JPH0699875A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

自転車用多段スプロケット装置

Info

Publication number
JPH0699875A
JPH0699875A JP25158892A JP25158892A JPH0699875A JP H0699875 A JPH0699875 A JP H0699875A JP 25158892 A JP25158892 A JP 25158892A JP 25158892 A JP25158892 A JP 25158892A JP H0699875 A JPH0699875 A JP H0699875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
chain
tooth
link plate
diameter sprocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25158892A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kobayashi
順 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAEDA IND, Maeda Kogyo Co Ltd filed Critical MAEDA IND
Priority to JP25158892A priority Critical patent/JPH0699875A/ja
Publication of JPH0699875A publication Critical patent/JPH0699875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径スプロケットと大径スプロケットの歯数
差が小さい、いわゆるクロスレシオの多段スプロケット
装置においても、小径スプロケットから大径スプロケッ
トへのチエンの掛け変えを、迅速、確実に行えるととも
に、歯の強度が低下したり、歯の摩耗が問題となること
のない多段スプロケットを提供する。 【構成】 小径スプロケット2の少なくとも一つの歯
に、標準歯形の駆動回転方向前方歯面ないし歯先面から
チエンのリンクプレート外縁9の形状に対応するように
膨出させられたリンクプレート受支部15を形成し、こ
のリンクプレート受支部によって小径スプロケットから
大径スプロケットへ掛け変わろうとするチエンCのリン
クプレート外縁を受支するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、歯数が異なる複数枚
のスプロケットが並設されてなり、所望のスプロケット
にチエンを掛け変えて変速を行うことができる自転車用
多段スプロケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自転車には、クランクに装着され
るチエンホイール(前ギヤ)と後ハブに装着されるフリ
ーホイール(後ギヤ)とを、ともに歯数の異なる複数枚
のスプロケットを並設してなる多段スプロケット装置で
構成し、変速段数を増加したものが多く見受けられる。
これら前ギヤと後ギヤの間には、無端チエンが掛け回さ
れており、ペダルを踏み込むことによってクランクに入
力される回転力が、前ギヤからチエンを介して後ギヤに
伝達され、これにより後車輪が回転させられるように構
成されている。
【0003】自転車の変速は、多段スプロケット装置の
回転中、この多段スプロケット装置に侵入するチエンを
ディレーラによって強制的に横方向に押圧して斜行さ
せ、これを現在噛合しているスプロケットから離脱させ
るとともに、目的のスプロケットに噛合させることによ
り行われる。
【0004】この変速の良否は、いかに速やかに現在噛
合しているスプロケットからチエンを離脱させ、かつい
かに速やかにチエンを目的のスプロケットに噛合させる
かによって決定される。
【0005】ところで、上記多段スプロケット装置にお
いて、その選択したスプロケットにチエンを掛け変える
場合、一般に大径スプロケットから小径スプロケットに
掛け変える場合よりも小径スプロケットから大径スプロ
ケットへ掛け変える場合の方が困難であるとされてい
る。これは、チエンにはリヤディレーラにより一定のテ
ンションが付与されており、大径スプロケットに掛け回
されているチエンを小径スプロケットに掛け変える場合
には、大径スプロケットからチエンを離脱させることさ
えできれば、上記チエンテンションによりチエンを自動
的に小径スプロケット上に落とし込むことができるから
である。
【0006】ところが、小径スプロケットに掛かってい
るチエンを大径スプロケットに掛け変える場合には、小
径スプロケットからチエンを離脱させるだけでは足ら
ず、このチエンを上記チエンテンションに逆らって大径
スプロケットに掛け変える高さまで持ち上げるためのエ
ネルギを必要とする。
【0007】このように、小径スプロケットから大径ス
プロケットへチエンを掛け変える場合において、上記チ
エンの持ち上げ高さをできるだけ小さくして、変速の迅
速確実性を高めるためのアイデアとして、たとえば、実
開平1−176592号公報に示されたものがある。
【0008】また、小径スプロケットと大径スプロケッ
トの径差が大きい場合と小さい場合とでは、小径スプロ
ケットから大径スプロケットへのチエンの掛け変えのメ
カニズムは若干異なる。
【0009】すなわち、小径スプロケットから大径スプ
ロケットにチエンを掛け変える場合、上述のように、チ
エンテンションに逆らってチエンを必要高さ持ち上げる
必要があるが、それと同時に、小径スプロケットへ進入
するチエンを大径スプロケット側に押圧してこれを斜行
させ、大径スプロケット上にオーバラップさせる必要が
ある。
【0010】大径スプロケットと小径スプロケットとの
歯数差が大きい場合に比較して、大径スプロケットと小
径スプロケットの歯数差が小さい、いわゆるクロスレシ
オの多段スプロケット装置においては、小径スプロケッ
トから大径スプロケットに移行する移行部分のチエンリ
ンクの長さが短く、この短い長さにおいて、チエンに上
記のごとく大径スプロケット上にオーバラップさせるた
めの撓みを生じさせる必要がある。
【0011】この点に着目し、大径スプロケットと小径
スプロケットの歯数差の小さい場合において、小径スプ
ロケットに掛かるチエンを大径スプロケットに掛け変え
る場合の変速性を改善するものとして、特開平2−12
7185号公報に示されているものがある。
【0012】この公報に示されている自転車用多段スプ
ロケット装置は、大径スプロケットにおける一つの歯の
幅方向一端にチエンのリンクプレートの連結部を支持す
るチエン受け部を設けるとともに、上記チエン受け部に
リンクプレートの連結部が支持されたとき、支持された
連結部の中心と小径スプロケットにおける一つの歯間中
心との間隔がほぼチエンピッチの整数倍となるように組
み合わせる。そして、小径スプロケットの上記歯間中心
の駆動回転方向後方の歯で小径スプロケットから大径ス
プロケットに移行するチエンの移行軌跡に対向する歯面
に、チエンのリンクプレートとの干渉を防ぐ欠除部を設
けて構成されている。上記構成によって、チエンが小径
スプロケットから大径スプロケットへ移行するとき、リ
ンクプレートは小径スプロケットの歯先に干渉して乗り
上がることなしに、小径スプロケットの歯間中心から大
径スプロケットに引き出した接線上の最短距離で掛け変
わることができる。
【0013】すなわち、上記公報に記載された自転車用
多段スプロケット装置は、スプロケット装置の側面視に
おいて、小径スプロケットの一つの歯間中心から引き出
された接線上を大径スプロケットの歯間中心に向けてチ
エンが直線的に移行できるように構成したものであり、
このため、上記チエンの移行する経路におけるチエンと
リンクプレートとの干渉を避けうるように上記欠除部を
設けているのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されている発明においては、上記チエン受け部
で保持されるリンクプレート連結部において、大径スプ
ロケット側のリンクプレートが大径スプロケットの歯を
越えていなければならない。
【0015】すなわち、上記チエン受け部で保持される
までに大径スプロケット側にチエンを大きく撓ませてお
く必要があり、このため、チエンの斜行角度が非常に大
きくなる。この結果、ディレーラから大きな押圧力を作
用させなければならなくなり、変速性が低下するといっ
た問題が生じやすい。
【0016】しかも、上記公報の第1図および第2図か
ら明らかなように、小径スプロケットと大径スプロケッ
トの歯数差が小さい場合には、上記欠除部を相当大きく
設定しなければならない。このため、上記欠除部を設け
た歯の周方向幅が小さくなり、歯の強度を確保すること
が困難となる。
【0017】また、チエン連結部のチエンローラの外径
は、スプロケットの歯間に若干の隙間をもって嵌合する
ように形成されている。したがって、チエンのテンショ
ン等の変動により、チエンがスプロケットの周方向に変
位させられる。このため、上記チエン受け部においてチ
エンが周方向に摺動させられ、このチエン受け部が度重
なる変速操作により磨耗あるいは変形しやすいという欠
点もある。
【0018】さらに、チエンの大径スプロケット側への
移行量が少ないと、チエン連結部の大径スプロケット側
リンクプレートが上記チエン受け部を設けた歯を乗り越
えることができなくなる。この場合、リンクプレートの
連結部外縁のみでチエンが保持されることになる。とこ
ろが、チエンに大きなテンションが作用する場合等に、
上述したように上記チエンが周方向に動いて、チエンを
確実に保持しつづけることが困難になる。したがって、
いったん大径スプロケットの上記チエン受け部に保持さ
れたチエンが、再び小径スプロケット側に滑り落ちやす
くなり、確実なチエンの掛け変えが達成できないという
問題がある。
【0019】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、小径スプ
ロケットと大径スプロケットの歯数差が小さい、いわゆ
るクロスレシオの多段スプロケット装置においても、小
径スプロケットから大径スプロケットへのチエンの掛け
変えを、迅速、確実に行えるとともに、歯の強度が低下
したり、歯の摩耗が問題となることのない多段スプロケ
ット装置を提供することをその課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願の請求項1に記載した発明は、少なくとも一
枚の大径スプロケットと少なくとも一枚の小径スプロケ
ットとを備える自転車用多段スプロケット装置におい
て、
【0021】小径スプロケットの少なくとも一つの歯
に、標準歯形の駆動回転方向前方歯面ないし歯先面から
チエンのリンクプレート外縁の形状に対応するように膨
出させられたリンクプレート受支部を形成し、このリン
クプレート受支部によって小径スプロケットから大径ス
プロケットへ掛け変わろうとするチエンのリンクプレー
ト外縁を受支するように構成したことを特徴とする。
【0022】また、本願の請求項2に記載した発明は、
上記請求項1に記載した発明において、上記リンクプレ
ート受支部を形成した歯より駆動回転方向前方に位置す
る少なくとも一つの歯の駆動回転方向前方歯面に、標準
歯形の歯面から膨出させられ、この歯面に噛合するチエ
ンローラの噛合位置を規制する規制面を形成したことを
特徴とする。
【0023】さらに、本願発明の請求項3に記載した発
明は、少なくとも一枚の大径スプロケットと少なくとも
一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多段スプロ
ケット装置において、
【0024】小径スプロケットの一つの歯間中心から大
径スプロケットの一つの歯間中心に引き出した接線の長
さがnp−α(ただし、pはチエンピッチ、nは整数、
αはスプロケットにおける隣合う歯と歯の間の長さから
チエンのローラ径を引いた値より大きく、チエンピッチ
より小さい値)となるように、上記大径スプロケットと
小径スプロケットの周方向相対位置を設定するととも
に、
【0025】小径スプロケットの上記歯間中心の駆動回
転方向後方に位置する歯に、標準歯形の駆動回転方向前
方歯面ないし歯先面からチエンのリンクプレート外縁の
形状に対応するように膨出させられたリンクプレート受
支部を形成し、上記チエンの内リンクプレートが上記リ
ンクプレート受支部に受支された後、上記内リンクプレ
ートの駆動回転方向後方に続く外リンクプレートの対向
するプレート間に、大径スプロケットの上記歯間中心の
駆動回転方向後方に位置する歯が噛合するように構成し
たことを特徴とする。
【0026】
【発明の作用および効果】本願発明に係る自転車用多段
スプロケット装置においては、小径スプロケットに掛か
るチエンを大径スプロケットに掛け変えるとき、従来例
のように、小径スプロケットから接線状に離脱するチエ
ンをそのまま大径スプロケット上に移行させるのではな
く、小径スプロケットから大径スプロケットへ掛け変わ
ろうとするチエンのリンクプレート外縁を、小径スプロ
ケットの歯に設けたリンクプレート受支部にいったん受
支させる。
【0027】上記リンクプレート受支部は、リンクプレ
ート外縁の形状に対応するように歯先面ないし歯面から
膨出形成されており、大径スプロケットに移行する直前
のリンクプレートを小径スプロケット上に確実に保持す
ることができる。そして、上記リンクプレート受支部で
受支されるリンクプレートの回転方向後方に続くリンク
プレートの中間部に大径スプロケットの歯が突入させら
れて、チエンが大径スプロケット上に移行するのであ
る。
【0028】すなわち、本願発明に係る多段スプロケッ
ト装置においては、上記リンクプレート受支部に受支さ
れるリンクプレートの回転方向後方の連結部が大径スプ
ロケットの歯を越えている必要はなく、この連結部の回
転方向方向に続くリンクプレート中間部外縁において大
径スプロケットの歯を越えていればよい。このため、チ
エンの斜行角度を小さくしてチエンの押圧力を減少させ
ることが可能となり、変速操作性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0029】また、大径スプロケットへ移行したチエン
を、リンクプレートの中間部で確実に捕らえることがで
きるため、大径スプロケットのチエン受け部で、チエン
の連結部を保持して最短距離の接線上に移行させる従来
例に比較して、チエンが小径スプロケット側に滑り落ち
にくく安定した掛け変えが達成される。
【0030】しかも、本願発明に係る上記リンクプレー
ト受支部は、標準歯形の駆動回転方向前方歯面ないし歯
先面からチエンのリンクプレート外縁の形状に対応する
ように膨出形成されている。このため、従来のリンクプ
レートとの干渉を防ぐ欠除部と異なり、歯の強度が低下
したり、歯先の磨耗が問題となることはない。
【0031】さらに、本願の請求項2に記載した発明の
ように、チエンローラの噛合位置を規制する規制面を上
記リンクプレート受支部を形成した歯より駆動回転方向
前方に位置する少なくとも一つの歯に形成することによ
り、上記リンクプレート受支部に受支されるチエンの位
置を正確に規定することができる。
【0032】すなわち、通常、歯と歯の間の隙間は、チ
エンの連結部のローラの外径より若干大きく形成されて
いる。このため、チエンテンションの大小によってチエ
ンが周方向に動き、小径スプロケットから離れようとす
るチエンの起点の変動が生じる。したがって、従来のチ
エン受け部を形成したスプロケットにおいては、上記チ
エン受け部に支持されるリンクプレートの位置がチエン
テンションの大小によって変動することとなり、正確な
掛け変えを行うことができなくなるとともに、上記チエ
ンの周方向位置の変動により、上記チエン受け部の磨耗
が問題となることが多かった。本願発明においては、上
記規制面を形成することにより、上記リンクプレート受
支部に受支されるチエンの周方向位置を正確に規定する
ことが可能となり、正確迅速なチエンの掛け変えを行う
ことが可能となる。
【0033】請求項3に記載した発明は、上記大径スプ
ロケット上に移行させられたチエンに、大径スプロケッ
トの歯を確実に噛合させるために構成されるものであ
る。すなわち、小径スプロケットの一つの歯間中心から
大径スプロケットの一つの歯間中心に引き出した接線の
長さがnp−α(ただし、pはチエンピッチ、nは整
数、αはスプロケットにおける隣合う歯と歯の間の長さ
からチエンのローラ径を引いた値より大きく、チエンピ
ッチより小さい値)となるように、上記大径スプロケッ
トと小径スプロケットの周方向相対位置を設定すること
により、上記リンクプレート受支部に、内リンクプレー
トの外縁を確実に受支した後、上記内リンクプレートの
駆動回転方向後方に続く外リンクプレートの対向するプ
レート間に、上記大径スプロケットの歯間中心の駆動回
転方向後方に位置する歯を確実に噛合させることが可能
となる。
【0034】本願発明においては、大径スプロケットへ
掛け変わろうとするチエンのリンクプレートが上記リン
クプレート受支部にいったん受支される。したがって、
上記リンクプレートの駆動回転方向後方に位置する連結
部は、大径スプロケットの歯間中心からずれることにな
る。このため、上記大径スプロケットの歯間中心と小径
スプロケットの歯間中心との距離をチエンピッチの整数
倍としたのでは、上記リンクプレートの駆動回転方向後
方に続くチエンが大径スプロケットに噛合できないこと
になる。
【0035】本願発明においては、上記歯間中心間の距
離を上記αによって補正し、大径スプロケットの歯間中
心の駆動回転方向後方に続く歯が、チエンに円滑かつ迅
速に噛合できるように構成しているのである。
【0036】さらにまた、請求項5に記載した発明は、
上記リンクプレート受支部にチエンの内リンクプレート
が受支できない場合、すなわち、上記リンクプレート受
支部を設けた歯が外リンクプレート間に突入させられた
場合であっても、チエンの掛け変えを円滑に行うことが
できるように構成したものである。
【0037】すなわち、上記リンクプレート受支部を設
けた歯に噛合した外リンクプレートの回転方向後方の連
結部外縁を受支しうる連結部受支部を、上記大径スプロ
ケットの上記歯間中心の駆動回転方向後方に位置する歯
に形成する。上記連結部受支部を設けることにより、上
記外リンクプレートの回転方向後方連結部の外縁を上記
大径スプロケットに引っ掛けた状態で保持するととも
に、この外リンクプレートに続く内リンクプレートを大
きく大径スプロケット側に変位させ、そして、この内リ
ンクプレートに続く外リンクプレートのプレート間に大
径スプロケットの歯を確実に噛合させることができる。
【0038】上記リンクプレート受支部を設けた歯に噛
合するのは外リンクプレートであるため、リンクプレー
ト内側面と上記歯との干渉が少なく大径スプロケット側
にチエンを大きく移行させることができる。しかも、大
径スプケットに噛合するのは、上記リンクプレート受支
部に受支される外リンクプレートに続く内リンクプレー
トではなく、その次に位置する外リンクプレートであ
る。このため、大径スプロケットの歯がチエンのプレー
ト間隙間に噛合しやすく、確実なチエンの掛け変えを行
うことができる。
【0039】また、上記規制面を設けることによって、
掛け変わり行程にあるチエンの周方向位置を正確に規定
することが可能となる。このため、大径スプロケットの
上記連結部受支部で受支されるリンクプレート連結部の
外縁の位置を正確に規定することができるとともに、上
記連結部受支部を形成した歯の回転方向後方に続く大径
スプロケットの歯を上記チエンに確実に噛合させること
ができる。
【0040】また、請求項8に記載した発明のように、
小径スプロケットの大径スプロケットと反対側の側面に
おける上記リンクプレート受支部を形成した歯より駆動
回転方向前方に、チエンを大径スプロケット側に変位さ
せる凹入部を形成することにより、大径スプロケット側
へチエンを変位させやくなる。このため、チエンと小径
スプロケット側面との干渉を防止して、迅速確実にチエ
ンの掛け変えを行うことができる。
【0041】さらにまた、請求項9に記載した発明のよ
うに、小径スプロケットの上記歯間中心近傍から大径ス
プロケットの上記歯間中心近傍にいたる大径スプロケッ
トの小径スプロケット側の側面に、小径スプロケットか
ら大径スプロケットに移行するチエンとの干渉を緩和す
る凹入部を形成することにより、チエンと大径スプロケ
ット側面との干渉が少なくなり、不快なギヤ鳴り音等が
発生することなく、迅速確実なチエンの掛け変えを行う
ことができる。
【0042】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。
【0043】本実施例は、本願発明を自転車用多段フリ
ーホイール(後ギヤ)に適用したものである。また、図
1は、多段スプロケット装置1の側面図であるが、以下
の説明の理解を容易にするために、一枚の小径スプロケ
ット2と、これに隣合う一枚の大径スプロケット3のみ
を代表させて表示してある。実際の多段フリーホイール
においては五枚ないし八枚の径の異なるスプロケットが
並設されているが、これらの複数枚のスプロケットにお
ける相隣合う大小二枚のスプロケット間にも、以下に説
明する小径スプロケット2と大径スプロケット3との関
係を適用することができる。
【0044】各スプロケット2,3の外周には、図1お
よび図2に示すように、チエンCのピッチと対応したピ
ッチで、多数枚の歯T,Sがそれぞれ等間隔に形成され
ている。チエンCは、一対の外リンクプレート4a,4
b……の間の空間、または一対の内リンクプレートを5
a,5b……の間の空間に上記スプロケット2,3の外
周の歯S,Tが突入するとともに、隣合う歯と歯の間に
形成される歯間部6にチエンの連結部のローラRが嵌ま
り込むようにして、スプロケット2,3と噛合してい
る。上記歯間部6の底部は、ローラRの外径よりやや曲
率の大きい円弧状の歯底部7を形成しており、上記ロー
ラRは上記歯間部6に若干の隙間をもって嵌まり込むよ
うに構成されている。
【0045】本実施例においては、図1に示すように、
小径スプロケット2の一つの歯S1に、チエンCの大径
スプロケット側内リンクプレート8aの中間部外縁9を
安定的に受支しうるリンクプレート受支部15が形成さ
れている。
【0046】本実施例に係る上記リンクプレート受支部
15は、図3および図6に示すように、標準歯形の駆動
回転方向前方歯面15aないし歯先面15bからチエン
Cの内リンクプレートの中間部外縁9の形状に対応する
ように歯面を膨出させることにより形成されている。図
1ないし図3に示すように、このリンクプレート受支部
15によって、小径スプロケット2から大径スプロケッ
ト3へ掛け変わろうとするチエンの内リンクプレート8
aの中間部外縁9が安定的に受支される。
【0047】一方、上記リンクプレート受支部15を形
成した歯S3 より駆動回転方向前方に続く二つの歯
2 ,S1 のスプロケット回転方向前方歯面に、この歯
面に噛合するチエンローラRの周方向噛合位置を規定す
る規制面14,14が形成されている。上記規制面14
は、図2に示すように、小径スプロケットの標準歯形の
駆動回転方向前方歯面14aから膨出するように形成さ
れている。
【0048】さらに、本実施例においては、上記小径ス
プロケット2の一つの歯間中心O1から大径スプロケッ
ト3の一つの歯間中心O2 に引き出した接線の長さがn
p−α(ただし、pはチエンピッチ、nは整数、αはス
プロケットにおける隣合う歯と歯の間の長さからチエン
のローラ径を引いた値より大きく、チエンピッチより小
さい値)となるように、上記小径スプロケット2と大径
スプロケット3の周方向相対位置を設定するとともに、
上記小径スプロケットの歯間中心O1 から駆動回転方向
後方二つ目の歯S3 に上記リンクプレート受支部15を
形成している。
【0049】したがって、上記構成の多段スプロケット
装置1においては、図2および図3に示すように、小径
スプロケットの上記歯間中心O1 の歯間にチエンCのロ
ーラRが噛合するともに、上記歯間中心O1 から回転方
向後方に位置する歯S2 が、チエンCの外リンクプレー
ト10a,10bの間に噛合するとき、この外リンクプ
レート10a,10bの回転方向後方に続く一対の内リ
ンクプレート8a,8bのうち、大径スプロケットと反
対側の内リンクプレート8aが、上記リンクプレート受
支部15に受支される。そして、その後、上記大径スプ
ロケット3の上記歯間中心O2 の駆動回転方向後方に位
置する歯T3 が、上記内リンクプレート8a,8bの駆
動回転方向後方に続く外リンクプレート11a,11b
の間に突入させられる。
【0050】すなわち、本実施例においては、小径スプ
ロケット2に掛け回されるチエンCを大径スプロケット
3に掛け変えるとき、小径スプロケット2から接線上に
離脱するチエンCをそのまま大径スプロケット3上に移
行させるのではなく、小径スプロケット2の歯間中心O
1 から大径スプロケット3の歯間中心O2 に移行する途
中において、上記小径スプロケット2の歯間中心O1
ら二つ目の大径スプロケットと側の内リンクプレート8
aの中間部外縁9を、小径スプロケット2の歯S3 に設
けたリンクプレート受支部15によって安定的に受支す
る。そして、その後、上記大径スプロケット3の歯間中
心O2 の駆動回転方向後方に位置する歯T3 が噛合する
ように構成しているのである。
【0051】したがって、本願発明に係る多段スプロケ
ット装置1においては、上記リンクプレート受支部15
に受支される内リンクプレート8aに対向する内リンク
プレートの回転方向後方の連結部12bにおいて、大径
スプロケット3の歯T3 を越えている必要はなく、上記
連結部12bの回転方向後方に続く大径スプロケット側
の外リンクプレートート11bの中間部外縁13が大径
スプロケットの歯T3を越えていればよい。このため、
チエンCの斜行角度を小さくすることが可能となり、チ
エンCを押圧するディレーラの押圧力を減少させて変速
性を大幅に向上させることができる。
【0052】しかも、大径スプロケット3上へ移行させ
られたチエンCを、外リンクプレート11a,11bの
中間部13で確実に捕らえることができるため、大径ス
プロケットのチエン受け部で、チエンの連結部を保持し
て最短距離の接線上に移行させる従来例に比較して、チ
エンが小径スプロケット側に滑り落ちにくく安定した掛
け変えが達成される。
【0053】また、本願発明に係る上記リンクプレート
受支部15は、図6の斜線で示すように、標準歯形の駆
動回転方向前方歯面15aないし歯先面15bからチエ
ンCの内リンクプレート外縁9の形状に対応するように
膨出形成されている。このため、従来のリンクプレート
との干渉を防ぐ欠除部と異なり、歯の強度が低下するこ
とはない。
【0054】さらに、本実施例においては、図6の斜線
で示すように、上記リンクプレート受支部15を形成し
た歯S3 より、駆動回転方向前方に位置する二つの歯S
1 ,S2 の駆動回転方向前方歯面に、標準歯形の歯面1
4a,14aから膨出させられ、この歯面に噛合するチ
エンローラRの周方向噛合位置を規定する規制面14,
14を形成している。
【0055】上記規制面14は標準歯形の歯面14aか
ら膨出形成されており、これにより、上記チエンローラ
Rの外周と歯面との周方向のすきまが少なくなり、上記
チエンローラRの周方向の噛合位置が正確に規定され
る。このため、チエンテンションの大小によって生じる
チエンの周方向移転量が少なくなり、小径スプロケット
2から大径スプロケット3へ掛け変わろうとするチエン
Cの起点、すなわち、O 1 の位置を正確に規定すること
ができる。
【0056】この結果、小径スプロケット2から離れよ
うとするチエンCの起点O1 の変動を規制して、チエン
受け部15に支持される内リンクプレート8aの位置が
チエンテンションの大小によって変動するのを有効に防
止することができる。したがって、上記リンクプレート
受支部15に受支されるチエンCの位置を正確に規定す
ることが可能となり、正確迅速なチエンの掛け変えを行
うことが可能となる。
【0057】また、チエンCが掛け変わるとき、チエン
Cの周方向の摺動が防止され、スプロケットの歯先の摩
耗が増大することもない。
【0058】さらに、本実施例においては、大径スプロ
ケット3の上記歯間中心O2 の駆動回転方向後方に位置
する歯T3 に、チエンCのリンクプレート連結部12b
の外縁を支持する連結部受支部16を形成している。
【0059】上記連結部受支部16は、図4に示すよう
に、上記小径スプロケット2の上記リンクプレート受支
部15に、チエンCの内リンクプレート外縁9を受支で
きないとき、すなわち、上記リンクプレート受支部15
を形成した歯S3 が、外リンクプレート11a,11b
の間に噛合しているとき、上記外リンクプレート11
a,11bの回転方向後方の大径スプロケットと反対側
の連結部外縁12cを、この連結部受支部16において
受支するように構成したものである。
【0060】本実施例に係る上記連結部受支部16は、
上記リンクプレート受支部15と同様に、標準歯形の駆
動回転方向前方歯面16aないし歯先面16bからチエ
ンの内リンクプレート外縁9の形状に対応するように構
成されており、実施例における大径スプロケット3がこ
れに隣り合う図示しないスプロケットに対して小径スプ
ロケットとして見なされるときは、上記リンクプレート
受支部15として機能するように構成されている。上記
連結部受支部16の形状は、リンクプレートの連結部外
縁を安定的に受支できる形状であればよく、たとえば、
歯の駆動回転方向前方を面取り状に切欠くことにより形
成することもできる。
【0061】上記連結部受支部16を設けることによ
り、上記外リンクプレート11aの回転方向後方連結部
の外縁12cを上記大径スプロケット3の歯T3 に引っ
掛けた状態で保持するとともに、この外リンクプレート
11a,11bに続く内リンクプレート5a,5bを大
きく大径スプロケット側に撓ませ、そして、この内リン
クプレート5a,5bに続く外リンクプレート4a,4
bのプレート間隙間に大径スプロケット3の歯T4 を確
実に噛合させることができる。上記リンクプレート受支
部15を設けた歯S3 に噛合するのは外リンクプレート
11a,11bであるため、リンクプレート内側面と上
記歯S3 との干渉が少なく、大径スプロケット側にチエ
ンCを大きく変位させることができる。また、大径スプ
ケット3に噛合するのは、上記リンクプレート受支部1
5を設けた歯S3 に噛合する外リンクプレート11a,
11bに続く内リンクプレート5a,5bではなく、そ
の次に位置する外リンクプレート4a,4bである。こ
のため、リンク長さを十分確保して撓みを大きくとるこ
とができるとともに、大径スプロケット3の歯T4 がプ
レート間隙間に噛合しやすく、確実なチエンの掛け変え
を行うことができる。
【0062】また、上記規制面14を設けることによっ
て、掛け変わり行程にあるチエンの周方向位置を正確に
規定することが可能となる。このため、大径スプロケッ
トの上記連結部受支部16で受支されるリンクプレート
の連結部外縁12cの位置を正確に規定することができ
るとともに、上記連結部受支部16を形成した歯T3
回転方向後方に続く大径スプロケットの歯T4 を上記チ
エンに確実に噛合させることができる。しかも、上記リ
ンクプレート受支部15を形成した歯S3 の回転方向後
方歯面も規制面として機能するため、さらに精度の高い
チエンの掛け変えを達成できる。
【0063】したがって、上記連結部受支部16を設け
ることにより、上記リンクプレート受支部15にチエン
の内リンクプレート8aが受支される場合のみならず、
外リンクプレート11a,11bが噛合した場合にも、
確実なチエンの掛け変えを行うことが可能となる。
【0064】また、本実施例においては、図2ないし図
5に示すように、小径スプロケット2の大径スプロケッ
ト3と反対側の側面2aにおける上記リンクプレート受
支部15を形成した歯S3 より駆動回転方向前方に、チ
エンCを大径スプロケット側に変位させる凹入部17を
形成している。このため、小径スプロケット2に掛け回
されるチエンCを大径スプロケット側へ変位させやくな
る。このため、チエンCと小径スプロケット2の大径ス
プロッケトと反対側側面2a側面との干渉を防止して、
迅速確実にチエンCの掛け変えを行うことができる。
【0065】さらにまた、図2ないし図5に示すよう
に、小径スプロケットの上記歯間中心O1 の近傍から大
径スプロケット3の上記歯間中心O2 近傍にいたる大径
スプロケット3の小径スプロケット側の側面3aに、小
径スプロケット2から大径スプロケット3に移行するチ
エンCとの干渉を緩和する凹入部18を形成している。
【0066】上記凹入部18を形成することにより、チ
エンCと大径スプロケット側面3aとの干渉が少なくな
り、不快なギヤ鳴り音等が発生することなく、迅速確実
なチエンの掛け変えを行うことができる。
【0067】本願発明の範囲は上述した実施例に限定さ
れることはない。実施例においては、小径スプロケット
2と大径スプロケット3とを各一枚づつ備える多段スプ
ロケット装置1に本願発明を適用したが、三枚以上の径
の異なるスプロケットが並設された多段スプロケット装
置に本願発明を適用することもできる。
【0068】また、フリーホイール(後ギヤ)のみなら
ずチエンホイール(前ギヤ)にも本願発明を適用でき
る。
【0069】さらに、実施例においては、上記リンクプ
レート受支部を、小径スプロケットの一つの歯に形成し
たが、複数の歯に設けることもできる。また、リンクプ
レート受支部の形状もリンクプレート外縁の形状に対応
していればよく、たとえば図7に示すように、歯の歯先
面S4の歯先面から傾斜状に膨出形成されたリンクプレ
ート受支部16を形成してもよい。
【0070】さらに、実施例においては、大径スプロケ
ット3に設ける連結部受支部16を、小径スプロケット
2に設けるリンクプレート受支部15と同じ形状に形成
したが、チエンCの連結部外縁12cを支持するもので
あれば、どのような形状をも採用することができる。
【0071】また、実施例においては、チエンCのロー
ラRの噛合位置を規制する規制面16を、二つの歯
1 ,S2 に設けたが、一方の歯のみに形成しても同様
の効果を得ることができる。
【0072】また、規制面の形状も実施例に限定される
ことはなく、たとえば、ローラとの接触角を増加してチ
エンが歯間から抜け出やすくなるように構成することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の多段スプロケット装置の
全体側面図。
【図2】図1の要部拡大図であり、リンクプレート受支
部に、内リンクプレートが受支されているときの状態を
示す図である。
【図3】図1の多段スプロケット装置の作用を説明する
図であり、図2のIII 方向矢視図である。
【図4】図1に係るスプロケット装置の要部拡大図であ
り、リンクプレート受支部にチエンの内リンクプレート
を受支できない場合の状態を示す図である。
【図5】図1の多段スプロケット装置の作用を説明する
図であり、図4のV 方向矢視図である。
【図6】小径スプロケットの歯部の形状を示す要部側面
図である。
【図7】本願発明に係るリンクプレート受支部の他の実
施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 多段スプロケット装置 2 小径スプロケット 3 大径スプロケット 8a,8b リンクプレート 9 リンクプレート外縁 14 規制面 15 リンクプレート受支部 16 連結部受支部 17 凹入部(小径スプロケットの) 18 凹入部(大径スプロケットの) S 小径スプロケットの歯 T 大径スプロケットの歯 C チエン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の大径スプロケットと少
    なくとも一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多
    段スプロケット装置において、 小径スプロケットの少なくとも一つの歯に、標準歯形の
    駆動回転方向前方歯面ないし歯先面からチエンのリンク
    プレート外縁の形状に対応するように膨出させられたリ
    ンクプレート受支部を形成し、このリンクプレート受支
    部によって小径スプロケットから大径スプロケットへ掛
    け変わろうとするチエンのリンクプレート外縁を受支す
    るように構成したことを特徴とする、自転車用多段スプ
    ロケット装置。
  2. 【請求項2】 上記リンクプレート受支部を形成した歯
    より駆動回転方向前方に位置する少なくとも一つの歯の
    駆動回転方向前方歯面に、標準歯形の歯面から膨出させ
    られ、この歯面に噛合するチエンローラの噛合位置を規
    制する規制面を形成したことを特徴とする、請求項1に
    記載の自転車用多段スプロケット装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一枚の大径スプロケットと少
    なくとも一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多
    段スプロケット装置において、 小径スプロケットの一つの歯間中心から大径スプロケッ
    トの一つの歯間中心に引き出した接線の長さがnp−α
    (ただし、pはチエンピッチ、nは整数、αはスプロケ
    ットにおける隣合う歯と歯の間の長さからチエンのロー
    ラ径を引いた値より大きく、チエンピッチより小さい
    値)となるように、上記大径スプロケットと小径スプロ
    ケットの周方向相対位置を設定するとともに、 小径スプロケットの上記歯間中心の駆動回転方向後方に
    位置する歯に、標準歯形の駆動回転方向前方歯面ないし
    歯先面からチエンのリンクプレート外縁の形状に対応す
    るように膨出させられたリンクプレート受支部を形成
    し、上記チエンの内リンクプレートが上記リンクプレー
    ト受支部に受支された後、上記内リンクプレートの駆動
    回転方向後方に続く外リンクプレートの対向するプレー
    ト間に、大径スプロケットの上記歯間中心の駆動回転方
    向後方に位置する歯が噛合するように構成したことを特
    徴とする、自転車用多段スプロケット装置。
  4. 【請求項4】 上記リンクプレート受支部を形成した歯
    より駆動回転方向前方に位置する少なくとも一つの歯の
    駆動回転方向前方歯面に、標準歯形の歯面から膨出させ
    られ、この歯面に噛合するチエンローラの噛合位置を規
    制する規制面を形成したことを特徴とする、請求項3に
    記載の自転車用多段スプロケット装置。
  5. 【請求項5】 大径スプロケットの上記歯間中心の駆動
    回転方向後方に位置する歯に、リンクプレートの連結部
    外縁を受支する連結部受支部を形成し、小径スプロケッ
    トの上記リンクプレート受支部にチエンの内リンクプレ
    ートを受支できないとき、大径スプロケットの上記連結
    部受支部で外リンクプレートの連結部外縁を受支できる
    ように構成したことを特徴とする、請求項3または請求
    項4のいずれかに記載の自転車用多段スプロッケト装
    置。
  6. 【請求項6】 上記連結部受支部は、歯の駆動回転方向
    前方先端部を面取り状に切欠くことにより形成されてい
    ることを特徴とする、請求項5に記載の自転車用多段ス
    プロケット装置。
  7. 【請求項7】 上記連結部受支部は、小径スプロケット
    に形成した上記リンクプレート受支部と同じ形状に形成
    されていることを特徴とする、請求項5に記載の自転車
    用多段スプロケット装置。
  8. 【請求項8】 小径スプロケットの大径スプロケットと
    反対側の側面における上記リンクプレート受支部を形成
    した歯より駆動回転方向前方に、チエンを大径スプロケ
    ット側に変位させる凹入部を形成したことを特徴とす
    る、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の自転車
    用多段スプロケット装置。
  9. 【請求項9】 小径スプロケットの上記歯間中心近傍か
    ら大径スプロケットの上記歯間中心近傍にいたる大径ス
    プロケットの小径スプロケット側の側面に、小径スプロ
    ケットから大径スプロケットに移行するチエンとの干渉
    を緩和する凹入部を形成したことを特徴とする、請求項
    3ないし請求項5のいずれかに記載の自転車用多段スプ
    ロケット装置。
JP25158892A 1992-09-21 1992-09-21 自転車用多段スプロケット装置 Pending JPH0699875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25158892A JPH0699875A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 自転車用多段スプロケット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25158892A JPH0699875A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 自転車用多段スプロケット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0699875A true JPH0699875A (ja) 1994-04-12

Family

ID=17225052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25158892A Pending JPH0699875A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 自転車用多段スプロケット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0699875A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113212633B (zh) 用于后轮毂的多链轮装置
US8066603B2 (en) Multi-speed sprocket assembly
US6007442A (en) Multiple sprocket for a bicycle gear shifting mechanism
JPH06199268A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
TWI679363B (zh) 腳踏車鏈環及腳踏車曲柄齒盤
JPH04325390A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
US5123878A (en) Multistage sprocket assembly
JP2901268B2 (ja) 多段ギヤ装置
JPH04303094A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
EP0414907B1 (en) Multi-stage chain wheel for bicycle
JP3111072B2 (ja) 自転車用多段スプロケット装置
EP0479032A1 (en) Multiple sprocket assembly for bicycle
JP2002037175A (ja) 自転車用スプロケットアッセンブリ及び自転車用大スプロケット
TW201404659A (zh) 用於腳踏車變速齒輪的後脫軌裝置的導鏈滾輪和具有此種導鏈滾輪的後脫軌裝置
JP2004001730A (ja) 自転車用チェーン伝動歯車
US11685468B2 (en) Chain-rings set for a bicycle power transmission system provided with segmented chain-ring and segmentation method for obtaining it
JP2005009516A (ja) ローラチェーン用スプロケット
TW202114905A (zh) 內鏈板的外輪廓部分縮小的自行車鏈條
JPH0239915Y2 (ja)
JPH0699875A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
US5409422A (en) Two sprocket tooth trimming methods and the structure thereof for the multi-stage sprocket assembly in a bicycle
JP2006103648A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH05338580A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH04129894A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPS632392Y2 (ja)