JPH06247375A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

自転車用多段スプロケット装置

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JPH06247375A
JPH06247375A JP3321093A JP3321093A JPH06247375A JP H06247375 A JPH06247375 A JP H06247375A JP 3321093 A JP3321093 A JP 3321093A JP 3321093 A JP3321093 A JP 3321093A JP H06247375 A JPH06247375 A JP H06247375A
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teeth
tooth
chain
diameter sprocket
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JP3321093A
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Jun Kobayashi
順 小林
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MORI SAN TSUAA KK
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MORI SAN TSUAA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径スプロケットから大径スプロケットに掛
け変わろうとするチエンの外リンクプレートを大径スプ
ロケットの歯に確実に噛合させるとともに、この外リン
クプレートに続く内リンクプレートを所定の噛合位置に
確実に誘導し、チエンの掛け変えを確実に行うことがで
きる。 【構成】 少なくとも一枚の大径スプロケット3と少な
くとも一枚の小径スプロケット2とを備える自転車用多
段スプロケット装置1において、大径スプロケット3の
少なくとも一つの歯T2 ,T3 を、小径スプロケット2
から大径スプロケットに掛け変わろうとするチエンCと
の噛合が遅れる噛合遅れ歯としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自転車用多段スプロ
ケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自転車には、クランクに装着され
るチエンホイール(前ギヤ)と後ハブに装着されるフリ
ーホイール(後ギヤ)とを、ともに歯数の異なる複数枚
のスプロケットを並設してなる多段スプロケット装置で
構成し、変速段数を増加したものが多く見受けられる。
これら前ギヤと後ギヤの間には、無端チエンが掛け回さ
れており、ペダルを踏み込むことによってクランクに入
力される回転力が、前ギヤからチエンを介して後ギヤに
伝達され、これにより、後車輪が回転させられるように
構成されている。
【0003】自転車の変速は、多段スプロケット装置の
回転中、この多段スプロケット装置に進入するチエンを
ディレーラによって強制的に横方向に押圧して斜行さ
せ、これを現在噛合しているスプロケットから離脱させ
るとともに、目的のスプロケットに噛合させることによ
り行われる。
【0004】この変速の良否はいかに速やかに現在噛合
しているスプロケットからチエンを離脱させ、かついか
に速やかにチエンを目的のスプロケットに噛合させるか
によって決定される。
【0005】ところで、上記多段スプロケット装置にお
いて、その選択したスプロケットにチエンを掛け変える
場合、一般に大径スプロケットから小径スプロケットに
掛け変える場合よりも、小径スプロケットから大径スプ
ロケットへ掛け変える場合の方が困難であるとされてい
る。これは、チエンにはリヤディレーラにより一定のテ
ンションが付与されており、大径スプロケットに掛け回
されているチエンを小径スプロケットに掛け変える場合
には、大径スプロケットからチエンを離脱させることさ
えできれば、上記チエンテンションによりチエンを自動
的に小径スプロケット上に落とし込むことができるから
である。
【0006】ところが、小径スプロケットに掛かってい
るチエンを大径スプロケットに掛け変える場合には、小
径スプロケットからチエンを離脱させるだけでは足ら
ず、このチエンを上記チエンテンションに逆らって大径
スプロケットに掛け変える高さまで持ち上げるためにエ
ネルギを必要とする。
【0007】このように、小径スプロケットから大径ス
プロケットへチエンを掛け変える場合において、上記チ
エンの持ち上げ高さをできるだけ小さくして、変速の迅
速確実性を高めるためのアイデアとして、たとえば、実
開平1−176592号公報に記載されたものがある。
【0008】また、小径スプロケットと大径スプロケッ
トの径差が大きい場合と小さい場合とでは、小径スプロ
ケットから大径スプロケットへのチエンの掛け変えのメ
カニズムが若干異なる。
【0009】すなわち、小径スプロケットから大径スプ
ロケットにチエンを掛け変える場合、上述したように、
チエンテンションに逆らってチエンを必要高さ持ち上げ
る必要があるが、それと同時に、小径スプロケットへ進
入するチエンを大径スプロケット側に押圧してこれを斜
行させ、大径スプロケット上にオーバラップさせる必要
がある。
【0010】大径スプロケットと小径スプロケットとの
歯数差が大きい場合に比較して、大径スプロケットと小
径スプロケットの歯数差が小さい、いわゆるクロスレシ
オの多段スプロケット装置においては、小径スプロケッ
トから大径スプロケットへの移行部分のチエンリンクの
長さが短く、この短い長さにおいて、チエンに上記のご
とく大径スプロケット上にオーバラップさせるための横
方向のたわみを生じさせる必要がある。
【0011】この点に着目し、大径スプロケットと小径
スプロケットの歯数差の小さい場合において、小径スプ
ロケットに掛かるチエンを大径スプロケットに掛け変え
る場合の変速性を改善するものとして、特開平2−12
7185号公報に示されているものがある。
【0012】上記公報に示されている自転車用多段スプ
ロケット装置においては、大径スプロケットにおける一
つの歯の歯幅方向一端部にチエンのリンクプレートの連
結部を支持するチエン受け部を設けるとともに、上記チ
エン受け部にリンクプレートの連結部が支持されたと
き、支持された連結部の中心と小径スプロケットにおけ
るひとつの歯間中心との間隔がほぼチエンピッチの整数
倍となるように大径スプロケットと小径スプロケットの
周方向位置を設定する。
【0013】そして、小径スプロケットの上記歯間中心
の駆動回転方向後方に連続するとともに、小径スプロケ
ットから大径スプロケットに移行するチエンの移行軌跡
に対向する歯面に、チエンのリンクプレートとの干渉を
ふせぐ欠除部を設けている。上記欠除部を設けることに
よって、チエンが小径スプロケットから大径スプロケッ
トに移行するとき、リンクプレートは小径スプロケット
の歯先に干渉して乗り上がることがなく、小径スプロケ
ットの歯間中心から大径スプロケットに引き出した接線
上の最短距離で掛け変わることができる。
【0014】すなわち、上記公報に記載された自転車多
段スプロケット装置は、スプロケット装置の側面視にお
いて、上記チエンの移行する経路におけるチエンとリン
クプレートとの干渉を避けて、小径スプロケットの一つ
の歯間中心から引き出された接線上を大径スプロケット
の歯間中心に向けてチエンが直線的に移行できるように
構成しているのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チエンは、
図8ないし図11に示すように、一対の外リンクプレー
ト10a,10b………と一対の内リンクプレート9
a,9b………とを交互に連結して形成されるものであ
り、上記外リンクプレート10a,10b………のプレ
ート間隙間と、内リンクプレート9a,9b………のプ
レート間の隙間とはその大きさが異なる。
【0016】このため、上記公報に記載されている発明
のように、小径スプロケットの一つの歯間中心と大径ス
プロケットの一つの歯間中心との間の距離Lを、チエン
ピッチの整数倍となるように設定した場合においても、
上記内リンクプレート9a,9b………と外リンクプレ
ート10a,10b………のプレート間隙間の相違に起
因してチエンが円滑にスプロケットの歯に噛合するとは
かぎらない。
【0017】すなわち、チエンCを小径スプロケット2
の一つの歯間中心O1 を起点として大径スプロケット3
へ掛け変えようとするとき、チエンCは、上記小径スプ
ロケット2の一つの歯間中心O1 から引き出した接線に
沿って大径スプロケット3に向かうとともに、この接線
が大径スプロケット3のピッチ円D2 と交わる交点近傍
の歯間中心O2 近傍にチエンCの連結部中心R0 が位置
させられることになる。
【0018】このとき、上記連結部中心R0 の駆動回転
方向後方側に続くリンクプレートが外リンクプレートで
ある場合、図8および図9に示すように、相対向する一
対の外リンクプレート10a,10b間の隙間が内リン
クプレート間の隙間よりも広いため、上記外リンクプレ
ート10a,10bのうちの大径スプロケット側の外リ
ンクプレート10bが、上記歯間中心O2 の後方の歯T
5 を乗り越えるようにしてチエンCが大径スプロケット
3の歯T5 と噛合する。そしてさらに回転が進むと、上
記外リンクプレート10a,10bに続く内リンクプレ
ート11a,11bが上記外リンクプレート10a,1
0bと噛合した歯T5 に続く歯T6 に向かって誘導さ
れ、内リンクプレート11a,11bのうちの大径スプ
ロケット側の内リンクプレート11bが上記歯T6 を乗
り越えるようにして噛合することになる。
【0019】ところが、上記内リンクプレート11a,
11bの間の隙間が小さいため、チンエCが大径スプロ
ケット側に十分変位させらさていない場合には、図8お
よび図9に示すように、上記内リンクプレート11a,
11bの大径スプロケット側のリンクプレート11bの
縁部が、上記歯T6 を乗り越えることができず、歯T 6
の頂部に乗り上げてしまう。このため、チエンCが大径
スプロケット3の外周で空回りする恐れがある。
【0020】一方、図10および図11に示すように、
上記大径スプロケット3における上記歯間中心O2 の後
方側に続くリンクプレートが内リンクプレート9a,9
bである場合、上記内リンクプレート9a,9b間の隙
間が外リンクプレート間の隙間よりも狭いため、変速操
作装置などによる小径スプロケット2から大径スプロケ
ット3へのチエンの押圧量が同一であれば、内リンクプ
レート9a,9bの大径スプロケット側内リンクプレー
ト9bは上記歯間中心O2 に続く歯T5 を乗り越えるこ
とができない。この場合、上記内リンクプレート9a,
9bに続く外リンクプレート10a,10bのうちの大
径スプロケット側外リンクプレート10bが、駆動回転
方向後方の歯T6 を乗り越えることになる。そして、ス
プロケットの回転が進むと、上記外リンクプレート10
a,10bに続く内リンクプレート11a,11bが後
続する歯T7 に誘導され、内リンクプレート11a,1
1bのうちの大径スプロケット側内リンクプレート11
bがその歯T7 を乗り越えることになる。
【0021】ところが、上記内リンクプレート11a,
11b間の隙間が外リンクプレート間の隙間より小さい
ため、チエンの大径スプロケット側への変位量が少な
く、歯T6 と外リンクプレート10a,10bとの噛合
が完全でない場合には、図11に示すように、上記内リ
ンクプレートの大径スプロケット側リンクプレート11
bが歯T7 の歯先に乗り上げてしまう。
【0022】上記不都合を解消するため、たとえば、実
開平1−176592号公報に記載されている発明のよ
うに、大径スプロケット3の歯の小径スプロケット側の
側面を切り欠いて、チエンCの誘導部を設け、チエンC
を大径スプロケット側に寄せることができるように構成
したものが提案されている。
【0023】しかしながら、スプロケットの歯数が大き
くなるにつれて、すなわち、スプロケットの径が大きく
なるにつれて、歯先円の曲率が小さくなる。このため、
チエンがスプロケットの歯の回転軌跡に突入するタイミ
ングが早くなり、チエンのリンクプレートとスプロケッ
トの歯とが干渉して、チエンがスプロケットの歯先に乗
り上げやすい。したがって、上記公報に記載されている
ような誘導部を設けて外リンクプレートを確実に噛合さ
せても、この外リンクプレートに続く内リンクプレート
がスプロケットの歯先に乗り上げやすい。
【0024】しかも、特開平2−127185号公報に
記載されているもののように、クロスレシオの多段スプ
ロケット装置において、大径スプロケットの歯先にチエ
ンの連結部を保持するチエン受け部を設けたような場
合、小径スプロケットの歯間中心と大径スプロケットの
歯間中心とがnpとはならず、チエンとスプロケットの
ピッチとがずれることになる。
【0025】したがって、チエンの外リンクプレートが
歯間中心から浮き上がったような状態で回転が進むこと
になるため、大径スプロケットの上記歯間中心につづく
歯に内リンクプレートを充分誘導することができず、内
リンクプレートが歯の上に乗ったままの状態で回転が進
んでしまう。このため、これにつづく内外のリンクプレ
ートがいわゆるピッチエラー状態となって、大径スプロ
ケットの歯に収まることができなくなってしまうという
問題が発生しやすい。特に、小径スプロケットから大径
スプロケットへのチエンの押圧量が充分でない場合、す
なわちアンダーシフト状態ではこの現象が発生しやす
い。
【0026】このため、後ギヤにおいて、小径スプロケ
ットから大径スプロケットへのチエンの掛け変え途中
に、トルクの抜ける側からトルクの掛かる側に回転が進
んでしまうと、大径ギヤへのトルクの伝達がなされず、
チエンが空転を起こしてしまうといった問題が生じやす
い。
【0027】また、前ギヤの場合においては、チエンの
掛け変わり直後から駆動力が作用するため、チエンが外
れるといった問題も生ずる。
【0028】本願発明は上述した事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、チエンの
外リンクプレートを大径スプロケットの歯に確実に噛合
させるとともに、この外リンクプレートに続く内リンク
プレートを所定の噛合位置に確実に誘導し、チエンの掛
け変えを確実に行うことのできる自転車用多段スプロケ
ット装置を提供することをその課題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願の請求項1に記載した発明は、少なくとも一
枚の大径スプロケットと少なくとも一枚の小径スプロケ
ットとを備える自転車用多段スプロケット装置におい
て、大径スプロケットの少なくとも一つの歯を、小径ス
プロケットから大径スプロケットに掛け変わろうとする
チエンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯としたことを特徴と
する。
【0030】また、本願の請求項2に記載した発明は、
少なくとも一枚の大径スプロケットと少なくとも一枚の
小径スプロケットとを備える自転車用多段スプロケット
装置において、大径スプロケットの少なくとも一つの歯
が、小径スプロケットから大径スプロケットに掛け変わ
ろうとするチエンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯であると
ともに、チエンが容易に噛合する噛合容易歯であること
を特徴とする。
【0031】また、本願の請求項3に記載した発明は、
大径スプロケットにおける連続する少なくとも三つの歯
を小径スプロケットから大径スプロケットに掛け変わろ
うとするチエンが容易に噛合できる噛合容易歯とすると
ともに、上記噛合容易歯の駆動回転方向後方に向かって
二番目以降の連続する少なくとも二つの歯を噛合遅れ歯
としたことを特徴とする。
【0032】
【発明の作用および効果】本願発明に係る多段スプロケ
ット装置においては、大径スプロケットの少なくとも一
つの歯を、小径スプロケットから大径スプロケットに掛
け変わろうとするチエンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯と
している。
【0033】すなわち、上記噛合遅れ歯の駆動回転方向
前方側に位置する歯にチエンが充分噛合しない状態で回
転が進んだ場合であっても、次の歯に進入するチエンの
タイミングを遅らせることにより、チエンのリンクプレ
ートとスプロケットの歯とが干渉するのを遅らせること
ができる。このため、チエンを大径スプロケット側に充
分撓ませて、チエンがスプロケットの歯先に乗り上がる
のを防止することができるのである。
【0034】上記噛合遅れ歯を設けることにより、上記
噛合遅れ歯の駆動回転方向前方側にに位置する歯と外リ
ンクプレートとの噛合が不十分な場合であっても、この
外リンクプレートに続く内リンクプレートを大径スプロ
ケット側に変移させて、上記外リンクプレートが噛合す
る歯に続く歯に確実に噛合させることが可能となる。
【0035】また、チエンのスプロケットに対する噛合
が確実かつ迅速に行われるため、前ギヤから後ギヤへの
トルクの伝達が確実となり、円滑な変速操作を行うこと
が可能となる。
【0036】本願の請求項2に記載した発明は、大径ス
プロケットの少なくとも一つの歯が、小径スプロケット
から大径スプロケットに掛け変わろうとするチエンとの
噛合が遅れる噛合遅れ歯であるとともに、チエンが容易
に噛合する噛合容易歯としたものである。
【0037】噛合容易歯であり、かつ噛合遅れ歯である
歯を設けることによって、この歯に噛合しようとするチ
エンのリンクプレートを所定の位置まで十分に変位させ
るとともに、確実に噛合させることができる。したがっ
て、内リンクプレートとの噛合のみならず、外リンクプ
レートとの噛合を円滑かつ確実に行うことができる。
【0038】本願の請求項3に記載した発明は、大径ス
プロケットにおける連続する少なくとも三つの歯を小径
スプロケットから大径スプロケットに掛け変わろうとす
るチエンが容易に噛合できる噛合容易歯とするととも
に、上記噛合容易歯の駆動回転方向後方に向かって二番
目以降の連続する少なくとも二つの歯を噛合遅れ歯とし
たことを特徴とするものである。
【0039】駆動回転方向最前方に位置する噛合容易歯
に外リンクプレートが噛合した場合、この外リンクプレ
ートに続く内リンクプレートが上記噛合容易歯の駆動回
転方向後方に続く歯に噛合することになる。本願発明に
おいては、内リンクプレートが噛合させられる上記二番
目の歯は、噛合容易歯であるとともに噛合遅れ歯である
ため、内リンクプレートが歯先に乗り上がることはな
い。したがって、上記内リンクプレートを円滑かつ確実
に内リンクプレートを噛合させることができる。
【0040】一方、上記駆動回転方向最前方に位置する
噛合容易歯に内リンクプレートが対応する場合、内リン
クプレートのプレート間隙間が小さいため、この内リン
クプレートが上記駆動回転方向最前方の歯に噛合できな
い。
【0041】しかし、本願発明においては、上記噛合容
易歯の駆動回転方向後方に続く歯が噛合容易歯であるた
め、上記内リンクプレートに続く外リンクプレートが容
易に噛合することができる。
【0042】しかも、上記外リンクプレートが噛合させ
らる歯およびその歯の駆動回転方向後方に続く歯が、噛
合容易歯でありかつ噛合遅れ歯であるため、上記外リン
クプレートの噛合が十分でない場合においても、上記外
リンクプレートに続いて噛合させられる内リンクプレー
トの噛合タイミングを遅らせることができる。このた
め、上記内リンクプレートを大径スプロケット上に十分
オーバラップさせた状態で、上記内リンクプレートを噛
合させることができる。
【0043】したがって、どのような態様でチエンが大
径スプロケットに掛け変わる場合においても、円滑かつ
確実なチエンの掛け変えを行うことが可能となり、チエ
ンがスプロケットの歯先に乗り上がって、駆動力の伝達
が阻害されるというようなことはなくなる。
【0044】上記噛合遅れ歯は、本願の請求項4に記載
した発明のように、この歯に噛合しようとするチエンと
の干渉部分を切欠くことによって形成することができ
る。
【0045】通常、チエンのリンクプレートとスプロケ
ットの歯とは、全体が同時に噛合するのではなく、スプ
ロケットの回転にともなって噛合が進む。すなわち、ス
プロケットの歯とチエンとの噛合は、通常、歯の駆動回
転方向前方部がチエンのリンクプレート間に進入するこ
とによって開始する。
【0046】したがって、スプロケットの歯のチエンに
対する進入開始部分を切欠くことによって、チエンのス
プロケットに対する噛合を遅らせることが可能となる。
【0047】このため、スプロケットの歯における、リ
ンクプレートとの噛合初期の干渉部分を切欠くことによ
り、リンクプレートと歯とが噛合するタイミングを遅ら
せることができる。
【0048】上記切欠きの形状は、チエンのリンクプレ
ートの外縁の形状およびスプロケットの外径等によって
決定される。また、切り欠きの大きさを調節することに
よって、噛合を遅らせるタイミングの大きさを調節する
こともできる。
【0049】上記噛合容易歯は、本願の請求項5に記載
した発明のように、歯先を小径スプロケット側に偏位さ
せて形成することができる。
【0050】歯先を小径スプロケット側に変位させるこ
とによって、大径スプロケットの歯先部まで持ち上げら
れたチエンを上記噛合容易歯に迅速確実に噛合させるこ
とができる。
【0051】歯先を変位させる手段として、大径スプロ
ケットの歯の小径スプロケットと反対側の側面を面取り
状に切り欠いたり、歯を小径スプロケット側に曲折する
等、従来の種々の手段を用いることが考えられる。
【0052】本願の請求項6に記載した発明は、チエン
の外リンクプレートが所定位置で大径スプロケットの歯
を乗り越えるとともに、これに続く内リンクプレート間
に大径スプロケットの歯を確実に噛合させるようするも
のである。
【0053】すなわち、本願発明においては、小径スプ
ロケットの一つの歯間中心と、この歯間中心から大径ス
プロケットに引き出した接線と大径スプロケットのピッ
チ円とが交わる交点近傍に位置する大径スプロケットの
歯間中心との距離がnpまたはnp−α(ただし、pは
チエンピッチ、nは整数、αは大径スプロケットにおけ
る隣合う歯と歯の間の長さからチエンのローラ径を引い
た値より大きく、チエンピッチより小さい値)となるよ
うに上記大径スプロケットと小径スプロケットの周方向
相対位置を設定している。
【0054】すなわち、本願発明においては、上記小径
スプロケットの一つの歯間中心からチエンが大径スプロ
ケットに向かって離脱するとともに、上記歯間中心から
引き出した接線が大径スプロケットのピッチ円と交わる
交点近傍に位置する歯間中心から後方に位置する歯にチ
エンが噛合するように設定しているのである。
【0055】上記歯間中心の距離をnpのみならずnp
−αとしているのは、大径スプロケットの周方向の複数
箇所にチエンの掛け変わり部分を設定する場合、歯間中
心間の距離が必ずしもチエンピッチpの整数倍、すなわ
ちnpとなるとは限らないことによる。
【0056】本願の請求項6に記載した発明において
は、上記大径スプロケットの上記歯間中心の駆動回転方
向後方側に連続する少なくとも三つの歯を、他の歯に比
べてチエンが乗り越え良い噛合容易歯としている。しか
も、本願発明においては、請求項3に記載した発明と同
様に、上記歯間中心の駆動回転方向後方側に続く歯の二
番目以降に連続する少なくとも二つの歯を、小径スプロ
ケットから大径スプロケットに掛け変わろうとするチエ
ンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯としている。
【0057】すなわち、駆動回転方向最前方に位置する
噛合容易歯に外リンクプレートが噛合する場合、この外
リンクプレートに続く内リンクプレートを上記噛合容易
歯の駆動回転方向後方に続く歯に噛合させなければなら
ない。本願発明においては、内リンクプレートが噛合さ
せられる上記二番目の歯は、噛合容易歯であるとともに
噛合遅れ歯であるため、内リンクプレートが歯先に乗り
上がることはない。したがって、上記内リンクプレート
を円滑かつ確実に内リンクプレートを噛合させることが
できる。
【0058】一方、上記駆動回転方向最前方に位置する
噛合容易歯に内リンクプレートが対応する場合、内リン
クプレートのプレート間隙間が小さいため、内リンクプ
レートが上記歯に噛合できない。
【0059】本願発明においては、上記請求項3に記載
した発明と同様に、上記最前方の歯から駆動回転方向後
方に続く少なくとも二つの歯が、噛合容易歯かつ噛合遅
れ歯であるため、上記内リンクプレートに続く外リンク
プレートを上記二番目の歯に容易に噛合させることがで
きるとともに、この外リンクプレートの駆動回転方向後
方に続く内リンクプレートを上記三番目の歯に確実に噛
合させることができる。
【0060】したがって、どのような態様でチエンが掛
け変わる場合においても、円滑かつ確実な掛け変えを行
うことが可能となり、チエンがスプロケットの歯先に乗
り上がって、駆動力の伝達が阻害されるというようなこ
とはなくなる。
【0061】本願の請求項7に記載した発明は、多段ス
プロケット装置の複数の位置でチエンを確実に掛け変え
ることができるように構成したものである。
【0062】すなわち、請求項3あるいは請求項7に記
載した発明に係る上記噛合容易歯と上記噛合遅れ歯との
組合わせを、大径スプロケットの複数箇所に設けたもの
である。噛合容易歯と噛合遅れ歯との組合せを複数箇所
設けることによって、チエンの掛け変え可能位置が増加
し、応答性のよい変速操作を実現することができる。
【0063】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。
【0064】本実施例は、本願発明を自転車用多段フリ
ーホイール(後ギヤ)に適用したものである。また、図
1、図3および図5は、多段スプロケット装置1の側面
図であるが、以下の説明の理解を容易にするために、一
枚の小径スプロケット2と、これに隣合う一枚の大径ス
プロケット3のみを代表させて表示してある。
【0065】実際の多段フリーホイールにおいては、五
枚ないし八枚の径の異なるスプロケットが並設されてい
るが、これら複数枚のスプロケットにおける相隣合う大
小スプロケットの二枚のスプロケット間にも、以下に説
明する小径スプロケット2と大径スプロケット3との関
係を適用することができる。
【0066】各スプロケット2,3の外周には、図1お
よび図3に示すように、チエンCのピッチと対応したピ
ッチで、多数枚の歯T,Sがそれぞれ等間隔にに形成さ
れている。
【0067】チエンCは、一対の外リンクプレート10
a,10b…の間の空間、または一対の内リンクプレー
ト9a,9b…の間の空間に、上記スプロケット2,3
の外周の歯S,Tが突入するとともに、隣合う歯と歯の
間に形成される歯間部6に、チエンCの連結部のローラ
Rが嵌まり込むようにして、スプロケット2,3と噛合
している。上記歯間部6の底部は、ローラRの外径より
やや曲率半径の大きい円弧状の歯底部7を形成してお
り、上記ローラRは上記歯間部6に若干の隙間をもって
嵌まり込むように構成されている。
【0068】本実施例においては、図1に示すように、
小径スプロケット2の一つの歯間中心O1 と、この歯間
中心O1 から大径スプロケット3に引き出した接線と大
径スプロケット3のピッチ円D2 とが交わる交点あるい
はこの交点近傍に位置する大径スプロケット3の歯間中
心O2 との距離Lがnpまたはnp−α(ただし、pは
チエンピッチ、nは整数、αは大径スプロケットの隣合
う歯と歯の間の長さからチエンCのローラ径を引いた値
より大きく、チエンピッチより小さい値)となるように
上記大径スプロケット3と小径スプロケット2との周方
向相対位置を設定し、上記小径スプロケット2の歯間中
心O1 からチエンCが大径スプロケット3に向かって掛
け変わるように構成している。
【0069】実施例においては、図2に示すように上記
小径スプロケット2の上記歯間中心O1 の駆動回転方向
後方の歯S0 の大径スプロケット2と反対側を切り欠い
てチエンCを大径スプロケット側へ変移させるととも
に、上記歯S0 に続く歯S1 の大径スプロケット側を切
り欠くことによって、上記歯間中心O1 からチエンCが
離脱して大径スプロケット2に向かって掛け変わるよう
に構成している。
【0070】上記大径スプロケット3の上記歯間中心O
2 の駆動回転方向後方側に連続する三つの歯T1
2 ,T3 は、図2に示すように、小径スプロケット2
と反対側の側面を切り欠くことによって歯先を小径スプ
ロケット側に偏位させ、小径スプロケット2から移行す
るチエンCが噛合しやすい噛合容易歯を構成している。
【0071】また、上記噛合容易歯のうち、駆動回転方
向後方二番目の歯T2 と三番目の歯T3 は、図1および
図6に示すように、小径スプロケット2から大径スプロ
ケット3に掛け変わろうとするチエンCとの噛合が遅れ
る噛合遅れ歯を構成している。
【0072】本実施例おける上記噛合遅れ歯T2 ,T3
は、上記のように、噛合容易歯を構成するとともに、図
6に示すように、これら歯T2 ,T3 に噛合しようとす
るチエンCとの干渉部分20,21を、通常の歯型から
切欠くことによって形成されている。
【0073】図6に示すように、上記干渉部分20,2
1は、図示しないガイドプーリからのびるチエンCのリ
ンクプレート11a,11b………が大径スプロケット
2との噛合を開始する初期の部分であり、この部分をリ
ンクプレートの外縁形状に沿って切欠くことによって、
リンクプレート11a,11b………が大径スプロケッ
ト3の歯と噛合するタイミングを遅らせることができ
る。
【0074】上記構成の噛合遅れ歯においては、図7に
示すように、各リンクプレート11a、11b………が
大径スプロケット側に充分偏位させられた状態で各歯先
が各リンクプレート間に進入する。このため、リンクプ
レートの縁部が歯先に乗り上げるのを有効に防止するこ
とができる。
【0075】以下、本実施例に係る作用を図1ないし図
7に基づいて具体的に説明する。
【0076】図1および図2は、上記噛合容易歯の駆動
回転方向最前方に位置する噛合容易歯T1 に外リンクプ
レート10a,10bが噛合する場合を示している。
【0077】この場合、上記外リンクプレート10a,
10bの大径スプロケット側の外リンクプレート10b
が上記噛合容易歯T1 を乗り越えた状態で、この外リン
クプレート10bに続く内リンクプレート11a,11
bが、上記噛合遅れ歯T2 に噛合させられる。
【0078】上記歯T2 を噛合遅れ歯とすることによっ
て、図1および図6に示すように、上記歯T2 が内リン
クプレート11a,11bの間の隙間に突入するタイミ
ングを遅らせることができる。
【0079】このため、図7に示すように、上記内リン
クプレート11a,11bを大径スプロケット側に充分
撓ませた状態で、その間に歯T2 を進入させることがで
きる。したがって、大径スプロケット側の内リンクプレ
ート11aの外縁が上記歯T 2 の上に乗り上がるという
ようなことはなく、確実なチエンCの掛け変えを行うこ
とができる。
【0080】一方、図3および図4に示すように、上記
駆動回転方向最前方に位置する歯T 1 に内リンクプレー
ト9a,9bが対応するとき、内リンクプレート9a,
9bの間の隙間が狭いことから、この隙間に歯T1 が突
入することができない。
【0081】このとき、上記内リンクプレート9a,9
bに続く外リンクプレート10a,10bが上記歯T2
に噛合することになる。
【0082】上記歯T2 は、噛合容易歯であるため、外
リンクプレート10a,10bが容易に噛合させられ
る。しかも、上記歯T2 が噛合遅れ歯として形成されて
いるため、歯T2 と外リンクプレート10a,10bの
噛合のタイミングが遅らされる。したがって、図1およ
び図2に示したと同様に、外リンクプレート10a,1
0bを充分大径スプロケット側に偏位させた状態で歯T
2 に噛合させることができる。
【0083】さらに、上記歯T2 に続く歯T3 がやはり
噛合遅れ歯として形成されている。このため、上記歯T
2 と外リンクプレート10a,10bとの噛合が不十分
であり、チエンCを大径スプロケットの外周の噛合位置
に十分誘導できない場合であっても、図4に示すよう
に、T3 と内リンクプレート11a,11bとが噛合す
るタイミングが遅らせることができる。したがって、チ
エンCを大径スプロケット側に十分偏位させた状態で歯
3 をリンクプレート11a,11b間に突入させるこ
とができる。
【0084】この結果、本実施例においては、歯T1
外リンクプレート10a,10bと内リンクプレート9
a,9bのいずれのリンクプレートが対応した場合にお
いても、チエンCを確実に大径スプロケットに確実に噛
合させることが可能となる。
【0085】このため、チエンCが掛け変わる際、チエ
ンCが大径スプロケット3の歯の上に乗り上がって駆動
力が充分に伝達されないというようなこともなくなる。
【0086】また、チエンCのスプロケットに対する乗
り上げを防止できるため、チエンやスプロケットの損傷
を防止することができる。
【0087】さらに、設定したチエンの掛け変え位置に
おいて、チエンCを確実かつ迅速に掛け変えることがで
きるため、安定した変速操作を行うことができる。
【0088】本願発明の範囲は上述した実施例に限定さ
れることはない。
【0089】実施例においては、小径スプロケット2と
大径スプロケット3とを各々一枚ずつ備える多段スプロ
ケット装置1に本願発明を適用したが、三枚以上の径の
異なる複数枚のスプロケットを並設した多段スプロケッ
ト装置に本願発明を適用することもできる。
【0090】また、実施例においては、後ギヤに本願発
明を適用したが、前ギヤにも本願発明を適用することも
できる。
【0091】さらに、実施例におていは、内リンクプレ
ートあるいは外リンクプレートの外縁形状に対応して歯
先部を切欠くことによって噛合遅れ歯を形成したが、切
欠き形状は実施例に限定されることはなく、歯先のリン
クプレートに対する進入タイミングが通常の歯に比べて
遅れる形状であれば、他の形状を採用することができ
る。
【0092】また、実施例においては、二つの歯T2
3 を噛合遅れ歯として形成したが、三枚以上の歯を噛
合遅れ歯と形成することができる。
【0093】また、実施例においては、多段スプロケッ
ト装置1の周方向の二か所にチエンの掛け変わり位置を
設定したが、三か所以上の場所にチエンの掛け変わり位
置を設定することも可能である。
【0094】さらに、噛合容易歯の形状も実施例に限定
されることはなく、歯先部分を小径スプロケット側に偏
位させることにより、チエンとの噛合が容易になる形状
であれば、他の形状を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の多段スプロケット装置の全
体側面図である。
【図2】図1におけるII−II線方向から多段スプロケッ
ト装置を見た図である。
【図3】本実施例に係る多段スプロケット装置の全体側
面図であり、チエンの掛け変わりの他の態様を示すもの
である。
【図4】図3におけるIV−IV線方向から多段スプロケッ
ト装置を見た図である。
【図5】チエンの掛け変わりの態様を示す全体側面図で
ある。
【図6】図1の要部拡大図である。
【図7】図2におけるVII −VII 線に沿う断面図であ
る。
【図8】従来の多段スプロケット装置の側面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線方向から多段スプロケッ
ト装置を見た図である。
【図10】従来の多段スプロケット装置の側面図であ
る。
【図11】図10におけるXI−XI線方向から多段スプロ
ケット装置を見た図である。
【符号の説明】
1 多段スプロケット装置 2 小径スプロケット 3 大径スプロケット T1 ,T2 ,T3 噛合容易歯 T2 ,T3 噛合遅れ歯

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の大径スプロケットと少
    なくとも一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多
    段スプロケット装置において、 大径スプロケットの少なくとも一つの歯を、小径スプロ
    ケットから大径スプロケットに掛け変わろうとするチエ
    ンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯としたことを特徴とす
    る、自転車用多段スプロケット装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一枚の大径スプロケットと少
    なくとも一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多
    段スプロケット装置において、 大径スプロケットの少なくとも一つの歯が、小径スプロ
    ケットから大径スプロケットに掛け変わろうとするチエ
    ンとの噛合が遅れる噛合遅れ歯であるとともに、チエン
    が容易に噛合する噛合容易歯であることを特徴とする、
    自転車用多段スプロケット装置。
  3. 【請求項3】 大径スプロケットにおける連続する少な
    くとも三つの歯を小径スプロケットから大径スプロケッ
    トに掛け変わろうとするチエンが容易に噛合できる噛合
    容易歯とするとともに、上記噛合容易歯のうち駆動回転
    方向後方に向かって二番目以降の連続する少なくとも二
    つの歯を噛合遅れ歯としたことを特徴とする、請求項2
    に記載の自転車用多段スプロケット装置。
  4. 【請求項4】 上記噛合遅れ歯は、この歯に噛合しよう
    とするチエンとの干渉部分を切欠くことによって形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1または請求項2の
    いずれかに記載の自転車用多段スプロケット装置。
  5. 【請求項5】 上記噛合容易歯は、歯先を小径スプロケ
    ット側に偏位させて形成されていることを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載の自転車用多段スプロケ
    ット装置。
  6. 【請求項6】 小径スプロケットの一つの歯間中心と、
    この歯間中心から大径スプロケットに引き出した接線が
    大径スプロケットのピッチ円と交わる交点近傍に位置す
    る大径スプロケットの歯間中心との距離がnpまたはn
    p−α(ただし、pはチエンピッチ、nは整数、αは大
    径スプロケットにおける隣り合う歯と歯の間の長さから
    チエンのローラ径を引いた値より大きく、チエンピッチ
    より小さい値)となるように、上記大径スプロケットと
    小径スプロケットの周方向相対位置を設定するととも
    に、 大径スプロケットの上記歯間中心の駆動回転方向後方側
    に連続する少なくとも三つの歯を、他の歯に比べてチエ
    ンのリンクプレートが乗り越え易い噛合容易歯とする一
    方、 上記歯間中心の駆動回転方向後方に向かって二番目の歯
    以降に連続する少なくとも二つの歯を、小径スプロケッ
    トから大径スプロケットに掛け変わろうとするチエンと
    の噛合が遅れる噛合遅れ歯としたことを特徴とする、自
    転車用多段スプロケット装置。
  7. 【請求項7】 上記噛合容易歯と上記噛合遅れ歯との組
    合わせを大径スプロケットの複数箇所に設けたことを特
    徴とする、請求項3または請求項6に記載の自転車用多
    段スプロケット装置。
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