JP6155433B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、特に、記録シートを集積した収納容器を載置可能なカセットを備える画像形成装置に関する。
一般に、電子写真法による画像形成装置にあっては、複数枚の用紙(記録シート)を給紙カセット(供給カセット)に載置し、給紙ローラによって1枚ずつ画像転写部に向けて給送する給紙装置を備えている。また、近年では、紙資源を有効利用するために、一度プリントされた用紙(いわゆる裏紙)が集積された裏紙ボックスと呼ばれる集積容器を、既設の給紙カセットに着脱自在に装着可能とすることが提案されている。
ところで、裏紙ボックスが装着可能な画像形成装置として特許文献1に記載の画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、裏紙ボックス内に集積された用紙のサイズを検出する手段を有するものの、用紙を給紙カセットに直接載置したときの給紙カセット内での用紙位置と、裏紙ボックスを利用して該用紙を給紙カセットに載置したときの給紙カセット内での用紙位置との位置ズレが考慮されていなかった。結果として、用紙に転写される画像の転写タイミングと、該用紙の給紙タイミングとを正確に同期させることが困難だった。
特開2012−162357号公報
本発明の目的は、記録シートを供給カセットに直接載置したときの供給カセット内での記録シートの位置と、集積容器を利用して供給カセットに載置したときの給紙カセット内での記録シートの位置との位置ズレを考慮した画像形成装置を提供することである。
本発明の一形態である画像形成装置は、
記録シートが積載される供給カセットと、
前記記録シートに記録するための画像を形成する画像形成部と、
前記供給カセットから前記画像形成部へ前記記録シートを搬送する搬送手段と、
制御部と、
を備え、
前記供給カセットには、前記記録シートの積載に代えて、該記録シートを集積する集積容器の載置が可能であり、
前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接積載された場合よりも該記録シートが搬送方向の上流に積載されたと決定して、前記搬送手段を制御し、
前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接載置された場合よりも、該記録シートの搬送速度を速くするように、前記搬送手段を制御すること、
を特徴とする。
れにより、記録シートを供給カセットに直接載置したときの供給カセット内での記録シートの位置と、集積容器を利用して供給カセットに載置したときの供給カセット内での記録シートの位置との位置ズレが補正され、記録シートに転写される画像の転写タイミングと、該記録シートの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる。
本発明によれば、記録シートを供給カセットに直接載置したときの供給カセット内での記録シートの位置と、裏紙ボックスを利用して供給カセットに載置したときの供給カセット内での記録シートの位置との位置ズレが補正され、記録シートに転写される画像の転写タイミングと、該記録シートの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる。
一実施例である画像形成装置の内部構造を示す概略図である。 一実施例に係る給紙カセットの外観斜視図である。 一実施例に係る給紙カセットの断面図である。 一実施例に係る給紙カセットの外観斜視図である。 一実施例に係る給紙カセットの断面図である。 一実施例に係る給紙カセットの断面図である。 制御部と搬送手段との関係を示すブロック図である。 搬送手段の制御に関するフローチャートである。 用紙の先端位置と時間の関係を表すグラフである。 搬送手段の制御に関するフローチャートである。 用紙の先端位置と時間の関係を表すグラフである。 搬送手段の制御に関するフローチャートである。 用紙の先端位置と時間の関係を表すグラフである。 搬送手段の制御に関するフローチャートである。 搬送手段の制御に関するフローチャートである。 用紙の先端位置と時間の関係を表すグラフである。
(第1実施例)
(画像形成装置の概略構成、図1参照)
以下に、第1実施例である画像形成装置1について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同じ部品、部分には共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式によるカラープリンタであって、画像形成装置1の各部及び各手段を制御する制御部4、画像形成部10、2つの給紙カセット(供給カセット)21、定着部30、搬送手段40、並びに検知手段50を備えている。
画像形成部10は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像を形成するための、感光体ドラム12を中心として帯電器、現像器などを配置した画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kで形成されたトナー画像を1次転写して合成する中間転写ベルト15、合成されたトナー画像を中間転写ベルトから用紙P(記録シート)に2次転写する2次転写ローラ18,及びレーザービームによる露光ユニット16で構成されている。なお、この種の画像形成部10の構成及び作用は、従来から周知であり、詳細な説明は省略する。
給紙カセット21は、用紙(記録シート)Pが積載される箱型のケースであり、画像形成装置1の正面(図1の手前側の面)側から引き出し可能に設けられている。
搬送手段40は、画像形成装置内における用紙Pの搬送を担っており、ピックアップローラ41、給紙ローラ42、さばきローラ43、搬送ローラ対44、タイミングローラ対45、及び排出ローラ対46により構成されている。搬送手段40により、給紙カセット21に積載された用紙Pは、最上層の1枚がピックアップローラ41にピックアップされ、給紙ローラ42と捌きローラ43とで給紙される。さらに、給紙された用紙Pは、搬送ローラ対44で搬送方向の下流に搬送され、タイミングローラ対45から2次転写ローラ18に送り込まれる。そして、2次転写ローラ18から付与される電界によって中間転写ベルト15上のトナー画像が用紙Pに転写される。その後、用紙Pは、定着部30でトナーの加熱定着を施され、排出ローラ対46によって画像形成装置1の上面に設けられた排紙トレイ2に排出される。
検知手段50は、給紙ローラ42と搬送ローラ対44との間に位置する給紙センサ52、及びタイミングローラ対45の直前に位置するレジストセンサ54により構成されている。給紙センサ52及びレジストセンサ54は共に、搬送中の用紙Pの通過又は到達を検知している。
(給紙カセットの詳細、図2〜図6参照)
以下では、搬送方向を搬送方向Aと定義し、搬送方向Aに直交し、水平面に平行な方向をサイド方向Bと定義する。
給紙カセット21は、図2に示すように、上部が開口部である箱型の本体23、本体23の底面に位置し本体内で昇降する押上げ板24、押上げ板24のサイド方向Bの両側に位置し搬送方向Aに延在するサイド規制板25、搬送方向Aの上流側に位置する後端規制板26、さらに図3に示すように、用紙Pを持ち上げる押し上げレバー27(リフトアップ手段)、押上げレバー27の支軸28、及びニアエンプティセンサ29により構成されている。
押上げ板24は、図2に示すように、上方から平面視したときにH型を成した金属板であり、搬送方向Aの上流側におけるサイド方向Bの2箇所の端部24a,24bが、本体23の側壁に沿うように上側に折り曲げられている。端部24a,24bには、穴H1,H2が設けられ、該穴H1,H2が本体23に設けられた支軸Jに嵌め込まれることにより、該支軸Jを支点として上下方向に搖動可能に保持されている。押上げ板24の直下には、図3(a),(b)に示すように、昇降手段としての押上げレバー27が設けられ、該押し上げレバー27は図示しないモーターを駆動源として支軸28を支点として搖動する。押し上げレバー27は、上下方向に揺動することにより、押上げ板24を昇降させる。また、押上げレバー27の近傍にはニアエンプティセンサ29が設けられ、押上げレバー27の昇降状態から、用紙Pの残量がわずかとなったときに検知信号を発する。
なお、ニアエンプティセンサ29は、押し上げレバー27が上昇し、ニアエンプティセンサ29内を通過する光を、押し上げレバー27が遮断することによりオフ状態からオン状態に切り替わる。従って、押し上げレバー27が上昇する段階でオン状態からオフ状態に切り替わることは、通常あり得ない。しかしながら、押し上げレバー27の異常な動作によって、支軸28を支点として半回転すると、押し上げレバー27が上昇する段階で、ニアエンプティセンサ29は、オン状態からオフ状態に切り替わる。したがって、押し上げレバー27の上昇段階でニアエンプティセンサ29からの信号がオン状態からオフ状態に切り替わったことにより、制御部4が、押し上げレバー27の異常な動作を検出している。なお、上述のような押し上げレバー27の異常な動作は、後述する裏紙ボックス60の載置忘れや、押上げ板24が無い状態のときに発生する。
給紙カセット21に積載された用紙Pは、サイド規制板25により、本体23内において、サイド方向Bの中央に位置規制される。さらに、用紙Pは、後端規制板26により、搬送方向Aの下流側に位置する本体23の側壁Wと該用紙Pの先端とが接触するように位置規制される。
また、給紙カセット21には、用紙Pの積載に代えて、図4に示すように、裏紙ボックス(集積容器)60の載置が可能である。裏紙ボックス60は、一方の面(表面)にトナー画像が印刷された用紙いわゆる裏紙を集積して、これを再利用するための容器である。裏紙ボックス60は、上部が開口している直方体状の箱型をなしている。裏紙ボックス60は、本体23内で、サイド方向Bの中央、かつ、搬送方向Aの下流側に配置される。裏紙ボックス60が配置される際には、押上げ板24は、支軸Jを中心として図2の状態から180°回転させられるため、裏紙ボックス60の直下に位置していない。また、裏紙ボックス60の搬送方向Aの下流側の側壁は、本体23の側壁Wに接触している。さらに、裏紙ボックス60のサイド方向Bの両側の側壁は、サイド規制板に接触している。また、また、図5(a),(b)に示すように、裏紙ボックス60の底面上には、押し上げ板61が設けられている。押し上げ板61は、搬送方向Aの上流側の側壁近傍においてサイド方向Bに延在している支軸62を支点として上下方向に揺動できる。さらに、裏紙ボックス60の底面の板には、開口部60aが設けられている。これにより、押し上げ板61は、開口部60aを介して裏紙ボックス60内に進入してきた押し上げレバー27によって押し上げられる。
裏紙ボックス60に集積された用紙Pは、搬送手段40によって画像形成装置1内を搬送され、該用紙P上に画像形成後、加熱定着が施され排紙トレイ2に排出される。つまり、裏紙ボックス60に集積された用紙Pに対して行われる作業は、給紙カセット21に直接積載された用紙Pに対して行われる作業と基本的に同じである。ただし、図6(a),(b)に示すように、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置は、給紙カセット21に直接積載された用紙Pに対して、裏紙ボックス60の側壁の厚さに相当する距離L1だけ搬送方向Aの上流側に移動する。
(搬送手段の制御、図7〜図9参照)
画像形成装置1は、図7に示すように、操作パネル70を更に備えている。また、制御部4は、CPU80及びデータ記憶部Mを含んでいる。画像形成装置1において、図7に示すように、給紙カセット21からの出力データd1及びユーザーからの入力を受け付ける操作パネル70からのデータd2は、画像形成装置1の各部を制御する制御部4内のCPU80に送信される。これを受けてCPU80は、制御部4内のデータ記憶部Mに格納された各種数値を参照、演算して、搬送手段40を制御する。以下で、制御部4による搬送手段40の制御の詳細、特に、本実施例の特徴部分である給紙段階における制御について説明する。
給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によって本制御はスタートする。ユーザーからの入力とは、例えば、給紙カセット21に対する裏紙ボックス60の使用有無(第1のモード又は第2のモード)を選択する画面の表示を要求する入力などである。また、このユーザーによる入力は、給紙カセットそれぞれ対して可能である。
図8に示すように、ステップS1では、制御部4が、給紙カセット21に設けられているセンサ(図示しない)からの裏紙ボックス60の載置検知情報、又は、ユーザーによる裏紙ボックス60の使用有無の選択結果を記憶する。
ステップS2では、制御部4が、印刷ジョブを受け付け、裏紙ボックス60の使用の有無を判定する。そして、ステップS1での記憶内容に基づいて、給紙カセット21に用紙Pが直接載置されたと決定した場合には、本処理はステップS3に進む。また、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置されたと決定した場合には、本処理はステップS4に進む。
ステップS3では、制御部4は、搬送手段40に給紙を開始させる。具体的には、第1の給紙タイミング及び既定の搬送速度V0に基づいて、用紙Pが給紙される。第1の給紙タイミングとは、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合における、給紙タイミングT0(図9参照)を意味する。給紙によって、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、給紙された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
ステップS4では、制御部4は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセット21に直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したと決定する。この後、本処理はステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部4が、裏紙ボックス60に積載された用紙Pの給紙タイミングを、既定の給紙タイミングT0よりも時間差ΔT1だけ早くするよう決定する。時間差ΔT1は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセット21に直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したことによる位置ズレを補正する時間差であり、裏紙ボックス60の搬送方向Aの下流側の側壁の厚さ(L1)を既定の搬送速度V0で割った値である。また、これと同時に、制御部4が、押し上げレバー27の破損を回避するための押し上げ時間を短くするように命令する。押し上げ時間とは、制御部4が、押し上げレバー27による押し上げ動作が所定時間よりも長い時に、押し上げレバーが想定される動作範囲を超えて動作していると判定するための時間である。さらに、制御部4が、押し上げレバー27が作動している時間から用紙残量をカウントする際に、用紙残量を、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合よりも、少ない数に見積もるように設定値を変更する。この後、本処理はステップS6へ進む。
ステップS6では、搬送経路における用紙Pの紙詰まりを判定するために用いられるジャム検出時間T2(紙詰まり判定時間)を、既定のジャム検出時間T2から時間差ΔT1だけ長くするように決定する。紙詰まりの判定は、用紙Pの先端が給紙ローラ42から給紙されてからレジストセンサ(第3のセンサ)54を通過するまでに要した時間が、ジャム検出時間T2よりも長いか否かで判定される。従って、ジャム検出時間T2を時間差ΔT1だけ長くすることによって、上述の位置ズレによって、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなった影響を回避している。この後、本処理はステップS7へ進む。
ステップS7では、制御部4は、搬送手段40に給紙を開始させる。具体的には、第2の給紙タイミング及び既定の搬送速度V0に基づいて、用紙Pが給紙される。第2の給紙タイミングとは、裏紙ボックス60が給紙カセット21に載置された場合における、ステップS4で決定された給紙タイミング(給紙タイミングT0よりも時間差ΔT1だけ早いタイミング)を意味する。給紙によって、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、給紙された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
(効果)
画像形成装置1では、用紙Pを集積した裏紙ボックス60が給紙カセット21に載置された場合には、給紙カセット21に用紙Pが直接載置された場合よりも、用紙Pが搬送方向の上流に載置されたと決定して、搬送手段40を制御する。これにより、用紙Pを給紙カセット21に直接載置したときの給紙カセット21内での用紙Pの位置と、裏紙ボックス60を利用して給紙カセット21に載置したときの給紙カセット21内での用紙Pの位置との位置ズレが補正される。結果として、用紙Pに転写される画像の転写タイミングと、用紙Pの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる。
より具体的には、上述の位置ズレを補正しないで、裏紙ボックス60に集積された用紙Pを搬送すると、図9に示すように、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する先端到達時間T3が、画像同期タイミングT4に間に合わない。画像同期タイミングT4とは、転写タイミングに合わせるために、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達していなければいけない最遅の時間である。しかし、画像形成装置1では、用紙Pが搬送方向の上流に載置されたと決定して、搬送手段40を制御し、給紙タイミングT0を時間差ΔT1だけ早くしている。これにより、先端到達時間T3が時間差ΔT1だけ早くなるため、結果として、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する時間が、画像同期タイミングT4に間に合う。なお、時間差ΔT1だけ早期化された用紙Pの先端の到達時間を先端到達時間T3αとする。
また、画像形成装置1では、上述の位置ズレによって発生した先端到達時間T3の画像同期タイミングT4に対する遅れを、画像同期タイミングT4を遅延化によって対処するのではなく、先端到達時間T3の早期化により対処している。これにより、画像形成装置1では、画像同期タイミングT4を、既定の時間に維持できるので、用紙Pに対する画像形成の時間効率、つまり生産性を損なわない。
さらに、画像形成装置1では、ジャム検出時間T2を時間差ΔT1だけ長くしている。これにより、紙詰まり判定が頻発するという不具合を回避できる。具体的には、裏紙ボックスを利用したことにより、上述の位置ズレが発生する。そして、該位置ズレにより、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなる。結果として、用紙Pの先端が給紙ローラ42により給紙されてからレジストセンサ54を通過するまでに要する時間が、ジャム検出時間T2を徒過してしまう。これにより、紙詰まり判定が頻発する。しかし、画像形成装置1では、ジャム検出時間T2を時間差ΔT1だけ長くしている。これにより、上記の位置ズレによって、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなっても、ジャム検出時間T2が延長されているため、紙詰まり判定を回避することができる。
ところで、画像形成装置1では、制御部4が、押し上げレバー27の破損を回避するための押し上げ時間を短くするように命令している。これは、裏紙ボックス60を給紙カセット21に載置したことにより、押し上げレバー27による押上げ量が、裏紙ボックス60の押し上げ板61の厚み分だけ減少したことに伴うである。これにより、適正なタイミングで押し上げレバー27の動作異常を検出することができる。
また、画像形成装置1では、裏紙ボックス60を利用した状態で給紙カセット21に載置された用紙Pの枚数は、同一の積載高さという条件の下で、直接給紙カセット21に積載された用紙Pの枚数と比較して、裏紙ボックス60の押し上げ板61の厚み分だけ少なくなる。そこで、画像形成装置1では、制御部4が、押し上げレバー27が作動している時間から用紙残量をカウントする際に、用紙残量を、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合よりも、少ない数に見積もるように設定値を変更している。これにより、裏紙ボックス60を利用して給紙カセット21に載置された用紙Pの枚数が、実際よりも多くカウントされることを防止している。
これに加えて、画像形成装置1の制御部4による搬送手段40の制御は、給紙カセット21の開閉だけでなく、ユーザーからの入力によって、裏紙ボックス60が給紙カセット21内に載置されたか決定する。従って、画像形成装置1では、給紙カセット21内に裏紙ボックス60が載置されたことを検知する検知手段がなくても、裏紙ボックス60の使用が可能となる。
また、画像形成装置1では、押し上げレバー27の上昇段階でニアエンプティセンサ29からの信号がオン状態からオフ状態に切り替わったことにより、制御部4が、押し上げレバー27の異常な動作を検出している。これにより、画像形成装置1では、押し上げレバー27の異常な動作を検出するための専用のセンサを要しない。
(第2実施例)
第2実施例である画像形成装置1Aと第1実施例である画像形成装置1との相違点は、搬送手段40の制御の内容である。他の構成は、画像形成装置1と同様である。従って、画像形成装置1Aにおいて搬送手段40の制御の内容以外の説明は、画像形成装置1での説明のとおりである。
(第2実施例における搬送手段の制御、図10、図11参照)
以下に、画像形成装置1Aにおいて、用紙Pを搬送する際の制御について説明する。
給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によって本制御はスタートする。
図10に示すように、ステップS1Aでは、制御部4が、給紙カセット21に設けられているセンサ(図示しない)からの裏紙ボックス60の載置検知情報、又は、ユーザーによる裏紙ボックス60の使用有無の選択結果を記憶する。
ステップS2Aでは、制御部4が、印刷ジョブを受け付け、裏紙ボックス60の使用の有無を判定する。そして、ステップS1Aでの記憶内容に基づいて、給紙カセット21に用紙Pが直接載置されたと決定した場合には、本処理はステップS3Aに進む。また、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置されたと決定した場合には、本処理はステップS4Aに進む。
ステップS3Aでは、第1の搬送速度及び既定の給紙タイミングT0に基づいて、用紙Pが給紙及び搬送される。第1の搬送速度とは、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合における、搬送速度V0を意味する。この後、本処理は、ステップS7Aに進む。
ステップS4Aでは、制御部4は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したと決定する。この後、本処理は次のステップS5Aへ進む。
ステップS5Aでは、制御部4が、裏紙ボックス60に積載された用紙Pの搬送速度を、既定の搬送速度V0よりも速度差ΔV1だけ速くするよう決定する。速度差ΔV1は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセット21に直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したことによる位置ズレを補正する速度差である。この後、本処理はステップS6Aに進む。
ステップS6Aでは、第2の搬送速度及び既定の給紙タイミングT0に基づいて、用紙Pが給紙及び搬送される。第2の搬送速度とは、裏紙ボックス60が給紙カセット21に載置された場合における、ステップS4Aで決定された搬送速度を意味する。この後、本処理はステップS7Aに進む。
ステップS7Aでは、給紙センサ52が、用紙Pの先端が搬送経路における給紙センサ52のセンシング範囲を通過したか否かを検知する。用紙Pの先端が搬送経路における給紙センサ52のセンシング範囲を通過したと検知された場合には、ステップS8Aに進む。
ステップS8Aでは、制御部4が、用紙Pの先端が給紙センサ52(第2のセンサ)のセンシング範囲を通過した時刻が、所定のタイミングよりも早いか遅いかを判定する。所定のタイミングとは、用紙Pにトナー画像が適切に転写されるときに用紙Pの先端が給紙センサ52のセンシング範囲を通過するタイミングである。用紙Pの先端が給紙センサ52(第2のセンサ)のセンシング範囲を通過した時刻が、所定のタイミングから外れている場合には、本処理は、ステップS9Aに進み、そうでない場合には、ステップS10Aに進む。
ステップS9Aでは、制御部4が、画像の転写タイミングに同期させるように、搬送手段40に用紙Pの搬送速度を加速、減速又は一時的に停止させるように命令する。このとき、加速、減速量及び一時停止の時間は、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合と、裏紙ボックス60が給紙カセット21に載置された場合とで異なる。これは、用紙Pが直接給紙カセット21に載置された場合と、裏紙ボックス60が給紙カセット21に載置された場合とで、用紙Pの先端が給紙センサ52を通過すべき所定のタイミングが異なるからである。
ステップS10Aでは、制御部4は、搬送手段40に用紙Pを搬送させる。具体的には、用紙Pが、搬送ローラ対44からタイミングローラ対45へ、さらにタイミングローラ対45から2次転写ローラ18に搬送され、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、転写ローラ18に搬送された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
(第2実施例の効果)
画像形成装置1Aでは、用紙Pに転写される画像の転写タイミングと、用紙Pの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる。具体的には、裏紙ボックス60に集積された用紙Pを既定の搬送速度V0で搬送すると、図11に示すように、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する先端到達時間T3が、画像同期タイミングT4に間に合わない。画像形成装置1Aでは、用紙Pが搬送方向の上流に載置されたと決定して、搬送手段40を制御し、搬送速度V0を速度差ΔV1だけ速くしている。これにより、先端到達時間T3が早くなるため、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する時間が、画像同期タイミングT4に間に合う。なお、搬送速度が速度差ΔV1だけ速くされた場合の用紙Pの先端の到達時間を先端到達時間T3βとする。
ところで、画像形成装置1Aでは、上述のとおり搬送速度V0を速度差ΔV1だけ速くている。これにより、用紙Pの先端が、給紙センサ52のセンシング範囲を通過する時間が、画像の転写タイミングに対して過度に早くなる場合がある。また、給紙ローラ42等が、その使用により摩耗しているときには、用紙Pの先端が、給紙センサ52のセンシング範囲を通過する時間が、画像の転写タイミングに対して遅くなる場合がある。このとき、画像形成装置1Aの制御部4は、搬送手段40に用紙Pの搬送速度を加速、減速又は一時的に停止させるように命令する。そして、画像形成装置1Aでは、給紙カセット21に用紙Pが直接載置された場合と、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置された場合とで、加速、減速量及び停止する時間を変更している。これにより、搬送経路における用紙Pの搬送速度が適度に補正され、転写される画像の転写タイミングと、用紙Pの給紙タイミングとの同期をさらに正確に行うことができる。結果として、画像形成装置1では、画像同期タイミングT4を、既定の時間に維持できるので、用紙Pに対する画像形成の時間効率、つまり生産性を損なわない。
(第3実施例)
第3実施例である画像形成装置1Bと第1実施例である画像形成装置1との相違点は、搬送手段40の制御の内容である。他の構成は、画像形成装置1と同様である。従って、画像形成装置1Bにおいて搬送手段40の制御の内容以外の説明は、画像形成装置1での説明のとおりである。
(第3実施例における搬送手段の制御、図12、図13参照)
以下に、画像形成装置1Bにおいて、用紙Pを搬送する際の制御について説明する。
給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によって本制御はスタートする。
図12に示すように、ステップS1Bでは、制御部4が、給紙カセット21に設けられているセンサ(図示しない)からの裏紙ボックス60の載置検知情報、又は、ユーザーによる裏紙ボックス60の使用有無の選択結果を記憶する。
ステップS2Bでは、制御部4が、印刷ジョブを受け付け、裏紙ボックス60の使用の有無を判定する。そして、ステップS1Bでの記憶内容に基づいて、給紙カセット21に用紙Pが直接載置されたと決定した場合には、本処理はステップS3Bに進む。また、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置されたと決定した場合には、本処理はステップS4Bに進む。
ステップS3Bでは、制御部4は、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pを搬送手段40に給紙及び搬送させる。この後、本処理は終了する。
ステップS4Bでは、制御部4は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したと決定する。この後、本処理はステップS5Bへ進む。
ステップS5Bでは、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pが給紙及び搬送され、本処理はステップS6Bに進む。
ステップS6Bでは、給紙センサ52が、用紙Pの先端が、搬送経路における給紙センサ52(第1のセンサ)のセンシング範囲を通過したか否かを検知する。用紙Pの先端が、搬送経路における給紙センサ52のセンシング範囲を通過したと検知された場合には、本処理はステップS7Bに進む。
ステップS7Bでは、制御部4は、用紙Pの先端が、給紙センサ52のセンシング範囲を通過した時刻が、所定のタイミングよりも遅れているか否かを判定する。所定のタイミングとは、用紙Pにトナー画像が適切に転写されるときに用紙Pの先端が給紙センサ52のセンシング範囲を通過するタイミングである。遅れている場合には、本処理は、ステップS8Bに進み、そうでない場合には、ステップS9Bに進む。
ステップS8Bでは、制御部4が、用紙Pにトナー画像が適切に転写されように、搬送手段40に用紙Pの搬送速度を加速するように命令する。この後、本処理はステップS9Bに進む。
ステップS9Bでは、制御部4は、搬送手段40に用紙Pを搬送させる。具体的には、用紙Pが、タイミングローラ対45から転写ローラ18に搬送され、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、転写ローラに搬送された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
(第3実施例の効果)
画像形成装置1Bでは、用紙Pに転写される画像の転写タイミングと、用紙Pの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる。具体的には、裏紙ボックス60に集積された用紙Pを既定の給紙タイミングT0及び既定の搬送速度V0で搬送すると、図13に示すように、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する先端到達時間T3が、画像同期タイミングT4に間に合わない。画像形成装置1Bでは、用紙Pが搬送方向の上流に載置されたと決定して、搬送手段40を制御し、搬送速度V0を給紙センサ52より下流で加速している。これにより、先端到達時間T3が早くなるため、結果として、用紙Pの先端がタイミングローラ対45に到達する時間が、画像同期タイミングT4に間に合う。なお、搬送速度が加速された場合の用紙Pの先端の到達時間を先端到達時間T3γとする。
(第4実施例)
第4実施例である画像形成装置1Cと第1実施例である画像形成装置1との相違点は、搬送手段40の制御の内容である。他の構成は、画像形成装置1と同様である。従って、画像形成装置1Cにおいて搬送手段40の制御の内容以外の説明は、画像形成装置1での説明のとおりである。
(第4実施例における搬送手段の制御、図14参照)
以下に、画像形成装置1Cにおいて、用紙Pを搬送する際の制御について説明する。
給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によって本制御はスタートする。
図14に示すように、ステップS1Cでは、制御部4が、給紙カセット21に設けられているセンサ(図示しない)からの裏紙ボックス60の載置検知情報、又は、ユーザーによる裏紙ボックス60の使用有無の選択結果を記憶する。この後、本処理はステップS2Cに進む。
ステップS2Cでは、制御部4が、印刷ジョブを受け付け、裏紙ボックス60の使用の有無を判定する。そして、ステップS1Cでの記憶内容に基づいて、給紙カセット21に用紙Pが直接載置されたと決定した場合には、本処理はステップS3Cに進む。また、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置されたと決定した場合には、本処理はステップS4Cに進む。
ステップS3Cでは、制御部4は、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pを搬送手段40に給紙させる。この後、本処理は終了する。
ステップS4Cでは、制御部4は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したと決定する。この後、本処理はステップS5Cへ進む。
ステップS5Cでは、制御部4が、用紙Pの給紙タイミングを、既定の給紙タイミングT0よりも時間差ΔT1だけ早くするよう決定すると共に、既定の画像形成遅延判定時間T5を時間差ΔT6だけ延長する。画像形成遅延判定時間とは、制御部4が、タイミングローラ対45の作動後に、画像形成部10に対し画像形成を行う命令をする場合に、用紙Pの先端がレジストセンサ54(第4のセンサ)のセンシング範囲を通過する時間が所定時間よりも遅いときには、該画像形成の命令を遅らせるための時間である。この後、本処理はステップS6Cに進む。
ステップS6Cでは、制御部4は、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pを搬送手段40に給紙させる。給紙によって、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、給紙された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
(第4実施例の効果)
画像形成装置1Cでは、画像形成遅延判定時間T5を時間差ΔT6だけ長くしている。これにより、紙詰まり判定が頻発するという不具合を回避できる。具体的には、裏紙ボックスを利用したことにより、用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動する。そして、該移動により、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなる。そして、用紙Pの先端が給紙ローラ42により給紙されてからレジストセンサ54を通過するまでに要する時間が、画像形成遅延判定時間T5を徒過してしまう。結果として、用紙Pに対して、画像形成がなされず、紙詰まり判定が頻発する。しかし、画像形成装置1では、画像形成遅延判定時間T5を時間差ΔT6だけ長くしている。これにより、上記の移動によって、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなっても、画像形成遅延判定時間T5が延長されているため、紙詰まり判定を回避することができる。
(第5実施例)
第5実施例である画像形成装置1Dと第1実施例である画像形成装置1との相違点は、搬送手段40の制御の内容である。他の構成は、画像形成装置1と同様である。従って、画像形成装置1Dにおいて搬送手段40の制御の内容以外の説明は、画像形成装置1での説明のとおりである。
(第5実施例における搬送手段の制御、図15、図16参照)
以下に、画像形成装置1Dにおいて、用紙Pを搬送する際の制御について説明する。
給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によって本制御はスタートする。
図15に示すように、ステップS1Dでは、制御部4が、給紙カセット21に設けられているセンサ(図示しない)からの裏紙ボックス60の載置検知情報、又は、ユーザーによる裏紙ボックス60の使用有無の選択結果を記憶する。この後、本処理はステップS2Dに進む。
ステップS2Dでは、制御部4が、印刷ジョブを受け付け、裏紙ボックス60の使用の有無を判定する。そして、ステップS1Dでの記憶内容に基づいて、給紙カセット21の用紙Pが直接載置されたと決定した場合には、本処理はステップS3Dに進む。また、給紙カセット21に裏紙ボックス60が載置されたと決定した場合には、本処理はステップS4Dに進む。
ステップS3Dでは、制御部4は、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pを搬送手段に給紙させる。給紙によって、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、給紙された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
ステップS4Dでは、制御部4は、裏紙ボックス60に集積された用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動したと決定する。この後、本処理はステップS5Dへ進む。
ステップS5Dでは、制御部4が、用紙Pの給紙タイミングを、既定の給紙タイミングT0よりも時間差ΔT1だけ早くするよう決定すると共に、既定の給紙リトライ判定時間T7を時間差ΔT8だけ延長する。給紙リトライ判定時間とは、給紙リトライを行うか否かに用いられる時間であり、給紙開始からカウントが始まる。また、給紙リトライとは、用紙Pの先端がレジストセンサ(第5のセンサ)54のセンシング範囲を通過する時間が所定時間よりも遅いときに、ピックアップローラ41及び給紙ローラ42を一旦停止して、再度給紙処理を行う処理である。この後、本処理はステップS6Dに進む。
ステップS6Dでは、既定の給紙タイミングT0及び搬送速度V0に基づいて、用紙Pが給紙される。給紙によって、給紙カセット21の開閉又はユーザーからの入力によってスタートした本処理は終了する。なお、給紙された用紙Pは、前述のとおり、画像形成をされた後、定着を施され、排紙トレイ2に排紙される。
(第5実施例の効果)
画像形成装置1Dでは、給紙リトライ判定時間T7を時間差ΔT8だけ長くしている。これにより、裏紙ボックスを利用したことによって、用紙Pの本体23内での位置が、給紙カセットに直接積載された用紙Pに対して、距離L1だけ搬送方向の上流側に移動した影響を回避している。具体的には、該移動により、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が遅くなり、給紙リトライ判定時間T7を徒過してしまう。結果として、用紙Pが搬送経路内を順調に搬送されていても、給紙リトライ制御が頻発する。しかし、画像形成装置1Dでは、裏紙ボックスの利用時には、給紙リトライ判定時間T7を時間差ΔT8だけ長くしているため、用紙Pがレジストセンサ54に到達する時間が、給紙リトライ判定時間T7を徒過してしまうことを抑制している。これにより、画像形成装置1Dでは、給紙リトライ制御の頻発を抑制することができる。
(他の実施例)
本発明に係る画像形成装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、各実施例における搬送手段の制御を組み合わせてもよい。
例えば、実施例1のステップS6においてジャム検出時間T2を、既定のジャム検出時間T2から時間差ΔT1だけ長くするように決定している。このジャム検出時間T2を変更する制御を実施例2と組み合わせる場合には、ステップS5Aにおいて搬送速度V0を速くしたことにより、給紙ローラ42から給紙されてからレジストセンサ(第3のセンサ)54を通過するまでに要した時間が減少するため、実施例1とは逆に、ジャム検出時間T2を短くする処理を行う。これにより、用紙Pの紙詰まり判定の早期化を図ることができる。実施例3においても、ステップS8Bにおいて搬送速度V0を加速したことにより、給紙ローラ42から給紙されてからレジストセンサ(第3のセンサ)54を通過するまでに要した時間が減少するため、ジャム検出時間T2を短くする処理を行う。
さらに、実施例5のステップS5Dにおいて給紙リトライ判定時間T7を時間差ΔT8だけ長くするように決定している。この給紙リトライ判定時間T7を変更する制御を実施例2と組み合わせる場合には、ステップS5Aにおいて搬送速度V0を速くしたことにより、給紙開始からレジストセンサ(第5のセンサ)54を通過するまでに要した時間が減少するため、実施例5の場合とは逆に、給紙リトライ判定時間T7を短くする処理を行う。これにより、用紙Pの給紙リトライ判定の早期化を図ることができる。実施例3においても、ステップS8Bにおいて搬送速度V0を加速したことにより、給紙開始からレジストセンサ(第5のセンサ)54を通過するまでに要した時間が減少するため、給紙リトライ判定時間T7を短くする処理を行う。
また、各種センサの位置や用紙の昇降方法などは、画像形成装置全の大きさいや構成によって適宜変更してもよい。
以上のように、本発明は、画像形成装置に有用であり、特に、記録シートを供給カセットに直接載置したときの供給カセット内での記録シートの位置と、裏紙ボックスを利用して供給カセットに載置したときの供給カセット内での記録シートの位置との位置ズレが補正され、記録シートに転写される画像の転写タイミングと、該記録シートの給紙タイミングとの同期をより正確に行うことができる点で優れている。
P 用紙(記録シート)
T0 給紙タイミング(搬送開始タイミング)
V0 搬送速度
1 画像形成装置
4 制御部
10 画像形成部
21 給紙カセット(供給カセット)
27 押上げレバー(リフトアップ手段)
29 ニアエンプティセンサ(高さ計測手段)
40 搬送手段
52 給紙センサ(第1のセンサ、第2のセンサ)
54 レジストセンサ(第3のセンサ、第4のセンサ、5のセンサ)
60 裏紙ボックス(集積容器)

Claims (9)

  1. 記録シートが積載される供給カセットと、
    前記記録シートに記録するための画像を形成する画像形成部と、
    前記供給カセットから前記画像形成部へ前記記録シートを搬送する搬送手段と、
    制御部と、
    を備え、
    前記供給カセットには、前記記録シートの積載に代えて、該記録シートが集積された集積容器の載置が可能であり、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接積載された場合よりも該記録シートが搬送方向の上流に積載されたと決定して、前記搬送手段を制御し、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接載置された場合よりも、該記録シートの搬送開始タイミングを早くするように、前記搬送手段を制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 記録シートが積載される供給カセットと、
    前記記録シートに記録するための画像を形成する画像形成部と、
    前記供給カセットから前記画像形成部へ前記記録シートを搬送する搬送手段と、
    制御部と、
    を備え、
    前記供給カセットには、前記記録シートの積載に代えて、該記録シートが集積された集積容器の載置が可能であり、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接積載された場合よりも該記録シートが搬送方向の上流に積載されたと決定して、前記搬送手段を制御し、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接載置された場合よりも、該記録シートの搬送速度を速くするように、前記搬送手段を制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 記録シートが積載される供給カセットと、
    前記記録シートに記録するための画像を形成する画像形成部と、
    前記供給カセットから前記画像形成部へ前記記録シートを搬送する搬送手段と、
    制御部と、
    前記供給カセットから前記画像形成部への搬送経路中に前記記録シートの到達を検知する第1のセンサを、
    を備え、
    前記供給カセットには、前記記録シートの積載に代えて、該記録シートが集積された集積容器の載置が可能であり、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接積載された場合よりも該記録シートが搬送方向の上流に積載されたと決定して、前記搬送手段を制御し、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置され、かつ、前記記録シートが所定時間よりも遅く前記第1のセンサに到達した場合に、該記録シートの搬送速度を加速するように、前記搬送手段を制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 前記供給カセットから前記画像形成部への搬送経路中に前記記録シートの通過を検知する第2のセンサを更に備え、
    前記制御部は、前記記録シートが前記第2のセンサを通過した時間が画像形成を適切に行うために該第2のセンサを通過すべき所定時間から乖離していた場合に、該記録シートの搬送速度を加速、減速又は停止をする制御において、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合と、該記録シートが該供給カセットに直接載置された場合で、異なる加速量、減速量又は停止時間とすること、
    を特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記供給カセットから前記画像形成部への搬送経路中に前記記録シートの到達を検知する第3のセンサを更に備え、
    前記制御部は、給紙開始から所定時間内に前記記録シートが前記第3のセンサに到達しないことにより、前記搬送経路における該記録シートの詰まりと判定する詰まり判定において、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合と、該記録シートが該供給カセットに直接載置された場合とで、該所定時間が異なること、
    を特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記供給カセットから前記画像形成部への搬送経路中に前記記録シートの到達を検知する第4のセンサを更に備え、
    前記制御部は、給紙開始から所定時間内に前記記録シートが前記第4のセンサに到達しない場合に画像形成を行うタイミングを遅らせる制御において、前記供給カセットに前記集積容器が載置されたときは、該記録シートが該供給カセットに直接載置された場合よりも該所定時間を長くすること、
    を特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記供給カセットから前記画像形成部への搬送経路中に前記記録シートの到達を検知する第5のセンサを更に備え、
    前記制御部は、給紙開始から所定時間内に前記記録シートが前記第5のセンサを通過しないことにより、再度給紙を開始するリトライ制御において、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合と、該記録シートが該供給カセットに直接載置された場合とで、該所定時間が異なること、
    を特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 記録シートが積載される供給カセットと、
    前記記録シートに記録するための画像を形成する画像形成部と、
    前記供給カセットから前記画像形成部へ前記記録シートを搬送する搬送手段と、
    制御部と、
    前記供給カセットにおいて前記記録シートを押し上げて最上層の記録シートをローラに接触させるリフトアップ手段と、
    を備え、
    前記供給カセットには、前記記録シートの積載に代えて、該記録シートが集積された集積容器の載置が可能であり、
    前記制御部は、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接積載された場合よりも該記録シートが搬送方向の上流に積載されたと決定して、前記搬送手段を制御し、
    前記制御部は、前記リフトアップ手段が前記記録シートを押し上げる押し上げ時間が所定時間より長い場合に該リフトアップ手段を停止させる制御において、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合は、該記録シートが該供給カセットに直接載置された場合よりも該所定時間を短くすること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記押し上げ時間から供給カセット内の前記記録シートの残量をカウントする際に、前記供給カセットに前記集積容器が載置された場合には、該供給カセットに前記記録シートが直接載置された場合よりも該記録シートの残量を少なくカウントすること、
    を特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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