JP6157218B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンベクション加熱機能を備えた加熱調理器に関する。
コンベクション加熱機能を備えた加熱調理器は、ファンで熱風を加熱庫内に強制的に循環させることで調理物を加熱している(例えば、特許文献1参照)。
特許第4369282号公報(図2)
ところで、オーブンレンジの場合は、電子レンジが付いているので、必ず、加熱室を開閉するドアの開閉状態を検知するドア開閉スイッチが備えられている。IHクッキングヒーター又はガスコンロに付いているグリルの場合は、レンジ機能が付いていないので、ドア検知センサが付いていない。そのため、調理中に加熱室の扉が開いてもファンが回りっぱなしとなり、熱風が使用者の方に吹いてくるという難点がある。
このような問題は、例えばコンベクションオーブンを、スペースに制限のあるビルトイン調理器のグリル部に搭載する際に顕著に現れる。すなわち、ビルトイン調理器にコンベクションオーブンを組み込む場合は、据え置きタイプのコンベクションオーブンに比べて外郭(特に高さ寸法)を小さくする必要がある。外郭を小さくすると、調理室が狭くなり、熱風の風速が上がるため、調理中に扉を開けたときに使用者側へ吹き付けられる熱風の風速も上がる。電子レンジのように扉の開動作を検知してファンを止めることはできる。しかし、ファンには慣性力があるため、扉の開動作と同時にファンを停止させることは不可能である。このため、従来の加熱調理器では、調理中に扉が開かれた際の使用者側への熱風の吹き付けを防止することはできなかった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、扉が開いたとき、熱風が使用者側へ吹き出すのを防止できるようにすることを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を出し入れする前面開口部を有し、この前面開口部が扉によって開閉自在に覆われているとともに、吸込口と吹出口とを有する調理室と、調理室の内部を加熱する加熱手段と、調理室の加熱空気を吸込口から吸い込み、吹出口から調理室内に吹き出すファンと、吹出口に設けられ、扉が開かれた状態で吹出口を閉塞し、扉が閉じられた状態で吹出口を開放するパネル部材と、を備え、パネル部材は、吹出口の周辺部に揺動自在に取り付けられ、付勢手段によって常時閉塞方向に付勢され、扉が閉じられた際に扉と共に移動する部材と当接し、付勢手段の付勢力に抗してパネル部材が吹出口を開放するように構成されているものである。
本発明によれば、扉が開かれた状態で、パネル部材によって吹出口を閉塞できるので、熱風が使用者側へ吹き出すのを防止でき、安全性が向上する。
本発明の実施形態に係る加熱調理器の調理時の熱風の流れを示す側面視の断面図である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の扉閉塞時の側面視の断面図である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器のパネル部材を示すもので、(a)はその吹出口閉塞時の側面視の断面図、(b)はその吹出口閉塞時の斜視図である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器のパネル部材を示すもので、(a)はその吹出口開放時の側面視の断面図、(b)はその吹出口開放時の斜視図である。 本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の側面視の断面図である。 本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の斜視図である。 本発明が適用される加熱調理器の扉閉塞時の斜視図である。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図において、同一の構成には同一の符号を付している。
実施形態.
[加熱調理器の構成]
まず、本発明が適用される加熱調理器の構成について図5〜図7に基づき説明する。図5は本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の側面視の断面図である。図6は本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の斜視図である。図7は本発明が適用される加熱調理器の扉閉塞時の斜視図である。
図5〜図7において、加熱調理器100は、食材等の被加熱物を収容する調理室20を内部に有し、被加熱物を出し入れするための前面開口部20aが設けられている。この調理室20の前面開口部20aは、扉21によって開閉自在に覆われる。調理室20の上には吸引ダクト30が設けられ、調理室20の背面にはコンベクションユニット40が設けられている。調理室20、吸引ダクト30、及びコンベクションユニット40は互いに連通している。また、コンベクションユニット40には、調理室20内の空気を排気する調理室排気ダクト41が設けられている。調理室20の内部の下方には、被加熱物から滴下する油又は汁を受けるための受皿23が出し入れ自在に収容されている。受皿23は、扉開放時に左右レール14の可動レール14bと共に調理室20内から引き出されるようになっている。
これを更に詳述する。加熱調理器100は、図5〜図7のように基本的に直方体の外形を有する。加熱調理器100の外郭のうち、天面を構成する部分を上壁201、左右両側の壁を側壁202、前面開口部20aと対向する壁を後壁203と称する。これら上壁201、側壁202、後壁203は、調理室20の上壁、側壁、後壁を構成するものであるため、以後、調理室20の上壁、側壁、後壁も同一符号を用いて説明する。調理室20の内部の上方には、調理室20内を上方から加熱する加熱手段である上ヒーター22が設けられている。本発明の実施形態1の上ヒーター22は、抵抗発熱体であるシーズヒーターである。この上ヒーター22は、幅方向及び奥行き方向に複数回折り曲げられた形状を有しており、調理室20内の幅方向及び奥行き方向において広範囲に加熱することができる。上ヒーター22は、電子回路基板(図示せず)に配線接続され、上ヒーター22の加熱の有無又は加熱量は、制御装置(図示せず)によって制御される。
なお、ここでは、調理室20内を上方から加熱する加熱手段としてシーズヒーターからなる上ヒーター22を設ける例を示したが、シーズヒーターに代えて、遠赤外線ヒーター、近赤外線ヒーター、又はカーボンヒーターを用いてもよい。また、調理室20内に上ヒーター22を設けるのではなく、調理室20の上壁201の上側にフラットヒーター又は誘導加熱コイルを設け、これらによって調理室20の上壁201を加熱してもよい。調理室20内の被加熱物を、放射又は空気の熱伝達で上方から加熱できる手段であれば、上ヒーター22として任意の構成を採用することができる。
調理室20の内部の側壁202の下部には、図5及び図6のように扉21を案内する左右レール14がそれぞれ設けられている。左右レール14は、いずれも側壁202に固定された固定レール14aと、これら固定レール14aにそれぞれ案内されてスライド自在な可動レール14bとを備えている。可動レール14bには、図6のように受皿23の両側フランジ部23aが支持されるとともに、可動レール14bの先端には、図5のようにフック14cが設けられ、フック14cに扉21が着脱自在に取り付けられている。したがって、扉21の開放時には、扉21と共に可動レール14bが引き出され、可動レール14bと共に受皿23も引き出されるようになっている。
受皿23の上には、被加熱物が載置される調理台としての調理網24が、出し入れ自在に載置されている。調理網24の載置面241は、例えば左右方向に延びる棒状のステンレス鋼を複数並べて構成された、いわゆるストレートタイプの焼網で構成されている。調理網24の素材は、耐熱性のある素材で調理に適した毒性のない素材であればステンレス鋼以外でもよく、また、素材の表面に非粘着性又は防汚性を備えた無機セラミックコーティング剤等を塗布してもよい。また、調理網24は、受皿23上に起立する脚部242を有する。調理網24の載置面241と受皿23との間には、脚部242の高さ分の通風空間50が形成されている。なお、調理網24の載置面241の形状は図示のものに限定されず、格子状の焼網、前後方向に延びる棒状部材を備えた焼網、パンチングメタル等、任意のものを採用することができる。いずれを採用するにせよ、調理網24の載置面241の下側の通風空間50には、後述するようにコンベクションユニット40から供給される加熱空気(コンベクションユニット40から供給される加熱空気を熱気又は熱風と称する場合がある)が流れるので、この熱気と被加熱物の下面とが接触できるようにするために、調理網24の載置面241は、開口のない平板形状ではなく、空気が流通できる開口が形成されているものとする。
図1は本発明の実施形態に係る加熱調理器の調理時の熱風の流れを示す側面視の断面図である。図2は本発明の実施形態に係る加熱調理器の扉閉塞時の側面視の断面図である。図3は本発明の実施形態に係る加熱調理器のパネル部材を示すもので、(a)はその吹出口閉塞時の側面視の断面図、(b)はその吹出口閉塞時の斜視図である。図4は本発明の実施形態に係る加熱調理器のパネル部材を示すもので、(a)はその吹出口開放時の側面視の断面図、(b)はその吹出口開放時の斜視図である。
調理室20の後壁203には、図1及び図2のように背面吸込口25と、この背面吸込口25よりも低い位置に設けられた吹出口26とが開口し、吹出口26に、扉21が開かれた状態で吹出口26を閉塞し、扉21が閉じられた状態で吹出口26を開放するパネル部材60が設けられている。調理室20は、背面吸込口25及び吹出口26を介して、コンベクションユニット40の内部と連通している。背面吸込口25は、吸引ダクト30を介して吸引される調理室20内の空気を、コンベクションユニット40に流入させるための開口部である。
吹出口26は、コンベクションユニット40から送られる熱気を調理室20内に吹き出すための開口部である。吹出口26は、図4のように横並びの複数のパンチング穴で形成されており、これら複数のパンチング穴から調理室20内に吹き出された熱気によって、被加熱物が加熱される。
パネル部材60は、図3及び図4に示すように、吹出口開閉部61と、カシメ部61aと、カシメ部61aにカシメられて一体化された軸62とを備えている。パネル部材60は、下辺に配置された軸62を介して吹出口26の周辺部(下方)に揺動自在に取り付けられ、下向きに揺動した状態で吹出口26を開放するように形成されている。
また、パネル部材60は、図4のように付勢手段である引張ばね63によって吹出口26を常時閉塞する方向に付勢されている。引張ばね63は、ここでは説明の都合上、吹出口開閉部61と吹出口26周辺(=後壁203)との間に挟まれる位置に配置しているが、実際には挟まれる位置には設置されていない。引張ばね63は、他の付勢手段、例えば捩りばね、あるいは板ばねに置き換えてもよいものである。
また、パネル部材60は、軸62の両端に、図3及び図4に示すように、可動レール14bの後端と係合できる脚部62aが折曲形成されている。したがって、扉21が閉じられる際に可動レール14bの後端と脚部62aとが係合し、引張ばね63の付勢力に抗してパネル部材60は開かれるようになっている。またパネル部材60は、開かれた際、図4のように軸62が可動レール14bの上面に載り、水平姿勢に保持されるようになっている。そのため、パネル部材60は、開かれた際、吹出口開閉部61も水平姿勢に保持される。つまり、パネル部材60は、開かれた際、吹出口開閉部61が風向板として機能し、吹出口26から吹き出される加熱空気を、調理網24の載置面241の下側の通風空間50に向かわせるように作用する。
扉21の下部には、図1及び図2に示すように、調理室20内と連通する吸気用開口部29が設けられている。吸気用開口部29は、調理室排気ダクト41を経て排気される調理室20内の空気量に相当する量の空気を、調理室20内に補うためのものである。吸気用開口部29は、扉21の下部であって前面から使用者が扉21を見たときに扉21の把手21aによって隠れる位置に、設けられている。このようにすることで、吸気用開口部29が使用者に視認されにくく、意匠性がよい。
[吸引ダクト30の構成]
図1、図2、図5〜図7を参照して、吸引ダクト30の構成を説明する。
吸引ダクト30は、調理室20内の空気を、コンベクションユニット40内に導くための通風路であり、大まかには上面ダクト31と背面ダクト32とによって構成されている。上面ダクト31は、調理室20の上壁201の上に設けられており、上壁201の手前側から奥側に向かって延びる直線状の通風路を内部に形成する。上面ダクト31の下面は、調理室20の上壁201によって構成されている。上壁201の手前側には、上面ダクト31への空気の流入口となる上面吸込口27が開口しており、上壁201の奥側には、上面ダクト31からの空気の流出口となる連通口28が開口している。上面吸込口27は、調理室20の奥行き方向中央に開口している。上面ダクト31の一端側に設けられた上面吸込口27から上面ダクト31内に流入した空気は、上面ダクト31の他端側に設けられた連通口28を通って背面ダクト32に流入する。
背面ダクト32は、調理室20の上壁201に設けられた連通口28と、後壁203に設けられた背面吸込口25とを結ぶ通風路である。背面ダクト32は、後壁203と背面ダクト32内部との間に通風路を形成する。背面ダクト32は、下方から上方に向かって調理室20の内部方向(前面方向)に突出するように傾斜した傾斜面を有する背面ダクト前壁321と、この背面ダクト前壁321の側端部から背面側に向かって延び後壁203に接続される背面ダクト側壁322とを備えている。背面ダクト32の上端において後壁203との間に形成される開口部は、上壁201に設けられた連通口28に接続される。上面ダクト31と背面ダクト32とによって、上面吸込口27から連通口28を経て背面吸込口25に至る通風路が形成される。
背面吸込口25の周囲の後壁203であって、背面ダクト32と対向する部分は、後方に向かって凹んでいる。この凹んだ部分を凹部204と称する。背面ダクト32内の後壁203に凹部204が形成され、背面ダクト32と後壁203(凹部204)との間の空間の容積が拡大されている。
上面ダクト31の入口である上面吸込口27には、図1、図2、及び図5のように触媒体33が設けられている。触媒体33は、通風できる小孔を有しており、調理室20から上面ダクト31内に流入する空気に含まれる汚染物質の少なくとも一部を吸着して酸化分解し、空気の清浄度を高める機能を発揮する。なお、触媒体33は、上壁201の下面に取り付けられていてもよいし、上面ダクト31の内部に一部又は全部が挿入されていてもよい。
触媒体33には、酸化触媒が添着されており、上ヒーター22によって加熱され触媒活性を得て、空気が通過するときに油煙又は臭気成分等の物質を吸着して酸化分解を行い、空気を浄化する。触媒体33に添着される酸化触媒としては、白金、パラジウム、マンガンのいずれか又は全てを含んだものが用いられる。低温活性の白金又はマンガンを含む触媒を用いることで、高い浄化性能を得ることができる。
触媒体33は、上壁201に設けられた上面吸込口27内に設置されており、上ヒーター22によって加熱される。上ヒーター22によって触媒体33の温度を高めることで、触媒体33での汚染物の分解に係る化学反応速度が速まり、多くの汚染物質が除去され、排気の清浄度を高めることができる。上ヒーター22によって触媒体33を加熱することができるので、触媒体33を加熱するための専用の加熱手段を設ける必要もない。ここでは、上から見たときに触媒体33と上ヒーター22の少なくとも一部が重なるようにし、触媒体33と上ヒーター22とを近接配置しているので、触媒体33が、上ヒーター22からの放射熱や、上ヒーター22により熱せられた空気の対流による熱等を受けることができる。なお、触媒体33の触媒活性を得ることができるように触媒体33及び上ヒーター22の配置を決定すればよい。
[コンベクションユニット40の構成]
図1、図2、図5〜図7を参照して、コンベクションユニット40の構成を説明する。
コンベクションユニット40は、調理室20内の空気を吸い込んで加熱し、加熱した空気を再び調理室20に供給するためのものである。コンベクションユニット40は、内部に収容空間を有する加熱室42と、加熱室42内に収容されるコンベクションファン43及びコンベクションヒーター44と、コンベクションファン43を回転させるモーター45と、加熱室42の後方に設けられモーター45を収容するモーター収容ケース46とを備える。加熱室42を構成する加熱室後壁421の上部には、調理室排気ダクト41が接続されている。加熱室42の内部と調理室排気ダクト41は連通している。
コンベクションファン43は、遠心ファンであり、モーター45の回転軸と固定され、モーター45の動作によって回転する。コンベクションファン43は、空気を吸引する中央部分が、調理室20の後壁203に設けられた背面吸込口25に対面するようにして、加熱室42内に配置されている。コンベクションファン43が回転すると、その中央部から空気が吸引され、吸引された空気は羽根の外周部から送出される。モーター45とコンベクションファン43は、吸引ダクト30を介して吸い込んだ調理室20内の空気を、吹出口26を介して調理室20へ送る送風手段として機能する。
モーター45は、DCモーター又は誘導モーターである。モーター45は、回転軸が後から前に向かって水平の向きになるように設置されており、モーター45の回転軸には、加熱室42内に設けられたコンベクションファン43が取り付けられている。すなわち、コンベクションファン43は、調理室20の背面側に配置されて、調理室20の後壁203と対向する垂直面内で回転する。調理室20内における加熱調理動作中は、モーター45の回転の有無又は回転数が制御装置70によって制御される。
コンベクションヒーター44は、加熱室42内を加熱することで、コンベクションファン43によって吸引された調理室20からの空気を再加熱するための再加熱手段である。上面吸込口27から吹出口26に至る風路が短ければ、加熱空気の温度低下が抑えられるので不要とすることができる。ここでは、風路が長いためコンベクションヒーター44を用いている。コンベクションヒーター44は、図1、図2、及び図5に示すように、シーズヒーターで構成されており、加熱室42内のコンベクションファン43の周りに設けられている。
コンベクションヒーター44は、電子回路基板(図示せず)に配線接続され、コンベクションヒーター44の加熱の有無又は加熱量は、制御装置70によって制御される。なお、ここでは、コンベクションヒーター44としてシーズヒーターを用いる例を示すが、セラミックヒーター、ニクロム線ヒーター、ハロゲンランプヒーター、カーボンヒーター等のガラス管ヒーターを用いてもよい。
加熱室42内には、この加熱室42内の熱風温度を検出する温度センサーであるサーミスタ80が設けられ、サーミスタ80の検出値は制御装置70に入力されるようになっている。制御装置70は、サーミスタ80が検出した熱風温度に基づき、熱風温度の上昇率が、予め設定された基準値を超えた時、調理中に扉21が開かれたものと判断して、加熱手段である上ヒーター22とコンベクションヒーター44とを停止させ、一定時間後(例えば1分後)、コンベクションファン43を停止させる機能を持っている。すなわち、サーミスタ80と制御装置70とは、扉開閉検知手段を構成する。
[加熱調理器の動作]
次に、本発明の実施形態1に係る加熱調理器100の動作を図1〜図4に基づき図5〜図7を参照しながら説明する。なお、図1では、空気の流れを矢印で概念的に示している。
使用者が調理室20内の調理網24の上に被加熱物を載置して扉21を閉じ、操作部(図示せず)を操作して加熱条件の設定を行うと、制御装置70は、設定内容に応じた制御シーケンスで、調理室20内における加熱制御を開始する。具体的には、制御装置70は、調理室20内に設けられた図示しない温度検知センサーの検知温度、加熱室42内に設けられたサーミスタ80の検知温度、及び操作部によって設定された設定条件に基づき、上ヒーター22、コンベクションヒーター44、及びモーター45を動作させる。
上ヒーター22が加熱を開始すると、上ヒーター22の放射熱によって、調理網24に載置された被加熱物の上面が主に加熱される。
また、コンベクションヒーター44が加熱を開始すると、コンベクションヒーター44の放射熱によって、加熱室42内の空気が加熱される。
そして、モーター45の動作によってコンベクションファン43が回転すると、コンベクションファン43に対向して開口している背面吸込口25に吸引力が生じる。そうすると、背面吸込口25と背面ダクト32及び上面ダクト31を介して連通する上面吸込口27に吸引力が生じ、調理室20内の空気が上面吸込口27から上面ダクト31内へと吸い込まれる。上面吸込口27に吸い込まれる調理室20内の空気は、上ヒーター22の周りを通過する際に、上ヒーター22の放射熱によって加熱される。また、上面吸込口27に吸い込まれる空気は、触媒体33を通過する際に煙及び油煙が浄化され、また酸化分解の反応熱でさらに加熱される。また、上面ダクト31内を流れる空気は、上面ダクト31の下面を構成する調理室20の上壁201からの伝熱によってさらに加熱される。
上面ダクト31内を流れる空気は、連通口28を通って背面ダクト32に流入する。背面ダクト32の背面ダクト前壁321は、下方から上方に向かって調理室20の内部方向(前面方向)に突出するように傾斜しており、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分は鈍角であるので、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における圧力損失が低減され、スムースに空気が流れる。
なお、背面ダクト前壁321の傾斜角度を大きくすると、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における流路の曲がりが小さくなって圧力損失を低減することができる一方で、調理室20内の容積が縮小されて調理室20内に収容できる被加熱物の大きさが制限される。また、背面ダクト前壁321の傾斜角度を小さくすると、調理室20内の容積を拡大することができる一方で、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における圧力損失が相対的に大きくなる。このため、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における圧力損失と、調理室20内の容積とを考慮して、背面ダクト前壁321の傾斜角度を設定するのがよい。
背面ダクト32に流入した空気は背面吸込口25を通って加熱室42内に流入する。
背面吸込口25から加熱室42内に流入した空気は、コンベクションファン43の回転中心に吸い込まれ、コンベクションファン43の羽根の外周へと送出される。
コンベクションファン43から遠心方向に送出された空気は、コンベクションヒーター44の周りを通り、コンベクションヒーター44によって加熱される。コンベクションヒーター44によって加熱された空気は、吹出口26から、調理室20内へと吹き出される。
吹出口26から吹き出された熱気は、図1、図2及び図4のように吹出口26に設けられたパネル部材60が水平姿勢に保持されているため、パネル部材60の吹出口開閉部61に案内されて水平方向、つまり調理網24の載置面241と受皿23との間の通風空間50に向かい、通風空間50内を扉21側に向かって流れる気流となる。調理網24の載置面241の下側を流れる気流は、調理網24の載置面241に載置された被加熱物の下面を主に加熱する。
調理網24の載置面241の下側を扉21側に向かって流れる気流は、扉21に到達すると、扉21によって上方に向きを曲げられ、上面吸込口27に生じる吸引力によって上面吸込口27へと吸い込まれる。上面吸込口27に吸い込まれた空気は、上面ダクト31及び背面ダクト32を通って加熱室42に流入し、加熱室42内のコンベクションファン43によって吹出口26から調理室20内に吹き出される。このように、調理室20内の空気は、上ヒーター22からの放射熱、触媒体33の反応熱、上ヒーター22によって加熱された調理室20の上壁201からの伝熱、及びコンベクションヒーター44によって加熱され、調理室20内の被加熱物を加熱する。
また、加熱室42内でコンベクションファン43によって送出された空気の一部は、調理室排気ダクト41を経て、加熱調理器100の外部に排気される。調理室排気ダクト41から排気された調理室20内の空気に相当する量の空気は、吸気用開口部29から調理室20内に供給される。なお、ここでは、吸気用開口部29を扉21の下部に設けているが、吸気用開口部29を扉21の上部に設けてもよい。このようにすることで、調理網24の載置面241の下側を流れる気流は、吸気用開口部29から調理室20内に供給される空気によって流れを乱されにくいので、扉21側に向かってまっすぐに流れやすい。したがって、調理網24の載置面241に載置される被加熱物の下面の加熱ムラを抑制することができる。
使用者が操作部を操作して調理室20における加熱停止を指示すると、あるいは予め定められた加熱時間が経過すると、制御装置70は、調理室20における加熱動作を停止させる。
[緊急停止動作]
調理中、扉21が開かれると、扉21と共に可動レール14bが引き出され、可動レール14bとパネル部材60の脚部62aとの係合が解かれる。パネル部材60は、可動レール14bとの係合が解かれると、引張ばね63の復帰力によって垂直姿勢に復帰し、吹出口開閉部61が吹出口26を閉塞する。これによって、調理中に扉21が開かれた際の吹出口26からの加熱空気の吹き出しが防止され、使用者側への熱風の吹き付けが防止される。
また、パネル部材60の吹出口開閉部61が調理中に吹出口26を閉塞すると、加熱室42内の熱風温度が急激に上昇する。制御装置70は、この加熱室42内の熱風温度の急激な上昇(上昇率)を予め設定された基準値と比較し、熱風温度の上昇率が基準値を超えた時、調理中に扉21が開かれたものと判断する。制御装置70は、調理中に扉21が開かれたものと判断されれば、加熱手段である上ヒーター22とコンベクションヒーター44とを停止させ、一定時間後(例えば1分後)、コンベクションファン43を停止させる。吹出口開閉部61が吹出口26を閉塞してからコンベクションファン43を停止までにコンベクションユニット40内に吸い込まれた空気は、調理室排気ダクト41から排気される。
[実施形態の効果]
以上のように本発明の実施形態では、コンベクション調理ができる加熱調理器100において、加熱された空気の吹出口26に、扉21が開かれた状態で吹出口26を閉塞し、扉21が閉じられた状態で吹出口26を開放するパネル部材60を設けた。このため、調理中に扉21が開かれても吹出口26からの加熱空気の吹き出しがなく、使用者側への熱風の吹き付けが防止されて、安全性が向上する。
また、パネル部材60は、引張ばね63によって吹出口26を常時閉塞する方向に付勢されているとともに、脚部62aが可動レール14bの後端と係合できるように構成されている。そして、扉21が閉じられた際に可動レール14bと脚部62aとが係合し、引張ばね63の付勢力に抗してパネル部材60が開かれるように構成されている。このため、吹出口26の開閉に動力を必要とせず、簡単な構成で吹出口26の開閉機構を構築できる。
また、パネル部材60は、下向きに揺動して吹出口26を開放するように構成されている。このため、パネル部材60によって吹出口26の前方の遮蔽物を排除できる。例えば、受皿23にアルミホイルが敷かれて使用された場合、アルミホイルによって吹出口26が塞がれる可能性がある。しかし、パネル部材60を、下向きに揺動して吹出口26を開放するように構成することで、調理時に吹出口パネル60によってアルミホイルを押さえることができ、吹出口26が塞がれるのを防止することができる。
また、パネル部材60は、可動レール14bによって開かれた際、風向板として機能する。このため、調理時には吹出口26から吹き出された加熱空気を安定した風路で巡回させることができ、焼きムラを低減することができる。
また、加熱室42内の熱風温度を検出するサーミスタ80と制御装置70とでなる扉開閉検知手段を設け、制御装置70は、サーミスタ80が検出した熱風温度に基づき、加熱室42内の熱風温度の上昇率が基準値を超えたら、加熱手段である上ヒーター22とコンベクションヒーター44とを停止させ、一定時間後(例えば1分後)、コンベクションファン43を停止させるように構成されている。そのため、調理中に扉21が開かれ、パネル部材60によって吹出口26が閉じられても、加熱室42内の温度上昇を抑制でき、コンベクションユニット40内の機器を保護することができる。
また、本発明の実施形態では、後壁203における受皿23よりも高くかつ調理網24の載置面241よりも低い位置に、吹出口26を配置している。そして、パネル部材60は、可動レール14bによって開かれる際、下向きに揺動して吹出口26を開放し、可動レール14bによって水平姿勢に保持され、風向板として機能するように構成されている。このため、調理時には吹出口26から吹き出された加熱空気を、調理網24の載置面241と受皿23との間の通風空間50に向かわせることができる。そのため、受皿23に加熱空気が吹き付けられるのを低減でき、受皿23内に溜まった油が発火するのを抑制できる。
14 左右レール、14a 固定レール、14b 可動レール、14c フック、20 調理室、20a 前面開口部、21 扉、21a 把手、22 上ヒーター(加熱手段)、23 受皿、23a 両側フランジ部、24 調理網、25 背面吸込口、26 吹出口、27 上面吸込口(吸込口)、28 連通口、29 吸気用開口部、30 吸引ダクト、31 上面ダクト、32 背面ダクト、33 触媒体、40 コンベクションユニット、41 調理室排気ダクト、42 加熱室、43 コンベクションファン(ファン)、44 コンベクションヒーター、45 モーター、46 モーター収容ケース、50 通風空間、60 パネル部材、61 吹出口開閉部、61a カシメ部、62 軸、62a 脚部、63 引張ばね(付勢手段)、70 制御装置、80 サーミスタ(温度センサー)、100 加熱調理器、201 上壁、202 側壁、203 後壁、204 凹部、241 載置面、242 脚部、321 背面ダクト前壁、322 背面ダクト側壁、421 加熱室後壁。

Claims (6)

  1. 被加熱物を出し入れする前面開口部を有し、この前面開口部が扉によって開閉自在に覆われているとともに、吸込口と吹出口とを有する調理室と、
    前記調理室の内部を加熱する加熱手段と、
    前記調理室の加熱空気を前記吸込口から吸い込み、前記吹出口から前記調理室内に吹き出すファンと、
    前記吹出口に設けられ、前記扉が開かれた状態で前記吹出口を閉塞し、前記扉が閉じられた状態で前記吹出口を開放するパネル部材と、
    を備え
    前記パネル部材は、
    前記吹出口の周辺部に揺動自在に取り付けられ、付勢手段によって常時閉塞方向に付勢され、前記扉が閉じられた際に前記扉と共に移動する部材と当接し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記パネル部材が前記吹出口を開放するように構成されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記調理室の左右側壁に、前記扉を案内する左右レールが設けられ、
    前記左右レールは、
    前記扉と共に移動可能な可動レールとを備え、
    前記部材は、
    前記可動レールであることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 記左右レールは、
    前記調理室の左右側壁にそれぞれ固定された固定レールを備え、
    前記可動レールは、
    前記固定レールにそれぞれ案内され
    前記パネル部材は、
    当該パネル部材と一体化された軸を介して前記吹出口の周辺部に揺動自在に取り付けられ
    前記軸には、前記可動レールと係合できる脚部が設けられ、前記扉が閉じられた際に前記可動レールと前記脚部とが係合し、前記パネル部材が開かれるように構成されていることを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  4. 前記パネル部材は、下向きに揺動して前記吹出口を開放することを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  5. 前記調理室の背面に、前記ファンが収納されて熱風が循環される加熱室が形成されているとともに、調理中の前記扉の開閉を検知する扉開閉検知手段が設けられており、
    前記扉開閉検知手段は、
    前記加熱室内の熱風温度を検出する温度センサーと、
    前記温度センサーで検出される前記加熱室内の熱風温度の上昇率が予め設定された基準値を超えたら、前記加熱手段を停止させ、一定時間後、前記ファンを停止させる制御装置とを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記パネル部材は、開かれた際、風向板として機能することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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