JP6153131B2 - ブルーロータス様香料組成物 - Google Patents
ブルーロータス様香料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6153131B2 JP6153131B2 JP2013108852A JP2013108852A JP6153131B2 JP 6153131 B2 JP6153131 B2 JP 6153131B2 JP 2013108852 A JP2013108852 A JP 2013108852A JP 2013108852 A JP2013108852 A JP 2013108852A JP 6153131 B2 JP6153131 B2 JP 6153131B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- blue lotus
- parts
- fragrance
- fragrance composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Seasonings (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
従って、本発明の課題は、ブルーロータスの香気の再現性が高く、かつ、優れた嗜好性を有する香料組成物を提供することにある。
また、本発明は、上記のブルーロータス様香料組成物を含有する香粧品又は飲食品を提供するものである。
β−イオノン(4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン)は、ウッディの香りを有する成分として知られており、市販品を用いることができる。
(A)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量は、ブルーロータスの花の香気再現性の点から、50質量%以上が好ましく、55質量%以上がより好ましく、57質量%以上がさらに好ましく、また、70質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましく、63質量%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、50〜70質量%であることが好ましく、55〜65質量%であることがより好ましく、57〜63質量%であることがさらに好ましい。
<3>(A)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、好ましくは50〜70質量%、より好ましくは55〜65質量%、さらに好ましくは57〜63質量%である<1>又は<2>のブルーロータス様香料組成物。
<4>(B)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは36質量部以上、より好ましくは42質量部以上、さらに好ましくは46質量部以上であり、また、好ましくは58質量部以下、より好ましくは55質量部以下、さらに好ましくは54質量部以下である<1>〜<3>のブルーロータス様香料組成物。
<5>(B)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは36〜58質量部、より好ましくは42〜55質量部、さらに好ましくは46〜54質量部である<1>〜<4>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<6>(2S)−β−イオノールと(2R)−β−イオノールの質量比が、好ましくは6:1〜3:1、より好ましくは3:1〜7:4である<1>〜<5>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<7>(C)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは1.6質量部以上、より好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上であり、また、好ましくは17質量部以下、より好ましくは14質量部以下、さらに好ましくは12質量部以下である<1>〜<6>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<8>(C)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは1.6〜17質量%、より好ましくは3〜14質量%、さらに好ましくは5〜12質量%である<1>〜<7>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<9>さらに(D)ジヒドロ−β−イオノン及び/又はメチルベンゾエートを含有する<1>〜<8>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<10>(D)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは0.08質量部以上、より好ましくは0.16質量部以上、さらに好ましくは0.8質量部以上であり、また、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3.4質量部以下、さらに好ましくは2.5質量部以下である<9>のブルーロータス様香料組成物。
<11>(D)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対して、好ましくは0.08〜5質量%、好ましくは0.16〜3.4質量%、さらに好ましくは0.8〜2.5質量%である<9>又は<10>のブルーロータス様香料組成物。
<12>さらに(E)ベンジルアルコール、リナロール、シス−3−ヘキセニルアセテート及びシス−3−ヘキセノールから選ばれる1種又は2種以上を含有する<1>〜<11>のいずれかのブルーロータス様香料組成物。
<13>(E)成分のブルーロータス様香料組成物中の含有量が、(A)成分100質量部に対してベンジルアルコールが0.8〜17質量部(好ましくは1.6〜34質量部)、リナロールが0.16〜5質量部(好ましくは0.8〜3.5質量部)、シス−3−ヘキセニルアセテートが0.015〜3.5質量部(好ましくは0.16〜1.6質量部)、シス−3−ヘキセノールが0.008〜3.5質量部(好ましくは0.16〜1.6質量部)である<12>のブルーロータス様香料組成物。
<14><1>〜<13>のいずれかのブルーロータス様香料組成物を含有する香粧品又は飲食品。
<15>ブルーロータス様香料組成物の含有量が、好ましくは0.0001〜100質量%、より好ましくは0.1〜50質量%である<14>の香粧品。
<16>ブルーロータス様香料組成物の含有量が、好ましくは0.0001〜10質量%、より好ましくは0.001〜1質量%である<14>の飲食品。
下記の試験例及び実施例で用いた試料は下記のものを用いた。
(試料1):(2S)−β−イオノール
(2S)−β−イオノールは以下のように調製した。文献(Akai, S. et al. Organic Letters 2010年,12巻,4900-4903頁)の方法に従い、市販のβ−イオノンをNaBH4を用いて還元し(±)−β−イオノールを得た。(±)−β−イオノール(2.0g,10mmol)、Candida antarctica lipase B(ロシュ・ダイアグノスティックス製、6.0g)および酢酸ビニル(2.0mL)のアセトニトリル(80mL)懸濁液を室温で6.5時間攪拌した。セライトを通して反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。本品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10:1)で精製し、(2S)−β−イオノール(0.90g,45%,99%ee)と(2R)−O−アセチル−β−イオノール(1.1g,46%,99%ee)を得た。(2S)−β−イオノールの光学純度は、ダイセルCHIRALCEL OD−H(hexane/i−PrOH=99.9:0.1)カラムを用いるHPLC分析によって決定した。
(2R)−O−アセチル−β−イオノール。無色液体。本品の1H NMR並びに13C NMRデータは文献値(Akai, S. et al. Organic Letters 2010年,12巻,4900-4903頁)とよく一致した。
(2R)−β−イオノールは以下のように調製した。上記(2R)−O−アセチル−β−イオノール(99%ee,0.56g,2.4mmol)、炭酸カリウム(0.84g,6.1mmol)ならびにメタノール(8mL)の混合物を室温で2時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5:1)で精製し、(2R)−β−イオノール(0.45g,94%,99%ee)を得た。無色液体。
表2の香料組成物からなるブルーロータス様香料組成物を製造した。得られた実施例及び比較例について、ブルーロータスの香気を想起させるか否かを官能評価した。評価方法及び評価点に示す。また、参考例及び比較例1は下記のようにして製造した。
摘んだ直後のブルーロータス100gを密閉ガラス容器に入れ、そこに窒素ガスを導入し、出口から流出してくる気体を、液体窒素中で捕集し、液状のブルーロータスの香気成分を約0.2mg得た。
ブルーロータス300gをヘキサン溶液1Lで1時間浸漬し、その後、デカンテーションして花を除去した。残ったヘキサン溶液を蒸留し、乾燥固化させてブルーロータス抽出物3gを得た。得られたブルーロータス抽出物にエチルアルコール100gを加え、加熱して完全溶解させた後、冷却濾過して固形分を除去した。残ったエチルアルコールを蒸留して除き、ブルーロータスの香気(アブソリュート)成分約0.5gを得た。
参考例のブルーロータスの香気と実施例及び比較例の香料組成物との匂いの対比を、専門パネラー5名による官能評価により行った。ブルーロータスの香気(参考例)が再現されているか、香りの特徴が表現されているかなどの観点から、下記評価点による合計点として表2に合わせて示す。
(評価点)
5点:非常にブルーロータスの香りの特徴が表現され、似ている。
4点:ブルーロータスの香りの特徴が表現され、似ている。
3点:ブルーロータスの香りを認める。
2点:すこしブルーロータスの香りを認める。
1点:類似するところなし。
水相、アルコール相を各々均一に溶解し、水相とアルコール相とを混合攪拌分散して可溶化を行い、次いで容器に充填する。使用時には内容物を均一になるよう振って使用する。
Claims (5)
- (A)β−イオノン、(B)β−イオノール、及び(C)β−フェニルエチルアルコールを含有し、(B)成分中の(2S)−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル−1−イル)−3−ブテン−2−オールと(2R)−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル−1−イル)−3−ブテン−2−オールの質量比が、9:1〜3:2であるブルーロータス様香料組成物。
- ブルーロータス様香料組成物中、(A)成分100質量部に対して、(B)成分を36〜58質量部、(C)成分を1.6〜17質量部含有する請求項1に記載のブルーロータス様香料組成物。
- さらに、(D)ジヒドロ−β−イオノン及び/又はメチルベンゾエートを含有する請求項1又は2に記載のブルーロータス様香料組成物。
- さらに、(E)ベンジルアルコール、リナロール、シス−3−ヘキセニルアセテート及びシス−3−ヘキセノールから選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のブルーロータス様香料組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブルーロータス様香料組成物を含有する香粧品又は飲食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108852A JP6153131B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | ブルーロータス様香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108852A JP6153131B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | ブルーロータス様香料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014227383A JP2014227383A (ja) | 2014-12-08 |
JP6153131B2 true JP6153131B2 (ja) | 2017-06-28 |
Family
ID=52127569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013108852A Active JP6153131B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | ブルーロータス様香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6153131B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7332601B2 (ja) | 2019-04-01 | 2023-08-23 | 日本電気硝子株式会社 | Li2O-Al2O3-SiO2系結晶化ガラス |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09110683A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-04-28 | Lion Corp | 口腔用抗菌剤及び口腔用組成物 |
JP5546192B2 (ja) * | 2009-09-28 | 2014-07-09 | 小川香料株式会社 | 香料組成物 |
JP5721986B2 (ja) * | 2010-09-24 | 2015-05-20 | 高砂香料工業株式会社 | 精神鎮静用組成物 |
WO2013018805A1 (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | 山本香料株式会社 | 糞便臭抑制用フレグランス、それを用いたマイクロカプセル化フレグランス、糞便臭抑制機能付き繊維製品、糞便臭抑制用ペレット、マイクロカプセル化フレグランス噴霧スプレー及び糞便臭抑制用スプレー |
-
2013
- 2013-05-23 JP JP2013108852A patent/JP6153131B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7332601B2 (ja) | 2019-04-01 | 2023-08-23 | 日本電気硝子株式会社 | Li2O-Al2O3-SiO2系結晶化ガラス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014227383A (ja) | 2014-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5912482B2 (ja) | メントール含有混合物 | |
CA3048858A1 (en) | Methylmenthol derivative and cool-sensation imparter composition containing same | |
US8575086B2 (en) | Flavor and fragrance compositions | |
JP6153131B2 (ja) | ブルーロータス様香料組成物 | |
JP5655258B2 (ja) | 7,10,13−ヘキサデカトリエン−16−オリド、およびそれを含有する香料組成物、香粧品、飲食品、トイレタリー品 | |
JP4393824B2 (ja) | 香料組成物 | |
JP5654264B2 (ja) | 茶花様香料組成物 | |
JP6001031B2 (ja) | 香味変調剤 | |
JP2006219413A (ja) | 香粧品用香料組成物 | |
JP2003013088A (ja) | 香気・香味・香喫味付与組成物およびそれを添加した飲食物、香水、化粧品およびたばこ | |
JP6099141B2 (ja) | ボロニア様香料組成物 | |
CN110621287A (zh) | 包含精油的组合物 | |
JP6283416B2 (ja) | 2,2,6−トリメチルシクロヘキサンカルボン酸の誘導体 | |
JP5889616B2 (ja) | 香料組成物 | |
JPH11189783A (ja) | 香気・香味・香喫味付与組成物およびそれを添加した飲食物、香水、化粧品およびたばこ | |
JPWO2020075820A1 (ja) | 香料組成物 | |
JP5102036B2 (ja) | 光学活性テアスピランの製造方法 | |
CN100551898C (zh) | 水杨酸4-庚烯-2-基酯及其作为芳香成分的用途 | |
JP2006225643A (ja) | 香料組成物 | |
FR2952529A1 (fr) | Composition parfumante anhydre comprenant au moins un alcool volatil et au moins un alcane lineaire volatil ; procede de parfumage | |
KR102675492B1 (ko) | 장미 향취를 재현하는 향료 조성물 및 이의 제조방법 | |
JP2019099615A (ja) | 香料組成物、これを含有する飲食品および香粧品、ならびにアセタール化合物およびその製造方法 | |
JPH07119434B2 (ja) | 香料組成物 | |
JP2022078149A (ja) | チオフェノン化合物及び香料組成物 | |
CN1328268C (zh) | 具有花香特性的香料成分 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160310 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6153131 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |