクリーナとを連通させる蒸発燃料通路と、蒸発燃料通路のエアクリーナ側の端部で、蒸発燃料通路から供給された蒸発燃料をエアクリーナの下流側空間に放出する放出部と、放出部の周囲からエアクリーナの吸気出口近傍に向かって延び、放出部から吸気出口に至る蒸発燃料の移動経路をエアエレメントから遮蔽する遮蔽部材と、を有し、遮蔽部材の少なくとも一部は、エアエレメントの上方において、放出部の下方から吸気出口内まで延びていることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、遮蔽部材は、放出部の周囲からエアクリーナの吸気出口近傍に向かって延び、さらに、遮蔽部材の少なくとも一部は、エアクリーナの吸気出口内まで延び、放出部から吸気出口に至る蒸発燃料の移動経路をエアエレメントから遮蔽するので、放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく吸気通路まで導入することができると共に、放出部から流出した液化燃料がエアエレメントに滴下することを防止でき、これにより、エアエレメントの性能低下や寿命短縮を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、遮蔽部材は、放出部からエアクリーナの吸気出口に向かう方向に略直交する面内において閉断面を形成する。
このように構成された本発明においては、放出部から放出された蒸発燃料がエアクリーナの下流側空間内に飛散することを防止でき、これにより、蒸発燃料がエアエレメントに付着することを確実に防止できる。
また、本発明において、好ましくはエアクリーナの吸気出口は、エアエレメントよりも上方に配置されており、放出部は、エアエレメントの上方に配置されている。
このように構成された本発明においては、エアエレメントの上方に配置された放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく吸気通路まで導入することができると共に、放出部から流出した液化燃料がエアエレメントに滴下することを防止できる。
また、本発明において、好ましくは、遮蔽部材の少なくとも一部は、放出部の下方から吸気出口に向かって下降した傾斜を有している。
このように構成された本発明においては、放出部から放出された蒸発燃料が液化したり、エンジンの停止中に液化した燃料が放出部から漏れ出したりした場合に、それらの液化燃料がエアエレメントに滴下することなく吸気通路内に導入されるようにすることができる。
また、本発明において、好ましくは、遮蔽部材は、エアクリーナのケースに固定されている。
このように構成された本発明においては、エンジンが発生させる振動の影響から遮蔽部材を保護することができ、これにより、放出部からエアクリーナの下流側空間に放出された蒸発燃料を、エアエレメントに付着させることなく確実に吸気通路まで導入することができる。
本発明によるエンジンの蒸発燃料導入装置によれば、蒸発燃料をエアクリーナの内部に導入しつつ、蒸発燃料がエアエレメントに付着することを防止することができる。
本発明の実施形態による蒸発燃料導入装置を適用したエンジンシステムのシステム構成図である。 本発明の実施形態によるエアクリーナの斜視図である。 図2に示したエアクリーナの内部構造を示すIII−III矢視図である。 本発明の実施形態による遮蔽ダクトの平面図である。 本発明の実施形態による遮蔽ダクトの底面図である。 本発明の実施形態による遮蔽ダクトを上流側から見た正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの蒸発燃料導入装置を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による蒸発燃料導入装置を適用したエンジンシステムの全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による蒸発燃料導入装置を適用したエンジンシステムのシステム構成図である。
図1において符号1は、本発明の実施形態によるエンジンの蒸発燃料導入装置を示す。この図1に示すように、蒸発燃料導入装置1を適用したエンジンシステムは、エンジン2と、このエンジン2に供給される燃料を貯蔵する燃料タンク4とを有している。
エンジン2は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であり、特に本実施形態ではガソリンエンジンである。
このエンジン2は、燃料と吸気との混合気を燃焼させて動力を取り出すシリンダ6を備えたエンジンブロック8と、シリンダ6内を往復するピストン10と、ピストン10の往復運動を回転運動に変換するクランク12と、クランク12を収容するクランク室14とを備えている。また、エンジン2には、吸気をシリンダ6に導入する吸気通路16と、シリンダ6において発生した排気を大気中に排出する排気通路18とが接続されている。また、エンジン2は、タービン20及びコンプレッサ22を備えたターボ過給機24を有しており、ターボ過給機24のタービン20は排気通路18に設けられ、コンプレッサ22は吸気通路16に設けられている。
エンジン2の吸気通路16において、コンプレッサ22の上流側には、吸気通路16に吸入される外気をろ過するエアクリーナ26が設けられている。また、コンプレッサ22の下流側には、コンプレッサ22によって圧縮され高温となった空気を冷却するインタークーラ28が設けられている。
外部から吸気通路16に流入した空気は、エアクリーナ26によってろ過された後にコンプレッサ22により圧縮される。コンプレッサ22によって圧縮された空気はインタークーラ28によって冷却され、エンジン2のシリンダ6に吸気される。
エンジンブロック8には、シリンダ6内に燃料を噴射するインジェクタ30が取り付けられており、このインジェクタ30には、燃料タンク4から送出された燃料をインジェクタ30へ導入する燃料通路32が接続されている。
燃料タンク4には、燃料通路32が接続されていると共に、燃料タンク4から燃料を送出する燃料ポンプ34が設けられている。燃料タンク4に貯蔵されている燃料は、燃料ポンプ34により燃料タンク4から送出され、燃料通路32を通ってエンジン2のインジェクタ30へ導入される。
燃料タンク4の内部には、液体燃料36(本実施形態ではガソリン)と共に、その液体燃料36が気化した蒸発燃料38が存在している。そこで、この蒸発燃料38が大気中に放出されないようにするために、蒸発燃料38を吸着するキャニスタ40が設けられている。
キャニスタ40と燃料タンク4との間には、これらのキャニスタ40と燃料タンク4とを連通させる第1パージライン42が接続されており、燃料タンク4の内部において発生した蒸発燃料38は、第1パージライン42を通ってキャニスタ40へ導かれ、このキャニスタ40に吸着される。
また、インタークーラ28の下流側における吸気通路16とキャニスタ40との間には、これらの吸気通路16とキャニスタ40とを連通させる第2パージライン44が接続されている。キャニスタ40に吸着された蒸発燃料38は、エンジン2の運転中、スロットルを戻したときに吸気通路16に発生した負圧によりキャニスタ40から分離され、第2パージライン44を通ってエンジン2の吸気通路16へ導入され、エンジン2のシリンダ6で燃焼される。
この第2パージライン44には、チェックバルブ46が設けられている。インタークーラ28の下流側において吸気通路16に負圧が発生していない場合、このチェックバルブ46により、第2パージライン44における蒸発燃料38の逆流が防止される。
また、第2パージライン44とエアクリーナ26との間には、これらの第2パージライン44とエアクリーナ26とを連通させる第3パージライン48(蒸発燃料通路)が接続されている。即ち、この第3パージライン48は、第1パージライン42、キャニスタ40及び第2パージライン44を介して燃料タンク4と連通しており、第1パージライン42からキャニスタ40を経由して第2パージライン44を流れる蒸発燃料38の一部又は全部は、第2パージライン44から第3パージライン48を通ってエアクリーナ26に供給される。この第3パージライン48には、チェックバルブ50が設けられている。
また、インタークーラ28の下流側における吸気通路16とエアクリーナ26との間には、これらの吸気通路16とエアクリーナ26の内部とを連通させる加圧空気導入通路52が接続されている。コンプレッサ22により圧縮され、インタークーラ28により冷却された加圧空気の一部は、吸気通路16から加圧空気導入通路52を通ってエアクリーナ26の内部に導入される。
また、エアクリーナ26の内部には、加圧空気導入通路52のエアクリーナ26側の端部に接続されると共に、第3パージライン48のエアクリーナ26側の端部で、第3パージライン48から供給された蒸発燃料38をエアクリーナ26の内部に放出するエジェクタ54(放出部)が設けられている。
このエジェクタ54は、加圧空気導入通路52からエジェクタ54に流入した加圧空気の流路断面積が下流に向かうほど小さくなるように先細り形状に形成された絞り部を備えている。このエジェクタ54の絞り部の下流側に、第3パージライン48のエアクリーナ26側の端部が接続されている。
加圧空気導入通路52からエジェクタ54に流入した加圧空気が絞り部から高速で噴出するときに、この噴出した空気の周囲に大きい負圧が発生し(ベンチュリ効果)、この負圧により、第3パージライン48から蒸発燃料38が吸引され、エアクリーナ26の内部に放出される。エジェクタ54において負圧が発生していない場合には、第3パージライン48に設けられたチェックバルブ50により、第3パージライン48における蒸発燃料38の逆流が防止される。
次に、図2乃至図6により、本発明の実施形態によるエンジン2の蒸発燃料導入装置1を詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態によるエアクリーナ26の斜視図であり、図3は、図2に示したエアクリーナ26の内部構造を示すIII−III矢視図であり、図4は、本発明の実施形態による遮蔽ダクト72の平面図であり、図5は、本発明の実施形態による遮蔽ダクト72の底面図であり、図6は、本発明の実施形態による遮蔽ダクト72を上流側から見た正面図である。これらの図2乃至図6におけるz軸方向は、使用状態におけるエアクリーナ26の上方向を表している。
まず、図2に示すように、エアクリーナ26は、箱状のケース56を有している。このケース56は、上下方向に分割可能な構造となっており、側面に吸気入口58が形成された下側ケース60と、側面に吸気出口62が形成され、下側ケース60の上方に配置された上側ケース64とを備えている。
次に、図3に示すように、エアクリーナ26のケース56内において、上側ケース64と下側ケース60との間に、エアエレメント66がほぼ水平に配置されている。このエアエレメント66により、ケース56内の空間は、吸気入口58を含む上流側空間68と吸気出口62を含む下流側空間70とに上下に区画されている。
図3において仮想線にて示すように、下側ケース60の吸気入口58から上流側空間68内に流入した空気は、エアエレメント66を上向きに通過して下流側空間70内に流入し、吸気出口62から吸気通路16に流出する。
また、図3に示すように、エジェクタ54は、エアクリーナ26の下流側空間70においてエアエレメント66の上方に配置されている。具体的には、エジェクタ54は、吸気出口62が形成された上側ケース64の側面に対向する側面に取り付けられており、蒸発燃料38及び空気をこのエジェクタ54から吸気出口62の方向へ放出させるように配置されている。
さらに、エアクリーナ26の下流側空間70(即ちエアエレメント66の上方)において、エジェクタ54の周囲を覆い、且つ、エアクリーナ26の吸気出口62内に向かって延びる遮蔽ダクト72(遮蔽部材)が設けられている。この遮蔽ダクト72により、エジェクタ54から吸気出口62に至る蒸発燃料38及び空気の移動経路がエアエレメント66から遮蔽される。
図3乃至図6に示すように、遮蔽ダクト72は、その長手方向(エジェクタ54から放出された蒸発燃料38及び空気がエアクリーナ26の吸気出口62に向かって流れる方向)に略直交する面内において矩形の閉断面を形成しており、この遮蔽ダクト72内を流れる蒸発燃料38及び空気がエアクリーナ26の下流側空間70に流出しないようになっている。
また、図4及び図5に示すように、遮蔽ダクト72は、長手方向に直交する断面の面積(流路断面積)が、エジェクタ54の周囲から吸気出口62に近づくに従って小さくなるように先細り形状に形成されている。図3に示すように、遮蔽ダクト72の下流側(吸気出口62側)の端部は、エアクリーナ26の吸気出口62よりも小さく形成され、吸気出口62の中に差し込まれている。
また、図3に示すように、遮蔽ダクト72の底面72aは、エジェクタ54の下方から吸気出口62に向かって下降した傾斜を有しており、エジェクタ54から放出された蒸発燃料38が遮蔽ダクト72内で液化したり、エンジン2の停止中に液化した燃料がエジェクタ54から遮蔽ダクト72内に漏れ出したりした場合に、それらの液化燃料がエアエレメント66に滴下することなく吸気通路16内に導入されるようになっている。
図4乃至図6に示すように、遮蔽ダクト72の側面の上端部には、複数(本実施形態では3つ)のフランジ74が設けられており、これらのフランジ74をエアクリーナ26の上側ケース64の上面に取り付けることにより、遮蔽ダクト72が上側ケース64の内面に固定される。例えば、エアクリーナ26の上側ケース64及び遮蔽ダクト72がプラスチック製である場合、遮蔽ダクト72のフランジ74は、溶着によりエアクリーナ26の上側ケース64の上面に取り付けられる。
エンジン2の運転中においてコンプレッサ22により過給が行われると、過給圧と大気圧との差により、加圧空気が加圧空気導入通路52からエジェクタ54に流入する。このエジェクタ54に流入した加圧空気が、このエジェクタ54の絞り部から高速で噴出するときに負圧を発生させると、この負圧によって蒸発燃料38が第3パージライン48からエジェクタ54に吸引され、加圧空気と共にエジェクタ54から遮蔽ダクト72の内部に放出される。
遮蔽ダクト72の内部に放出された蒸発燃料38及び空気は、エアクリーナ26の下流側空間70に飛散することなく、遮蔽ダクト72に沿って吸気通路16まで導入される。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
まず、上述した実施形態では、遮蔽ダクト72は、その長手方向に略直交する面内において閉断面を形成していると説明したが、この遮蔽ダクト72によりエジェクタ54からエアクリーナ26の吸気出口62に至る蒸発燃料38の移動経路をエアエレメント66から遮蔽することができれば、必ずしも閉断面を形成していなくてもよい。
例えば、板状の遮蔽部材を、エアエレメント66の上方において、エジェクタ54の下方から吸気出口62内まで延びるように配置してもよい。
また、上述した実施形態では、遮蔽ダクト72は、エアクリーナ26の吸気出口62内に向かって延びると説明したが、必ずしも吸気出口62内まで延びていなくてもよく、吸気出口62の近傍まで延びるように設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、第3パージライン48から供給された蒸発燃料38を、ベンチュリ効果を利用したエジェクタ54によりエアクリーナ26の内部に放出すると説明したが、このエジェクタ54に代えて、例えば電動ポンプ等の装置を利用して、第3パージライン48から供給された蒸発燃料38をエアクリーナ26の内部に放出するようにしてもよい。この場合においても、上述した実施形態と同様に、エアクリーナ26の内部における蒸発燃料38の放出部からエアクリーナ26の吸気出口62に至る蒸発燃料38の移動経路をエアエレメント66から遮蔽する遮蔽ダクト72を設けることができる。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例によるエンジン2の蒸発燃料導入装置1の作用効果を説明する。
まず、遮蔽ダクト72は、エジェクタ54の周囲からエアクリーナ26の吸気出口62近傍に向かって延び、エジェクタ54から吸気出口62に至る蒸発燃料38の移動経路をエアエレメント66から遮蔽するので、エジェクタ54からエアクリーナ26の下流側空間70に放出された蒸発燃料38を、エアエレメント66に付着させることなく吸気通路16まで導入することができ、これにより、エアエレメント66の性能低下や寿命短縮を防止することができる。
特に、遮蔽ダクト72は、エジェクタ54からエアクリーナ26の吸気出口62に向かう方向に略直交する面内において閉断面を形成するので、エジェクタ54から放出された蒸発燃料38がエアクリーナ26の下流側空間70内に飛散することを防止でき、これにより、蒸発燃料38がエアエレメント66に付着することを確実に防止できる。
また、エアクリーナ26の吸気出口62は、エアエレメント66よりも上方に配置されており、エジェクタ54はエアエレメント66の上方に配置され、遮蔽ダクト72の底面72aは、エアエレメント66の上方において、エジェクタ54の下方からエアクリーナ26の吸気出口62内まで延びているので、エジェクタ54からエアクリーナ26の下流側空間70に放出された蒸発燃料38を、エアエレメント66に付着させることなく吸気通路16まで導入することができると共に、エジェクタ54から流出した液化燃料がエアエレメント66に滴下することを防止できる。
特に、遮蔽ダクト72の底面72aは、エジェクタ54の下方から吸気出口62に向かって下降した傾斜を有しているので、エジェクタ54から放出された蒸発燃料38が遮蔽ダクト72内で液化したり、エンジン2の停止中に液化した燃料がエジェクタ54から遮蔽ダクト72内に漏れ出したりした場合に、それらの液化燃料がエアエレメント66に滴下することなく吸気通路16内に導入されるようにすることができる。
また、遮蔽ダクト72は、エアクリーナ26の上側ケース64に固定されているので、エンジン2が発生させる振動の影響から遮蔽ダクト72を保護することができ、これにより、エジェクタ54からエアクリーナ26の下流側空間70に放出された蒸発燃料38を、エアエレメント66に付着させることなく確実に吸気通路16まで導入することができる。
1 蒸発燃料導入装置
2 エンジン
4 燃料タンク
16 吸気通路
26 エアクリーナ
38 蒸発燃料
42 第1パージライン
44 第2パージライン
48 第3パージライン
52 加圧空気導入通路
54 エジェクタ
56 ケース
58 吸気入口
62 吸気出口
66 エアエレメント
68 上流側空間
70 下流側空間
72 遮蔽ダクト
72a 遮蔽ダクトの底面

Claims (5)

  1. 燃料タンクの内部において発生した蒸発燃料を、エアクリーナを備えたエンジンの吸気通路に導入する蒸発燃料導入装置であって、上記エアクリーナは、吸気入口及び吸気出口が形成された箱状のケースと、上記ケース内の空間を、上記吸気入口を含む上流側空間と上記吸気出口を含む下流側空間とに区画するエアエレメントとを備え、
    上記蒸発燃料導入装置は、
    上記燃料タンクと上記エアクリーナとを連通させる蒸発燃料通路と、
    上記蒸発燃料通路の上記エアクリーナ側の端部で、上記蒸発燃料通路から供給された蒸発燃料を上記エアクリーナの上記下流側空間に放出する放出部と、
    上記放出部の周囲から上記エアクリーナの上記吸気出口近傍に向かって延び、上記放出部から上記吸気出口に至る蒸発燃料の移動経路を上記エアエレメントから遮蔽する遮蔽部材と、を有し、上記遮蔽部材の少なくとも一部は、上記エアエレメントの上方において、上記放出部の下方から上記吸気出口内まで延びていることを特徴とするエンジンの蒸発燃料導入装置。
  2. 前記遮蔽部材は、上記放出部から上記エアクリーナの上記吸気出口に向かう方向に略直交する面内において閉断面を形成する請求項1に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
  3. 上記エアクリーナの上記吸気出口は、上記エアエレメントよりも上方に配置されており、
    上記放出部は、上記エアエレメントの上方に配置されている請求項1又は2に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
  4. 上記遮蔽部材の少なくとも一部は、上記放出部の下方から上記吸気出口に向かって下降した傾斜を有している請求項3に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
  5. 上記遮蔽部材は、上記エアクリーナの上記ケースに固定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジンの蒸発燃料導入装置。
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