JP6152362B2 - 無段変速機用ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、ドライブプーリおよびドリブンプーリ間で駆動力を伝達すべく、複数の金属リングを積層した金属リング集合体に複数の金属エレメントを支持した無段変速機用ベルトに関する。
ドライブプーリおよびドリブンプーリ間で駆動力を伝達すべく、複数の金属リングを積層した金属リング集合体に複数の金属エレメントを支持した無段変速機用ベルトがある。このような無段変速機用ベルトの金属リングは、径寸法が互いに異なる複数枚の金属リングを径方向に積層させた構成である。これらの金属リングは、積層された部位により金属リングの表面にかかる接触面圧、及びすべり速度といった運転条件が大きく異なる。
そして、金属リングの摩擦抵抗を低減可能な従来技術として、特許文献1には、スティックスリップが生じにくく、摩擦係数を低減できる高速摺動部材として、所定の表面粗さである金属部材に粒状突起形状を有するDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン:Diamond-like Carbon)膜が被覆された高速摺動部材が記載されている。
特許第4918972号公報
特許文献1に記載のDLC膜などの硬質炭素薄膜(硬質薄膜処理剤)が被覆された高速摺動部材によれば、高速摺動部材の摩擦抵抗の低減を図ることができる。したがって、このようなDLC膜などの硬質炭素薄膜を上記の無段変速機用ベルトの金属リングの表面や金属エレメントの表面に形成すれば、金属リング同士の摺動による摩擦抵抗や金属リングと金属エレメントとの摺動による摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
しかしながら、上記の無段変速機用ベルトの金属リングは、既述のように、積層された部位によりその表面にかかる接触面圧及びすべり速度といった運転条件が大きく異なる。そして、特に最内周の金属リングは、外周側の他の金属リングと比較して接触面圧及びすべり速度が非常に大きい。これにより、DLC膜などの硬質薄膜処理剤を金属リングの表面や金属エレメントの表面に形成していると、無段変速機の運転中に当該硬質薄膜処理剤が剥離するおそれがある。そして万が一、硬質薄膜処理剤の剥離が発生すると、金属リング及び金属エレメントの低摩擦特性が維持できないだけでなく、剥離片が金属ベルトとプーリの摺動部などに介在して、金属ベルトの摩擦係数の低下及び磨耗を促進させる等の不具合を生じる可能性がある。
そのため、金属リングの摩擦抵抗の低減を図りながらも、金属リングの表面に形成した硬質炭素薄膜層の剥離を効果的に防止することができる技術が必要とされている。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属リングの表面に形成した硬質炭素薄膜層の剥離防止と金属リングの摩擦抵抗の低減との両立を図ることができる無段変速機用ベルトを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる無段変速機用ベルトは、駆動プーリ(6)および従動プーリ(11)間で駆動力を伝達すべく、複数の金属リング(33)を積層した金属リング集合体(31)に複数の金属エレメント(32)を支持した無段変速機用ベルト(15)であって、複数の金属リング(33)のうち少なくとも最内周の金属リング(33−1)を含む内周側から順に数えた一又は複数の金属リング(33)は、該金属リング(33)の表面(33a)に形成された複数の突出部(38a)と該複数の突出部(38a)の間に形成された複数の谷部(38b)とを有する凹凸面(38)を備え、複数の金属リング(33)のうち少なくとも最内周の金属リング(33−1)を除く外周側から順に数えた一又は複数の金属リング(33)の表面(33−2a〜33−12a)には、硬質薄膜層(61)が形成されていることを特徴とする。
本発明にかかる無段変速機用ベルトでは、複数の金属リングのうち少なくとも最内周の金属リングを含む内周側から順に数えた一又は複数の金属リングは、該金属リングの表面に形成された複数の突出部と該複数の突出部の間に形成された複数の谷部とを有する凹凸面を備えている。すなわち、凹凸面は、接触面圧やすべり速度などの作動条件の厳しい最内周の金属リングを含む一又は複数の金属リングに形成されている。無段変速機用ベルトでは、金属リング同士及び金属リングと金属エレメントとの間に周速差による摺動が発生するところ、上記の凹凸面を形成していることで、初期磨耗後の突出部の左右方向(幅方向)の平均接触幅が所定寸法となるように設定することによって、突出部が初期磨耗したときに該突出部の頂部に生じたピッチングの深さ方向への進展を阻止することができるようになる。これにより、突出部にクラックが発生することを防止して、金属リングの耐久性を向上させることができる。
その一方で、本発明にかかる無段変速機用ベルトでは、複数の金属リングのうち少なくとも最内周の金属リングを除く外周側から順に数えた一又は複数の金属リングの表面に炭素薄膜層などからなる硬質薄膜層を形成している。硬質薄膜層は、表面摺動性に優れているため、金属リング同士の間に発生する摺動の摩擦抵抗を低く抑えることができる。よって、金属リングの摩擦抵抗を低く抑えることで無段変速機用ベルトの動力伝達効率を向上させることができる。
そして、少なくとも最内周の金属リング(接触面圧やすべり速度などの作動条件が最も厳しい金属リング)には硬質薄膜層を形成していないことで、無段変速機用ベルトの作動時に硬質薄膜層が剥離することを効果的に防止できる。したがって、金属リングの表面に形成した硬質薄膜層の剥離を防止しながらも、金属リングの摩擦抵抗を低く抑えることができ、高効率な無段変速機用ベルトを提供できる。
また、上記の無段変速機用ベルトでは、凹凸面(38)を有する金属リング(33−1)は、最内周の金属リング(33−1)のみであってよい。
最内周の金属リングは金属エレメントと摺動するため、その接触面圧やすべり速度などの作動条件が複数の金属リングの中で最も厳しい。そのため、凹凸面を備える金属リングを最内周の金属リングのみとして、硬質薄膜層を少なくとも最内周の金属リングを除く他の金属リングに形成することで、硬質薄膜層の剥離をより効果的に防止しながら、金属リングの摺動性を確保することができる。これにより、金属リングの表面に形成した硬質薄膜層の剥離防止と金属リングの摩擦抵抗の低減との両立を図ることができる。
また、上記の無段変速機用ベルトでは、凹凸面(38)を備える金属リング(33−1)の複数の谷部(38b)にフッ化処理層(51a)又は二硫化モリブデン処理層(51b)からなる低摩擦係数層(51)が形成されていてよい。
金属リングの凹凸面の谷部にフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層からなる低摩擦係数層を形成することで、当該低摩擦係数層によって金属リングの表面の摩擦抵抗をより低く抑えることができる。また、フッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層からなる低摩擦係数層は、硬質薄膜層と比較して剥離が生じにくい層である。そのうえ、無段変速機用ベルトが作動した際に凹凸面の突出部は摩擦によって削られるが、低摩擦係数層は谷部に形成されているため削られることはない。したがって、谷部には低摩擦係数層が残存するため、低摩擦係数層を長期間維持することができる。よって、金属リングの摩擦抵抗を長期間に渡って低く抑えることで無段変速機用ベルトの動力伝達効率を向上させることができる。
また、上記の無段変速機用ベルトでは、低摩擦係数層(51)の下地層として窒化処理層(52)が形成されていてよい。
金属リングの摩擦係数を低減するための低摩擦係数層を形成する場合は、金属リングを一度フッ化処理した後に窒化処理を行う。また、窒化処理の上からフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層の形成を行うことで、フッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層が窒化処理層と置き換わることなく、確実に形成することができる。したがって、窒化処理後にフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層の形成を行うことにより、凹凸面の谷部に金属リングの摩擦係数を効果的に低減できるフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層を形成することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を参考のために例示したものである。
本発明にかかる無段変速機用ベルトによれば、金属リングの表面に形成した硬質薄膜層の剥離防止と金属リングの摩擦抵抗の低減との両立を図ることができるので、高効率な無段変速機用ベルトを提供できる。
本発明の一実施形態にかかる金属ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図である。 金属ベルトの一部を示す部分斜視図である。 隣接する金属リング間又は最内周リングと金属エレメントとの間に生じる差回転による摩擦力を説明するための図で、金属リングと金属エレメントの断面図(図2のX−X矢視断面図)である。 (a)は、各金属リングの接触面圧Pを示すグラフ、(b)は、各金属リングのすべり速度Vを示すグラフ、(c)は、各金属リングの接触面圧Pとすべり速度Vの積PVを示すグラフである。 最内周の金属リング(最内周リング)を示す斜視図である。 最内周リングの内周面に形成した凹凸面及び低摩擦係数層を示す図で、(a)は、凹凸面の平面図(図3のY矢視図)、(b)は、凹凸面の側断面図((a)のZ−Z矢視断面図)である。 金属リングの表面の状態を説明するための図で、(a)は、内周側から二番目の金属リングを示す側断面図、(b)は、最内周リングを示す側断面図である。 最内周リングに低摩擦係数層を形成するための表面処理の工程を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる金属ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図である。
図1に示すように、本実施形態の金属ベルト式無段変速機Tでは、エンジンEのクランクシャフト1にダンパー2を介して接続されたインプットシャフト3は、発進用クラッチ4を介して金属ベルト式無段変速機Tのドライブシャフト5に接続される。ドライブシャフト5に設けられたドライブプーリ6は、ドライブシャフト5に固着された固定側プーリ半体7と、この固定側プーリ半体7に対して接離可能な可動側プーリ半体8とを備えており、可動側プーリ半体8は油室9に作用する油圧で固定側プーリ半体7に向けて付勢される。
ドライブシャフト5と平行に配置されたドリブンシャフト10に設けられたドリブンプーリ11は、ドリブンシャフト10に固着された固定側プーリ半体12と、この固定側プーリ半体12に対して接離可能な可動側プーリ半体13とを備えており、可動側プーリ半体13は油室14に作用する油圧で固定側プーリ半体12に向けて付勢される。ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間に、左右の一対の金属リング集合体31,31に多数の金属エレメント32を支持してなる金属ベルト15(図2参照)が巻き掛けられる。金属ベルト15は、後述するように、複数枚の金属リング33−1〜33−12(図5参照)を積層してなる構成である。
ドリブンシャフト10には、前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17が相対回転自在に支持されており、これら前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17はセレクタ18により選択的にドリブンシャフト10に結合可能である。ドリブンシャフト10と平行に配置されたアウトプットシャフト19には、前進用ドライブギヤ16に噛合する前進用ドリブンギヤ20と、後進用ドライブギヤ17に後進用アイドルギヤ21を介して噛合する後進用ドリブンギヤ22とが固着される。
アウトプットシャフト19の回転はファイナルドライブギヤ23およびファイナルドリブンギヤ24を介してディファレンシャル25に入力され、そこから左右のアクスル26,26を介して駆動輪Wr,Wrに伝達される。
而して、エンジンEの駆動力はクランクシャフト1、ダンパー2、インプットシャフト3、発進用クラッチ4、ドライブシャフト5、ドライブプーリ6、金属ベルト15およびドリブンプーリ11を介してドリブンシャフト10に伝達される。前進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は前進用ドライブギヤ16および前進用ドリブンギヤ20を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を前進走行させる。また後進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は後進用ドライブギヤ17、後進用アイドルギヤ21および後進用ドリブンギヤ22を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を後進走行させる。
このとき、金属ベルト式無段変速機Tのドライブプーリ6の油室9およびドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を、電子制御ユニットU1からの指令で作動する油圧制御ユニットU2で制御することにより、その変速比が無段階に調整される。即ち、ドライブプーリ6の油室9に作用する油圧に対してドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドリブンプーリ11の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドライブプーリ6の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はLOWに向かって無段階に変化する。逆にドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧に対してドライブプーリ6の油室9に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドライブプーリ6の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドリブンプーリ11の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はODに向かって無段階に変化する。
図2は、金属ベルト15の一部を示す部分斜視図である。本実施形態で用いる金属エレメント32の前後方向、左右方向、半径方向の定義は、図2に示されている。半径方向は、金属エレメント32が当接するプーリ6,11(図1参照)の半径方向として定義されるもので、プーリ6,11の回転軸(ドライブシャフト5又はドリブンシャフト10)に近い側が半径方向内側であり、プーリ6,11の回転軸から遠い側が半径方向外側である。また、左右方向は、金属エレメント32が当接するプーリ6,11の回転軸に沿う方向として定義され、前後方向は、金属エレメント32の車両の前進走行時における進行方向に沿う方向として定義される。
図2に示すように、金属板材から打ち抜いて成形した金属エレメント32は、概略台形状のエレメント本体34と、金属リング集合体31,31が嵌合する左右一対のリングスロット35,35間に位置するネック部36と、ネック部36を介してエレメント本体34の上部に接続される概略三角形のイヤー部37とを備える。エレメント本体34の左右方向両端部には、ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11のV面6a,11aに当接可能な一対のプーリ当接面39,39が形成される。また金属エレメント32の進行方向前側および後側には相互に当接する主面40がそれぞれ形成され、また、進行方向前側の主面40の下部には左右方向に延びるロッキングエッジ41を介して傾斜面42が形成される。更に、前後に隣接する金属エレメント32,32を結合すべく、イヤー部37の前後面に相互に嵌合可能な凸部43fおよび凹部(図示せず)が形成される。そして左右のリングスロット35,35の下縁に、金属リング集合体31,31の内周面(後述する最内周リング33−1の内周面33−1a)を支持するサドル面44,44が形成される。
図3は、金属リング33と金属エレメント32の断面図(図2のX−X矢視断面図)である。同図に示すように、金属リング集合体31は、内周側から外周側に向かって順に径寸法の異なる複数枚(図では12枚)の金属リング33(33−1〜33−12)を積層してなる構成である。なお、金属リング33の積層枚数は、図示する12枚に限定されるものではない。以下の説明では、最内周の金属リング33−1を最内周リング33−1と記す。
同図に示すように、金属ベルト15が湾曲した際に、ピッチ線(ロッキングエッジ41を通る線)Lの外径側(半径方向外側)では、リング集合体31を構成する複数の金属リング33(33−1〜33−12)のうち隣接する金属リング33同士の間、又は最内周リング33−1の内周面(表面)33−1aとそれに対向する金属エレメント32のサドル面44との間に差回転(周速差による滑り)及びリング張力に応じた接触荷重が発生する。この差回転は、ピッチ線Lからの距離に応じた量の差回転として生じる。
図4(a)は、各金属リング33(33−1〜33−12)の接触面圧Pを示すグラフ、(b)は、各金属リング33(33−1〜33−12)のすべり速度Vを示すグラフ、(c)は、各金属リング33(33−1〜33−12)の接触面圧Pとすべり速度Vの積PVを示すグラフである。なお、図4(a)〜(c)のグラフに示す♯1〜♯12の番号は、12枚の金属リング33−1〜33−12それぞれに対して内周側から順に付した番号である。なお、接触面圧Pおよびすべり速度Vの算出条件は、所定の耐久条件で求めている。
図4(a)に示すように、各金属リング33(33−1〜33−12)の接触面圧Pを比較すると、他の金属リング33−2〜33−12の接触面圧Pと比較して、最内周リング33−1の接触面圧Pだけが突出して(大幅に)大きな値となっている。また、図4(b)に示すように、各金属リング33(33−1〜33−12)のすべり速度Vを比較すると、他の金属リング33−2〜33−12のすべり速度Vと比較して、最内周リング33−1のすべり速度Vだけが突出して(大幅に)大きな値となっている。また、図4(c)に示すように、接触面圧Pとすべり速度Vの積PVも他の金属リング33−2〜33−12と比較して最内周リング33−1の値だけが突出して大きな値となっている。したがって、これらの図から、接触面圧P及びすべり速度Vなどの金属リング33の作動条件は、最内周リング33−1が最も厳しい条件となっていることが分かる。
図5は、最内周リング33−1の内周面33−1aを示す斜視図、図6は、最内周リング33−1の内周面33−1aに形成した凹凸面38及び低摩擦係数層51の拡大図で、同図(a)は、平面図、同図(b)は、側断面図ある。図5及び図6に示すように、最内周リング33−1の内周面33−1aには、複数の突出部38a及び谷部38bからなる凹凸面38が形成されている。この凹凸面38は、金属リング33の進行方向に対して斜め方向に延びる複数の突出部38aが網目状に交差した構成であり、突出部38aの間には、突出部38aよりも低い谷部38bが形成されている。また、この凹凸面38では、金属リング33の進行方向と直角方向に離間して各々が線状に延びる複数の突出部38aを、それら複数の突出部38aの少なくとも一部が交差するように配置している。これにより、凹凸面38に形成した突出部38aは、その全体が網目状(メッシュ状)に形成されている。
図7は、金属リング33(33−1〜33−12)の表面の状態を説明するための図で、(a)は、内周側から二番目の金属リング33−2を示す側断面図、(b)は、最内周リング33−1を示す側断面図である。本実施形態の金属ベルト15では、金属リング33−1〜33−12の内周面33−1a〜33−12aにそれぞれ凹凸面38を備えている。図8(a)では、最内周リング33−1を除く凹凸面38を備える金属リング33−2〜33−12の一例として、内周側から二番目の金属リング33−2を示しているが、三番目以降の他の金属リング33−3〜33−12についても同様の構成である。
すなわち、凹凸面38は、接触面圧やすべり速度などの作動条件の厳しい最内周リング33−1の内周面33−1aに形成されている。金属ベルト15では、金属リング33と金属エレメント32との間に周速差による摺動が発生するところ、上記の凹凸面38によって、初期磨耗後の突出部38aの左右方向(幅方向)の平均接触幅が所定寸法となるように設定することによって、突出部38aが初期磨耗したときに該突出部38aの頂部に生じたピッチングの深さ方向への進展を阻止することができるようになる。これにより、突出部38aにクラックが発生することを防止して、金属リング33の耐久性を向上させることができる。
その一方で、最内周リング33−1を除く他の金属リング33−2〜33−12の内周面33−2a〜33−12aには、DLC膜からなるDLC膜層(硬質炭素薄膜層)61が形成されている。DLC膜層61は、公知の各種手法で形成することができ、化学気相成長(CVD法)あるいは物理気相成長(PVD法)のいずれかを用いることができる。あるいは、これらCVD法とPVD法を併せた手法によって形成してもよい。また、CVD法の場合は、熱CVD、プラズマCVDなどが可能である。また、PVD法の場合は、イオンプレーティング、スパッタ法などが可能である。
DLC膜層61は、表面摺動性に優れているため、金属リング33同士の間に発生する摺動の摩擦抵抗を低く抑えることができる。よって、金属リング33の摩擦抵抗を低く抑えることで無段変速機用ベルトの動力伝達効率を向上させることができる。そして、最内周リング(接触面圧やすべり速度などの作動条件が最も厳しい金属リング)33−1にはDLC膜層61を形成していないことで、無段変速機用ベルトの作動時にDLC膜層61が剥離することを効果的に防止できる。したがって、金属リングの表面に形成したDLC膜層61の剥離を防止しながらも、金属リングの摩擦抵抗を低く抑えることができ、高効率な無段変速機用ベルトを提供できる。
さらに、本実施形態の金属ベルト15では、図4に示すように、最内周リング33−1の摩擦係数を低減するための対策として、最内周リング33−1の内周面33−1aに形成した凹凸面38における谷部38bの表面に、突出部38aの表面の摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する低摩擦係数層51を形成している。この低摩擦係数層51は、後述するフッ化処理層51a又は二硫化モリブデン(MoS)処理層51bとすることができる。
図8は、上記の低摩擦係数層51を形成するための表面処理の工程を説明するための図である。同図では、金属リング33−1〜33−12の一例として、最内周リング33−1を例に説明する。低摩擦係数層51を形成するには、まず、同図(a)に示すように、最外周リング33−1の内周面33−1aに複数の突出部38aと谷部38bとからなる網目状(メッシュ状)の凹凸面38を形成する。ここでは、図示は省略するが、金属リング33を圧延するための圧延ローラの表面(押圧面)に予め凹凸面38(突出部38a及び谷部38b)に対応する形状が形成されており、当該圧延ローラで金属リング33を圧延することで、金属リング33の内周面33aに凹凸面38が形成される。その後、低摩擦係数層51の形成前に金属リング33の表面に窒化処理を施すことで、同図(b)に示すように、低摩擦係数層51の下地層として窒化処理層52が形成される。その後、金属リング33に低摩擦係数層51を形成するための表面処理を施すことで、同図(c)に示すように、突出部38a及び谷部38bの表面に低摩擦係数層51が形成される。
上記の低摩擦係数層51は、最内周リング33−1のフッ化処理によって形成したフッ化処理層51aとすることができる。この場合、フッ化処理層51aは、窒化処理後の最内周リング33−1をフッ素源ガスなどの雰囲気に曝すことで形成できる。あるいは、上記の低摩擦係数層51は、最内周リング33−1に二硫化モリブデン被膜を形成する処理を施した二硫化モリブデン処理層51bとすることができる。この場合、二硫化モリブデン処理層51bは、スパッタリング、またはドライフィルム(スプレーコーティング)等の手法で形成することができる。
低摩擦係数層51(51a又は51b)の形成後、図7(d)に示すように、低摩擦係数層51の表面を他の部材との摺動により摩耗させてその表面を突出部38aの表面と同じ高さに揃える。これにより、同図(e)に示すように、突出部38aの表面の低摩擦係数層51が除去されて、凹凸面38の谷部38bにのみ低摩擦係数層51が形成された状態となる。なお、突出部38aの低摩擦係数層51はこの工程では、完全に除去されなくてもよい。
なおここでは、金属ベルト15の製造工程で、低摩擦係数層51を摺動により摩耗させてその表面を突出部38aの表面と同じ高さ位置に揃えておくことで、低摩擦係数層51の膜厚を凹凸面38(メッシュ面)の厚さ寸法(谷部38bに対する突出部38aの高さ寸法)以下の厚さ寸法としておくことが望ましい。しかしながらそれ以外にも、低摩擦係数層51の膜厚を凹凸面38の厚さ寸法より厚く成膜しておき、金属ベルト15の使用過程で、突出部38aよりも高く盛り上がっている低摩擦係数層51が摺動により摩耗して低摩擦係数層51の表面が凹凸面38の厚さ以下となるようにしてもよい。ただしこの場合は、谷部38bに形成した低摩擦係数層51が摺動により剥離しないようにすることが必要となる。
上記の製造工程で、フッ化処理による表面処理を窒化処理後に行うのは、フッ化処理の場合は、窒化処理前にフッ化処理を行うとフッ化処理層が窒化処理層と置き換わってしまうためである。ここでは、窒化処理における窒化処理の前処理としてのフッ化処理ではなく、窒化処理後にフッ化処理を行うことにより、谷部38bにその摩擦係数を低減できるフッ化層を形成することができる。
また、低摩擦係数層51としてフッ化処理層51aを選択した場合は、フッ化処理後の窒化処理の後工程として再度フッ化処理を行う。そのため、フッ化処理のための新たな設備の追加及び工程の変更を行わずに済むので、金属リング33及び金属ベルト15の製造コストの上昇を回避できる。
以上説明したように、本実施形態の金属ベルト式無段変速機Tが備える金属ベルト15によれば、複数の金属リング33−1〜33−12は、それらの内周面(表面)33−1a〜33−12aに形成された複数の突出部38aと該複数の突出部38aの間に形成された複数の谷部38bとを有する凹凸面38を備えている。すなわち、凹凸面38は、接触面圧やすべり速度などの作動条件の厳しい最内周の金属リング33−1を含む複数の金属リング33−1〜33−12に形成されている。
金属ベルト15では、金属リング33同士及び金属リング33と金属エレメント32との間に周速差による摺動が発生するところ、上記の凹凸面38によって、初期磨耗後の突出部38aの左右方向(幅方向)の平均接触幅が所定寸法となるように設定することによって、突出部38aが初期磨耗したときに該突出部38aの頂部に生じたピッチングの深さ方向への進展を阻止することができるようになる。これにより、突出部38aにクラックが発生することを防止して、金属リング33の耐久性を向上させることができる。
その一方で、本実施形態の金属ベルト15では、最内周リング33−1を除く他の金属リング33−2〜33−12の内周面にDLC膜層(硬質薄膜層)61を形成している。DLC膜層61は、表面摺動性に優れているため、金属リング33同士の間に発生する摺動の摩擦抵抗を低く抑えることができる。よって、金属リング33の摩擦抵抗を低く抑えることで金属ベルト15の動力伝達効率を向上させることができる。
そして、最内周リング(面圧やすべり速度などの作動条件が厳しい金属リング)33−1にはDLC膜層61を形成していないことで、金属ベルト15の作動時にDLC膜層61が剥離することを効果的に防止できる。したがって、金属リング33の表面に形成したDLC膜層61の剥離を防止しながらも、金属リング33の摩擦抵抗を低く抑えることができ、高効率な金属ベルト15を提供できる。
また、本実施形態の金属ベルト15では、最内周リング33−1の複数の谷部38bにフッ化処理層51a又は二硫化モリブデン処理層51bからなる低摩擦係数層51が形成されている。
最内周リング33−1の凹凸面38の谷部38bにフッ化処理層51a又は二硫化モリブデン処理層51bからなる低摩擦係数層51を形成することで、当該低摩擦係数層51によって最内周リング33−1の摩擦抵抗を低く抑えることができる。また、フッ化処理層51a又は二硫化モリブデン処理層51bからなる低摩擦係数層51は、DLC膜層(硬質薄膜層)61と比較して剥離が生じにくい層である。そのうえ、金属ベルト15が作動した際に凹凸面38の突出部38aは摩擦によって削られるが、低摩擦係数層51は谷部38bに形成されているため削られることはない。したがって、谷部38bには低摩擦係数層51が残存するため、低摩擦係数層51を長期間維持することができる。よって、金属ベルト15の摩擦抵抗を長期間に渡って低く抑えることで金属ベルト15の動力伝達効率を向上させることができる。
また、本実施形態の金属ベルト15では、最内周リング33−1は金属エレメント32と摺動するため、その接触面圧やすべり速度などの作動条件が複数の金属リング33の中で最も厳しい。そのため、DLC膜層61を最内周リング33−1を除く他の金属リング33−2〜33−12に形成することで、DLC膜層61の剥離を効果的に防止しながら金属ベルト15の摺動性を確保することができる。これにより、金属リング33の表面に形成したDLC膜層61の剥離防止と金属リング33の摩擦抵抗の低減との両立を図ることができる。
また、本実施形態の金属ベルト15では、低摩擦係数層51の下地層として窒化処理層52が形成されている。金属リング33の摩擦係数を低減するための低摩擦係数層51を形成する場合は、金属リング33の窒化処理を行う。また、窒化処理の上からフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層の形成を行うことで、フッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層が窒化処理層と置き換わることなく、それらを確実に形成することができる。したがって、窒化処理後にフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層の形成を行うことにより、凹凸面38の谷部38bに金属リング33の摩擦係数を効果的に低減できるフッ化処理層を形成することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、積層された12枚の金属リング33−1〜33−12すべての内周面33−1a〜33−12aに凹凸面38を備えた場合を示したが、これ以外にも、最内周リング33−1に加えてその外側の一又は複数の金属リング33にのみ凹凸面38を形成するようにしてもよい。一例として、最内周リング33−1に加えてその外側の二つの金属リング33−2,33−3の内周面にのみ凹凸面38を形成することができる。
特に、図示は省略するが、複数の金属リング33のうち、接触面圧やすべり速度などの作動条件が最も厳しい最内周の金属リングにのみ凹凸面38を形成するようにしてもよい。この構成によれば、凹凸面38を備える金属リング33を最内周の金属リングのみとして、DLC膜層などの硬質薄膜層を少なくとも最内周の金属リングを除く他の金属リングに形成することで、硬質薄膜層の剥離をより効果的に防止しながら、金属リング33の摺動性を確保することができる。これにより、金属リング33の表面に形成した硬質薄膜層の剥離防止と金属リング33の摩擦抵抗の低減との両立を図ることができる。
さらに、上記実施形態では、網目状の凹凸面38を金属リング33−1〜33−12の内周面33−1a〜33−12aに形成しているが、これ以外にも、凹凸面38は、最内周リング33−1の外周面や、他の金属リング33−2〜33−12の内周面33−2a〜33−12a又は外周面を含む任意の面に形成してもよい。また、金属リング33に形成する凹凸面38の具体的な形状は必ずしも網目状の突出部38aを有するものには限らず、他の形状とすることも可能である。
また、上記実施形態では、最内周リング33−1を除く他の金属リング33−2〜33−12にDLC膜層61を形成した場合を示したが、本発明にかかる硬質薄膜層は、複数の金属リングのうち少なくとも最内周の金属リングを除く外周側から順に数えた一又は複数の金属リングの表面に形成されていれば、上記実施形態に示す金属リング33−2〜33−12のすべてに形成する以外にも、それらのうちのいずれかにのみ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、凹凸面38の谷部38bにフッ化処理層51a又は二硫化モリブデン処理層51bからなる低摩擦係数層51を形成した場合を示したが、低摩擦係数層51の形成は省略することも可能である。
また、上記実施形態では、本発明にかかる硬質薄膜の例として硬質炭素薄膜であるDLC膜層61を示したが、本発明にかかる硬質薄膜としては、これ以外にも例えば、CrNなどからなる薄膜層であってもよい。
5 ドライブシャフト
6 ドライブプーリ
10 ドリブンシャフト
11 ドリブンプーリ
15 金属ベルト(無段変速機用ベルト)
19 アウトプットシャフト
31 金属リング集合体
32 金属エレメント
33(33−1〜33−12) 金属リング
33−1 最内周リング
33−1a〜33−12a 内周面(表面)
34 エレメント本体
35 リングスロット
36 ネック部
37 イヤー部
38 凹凸面
38a 突出部
38b 谷部
39 プーリ当接面
40 主面
41 ロッキングエッジ
42 傾斜面
44 サドル面
51 低摩擦係数層
51a フッ化処理層
51b 二硫化モリブデン処理層
52 窒化処理層
61 DLC膜層(硬質炭素薄膜層)
T 金属ベルト式無段変速機

Claims (5)

  1. 駆動プーリおよび従動プーリ間で駆動力を伝達すべく、複数の金属リングを積層した金属リング集合体に複数の金属エレメントを支持した無段変速機用ベルトであって、
    前記複数の金属リングのうち少なくとも最内周の金属リングを含む内周側から順に数えた一又は複数の前記金属リングは、該金属リングの表面に形成された複数の突出部と該複数の突出部の間に形成された複数の谷部とを有する凹凸面を備え、
    前記複数の金属リングのうち少なくとも最内周の金属リングを除く外周側から順に数えた一又は複数の前記金属リングの表面には、硬質薄膜層が形成されている
    ことを特徴とする無段変速機用ベルト。
  2. 前記凹凸面を備える金属リングの少なくともいずれかには、前記凹凸面における前記複数の谷部にフッ化処理層又は二硫化モリブデン処理層からなる低摩擦係数層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用ベルト。
  3. 前記低摩擦係数層の下地層として窒化処理層が形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の無段変速機用ベルト。
  4. 前記凹凸面を有する金属リングは、前記最内周の金属リングのみである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無段変速機用ベルト。
  5. 前記硬質薄膜層は、炭素薄膜層である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無段変速機用ベルト。
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