JP6160577B2 - 自動車の運転席構造 - Google Patents

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本発明は、自動車の運転席構造に関するものである。
自動車においては、運転席前方において車幅方向に延びるインストルメントパネルを有し、このインストルメントパネルには、運転席前方位置において、速度計等の各種計器類を上方から覆うメータフードが形成されている。
運転席付近の構造に関して、特許文献1には、フロントウインドガラスの下縁部に車幅方向に延びる山形形状の視界制限部を形成して、旋回時において運転者の頭部を左右方向に安定させる手法が開示されている。特許文献2には、フロントウインドガラスの前方に投影されるヘッドアップディスプレイの表示位置を、運転者の体格等に応じて変更することが開示されている。
特開2005−75188号公報 特開2010−143343号公報
ところで、車両によっては、急減速時(例えば0.4Gの減速時)における運転者のブレーキフィーリング、特に不安感(安心感)に関連するフィーリングがかなり相違するということが判明している。このような原因を追及したところ、急減速時においては車両が前のめりのピッチングを生じるが、このとき、不安感の小さい(フィーリングが良好で安心感の高い)車両は、路面に対する運転者のアイポイントの上下方向の変化量が小さいものとなる(車体に対する運転者の視点移動ではない)。この一方、不安感の大きい(フィーリングが悪い)車両は、路面に対する運転者のアイポイントの上下方向の変化量が大きくなる、ということが判明した。このアイポイントの上下方向の変化量が大きくなると、網膜上での像のぶれが大きくなり(目視している対象物が上下方向に揺れて見えて)、それが不安感を与える原因になるものと考えられる。
急減速時における運転者の路面に対する視線角度の変化を小さくするには、急減速時における車両のピッチングそのものを小さくなるように車両設計することも考えられるが、現実には、急減速時でのピッチング度合いは車両毎に相違せざるを得ないものである。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、簡単な構成により急減速時におけるフィーリングが良好で運転者の不安感を抑制できるようにした自動車の運転席構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような基本的原理を採択してある。すなわち、歩行者(人間)が前方対象物をめがけて歩行するときに、歩行中の上下動を補償するように頭部が上下に揺れるピッチ運動することになる。このピッチ運動により、歩行者からの視線は、下向きの視線と上向きの視線とが生じることになるが、この下向き視線と上向き視線とは、歩行者の性別、年齢、体格や目標対象物までの距離を問わず、歩行者のアイポイントからほぼ100cm前方の仮想点となるHFD(Head Fixation Distanse)位置を通る、という知見にある。つまり、歩行者は、前記空間に仮想点となるHFDを形成しつつ、前方の目標対象物に向けて安定した歩行を行うようにしていることから、このHFDを仮想ではなく現実の視線誘導用として利用することにより、頭部のピッチ運動が抑制される、という知見に基づいている。なお、上記HFDの位置は、誤差を含めると、アイポイントから100cm±30cm(70cm〜130cm)である。
具体的には、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
運転席前方位置においてインストルメントパネルにメータフードが形成された自動車の運転席構造であって、
前記インストルメントパネルのうち前記メータフードの上面またはその前方延長線上となる特定部位に、運転席に着座された運転者の視線安定用となる指標部が設けられ、
前記指標部は、運転者のアイポイントから70cm〜130cm前方位置で、かつアイポイントが後方かつ高い位置にある状態と前方かつ低い位置にある状態とのいずれにおいても、フロントウインドガラスを通して前方路面を注視する運転者から目視可能とされ、
前記指標部が、フロントウインドガラスの前方に情報表示するヘッドアップディスプレイにおけるコンバイナとされ、
前記指標部の前後方向位置及び上下方向位置が調整可能とされ、
運転席が後方に位置するほど前記指標部が後方且つ上方へ位置するように、運転席と該指標部とが連動されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、急減速時に、運転者の頭部が路面に対して大きくピッチ運動しようとしたとき、運転者から目視される指標部がHFDの役割を積極的に果たすことにより、路面に対する頭部のピッチ運動そのものが抑制されて、不安感が低減されることになる(良好なフィーリングが得られる)。また、大柄な運転者は、小柄な運転者に比して、相対的にアイポイントが後方かつ上方位置となるが、アイポイントが後方かつ上方位置でも(大柄な乗員でも)、アイポイントが前方かつ低い位置でも(小柄な乗員でも)、それぞれ指標部が目視可能なので、乗員の体格を問わず急減速時の不安感を抑制することができる。勿論、インストルメントパネルに指標部を設けるという簡単な構造ですむものである。
また、指標部が、フロントウインドガラスの前方に情報表示するヘッドアップディスプレイにおけるコンバイナとされていることから、ヘッドアップディスプレイのコンバイナを有効に利用して指標部を構成することができる。
さらに、指標部の前後方向位置が調整可能とされていることから、運転者の体格に応じた適切な位置に指標部を位置設定する上で好ましいものとなる。
さらにまた、運転席が後方に位置するほど指標部が後方へ位置するように、運転席と指標部とが連動されていることから、体格の相違に応じて、指標部の位置を自動的に適切な位置に設定することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記指標部が、前記インストルメントパネルに一体成形されて、前記特定部位を上方へ盛り上げることにより形成されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、指標部をインストルメントパネルの成形時に合わせて形成して、極めて簡単かつ安価に実施化する上で好ましいものとなる。
前記特定部位付近が、側面視において、前方へ向けて徐々に高くなるように傾斜された後、前方へ向けて徐々に低くなる山形形状に形成されて、該山形形状の頂部が前記指標部とされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、指標部を、インストルメントパネル上面の意匠性を極力損なうことなく形成する上で好ましいものとなる。換言すれば局所的な突起部を形成することなく指標部を形成する上で好ましいものとなる。
前記指標部が、インストルメントパネルとは別部材により形成されて該インストルメントパネルに取付けられた指標部材によって形成されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、インストルメントパネルとは別部材により指標部を形成することにより、指標部の視認性を高めたり、既存のインストルメントパネルを利用して指標部を設ける等の上で好ましいものとなる。
前記指標部が、左右にずらして複数設けられている、ようにしてある(請求項5対応)。
前記指標部が、標準体格の運転者のアイポイントからほぼ前方100cmの位置において、前記インストルメントパネルに固定設置されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、指標部を固定設置するという極めて簡単な構成としつつ、HFD位置の多少の誤差を見込んで、種々の体格の運転者に対応できる位置に指標部を設置することができる。
本発明によれば、簡単な構成により、急減速時において運転者の不安感を抑制した良好なフィーリングを得ることができる。
歩行中における頭部のピッチ運動を示す簡略説明図。 HFDを説明する説明図。 メータフード付近の様子を指標部の第1の形成例と共に示す斜視図。 急減速時において、路面に対して運転者のアイポイントが変化する様子を、従来例と比較例と本発明とについて示す図。 大柄な運転者と小柄な運転者との視線を示す図。 指標部の第2の形成例を示す要部側面図。 指標部の第3の形成例を示す要部側面図。 指標部の第4の形成例を示す要部側面図。 ヘッドアップディスプレイの表示位置を上下方向に変更する例を示す図。
図1は、歩行者が前方の目標物を目視しつつ歩行している状況を示す。歩行中の上下動を補償すべく、歩行者の頭部はピッチ運動を行うことになり、このピッチ運動に伴って、アイポイント(眼の位置)からの視線が、上向き視線と下向き視線とが交互に繰り返されることになる。
多くの被験者について、ルームランナ(歩行用ベルトが走行される運動器具)上で、前方目標物を見つつ歩行させて、その視線方向の変化について測定した結果が、図2に示される。被験者は、男性、女性、高身長者(185cm)から低身長者(155cm)、17歳〜33歳のものが含まれるようにした。また、測定は、前方目標物までのアイポイントからの距離を0.25m〜2.0mの範囲で種々変更して行った。
図2で示すように、歩行者は、100cm±30cmのHFD位置で上下の視線が交差するようにして歩行していることが理解される。すなわち、歩行者は、空間における仮想の視点となるHFDを通るようにして、上下方向の視線変更を行っている。このように、歩行者は、無意識のうちにHFDを仮想的に設定して、頭部のピッチ運動に伴う視線の不安定化を防止しているものと理解される。以上のことからして、HFD位置に目視可能な具体的な(物理的な)指標部が存在すれば、頭部のピッチ運動はより抑制されて、安定した歩行を行えるものになると考えられる。
本発明は、運転席に着座する運転者が、フロントウインドガラスを通して前方所定距離にある路面を注視する際に、運転者における上記HFDとなる位置に、物理的な指標部を設けたことにある。以下、本発明の具体例について、図3以下を参照しつつ説明する。
まず、図3は、運転席付近の様子を示すもので、図中1は運転席前方で車幅方向に延びるインストルメントパネル、2はステアリングハンドル、3はフロントウインドガラス、4はインストルメントパネル1に一体成形されたメータフードである。
メータフード4は、運転席(ステアリングハンドル2)の前方に位置されて、インストルメントパネル1に組み込まれた速度計等の計器類5を上方から覆うようになっている。そして、インストルメントパネル1には、メータフード4あるいはその前方延長線上の特定部位において、指標部10が設けられている。指標部10は、例えば、上方に凸となるように円弧上の上縁部を有する指標部材をインストルメントパネル1に固定することにより構成されている。また、指標部10が設けられる上記特定部位は、標準体格の運転者のアイポイントからほぼ100cmの位置に設定されている。なお、この特定部位にメータフード4が位置されない場合(メータフード4の前後長が短い場合)は、その前方延長線上部分に上記特定部位が設定される。
指標部10は、運転席(図示略)に着座された運転者から目視できるようにされており、運転者の体格(特に身長)の差にかかわらず、目視可能とされている。すなわち、図4に示すように、運転者の身長が高い場合(大柄な運転者の場合で、例えば身長185cm)は、運転席が最後方位置とされて、そのアイポイントは後方かつ高い位置となる。大柄な運転者のアイポイントから前方の路面(例えばアイポイントから約9mの路面位置)を目視したときの視線α1が、図4において破線で示される。
逆に、運転者の身長が低い場合(小柄な運転者で、例えば身長155cmの場合)は、運転席が最前方位置とされて、そのアイポイントは前方かつ低い位置となる。小柄な運転者のアイポイントから前方の路面(例えばアイポイントから約9mの路位置)を目視したときの視線α2が、図4において一点鎖線で示される。
前記指標部10は、上記2つの視線α1、α2が共に通る位置に設定されている。また、指標部10の位置は、標準体格の運転者のアイポイントからの距離が、ほぼ100cm(実施形態では丁度100cm)となる位置に設定されている。なお、図4は、指標部10を有しない場合を示し、このときは、視線α1、α2はメータフード4の上方を通って、インストルメントパネル1上には特に目視される物理的な物体は存在しないものとなっている。そして、図3に示す指標部10は、この視線α1、α2が通過する位置に存在するように、その高さが設定されている。
図4において、大柄な運転者のアイポイントからの前方距離を、HFD位置として好適な100cmに設定した場合の位置が、符号β1で示される。同様に、小柄な運転者のアイポイントからの前方距離を、HFD位置として好適な100cmに設定した場合の位置が、符号β2で示される。このように、HFD位置として好適な位置は、大柄な運転者の場合は、小柄な運転者の場合に比して、相対的に後方かつ高い位置となる。指標部10を、上記β1とβ2との中間の位置に設定することにより、大柄な乗員も小柄な乗員も、ほぼHFD位置として満足できる位置となり、このような観点から、標準体格の運転者のアイポイントからほぼ前方100cmの位置に指標部10を設けてある。
図5は、図3に示す実施形態における急減速時(0.4Gでの減速時)における運転者の路面に対するアイポイントが変化する状況を、比較例および従来例と対比して示してある。比較例は、アイポイントの上下方向の変化が小さく、フィーリングが良好(不安感が少なくて安心感が高い)な基準となる車両である(上下方向の変動が小さくて、アイポイントがほぼ水平に動いて網膜上での像のぶれが少ない)。従来例は、図3の状態から指標部10のみを除外した車両としてある。なお、アイポイントが変化する様子を、本発明実施形態の場合を破線で示し、比較例を実線で示し、従来例を一点鎖線で示してある。
図5から明かなように、従来例は、比較例に対して、アイポイントの上下方向の変化が大きいものとなり、相対的に不安感が大きいものとなる。一方、本発明実施形態では、比較例とほぼ同様に、アイポイントは上下方向の変化が少なくてほぼ水平移動しており、不安感が抑制されてフィーリングの良好なものとなる。
図6〜図9は、それぞれ本発明の別の実施形態を示すものである。まず、図6に示す第2の実施形態では、前述した位置β1とβ2との間の前後方向中間位置において、メータフード4の上面に、側面視において山形形状の盛り上げ部20を形成して(盛り上げ部20部分にドットを施してある)、この盛り上げ部20の頂部を、視線α1、α2が通る指標部10としてある。盛り上げ部20は、運転席側から見たときは、車幅方向中央部がもっとも高くなる山形形状とされている。この盛り上がり部20は、インストルメントパネル1と一体成形されており、全体的に、メータフード4の一部を構成するようにされて、意匠上の見栄えが良好となる。なお、図6において、15はメータクラスタユニットを示す。
図7は、本発明の第3の実施形態を示すものであり、ヘッドアップディスプレイにおけるコンバイナ30をそのまま指標部10としても利用するようにしてある。このコンバイナ30の前後方向位置も、図3、図6の場合と同様である(標準体格の運転者のアイポイントからほぼ100cmの距離に位置設定)。
図8は、本発明の第4の実施形態を示すもので、コンバイナ30の前後方向位置を調整可能としてある。前後方向の位置調整は、コンバイナ30を、例えばインストルメントパネル1に対してスライド可能に取付ければよく、この場合、スライド動に抵抗をもたせて、外力が作用しないときはその位置を保持するようにしておくことができる。具体的には、インストルメントパネル1のうちメータフード4に対応した部分に前後方向に延びるスリット31を形成する一方、このスリット31に沿って固定配置されたレール部材32に対して、コンバイナ30を前後方向にスライド可能に保持してある。これにより、コンバイナ30のスライド動をスムーズに行うことができる。勿論、別途設けたロック機構(例えば簡易なブレーキ機構)により、コンバイナ30を所望位置でロックしておくこともできる。
コンバイナ30の前後方向の位置調整に際して、前下がりとなるスライド動を行わせるのが好ましい。すなわち、前述したβ2の位置がβ1の位置に比して、相対的に前方かつ低い位置となるので、これに応じてコンバイナ30も前方にいくほど低い位置となるようにするのが、コンバイナ30の高さを抑制する上で好ましいものとなる。もっとも、コンバイナ30の高さが十分高い場合は、上下方向の高さ変化を伴うことなく、水平方向に移動させるようにすればよい。
図8の実施形態において、コンバイナ30を例えば電動駆動式としてもよい。この場合、マニュアル操作されるスイッチによってコンバイナ30の前後位置が所望位置となるように調整してもよいが、運転席の前後方向位置と連動させたコンバイナ30の自動前後位置調整とするのが好ましい。すなわち、例えば、運転席の前後方向位置をセンサにより検出して、このセンサによる検出値に応じた位置となるように、コンバイナ30を駆動するようにしてもよい。ちなみに、運転席の前後方向移動量は、一般的に26cm程度なので、コンバイナ30の前後方向の移動可能量も最大で26cmでよいが、それよりも小さい移動量とすることもできる。
図9は、本発明に加えて実施して好ましい例が示される。すなわち、図9において、ヘッドアップディスプレイによって、フロントウインドガラス5の前方に、車速等の表示が行われる表示部40が表示される。表示部40の表示位置は、例えば標準体格の運転者のアイポイントから前方へほぼ160cmの位置とされている。そして、この表示部40が、図4の視線α1またはα2上に位置するように、運転者の体格(身長)に応じてその上下方向位置が変更されるようにしてある。図9では、表示部40は、小柄な運転者の視線α2上に位置した場合が示される。
図4における視線α1とα2との視角差は、ほぼ5度程度である。したがって、ほぼ160cm先での視線α1とα2との上下方向の距離差は、ほぼ14cm程度となる。したがって、もっとも大柄(例えば身長185cm)な体格の運転者の場合に好適な表示部40の上下位置ともっとも小柄(例えば身長155cm)な運転者の場合に好適な上下位置との間で変更すべき上下差として、ほぼ14cmを設定すればよいことになる。運転中は、表示部40が頻繁に目視されることが多いので、その途中にある指標部10が目視されることが積極的に促されることとなって、急減速時での不安感抑制の上でより好ましいものとなる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。指標部10の数は2以上とすることもできる。例えば、図4のβ1位置に大柄な運転者に対応した第1指標部を設ける一方、図4のβ2位置に小柄な運転者に対応した第2指標部を設けて、この2つの指標部を左右(車幅方向)にずらして設置するようにしてもよい。また、さらに標準体格用の第3指標部を、上記β1とβ2との間の位置に設けて、3つの指標部を互いに左右方向にずらして固定設置するようにしてもよい。複数の指標部を設ける場合に、運転席側から見て手前側の指標部の前方延長線上に他の指標部が位置するように設定することもでき、この場合は、手前側の指標部を通して奥側の指標部が目視できるように各指標部の大きさを相違させておくのが好ましい。なお、指標部10は、その高さが高いほど運転者からの視認性が良好となって好ましいが、指標部10が視界に入ることのわずらわしさ低減の観点からは、極力その高さを低くするのが好ましいものである。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、急減速時における運転者の不安感抑制の上で好ましいものとなる。
α1:視線(大柄な運転者用)
α2:視線(小柄な運転者用)
β1:HFD(大柄な運転者用)
β2:HFD(小柄な運転者用)
1:インストルメントパネル
2:ステアリングハンドル
3:フロントウインドガラス
4:メータフード
5:計器類
10:指標部
20:盛り上げ部
30:コンバイナ
40:表示部(ヘッドアップディスプレイ用)

Claims (6)

  1. 運転席前方位置においてインストルメントパネルにメータフードが形成された自動車の運転席構造であって、
    前記インストルメントパネルのうち前記メータフードの上面またはその前方延長線上となる特定部位に、運転席に着座された運転者の視線安定用となる指標部が設けられ、
    前記指標部は、運転者のアイポイントから70cm〜130cm前方位置で、かつアイポイントが後方かつ高い位置にある状態と前方かつ低い位置にある状態とのいずれにおいても、フロントウインドガラスを通して前方路面を注視する運転者から目視可能とされ、
    前記指標部が、フロントウインドガラスの前方に情報表示するヘッドアップディスプレイにおけるコンバイナとされ、
    前記指標部の前後方向位置及び上下方向位置が調整可能とされ、
    運転席が後方に位置するほど前記指標部が後方且つ上方へ位置するように、運転席と該指標部とが連動されている、
    ことを特徴とする自動車の運転席構造。
  2. 請求項1において、
    前記指標部が、前記インストルメントパネルに一体成形されて、前記特定部位を上方へ盛り上げることにより形成されている、ことを特徴とする自動車の運転席構造。
  3. 請求項2において、
    前記特定部位付近が、側面視において、前方へ向けて徐々に高くなるように傾斜された後、前方へ向けて徐々に低くなる山形形状に形成されて、該山形形状の頂部が前記指標部とされている、ことを特徴とする自動車の運転席構造。
  4. 請求項1において、
    前記指標部が、インストルメントパネルとは別部材により形成されて該インストルメントパネルに取付けられた指標部材によって形成されている、ことを特徴とする自動車の運転席構造。
  5. 請求項1において、
    前記指標部が、左右にずらして複数設けられている、ことを特徴とする自動車の運転席構造。
  6. 請求項4において、
    前記指標部が、運転席を前後方向中間位置に設定した状態での標準体格の運転者のアイポイントからほぼ前方100cmの位置において、前記インストルメントパネルに固定設置されている、ことを特徴とする自動車の運転席構造。
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