JP6152896B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

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Description

本発明は、非可逆回路素子、特に、マイクロ波帯で使用されるアイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子に関する。
従来より、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子は、予め定められた特定方向にのみ信号を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有している。この特性を利用して、例えば、アイソレータは、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に使用されている。
この種の非可逆回路素子として、特許文献1には、図11に示すように、フェライト10に形成した2本の中心電極21,22(インダクタンス素子L1,L2)とコンデンサC1,C2とで2組のLC並列共振回路を構成し、中心電極21,22のそれぞれの一端間に抵抗素子Rを直列に接続したものが記載されている。
特許文献1に記載の非可逆回路素子においては、入力端子INに高周波信号が入力されると(順方向)、ポートP1,P2が同位相となり、抵抗素子Rに電流が流れないので挿入損失が小さくなる。一方、出力端子OUTに高周波電流が入力されると(逆方向)、ポートP1,P2に電位の位相差が発生し、抵抗素子Rに電流が流れて高周波電流が大きく減衰される(アイソレーション特性が得られる)。
しかしながら、ポートP1,P2の電位の位相差が大きくなる高周波信号の周波数領域が限定されることから、広帯域にわたって好ましいアイソレーション特性を得ることが困難であった。
また、特許文献2には、抵抗素子にLC直列共振回路を接続することにより、アイソレーション特性を広帯域化することが記載されている。特許文献2に記載の技術は、LC直列共振回路の共振特性により抵抗素子を広帯域に整合させることにより、アイソレーション特性の広帯域化を図っている。
特開2001−237613号公報 特許第4155342号公報
本発明の目的は、広帯域にわたって良好なアイソレーション特性を得ることのできる非可逆回路素子を提供することにある。
本発明の第1の形態である非可逆回路素子は、
永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極と、
を備え、
前記複数の中心電極のうち、第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、
前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されており、
第1中心電極の他端及び第2中心電極の他端は第3入出力ポートに接続されていること、
を特徴とする。
本発明の第2の形態である非可逆回路素子は、
永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された第1中心電極、第2中心電極及び第3中心電極と、
を備え、
前記第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
前記第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
前記第3中心電極はその一端が第3入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
前記第1中心電極、前記第2中心電極及び前記第3中心電極にそれぞれ容量素子が並列に接続されて第1LC並列共振回路、第2LC並列共振回路及び第3LC並列共振回路が形成されており、
前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されていること、
を特徴とする。
本発明の第3の形態である非可逆回路素子は、
永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された第1中心電極及び第2中心電極と、
を備え、
前記第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
前記第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
前記第1中心電極及び前記第2中心電極にそれぞれ容量素子が並列に接続されて第1LC並列共振回路及び第2LC並列共振回路が形成されており、
前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されていること、
を特徴とする。
前記非可逆回路素子においては、逆方向に高周波信号が入力されると、第1入出力ポートと第2入出力ポートに電位の位相差が発生し、抵抗素子に電流が流れて高周波信号が大きく減衰される。移相回路が抵抗素子に直列に接続されていることから、この位相差が広帯域にわたって大きくなり、アイソレーション特性が広帯域にわたって改善される。
本発明の第4の形態である非可逆回路素子は、
永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極と、
を備え、
前記複数の中心電極のうち、第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、
前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されており、
前記移相回路がインダクタンス素子と容量素子とで構成されるLC並列共振回路であること、
を特徴とする。
本発明によれば、広帯域にわたって良好なアイソレーション特性を得ることができる。
第1実施例である非可逆回路素子の等価回路図である。 前記非可逆回路素子の分解斜視図である。 図2に示したフェライト・磁石組立体を示す分解斜視図である。 前記非可逆回路素子の位相特性を示すグラフグラフである。 前記非可逆回路素子のアイソレーション特性を示すグラフである。 前記非可逆回路素子の挿入損失特性を示すグラフである。 第2実施例である非可逆回路素子の等価回路図である。 第3実施例である非可逆回路素子の等価回路図である。 第4実施例である非可逆回路素子の等価回路図である。 第5実施例である非可逆回路素子の等価回路図である。 従来の非可逆回路素子の等価回路図である。 図11に示した非可逆回路素子の位相特性を示すグラフである。
以下、本発明に係る非可逆回路素子の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図において同じ部材、部分には共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施例、図1〜図6参照)
第1実施例である非可逆回路素子は、図1に示す等価回路にて構成されている。即ち、一対の永久磁石31(図2、図3参照)と、永久磁石31により直流磁界が印加される磁性体10(以下、フェライトと記す)と、フェライト10に互いに絶縁状態で交差して配置された第1中心電極21及び第2中心電極22と、を備えている。そして、第1中心電極21はその一端が第1入出力ポートP1に接続され、他端がグランドに接続されている。第2中心電極22はその一端が第2入出力ポートP2に接続され、他端がグランドに接続されている。
第1中心電極21及び第2中心電極22にそれぞれ容量素子C1,C2が並列に接続されて第1LC並列共振回路及び第2LC並列共振回路が形成されている。第1入出力ポートP1と第2入出力ポートP2との間に抵抗素子Rが直列に接続されるとともに、移相回路(インダクタンス素子L5と容量素子C5とで構成されるLC並列共振回路)が抵抗素子Rに直列に接続されている。さらに、第1入出力ポートP1と入力端子INとの間に入力インピーダンス整合用の容量素子Cs1が接続されている。第2入出力ポートP2と出力端子OUTとの間に出力インピーダンス整合用の容量素子Cs2が接続されている。
以上の回路構成からなる2ポート型アイソレータ1においては、入力端子INからポートP1に高周波信号が入力されると(順方向)、ポートP1,P2が同位相となり、抵抗素子Rに電流が流れないので挿入損失が小さい状態で出力端子OUTに伝送される。インダクタンス素子L5と容量素子C5とで構成されるLC並列共振回路にも高周波信号が流れないので、挿入損失が増大することはない。
一方、出力端子OUTからポートP2に高周波信号が入力されると(逆方向)、ポートP1,P2に高周波信号の位相差が発生し、抵抗素子Rに電流が流れて高周波電流が大きく減衰(アイソレーション)される。但し、高周波電流は抵抗素子Rで全てが消費されず、一部はポートP1に伝送される。この逆方向伝送時において、中心電極21,22を流れるルートを伝送ルート(1)とし、抵抗素子Rを流れるルートを伝送ルート(2)とした場合、伝送ルート(1)及び伝送ルート(2)をそれぞれ流れる高周波信号の位相差が180度に近いほど、互いの電流が打ち消し合う程度が大きくなり、アイソレーション特性が良好なものとなる。
第1実施例における逆方向の位相差特性を図4に示す。比較のために、図11に示した従来例における逆方向の位相差特性を図12に示す。周波数が5150MHz、5512.5MHz及び5875MHzのそれぞれにおいて、図4に示す第1実施例のほうが図12に示す従来例よりも大きな位相差を生じている。各周波数における位相差を以下の表1A,1Bに示す。ちなみに、順方向の各周波数における位相差を以下の表1C,1Dに示す。
第1実施例において、具体的なアイソレーション特性に関しては図5の曲線Aに示すとおりである。これに対して、図11に示した従来例のアイソレーション特性は図5の曲線Bに示すとおりである。両者を比較すると明らかなように、第1実施例においては、アイソレーション特性が15dB以下である周波数帯域は従来例と比較して広く、広帯域にわたってアイソレーション特性が改善されている。各周波数におけるアイソレーション特性の減衰量を以下の表1Eに示す。
Figure 0006152896
第1実施例において、具体的な挿入損失特性に関しては図6の曲線Aに示すとおりである。これに対して、図11に示した従来例の挿入損失特性は図6の曲線Bに示すとおりである。両者を比較すると、第1実施例では5150MHz付近の挿入損失が改善されている。これは、インダクタンス素子L5と容量素子C5とで構成されるLC並列共振回路の共振周波数を5150MHz付近に設定したため、その周波数では抵抗素子Rが接続されている伝送ルート(2)側のインピーダンスが無限大となり、高周波信号が抵抗素子Rにほとんど流れないためである。
なお、前記特許文献2に記載の非可逆回路素子では、抵抗素子にLC直列共振回路を接続することにより、アイソレーション特性を広帯域化している。ここでは、LC直列共振回路のインピーダンス特性により抵抗素子を広帯域に整合させることにより、アイソレーション特性の広帯域化を図っている。これに対して、本第1実施例である非可逆回路素子では、素子L5,C5によるLC並列共振回路を抵抗素子Rに直列に接続することにより、伝送ルート(1),(2)での高周波信号の位相差を大きくし、アイソレーション特性を改善している。
ここで、2ポート型アイソレータ1における要部の構成について、図2及び図3を参照して説明する。この集中定数型の2ポート型アイソレータ1は、フェライト10の表裏面にそれぞれ接着剤32を介して永久磁石31を貼着したフェライト・磁石組立体9を備えている。そして、組立体9は多層基板6上にフェライト10の主面が垂直方向となるように搭載される。組立体9の直上にはヨーク8が配置される。
第1中心電極21はフェライト10の表裏面に1ターン巻回されており、一端電極21aがポートP1であり、他端電極21bがグランドポートとなる。第2中心電極22はフェライト10の表裏面に第1中心電極21と所定の角度で絶縁状態を保って交差して4ターン巻回されている。なお、この巻回数は任意である。第2中心電極22の一端電極22aがポートP2であり、他端は前記電極21bと共通(グランドポート)である。なお、図3では煩雑さをさけるためにフェライト10の背面側の電極は図示を省略している。
前記回路素子(容量素子C1,C2,C5,Cs1,Cs2、インダクタンス素子L5)は、多層基板6に内蔵されている。これらの回路素子の少なくともいずれかを多層基板6に内蔵することにより、アイソレータ1の小型化を図ることができる。
なお、出力端子OUTから入力され、伝送ルート(1)を流れる高周波信号(逆方向)と、伝送ルート(2)を流れる高周波信号の位相差が180度に近いほど好ましい効果が得られる。このため、前記LC並列共振回路でなくても、所定周波数帯域において、伝送ルート(1)を流れる高周波信号(逆方向)と、伝送ルート(2)を流れる高周波信号の位相差を180度に近づける機能を有する移相回路が設けられていればよい。このような移相回路の例として、例えば、ストリップライン型の伝送線路を用いることもできる。
(第2実施例、図7参照)
第2実施例である非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ2)は、図7に示すように、抵抗素子Rに対して並列にリアクタンス素子Xを接続したものであり、他の構成は前記第1実施例であるアイソレータ1と同様の構成である。本第2実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同じであり、リアクタンス素子Xを設けることにより、アイソレーション特性の中心周波数を調整することができる。アイソレーション特性の中心周波数は、中心電極21,22の交差角度を最適化することにより所望の周波数に合わせ込む。しかし、中心電極21,22の製造上のばらつきなどにより、所望の周波数からずれてしまう場合があり、調整が必要となる。
リアクタンス素子Xとして、容量素子を用いるとアイソレーション特性の中心周波数が低下し、インダクタンス素子を用いると上昇する。この種の容量素子やインダクタンス素子は、チップタイプとして多層基板上に実装してもよく、あるいは、多層基板に内部電極として形成して内蔵してもよい。
非可逆回路素子を量産する場合には、中心電極21,22の製造ロットごとに最適な素子値を有するチップタイプの容量素子やインダクタンス素子を選定することにより、安定したアイソレーション特性が得られる。また、多層基板に内蔵する場合には、内部電極パターンをレーザやリュータなどで切削することにより、容量値やインダクタンス値を調整することができる。
(第3実施例、図8参照)
第3実施例である非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ3)は、図8に示すように、第1ポートP1と出力端子OUTとの間にさらに容量素子Cjを直列に接続したものあり、他の構成は前記第1実施例であるアイソレータ1と同様の構成である。本第3実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同様である。特に、容量素子Cjは、ポートP1,P2間のインピーダンス整合用であり、容量素子Cjの容量値を変えることでアイソレーション特性と挿入損失特性の減衰量の微調整が可能となる。それゆえ、容量素子Cjを設けることにより、所望の特性を容易に得ることができる。
(第4実施例、図9参照)
第4実施例である非可逆回路素子(3ポート型サーキュレータ4)は、図9に示すように、第1中心電極21の他端及び第2中心電極22の他端を第3入出力ポートP3とし、該ポートP3をインピーダンス整合用の容量素子Cs3を介して入出力端子T3に接続したものである。また、第1中心電極21の一端(入出力ポートP1)の入出力部を端子T1、第2中心電極22の一端(入出力ポートP2)の入出力部を端子T2とする。他の構成は前記第1実施例であるアイソレータ1と基本的に同様である。
この3ポート型サーキュレータ4において、端子T1に入力された高周波信号は端子T2に伝送される。端子T2に入力された高周波信号は、素子L2,C2の共振周波数に基づいて主に端子T3に伝送され、端子T2から端子T1へ伝わる信号成分は抵抗素子Rで減衰される。さらに、実施例1に記載したように素子L5,C5によってLC並列共振回路伝送ルート1と伝送ルート2の位相差が180度になるように調整され、アイソレーション特性が良好なものとなる。端子T3に入力された高周波信号は、素子L1,C1の共振周波数に基づいて端子T1に伝送され、かつ、端子T2に伝送されることはない。
(第5実施例、図10参照)
第5実施例である非可逆回路素子(3ポート型サーキュレータ5)は、図10に示すように、第1中心電極21及び第2中心電極22に加えて、第3中心電極23をフェライト10に中心電極21,22とは絶縁状態で交差して配置したものである。第3中心電極23はその一端が第3入出力ポートP3に相当し、当該ポートP3がインピーダンス整合用の容量素子Cs3を介して端子T3に接続される。第3中心電極23の他端はグランドに接続されている。さらに、第3中心電極23に容量素子C3が並列に接続されて第3並列共振回路が形成されている。また、第1中心電極21の一端(入出力ポートP1)の入出力部を端子T1、第2中心電極22の一端(入出力ポートP2)の入出力部を端子T2とする。他の構成は前記第1実施例であるアイソレータ1と基本的に同様である。
この3ポート型サーキュレータ5において、端子T1に入力された高周波信号は端子T2に伝送される。端子T2に入力された高周波信号は、素子L2,C2の共振周波数及び素子L3,C3の共振周波数に基づいて端子T3に伝送され、端子T1へ漏れる信号成分は抵抗素子Rで減衰される。さらに、実施例1に記載したように素子L5,C5によってLC並列共振回路伝送ルート1と伝送ルート2の位相差が180度になるように調整され、端子T1と端子T2の間のアイソレーション特性が良好なものとなる。端子T3に入力された高周波信号は、素子L1,C1の共振周波数及び素子L3,C3の共振周波数に基づいて端子T1に伝送され、かつ、フェライトの非可逆性により端子T2に伝送されることはない。
なお、本実施例においては、入出力ポートP1とP2間に設置されている抵抗R及び素子L5,C5による回路を入出力ポートP2とP3間あるいは入出力ポートP3とP1間に設けるようにしてもよい。このようにすることで、各ポート間で素子L5,C5の素子値を適正に調整し、それぞれのポート間のアイソレーション特性を良好なものにできる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る非可逆回路素子は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、永久磁石31のN極とS極を反転させれば、ポートP1,P2の入出力関係が入れ替わる。また、フェライト・磁石組立体9の構成、特に第1及び第2中心電極21,22の形状などは任意である。
以上のように、本発明は、非可逆回路素子に有用であり、特に、広帯域にわたって良好なアイソレーション特性を得ることができる点で優れている。
1,2,3…2ポート型アイソレータ
4,5…3ポート型サーキュレータ
6…多層基板
10…フェライト
21,22,23…中心電極
31…永久磁石
P1,P2,P3…ポート
C1,C2,C3,C5,Cj…容量素子
L5…インダクタンス素子
R…抵抗素子
X…リアクタンス素子

Claims (8)

  1. 永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
    前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極と、
    を備え、
    前記複数の中心電極のうち、第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されており、
    前記第1中心電極の他端及び前記第2中心電極の他端は第3入出力ポートに接続されていること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
    前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された第1中心電極、第2中心電極及び第3中心電極と、
    を備え、
    前記第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
    前記第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
    前記第3中心電極はその一端が第3入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
    前記第1中心電極、前記第2中心電極及び前記第3中心電極にそれぞれ容量素子が並列に接続されて第1LC並列共振回路、第2LC並列共振回路及び第3LC並列共振回路が形成されており、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されていること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  3. 永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
    前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された第1中心電極及び第2中心電極と、
    を備え、
    前記第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
    前記第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、他端がグランドに接続され、
    前記第1中心電極及び前記第2中心電極にそれぞれ容量素子が並列に接続されて第1LC並列共振回路及び第2LC並列共振回路が形成されており、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されていること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  4. 前記移相回路がインダクタンス素子と容量素子とで構成されるLC並列共振回路であること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  5. 前記抵抗素子に対して並列にリアクタンス素子が接続されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  6. 前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間にいま一つの容量素子が直列に接続されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  7. さらに、前記磁性体を搭載した多層基板を備え、
    前記多層基板には容量素子、前記抵抗素子及びリアクタンス素子の少なくともいずれかが内蔵されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  8. 永久磁石により直流磁界が印加される磁性体と、
    前記磁性体に互いに絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極と、
    を備え、
    前記複数の中心電極のうち、第1中心電極はその一端が第1入出力ポートに接続され、第2中心電極はその一端が第2入出力ポートに接続され、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間に抵抗素子が直列に接続されるとともに、移相回路が前記抵抗素子に直列に接続されており、
    前記移相回路がインダクタンス素子と容量素子とで構成されるLC並列共振回路であること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
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