JP2014240621A - 蒸発燃料パージ装置 - Google Patents

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Tetsunori Inoguchi
哲規 井野口
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Abstract

【課題】過給機を備えるエンジンに蒸発燃料を供給するものにおいて、車両への組付け性の向上を可能とする蒸発燃料パージ装置を提供する。【解決手段】吸気管20の途中に過給機40が設けられたエンジンを備える車両に搭載され、燃料タンク60内で発生する蒸発燃料を、エンジンにパージする蒸発燃料パージ装置において、エジェクタ180における吸気の流出方向と、取付け部101への締結部材55の締結方向とが平行となるように配置し、且つ、エジェクタ180の吸気の流出側先端部に、吸気管20に直接的に接続可能となる接続部192Aを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料をパージする蒸発燃料パージ装置に関するものである。
従来の蒸発燃料パージ装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。特許文献1の蒸発燃料パージ装置は、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料を供給するものとして設けられている。蒸発燃料パージ装置には、燃料流入パイプ、主流路、バルブ、燃料流出パイプ、分岐流路、吸気流入パイプ、吸気流出パイプ、およびエジェクタ等が一体的に設けられている。
過給機が作動していない場合であると、吸気マニホールド内はピストンの吸入作用によって負圧となり、バルブが開かれることで、燃料タンク内で蒸発してキャニスタ内に吸着された蒸発燃料が、燃料流入パイプ、主流路、バルブ、および燃料流出パイプを通り、吸気マニホールド内に吸引されるようになっている。
また、過給機が作動して吸気マニホールド内が正圧となる場合であると、過給機の下流側から吸気の一部が、吸気流入パイプ、エジェクタ、および吸気流出パイプを通り、過給機の上流側へ流される。このとき、エジェクタの吸引作用により蒸発燃料が、燃料流入パイプ、主流路、バルブ、分岐流路、エジェクタ、吸気流出パイプを通り、吸気管内に供給されるようになっている。
そして、特許文献1の蒸発燃料パージ装置では、燃料流入パイプ、燃料流出パイプ、吸気流入パイプ、および吸気流出パイプのうち、少なくとも3つは互いに平行となるように配置されている。
特開2013−15106号公報
しかしながら、上記の蒸発燃料パージ装置においては、吸気流出パイプ等の各パイプは、対応する相手側に配管等を介して接続される構造となっており、車両への組付けに必要な部品点数が多く、また組付け工数のかかるものとなっていた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料を供給するものにおいて、車両への組付け性の向上を可能とする蒸発燃料パージ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、吸気管(20)の途中に過給機(40)が設けられたエンジンを備える車両に搭載され、燃料タンク(60)内で発生する蒸発燃料を、エンジンにパージする蒸発燃料パージ装置において、
燃料タンク(60)側からエンジンの吸入部(10)側へ蒸発燃料を流通させる主流路(130)と、
主流路(130)の途中に配設されて、主流路(130)を開閉するバルブ(150)と、
主流路(130)のバルブ(150)よりも下流側から分岐された分岐流路(160)と、
過給機(40)の下流側の吸気の一部を流入させ、吸気の一部を過給機(40)の上流側に流出させると共に、吸気の流れによって吸引機能を発揮する吸引部(182)に分岐流路(160)が接続されたエジェクタ(180)と、
締結部材(55)によって車両へ取付けされる取付け部(101)とが一体的に形成されており、
エジェクタ(180)における吸気の流出方向と、取付け部(101)への締結部材(55)の締結方向とが平行となるように配置されており、
且つ、エジェクタ(180)の吸気の流出側先端部には、吸気管(20)に直接的に接続可能となる接続部(192A)が設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、過給機(40)が作動していない場合にバルブ(150)が開かれると、吸入部(10)内の負圧によって蒸発燃料は、燃料タンク(60)から主流路(130)、バルブ(150)を流れ、吸入部(10)内に吸引される。
また、過給機(40)が作動している場合であると、吸入部(10)内は正圧となって上記のような蒸発燃料の吸引が困難となるが、ここでは、吸気管(20)を流れる吸気の一部がエジェクタ(180)内を流通するようになっており、バルブ(150)が開かれると、エジェクタ(180)の吸引部(182)の吸引作用により、蒸発燃料は、燃料タンク(60)から主流路(130)、バルブ(150)、分岐流路(160)を通り、吸引部(182)からエジェクタ(180)に吸引され、エジェクタ(180)内を流通する吸気と共に過給機(40)の上流側に供給される。
このように、本蒸発燃料パージ装置(100)は、過給機(40)を備えるエンジンであっても、蒸発燃料を吸入部(10)あるいは、過給機(40)の上流側に供給することができる。
ここで、本蒸発燃料パージ装置(100)においては、エジェクタ(180)における吸気の流出方向と、取付け部(101)への締結部材(55)の締結方向とが平行となるように配置されている。更に、エジェクタ(180)の吸気の流出側先端部には、吸気管(20)に直接的に接続可能となる接続部(192A)が設けられている。
よって、取付け部(101)を車両に取付けする際の締結部材(55)の締結方向と、エジェクタ(180)の吸気流出方向とを同一にすることができるので、エジェクタ(180)の流出側先端部における接続部(192A)を吸気管(20)に直接的に接続させながら、締結部材(55)による車両への取付け部(101)の取付けが可能となる。つまり、吸気管(20)とエジェクタ(180)の流出側先端部との間に別部材となる配管等を介在させることなく、蒸発燃料パージ装置(100)を車両に取付けることが可能となり、車両への組付け性を向上させることが可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
エンジン吸気系、蒸発燃料パージ系、および蒸発燃料パージ装置を示す全体概略図である。 第1実施形態における蒸発燃料パージ装置の外観を示す斜視図である。 図2における接続部と相手側の吸気管とを示す断面図である。 第2実施形態における蒸発燃料パージ装置の外観を示す斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる蒸発燃料パージ装置100について、図1〜図3を用いて説明する。蒸発燃料パージ装置100は、燃料タンク60内で発生する蒸発燃料が、給油時等に大気中に放出されるのを防止するために、蒸発燃料をエンジンの吸気系1に導入(パージ)するものである。エンジンの吸気系1に導入された蒸発燃料は、図示しないインジェクタ等からエンジンに供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼されるようになっている。蒸発燃料パージ装置100は、エンジンの吸気系1と、蒸発燃料パージ系2とに接続されている。
図1に示すように、エンジンの吸気系1は、内燃機関であるエンジンの吸気マニホールド10に吸気管20が接続され、更に、吸気管20にフィルタ30、過給機40、インタークーラ50、スロットルバルブ11等が設けられて形成されている。吸気マニホールド10は本発明の吸入部に対応する。
フィルタ30は、吸気管20の最上流部に配設されており、吸気中の塵や埃等を捕捉するようになっている。過給機40は、吸気の充填効率を高めるための吸気用圧縮機であり、フィルタ30よりも下流側に配設されている。過給機40は、エンジンの排気エネルギーによってタービンが作動されて、タービンに連動するコンプレッサによってフィルタ30を通過した吸気を加圧するようになっている。インタークーラ50は、冷却用の熱交換器であり、過給機40の下流側に配設されている。インタークーラ50は、過給機40によって加圧された吸気と例えば外気との間で熱交換し、吸気を冷却(空冷)するようになっている。スロットルバルブ11は、吸気量調節弁であり、アクセルペダルと連動して吸気マニホールド10の入口部における開度を調節して、吸気マニホールド10内に流入される吸気量を調節するようになっている。吸気は、上記各機器30、40、50、11を通過して吸気マニホールド10内に流入し、インジェクタ等から噴射される燃焼用燃料と所定の空燃比となるように混合されて、シリンダ内で燃焼される。
吸気管20における過給機40の下流側、即ち、過給機40とインタークーラ50との間、またはインタークーラ50とスロットルバルブ11との間となる部位は、配管等によって蒸発燃料パージ装置100の吸気流入パイプ191と接続されている。また、吸気管20における過給機40の上流側、即ち、フィルタ30と過給機40との間となる部位は、蒸発燃料パージ装置100の吸気流出パイプ192と直接的に接続されている(詳細後述)。
一方、蒸発燃料パージ系2は、燃料タンク60、配管61、キャニスタ70、配管71、蒸発燃料パージ装置100、および配管72が順に接続されて形成されている。蒸発燃料パージ装置100は、本体部110に一体的に形成された取付け部101、および防振ゴム101aを介して図示しないボルト(締結部材)55によって、車両の所定部位56に取付けされている。
燃料タンク60は、ガソリン等の燃料を貯留する容器である。燃料タンク60は、配管61によってキャニスタ70の流入部70aに接続されている。キャニスタ70は、内部に活性炭等の吸着材が封入された容器であり、燃料タンク60内で発生する蒸発燃料を、配管61を介して流入部70aから取り入れ、吸着材に一時的に吸着するようになっている。キャニスタ70には、外部の新鮮な空気を吸入するための吸入部70bが設けられており、吸入された新鮮な空気によって吸着材に吸着した蒸発燃料は、容易に離脱されるようになっている。キャニスタ70に吸入部70bが形成されることで、キャニスタ70内には大気圧が作用するようになっている。
そして、キャニスタ70には、吸着材から離脱された蒸発燃料が流出される流出部70cが設けられている。流出部70cには配管71の一端側が接続され、他端側は蒸発燃料パージ装置100の燃料流入パイプ121に接続されている。そして、蒸発燃料パージ装置100の燃料流出パイプ122が、配管72によって吸気マニホールド10の流入部に接続されている。
蒸発燃料パージ装置100は、本体部110から突出する燃料流入パイプ121、燃料流出パイプ122と、本体部110の内部に設けられる主流路130、バルブ150、分岐流路160、第1逆止弁171、第2逆止弁172と、吸気流入パイプ191、吸気流出パイプ192を備えるエジェクタ180とを備えている。蒸発燃料パージ装置100の上記各部材は、一体的に形成されている。
燃料流入パイプ121は、キャニスタ70から流出される蒸発燃料を本体部110の内部(以下、詳細説明する主流路130、分岐流路160、エジェクタ180)に流入させる燃料流入流路であり、本体部110の一端側に設けられている。
また、燃料流出パイプ122は、本体部110内の主流路130を流通した蒸発燃料を外部に流出させる燃料流出流路であり、本体部110の他端側に設けられている。燃料流出パイプ122の軸心方向は、燃料流入パイプ121の軸心方向と同一となっているが、両軸心の位置はずれている。つまり、燃料流出パイプ122は、燃料流入パイプ121に対して平行と成るように配置されている。
主流路130は、本体部110内にて燃料流入パイプ121と燃料流出パイプ122とを繋ぎ、蒸発燃料を流通させる流路として形成されている。主流路130は、本体部110内にてクランク状に形成されている。
上記の燃料流入パイプ121、燃料流出パイプ122、および主流路130は、取付け部101に対するボルト55の締結方向(ここでは垂直方向)と直交する方向(ここでは水平方向)に向けられている。
バルブ150は、主流路130を開閉する開閉手段であり、主流路130の途中部位に配設されている。ここでは、バルブ150は、燃料流入パイプ121の下流側に設けられている。バルブ150は、弁体と電磁コイルとスプリングとを備えた電磁弁が使用されている。バルブ150は、図示しない制御部によって、コネクタ151を介して電磁コイルに通電されたときの電磁力と、スプリングの弾性力とのバランスによって、主流路130を開閉するようになっている。
バルブ150は、通常は主流路130を閉じた状態を維持しており、制御部によって電磁コイルに通電されると、電磁力がスプリングの弾性力に打ち勝って、主流路130を開いた状態にするようになっている。尚、制御部は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率、即ちデューティ比を調節して電磁コイルに通電することで、主流路130を流通する蒸発燃料の流量を調節できるようになっている。
分岐流路160は、主流路130のバルブ150よりも下流側から分岐して、主流路130と平行となる流路である。分岐流路160の下流側は、後述するエジェクタ180の吸引部182に接続されている。
第1逆止弁171は、主流路130において、分岐流路160が分岐する分岐点よりも下流側に配設された弁である。具体的には、第1逆止弁171は、分岐流路160が分岐する分岐点と、燃料流出パイプ122との間に配設されている。第1逆止弁171は、主流路130において、燃料流入パイプ121から燃料流出パイプ122への蒸発燃料の本来の流通を許容すると共に、燃料流出パイプ122から燃料流入パイプ121への、即ち、吸気マニホールド10側からキャニスタ70側への蒸発燃料の逆流を阻止するようになっている。第1逆止弁171は、例えば茸状を成して、蒸発燃料の本来の流通に伴って流路を開き、蒸発燃料の逆流に伴って流路を閉じる弁体が使用されている。
第2逆止弁172は、分岐流路160に配設された弁である。第2逆止弁172は、分岐流路160において、燃料流入パイプ121から主流路130、分岐流路160、吸引部182、更には吸気流出パイプ192への蒸発燃料の本来の流通を許容すると共に、吸気流出パイプ192(または、吸気流入パイプ191)から燃料流出パイプ122への、即ち、過給機40上流側の吸気管20側(または、過給機40下流側の吸気管20側)から吸気マニホールド10側への吸気の逆流を阻止するようになっている。第2逆止弁172は、上記第1逆止弁171と同様に、例えば茸状を成して、蒸発燃料の本来の流通に伴って流路を開き、蒸発燃料の逆流に伴って流路を閉じる弁体が使用されている。
エジェクタ180は、蒸発燃料用の流体ポンプであり、過給機40の下流側から加圧された吸気の一部を、吸気流入パイプ191を介して内部に流入させて、更に、吸気流出パイプ192を介して過給機40の上流側に流出させると共に、吸気の一部が内部を流通する際に形成される負圧によって蒸発燃料を吸引するようになっている。エジェクタ180は、ノズル部181、吸引部182、およびディフューザ部183を備えている。
ノズル部181は、流入する吸気に対して絞り部を形成する流路であり、一端側が吸気流入パイプ191と接続されており、他端側(先端側)が吸気流出パイプ192に向けて延びている。ノズル部181の内径は、先端に向けて徐々に小さくなるように形成されている。ノズル部181は、絞り効果によって吸気流入パイプ191から流入された吸気の流速を高めるようになっている。よって、ノズル部181の先端側において、高速となって吸気が流出される領域は負圧となる。
吸引部182は、ノズル部181に対して交差する方向に延びる流路であり、ノズル部181の先端側に連通するように接続されている。吸引部182は、分岐流路160(第2逆止弁172の下流側)と接続されており、ノズル部181の負圧によって、分岐流路160における蒸発燃料を吸引するようになっている。
ディフューザ部183は、ノズル部181および吸引部182の下流側で内径を徐々に拡大して吸気流出パイプ192側に延びる流路であり、一端側がノズル部181、および吸引部182と連通するように接続されており、拡大された他端側が吸気流出パイプ192に接続されている。ディフューザ部183は、内部を流通する吸気および蒸発燃料の流速を低下させつつ、圧力を上昇させるようになっている。
吸気流入パイプ191は、過給機40によって加圧された吸気の一部をエジェクタ180)に流入させる吸気流入流路である。また、吸気流出パイプ192は、エジェクタ180内を流通した吸気を外部に流出させる吸気流出流路である。
図2に示すように、吸気流入パイプ191、ノズル部181、ディフューザ部183、および吸気流出パイプ192は同軸上に順に並んでいる。そして、エジェクタ180における吸気の流出方向(吸気流出パイプ192の向き)は、取付け部101におけるボルト55の締結方向と平行、即ち、同一方向(垂直方向)となるように配置されている。エジェクタ180における吸気の流出方向と、ボルト55の締結方向とは完全に平行(同一)とならずとも、ある程度(プラスマイナス30度程度)の角度を成すように配置されても許容される。
上記の関係より、燃料流出パイプ122における蒸発燃料の流れ方向は、エジェクタ180の吸気の流出方向に対して交差する方向(水平方向)となるように配置されている。本実施形態では、燃料流出パイプ122における蒸発燃料の流れ方向は、エジェクタ180の吸気の流出方向に対して、直交(90度交差)するようにしているが、これに限定されることなく、90度に対してある程度(プラスマイナス30度程度)の傾きがあっても許容される。
そして、図3に示すように、吸気流出パイプ192の先端部には、吸気管20と直接的に接続可能となる接続部192Aが設けられている。接続部192Aは、例えば、吸気流出パイプ192の先端側の外周に沿って形成された溝部192aと、この溝部192aに装着されるOリング192bと、Oリング192bよりもエジェクタ180側に設けられて吸気流出パイプ192の径方向に張出す円板状の位置決め部192cとを備えている。吸気流出パイプ192の先端部は、本発明のエジェクタの吸気の流出側先端部に対応する。
一方、吸気管20において、接続部192Aと対向する位置には開口部21が設けられている。開口部21は、吸気管20の吸気流れ方向に対して直交する方向に円筒状を成して開口するように形成されている。そして、ボルト55によって取付け部101が所定部位56に取付けされる際に、接続部192Aは開口部21内に挿入されることで、接続部192Aと吸気管20とが接続されるようになっている。
接続部192AにおけるOリング192bは、円筒状の開口部21の内壁に接触し、吸気管20内部および吸気流出パイプ192内部と、外部との間をシールするようになっている。そして、取付け部101が車両の所定部位56に取付けされる際の取付け方向の力によって、位置決め部192cは、円筒状の開口部21の先端部に当接して、吸気管20と接続部l92Aとの接続時における両者の位置決めが成されるようになっている。
次に、上記構成に基づく蒸発燃料パージ装置100の作動について説明する。蒸発燃料パージ装置100は、過給機40が作動されないときの「通常パージ」と、過給機40が作動されたときの「過給時パージ」とを行う。
1.通常パージ
車両の走行時において、過給機40が作動していない場合に、図示しない制御部によってバルブ150が開かれると、ピストンの吸入作用によって発生する吸気マニホールド10内の負圧と、キャニスタ70にかかる大気圧との差によって、キャニスタ70内に吸着された蒸発燃料は、燃料流入パイプ121、主流路130、バルブ150、主流路130、第1逆止弁171(開状態)、および燃料流出パイプ122を流れ、吸気マニホールド10内に吸引される(図1中の実線矢印)。
そして、吸気マニホールド10内に吸引された蒸発燃料は、インジェクタ等からエンジンに供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼される。尚、エンジンのシリンダ内においては、燃焼用燃料と吸気との混合割合である空燃比が予め定めた所定の空燃比となるように制御される。制御部は、バルブ150の開閉時間をデューティ制御することで、蒸発燃料をパージしても、所定の空燃比が維持されるように、蒸発燃料のパージ量を調節するようになっている。
ここで、分岐流路160には、第2逆止弁172が設けられている。よって、過給機40の上流側から吸気流出パイプ192を通って(または、過給機40の下流側から吸気流入パイプ191を通って)、吸引部182側から吸気マニホールド10側へ吸気が流れようとしても、第2逆止弁172が閉じられるので、吸気の逆流が阻止されることになる。
2.過給時パージ
車両の走行時において、過給機40が作動している場合には、吸気マニホールド10内は加圧された吸気によって正圧となるので、上記のような蒸発燃料の吸引が困難となる。過給時パージにおいては、過給機40によって過給された吸気の一部が、吸気流入パイプ191からエジェクタ180内を流通して、吸気流出パイプ192から過給機40の上流側に戻る(図1中の破線矢印)。
このとき、制御部によってバルブ150が開かれると、エジェクタ180の吸引部182の吸引作用により、キャニスタ70内に吸着された蒸発燃料は、燃料流入パイプ121、主流路130、バルブ150、分岐流路160、第2逆止弁172(開状態)を通り、吸引部182からエジェクタ180に吸引され、エジェクタ180内を流通する吸気と共に吸気流出パイプ192から過給機40の上流側に供給される(図1中の実線矢印)。
そして、過給機40の上流側に供給された吸気と蒸発燃料は、吸気管20を介して吸気マニホールド10内に至り、インジェクタ等からエンジンに供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼される。この場合も、制御部は、バルブ150の開閉時間をデューティ制御することで、吸気管20に蒸発燃料をパージしても、所定の空燃比が維持されるように、蒸発燃料のパージ量を調節するようになっている。
ここで、主流路130には、第1逆止弁171が設けられている。よって、過給機40によって正圧となる吸気マニホールド10側から主流路130を通って、燃料タンク60側に蒸発燃料が逆流しようとしても、第1逆止弁171が閉じられるので、蒸発燃料の逆流が阻止されることになる。
このように、本蒸発燃料パージ装置100においては、過給機40を備えるエンジンであっても、蒸発燃料を吸気マニホールド10あるいは、過給機40の上流側に供給することができる。
そして、本実施形態の蒸発燃料パージ装置100においては、エジェクタ180における吸気の流出方向と、取付け部101へのボルト55の締結方向とが平行となるように配置されている。更に、エジェクタ180の吸気の流出側先端部には、吸気管20に直接的に接続可能となる接続部192Aが設けられている。
よって、取付け部101を車両の所定部位56に取付けする際のボルト55の締結方向と、エジェクタ180の吸気流出方向とを同一にすることができるので、エジェクタ180の流出側先端部における接続部192Aを吸気管20の開口部21に直接的に接続させながら、ボルト55による車両への取付け部101の取付けが可能となる。
つまり、吸気管20とエジェクタ180の流出側先端部との間に別部材となる配管等を介在させることなく、蒸発燃料パージ装置100を車両に取付けることが可能となり、車両への組付け性を向上させることが可能となる。
また、燃料流出パイプ122における蒸発燃料の流れ方向は、エジェクタ180の吸気の流出方向に対して交差する方向に配置されるようにしている。これにより、燃料流出パイプ122の延長先が、吸気管20に向かわないようにすることができるので、吸気管20に干渉することなく、燃料流出パイプ122を吸気マニホールド10側へ接続することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態の蒸発燃料パージ装置100Aを図4に示す。第2実施形態の蒸発燃料パージ装置100Aは、上記第1実施形態の蒸発燃料パージ装置100に対して、エジェクタ180、および燃料流出パイプ122における流れ方向に対して、燃料流入パイプ121、主流路130、分岐流路160の流れ方向を変更したものである。
ここでは、燃料流入パイプ121、主流路130、分岐流路160の蒸発燃料の流れ方向は、エジェクタ180の吸気流れ方向に対して平行となり、燃料流出パイプ122の蒸発燃料の流れ方向に対して直交するように配置されている。つまり、燃料流入パイプ121、主流路130、分岐流路160の蒸発燃料の流れ方向は、垂直方向となっている。
尚、基本的には、本第2実施形態も、エジェクタ180における吸気の流出方向と、取付け部101へのボルト55の締結方向とが平行となるように配置されており、且つ、エジェクタ180の吸気の流出側先端部には、吸気管20に直接的に接続可能となる接続部192Aが設けられている。更に、燃料流出パイプ122における蒸発燃料の流れ方向は、エジェクタ180の吸気の流出方向に対して交差する方向に配置されている。よって、本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、蒸発燃料パージ装置100Aを車両に取付ける際の組付け性の向上を図ることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、エジェクタ180における吸気の流出方向と、取付け部101へのボルト55の締結方向とが、垂直方向を向くものとして説明したが、これに限定されることなく、所定部位56および吸気管20のレイアウトに応じて、上記の両方向が水平方向を向くようにしても良い。この場合、燃料流出パイプ122の蒸発燃料の流れ方向は、垂直方向となる。
また、上記各実施形態では、蒸発燃料パージ装置100、100Aにおいて、各パイプ121、122、191、192、およびエジェクタ180等は、本体部110に一体的に形成されるものとして説明したが、これに限らず、別体成形された部材を本体部110に組付けしたもの等としても良い。
10 吸気マニホールド(エンジンの吸入部)
20 吸気管
40 過給機
55 ボルト(締結部材)
60 燃料タンク
100、100A 蒸発燃料パージ装置
101 取付け部
122 燃料流出パイプ(燃料流出流路)
130 主流路
150 バルブ
160 分岐流路
180 エジェクタ
182 吸引部
192A 接続部

Claims (2)

  1. 吸気管(20)の途中に過給機(40)が設けられたエンジンを備える車両に搭載され、燃料タンク(60)内で発生する蒸発燃料を、前記エンジンにパージする蒸発燃料パージ装置において、
    前記燃料タンク(60)側から前記エンジンの吸入部(10)側へ前記蒸発燃料を流通させる主流路(130)と、
    前記主流路(130)の途中に配設されて、前記主流路(130)を開閉するバルブ(150)と、
    前記主流路(130)の前記バルブ(150)よりも下流側から分岐された分岐流路(160)と、
    前記過給機(40)の下流側の吸気の一部を流入させ、前記吸気の一部を前記過給機(40)の上流側に流出させると共に、前記吸気の流れによって吸引機能を発揮する吸引部(182)に前記分岐流路(160)が接続されたエジェクタ(180)と、
    締結部材(55)によって前記車両へ取付けされる取付け部(101)とが一体的に形成されており、
    前記エジェクタ(180)における前記吸気の流出方向と、前記取付け部(101)への前記締結部材(55)の締結方向とが平行となるように配置されており、
    且つ、前記エジェクタ(180)の前記吸気の流出側先端部には、前記吸気管(20)に直接的に接続可能となる接続部(192A)が設けられたことを特徴とする蒸発燃料パージ装置。
  2. 前記主流路(130)から前記吸入部(10)側へ前記蒸発燃料が流出する燃料流出流路(122)を備え、
    前記燃料流出流路(122)における前記蒸発燃料の流れ方向は、前記エジェクタ(180)の前記吸気の流出方向に対して交差する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料パージ装置。
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