JP6152878B2 - ステアリングシャフト用回転支持装置及び自動車用ステアリング装置 - Google Patents
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Description
このうちのステアリングシャフトは、操舵輪に舵角を付与する為、ステアリングホイー
ルの動きをステアリングギヤユニットに伝達する。
又、前記軸受は、前記ステアリングシャフトの外周面と、このステアリングシャフトの周囲に設けられた状態で車体に支持された保持部の内周面との間に設けられて、この保持部の内径側に前記ステアリングシャフトを回転自在に支持する。
又、前記止め輪は、前記軸受の内径寄り部分をこのステアリングシャフトに対して、軸方向の位置決めを図り、且つ、軸方向の衝撃荷重が加わった場合にこのステアリングシャフトに対する軸方向の変位を可能に支持すべく、このステアリングシャフトの外周面に形成された係止溝に係止されている。
又、この様な本発明を実施する場合には、追加的に、前記軸受の軸方向端面と前記係止溝に係止した前記止め輪との間部分で前記ステアリングシャフトに、平板状且つ円輪状のワッシャを、軸方向の変位を可能に外嵌する。
この様な構成を採用した場合には、追加的に、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記止め輪側の側面を、この止め輪に当接させる構成を採用できる。
この様な構成を採用した場合には、追加的に、前記軸受又はこの軸受の内径側に設けられた環状のスペーサの軸方向端面と前記ワッシャとの間に、弾性材製で環状の緩衝材を挟持する構成を採用できる。
又、この様な構成を採用した場合には、前記ステアリングシャフトに前記衝撃荷重が加わった場合に、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記止め輪側の側面が、この止め輪を押圧する事により、この止め輪を前記係止溝から離脱させる様に構成する事ができる。
尚、上述の様な構成を採用した場合には、例えば、前記ステアリングシャフトに前記衝撃荷重が加わった場合に、前記緩衝材が押し潰され、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記軸受側の側面と、この軸受の軸方向両側面のうちのこのワッシャ側の側面、又は、この軸受の内径側に設けられた環状のスペーサの軸方向両側面のうち前記ワッシャ側の側面とが当接する構成を採用できる。この様な構成を採用した場合には、この当接に伴って、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記止め輪側の側面が、この止め輪を押圧する事により、この止め輪を前記係止溝から離脱させる様に構成する事ができる。
上述の様な本発明のステアリングシャフト用回転支持装置の発明を実施する場合に、具体的には、請求項2に記載した発明の様に、前記軸受を、内輪の外周面に形成した内輪軌道と外輪の内周面に形成した外輪軌道との間に複数個の玉を転動自在に設けた、単列の玉軸受とする。そして、前記内輪を前記ステアリングシャフトの中間部に、直接又は環状のスペーサを介して外嵌固定する。
この様な構成を採用した場合には、具体的に、前記内輪の軸方向端面と前記係止溝に係止した前記止め輪との間部分で前記ステアリングシャフトに、前記ワッシャを設ける。
このうちのステアリングシャフトは、前側に配置されたロアシャフトの後部と後側に配置されたアッパシャフトの前部とを、トルクの伝達を可能に、且つ、少なくとも衝突事故に伴って加わる衝撃荷重により軸方向の相対変位を可能に組み合わせている。
又、前記ステアリングコラムは、筒状に造られており、前記ステアリングシャフトの軸方向に離隔した2箇所位置を、それぞれ軸受により回転自在に支持している。
そして、これら両軸受のうちの前側の軸受の内径寄り部分を前記ロアシャフトに対して、軸方向の位置決めを図り、且つ、一次衝突に基づく後方への衝撃荷重が加わった場合に前記ロアシャフトに対する軸方向の変位を可能に支持する、回転支持装置により支持している。
特に、請求項5に記載した自動車用ステアリング装置に於いては、前記回転支持装置が、上述した請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフト用回転支持装置である。
そして、前記ステアリングコラムの前端部を前記保持部とすると共に、前記ロアシャフトを請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフトとして、前記ステアリングシャフト用回転支持装置を、このステアリングシャフトと前記保持部との間に設置している。
このうちの構成各部品の低コスト化は、止め輪として、断面円形の線材を曲げ形成して欠円環状としたものを使用する事により図れる。弾性を有する線材を所定長さに切断したものを曲げ形成して前記止め輪に加工すれば、材料の歩留まりをほぼ100%にする事も可能であり、又、加工も、曲げ加工の他に、極く簡単な切断作業を行うのみで足りる。従って、前記止め輪の低コスト化を図れる。この止め輪以外の構成各部品に関しては、前述した従来構造とほぼ同様のものを使用できるので、この止め輪の低コスト化を図る事で、ステアリングシャフト用回転支持装置及び自動車用ステアリング装置全体としての低コスト化を図れる。
「止め輪40」
線材の断面直径 : 2mm
止め輪40の内径 : 15.9mm
材質 : SWP−A、又は、SWP−B
「インナシャフト8b」
外径 : 17mm
材質 : S35C(JIS G 4051の機械構造用炭素鋼)
「係止溝26a」
開口部の軸方向幅寸法W : 1.8mm
両内側面51a、51bの傾斜角度α、β : 36゜±2゜(α=β)
2、2a、2b ステアリングシャフト
3、3a、3b ステアリングコラム
4 ハウジング
5 車体
6 横軸
7、7a、7b アウタシャフト
8、8a、8b インナシャフト
9、9a アウタコラム
10、10a インナコラム
11 第一の自在継手
12 中間シャフト
13 第二の自在継手
14 ステアリングギヤユニット
15 入力軸
16 タイロッド
17 電動モータ
18a、18b、18c 玉軸受
19 内輪
20 内輪軌道
21 外輪
22 外輪軌道
23 玉
24 段差面
25 係止リング
26、26a 係止溝
27 係止爪
28 ロアコラム
29 アッパコラム
30 横軸
31 ばね
32 ばね
33 アッパシャフト
34 テレスコピックレバー
35 ロアブラケット
36a、36b 係止カプセル
37 取付板部
38 回転支持装置
39 スペーサ
40 止め輪
41 ワッシャ
42 緩衝材
43 鍔部
44 外径側段差面
45 外径側止め輪
46 保持溝
47 円筒面部
48 主部
50 係止部
51a、51b 内側面
Claims (5)
- 操舵輪に舵角を付与する為、ステアリングホイールの動きをステアリングギヤユニットに伝達するステアリングシャフトと、
このステアリングシャフトの外周面とこのステアリングシャフトの周囲に設けられた状態で車体に支持された保持部の内周面との間に設けられて、この保持部の内径側に前記ステアリングシャフトを回転自在に支持する軸受と、
この軸受の内径寄り部分をこのステアリングシャフトに対して、軸方向の位置決めを図り、且つ、軸方向の衝撃荷重が加わった場合にこのステアリングシャフトに対する軸方向の変位を可能に支持すべく、このステアリングシャフトの外周面に形成された係止溝に係止された止め輪と
を備えたステアリングシャフト用回転支持装置に於いて、
この係止溝が、少なくとも前記衝撃荷重の作用方向に関する後側面が、径方向外方に向かう程前記係止溝の幅を拡げる方向に傾斜した傾斜面であり、前記止め輪が断面円形の線材を曲げ形成して欠円環状としたものであり、
前記軸受の軸方向端面と前記係止溝に係止した前記止め輪との間部分で前記ステアリングシャフトに、平板状且つ円輪状のワッシャを、軸方向の変位を可能に外嵌しており、
前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記止め輪側の側面が、この止め輪に当接しており、
前記軸受又はこの軸受の内径側に設けられた環状のスペーサの軸方向端面と前記ワッシャとの間に、弾性材製で環状の緩衝材を挟持しており、
前記緩衝材は、前記ステアリングシャフトの外周面のうち、軸方向に関して前記軸受の軸方向端面と前記ワッシャとの間に位置する部分に全周に亙って形成された保持溝に係止されており、
前記ステアリングシャフトに前記衝撃荷重が加わった場合に、前記緩衝材が押し潰され、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記軸受側の側面と、この軸受の軸方向両側面のうちのこのワッシャ側の側面、又は、前記スペーサの軸方向両側面のうち前記ワッシャ側の側面とが当接して、前記ワッシャの軸方向両側面のうちの前記止め輪側の側面が、この止め輪を押圧する事により、この止め輪が前記係止溝から離脱する
事を特徴とするステアリングシャフト用回転支持装置。 - 前記軸受が、内輪の外周面に形成した内輪軌道と外輪の内周面に形成した外輪軌道との間に複数個の玉を転動自在に設けた単列の玉軸受であり、前記内輪が前記ステアリングシャフトの中間部に、直接又は前記スペーサを介して外嵌固定されている、請求項1に記載したステアリングシャフト用回転支持装置。
- 前記ワッシャの軸方向に関する厚さ寸法が、前記係止溝の開口部の軸方向に関する幅寸法よりも大きい、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフト用回転支持装置。
- 前記衝撃荷重の作用方向が、車両に組み付けられた前記ステアリングシャフトの前後方向に関して後ろ向きであり、前記衝撃荷重の作用方向に関する後側面が、前記係止溝の両側面のうち、前記ステアリングシャフトの前後方向に関する前側面であり、このステアリングシャフトの中心軸に対し直交する仮想平面に対する傾斜角度を、前記係止溝の両側面の傾斜角度とした場合に、前記ステアリングシャフトの前後方向に関する前側面の傾斜角度よりも、同じく後側面の傾斜角度が大きい、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフト用回転支持装置。
- 前側に配置されたロアシャフトの後部と後側に配置されたアッパシャフトの前部とを、トルクの伝達を可能に、且つ、少なくとも衝突事故に伴って加わる衝撃荷重により軸方向の相対変位を可能に組み合わせたステアリングシャフトと、筒状に造られてこのステアリングシャフトの軸方向に離隔した2箇所位置をそれぞれ軸受により回転自在に支持したステアリングコラムとを備え、これら両軸受のうちの前側の軸受の内径寄り部分を前記ロアシャフトに対して、軸方向の位置決めを図り、且つ、一次衝突に基づく後方への衝撃荷重が加わった場合に前記ロアシャフトに対する軸方向の変位を可能に支持する回転支持装置により支持している自動車用ステアリング装置に於いて、この回転支持装置が、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフト用回転支持装置であり、前記ステアリングコラムの前端部を前記保持部とすると共に、前記ロアシャフトを請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングシャフトとして、前記ステアリングシャフト用回転支持装置をこのステアリングシャフトと前記保持部との間に設置した事を特徴とする自動車用ステアリング装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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