JP2006103648A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小径スプロケットから大径スプロケットへのチエンの掛け変えを、迅速、確実に行えるとともに、歯の摩耗が問題となることをなくし、または少なくし、歯の強度を適切に維持することができる自転車用多段スプロケット装置を提供すること。
【解決手段】外周に複数の歯20を有する少なくとも1枚の大径スプロケット2と、外周に大径スプロケット2の歯数より少ない複数の歯10を有する少なくとも1枚の小径スプロケットとを備える多段スプロケット装置Aであって、小径スプロケット1は、少なくとも2つ以上の連続して並ぶダウンシフト歯11から構成されるダウンシフト歯群11Aを備え、各ダウンシフト歯11は、大径スプロケット2側と反対側の側面において切除部を設けることにより駆動回転方向前方の歯底面14から連続して歯先面11aに至る段部11bが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯数が異なる複数枚のスプロケットが並設されてなり、所望のスプロケットにチエンを掛け変えて変速を行うことができる自転車用多段スプロケット装置に関する。
周知のとおり、自転車には、クランクに装着されるチエンホイール(前ギヤ)と後ハブに装着されるフリーホイール(後ギヤ)とを、ともに歯数の異なる複数枚のスプロケットを並設してなる多段スプロケット装置で構成し、変速段数を増加したものが多く見受けられる。これら前ギヤと後ギヤの間には、無端チエンが掛け回されており、ペダルを踏み込むことによってクランクに入力される回転力が、前ギヤからチエンを介して後ギヤに伝達され、これにより後車輪が回転させられるように構成されている。
自転車の変速は、多段スプロケット装置の回転中、この多段スプロケット装置に進入するチエンをディレーラによって強制的に横方向に押圧して斜行させ、これを現在噛合しているスプロケットから離脱させるとともに、目的のスプロケットに噛合させることにより行われる。この変速の良否は、いかに速やかに現在噛合しているスプロケットからチエンを離脱させ、かついかに速やかにチエンを目的のスプロケットに噛合させるかによって決定される。
ところで、上記多段スプロケット装置において、その選択したスプロケットにチエンを掛け変える場合、一般に大径スプロケットから小径スプロケットに掛け変える場合よりも小径スプロケットから大径スプロケットへ掛け変える場合の方が困難であるとされている。これは、チエンにはリヤディレーラにより一定のテンションが付与されており、大径スプロケットに掛け回されているチエンを小径スプロケットに掛け変える場合には、大径スプロケットからチエンを離脱させることさえできれば、上記チエンテンションによりチエンを自動的に小径スプロケット上に落とし込むことができる一方、小径スプロケットに掛かっているチエンを大径スプロケットに掛け変える場合には、小径スプロケットからチエンを離脱させるだけでは足らず、このチエンを上記チエンテンションに逆らって大径スプロケットに掛け変え可能な高さまで持ち上げる必要があるからである。
上記のような小径スプロケットから大径スプロケットへチエンを掛け変える場合において、その変速性を改善するものとして特許文献1に示されたものがある。この特許文献1に開示されている自転車用多段スプロケット装置は、小径スプロケットにおける一つの歯の歯間中心から引出した接線方向の引出線上に大径スプロケットにおける一つの歯間中心が位置し、かつ上記両歯間中心の間隔を略チエンピッチの整数倍間隔となるように組み合わせるとともに、大径スプロケットの小径スプロケット側内側面において、上記両歯間中心間をチエンが移動するときの移動軌跡に対応する位置にのみ、チエンが大径スプロケット側への片寄りを許容するために凹入して形成された誘導部を設けて構成されている。上記特許文献1中の説明によれば、このような構成によると、チエンが小径スプロケットから大径スプロケットへ移行するときに、リンクプレートは小径スプロケットの歯先に乗り上がることなく、小径スプロケットの歯間中心から大径スプロケットの歯間中心に引出した接線上の最短距離で掛け変わることができる。
しかしながら、特許文献1に記載されている発明においては、大径スプロケットにおける歯間中心の駆動回転方向後方に位置する歯にチエンのリンクプレートが噛み合わなければならない。したがって、大径スプロケット側にチエンを大きく撓ませておく必要があり、チエンの斜行角度が大きくなる。その結果、ディレーラからチエンに対して駆動軸方向の大きな押圧力を作用させなければならなくなり、却って変速性が低下するといった問題が生じやすい。
また、特許文献1に記載されている発明において、大径スプロケットにおける上記誘導部が形成された領域に対応する歯全体の厚みは、上記誘導部を形成することによってスプロケット本体部分の厚みよりも小さくなっており、大径スプロケットにおける歯間中心の駆動回転方向後方に位置する歯全体の厚みは、当該歯が他の歯に対して小径スプロケット側に変位されていることによってスプロケット本体部分の厚みよりも小さくなっている。一方、特許文献1の第1図および第2図から理解できるように、小径スプロケットから大径スプロケットへチエンを掛け変える際には、大径スプロケットにおける上記誘導部が形成された領域に対応する歯の側面とチエンのリンクプレートの外側面とが摺接し、また、歯間中心の駆動回転方向後方に位置する歯の側面とチエンのリンクプレートの内側面とが摺接し、これらの摺接部位が摩耗する。上記誘導部が形成された領域に対応する歯および歯間中心の駆動回転方向後方に位置する歯については、歯全体がスプロケット本体部分よりも薄肉であるため、度重なる変速操作により、歯の側面全域が摩耗し、その結果、歯が変形するなどの不具合を生じる虞がある。
さらに、特許文献1に開示されている自転車用多段スプロケット装置では、スプロケットの周方向の特定箇所においてのみチエンが掛け変わるため、変速操作に伴って特定の歯においてのみ上記したような摩耗が促進されてしまい、歯の強度を適切に維持することが困難となる。
実公平7−11024号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、小径スプロケットから大径スプロケットへのチエンの掛け変えを、迅速、確実に行えるとともに、歯の摩耗が問題となることをなくし、または少なくし、歯の強度を適切に維持することができる自転車用多段スプロケット装置を提供することを課題としている。
本発明によって提供される自転車用多段スプロケット装置は、外周に複数の歯を有する少なくとも1枚の大径スプロケットと、外周に上記大径スプロケットの歯数より少ない複数の歯を有する少なくとも1枚の小径スプロケットとを備える自転車用多段スプロケット装置であって、上記小径スプロケットは、少なくとも2つ以上の連続して並ぶダウンシフト歯から構成されるダウンシフト歯群を備え、上記各ダウンシフト歯は、上記大径スプロケット側と反対側の側面において切除部を設けることにより駆動回転方向前方の歯底面から連続して歯先面に至る段部が設けられていることを特徴としている。
本発明に係る自転車用多段スプロケット装置では、小径スプロケットに掛かるチエンを大径スプロケットに掛け変える際に、チエンのリンクプレートの外縁を大径スプロケットの歯先面に円滑に乗り上げさせたうえで、大径スプロケットに掛け変えることができる。具体的には、ディレーラによりチエンには大径スプロケット側への押圧力が作用しているため、チエンは大径スプロケット側に寄せられる。そして、内リンクプレートとダウンシフト歯とが噛合う際には、内リンクプレートの内側面とダウンシフト歯の側面とが摺接しながら内リンクプレートがダウンシフト歯の切除部に進入し、内リンクプレートの外縁が段部に支持される。ここで、段部は駆動回転方向前方の歯底面から歯先面に至るまで連続して設けられているため、段部に支持された内リンクプレートの後続部分(駆動回転方向後方寄り)は歯先面よりも周方向外方へ突出するように持ち上げられ、後続するチエンのリンクプレートの外縁ないしローラ部が大径スプロケットの歯先面に乗り上げることが可能となる。そして、後続するリンクプレートと後続する歯とが噛合い、チエンは大径スプロケットに掛け変わる。このように、チエンを大径スプロケットに乗り上げさせてから掛け変えることができるため、従来技術とは異なり、チエンを大径スプロケット側に大きく撓ませておく必要がなく、チエンの斜行角度が大きくなることがない。したがって、ダウンシフト時におけるチエンの変速操作性を向上させることができる。
ダウンシフト歯における段部より周方向外方の厚みは、スプロケットの厚みよりも小さくなっているが、この厚みの小さい領域はダウンシフト歯の全領域に対して僅かであるため、チエンとの摺接による摩耗の影響を抑制することができる。
また、チエンは、内リンクプレートおよび外リンクプレートが交互に連結されて構成されているが、上記したような段部に支持され得るのは、内リンクプレートおよび外リンクプレートのうち、噛合い時におけるダウンシフト歯の側面との間隔が小さい内リンクプレートのみである。本発明によれば、ダウンシフト歯は2つ以上連続して並ぶように設けられているため、これらダウンシフト歯のいずれかにより内リンクプレートを持ち上げることができる。したがって、チエンの掛け変えを適正に行うことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、各ダウンシフト歯における上記段部より周方向外方の側面は、上記小径スプロケットの軸線と略直交する平面となっている。
このような構成によれば、段部の幅を有効に確保することができるため、リンクプレート外縁をダウンシフト歯の段部に確実に支持するうえで好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記段部は、直線状に延びている。
このような構成によれば、段部を設けるためにダウンシフト歯の側面を切削する場合、切削作業の簡素化を図ることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記段部は、チエンのリンクプレートの外縁と対応した凸湾曲状に延びている。
このような構成によれば、リンクプレートの縁は段部にフィットするため、リンクプレートの縁を支持するうえで、好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記段部より周方向外方の厚みは、上記小径スプロケットの本体部分の厚みの1/2〜3/4とされている。
このような構成によれば、段部でリンクプレートの外縁を支持する際に、リンクプレートの側面との摺接により段部より周方向外方の側面が摩耗しても、この部分の厚みが充分に確保されているため、摩耗により歯が変形するといった不具合を抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記小径スプロットは、複数の上記ダウンシフト歯群を備える。
このような構成によれば、複数のダウンシフト歯群のそれぞれにおいて小径スプロケットに掛かるチエンが大径スプロケットに掛け変わることが可能となるため、迅速にチエンを掛け変えることができる。また、小径スプロケットから大径スプロケットへの変速操作が繰り返されると、チエンの掛け変えは、複数のダウンシフト歯群のぞれぞれのダウンシフト歯において分散して行なわれる。したがって、本発明によれば、従来技術とは異なり、特定の歯だけ摩耗が促進されてしまうことはなく、その結果、歯の強度は全体として適切に維持され、自転車用多段スプロケット装置の長寿命化を図ることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記小径スプロケットは、複数のアップシフト歯を備えており、上記各アップシフト歯は、上記大径スプロケット側の側面において切除部を設けることにより駆動回転方向前方の歯底面から連続して歯先面に至る段部が設けられている。
このような構成によれば、小径スプロケットに掛かるチエンをさらに小径側のスプロケットに掛け変える場合においても、小径スプロケットに掛かるチエンを大径スプロケット掛け変える場合について上述したのと同様の機構により、チエンの掛け変えを円滑に行うことができる。すなわち、チエンの内リンクプレートの外縁が大径スプロケット側に設けられた段部に支持され、後続するリンクプレートの外縁あるいはローラ部が小径スプロケットの歯先面に乗り上げることにより小径スプロケットからチエンを離脱させることができる。このようにして離脱したチエンは、ディレーラを介して付与されるテンションにより、さらに小径側のスプロケット上に自動的に落としこまれる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のダウンシフト歯群は、それぞれ2つのダウンシフト歯で構成されており、上記小径スプロケットには、上記ダウンシフト歯群と上記アップシフト歯が交互に並んで設けられている。
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
本実施形態は、本発明に係る自転車用多段スプロケット装置を自転車の多段フリーホイール(後ギヤ)に適用したものである。また、図1は、多段スプロケット装置Aの側面図であるが、以下の説明の理解を容易にするために、1枚の小径スプロケット1と、これに隣合う1枚の大径スプロケット2のみを代表させて表示してある。実際の多段フリーホイールにおいては、たとえば、5枚ないし10枚の径の異なるスプロケットが回転軸方向に一定の間隔を隔てて一体的に並設されているが、これらの複数枚のスプロケットにおける相隣合う大小2枚のスプロケット間にも、以下に説明する小径スプロケット1と大径スプロケット2との関係を適用することができる。なお、図1および図3以降の各図において、矢印Rは駆動回転方向を示している。
図1に表われているように、多段スプロケット装置Aと図示しない前ギヤには、チエン3が噛合うように掛け回されている。チエン3には、図示しないディレーラにより一定のテンションが付与されている。図2に示すように、チエン3は、複数の内リンクプレート31、複数の外リンクプレート32、複数のピン33および複数のローラ34を備えている。このチエン3は、一対の内リンクプレート31および一対の外リンクプレート32がピン33およびローラ34を介して交互に連結された無端ループとして構成されている。
図1に示すように、各スプロケット1,2の本体部分1a,2aの外周には、チエン3のピッチと対応したピッチで、複数ずつの歯10,20がそれぞれ等間隔に形成されている。チエン3は、図1および図2から理解できるように、一対の内リンクプレート31の内側面31a間の空間、または一対の外リンクプレート32の内側面32a間の空間に各スプロケット1,2の外周の歯10,20が突入するとともに、隣合う歯と歯の間に形成される歯間部13,23にチエン3の連結部のローラ34が嵌まり込むようにしてスプロケット1,2と噛合している。歯間部13,23の底部は、ローラ34の外径に対応する円弧状の歯底面14,24を形成しており、ローラ34は歯間部13,23に若干の隙間をもって嵌まり込むように構成されている。なお、本実施形態では、小径スプロケット1および大径スプロケット2の歯数は、それぞれ12個、14個とされている。
図1に示すように、小径スプロケット1の歯10は、小径スプロケット1に掛かるチエン3を大径スプロケット2に掛け変える(ダウンシフト)ための8個のダウンシフト歯11と、小径スプロケット1に掛かるチエン3をさらに小径側に隣合うスプロケット(図示略)に掛け変える(アップシフト)ための4個のアップシフト歯12とから構成されている。これらダウンシフト歯11およびアップシフト歯12は、連続して並ぶ2つのダウンシフト歯11と、1つのアップシフト歯12とが交互に並ぶように設けられている。ここで、連続して並ぶ2つのダウンシフト歯11によりダウンシフト歯群11Aが構成されている。したがって、小径スプロケット1は、4つのダウンシフト歯群11Aを外周に均等に分散させて備えた構成である。
図1および図3に示すように、各ダウンシフト歯11には、大径スプロケット2側と反対側の側面において切除部を設けることにより、駆動回転方向前方の歯底面14から歯先面11aに至るまで連続して直線状に延びる段部11bが設けられている。歯先面11aは、小径スプロケット1の軸線Xを中心とする部分円周面である。段部11bは、小径スプロケット1の軸線Xと略平行な平面をなしているとともに、ダウンシフト歯11の中心線L1に対して45°〜50°の範囲で傾斜している。ここで、図3に表われているように、歯先面11aにおける段部11b未形成領域が、駆動回転方向で0.2〜1.0mm残るのが好ましい。段部11bよりも周方向外方の側面11cは、小径スプロケット1の軸線Xと略直交する平面をなしている。図3によく表われているように、ダウンシフト歯11の両側面から歯先面11aに繋がる部位に傾斜面11dが設けられている。後述するアップシフト歯12,22およびダウンシフト歯21のそれぞれも、ダウンシフト歯11と同様の傾斜面12d,22d,21dを有している(図4〜図6参照)。一般的に、スプロケットの歯先部分にはあらかじめこのような傾斜面が設けられているが、本発明は、傾斜面を有しない多段スプロケット装置にも適用可能である。
図1および図4に示すように、各アップシフト歯12には、大径スプロケット2側の側面において切除部を設けることにより、駆動回転方向前方の歯底面14から歯先面12aに至るまで連続して直線状に延びる段部12bが設けられている。歯先面12aは、小径スプロケット1の軸線Xを中心とする部分円周面である。段部12bは、小径スプロケット1の軸線Xと略平行な平面をなしているとともに、アップシフト歯12の中心線L2に対して45°〜50°の範囲で傾斜している。ここで、図4に表われているように、歯先面12aにおける段部12b未形成領域が、駆動回転方向で0.2〜1.0mm残るのが好ましい。段部12bよりも周方向外方の側面12cは、小径スプロケット1の軸線Xと略直交する平面をなしている。
小径スプロケット1の厚みの一例を挙げると、本体部分1aが2.0mm、各ダウンシフト歯11の側面11cを有する領域および各アップシフト歯12の側面12cを有する領域がそれぞれ1.0〜1.5mm程度である。
図1に示すように、大径スプロケット2の歯20は、大径スプロケット2に掛かるチエン3をさらに大径側に隣合うスプロケット(図示略)に掛け変える(ダウンシフト)ための9個のダウンシフト歯21と、大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える(アップシフト)ための5個のアップシフト歯22とから構成されている。これらダウンシフト歯21およびアップシフト歯22の大半は、連続して並ぶ2つのダウンシフト歯21と、1つのアップシフト歯22とが交互に並ぶように設けられている。ここで、連続して並ぶ2つのダウンシフト歯21によりダウンシフト歯群21Aが構成されている。したがって、大径スプロケット2は、4つのダウンシフト歯群21Aを外周に略均等に分散させて備えた構成である。
図1および図5に示すように、各ダウンシフト歯21には、小径スプロケット1側の側面において切除部を設けることにより、駆動回転方向前方の歯底面24から歯先面21aに至るまで連続して直線状に延びる段部21bが設けられている。歯先面21aは、大径スプロケット2の軸線Xを中心とする部分円周面である。段部21bは、大径スプロケット2の軸線Xと略平行な平面をなしているとともに、ダウンシフト歯21の中心線L3に対して45°〜50°の範囲で傾斜している。ここで、図5に表われているように、歯先面21aにおける段部21b未形成領域が、駆動回転方向で0.2〜1.0mm残るのが好ましい。段部21bよりも周方向外方の側面21cは、大径スプロケット2の軸線Xと略直交する平面をなしている。
図1および図6に示すように、各アップシフト歯22には、小径スプロケット1側と反対側の側面において切除部を設けることにより、駆動回転方向前方の歯底面24から歯先面22aに至るまで連続して直線状に延びる段部22bが設けられている。歯先面22aは、大径スプロケット2の軸線Xを中心とする部分円周面である。段部22bは、大径スプロケット2の軸線Xと略平行な平面をなしているとともに、アップシフト歯22の中心線L4に対して45°〜50°の範囲で傾斜している。ここで、図6に表われているように、歯先面22aにおける段部22b未形成領域が、駆動回転方向で0.2〜1.0mm残るのが好ましい。段部22bよりも周方向外方の側面22cは、大径スプロケット2の軸線Xと略直交する平面をなしている。
大径スプロケット1の厚みの一例を挙げると、本体部分2aが2.0mm、各ダウンシフト歯21の側面21cを有する領域および各アップシフト歯22の側面22cを有する領域がそれぞれ1.0〜1.5mm程度である。
上記の説明から理解できるように、小径スプロケット1のダウンシフト歯11および大径スプロケット2のダウンシフト歯21、ならびに小径スプロケット1のアップシフト歯12および大径スプロケット2のアップシフト歯22は、それぞれ同様の構成を有している。
次に、上述した多段スプロケット装置Aの作用について図1および図7〜図11を参照して説明する。
この多段スプロケット装置Aにおいて、自転車の変速は、図示しないディレーラを作動させ、チエン3を所望のスプロケットに掛け変えることにより行なわれる。
まず、小径スプロケット1に掛かるチエン3を大径スプロケット2に掛け変える場合について説明する。小径スプロケット1に掛かるチエン3を大径スプロケット2に掛け変える際には、上記ディレーラは、小径スプロケット1に対応する位置から大径スプロケット2に対応する位置に移動する。そうすると、チエン3には大径スプロケット2側への押圧力が作用し、図7に示すように、チエン3は大径スプロケット2側に寄せられる。この状態で一対の内リンクプレート31間にダウンシフト歯11が突入すると、図1および図8に表われているように、ダウンシフト歯11の側面11cと小径スプロケット1側に位置する内リンクプレート31の内側面31aとが摺接し、内リンクプレート31の外縁31bが段部11bに支持される。ここで、段部11bは駆動回転方向前方の歯底面14から歯先面11aに至るまで連続して設けられているため、段部11bに支持された内リンクプレート31の後続部分(駆動回転方向後方寄り)は、歯先面11aよりも周方向外方へ突出するように持ち上げられ、図1および図7に示すように、後続するチエン3のリンクプレート31,32の外縁ないしローラ34が大径スプロケット2の歯先面21a,22aに乗り上げることが可能となる。そして、後続するリンクプレートと後続する歯とが噛合い、チエン3は大径スプロケット2に掛け変わる。このように、本実施形態によれば、チエン3を大径スプロケット2の歯先面11aに乗り上げさせてから掛け変えることができるため、従来技術とは異なり、チエン3を大径スプロケット2側に大きく撓ませておく必要がなく、チエン3の斜行角度が大きくなることがない。したがって、ダウンシフト時におけるチエンの変速操作性を向上させることができる。
ダウンシフト歯11の段部11bより周方向外方の側面11cを有する領域の厚みは、小径スプロケット1の本体部分1aの厚みよりも小さいが、この側面11cを有する領域はダウンシフト歯11の全領域に対して僅かであるため、チエン3との摺接による摩耗の影響を抑制することができる。また、本実施形態では、側面11cを有する領域の厚み(1.0〜1.5mm)は、本体部分1aの厚み(2.0mm)の1/2〜3/4とされている。したがって、側面11cが摩耗しても、この部分の厚みが充分に確保されているため、摩耗によりダウンシフト歯11が変形するといった不具合を抑制することができる。なお、実走行の際には、チエン3のローラ34から伝達される駆動回転力は、各歯における駆動回転方向の後方面に掛かる。この後方面が形成された部分は、本体部分1aと同じ厚みを有するため、歯の強度を維持するうえで従来製品よりも好適である。
また、チエン3は、内リンクプレート31および外リンクプレート32が交互に連結された構成であるが、上述したように段部11bに支持され得るのは、内リンクプレート31および外リンクプレート32のうち、噛合い時におけるダウンシフト歯11の側面11cとの間隔が小さい内リンクプレート31のみである。本実施形態では、各ダウンシフト歯群11Aにおいてダウンシフト歯11が2つ連続して並ぶように設けられているため、両ダウンシフト歯11のいずれか一方により内リンクプレート31を持ち上げることができる。したがって、各ダウンシフト歯群11Aにおいて、チエン3の掛け変えを適正に行うことができる。
本実施形態では、各ダウンシフト歯11における段部11bより周方向外方の側面11cは、小径スプロケット1の軸線Xと略直交する平面となっている。このことにより、ダウンシフト歯の段部より周方向外方の側面がスプロケットの軸線に対して傾斜している場合と比較すると、内リンクプレート31の支持に寄与する段部の幅を有効に確保することができるため、内リンクプレート31の外縁31bをダウンシフト歯11の段部11bに確実に支持するうえで好適である。
本実施形態では、段部11bは直線状に延びているので、段部11bを設けるためにダウンシフト歯11の側面を切削する場合、切削作業の簡素化を図ることができる。
本実施形態では、小径スプロケット1は外周に均等に分散された4つのダウンシフト歯群11Aを備えており、これらダウンシフト歯群11Aのそれぞれにおいて小径スプロケット1に掛かるチエン3が大径スプロケット2に掛け変わることが可能となるため、迅速にチエン3を掛け変えることができる。また、小径スプロケット1から大径スプロケット2への変速操作が繰り返されると、チエン3の掛け変えは、ダウンシフト歯群11Aのぞれぞれのダウンシフト歯11において分散して行なわれる。したがって、本実施形態によれば、従来技術とは異なり、特定の歯だけ摩耗が促進されてしまうことはなく、その結果、歯の強度は全体として適切に維持され、多段スプロケット装置Aの長寿命化を図ることができる。
次に、大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える場合について説明する。大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える際には、図示しないディレーラは、大径スプロケット2に対応する位置から小径スプロケット1に対応する位置に移動する。そうすると、チエン3には小径スプロケット2側への押圧力が作用し、図10に示すように、チエン3は小径スプロケット1側に寄せられる。この状態で一対の内リンクプレート31間にアップシフト歯22が突入すると、図9および図11に表われているように、アップシフト歯22の側面22cと大径スプロケット2側に位置する内リンクプレート31の内側面31aとが摺接し、内リンクプレート31の外縁31bが段部22bに支持される。ここで、段部22bは駆動回転方向前方の歯底面24から歯先面22aに至るまで連続して設けられているため、段部22bに支持された内リンクプレート31の後続部分(駆動回転方向後方寄り)が歯先面22aよりも周方向外方へ突出するように持ち上げられる。そして、図9および図10に示すように、後続するチエン3のリンクプレート31,32の外縁ないしローラ34が大径スプロケット2の歯先面21a,22aに乗り上げることにより、大径スプロケット2からチエン3を離脱させることができる。こうして離脱したチエン3の後続部分が、ディレーラを介して付与されるテンションにより小径スプロケット1上に落としこまれ、その結果、チエン3は、小径スプロケット1に掛け変わる。このように、大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える場合においても、チエン3を円滑に掛け変えることができる。
アップシフト歯22の段部22bより周方向外方の側面22cを有する領域の厚みは、大径スプロケット2の本体部分2aの厚みよりも小さいが、この側面22cを有する領域はアップシフト歯22の全領域に対して僅かであるため、チエン3との摺接による摩耗の影響を抑制することができる。また、本実施形態では、側面22cを有する領域の厚み(1.0〜1.5mm)は、本体部分2aの厚み(2.0mm)の1/2〜3/4とされている。したがって、側面22cが摩耗しても、この部分の厚みが充分に確保されているため、摩耗によりアップシフト歯22が変形するといった不具合を抑制することができる。
本実施形態では、各アップシフト歯22における段部22bより周方向外方の側面22cは、大径スプロケット2の軸線Xと略直交する平面となっている。このことにより、アップシフト歯の段部より周方向外方の側面がスプロケットの軸線に対して傾斜している場合と比較すると、内リンクプレート31の支持に寄与する段部の幅を有効に確保することができるため、内リンクプレート31の外縁31bをアップシフト歯22の段部22bに確実に支持するうえで好適である。
以上、スプロケット1,2間でチエン3を掛け変える場合について説明したが、他のスプロケット間においても上述したのと同様にしてチエン3を掛け変えることができる。
たとえば、大径スプロケット2に掛かるチエン3をさらに大径側に隣合うスプロケット(図示略)に掛け変える場合には、両スプロケットの関係において、大径スプロケット2は小径スプロケットとして機能する。すなわち、大径スプロケット2のダウンシフト歯21は、上述したように小径スプロケット1のダウンシフト歯11と同様の構成を有するため、小径スプロケット1に掛かるチエン3を大径スプロケット2に掛け変える場合について上述した小径スプロケット1のダウンシフト歯11と同様に機能する。したがって、大径スプロケット2に掛かるチエン3をさらに大径側に隣合うスプロケットに円滑に掛け変えることができる。もちろん、大径スプロケット2に掛かるチエン3をさらに大径側に隣合うスプロケットに掛け変える場合においても、小径スプロケット1に掛かるチエン3を大径スプロケット2に掛け変える場合について上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
また、小径スプロケット1に掛かるチエン3をさらに小径側のスプロケット(図示略)に掛け変える場合には、両スプロケットの関係において、大径スプロケット1は大径スプロケットとして機能する。すなわち、小径スプロケット1のアップシフト歯12は、上述したように大径スプロケット2のアップシフト歯22と同様の構成を有するため、大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える場合について上述した大径スプロケット2のアップシフト歯22と同様に機能する。したがって、小径スプロケット1に掛かるチエン3をさらに小径側に隣合うスプロケットに円滑に掛け変えることができる。もちろん、小径スプロケット1に掛かるチエン3をさらに小径側に隣合うスプロケットに掛け変える場合においても、大径スプロケット2に掛かるチエン3を小径スプロケット1に掛け変える場合について上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
ところで、チエンは内リンクプレートと外リンクプレートの2種類のリンクプレートが交互に連結されている。ここで、1枚のスプロケットに具備された歯のうち、任意に選択した2つの歯に着目すると、相互に偶数個隔てられた歯には同じ種類のリンクプレートが噛合い、相互に奇数個隔てられた歯には異なる種類のリンクプレートが噛合うことになる。その一方、特定の1つの歯に着目すると、スプロケットの歯数が偶数個の場合にはスプロケットが回転しても常に同じ種類のリンクプレートが噛合うが、スプロケットの歯数が奇数個の場合にはスプロケットが一回転するごとに異なる2種類のリンクプレートが交互に噛合うことになる。
本実施形態において、小径スプロケット1には、2つの連続するダウンシフト歯11で構成された4つのダウンシフト歯群11Aと、4つのアップシフト歯12とが交互に規則的に並ぶように設けられている。各ダウンシフト歯群11Aの両隣のアップシフト歯12に着目すると、両アップシフト歯12は3つ(奇数個)隔てて設けられているため、両アップシフト歯12のいずれか一方とチエン3の内リンクプレートとが噛合う。したがって、両アップシフト歯12のいずれか一方により、小径スプロケット1に掛かるチエン3をさらに小径側に隣合うスプロケットに掛け変えることができる。これらのことより、2つ以上の連続して並ぶダウンシフト歯で構成されたダウンシフト歯群を挟むようにアップシフト歯を間欠的に配列するにあたり、本実施形態のように、各ダウンシフト歯群を2つのダウンシフト歯で構成し、アップシフト歯を3つ隔てられるように規則的に設けておくと、ダウンシフト歯およびアップシフト歯が最も効率的に変速操作に寄与することが理解できよう。したがって、本実施形態によれば、各ダウンシフト歯群11Aによるダウンシフト時の迅速な変速を実現しつつ、アップシフト歯12による変速の機会を効率よく確保し、アップシフト時の変速についても迅速化を図ることができる。また、スプロケットの歯数が3の倍数以外の場合でも、本実施形態における大径スプロケット2のように、2つの連続するダウンシフト歯11で構成されたダウンシフト歯群11Aと、アップシフト歯12とが可能な限り交互に並ぶように設けておけば、上記と同様の迅速な変速が可能となる。
図12は、本発明に係る多段スプロケット装置の他の例を示している。同図に示された多段スプロケット装置においては、ダウンシフト歯およびアップシフト歯の形状が上記実施形態におけるものと異なっており、ここでは、小径スプロケットに設けられたダウンシフト歯11’について説明する。なお、同図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、その説明を省略する。
ダウンシフト歯11’においては、駆動回転方向前方の歯底面14から歯先面11aに至るまで連続して延びる段部11b’が設けられている。この段部11b’は、チエン3の内リンクプレート31の外縁31bの形状と対応した凸湾曲形状とされており、この点において上記実施形態におけるダウンシフト歯11とは異なっている。
本実施形態によれば、内リンクプレート31の外縁31bは段部11b’にフィットするため、チエン3を掛け変える際には、段部11b’の略全面で内リンクプレートの外縁を支持することができる。したがって、より円滑にチエンを掛け変えることができる。他のダウンシフト歯およびアップシフト歯についても、本実施形態のダウンシフト歯11’と同様の構成とすることにより、より円滑にチエンを掛け変えることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。
上記実施形態では、スプロケットに含まれるすべての歯をダウンシフト歯またはアップシフト歯のいずれかで構成したが、チエンの掛け変えに寄与しない通常の歯を含む構成であってもよい。また、ダウンシフト歯およびアップシフト歯の配列も上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば、ダウンシフト歯群は、3枚以上の連続して並ぶダウンシフト歯で構成されていてもよい。さらに、ダウンシフト歯およびアップシフト歯は、チエンのリンクプレートの外縁を段部で支持可能なものであればよく、その材質、形状およびサイズなども特に限定されるものではない。
本発明に係る自転車用多段スプロケット装置では、最小径のスプロケットにおける変速操作は最小径のスプロケットに掛かるチエンをその大径側に隣合うスプロケットに掛け変える(ダウンシフト)場合に限られるため、最小径のスプロケットは、アップシフト歯を設けない構成とすればよい。また、これと同様の理由により最大径のスプロケットは、ダウンシフト歯を設けない構成とすればよい。
本発明に係る自転車用多段スプロケット装置は、すべてのスプロケットが一体的に並設された構成であればよく、鍛造などによりあらかじめ一体形成されたもの、あるいはスペーサなどの支持体に各スプロケットを一体的に固着したもののいずれであってもよい。
また、本発明に係る自転車用多段スプロケット装置の具体的な形状や材質なども限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る多段スプロケット装置を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る多段スプロケット装置とともに使用されるチエンの一部を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 小径スプロケットのダウンシフト歯を示す図であり、(a)は大径スプロケット側の側面図、(b)は平面図、(c)は大径スプロケット側と反対側の側面図である。 小径スプロケットのアップシフト歯を示す図であり、(a)は大径スプロケット側の側面図、(b)は平面図、(c)は大径スプロケット側と反対側の側面図である。 大径スプロケットのダウンシフト歯を示す図であり、(a)は小径スプロケット側と反対側の側面図、(b)は平面図、(c)は小径スプロケット側の側面図である。 大径スプロケットのアップシフト歯を示す図であり、(a)は小径スプロケット側と反対側の側面図、(b)は平面図、(c)は小径スプロケット側の側面図である。 多段スプロケット装置の作用を説明するための図1のVII−VII方向矢視図である。 図7の要部拡大図である。 多段スプロケット装置の作用を説明するための側面図である。 図9のX−X方向矢視図である。 図10の要部拡大図である。 本発明に係る多段スプロケット装置の他の例を示す側面図である。
符号の説明
A 多段スプロケット装置
1 小径スプロケット
1a 本体部分(小径スプロケットの)
2 大径スプロケット
11 ダウンシフト歯
11A ダウンシフト歯群
11a 歯先面
11b 段部
11c 側面(段部より周方向外方の)
12 アップシフト歯
12a 歯先面
12b 段部
12c 側面(段部より周方向外方の)
14 歯底面

Claims (8)

  1. 外周に複数の歯を有する少なくとも1枚の大径スプロケットと、外周に上記大径スプロケットの歯数より少ない複数の歯を有する少なくとも1枚の小径スプロケットとを備える自転車用多段スプロケット装置であって、
    上記小径スプロケットは、少なくとも2つ以上の連続して並ぶダウンシフト歯から構成されるダウンシフト歯群を備え、
    上記各ダウンシフト歯は、上記大径スプロケット側と反対側の側面において切除部を設けることにより駆動回転方向前方の歯底面から連続して歯先面に至る段部が設けられていることを特徴とする、自転車用多段スプロケット装置。
  2. 各ダウンシフト歯における上記段部より周方向外方の側面は、上記小径スプロケットの軸線と略直交する平面となっている、請求項1に記載の自転車用多段スプロケット装置。
  3. 上記段部は、直線状に延びている、請求項1または2に記載の自転車用多段スプロケット装置。
  4. 上記段部は、チエンのリンクプレートの外縁と対応した凸湾曲状に延びている、請求項1または2に記載の自転車用多段スプロケット装置。
  5. 上記段部より周方向外方の厚みは、上記小径スプロケットの本体部分の厚みの1/2〜3/4とされている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の自転車用多段スプロケット装置。
  6. 上記小径スプロットは、複数の上記ダウンシフト歯群を備える、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の自転車用多段スプロケット装置。
  7. 上記小径スプロケットは、複数のアップシフト歯を備えており、
    上記各アップシフト歯は、上記大径スプロケット側の側面において切除部を設けることにより駆動回転方向前方の歯底面から連続して歯先面に至る段部が設けられている、請求項6に記載の自転車用多段スプロケット装置。
  8. 上記複数のダウンシフト歯群は、それぞれ2つのダウンシフト歯で構成されており、
    上記小径スプロケットには、上記ダウンシフト歯群と上記アップシフト歯が交互に並んで設けられている、請求項7に記載の自転車用多段スプロケット装置。
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