JP6154738B2 - 吸排気用の動弁機構 - Google Patents

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Description

内燃機関のバルブを駆動するとともに、内燃機関の運転状況に応じてバルブの駆動状態を変更する可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、特許文献1〜3に示す可変動弁機構のように、ベース円とノーズとを備えたカムと、カムの駆動力をバルブに伝える伝達機構と、伝達機構を操作することでバルブの駆動状態を変更する可変装置とを含み構成されたものがある。
特開2002−371816号公報 特開2002−371819号公報 特開2003−106123号公報
上記の可変動弁機構によれば、内燃機関の運転状況に応じてバルブの駆動状態を変更することができる。しかしながら、上記の可変動弁機構によっても、次に示す課題を解決することはできない。
すなわち、吸気及び排気の両方のバルブが閉じた状態でエンジン(内燃機関)停止した気筒では、気筒内が密閉されるので、次にエンジンをモータで回転させる始動時に、気筒内での圧縮抵抗や膨張抵抗が大きくなる。例えば、4気筒のエンジンでは、2気筒が下死点で停止し、他の2気筒が上死点で停止することで、4気筒全てで両方のバルブが閉じた状態でエンジンが停止することもある。この場合、次にエンジンをモータで回転させる始動時には、下死点で停止していた2気筒では、バルブから排気されることなく気筒内の空間が縮小することで圧縮抵抗が大きくなり、上死点で停止していた他の2気筒では、バルブから吸気されることなく気筒内の空間が拡大することで膨張抵抗が大きくなる。そのため、エンジンの始動時にモータで加えるべき負荷が大きくなってしまう。また、それ以外でも、複数気筒のエンジンにおいて、いくつかの気筒で両方のバルブが閉じた状態(圧縮行程や膨張行程や上死点や下死点等)でエンジン停止することで、エンジンの始動時にモータで加えるべき負荷が大きくなってしまう。特に、ハイブリッドエンジンやアイドルストップ等を行うエンジンでは、エンジンを始動する頻度が多いため、その都度、モータで多くの電流(電力)を消費してしまう。そのため、燃費悪化につながる。
また、エンジンの始動時以外でも、例えば、エンジンの回転数を落とす減速時には、内燃機関の4行程のうちの圧縮行程及び膨張行程の2行程で両方のバルブが閉じることで、圧縮抵抗や膨張抵抗が大きくなるおそれがある。そのため、エンジンブレーキが大きくなり、燃費悪化につながるおそれがある。
そこで、エンジンの始動時や減速時等の所定時に、気筒内での圧縮抵抗や膨張抵抗を低減することを目的とする。
吸排気用の動弁機構全体]
上記課題を達成するため、本発明の吸排気用の動弁機構は、吸気行程と圧縮行程と膨張行程と排気行程との4行程でサイクルする内燃機関の吸気用又は排気用の一方のバルブを駆動する可変動弁機構と、他方のバルブを駆動する第二動弁機構とを含み構成され、可変動弁機構は、ベース円とベース円から突出したノーズとを備えたカムと、カムの駆動力をバルブに伝える伝達機構と、伝達機構を操作することでバルブの駆動状態を変更する可変装置とを含み構成され、カムは、ベース円からノーズよりも低く突出して、少なくとも圧縮行程の後半の一部又は膨張行程の前半の一部を含む部分開放用区間で伝達機構に作用する部分開放用突起を備え、部分開放用区間は、ノーズが伝達機構に作用するノーズ区間と、第二動弁機構が他方のバルブを前記所定時に開放する他弁所定時開放区間との両区間以外の全ての区間を含み、可変装置は、内燃機関の始動時を含む所定時には、該所定時以外の通常時よりも最大リフト量を大きくして、部分開放用区間でバルブを開放する圧開放状態にし、前記通常時には、前記所定時よりも最大リフト量を小さくして、部分開放用区間でバルブを開放しない通常状態にし、該通常状態内で最大リフト量を変更し、前記所定時には、前記可変動弁機構と第二動弁機構との協働で、前記4行程を通して常に吸気用又は排気用のいずれかのバルブを開放する
この可変動弁機構は、排気用のバルブに対して設置すること(すなわち、吸気用又は排気用の一方のバルブは、排気用のバルブであること)が好ましいが、吸気用のバルブに対して設置しても(すなわち、吸気用又は排気用の一方のバルブは、吸気用のバルブであっても)よい。また、この可変動弁機構は、吸気用又は排気用の一方のバルブに対して設置すれば効果が得られるが、より効果を高める目的で、両方のバルブに対して1つずつ設置してもよい。
[伝達機構]
可変動弁機構は、伝達機構にクリアランスが生じても、そのクリアランスを自動で埋めることができる点で、次に示すラッシュアジャスタを備えていることが好ましい。すなわち、ボディとプランジャとを備え、伝達機構の所定の箇所にクリアランスが生じると、ボディからプランジャが繰り出すことでクリアランスを埋め、伝達機構からプランジャに負荷が加わるとボディにプランジャが退入するラッシュアジャスタを備えていることである。
そして、このとき、前記4行程内には、ノーズ及び部分開放用突起のいずれも伝達機構に作用しないベース円区間が設けられていることが好ましい。このようなベース円区間があれば、たとえ圧開放状態が続いても、プランジャが伝達機構を介してノーズや部分開放用突起に負荷され続けることはないからである。そして、ベース円区間がくる度にボディからプランジャが繰り出し、その度にプランジャが元の位置に復帰するからである。よって、プランジャが沈み続ける心配がない。そのため、圧開放状態から通常状態に戻ったときに、プランジャの沈み込みが原因で前記所定の箇所にクリアランスが生じて伝達機構が不安定になる、といった心配がない。
[可変装置]
前記所定時は、特に限定されないが、内燃機関の減速時を含む態様を例示する
可変装置の構成は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、可変装置は、制御シャフトと、制御シャフトを変位させる変位装置と、制御シャフトの変位力を伝達機構に伝える制御機構とを含み構成された態様である。
その制御シャフトを変位させる方向は、特に限定されないが、次の(a)(b)の態様を例示する。
(a)変位装置は、制御シャフトをその周方向に回動させる態様。
(b)変位装置は、制御シャフトをその長さ方向に変位させる態様。
本発明によれば、所定時に、部分開放用区間でバルブを開放する圧開放状態にすることで、該所定時に気筒内での圧縮抵抗や膨張抵抗を低減することができる。
実施例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例1の可変動弁機構において、(a)は通常状態のノーズ区間を示す側面図、(b)は同通常状態の部分開放用区間を示す側面図である。 実施例1の可変動弁機構において、(a)は低リフト状態(通常状態)の部分開放用区間を示す側面図、(b)は高リフト状態(通常状態)の同部分開放用区間を示す側面図、(c)は圧開放状態の同部分開放用区間を示す側面図である。 実施例1の可変動弁機構において、(a)はその上部を示す側面図、(b)は制御シャフトの回転角度と、セカンドカムプロフィールに対するセカンドフォロアの当接点との関係を示すグラフである。 実施例1の可変動弁機構において、カムの回転角度とバルブのリフト量との関係を示すグラフである。 実施例2の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例2の可変動弁機構において、(a)は通常状態のノーズ区間を示す側面図、(b)は同通常状態の部分開放用区間を示す側面図である。 実施例2の可変動弁機構において、(a)は低リフト状態(通常状態)の部分開放用区間を示す側面図、(b)は高リフト状態(通常状態)の同部分開放用区間を示す側面図、(c)は圧開放状態の同部分開放用区間を示す側面図である。 実施例3の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例3の可変動弁機構において、(a)は通常状態のノーズ区間を示す側面図、(b)は同通常状態の部分開放用区間を示す側面図である。 実施例3の可変動弁機構において、(a)は低リフト状態(通常状態)の部分開放用区間を示す側面図、(b)は高リフト状態(通常状態)での同部分開放用区間を示す側面図、(c)は圧開放状態での同部分開放用区間を示す側面図である。
以下、本発明の可変動弁機構を図面を参照に説明する。なお、図中に示す二点鎖線のハッチングは、突出長の小さい部分開放用突起9cを目立つように示すものであり、断面を示すものではない。
[可変動弁機構1の全体構成]
本実施例1の可変動弁機構1は、内燃機関の排気用のバルブ6を駆動する。その内燃機関は、4サイクルエンジンであって、気筒内の空間が拡大する間の吸気行程iと、その後の前記空間が縮小する間の圧縮行程iiと、その後の前記空間が拡大する間の膨張行程iiiと、その後の前記空間が縮小する間の排気行程ivとの4行程i〜ivでサイクルする。この可変動弁機構1と、内燃機関の吸気用のバルブ(図示略)を駆動する第二動弁機構(図示略)とで、内燃機関の吸気用及び排気用の両方のバルブを駆動する吸排気用の動弁機構を構成している。
この可変動弁機構1は、ベース円9aとベース円9aから突出したノーズ9bとを備えたカム9と、カム9の駆動力をバルブ6に伝える伝達機構10と、伝達機構10を操作することでバルブ6の駆動状態を変更する可変装置30とを含み構成されている。
そして、カム9は、ベース円9aからノーズ9bよりも低く突出した部分開放用突起9cを備えている。その部分開放用突起9cは、圧縮行程ii及び膨張行程iiiの両方の略全部を含む部分開放用区間Cで伝達機構10に作用する。
そして、可変装置30は、内燃機関の始動時や減速時等の所定時以外の通常時には、部分開放用区間Cでバルブ6を開放しない通常状態にし、前記所定時には、部分開放用区間Cでバルブ6を開放する圧開放状態にする。
[カム9]
カム9は、前記4行程i〜ivで一回転するカムシャフト8に設けられており、カムシャフト8と共に回転する。そして、このカム9の外周面には、伝達機構10のファーストフォロア11に当接するファーストカムプロフィールFが設けられている。そのファーストカムプロフィールFは、ベース円9aの外周面からなるベース円プロフィールFaと、ノーズ9bの外周面からなるノーズプロフィールFbと、部分開放用突起9cの外周面からなる部分開放用プロフィールFcとから構成されている。
よって、前記4行程i〜iv内には、ベース円プロフィールFaがファーストフォロア11に当接するベース円区間Aと、ノーズプロフィールFbがファーストフォロア11に当接するノーズ区間Bと、部分開放用プロフィールFcがファーストフォロア11に当接する部分開放用区間Cとがある。そして、カム9は、ベース円区間Aでは、ノーズ9b及び部分開放用突起9cのいずれでもファーストフォロア11を押動せず、ノーズ区間Bでは、ノーズ9bでファーストフォロア11を押動し、部分開放用区間Cでは、部分開放用突起9cでファーストフォロア11を押動する。
その部分開放用区間Cは、ノーズ区間Bと、第二動弁機構が吸気用のバルブを前記所定時に開放する他弁所定時開放区間Oとの両区間B,O以外の全ての区間を含んでいる。よって、前記所定時には、この可変動弁機構1と第二動弁機構との協働で、前記4行程i〜ivを通して常に吸気用又は排気用のいずれかのバルブを開放する。
詳しくは、ベース円区間Aは、他弁所定時開放区間O内に収まっており、吸気行程i(0〜90°)の中間部のみからなる。また、部分開放用区間Cは、吸気行程i(0〜90°)の後半(45〜90°)のベース円区間Aの後端よりも後の部分と、圧縮行程ii(90〜180°)の全部と、膨張行程iii(180〜270°)の前半(180〜225°)の全部と後半(225〜270°)の前寄りの部分とからなる。また、ノーズ区間Bは、膨張行程iii(180〜270°)の後半(225〜270°)の部分開放用区間Cの後端よりも後の部分と、排気行程iv(270〜360°)の全部と、吸気行程i(0〜90°)の前半(0〜45°)のベース円区間Aの前端よりも前の部分とからなる。なお、上記の括弧書きは、排気行程と吸気行程との間(上死点)でのカム9の回転角度を基準(0°)にした、カム9の回転角度(0〜360°)を示している。
[伝達機構10]
伝達機構10は、ファーストフォロア11と、伝達部材12と、揺動部材15と、セカンドフォロア21と、ロッカアーム25とを含み構成されている。ファーストフォロア11は、ローラ状の部材であって、可変装置30の第二制御リンク32bに回動可能に支持されている。また、伝達部材12は、ファーストフォロア11と同じく、第二制御リンク32bに回動可能に支持されており、揺動部材15に当接している。
また、揺動部材15は、可変装置30の制御シャフト31に相対揺動可能に支持されており、その外周面には、セカンドフォロア21に当接するセカンドカムプロフィールSが設けられている。そのセカンドカムプロフィールSは、円弧状に延びるベース円プロフィールSaと、円弧状から径方向外方に徐々に離れる方向に延びるノーズプロフィールSbとから構成されている。そして、揺動部材15に対しては、図示しないロストモーションスプリングが設けられており、そのロストモーションスプリングで、揺動部材15及び伝達部材12を介して、ファーストフォロア11をカム9に付勢している。
また、セカンドフォロア21は、ローラ状の部材であって、ロッカアーム25に回動可能に支持されている。そのロッカアーム25は、ラッシュアジャスタ26に揺動可能に支持されており、バルブ6に当接している。そのラッシュアジャスタ26は、有底筒状のボディ26aと、下部がボディ26aに挿入されて上端部でロッカアーム25を支持したプランジャ26bとを備えている。そして、セカンドフォロア21とセカンドカムプロフィールS(揺動部材15)との間にクリアランスが発生すると、ボディ26aからプランジャ26bが繰り出すことでクリアランスを埋める。また、ロッカアーム25からプランジャ26bに下方に負荷が加わるとボディ26aにプランジャ26bが退入する。
詳しくは、プランジャ26bの退入時には、ボディ26aの内部にある高圧油室内の油がプランジャ26bの内部にある低圧油室にリーク路からリークすることで流動抵抗が生じる。そのため、ボディ26aにプランジャ26bが徐々にゆっくりと退入する。また、プランジャ26bの繰出し時には、ボディ26aの内部にあるバネの復元力でボディ26aからプランジャ26bが繰り出される。このとき、低圧油室の油は高圧油室にリーク路よりも広くて逆止弁のついた流路から流れ込む。そのため、プランジャ26bの退入時ほどの流動抵抗は生じず、ボディ26aからプランジャ26bが速やかに繰り出す。
そして、伝達機構10は、カム9の回転時にはその駆動力を、ファーストフォロア11 → 伝達部材12 → 揺動部材15 → セカンドフォロア21 → ロッカアーム25 → バルブ6の順に伝えることで、バルブ6を駆動する。
[可変装置30]
可変装置30は、所定時以外の通常時には、ノーズ区間Bでのバルブ6のリフト量を所定量以下にすることで、部分開放用区間Cではバルブ6を開放しない通常状態にし、前記所定時には、ノーズ区間Bでのバルブ6のリフト量を前記所定量以上にすることで、部分開放用区間Cでもバルブ6を開放する圧開放状態にする。
この可変装置30は、カムシャフト8と平行に延びる制御シャフト31と、制御シャフト31をその周方向に回動させる変位装置(図示略)と、制御シャフト31の力(制御力)を伝達機構10に伝える制御機構32とを含み構成されている。
そして、制御機構32は、第一制御リンク32aと、第二制御リンク32bとを含み構成されている。その第一制御リンク32aは、制御シャフト31からその径方向に延びており、制御シャフト31と共に回動する。また、第二制御リンク32bは、第一制御リンク32aに関節部jを介して相対回動可能に連結されおり、前述の通り、ファーストフォロア11と伝達部材12とを回動可能に支持している。
そして、可変装置30は、変位装置(図示略)で制御シャフト31を回動させることで、その力(制御力)を、制御シャフト31 → 第一制御リンク32a → 第二制御リンク32b → 伝達部材12 → 揺動部材15の順に伝えて、各区間A,B,Cでの揺動部材15の角度を、制御シャフト31の軸線周りに変更する。
[可変装置30の具体的機能]
具体的には、図3(a)に示すように、変位装置(図示略)で制御シャフト31をその軸線回りに一方(揺動部材15のリフト方向)に回動させることで、各区間A,B,C(図では部分開放用区間C)での揺動部材15の角度を、同じ軸線回りに逆に他方(反リフト方向)にシフトさせる。これにより、図4(b)の「低リフト状態(通常状態)」に示すように、セカンドカムプロフィールSに対するセカンドフォロア21の当接区間(当接点tの軌跡)が、ノーズプロフィールSb側(同図の右側)からベース円プロフィールSa側(左側)にシフトする。これにより、図5の「低リフト状態(通常状態)」に示すように、排気用のバルブ6のリフト量及び作用角が減少する。
また、図3(b)に示すように、変位装置(図示略)で制御シャフト31をその軸線回りに他方(揺動部材15の反リフト方向)に回動させることで、各区間A,B,C(図では部分開放用区間C)での揺動部材15の角度を、同じ軸線回りに逆に一方(リフト方向)にシフトさせる。これにより、図4(b)の「高リフト状態(通常状態)」に示すように、セカンドカムプロフィールSに対するセカンドフォロア21の当接区間(当接点tの軌跡)が、ベース円プロフィールSa側(同図の左側)からノーズプロフィールSb側(右側)にシフトする。これにより、図5の「高リフト状態(通常状態)」に示すように、排気用のバルブ6のリフト量及び作用角が増大する。
そして、その状態(高リフト状態)から、図3(c)に示すように、変位装置(図示略)で制御シャフト31をその軸線回りに他方(揺動部材15の反リフト方向)に更に回動させることで、各区間A,B,C(図では部分開放用区間C)での揺動部材15の角度を、同じ軸線回りに逆に一方(リフト方向)に更にシフトさせる。これにより、セカンドカムプロフィールSに対するセカンドフォロア21の当接区間(当接点tの軌跡)は、図4(b)の「圧開放状態」に示すように、ベース円プロフィールSa側(同図の左側)からノーズプロフィールSb側(右側)に更にシフトする。そして、部分開放用区間Cでの当接点tの位置が、ノーズプロフィールSb内に入る。これにより、図5の「圧開放状態」に示すように、排気用のバルブ6のリフト量及び作用角が更に増大するとともに、部分開放用区間Cでもバルブ6を開放するようになる。よって、通常状態から圧開放状態に切り換わる。
[実施例1の効果]
本実施例1によれば、次の[a]〜[c]の効果を得ることができる。
[a]内燃機関の始動時や減速時等の所定時に、部分開放用区間Cでバルブ6を開放する圧開放状態にすることで、前記所定時に気筒内での圧縮抵抗と膨張抵抗とを低減することができる。そのため、燃費の向上に繋がる。
具体的には、内燃機関の始動時に、気筒内での圧縮抵抗や膨張抵抗を低減することで、該始動時にモータで加えるべき負荷を低減して、消費電力を抑えることができる。そのため、燃費向上に繋がる。そして、このような効果は、前記内燃機関がハイブリッドエンジンやアイドルストップを行うエンジンである場合等、エンジンを始動する頻度が多い場合に特に顕著に得られる。また、内燃機関の減速時に、気筒内での圧縮抵抗や膨張抵抗を低減することで、エンジンブレーキを抑えることができる。そのため、これも、燃費向上に繋がる。
[b]前記4行程i〜iv内にはベース円区間Aがあるため、たとえ圧開放状態が続いても、プランジャ26bが伝達機構10を介してノーズ9bや部分開放用突起9cに負荷され続けることがない。そして、ベース円区間Aがくる度にボディ26aからプランジャ26bが繰り出し、その度にプランジャ26bが元の位置に復帰する。よって、プランジャ26bが沈み続ける心配がない。そのため、圧開放状態から通常状態に戻したときに、プランジャ26bの沈み込みが原因でセカンドフォロア21とセカンドカムプロフィールS(揺動部材15)との間にクリアランスが生じて、ロッカアーム25及びセカンドフォロア21の支持が不安定になる、といった心配がない。
[c]前記所定時には、前記4行程i〜ivを通して常に吸気用又は排気用のいずれかのバルブが開放されるので、気筒内での圧縮抵抗及び膨張抵抗を、前記4行程i〜ivを通して常に低減することができる。
図6〜8に示す本実施例2の可変動弁機構2は、実施例1と比較して、次の点で相違し、その他の点である。
[伝達機構10]
すなわち、ファーストフォロア11は、伝達リンク14に回動可能に支持されており、実施例1でいう「第二制御リンク32b」には支持されていない。その伝達リンク14は、揺動部材15に関節部jを介して相対回動可能に連結されており、実施例1でいう「伝達部材12」はない。また、揺動部材15は、制御シャフト31とは別の支持シャフト16に揺動可能に支持されており、制御シャフト31には支持されていない。そして、伝達機構10は、カム9の回転時にはその駆動力を、ファーストフォロア11 → 伝達リンク14 → 揺動部材15 → セカンドフォロア21 → ロッカアーム25 → バルブ6の順に伝えることで、バルブ6を駆動する。
[可変装置30]
また、制御機構32は、制御シャフト31からその径方向に突出してファーストフォロア11に当接した制御カム32cを備えており、実施例1でいう「第一制御リンク32a」及び「第二制御リンク32b」はない。その制御カム32cは、制御シャフト31と共に回動する。
そして、可変装置30は、変位装置(図示略)で制御シャフト31を回動させることで、その力(制御力)を、制御シャフト31 → 制御カム32c → ファーストフォロア11 → 伝達リンク14 → 揺動部材15の順に伝えて、各区間A,B,Cでの揺動部材15の角度を、支持シャフト16の軸線回りに変更する。
この可変装置30の具体的機能の説明は、実施例1の[可変装置30の具体的機能]での説明と、「図3」を「図8」に読み替え、「同じ軸線回り」を「支持シャフト16の軸線回り」に読み替えるとともに、「図4」及び「図5」に関する記載を省いて同様である。
[実施例2の効果]
本実施例2でも、実施例1に記載の[a]〜[c]の効果を得ることができる。
図9〜11に示す本実施例3の可変動弁機構3は、実施例2と比較して、次の点で相違し、その他の点で同様である。
[伝達機構10]
すなわち、ファーストフォロア11は、揺動部材15に回動可能に支持されており、実施例2でいう「伝達リンク14」はない。また、揺動部材15は、カムシャフト8に相対回転を許容しつつ係合した支持部材17に相対揺動可能に支持されており、実施例2でいう「支持シャフト16」はない。
また、セカンドフォロア21は、第二揺動部材22に回動可能に支持されており、ロッカアーム25には支持されていない。その第二揺動部材22は、カムシャフト8と平行に延びる支持シャフト23に揺動可能に支持されている。そして、ロストモーションスプリング(図示略)は、揺動部材15に対してではなく、第二揺動部材22に対して設けられている。また、ロッカアーム25は、第二揺動部材22に当接したサードフォロア24を揺動可能に支持しており、セカンドフォロア21は支持していない。
そして、伝達機構10は、カム9の回転時にはその駆動力を、ファーストフォロア11 → 揺動部材15 → セカンドフォロア21 → 第二揺動部材22 → サードフォロア24 → ロッカアーム25 → バルブ6の順に伝えることで、バルブ6を駆動する。
[可変装置30]
また、制御機構32は、制御シャフト31からその径方向に延びて揺動部材15に対して自身の長さ方向に相対変位可能に係合した制御リンク32dを備えており、実施例2でいう「制御カム32c」はない。その制御リンク32dは、制御シャフト31と共に回動する。
そして、可変装置30は、変位装置(図示略)で制御シャフト31を回動させることで、その力(制御力)を、制御シャフト31 → 制御リンク32d → 揺動部材15の順に伝えて、各区間A,B,Cでの揺動部材15の位置を、カムシャフト8の軸線回りに変更する。
この可変装置30の具体的機能の説明は、実施例1の[可変装置30の具体的機能]での説明と、「図3」を「図11」に読み替え、「揺動部材15の角度」を「揺動部材15の位置」に読み替え、「同じ軸線回り」を「カムシャフト8の軸線回り」に読み替えるとともに、「図4」及び「図5」に関する記載を省いて同様である。
[実施例3の効果]
本実施例3でも、実施例1に記載の[a]〜[c]の効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもでき、例えば、可変動弁機構1〜3を吸気用のバルブに対して設置してもよい。
1 可変動弁機構(実施例1)
2 可変動弁機構(実施例2)
3 可変動弁機構(実施例3)
6 バルブ
9 カム
9a ベース円
9b ノーズ
9c 部分開放用突起
10 伝達機構
26 ラッシュアジャスタ
26a ボディ
26b プランジャ
30 可変装置
i 吸気行程
ii 圧縮行程
iii 膨張行程
iv 排気行程
A ベース円区間
B ノーズ区間
C 部分開放用区間
O 他弁所定時開放区間

Claims (3)

  1. 吸気行程(i)と圧縮行程(ii)と膨張行程(iii)と排気行程(iv)との4行程(i〜iv)でサイクルする内燃機関の吸気用又は排気用の一方のバルブ(6)を駆動する可変動弁機構(1〜3)と、他方のバルブを駆動する第二動弁機構とを含み構成され、
    可変動弁機構(1〜3)は、ベース円(9a)とベース円(9a)から突出したノーズ(9b)とを備えたカム(9)と、カム(9)の駆動力をバルブ(6)に伝える伝達機構(10)と、伝達機構(10)を操作することでバルブ(6)の駆動状態を変更する可変装置(30)とを含み構成され、
    カム(9)は、ベース円(9a)からノーズ(9b)よりも低く突出して、少なくとも圧縮行程(ii)の後半の一部又は膨張行程(iii)の前半の一部を含む部分開放用区間(C)で伝達機構(10)に作用する部分開放用突起(9c)を備え、部分開放用区間(C)は、ノーズ(9b)が伝達機構(10)に作用するノーズ区間(B)と、第二動弁機構が他方のバルブを前記所定時に開放する他弁所定時開放区間(O)との両区間(B,O)以外の全ての区間を含み、
    可変装置(30)は、内燃機関の始動時を含む所定時には、該所定時以外の通常時よりも最大リフト量を大きくして、部分開放用区間(C)でバルブ(6)を開放する圧開放状態にし、前記通常時には、前記所定時よりも最大リフト量を小さくして、部分開放用区間(C)でバルブ(6)を開放しない通常状態にし、該通常状態内で最大リフト量を変更し、
    前記所定時には、前記可変動弁機構(1〜3)と第二動弁機構との協働で、前記4行程(i〜iv)を通して常に吸気用又は排気用のいずれかのバルブを開放する吸排気用の動弁機構。
  2. ボディ(26a)とプランジャ(26b)とを備え、伝達機構(10)の所定の箇所にクリアランスが生じると、ボディ(26a)からプランジャ(26b)が繰り出すことでクリアランスを埋め、伝達機構(10)からプランジャ(26b)に負荷が加わるとボディ(26a)にプランジャ(26b)が退入するラッシュアジャスタ(26)を備え、
    前記4行程(i〜iv)内には、ノーズ(9b)及び部分開放用突起(9c)のいずれも伝達機構(10)に作用しないベース円区間(A)が設けられた請求項1記載の吸排気用の動弁機構。
  3. 前記所定時は、内燃機関の減速時を含む請求項1又は2記載の吸排気用の動弁機構。
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