JP6823414B2 - エジェクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸気配管に導くエジェクタ装置に関する。
燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタ内に吸着し、キャニスタ内の蒸発燃料をエンジンの吸気配管に発生する負圧を利用して吸気配管にパージすることが知られている。また、過給エンジンでは、吸気配管が正圧になるとキャニスタ内の蒸発燃料を吸引できなくなることから、エジェクタ装置を用いてキャニスタ内の蒸発燃料を吸気配管にパージすることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
エジェクタ装置は、圧縮空気が導かれる主流路に、流路面積が絞られる絞り部が形成され、絞り部にパージ流路が連通している。そして、過給機などで圧縮された圧縮空気が絞り部を流通することで、パージ流路から蒸発燃料を吸引している。エジェクタ装置の下流側は、吸気配管に直接、または、他の配管を介して連結されており、吸引された蒸発燃料は、吸気配管の内部に形成された吸気流路に流出する。
特開2013−245568号公報
ところで、エジェクタ装置の下流側と吸気配管との連結が解除されると、蒸発燃料が漏出してしまう。そこで、例えば、エジェクタ装置の下流側と吸気配管との連結の解除を圧力センサで検出することが考えられるが、エジェクタ装置の下流側は、大凡大気圧付近となっており、エジェクタ装置の下流側と吸気配管との連結が解除されても圧力変化があまりなく、検出することが困難であった。また、エジェクタ装置は、吸気配管だけではなく、圧縮空気を導入するための配管や蒸発燃料を導入するための配管と連結する必要があり、連結作業の作業性向上が望まれる。
そこで、本発明は、エジェクタ装置の下流側と吸気配管との連結の解除を防止するとともに、配管との連結作業性を向上させることが可能なエジェクタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のエジェクタ装置は、燃料タンクと連通するパージ流路から蒸発燃料を吸引して、吸気配管の内部に形成された吸気流路に蒸発燃料を吐出し、吸気配管に一体成型され、吸気流路に連通する連通路が形成される本体部と、本体部に一体成型されるとともに該本体部から突出し、圧縮空気が導かれる導入配管が直接連結される第1突出部と、本体部および第1突出部の内部に設けられ、流れ方向の上流部より下流部の流路面積が小さい絞り部と、本体部に形成され、絞り部の下流端近傍に一端が開口し、パージ流路に他端が接続された吸引孔と、を備え、第1突出部には、絞り部が形成される部材を介さずに導入配管が直接連結され、吸気配管のうち、吸気流路と第1突出部との間に位置する外壁面と、第1突出部との間には、空隙が形成されることを特徴とする。
本体部に一体成型され、本体部から第1突出部に交差する方向に突出し、内部に吸引孔が形成され、パージ流路が形成されたパージ配管に挿通される第2突出部をさらに備え、第1突出部の延長線は、吸気配管の内部に形成された部位と交差しなくてもよい。
吸気配管において、吸気流路と連通路の連通位置付近には、吸気流路を拡径したチャンバ室が設けられてもよい。
本発明によれば、エジェクタ装置の下流側と吸気配管との連結の解除を防止するとともに、配管との連結作業性を向上させることができる。
エンジンおよびパージ機構の構成を示す概略図である。 エジェクタ装置の斜視図である。 エジェクタ装置および吸気配管の断面図である。 還流連結部と吸気流路の向きを説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン10およびパージ機構100の構成を示す概略図である。ただし、以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
図1に示すように、エンジン10には、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上部に設けられたシリンダヘッド14と、シリンダブロック12内で摺動可能にピストンロッド16に支持されたピストン18とが設けられている。そして、シリンダブロック12と、シリンダヘッド14と、ピストン18の上面とによって囲まれた空間が燃焼室20となる。
シリンダヘッド14には、吸気ポート22および排気ポート24が形成されている。吸気ポート22は、一端が燃焼室20に開口するとともに、開口部が吸気弁26によって開閉される。同様に、排気ポート24は、一端が燃焼室20に開口するとともに、開口部が排気弁28によって開閉される。
吸気ポート22の他端は、吸気流路30と連通しており、吸気弁26が開弁しているとき吸気流路30から導かれる吸気が吸気ポート22を介して燃焼室20に流入する。シリンダヘッド14には、インジェクタ32および点火プラグ34が設けられており、ピストン18によって圧縮された吸気中にインジェクタ32から燃料が噴射された後、噴射された燃料が点火プラグ34によって点火されて燃焼する。この燃焼圧によってピストン18が押圧され、クランクの作用によりピストン18が往復移動するとともにクランクシャフトが回転する。
燃焼室20で燃料が燃焼した後、排気弁28が開弁すると燃焼室20内の排気ガスが排気ポート24を介して燃焼室20から排出される。排気ポート24の他端は、排気流路36と連通されており、燃焼室20から排出された排気ガスは、排気流路36に設けられた不図示の浄化装置によって浄化された後、大気(外気)に排出される。
吸気流路30には、エアクリーナ38、過給機40、インタークーラ42、スロットル弁44が順に設けられている。エアクリーナ38は、大気から吸入された空気に混合する不純物を除去する。エアクリーナ38によって不純物が除去された空気は、過給機40へと導かれる。
過給機40は、タービン40aとコンプレッサ40bを含んで構成される。タービン40aは、排気流路36に設けられ、燃焼室20から排出された排気ガスによって回転する。コンプレッサ40bは、吸気流路30に設けられ、タービン40aの回転動力によって回転することで、エアクリーナ38を介して吸入された空気を圧縮する。なお、過給機40は、エンジン10およびパージ機構100を統括制御するECU150(Engine Control Unit)の制御に基づいて、駆動および停止が切り替えられる。
インタークーラ42は、過給機40で圧縮されることにより昇温した空気を冷却する。スロットル弁44は、不図示のアクチュエータにより開度が可変であり、ECU150は、アクセルの開度に応じてアクチュエータを制御することでスロットル弁44の開度を制御し、エンジン10へ送出される空気量を調節する。
ところで、燃料タンク110では、燃料が蒸発して蒸発燃料が発生する。この蒸発燃料の漏出を抑えるため、エンジン10の吸気系にはパージ機構100が設けられている。パージ機構100では、燃料タンク110とキャニスタ112とがベーパ流路114を介して連通されている。
キャニスタ112は、内部に活性炭が充填されており、燃料タンク110で発生した蒸発燃料がベーパ流路114を介して流入すると、内部に充填されている活性炭に蒸発燃料が吸着する。
また、キャニスタ112には、大気に連通するガス流路116、および、吸気流路30に連通するパージ流路118が接続されている。
そして、パージ流路118が負圧となると、ガス流路116から外気が吸引され、キャニスタ112の内部を通過してパージ流路118に流入する。このとき、活性炭に吸着した蒸発燃料が、活性炭から離脱(パージ)される。そして、パージされた蒸発燃料は、外気とともにパージ流路118に導かれ、吸気流路30で吸気と合流して、燃焼室20で燃焼される。
パージ流路118は、下流側パージ流路120と、上流側パージ流路122(パージ流路)に分岐しており、分岐した下流側パージ流路120、上流側パージ流路122がそれぞれ吸気流路30に連通されている。
下流側パージ流路120は、吸気流路30のうち、スロットル弁44(コンプレッサ40b)の下流側に連通されている。スロットル弁44の下流側の吸気流路30は、過給機40の停止時、ピストン18の駆動により吸気が吸引されて負圧となっている。そのため、下流側パージ流路120を介して、キャニスタ112から蒸発燃料を吸引することができる。
上流側パージ流路122は、吸気流路30のうち、コンプレッサ40bより上流側であってエアクリーナ38より下流側に、エジェクタ装置160を介して連通されている。エジェクタ装置160には、上流側パージ流路122および還流流路124が接続されている。
還流流路124は、吸気流路30のうち、コンプレッサ40bより下流側であってインタークーラ42の上流側に連通されており、コンプレッサ40bで圧縮された吸気(以下、圧縮空気と称す)をエジェクタ装置160に導く。
エジェクタ装置160は、還流流路124から導かれる圧縮空気によって上流側パージ流路122に負圧を発生させる。過給機40の駆動時、コンプレッサ40bの下流側は高圧となり、下流側パージ流路120ではキャニスタ112から蒸発燃料を吸引できない。そこで、エジェクタ装置160で発生させた負圧によって、上流側パージ流路122から蒸発燃料を吸引している。
下流側パージ流路120および上流側パージ流路122には、それぞれ、開閉弁126、128が設けられており、過給機40の停止時に下流側パージ流路120から蒸発燃料を吸引するときには、上流側パージ流路122の開閉弁128を閉じ、下流側パージ流路120の開閉弁126を開く。
また、過給機40の駆動時に上流側パージ流路122から蒸発燃料を吸引するときには、下流側パージ流路120の開閉弁126を閉じ、上流側パージ流路122の開閉弁128を開く。開閉弁126、128は、ECU150の制御によって開閉する電磁弁でもよいし、吸気流路30側の圧力が閾値以上となると閉弁し、吸気流路30側からキャニスタ112側への逆流を防止する逆止弁であってもよい。
また、吸気流路30のうち、コンプレッサ40bの上流側に圧力センサを設け、ECU150は、圧力センサの出力によって、過給機40が停止しているか駆動しているかを判断してもよい。
ところで、パージ流路118を形成するホースやその取付口などの接続部分が脱落すると、蒸発燃料が漏出してしまう。そこで、このような異常を検出するため、ガス流路116には、ELCM200が設けられている。
ELCM200は、スイッチングバルブ202、バイパス流路204、ポンプ206、圧力センサSを含んで構成される。スイッチングバルブ202は、ガス流路116に設けられる。なお、以下では、ガス流路116におけるスイッチングバルブ202よりもキャニスタ112側の流路をキャニスタ側ガス流路116aと呼び、ガス流路116におけるスイッチングバルブ202よりも大気側の流路を大気側ガス流路116bと呼ぶ。
スイッチングバルブ202は、キャニスタ側ガス流路116aと大気側ガス流路116bとをポンプ206を介さずに連通させるOFF状態と、キャニスタ側ガス流路116aと大気側ガス流路116bとをポンプ206を介して連通させるON状態とを切り替え可能となっている。
バイパス流路204は、スイッチングバルブ202を迂回するように、キャニスタ側ガス流路116aと、大気側ガス流路116bとを連通させる。また、バイパス流路204には、オリフィス204aが設けられている。
ポンプ206は、バイパス流路204におけるオリフィス204a、および、スイッチングバルブ202よりも大気側に設けられ、駆動することにより、バイパス流路204におけるキャニスタ112側の空気を吸気し、大気側に排出する。
圧力センサSは、バイパス流路204におけるオリフィス204aとポンプ206との間に設けられ、バイパス流路204内の圧力を検出する。
例えば、エンジン10の停止時、開閉弁126、128を閉じ、スイッチングバルブ202をON状態とし、ポンプ206を駆動してガス流路116の空気を大気に放出し、ガス流路116、キャニスタ112、燃料タンク110、および、パージ流路118のうち、開閉弁126、128より上流側を減圧する。
このとき、上記の減圧対象の部材の接続部分が脱落しているなどの異常があれば、空気が流入して圧力低下が小さくなる。そのため、この圧力変化を圧力センサSによって検出できる。このように、ELCM200は、各流路内の圧力変化を利用して、接続部分の脱落などの異常を検出することができる。
しかし、吸気流路30のうち、コンプレッサ40bより上流側は、大気との連通箇所に近いため、大凡大気圧付近となっている。そのため、吸気流路30のうち、コンプレッサ40bより上流側を形成する吸気配管と、エジェクタ装置160との連結部分が脱落した場合、脱落前後のいずれも、連結部分の圧力が大気圧付近のまま変化しないことから、ELCM200では、異常を検出できない。そこで、本実施形態では、エジェクタ装置160を吸気配管と一体成型することで連結部分の脱落を防止している。以下では、その具体的な構造について説明する。
図2は、エジェクタ装置160の斜視図である。図2に示すように、エジェクタ装置160には、内部に還流流路124が形成された導入配管162、および、内部に上流側パージ流路122が形成されたパージ配管164が連結されている。
エジェクタ装置160は、コンプレッサ40bよりも上流側の樹脂製の吸気配管166に設けられている。吸気配管166の内部には吸気流路30の一部が形成されており、吸気配管166および内部の吸気流路30が大凡直線状に延在している。吸気配管166は、コンプレッサ40bに対して吸気流路30の上流側に配置される。
吸気配管166の一端166a側は、エアクリーナ38に直接、または、配管を介して連結されており、エアクリーナ38から吸気配管166に吸気が流入する。吸気配管166の他端166b側は、コンプレッサ40bに直接、または、配管を介して連結されており、吸気配管166に流入した吸気がコンプレッサ40bに導かれる。
また、吸気配管166には、不図示のブローバイ配管が連結されており、ピストン18とシリンダブロック12との隙間から漏出したブローバイガスが、ブローバイ配管を介して吸気配管166の内部の吸気流路30に還流する。
図3は、エジェクタ装置160および吸気配管166の断面図であり、吸気流路30の中心軸に大凡垂直な断面を示す。図3に示すように、エジェクタ装置160の本体部160aは、例えば樹脂製であって、吸気配管166に一体成型されている。エジェクタ装置160の本体部160aと吸気配管166とは一体成型されているので、エジェクタ装置160と吸気配管166とに明確な境界がないことから、ここでは、吸気配管166は、エジェクタ装置160の本体部160aと吸気配管166が一体となった部材のうち、吸気流路30を形成する部位とする。
エジェクタ装置160の本体部160aには、大凡円筒形状の還流連結部170(第1突出部)が一体成型されている。還流連結部170は、本体部160aから突出しており、還流連結部170が導入配管162の内側に挿入されて、還流連結部170と導入配管162が連結される。
還流連結部170の内部には、図3中、左右方向に延在する収容孔170aが形成されている。収容孔170aは、還流連結部170の先端170b側に開口しており、収容孔170aには、この開口部から収容部材172が収容(挿入)されている。
収容部材172は、環状の本体部172aを有する。本体部172aは、収容孔170aへの挿入方向の先端側に向かって外径が小径となる先細り形状であり、本体部172aには、絞り部172bが形成されている。絞り部172bは、図3中、左右方向に貫通する孔であり、本体部172aの外径と同様、先端(下流端172b)側に向かって内径が小径となる先細り形状となっている。
エジェクタ装置160の本体部160aには、収容孔170aに対して、図3中、左右方向(収容孔170aの延在方向)に連続してチャンファ部174が形成されている。チャンファ部174の内径は、収容部材172の先端の外径よりも大きく、収容部材172の先端(絞り部172bの下流端172b)は、チャンファ部174の内部に位置している。
また、収容部材172の本体部172aの外周面には、径方向外側に突出する環状突起172cが2つ、図3中、左右方向に離隔して形成されている。2つの環状突起172cがチャンファ部174および収容孔170aの内周面にそれぞれ当接することで、収容部材172の収容孔170aに対する径方向の位置が定まる。
また、収容部材172の本体部172aのうち、還流連結部170の先端170b側には、フランジ部172dが形成されている。フランジ部172dが還流連結部170の先端170bに当接することで、収容部材172の収容孔170aに対する挿入方向の位置が定まる。
エジェクタ装置160の本体部160aには、チャンファ部174に対して、図3中、左右方向(還流連結部170の突出方向)に連続して下流孔176が形成されている。下流孔176は、還流連結部170の突出方向に平行に延在する。本体部160aのうち、収容孔170aと反対側の端面160aには、収容孔170a側に窪んだ窪み部160aが形成される。下流孔176は、窪み部160aに開口している。窪み部160aのうち、図3中、下側(下流孔176の開口部の反対側)の部位は、吸気流路30に開口している。窪み部160aの端面160a側は、本体部160aの端面160a側に取付けられた蓋部材178によって閉塞されている。
このように、収容部材172の絞り部172b、チャンファ部174、および、下流孔176は、図3中、左右方向に延在する1つの流路を形成しており、以下、この流路を主流路180と称す。主流路180のうち、上流側の一部(絞り部172b)は、還流連結部170の内側(収容孔170a)に位置している。
主流路180のうち、チャンファ部174には、吸引孔182aの一端182bが開口している。すなわち、吸引孔182aの一端182bは、絞り部172bの下流端172b近傍に開口している。吸引孔182aは、パージ連結部182(第2突出部)の内部に形成される。パージ連結部182は、本体部160aに一体成型され、還流連結部170に対して大凡直交する向き(すなわち、還流連結部170に交差する方向)に突出しており、パージ配管164の内側に挿入されることで、パージ連結部182とパージ配管164が連結される。
吸引孔182aは、パージ連結部182の先端に開口しており、パージ連結部182とパージ配管164が連結されると、吸引孔182aの他端182cが上流側パージ流路122に接続される。
また、上記の窪み部160aは、蓋部材178との間に流路を形成する。この窪み部160aと蓋部材178との間の流路が、下流孔176と吸気流路30とを連通する連通路184として機能する。連通路184は、エジェクタ装置160の本体部160aの内部に形成されるとともに、吸気配管166を通って吸気流路30まで連通している。すなわち、主流路180と吸気流路30は、連通路184によって連通される。
主流路180には、還流流路124からコンプレッサ40bで圧縮された圧縮空気が導かれ、圧縮空気が連通路184を通って吸気流路30に還流する。このとき、圧縮空気は、主流路180に形成された絞り部172bを流通する。絞り部172bは、圧縮空気の流れ方向の上流部より下流部の流路面積が小さく、圧縮空気は、絞り部172bを流通する過程で増速および減圧されることから、チャンファ部174は負圧となる。
その結果、上流側パージ流路122から吸引孔182aを介してチャンファ部174に蒸発燃料が吸引され、吸引された蒸発燃料は、主流路180を流れる圧縮空気とともに連通路184を通って吸気流路30に導かれる。このように、エジェクタ装置160は、燃料タンク110と連通するパージ流路118から蒸発燃料を吸引して、吸気配管166の内部に形成された吸気流路30に吐出する。
また、吸気配管166には、チャンバ室166cが形成される。チャンバ室166cは、吸気流路30の一部を拡径した空間である。チャンバ室166cは、本体部160aの端面160a側に開口し、その開口部が蓋部材178で閉塞されている。吸気流路30のうち、連通路184との連通部30b、および、チャンバ室166cは、吸気流路30を流れる吸気の流れ方向に所定範囲に亘って延在する。チャンバ室166cおよび連通部30bは、吸気の流れ方向に延在する範囲の少なくとも一部が重なっている。
チャンバ室166cを設けることで、連通部30bから吸気流路30に吐出された蒸発燃料と、吸気流路30を流れる吸気との混合が促進される。
ところで、上述したように、ELCM200は、吸気配管166と、エジェクタ装置160との連結部分が脱落した場合、脱落前後のいずれも、連結部分の圧力が大気圧付近のまま変化しないことから、異常を検出できない。
本実施形態では、エジェクタ装置160の本体部160aが、吸気配管166の外側に、吸気配管166に一体成型される。すなわち、吸引孔182a、下流孔176、連通路184が吸気配管166に一体成型される。そのため、吸気配管166と、エジェクタ装置160との連結部分の脱落を確実に防止することが可能となる。
また、還流連結部170が本体部160aに一体成型されており、還流連結部170に導入配管162が直接連結される。そのため、還流連結部170が本体部160aと別体である場合に比べ、還流連結部170の脱落のおそれがない。また、導入配管162が他の部材(例えば、収容部材172)を介して還流連結部170に連結される場合に比べ、導入配管162の脱落をより確実に防止することが可能となる。
ここでは、還流連結部170の外周面に環状突起170cが形成されており、環状突起170cを導入配管162の内部まで挿通し、導入配管162の外周面のうち、環状突起170cよりも導入配管162の先端側を径方向内側に締め付けることで、導入配管162が還流連結部170に強固に固定される。
また、パージ連結部182が本体部160aに一体成型されており、パージ連結部182がパージ配管164に挿通される。そのため、パージ連結部182が本体部160aと別体である場合に比べ、パージ連結部182の脱落のおそれがない。また、例えば、パージ連結部182を設けず、本体部160aに形成された吸引孔182aにパージ配管164が挿通される場合に比べ、パージ配管164を本体部160a(パージ連結部182)に強固に固定することが容易となる。
ここでは、パージ連結部182の外周面に環状突起182dが形成されており、環状突起182dをパージ配管164の内部まで挿通し、パージ配管164の外周面のうち、環状突起182dよりもパージ配管164の先端側を径方向内側に締め付けることで、パージ配管164がパージ連結部182に強固に固定される。
また、吸気配管166のうち、吸気流路30と還流連結部170との間に位置する外壁面166dと、還流連結部170との間には、空隙SPが形成される。詳細には、還流連結部170の突出方向(図3中、左右方向)と大凡平行に最大幅となる吸気流路30の範囲を範囲Aとする。還流連結部170のうち、範囲Aに対して、還流連結部170の突出方向に直交する方向(図3中、上下方向)において、還流連結部170と外壁面166dとの間には、空隙SPが形成される。そのため、還流連結部170の突出量を大きくするなど、エジェクタ装置160の大型化を行うことなく、還流連結部170に対して導入配管162を連結させる作業性を向上させることができる。
図4は、還流連結部170と吸気流路30の向きを説明するための説明図である。図4(a)に示すように、本実施形態では、還流連結部170および還流連結部170(主流路180)の延長線Lは、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aと交差しない。
図4(b)に示すように、例えば、還流連結部Fの延長線Lが、吸気配管166の内部の吸気流路30の中心軸Oを通る場合、還流連結部Fが、吸気配管166の外壁面から垂直に突出することとなる。そのため、外力が作用すると、壁部と吸気配管166との連続部分に応力が集中し破損する可能性が高くなってしまう。
本実施形態では、還流連結部170の延長線Lが、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aと交差しないことから、図4(b)に示す比較例に比べて還流連結部170と吸気配管166との連続部分に応力が集中し難く、破損の可能性を低減することができる。
また、図3に示すように、本実施形態では、還流連結部170は、先端170b側ほど、吸気配管166との空隙SPが広くなっている。還流連結部170には、導入配管162を連結させるため、空隙SPを広く取ることで作業性を向上できる。
図4(c)に示すように、例えば、還流連結部Fが、吸気流路30に対して平行に延在する場合、還流連結部170に導入配管162を連結させる作業性を低下させないためには、還流連結部Fを吸気流路30から大きく離隔させなければならない。
本実施形態では、還流連結部170が、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aの延在方向(図4(a)中、両矢印aで示す)に対して平行となっておらず、吸気流路30に対する垂直方向(図4(a)中、両矢印bで示す)に平行に延在している。
そのため、図4(c)に示す比較例のように、還流連結部Fと吸気流路30を大きく離隔させずとも、作業性を低下させない程度に空隙SPを十分に確保することができ、エジェクタ装置160を小型化することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、還流連結部170の延長線Lが、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aと交差しない場合について説明した。しかし、還流連結部170の延長線Lが、吸気流路30の部位30aと交差してもよい。
また、上述した実施形態では、還流連結部170は、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aに対する垂直方向に平行に延在している場合について説明した。しかし、還流連結部170は、吸気流路30のうち、少なくとも吸気配管166の内部に形成された部位30aの延在方向に対して傾斜していれば、空隙SPを十分に確保することができ、エジェクタ装置160を小型化することが可能となる。
また、上述した実施形態では、吸気配管166および吸気配管166の内部の吸気流路30が大凡直線状に延在する場合について説明した。しかし、吸気配管166および吸気配管166の内部の吸気流路30が湾曲してもよい。この場合、還流連結部170および還流連結部170の延長線Lの向きと比較する対象は、吸気流路30のうち、連通路184との連通部30b(図3参照)を含む直線状の所定範囲とする。
また、上述した実施形態では、収容部材172が還流連結部170に挿通される場合について説明したが、収容部材172を設けず、絞り部172bを還流連結部170に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、吸引孔182aは、絞り部172bと連通路184との間に形成されたチャンファ部174に一端182bが開口する場合について説明したが、吸引孔182aは、絞り部172bに一端182bが開口してもよい。
また、上述した実施形態では、パージ連結部182が本体部160aに一体成型される場合について説明したが、パージ連結部182は、本体部160aと別体に設けられてもよい。また、パージ連結部182に形成された吸引孔182aにパージ配管164が挿通されてもよい。
また、上述した実施形態では、チャンバ室166cが設けられる場合について説明したが、チャンバ室166cは必須の構成ではない。
また、上述した実施形態では、チャンバ室166cおよび連通部30bが、吸気の流れ方向に延在する範囲の少なくとも一部が重なっている場合について説明した。しかし、チャンバ室166cおよび連通部30bは、吸気の流れ方向に延在する範囲が重なっていなくてもよく、チャンバ室166cは、吸気流路30と連通路184の連通位置(連通部30b)付近に設けられればよい。
本発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸気配管に導くエジェクタ装置に利用できる。
L 延長線
SP 空隙
30 吸気流路
110 燃料タンク
118 パージ流路
122 上流側パージ流路(パージ流路)
160 エジェクタ装置
160a 本体部
162 導入配管
164 パージ配管
166 吸気配管
166c チャンバ室
166d 外壁面
170 還流連結部(第1突出部)
172 収容部材
172b 絞り部
172b 下流端
180 主流路
182 パージ連結部(第2突出部)
182a 吸引孔
182b 一端
182c 他端
184 連通路

Claims (3)

  1. 燃料タンクと連通するパージ流路から蒸発燃料を吸引して、吸気配管の内部に形成された吸気流路に該蒸発燃料を吐出するエジェクタ装置であって、
    前記吸気配管に一体成型され、前記吸気流路に連通する連通路が形成される本体部と、
    前記本体部に一体成型されるとともに該本体部から突出し、圧縮空気が導かれる導入配管が直接連結される第1突出部と、
    前記本体部および前記第1突出部の内部に設けられ、流れ方向の上流部より下流部の流路面積が小さい絞り部と、
    前記本体部に形成され、前記絞り部の下流端近傍に一端が開口し、前記パージ流路に他端が接続された吸引孔と、
    を備え、
    前記第1突出部には、前記絞り部が形成される部材を介さずに前記導入配管が直接連結され、
    前記吸気配管のうち、前記吸気流路と前記第1突出部との間に位置する外壁面と、該第1突出部との間には、空隙が形成されることを特徴とするエジェクタ装置。
  2. 前記本体部に一体成型され、該本体部から前記第1突出部に交差する方向に突出し、内部に前記吸引孔が形成され、前記パージ流路が形成されたパージ配管に挿通される第2突出部
    をさらに備え、
    前記第1突出部の延長線は、前記吸気配管の内部に形成された部位と交差しないことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ装置。
  3. 前記吸気配管において、前記吸気流路と前記連通路の連通位置付近には、該吸気流路を拡径したチャンバ室が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ装置。
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