JP6194899B2 - 過給機付きエンジンの導入ガス処理装置、及び過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの導入ガス処理装置、及び過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジンにパージするような過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置、及び過給機付きエンジンの導入ガス処理装置に関する。
従来、蒸発燃料処理装置としては、燃料タンク内で発生した蒸発燃料(エバポガス)をキャニスタに吸着させると共に、キャニスタで吸着した蒸発燃料を吸気負圧を利用して吸気通路内にパージ(導入)して、エンジンに消費させるものが知られている。
また、ターボチャージャ等の過給機を備えたエンジンにおいては、特許文献1に開示されているように、過給機が作動して吸気通路内が正圧になると、吸気負圧を利用したパージが行なえなくなることから、過給圧を利用して蒸発燃料を吸気管内にパージするエジェクタ機構が設けられている。
ところで、車両の前部に位置するフロントバンパの下方にインタクーラを配設し、該インタクーラ下流の過給圧をエジェクタ機構に導入する場合、インタクーラで冷却された過給圧を利用することができるものの、配管レイアウトが複雑化すると共に、コストアップとなるという問題点があった。
一方、インタクーラ上流の過給圧をエジェクタ機構に導入する場合、配管レイアウトの簡素化を図ることができるものの、インタクーラで冷却する前の過給圧を利用することとなるため、吸気温度が高く、熱害対策が必要不可欠となる問題点があった。
特開2013−245568号公報
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、配管レイアウトの簡素化を図ると共に、熱害対策が不要な過給機付きエンジンの導入ガス処理装置、及び過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置の提供を目的とする。
この発明による過給機付きエンジンの導入ガス処理装置は、導入ガスを過給機付きエンジンに導入する過給機付きエンジンの導入ガス処理装置であって、過給機のコンプレッサハウジングの入口通路部に一体的にエジェクタ機構を設け、上記導入ガスが流通される導入ガス通路と、上記過給機のコンプレッサとインタクーラとの間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路とが、それぞれ上記エジェクタ機構に接続され、上記入口通路部が、上記コンプレッサの回転方向に沿った上記入口通路部の接線方向に向けて開口形成された連通路を備え、上記エジェクタ機構が、上記インタクーラ上流部連絡通路が接続されるとともに、上記インタクーラ上流部連絡通路からの吸気を放出するノズル部を先端に有するエジェクタ本体を備え、該エジェクタ本体の上記ノズル部が、上記接線方向に沿うとともに、上記連通路へ向けて配置されたものである。
上記導入ガスとは、燃料タンク内で蒸発した蒸発燃料(エバポガス)、エンジンから放出されるブローバイガス、エンジン内で燃焼後、エキゾーストから排出された既燃ガスを吸気系に還流させるEGRガスなどとすることができる。
この発明による過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジンにパージする過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機のコンプレッサハウジングの入口通路部に一体的にエジェクタ機構を設け、上記燃料タンク側から蒸発燃料が流通される蒸発燃料通路と、上記過給機のコンプレッサとインタクーラとの間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路とが、それぞれ上記エジェクタ機構に接続され、上記入口通路部が、上記コンプレッサの回転方向に沿った上記入口通路部の接線方向に向けて開口形成された連通路を備え、上記エジェクタ機構が、上記インタクーラ上流部連絡通路が接続されるとともに、上記インタクーラ上流部連絡通路からの吸気を放出するノズル部を先端に有するエジェクタ本体を備え、該エジェクタ本体の上記ノズル部が、上記接線方向に沿うとともに、上記連通路へ向けて配置されたものである。
上記構成によれば、インタクーラ上流部連絡通路をエジェクタ機構に接続するので、インタクーラの上流から過給圧を取出すことができ、これによりエジェクタシステムの構成を簡素化することができる。
また、上記過給機のコンプレッサハウジングは、一般に耐熱材料(例えば、アルミニウムやアルミ合金、またはPPS、PPA、PA66などの高耐熱樹脂)で形成されており、このコンプレッサハウジングの入口通路部にエジェクタ機構を一体的に設けるので、当該コンプレッサハウジングを利用してエジェクタ機構を構成することができ、樹脂製のダクトに接続する場合のような熱害対策が不要となる。
要するに、配管レイアウトの簡素化と、熱害対策の省略との両立を図ることができる。
加えて、この発明は、上記入口通路部が、上記コンプレッサの回転方向に沿った上記入口通路部の接線方向に向けて開口形成された連通路を備え、上記エジェクタ本体の上記ノズル部が、上記接線方向に沿うとともに、上記連通路へ向けて配置されたことにより、過給機からの吸気を入口通路部に直接的に放出できるため、吸気とともに蒸発燃料を効率よく、かつスムーズに入口通路部へ流入させることができる。
さらに、上記構成によれば、コンプレッサの回転に逆らうことなく、過給機からの吸気を入口通路部に直接的に放出できるため、吸気とともに蒸発燃料をより効率よく、かつスムーズに入口通路部へ流入させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記エジェクタ機構に、上記コンプレッサハウジングの上記入口通路部と連通するディフューザ部を備え、該ディフューザ部を、上記エジェクタ機構側に対して上記入口通路部側を拡径した形状に形成したものである。
上記構成によれば、吸気および蒸発燃料からなる混合気の流速を低下させつつ、その圧力を上昇することができる。
この発明の一実施態様においては、上記コンプレッサハウジングとは別体で形成したエジェクタ本体取付用の収容部を備え、該収容部を、前記コンプレッサハウジングに対して、所定のボルトで締結する構成とし、上記所定のボルトを、所定の締付けトルクを加えることで、ボルト頭部とボルト軸部とが分離する頭部分離ボルトで構成したものである。
上記構成によれば、コンプレッサハウジングと収容部とを締結する所定のボルトのボルト頭部が分離するため、コンプレッサハウジングから収容部の取外しを困難にすることができる。このため、例えば、メンテナス等でコンプレッサハウジングと収容部とを、メカニックやドライバーが分解することを防止できる。これにより、コンプレッサハウジングと収容部との間における気密性を安定して確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記コンプレッサハウジングにエジェクタ本体取付用の収容部を備え、該収容部にエジェクタ本体がネジ込み固定されるように構成されたものである。
上記構成によれば、エジェクタ本体を上記コンプレッサハウジングに容易に取付けることができる。
この発明の一実施態様においては、上記収容部の側部にエバポガス導入通路が開口され、該エバポガス導入通路に上記蒸発燃料通路が接続されたものである。
上記構成によれば、蒸発燃料通路を適切に接続することができる。
この発明の一実施態様においては、上記インタクーラ上流部連絡通路が、上記コンプレッサハウジングの出口通路部から吸気の一部を上記エジェクタ機構に流通させるように構成されたものである。
上記構成によれば、コンプレッサハウジングの出口通路部と、コンプレッサハウジングの入口通路部に一体的に設けたエジェクタ機構とを、上記インタクーラ上流部連絡通路で接続するので、当該インタクーラ上流部連絡通路を、その長さが短い経路となすことができ、配管レイアウトをより一層簡素化することができる。
この発明によれば、配管レイアウトの簡素化を図ると共に、熱害対策が不要となる効果がある。
本発明の蒸発燃料処理装置を備えた過給機付きエンジンの系統図 蒸発燃料処理装置の要部斜視図 コンプレッサハウジング入口通路部に位置するアダプタの平面図 図3のD−D線矢視に相当する要部断面図 図4の要部拡大断面図 実施例1におけるエジェクタ機構の平面図。 図6の要部拡大断面図。 別の実施例におけるエジェクタ機構の要部拡大断面図。 実施例2におけるエジェクタ機構の斜視図。 図9の要部拡大断面図。 別の実施例におけるエジェクタ機構の斜視図。 図11の要部拡大断面図。
配管レイアウトの簡素化を図ると共に、熱害対策を不要にするという目的を、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジンにパージする過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置において、過給機のコンプレッサハウジングの入口通路部に一体的にエジェクタ機構を設け、上記燃料タンク側から蒸発燃料が流通される蒸発燃料通路と、上記過給機のコンプレッサとインタクーラとの間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路とが、それぞれ上記エジェクタ機構に接続されるという構成にて実現した。
(参考例)
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置を示し、図1はその系統図、図2は蒸発燃料処理装置の要部斜視図、図3はコンプレッサハウジング入口通路部に位置するアダプタの平面図、図4は図3のD−D線矢視に相当する要部断面図、図5は図4の要部拡大断面図である。
図1において、過給機付きエンジンは、インテークシステムA、燃料供給システムB、蒸発燃料処理装置Cを備えている。
上述のインテークシステムAは、エンジン1に空気を供給するものであって、エアクリーナ10、コンプレッサ上流ダクト11、ターボチャージャ12、コンプレッサ下流ダクト13、インタクーラ14、インタクーラ下流通路15、スロットルボディ16、サージタンク17、吸気マニホルド18を備えている。
エアクリーナ10は、吸気入口19から取入れた空気をエアクリーナケース内に設けたエレメント20でろ過し、埃などの異物を除去し、エレメント20下流から浄化空気を吸気出口21に供給する空気浄化装置である。
コンプレッサ上流ダクト11は、エアクリーナ10の吸気出口21から流出する浄化空気を、ターボチャージャ12のコンプレッサ22におけるコンプレッサハウジング27の入口通路部27aに供給するダクトである。
ターボチャージャ12は、エンジン1の排気エネルギを利用して吸気を圧縮加圧する過給機であって、タービン23とコンプレッサ22とを備えている。
タービン23は、エンジン1の排気ポート2、排気マニホルド24、排気通路25を介してタービンハウジング26に供給される排気の圧力により回転駆動されるインペラを有するターボ式の排気タービンである。
コンプレッサ22は、そのインペラをタービン23側のインペラに回転軸を介して接続されており、タービン23により駆動されるターボ式の圧縮機であり、該コンプレッサ22は、コンプレッサ上流ダクト11からコンプレッサハウジング27の入口通路部27aに導入された空気を、所定の過給圧まで圧縮してコンプレッサハウジング27の出口通路部27bからコンプレッサ下流ダクト13に吐出する。
コンプレッサ下流ダクト13は、ターボチャージャ12のコンプレッサ22が吐出した空気を、インタクーラ14に導入する管路である。
インタクーラ14は、コンプレッサ22における圧縮時に温度が上昇した空気を、走行風等で冷却することにより、酸素密度を高めて、吸気の充填効率を高める熱交換器であり、このインタクーラ14は、車両の前部に位置するフロントバンパ(図示せず)の下方に配設されている。
インタクーラ下流通路15は、インタクーラ14から流出された冷却後の空気を、スロットルボディ16およびサージタンク17に導入する管路である。
上述のスロットルボディ16には、スロットル弁16Vが設けられており、このスロットル弁16Vの開度を調整することで、エンジン1の出力調整が実行される。
吸気マニホルド18は、スロットルボディ16およびサージタンク17を通過した空気を、エンジン1の気筒対応数の吸気ポート3に分配する分岐管である。
燃料供給システムBは、ガソリン等の燃料をエンジン1に供給するものであって、燃料タンク30、燃料ポンプ(図示せず)、燃料供給通路31、インジェクタ32を備えている。
燃料タンク30は、液相のガソリン等の燃料を貯留する容器である。
燃料ポンプ(図示せず)は、燃料タンク30内の燃料を所定燃圧まで加圧して燃料供給通路31に吐出するものである。
インジェクタ32は、吸気マニホルド18の各吸気ポート3対応部位に配置された燃料噴射弁で、所定の燃料噴射タイミングに対応して、吸気ポート3に間欠的に燃料を噴射するものである。
蒸発燃料処理装置Cは、燃料タンク30内で燃料が蒸発して発生した蒸発燃料(エバポ)を処理するものであって、キャニスタ40、チャージ通路41、外気導入ライン42、パージ通路43、負圧域用パージ通路44、過給域用パージ通路45、エジェクタ機構50を備えている。
キャニスタ40は、蒸発燃料を一時的に吸着して貯蔵し、その後、放出する機能を有する活性炭をケース内に収容したものである。
チャージ通路41は、燃料タンク30から排出された蒸発燃料をキャニスタ40に導入する管路である。
外気導入ライン42は、キャニスタ40が貯蔵した蒸発燃料を放出してエンジン1側へ送出する際、蒸発燃料を搬送するパージガスとして機能する空気をキャニスタ40に導入する管路である。
パージ通路43には、パージバルブ46が介設されており、このパージ通路43はパージバルブ46の開弁時に、キャニスタ40が放出した蒸発燃料を、外気導入ライン42から取入れられる空気と共にエンジン1側に搬送する管路であり、このパージ通路43は分岐点47において、負圧域用パージ通路44と過給域用パージ通路45とに分岐されている。
負圧域用パージ通路44は、その上流端が分岐点47に接続され、その下流端がスロットルボディ16とサージタンク17との間に接続されており、吸気負圧を利用して蒸発燃料を吸気ポート3に供給する。また、上述の負圧域用パージ通路44には、逆止弁48が介設されている。
過給域用パージ通路45は、その上流端が分岐点47に接続され、その下流端がエジェクタ機構50に接続されており、エジェクタ機構50の内部構造により発生する負圧を利用して、蒸発燃料をエジェクタ機構50、ターボチャージャ12のコンプレッサハウジング27の入口通路部27aおよび出口通路部27bを介してコンプレッサ下流ダクト13に供給すべく構成している。また、上述の過給域用パージ通路45には、逆止弁49が介設されている。
上述のエジェクタ機構50は、蒸発燃料用の流体ポンプであり、ターボチャージャ12のコンプレッサ22で加圧された吸気の一部(過給圧)を内部に流入させて、吸気の一部をターボチャージャ12におけるコンプレッサ22の上流側に流出させると共に、過給圧が内部を流通する際に形成される負圧により蒸発燃料を吸引するようになっている。
図2に示すように、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aの上流には、コンプレッサハウジング27の一部を構成するアタッチメント51(図2において太線で囲んだ部分参照)が設けられている。
図2に示すように、このアタッチメント51はそのフランジ51fをコンプレッサハウジング27の入口通路部27aの上流端外部のフランジ27fに対して締結されたものである。
また、図3,図4,図5に示すように、このアタッチメント51は上記入口通路部27aに連通する内部通路52を有する管部材であって、該アタッチメント51の上部には、後述するブローバイガスを還流する円筒状のブローバイガス流入部53が一体形成されると共に、アタッチメント51の外側部には管外方へ膨出する厚肉部54が一体形成されている。
そして、コンプレッサハウジング27の一部を構成するアタッチメント51の上記厚肉部54にエジェクタ機構50を一体的に設けたものである。
図4,図5に示すように、上記厚肉部54には、エジェクタ本体55を取付けるための収容部56が一体形成されている。この収容部56は、ディフューザ部56a(diffuser、減圧拡散部)と、該ディフューザ部56aと内部通路52とを連通する連通路56bと、ディフューザ部56aの上流端側に連通するエバポガス導入通路56cと、エジェクタ本体55をネジ込み固定するためのネジ孔56dとを備えている。
上述のエジェクタ本体55は、コンプレッサハウジング27の出口通路部27bからの吸気の一部(つまり過給圧)をディフューザ部56aの上流に供給するもので、このエジェクタ本体55は管部材で形成されている。
上記エジェクタ本体55は、図5に示すように、上述のネジ孔56dに螺合する雄ネジ構造のネジ部55aと、フランジ部55bと、六角状の頭部55cと、この頭部55cから下方(つまり上流側)に延びるパイプ部55dとを一体形成すると共に、エジェクタ本体55の内部には、パイプ部55dの内径部と連通するノズル部55eが形成されている。
ノズル部55eは、パイプ部55dから流入する吸気に対して絞り部を形成する流路であって、下流端がディフューザ部56a側に向けて延びている。
また、上記ノズル部55eの内径は、先端(下流端)に向けて徐々に小径になるように形成されている。ノズル部55eは、絞り効果によって過給圧導入部としてのパイプ部55dから流入された吸気の流速を高めるようになっている。これにより、ノズル部55eの先端側において、高速となって吸気が流出される領域は負圧となり、この負圧によりエバポガス導入通路56cから蒸発燃料を負圧吸引する。
ディフューザ部56aは、ノズル部55eおよびエバポガス導入通路56cの下流側でその内径を徐々に拡大して図4,図5の上方側に延びる流路であり、その上流側がノズル部55eおよびエバポガス導入通路56cに連通接続されている。
そして、このディフューザ部56aは、内部を流通する吸気および蒸発燃料の流速を低下させつつ、圧力を上昇させるようになっている。
この実施例では、上述の収容部56を形成するディフューザ部56aとネジ孔56dとは上下方向に直線状に形成されており、ディフューザ部56aの中途部から上述の連通路56bが分岐形成される一方で、ディフューザ部56aの上流側から上述のエバポガス導入通路56cが分岐形成されている。
また、ディフューザ部56aと連通路56bとの分岐点よりも下流側(図示上方側)において、当該ディフューザ部56aの下流端は、プラグ57により閉止されている。
図4に示すように、コンプレッサハウジング27の出口通路部27bとエジェクタ機構50におけるエジェクタ本体55とは、インタクーラ上流部連絡通路60で連通接続されており、このインタクーラ上流部連絡通路60が、コンプレッサハウジング27の出口通路部27bから吸気の一部を上記エジェクタ機構50に流通させるように構成している。
つまり、ターボチャージャ12のコンプレッサ22とインタクーラ14との間の吸気の一部が流通される上記インタクーラ上流部連絡通路60が、上記エジェクタ機構50に接続されたものである。
上述のコンプレッサハウジング27の出口通路部27bには、該出口通路部27bに連通する導出パイプ27cが一体または一体的に形成されており、この導出パイプ27cに上述のインタクーラ上流部連絡通路60の上流端部60aがクランプ61を用いて取付けられている。
また、該インタクーラ上流部連絡通路60の下流端部60bは、クランプ62を用いてエジェクタ本体55に取付けられている。
一方で、図4,図5に示すように、エバポガス導入通路56cには導入パイプ63を固定しており、この導入パイプ63には、クランプ64を用いて、蒸発燃料通路としての過給域用パージ通路45の下流端部を取付けている。
また、図1,図2,図4,図5に示すように、ブローバイガス(エンジンオイルと未燃ガスとが混合されたもの)を吸気系に還流するブローバイガス通路70を設けている。
このブローバイガス通路70の上流端は、図1に示すように、シリンダヘッドカバーに開口している。また、ブローバイガス通路70の下流端は、図4,図5に示すように、ブローバイガス流入部53に接続されるが、この実施例では、円筒状のブローバイガス流入部53の内径部から上方へ突出するように導入パイプ71を設け、この導入パイプ71にクランプ72を用いてブローバイガス通路70の下流端部を取付けている。
ここで、上述のインタクーラ上流部連絡通路60はゴムホースにて形成されており、またコンプレッサハウジング27はアルミニウムやアルミ合金などの金属、または、PPS、PPA、PA66などの高耐熱樹脂により形成されている。
ところで、図2に示すように、過給機としてのターボチャージャ12におけるコンプレッサ22上下流の各ダクト11,13は互いに略平行に設けられている。
すなわち、コンプレッサ上流ダクト11とコンプレッサ下流ダクト13とは、上流ダクト11が上側に位置して、下流ダクト13が下側に位置しており、かつ、これら各ダクト11,13が互いに略平行になるように配設されている。
コンプレッサ上流ダクト11は、半割り構造の2つの樹脂管を接合して形成されており、11aは半割り構造の2つの樹脂管を接合するためのフランジであり、11bはコンプレッサ上流ダクト11をエンジン1のシリンダヘッドにブラケットを介して締結するための取付け座である。
コンプレッサ下流ダクト13は、コンプレッサ上流ダクト11よりも長尺に形成されると共に、半割り構造の2つの樹脂管を接合して形成されており、13aは半割り構造の2つの樹脂管を接合するためのフランジであり、13bはコンプレッサ下流ダクト13を、図示しないブラケットを介してミッションケースに締結するための取付け座である。
図2に示すように、上述のコンプレッサ下流ダクト13の上流端外部にはフランジ13fが一体形成されており、また、コンプレッサハウジング27の出口通路部27bの下流端外部にもフランジ27gが一体形成されており、これら各フランジ13f,27gが締結固定されている。
このように構成した過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置の作用を、以下に説明する。
蒸発燃料処理装置Cは、ターボチャージャ12が作動されない時の通常パージと、ターボチャージャ12が作動された時の過給時パージとを行なう。
[通常パージ]
車両の走行時において、ターボチャージャ12が作動していない場合、パージバルブ46が開弁制御されると、エンジン1の吸入行程により発生する吸気マニホルド18内の負圧と、キャニスタ40に付勢される大気圧との差によって、キャニスタ40内に吸着された蒸発燃料は、パージ通路43、パージバルブ46、分岐点47、逆止弁48、負圧域用パージ通路44、サージタンク17を介して吸気マニホルド18内に吸引される。
吸気マニホルド18内に吸引された蒸発燃料は、インジェクタ32からエンジン1に供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジン1のシリンダ内で燃焼される。
[過給時パージ]
車両の走行時において、ターボチャージャ12が作動している場合には、吸気マニホルド18内は加圧された吸気により正圧となるので、上述のような蒸発燃料の吸引が困難となる。
過給時パージにおいては、ターボチャージャ12のコンプレッサ22により過給された吸気の一部が、インタクーラ上流部連絡通路60からエジェクタ機構50内を流通して、アタッチメント51の内部通路52からコンプレッサ22の上流側に戻る。
この時、パージバルブ46が開弁制御されると、エジェクタ機構50のエバポガス導入通路56cの吸引作用により、キャニスタ40に吸着された蒸発燃料は、パージ通路43、パージバルブ46、分岐点47、逆止弁49、過給域用パージ通路45を介して、エバポガス導入通路56cからエジェクタ機構50に吸引され、エジェクタ機構50内を流通する吸気と共に、連通路56bからアタッチメント51の内部通路52に供給される。
アタッチメント51に供給された吸気と蒸発燃料は、コンプレッサ22の入口通路部27aから出口通路部27bに送られた後に、コンプレッサ下流ダクト13、インタクーラ14、インタクーラ下流通路15、スロットルボディ16、サージタンク17を介して吸気マニホルド18内に至り、インジェクタ32からエンジン1に供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジン1のシリンダ内で燃焼される。
ところで、図2,図4に示すように、インタクーラ上流部連絡通路60をエジェクタ機構50に接続しているので、インタクーラ14の上流から過給圧を取出すことができ、これにより、エジェクタシステムの構成を簡素化することができる。
しかも、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aにおけるアタッチメント51にエジェクタ機構50を設けたので、当該コンプレッサハウジング27(この実施例では、コンプレッサハウジング27の一部を形成するアタッチメント51)を利用してエジェクタ機構50を構成することができ、熱害対策が不要となる。
このように、上記実施例の過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置は、燃料タンク30内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジン1にパージする過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置であって、ターボチャージャ12のコンプレッサハウジング27の入口通路部27aに一体的にエジェクタ機構50を設け、上記燃料タンク30側から蒸発燃料が流通される蒸発燃料通路(過給域用パージ通路45参照)と、上記ターボチャージャ12のコンプレッサ22とインタクーラ14との間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路60とが、それぞれ上記エジェクタ機構50に接続されたものである(図1,図4参照)。
この構成によれば、インタクーラ上流部連絡通路60をエジェクタ機構50に接続するので、インタクーラ14の上流から過給圧を取出すことができ、これによりエジェクタシステムの構成を簡素化することができる。
また、上記ターボチャージャ12のコンプレッサハウジング27は、一般に耐熱材料(例えば、アルミニウムやアルミ合金、またはPPS、PPA、PA66などの高耐熱樹脂)で形成されており、このコンプレッサハウジング27の入口通路部27aにエジェクタ機構50を一体的に設けるので、当該コンプレッサハウジング27(この実施例では、コンプレッサハウジング27の一部を形成するアタッチメント51参照)を利用してエジェクタ機構50を構成することができ、樹脂製のダクトに接続する場合のような熱害対策が不要となる。
要するに、配管レイアウトの簡素化と、熱害対策の省略との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記コンプレッサハウジング27(この実施例では、コンプレッサハウジング27の一部を形成するアタッチメント51参照)にエジェクタ本体55取付用の収容部56が一体に形成され、該収容部56にエジェクタ本体55がネジ込み固定されるように構成されたものである(図5参照)。
この構成によれば、エジェクタ本体55を上記コンプレッサハウジング27(この実施例では、コンプレッサハウジング27の一部を形成するアタッチメント51参照)に容易に取付けることができる。
この発明の一実施形態においては、上記収容部56の側部にエバポガス導入通路56cが開口され、該エバポガス導入通路56cに上記蒸発燃料通路(過給域用パージ通路45参照)が接続されたものである(図5参照)。
この構成によれば、蒸発燃料通路(過給域用パージ通路45)を適切に接続することができる。
この発明の一実施形態においては、上記インタクーラ上流部連絡通路60が、上記コンプレッサハウジング27の出口通路部27bから吸気の一部を上記エジェクタ機構50に流通させるように構成されたものである(図4参照)。
この構成によれば、コンプレッサハウジング27の出口通路部27bと、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aに一体的に設けたエジェクタ機構50とを、上記インタクーラ上流部連絡通路60で接続するので、当該インタクーラ上流部連絡通路60を、その長さが短い経路となすことができ、配管レイアウトをより一層簡素化することができる。
次に、上述した参考例に対して、過給圧の放出方向が異なるエジェクタ機構100について、図6及び図7を用いて説明する。なお、上述の参考例と同様の構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図6は実施例1におけるエジェクタ機構100の平面図を示し、図7は図6の要部拡大断面図を示している。
まず、実施例1におけるコンプレッサハウジング27には、図7に示すように、入口通路部27aと外部とを連通する連通路28を、図7における右上へ向けて入口通路部27aから一様な内径で開口形成している。より詳しくは、連通路28は、コンプレッサ22におけるインペラの回転方向Lとは逆方向で、かつ入口通路部27aの接線方向に沿った方向に向けて、入口通路部27aから開口形成している。
換言すると、連通路28は、コンプレッサ22におけるインペラの回転方向Lで、かつ入口通路部27aの接線方向に沿って、コンプレッサハウジング27の外方から入口通路部27aへ向けて開口形成している。
そして、実施例1におけるエジェクタ機構100は、図6及び図7に示すように、インタクーラ上流部連絡通路60が接続される合成樹脂製のエジェクタ本体110と、エジェクタ本体110を収容保持するとともに、コンプレッサハウジング27とは別体で形成したアルミニウム合金製の別体収容部120とで構成している。
エジェクタ本体110は、図6及び図7に示すように、インタクーラ上流部連絡通路60の下流端部60bが接続される連絡通路接続部111と、別体収容部120の端面と当接するパイプ部112と、別体収容部120の内部に収容されるノズル部113と、パイプ部112から延設するとともに、別体収容部120の端面と当接するフランジ部114とで一体形成している。
連絡通路接続部111は、略円筒状の筒状体であって、一端にインタクーラ上流部連絡通路60の下流端部60bを接続可能に形成している。
パイプ部112は、連絡通路接続部111における軸方向に対して、略直交する方向に延びる略円筒状であって、一端が閉塞した有底の筒状体に形成している。このパイプ部112は、その内部空間と連絡通路接続部111の内部空間とが連通するように形成している。
ノズル部113は、パイプ部112の軸方向と同軸上に延びる筒状体に形成している。このノズル部113の内径は、パイプ部112側(上流側)が大径で、先端側(下流側)が小径となるように徐々に縮径している。さらにノズル部113の先端近傍における外周には、後述する別体収容部120におけるエジェクタ収容部123の内面と当接するOリング115を装着している。
フランジ部114は、パイプ部112の外周面から外方に向けて形成した略板状であって、別体収容部120に螺合する締結ボルト116の挿通を許容する開口孔(図示省略)を開口形成している。
別体収容部120は、図6及び図7に示すように、コンプレッサハウジング27に締結した状態において、連通路28を介して入口通路部27aと連通するディフューザ部121と、エバポガス導入通路122と連通するとともに、エジェクタ本体110が収容されるエジェクタ収容部123とを、連通路28の開口方向に沿って開口形成している。
この別体収容部120は、コンプレッサハウジング27に螺合する締結ボルト131と、コンプレッサハウジング27の開口孔(図示省略)を介して螺合する締結ボルト132とによって、コンプレッサハウジング27に締結固定されている。
さらに、別体収容部120におけるコンプレッサハウジング27と当接する面には、後述するディフューザ部121を囲繞するように配置したOリング124を装着している。
ディフューザ部121は、連通路28の開口方向に沿って形成するとともに、その内径がコンプレッサハウジング27側から徐々に小径となるように縮径した形状に形成している。なお、ディフューザ部121におけるコンプレッサハウジング側の内径は、連通路28の内径と略同等に形成している。
エジェクタ収容部123は、エジェクタ本体110におけるノズル部113を収容可能な大きさで、連通路28、及びディフューザ部121の開口方向に沿って形成している。さらに、エジェクタ収容部123は、ディフューザ部121側において、蒸発燃料が導入されるエバポガス導入通路122と連通するように形成している。
エバポガス導入通路122は、エジェクタ収容部123の開口方向に対して略直交する方向に突出するとともに、過給域用パージ通路45が接続可能な略円筒状部材の内部空間によって形成している。
このように実施例1におけるエジェクタ機構100は、コンプレッサハウジング27に対して別体収容部120及びエジェクタ本体110を装着固定した状態において、連通路28、ディフューザ部121、エジェクタ収容部123、及びノズル部113が、連通路28の開口方向に沿った同一方向に、この順番で配置される構成である。
すなわち、エジェクタ機構100におけるエジェクタ本体110を、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aに向けて配置したことにより、ターボチャージャ12からの吸気を入口通路部27aに直接的に放出できるため、吸気とともに蒸発燃料を効率よく、かつスムーズに入口通路部27aへ流入させることができる。
さらに、コンプレッサ22の回転方向Lに沿った入口通路部27aの接線方向に向けてエジェクタ本体110を配置したことにより、コンプレッサ22の回転に逆らうことなく、ターボチャージャ12からの吸気を入口通路部27aに直接的に放出できるため、吸気とともに蒸発燃料をより効率よく、かつスムーズに入口通路部27aへ流入させることができる。
また、コンプレッサハウジングの入口通路部27aと連通するディフューザ部121をエジェクタ機構100に備えたことにより、吸気および蒸発燃料からなる混合気の流速を低下させつつ、その圧力を上昇することができる。
なお、上述の実施例1において、別体収容部120に対して締結ボルト116を用いてエジェクタ本体110を締結する構成としたが、これに限定せず、上述の参考例と同様に、エジェクタ本体110にネジ山を設けて、別体収容部120にエジェクタ本体110をねじ込む構成としてもよい。
また、締結ボルト131,132を用いて、コンプレッサハウジング27と別体収容部120とを締結する構成としたが、これに限定せず、コンプレッサハウジング27に対して別体収容部120を圧入する構成としてもよい。
例えば、別の実施例におけるエジェクタ機構100の要部拡大断面図を示す図8のように、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aへ向けて延設したディフューザ部121を有するとともに、別体収容部120に一体形成した圧入延設部125を、連通路28を拡径して形成したコンプレッサハウジング27の開口部29に圧入する構成としてもよい。
次に、上述の実施例1に対して、エジェクタ本体210と別体収容部220とを一体的に形成したエジェクタ機構200について、図9及び図10を用いて詳しく説明する。なお、上述の参考例、及び実施例1と同様の構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図9は実施例2におけるエジェクタ機構200の斜視図を示し、図10は図9の要部拡大断面図を示している。
まず、実施例2におけるコンプレッサハウジング27には、図9に示すように、実施例1における連通路28にかえて開口部29を形成している。この開口部29は、後述する別体収容部220の挿入を許容する大きさで開口形成している。なお、開口部29の開口方向は、実施例1における連通路28の開口方向と同一のため、その詳細な説明を省略する。
そして、実施例2におけるエジェクタ機構200は、図9及び図10に示すように、インタクーラ上流部連絡通路60が接続される合成樹脂製のエジェクタ本体210と、エジェクタ本体210を収容保持するとともに、コンプレッサハウジング27とは別体で形成した合成樹脂製の別体収容部220とを、接着箇所Gで接着固定して一体的に構成している。
エジェクタ本体210は、図9及び図10に示すように、インタクーラ上流部連絡通路60の下流端部60bが接続される連絡通路接続部211と、別体収容部220の端面と当接する面が接着面となるパイプ部212と、別体収容部220の内部に収容されるノズル部213とで一体形成している。
ノズル部213は、上述の実施例1におけるノズル部113に対してOリング115を備えていない点が異なる。
連絡通路接続部211、及びパイプ部212は、上述の実施例1におけるエジェクタ本体110のインタクーラ連絡通路接続部111、及びパイプ部112と同様の構成のため、その詳細な説明を省略する。
別体収容部220は、図9及び図10に示すように、コンプレッサハウジング27に締結した状態において、入口通路部27aと連通するディフューザ部221と、エバポガス導入通路222と連通するとともに、エジェクタ本体210が収容されるエジェクタ収容部223とを、開口部29の開口方向に沿って開口形成している。
ディフューザ部221は、開口部29の開口方向に沿うように延設するとともに、コンプレッサハウジング27の開口部29に挿入可能な大きさで形成された挿入延設部224の内部に形成されている。この挿入延設部224には、開口部29の内面と当接するOリング225を装着している。
つまり、コンプレッサハウジング27と別体収容部220とを締結した状態において、上述した実施例1におけるディフューザ部121がコンプレッサハウジング27の外部に配置される構成であるのに対して、実施例2におけるディフューザ部221は、コンプレッサハウジング27の内部に配置される構成となっている。
なお、ディフューザ部221の内径は、実施例1におけるディフューザ部121と同様に、入口通路部27a側から徐々に小径となるように縮径している。
さらに、エジェクタ収容部223、及びエバポガス導入通路222は、上述した実施例1におけるエジェクタ収容部123、及びエバポガス導入通路122と同様の構成のため、その詳細な説明を省略する。
さらに、別体収容部220には、コンプレッサハウジング27の端面と当接するとともに、後述する頭部分離ボルト230の挿通を許容するボルト挿通孔226aを有するフランジ部226を形成している。
より詳しくは、フランジ部226には、図9及び図10に示すように、コンプレッサハウジング27と当接する面とは逆側の面に、ボルト挿通孔226aを囲繞するように立設した略円筒状の円筒壁部227を形成している。この円筒壁部227の軸方向長さは、後述する頭部分離ボルト230におけるボルトフランジ232の軸方向長さよりも長くなるように形成している。
頭部分離ボルト230は、図9及び図10に示すように、別体収容部220のボルト挿通孔226aを介してコンプレッサハウジング27に螺合するボルトであって、コンプレッサハウジング27に螺合するボルト軸部231と、別体収容部220のフランジ部226と当接するボルトフランジ232と、ボルト頭部233とで一体形成している。
なお、コンプレッサハウジング27と別体収容部220とが締結された状態において、ボルト頭部233は、ボルトフランジ232から分離、除去されるため、図10中では二点鎖線で図示している。
頭部分離ボルト230におけるボルトフランジ232は、別体収容部220のフランジ部226と当接する側が大径側となる略円錐台形状に形成している。
一方、ボルト頭部233は、ボルトフランジ232の小径側から拡径したのち、先端部分を略六角柱状に形成している。
すなわち、頭部分離ボルト230は、ボルトフランジ232とボルト頭部233との間にくびれ部分を有する形状に形成している。このくびれ部分によって、頭部分離ボルト230は、ボルト頭部233に加わる締付けトルクが所定のトルクに達すると、くびれ部分で破断してボルト頭部233が分離する。
このため、図9及び図10に示すように、頭部分離ボルト230は、ボルトフランジ232、及びボルト軸部231によって、コンプレッサハウジング27と別体収容部220との締結状態を維持している。
このように、コンプレッサハウジング27に対して別体収容部220を締結するボルトを、所定の締付けトルクを加えることで、ボルト頭部233とボルト軸部231とが分離する頭部分離ボルト230で構成したことにより、コンプレッサハウジング27から別体収容部220の取外しを困難にすることができる。
このため、例えば、メンテナス等でコンプレッサハウジング27と別体収容部220とを、メカニックやドライバーが分解することを防止できる。これにより、コンプレッサハウジング27と別体収容部220との間における気密性を安定して確保することができる。
さらに、コンプレッサハウジング27と別体収容部220とが締結された状態において、円筒壁部227の内部にボルトフランジ232が埋没するため、プライヤーなどの工具を用いてボルトフランジ232にアクセスすることを防止できる。これにより、ボルト頭部233が分離した頭部分離ボルト230が取り外されることをより困難にすることができる。
なお、上述の実施例2において、別体収容部220とエジェクタ本体210とを接着固定して一体的に形成したが、これに限定せず、別体収容部220とエジェクタ本体210とを別体で構成してもよい。
例えば、別の実施例におけるエジェクタ機構200の斜視図を示す図11、及び図11の要部拡大断面図を示す図12のように、エジェクタ本体210を、実施例1と同様に、エジェクタ本体210に別体収容部220の端面と当接するフランジ部214、及びエジェクタ収容部223の内面に当接するOリング215を備える構成とする。
そして、フランジ部214に設けた開口孔(図示省略)に挿入した締結ボルト216を別体収容部220に螺合して、エジェクタ本体210と別体収容部220とを締結する構成としてもよい。この場合であっても、上述の実施例2と同様の効果を奏することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の過給機は、実施例のターボチャージャ12に対応し、
以下同様に、
導入ガスは、蒸発燃料に対応し、
導入ガス装置は、蒸発燃料処理装置Cに対応し、
導入ガス通路、及び蒸発燃料通路は、過給域用パージ通路45に対応し、
収容部は、収容部56、及び別体収容部120,220に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、この実施例においては、コンプレッサハウジング27の入口通路部27aに、該コンプレッサハウジング27とは別体のアタッチメント51を設けたが、このアタッチメント51はコンプレッサハウジング27と一体形成し、この一体形成したコンプレッサハウジング27の所定部にエジェクタ機構50を一体的に設けてもよい。
また、実施例においては、I型エンジンを例示したが、本実施例の過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置は、V型エンジンやロータリエンジンなどの他の過給機付きエンジンにも適用することができる。
また、蒸発燃料をエジェクタ機構100に導入する構成としたが、蒸発燃料にかえてブローバイガスを、エジェクタ機構100のエバポガス導入通路122に導入する構成としてもよい。あるいは、過給機付エンジンから排出された既燃ガスを、エジェクタ機構100のエバポガス導入通路122に導入して、EGR(Exhaust Gas Recirculation)を構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、導入ガスを過給機付きエンジンに導入する過給機付きエンジンの導入ガス処理装置について有用であり、特に、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジンにパージする過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置について有用である。
C…蒸発燃料処理装置
1…エンジン
12…ターボチャージャ(過給機)
14…インタクーラ
22…コンプレッサ
27…コンプレッサハウジング
27a…入口通路部
27b…出口通路部
30…燃料タンク
45…過給域用パージ通路(蒸発燃料通路)
50,100,200…エジェクタ機構
55、110,210…エジェクタ本体
56…収容部
56c,122,222…エバポガス導入通路
60…インタクーラ上流部連絡通路
120,220…別体収容部
121,221…ディフューザ部
230…頭部分離ボルト
231…ボルト軸部
233…ボルト頭部
L…回転方向

Claims (7)

  1. 導入ガスを過給機付きエンジンに導入する過給機付きエンジンの導入ガス処理装置であって、
    過給機のコンプレッサハウジングの入口通路部に一体的にエジェクタ機構を設け、
    上記導入ガスが流通される導入ガス通路と、
    上記過給機のコンプレッサとインタクーラとの間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路とが、それぞれ上記エジェクタ機構に接続され
    上記入口通路部が、
    上記コンプレッサの回転方向に沿った上記入口通路部の接線方向に向けて開口形成された連通路を備え、
    上記エジェクタ機構が、
    上記インタクーラ上流部連絡通路が接続されるとともに、上記インタクーラ上流部連絡通路からの吸気を放出するノズル部を先端に有するエジェクタ本体を備え、
    該エジェクタ本体の上記ノズル部が、
    上記接線方向に沿うとともに、上記連通路へ向けて配置された
    過給機付きエンジンの導入ガス処理装置。
  2. 燃料タンク内で発生する蒸発燃料を過給機付きエンジンにパージする過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    過給機のコンプレッサハウジングの入口通路部に一体的にエジェクタ機構を設け、
    上記燃料タンク側から蒸発燃料が流通される蒸発燃料通路と、
    上記過給機のコンプレッサとインタクーラとの間の吸気の一部が流通されるインタクーラ上流部連絡通路とが、それぞれ上記エジェクタ機構に接続され
    上記入口通路部が、
    上記コンプレッサの回転方向に沿った上記入口通路部の接線方向に向けて開口形成された連通路を備え、
    上記エジェクタ機構が、
    上記インタクーラ上流部連絡通路が接続されるとともに、上記インタクーラ上流部連絡通路からの吸気を放出するノズル部を先端に有するエジェクタ本体を備え、
    該エジェクタ本体の上記ノズル部が、
    上記接線方向に沿うとともに、上記連通路へ向けて配置された
    過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置。
  3. 上記エジェクタ機構に、
    上記コンプレッサハウジングの上記入口通路部と連通するディフューザ部を備え、
    該ディフューザ部を、
    上記エジェクタ機構側に対して上記入口通路部側を拡径した形状に形成した
    請求項2に記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  4. 上記コンプレッサハウジングとは別体で形成したエジェクタ本体取付用の収容部を備え、
    該収容部を、
    前記コンプレッサハウジングに対して、所定のボルトで締結する構成とし、
    上記所定のボルトを、
    所定の締付けトルクを加えることで、ボルト頭部とボルト軸部とが分離する頭部分離ボルトで構成した
    請求項2または請求項3に記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  5. 上記コンプレッサハウジングに、エジェクタ本体取付用の収容部を備え、
    該収容部にエジェクタ本体がネジ込み固定されるように構成された
    請求項2〜の何れか1項に記載の過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置。
  6. 上記収容部の側部にエバポガス導入通路が開口され、
    該エバポガス導入通路に上記蒸発燃料通路が接続された
    請求項またはに記載の過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置。
  7. 上記インタクーラ上流部連絡通路が、上記コンプレッサハウジングの出口通路部から吸気の一部を上記エジェクタ機構に流通させるように構成された
    請求項2〜の何れか1項に記載の過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置。
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