JP6157218B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
[加熱調理器の構成]
まず、本発明が適用される加熱調理器の構成について図5〜図7に基づき説明する。図5は本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の側面視の断面図である。図6は本発明が適用される加熱調理器の扉開放時の斜視図である。図7は本発明が適用される加熱調理器の扉閉塞時の斜視図である。
図5〜図7において、加熱調理器100は、食材等の被加熱物を収容する調理室20を内部に有し、被加熱物を出し入れするための前面開口部20aが設けられている。この調理室20の前面開口部20aは、扉21によって開閉自在に覆われる。調理室20の上には吸引ダクト30が設けられ、調理室20の背面にはコンベクションユニット40が設けられている。調理室20、吸引ダクト30、及びコンベクションユニット40は互いに連通している。また、コンベクションユニット40には、調理室20内の空気を排気する調理室排気ダクト41が設けられている。調理室20の内部の下方には、被加熱物から滴下する油又は汁を受けるための受皿23が出し入れ自在に収容されている。受皿23は、扉開放時に左右レール14の可動レール14bと共に調理室20内から引き出されるようになっている。
調理室20の後壁203には、図1及び図2のように背面吸込口25と、この背面吸込口25よりも低い位置に設けられた吹出口26とが開口し、吹出口26に、扉21が開かれた状態で吹出口26を閉塞し、扉21が閉じられた状態で吹出口26を開放するパネル部材60が設けられている。調理室20は、背面吸込口25及び吹出口26を介して、コンベクションユニット40の内部と連通している。背面吸込口25は、吸引ダクト30を介して吸引される調理室20内の空気を、コンベクションユニット40に流入させるための開口部である。
図1、図2、図5〜図7を参照して、吸引ダクト30の構成を説明する。
吸引ダクト30は、調理室20内の空気を、コンベクションユニット40内に導くための通風路であり、大まかには上面ダクト31と背面ダクト32とによって構成されている。上面ダクト31は、調理室20の上壁201の上に設けられており、上壁201の手前側から奥側に向かって延びる直線状の通風路を内部に形成する。上面ダクト31の下面は、調理室20の上壁201によって構成されている。上壁201の手前側には、上面ダクト31への空気の流入口となる上面吸込口27が開口しており、上壁201の奥側には、上面ダクト31からの空気の流出口となる連通口28が開口している。上面吸込口27は、調理室20の奥行き方向中央に開口している。上面ダクト31の一端側に設けられた上面吸込口27から上面ダクト31内に流入した空気は、上面ダクト31の他端側に設けられた連通口28を通って背面ダクト32に流入する。
図1、図2、図5〜図7を参照して、コンベクションユニット40の構成を説明する。
コンベクションユニット40は、調理室20内の空気を吸い込んで加熱し、加熱した空気を再び調理室20に供給するためのものである。コンベクションユニット40は、内部に収容空間を有する加熱室42と、加熱室42内に収容されるコンベクションファン43及びコンベクションヒーター44と、コンベクションファン43を回転させるモーター45と、加熱室42の後方に設けられモーター45を収容するモーター収容ケース46とを備える。加熱室42を構成する加熱室後壁421の上部には、調理室排気ダクト41が接続されている。加熱室42の内部と調理室排気ダクト41は連通している。
次に、本発明の実施形態1に係る加熱調理器100の動作を図1〜図4に基づき図5〜図7を参照しながら説明する。なお、図1では、空気の流れを矢印で概念的に示している。
使用者が調理室20内の調理網24の上に被加熱物を載置して扉21を閉じ、操作部(図示せず)を操作して加熱条件の設定を行うと、制御装置70は、設定内容に応じた制御シーケンスで、調理室20内における加熱制御を開始する。具体的には、制御装置70は、調理室20内に設けられた図示しない温度検知センサーの検知温度、加熱室42内に設けられたサーミスタ80の検知温度、及び操作部によって設定された設定条件に基づき、上ヒーター22、コンベクションヒーター44、及びモーター45を動作させる。
そして、モーター45の動作によってコンベクションファン43が回転すると、コンベクションファン43に対向して開口している背面吸込口25に吸引力が生じる。そうすると、背面吸込口25と背面ダクト32及び上面ダクト31を介して連通する上面吸込口27に吸引力が生じ、調理室20内の空気が上面吸込口27から上面ダクト31内へと吸い込まれる。上面吸込口27に吸い込まれる調理室20内の空気は、上ヒーター22の周りを通過する際に、上ヒーター22の放射熱によって加熱される。また、上面吸込口27に吸い込まれる空気は、触媒体33を通過する際に煙及び油煙が浄化され、また酸化分解の反応熱でさらに加熱される。また、上面ダクト31内を流れる空気は、上面ダクト31の下面を構成する調理室20の上壁201からの伝熱によってさらに加熱される。
なお、背面ダクト前壁321の傾斜角度を大きくすると、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における流路の曲がりが小さくなって圧力損失を低減することができる一方で、調理室20内の容積が縮小されて調理室20内に収容できる被加熱物の大きさが制限される。また、背面ダクト前壁321の傾斜角度を小さくすると、調理室20内の容積を拡大することができる一方で、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における圧力損失が相対的に大きくなる。このため、上面ダクト31と背面ダクト32との接続部分における圧力損失と、調理室20内の容積とを考慮して、背面ダクト前壁321の傾斜角度を設定するのがよい。
背面吸込口25から加熱室42内に流入した空気は、コンベクションファン43の回転中心に吸い込まれ、コンベクションファン43の羽根の外周へと送出される。
調理中、扉21が開かれると、扉21と共に可動レール14bが引き出され、可動レール14bとパネル部材60の脚部62aとの係合が解かれる。パネル部材60は、可動レール14bとの係合が解かれると、引張ばね63の復帰力によって垂直姿勢に復帰し、吹出口開閉部61が吹出口26を閉塞する。これによって、調理中に扉21が開かれた際の吹出口26からの加熱空気の吹き出しが防止され、使用者側への熱風の吹き付けが防止される。
以上のように本発明の実施形態では、コンベクション調理ができる加熱調理器100において、加熱された空気の吹出口26に、扉21が開かれた状態で吹出口26を閉塞し、扉21が閉じられた状態で吹出口26を開放するパネル部材60を設けた。このため、調理中に扉21が開かれても吹出口26からの加熱空気の吹き出しがなく、使用者側への熱風の吹き付けが防止されて、安全性が向上する。
Claims (6)
- 被加熱物を出し入れする前面開口部を有し、この前面開口部が扉によって開閉自在に覆われているとともに、吸込口と吹出口とを有する調理室と、
前記調理室の内部を加熱する加熱手段と、
前記調理室の加熱空気を前記吸込口から吸い込み、前記吹出口から前記調理室内に吹き出すファンと、
前記吹出口に設けられ、前記扉が開かれた状態で前記吹出口を閉塞し、前記扉が閉じられた状態で前記吹出口を開放するパネル部材と、
を備え、
前記パネル部材は、
前記吹出口の周辺部に揺動自在に取り付けられ、付勢手段によって常時閉塞方向に付勢され、前記扉が閉じられた際に前記扉と共に移動する部材と当接し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記パネル部材が前記吹出口を開放するように構成されていることを特徴とする加熱調理器。 - 前記調理室の左右側壁に、前記扉を案内する左右レールが設けられ、
前記左右レールは、
前記扉と共に移動可能な可動レールとを備え、
前記部材は、
前記可動レールであることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記左右レールは、
前記調理室の左右側壁にそれぞれ固定された固定レールを備え、
前記可動レールは、
前記固定レールにそれぞれ案内され、
前記パネル部材は、
当該パネル部材と一体化された軸を介して前記吹出口の周辺部に揺動自在に取り付けられ、
前記軸には、前記可動レールと係合できる脚部が設けられ、前記扉が閉じられた際に前記可動レールと前記脚部とが係合し、前記パネル部材が開かれるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。 - 前記パネル部材は、下向きに揺動して前記吹出口を開放することを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
- 前記調理室の背面に、前記ファンが収納されて熱風が循環される加熱室が形成されているとともに、調理中の前記扉の開閉を検知する扉開閉検知手段が設けられており、
前記扉開閉検知手段は、
前記加熱室内の熱風温度を検出する温度センサーと、
前記温度センサーで検出される前記加熱室内の熱風温度の上昇率が予め設定された基準値を超えたら、前記加熱手段を停止させ、一定時間後、前記ファンを停止させる制御装置とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記パネル部材は、開かれた際、風向板として機能することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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