JPH04129894A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

自転車用多段スプロケット装置

Info

Publication number
JPH04129894A
JPH04129894A JP25373890A JP25373890A JPH04129894A JP H04129894 A JPH04129894 A JP H04129894A JP 25373890 A JP25373890 A JP 25373890A JP 25373890 A JP25373890 A JP 25373890A JP H04129894 A JPH04129894 A JP H04129894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
diameter sprocket
chain
tooth
link plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25373890A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kobayashi
順 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Kogyo Co Ltd filed Critical Maeda Kogyo Co Ltd
Priority to JP25373890A priority Critical patent/JPH04129894A/ja
Priority to US07/759,906 priority patent/US5162022A/en
Priority to EP91115738A priority patent/EP0479032B1/en
Priority to DE69124901T priority patent/DE69124901T2/de
Publication of JPH04129894A publication Critical patent/JPH04129894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は歯数が異なる複数枚のスプロケットが併設さ
れてなり、所望のスプロケットにチエンを掛は換えて変
速を行うことができる自転車用多段スプロケット装置に
関し、とりわけ、小径スプロケットと大径スプロケット
の歯数差が小さい、いわゆるクロスレシオの多段スプロ
ケット装置において、小径スプロケットから大径スプロ
ケットへのチエンの掛は換えを迅速容易かつ確実に行え
るように改良されたものに関する。
【従来の技術】
最近の自転車には、クランクに装着されるチエンホイー
ル(前ギヤ)と後ハブに装着されるフリーホイール(後
ギヤ)を、ともに歯数の異なる複数枚のスプロケットを
併設してなる多段スブロケ・yl・装置で構成し、変速
段数を増加したものが多く見うけられる。これら前ギヤ
と後ギヤの間には無端チエンが掛は回されており、ペダ
ルを踏み込むことによってクランクに入力される回転力
が、前ギヤからチエンを介して後ギヤに伝達され、これ
により後車輪か回転させられて自転車は前に進む。自転
車の変速は、多段スプロケット装置の回転中、この多段
スプロケット装置に進入するチエンをデイレーラによっ
て強制的に横方向に押圧して斜行させ、これを現在噛合
しているスプロケットから離脱させるとともに、目的の
スプロケットに噛合させることにより行われる。この変
速の良否は、いかに速やかに現在噛合しているスプロケ
ットからチエンを離脱させ、かついかに速やかにチエン
を目的のスプロケットに噛合させるかによって決定され
る。 ところで、上記多段スプロケット装置においてその選択
したスプロケットにチエンを掛は換える場合、一般に、
大径スプロケットから小径スプロケットに掛は換える場
合よりも小径スプロケットから大径スプロケットへ掛は
換える場合の方が困難であるとされている。その理由は
チエンにはりャディレーラにより一定のテンションが付
与されており、大径スプロケットのチエンを小径スプロ
ケットに掛は換える場合には、大径スプロケットからチ
エンを離脱させることさえできれば上記チエンテンショ
ンによりチエンを自動的に小径スプロケット上に落下す
るが、小径スプロケットに掛かっているチエンを大径ス
プロケットに掛は換える場合には、小径スプロケットか
らチエンを離脱させるだけでは足らず、このチエンを、
上記チエンテンションに逆らって、大径スプロケットに
掛は換える高さまで持ち上げるためのエネルギを必要と
するからである。 このように、小径スプロケットから大径スプロケットヘ
チエンを掛は換える場合において、上記チエンの持ち上
げ高さをできるだけ小さくして、変速の迅速良好性を高
めるためのアイデアとして、たとえば実開平1−176
592号公報に示されたものかある。 また、小径スプロケットと大径スプロケットの径差が大
きい場合と小さい場合とでは、小径スプロケットからの
大径スプロケットへのチエンの掛は換わりのメカニズム
は若干具なると認識されてきている。 すなわち、小径スプロケットから大径スプロケットにチ
エンを掛は換える場合、上述のように、チエンテンショ
ンに逆らってチエンを必要高さ持ち上げる必要があるが
、それと同時に、小径スプロケットへ進入するチエンを
大径スプロケット側に押圧してこれを斜行させ、大径ス
プロケット上にオーバラップさせる必要がある。ところ
で、大径スプロケットと小径スプロケットの歯数差が大
きい場合に比較して、大径スプロケットと小径スプロケ
ットの歯数差が小さい、いわゆるクロスレシオの多段ス
プロケット装置においては、小径スプロケットから大径
スプロケットに移行する移行部分のチエンリンク長さが
短く、この短い長さにおいて、チエンに、上記のごとく
大径スプロケット上にオーバラップさせるのに必要なた
わみを生じさせる必要があると従来は認識されていた。 この点に着目し、大径スプロケットと小径スプロケット
の歯数差の小さい場合において、小径スプロケットに掛
かるチエンを大径スプロケットに掛は換える場合の変速
の良好性を改善するものとして、特開平2−12718
5号公報に示されているものがある。 この公報に示されている自転車用多段スプロケット装置
は、大径スプロケットにおける一つの歯の歯幅方向一端
にチエンのリンク連結部外形を保持する連結部外形保持
部を設けるとともに、各スプロケットを上記連結部外形
保持部にリンク連結部外形が保持されたとき、保持され
たチエン連結部外形の中心と小径スプロケットにおける
一つの歯間中心との間隔がほぼチエンビッチの整数倍と
なるように組み合わせる一方、小径スプロケットの上記
歯間中心の駆動回転方向後方の歯で、小径スプロケット
から大径スプロケットに移行するチエンの移行経路に対
向する歯に、チエンのリンクプレートとの干渉を防ぐ欠
如部を設け、チエンが小径スプロケットから大径スプロ
ケットへ移行するとき、リンクプレートが小径スプロケ
ットの歯先に干渉して乗り上がることなしに、小径スプ
ロケットの歯間中心から大径スプロケットへ引き出した
接線上の最短距離で掛は換わるようにしたものである。 すなわちこの公報に記載された自転車用多段スプロケッ
ト装置は、本願の第5図に示すように、スプロケット装
置の側面視において、小径スプロケットSaの歯間中心
01から直線的な接線上を大径スプロケットsbのほぼ
歯間中心02に向けてチエンが移行するのを阻害するこ
とがないように、小径スプロケットにおける上記歯間中
心0の回転方向後方にある歯を、上記直線的に移行する
チエンのリンクプレートとの干渉を避けつるように欠如
しているものである。
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、上記の従来の多段スプロケット装置は、−見合
理的なようにみえるが、本願の第5図から容易に判るよ
うに、小径スプロケットと大径スブ0ケツトの歯数差が
小さい場合において、上記欠如部は相当大きな欠如量と
ならざるをえず、当該欠如部を設けるべき歯の強度を確
保することが困難となる。 その上、小径スプロケットから大径スプロケットへのチ
エンの移行時、チエンテンションにこうしてスプロケッ
トの半径方向外方に持ち上げたチエンを大径スプロケッ
ト側に設けたチエン連結部外形保持部のみで保持するこ
とになるので、クランクから入力される乗員による大き
な駆動トルクにより大きなチエンテンションが作用する
場合、チエンを確実に保持し続けることが難しく、−旦
大径スブロケットの上記チエン連結部保持部で保持した
チエンが、再び小径スプロケット側に滑り落ちやすくな
り、確実なチエンの掛は換えが達成できない問題がある
。また、チエンを保持する上記大径スプロケットの歯に
設けたチエン連結部外形保持部が変電なる変速操作によ
り磨耗あるいは変形しやすい欠点がある。 この発明は、上述の事情のもとで考えだされたものであ
って、上記公報に示された従来例における各問題を解決
し、小径スプロケットと大径スプロケットの歯数差が小
さいいわゆるクロスレシオの自転車用多段スプロケット
装置において、小径スプロケットから大径スプロケット
へのチエンの掛は換えを、より一層確実に行えるように
改良することをその課題とする。
【課題を解決するため手段】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的
手段を講じている。 すなわち、本願の請求項1に記載した発明は、少なくと
も一枚の大径スプロケットと少なくとも一枚の小径スプ
ロケットとをもつ自転車用多段スプロケット装置におい
て、 小径スプロケットにおける一つの歯間中心(O1)より
スプロケットの回転方向後方に二つ目の歯に、上記歯間
中心(O1)から二つ目のリンクプレートの下縁を上記
歯の歯たけより低い位置において安定的に受支するリン
クプレート保持部を設けるとともに、 上記のようにリンクプレート保持部に受支されるリンク
プレートに対して後方に続くリンクプレートの後端のチ
エン連結部中心が、大径スプロケットの一つの歯間中心
(O□)に対して後方にα(ただし、αはピッチサーク
ルにおける隣合う歯と歯の間の間隔より大きく、チエン
ピッチより小さい値)ずれるように上記小径スプロケッ
トに対する大径スプロケットの位置を設定する一方、上
記大径スプロケットの歯間中心(O2)に対応して、ス
プロケット回転方向直後の歯、およびそれより回転方向
後方にある少なくとも一つの歯の各回転方向前方側に、
歯たけより低い位置においてチエンのリンク連結部外形
を受け止めるチエン連結部外形保持部を形成したことを
特徴とする。 本願の請求項2に記載した発明は、請求項1の多段スプ
ロケット装置における上記チエン連結部外形保持部を、
これを設けるべき歯の頂部の回転方向前方側角部を面取
り状に削除することにより形成したことを特徴とする。 本願の請求項3の発明は、上記請求項1に記載した自転
車用多段スプロケット装置において、上記チエン連結部
外形保持部を、これを設けるべき歯を通常の歯と比較し
て回転方向後方側に偏倚させた非対称歯とし、この非対
称歯の回転方向前面部によって形成したことを特徴とす
る。 本願の請求項4の発明は、上記請求項1に記載した自転
車用多段スプロケット装置において、上記小径スプロケ
ットの歯に設けるリンクプレート保持部を、チエンのリ
ンクプレートの下縁の凹円弧形状と対応して、凸円弧状
に削除して形成したことを特徴とする。
【発明の作用】
本願発明の自転車用多段スプロケット装置の場合、小径
スプロケットに掛かるチエンを大径スプロケットに掛は
換えるとき、従来例のように、小径スプロケットから接
線状に離脱するチエンをそのまま大径スプロケット上に
移行させるのではなく、小径スプロケットの歯間中心0
1から大径スプロケットの歯間中心02に移行する途中
において、上記小径スプロケットの歯間中心01から二
つ後方のリンクプレートの中間部下縁を、小径スプロケ
ットの歯に設けたリンクプレート保持部によって安定的
に受支し、そして、大径スプロケットに掛かろうとする
部分を、大径スプロケットの歯間中心02のすぐ後ろの
歯に設けたチエン連結部外形保持部によって保持する。 すなわち、本願発明においては、小径スプロケットの歯
間中心o1から大径スプロケットの歯間中心02に至る
チエンは、その中間部が小径スプロケットに設けたリン
クプレー1・保持部に保持されることにより、多関節屈
曲状に移行させられるのであり、こうして多関節状に移
行させられるチエンは、従来例のように直線的に移行さ
せられる場合より実質的な余裕をもつて移行させられる
ため、多段スプロケット装置の幅方向への十分なたわみ
が達成させられるのである。 そして、大径スプロケットの上記歯間中心0゜のすぐ後
ろの歯に設けたチエン連結部外形保持部に保持されるチ
エン連結部中心と上記歯間中心02とのずれ量は、この
チエン連結部外形保持部か上記チエンの連結部を歯たけ
より低い位置において保持するようにしていることから
、それほど大きなずれとはなっておらず、したがって、
スプロケットの回転が進むに従い、それほど長くない後
方(4丁程度)において、チエン連結部(ローラ)が完
全に大径スプロケットの各歯間に嵌まり込む。
【発明の効果】
このように、本願発明においては、小径スプロケットと
大径スプロケットとの歯数差が小さい場合において、小
径スプロケットから大径スプロケットにチエンを移行さ
せる際、小径スプロケットの歯間中心から大径スプロケ
ットに引いた最短距離の接線状に移行させるのではなく
、−旦上記小径スプロケットに設けたリンクプレート保
持部でチエン移行部の中間部を受け止めたのち、さらに
回転が進んだとき、上記大径スプロケットのチエン連結
部外形保持部でリンク連結部外形を保持し、チエンを多
関節屈曲状に移行させるようにしているから、移行中の
チエンか複数の箇所で保持されることになり、大径スプ
ロケットの連結部外形保持部でチエンを保持して最短距
離の接線上に移行させる従来例に比較して、チエンが小
径スプロケット側に滑り落ちにくく、安定した掛は換え
が達成される。 以上のように、本願発明の多段スプロケット装置は、大
径スプロケットと小径スプロケットの歯数差が小さいい
わゆるクロスレシオの多段スプロケット装置において、
小径スプロケットから離れて大径スプロケット上に移行
する移行部分の実質長さを余裕を持って確保することが
できるために、掛は換えに必要なチエンのたわみを十分
に得ることができ、しかも、小径スプロケットから大径
スプロケットに至る部分を、複数箇所で安定的に保持し
ているので、小径スプロケットから大径スプロケットへ
のチエンの掛は換えが従来に比較して、確実に行われる
ようになる。 しかも、大径スプロケットに、その歯間中心O3の直後
の歯に設けたチエン連結部外形保持部において初めて係
合するチエンの連結部は、上記歯間中心0.に対してわ
ずかに後方にずれているだけなので、この歯間中心02
からそれほど長(ない後方において、チエンのピッチと
大径スプロケットのピッチとのチエン長手方向のずれが
なくなり、チエンの連結部(ローラ)が各歯間に完全に
嵌まり込み、チエンの掛は換えが終了する。したがって
、本願発明の多段スプロケット装置においては、小径ス
プロケットから大径スプロケットへのチエンの掛は換え
の迅速性も確保されている。
【実施例の説明】
以下、本願発明の多段スプロケット装置の実施例を、図
面を参照しつつ具体的に説明する。 第1図および第2図は、本願発明の一実施例を示し、本
願発明を自転車用多段フリーホイール(後ギヤ)に適用
した例である。 また、第1図は、多段スプロケット装置Sの側面図であ
るが、以下の説明の理解を容易にするため1枚の小径ス
プロケットSaと、これに隣合う1枚の大径スプロケッ
トsbのみを図示しである。 実際の多段フリーホイールにおいては、5枚ないし8枚
の径の異なるスプロケットが併設されているが、これら
の複数枚のスプロケットにおける隣合う大小2枚のスプ
ロケットにも、以下に説明する小径スプロケットSaお
よび大径スプロケットsbどうしの関係が適用されてよ
い。 スプロケットの外周には、チエンCのピッチと対応した
ピッチで、多数枚の歯Tが等間隔に形成されている。チ
エンCは、一対の外リンクプレー)P、、、P、、の間
の空間または一対の内リンクプレー) P−+、P−x
間の空間に上記スプロケットの外周の歯Tが突入すると
ともに、隣合う歯と歯の間に形成される歯間部にチエン
の連結部、すなわちローラRの外形が嵌まり込むように
して、スプロケットSに噛合する。上記歯間部に底部は
、ローラRの外径よりやや曲率の大きい円弧状の歯底部
を形成している。 第1図に示すように、小径スプロケットSaの歯間中心
01からスプロケットの回転方向後方に二つ目の歯T、
には、チエンCのリンクプレートPa2またはpHの下
縁を安定的に受支しつるリンクプレート保持部A1が形
成される。本実施例においては、上記リンクプレート下
縁部の凹円弧状形状と対応して、これに頂部が面的に接
触できるように、上記歯T、の頂部を凸円弧状に形成す
ることにより上記リンクプレート保持部A、が形成され
ている。 第1図に示されているように、上記小径スプロケットS
aの歯T、に設けたリンクプレート保持部A、には上記
歯間中心OIから離脱しはじめたチエンの二つ目のリン
クプレートが受支されるが、これに続く三つ目のリンク
プレートの後端部のチエン連結部(ローラR)の中心が
、大径スプロケットsbの歯間中心02に対して後方に
αずれるように大径スプロケットsbの小径スプロケッ
トSaに対する回転方向の位置が設定されている。 上記三つ目のリンクプレートの後端部のチエン連結部中
心と大径スプロケットの歯間中心02とのずれ量αは、
大径スプロケットにおけるピッチサークル上に隣合う歯
と歯の間の間隔、すなわちスプロケットの転移量より大
きく、チエンピッチより小さい値において適当に選択さ
れる。 したがって、上記三つ目のリンクプレートの後端のチエ
ン連結部は、上記歯間中心02にぴったりと嵌まり込む
ことはなく、そのすぐ後ろの歯T、1に引っ掛かること
になるが、本願発明においては、この歯T b +の前
面部に、上記チエン連結部(ローラR)を、歯の頂部よ
り低い位置において安定的に受支できるチエン連結部外
形保持部A。 が設けられる。このように、上記チエン連結部外形が上
記歯Tblの前面のチエン連結部外形保持部A b +
において、歯の高さより低い位置に保持されることとし
ていることから、上記チエン連結部の上記歯間中心0.
に対する後方へのずれ量は、必然的に小さなものとなる
。 なお、本実施例においては、上記チエン連結部外形保持
部A1.は、チエン連結部外形の円弧形状と対応して、
歯T blの前面部に、凹円弧状の受支面を形成するこ
とにより構成している。また、本実施例においては、上
記歯間中心02より一つ後ろの歯T b +のみならず
それよりさらに一つ後ろの歯T bxにも、上記と同様
のチエン連結部外形保持部Ab2を形成し、チエンCの
迅速な外形スプロケットへの掛は換え完了を達成してい
る。 さらに、本実施例においては、大径スプロケットSbの
上記歯間中心02より後方の上記チエン連結部外形保持
部Abl、A>2を設けるべき歯T b + +Tb2
を、第2図に示すように、その歯先部を小径スプロケッ
ト側に偏倚させ、小径スプロケットから大径スプロケッ
ト側に斜行するチエンを捉えやすい歯とする一方、上記
歯間中心02より回転方向前方に隣合う歯T b3+ 
’rb4を、その歯先部が小径スプロケットの位置する
方向と反対方向(第2図において左方向)に偏倚する、
チエンを捉えにくい歯としている。また、上記歯間中心
02のすぐ前方に隣合う歯Tb2の小径スプロケット側
側面には、小径スプロケットから大径スプロケットに移
行するチエンCができるだけ大径スプロケット側に近寄
ることができ、且つ大径スプロケットに不用意に干渉す
ることがないように、所定深さの凹入部Bを形成してい
る。 したがって、小径スプロケットSaから大径スプロケッ
トsbヘチエンCを掛は換える場合、このチエンCは上
記小径スプロケットSaの歯間中心01から離れて大径
スプロケットsbの歯間中心02に向かう経路以外の経
路をとることはなく、確実に上記の経路を通って大径ス
プロケットsbに移行することになる。 次に、本実施例の多段スプロケット装置のSを使用して
小径スプロケットSaから大径スプロケットsbにチエ
ンCを掛は換える場合の作用を説明する。 多段スプロケット装置Sは第1図において時計回り方向
(矢印方向)に回転しており、チエンCは、第1図にお
ける多段スプロケット装置Sの下方に位置する図示しな
い自転車用リヤデイレーラのガイドプーリからこの多段
スプロケット装置Sに進入し、第1図のスプロケット装
置Sのほぼ左半分の円周を掛は回ったのち、第1図のス
プロケットの頂部付近からほぼ水平線状に離れて図示し
ない前ギヤに向かって走行する。 小径スプロケットSaに掛かっているチエンCを大径ス
プロケットsbに掛は換える場合、小径スプロケットS
aに進入しようとするチエン部分を、自転車用デイレー
ラにより大径スプロケットsb側(第1図において紙面
の奥方向に向かう方向)に押圧し、チエンCを斜行させ
る。そうすると、上述のように、大径スプロケットsb
の上記歯間中心O7より回転方向前方の各歯T I+l
+ TbhはチエンCを捉えにく(、上記歯間中心02
より回転方向後方の歯T h I + T h tはチ
エンCを捉えやすくなっており、しかも、チエンCが上
記小径スプロケットの歯間中心01から大径スプロケッ
トの歯間中心02に至る経路をとった場合に上記凹入部
Bによって大径スプロケットsbに対する干渉が緩和さ
れていることにより、チエンCはほぼ確実に、小径スプ
ロケットSaの上記歯間中心0から離脱する経路をとっ
て以下に述べるように大径スプロケットsbに掛は換わ
る。 小径スプロケットSaの歯間中心01から離脱したチエ
ンCは単に接線方向に延びて大径スブロケラト上に至る
のではなく、上記歯間中心0.から二つ目のリンクプレ
ートが、まず、小径スプロケットSaにおける上記歯間
中心O1より二つ目の歯に設けたリンクプレート保持部
A、に安定的に受支され、そして、このように受支され
るリンクプレートの後方に続くリンクプレートの後端チ
エン連結部外形部(ローラR)が、大径スプロケットs
bの歯間中心0.のすぐ後ろの歯T、の前面部に設けた
チエン連結部外形保持部A b +において安定的に保
持される。 このように、小径スプロケットSaの上記歯間中心0□
から大径スプロケットsbの上記歯間中心0.付近に至
るチエンCは、単に接線状に移行するのではなく、その
移行の中間部に位置するリンクプレートが、上記リンク
プレート保持部A。 に安定的に保持されながら、多関節状に屈曲しつつ大径
スプロケット側に移行する。したがって、大径スプロケ
ットsbと小径スプロケットSaの歯数差が小さいにも
かかわらず、小径スプロケットSaから離脱して大径ス
プロケットsbに至る部分の実質長さを必要な左右方向
のたわみを得るに十分な余裕を持った長さとすることが
できる。 なおこの時、本実施例においては特に、上記大径スプロ
ケットsbの歯間中心02のすぐ前方の歯T b2の小
径スプロケット側側面に、チエンCの干渉を回避する凹
入部Bを設けているので、より確実に上記チエンCが適
当量左右方向にたわんで、大径スプロケットsb上にオ
ーバラップすることができる。 そして、上記のようにして、大径スプロケットsb上に
至る、上記小径スプロケットの歯間中心0、から数えて
三つ目のリンクプレートの後端チエン連結部(ローラR
)の中心が、大径スプロケットsbの上記歯間中心0.
に対してαだけずれるように大径スプロケットsbの小
径スプロケットSa に対する回転方向位置を設定して
、かつ、上記大径スプロケットsbの歯間02のすぐ後
ろの歯T > 1の前面部に、上記連結部を、歯の頂部
より低い位置において安定的に位置するチエン連結部外
形保持部A b +を設けていてることから、大径スプ
ロケットsbの上記歯間中心0!付近でのチエンのピッ
チのずれ量は、それほど大きくない。 したがって、さらにスプロケット装置Sの回転が進んだ
とき、上記歯間中心0.からそれほど遠くない後方にお
いて、チエンCのピッチと、大径スプロケットsbのピ
ッチが一致し、チエンCの各チエン連結部(ローラR)
が、大径スプロケットsbの各歯間に完全に嵌まり込ん
でチエンの掛は換えが完了するのである。 上記のように、本願発明の自転車用多段スプロケット装
置においては、小径スプロケットと大径スプロケットの
歯数差が小さいいわゆるクロスレシオの形態であっても
、小径スプロケットの歯間中心0.から大径スプロケッ
トの歯間中心02に至るチエンが、複数箇所において安
定的に保持されつつ多関節的に屈曲して移行するため、
大径スプロケットsbに引っ掛かろうとしたチエンが不
用意に再び脱落してしまうということはなく、その結果
、小径スプロケットから大径スプロケットへのチエンの
掛は換えの確実性が、格段に高まるのである。 そしてさらに、本願発明においては、大径スプロケット
sbに掛かり始めたチエンCの大径スプロケットsbに
対するピッチ方向のずれがそれほどないため、上記歯間
中心02からそれほど遠くない後方において、チエンの
大径スプロケットSbに対する完全な掛は換わりが完了
するのであり、これにより、本願発明においては、小径
スプロケットから大径スプロケットへのチエンの掛は換
わりの迅速性も高度に維持されるのである。 もちろんこの発明の範囲は上記実施例に限定されること
はない。実施例においては、上記大径スプロケットsb
に設けるチエン連結部保持部A b l +A b 2
を歯T bl+ Tbtの回転方向前面部を削除するこ
とにより形成しているが、図示は省略するが、上記歯T
 bl+ Tb2を他の歯に比較して、回転方向後方に
偏倚させた非対称歯とし、これら非対称歯の前面部をし
て、上記チエン連結部保持部としてもよい。 また、本願の第1図においては、小径スブ0ケットの歯
間中心0.から大径スプロケットの歯間中心o2ないし
それより後ろの歯におけるチエン連結部保持部によりな
る構成を、スプロケットの周方向に一箇所図示したが、
これを複数箇所形成することができることもいうまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の一実施例の多段スプロケット装置の
側面図、第2図は上記実施例の作用を説明する図であり
、第1図の■方向矢視図に相当する図、第3図は第2図
の■−■方向断面図、第4図は第2図のIV−IV方向
断面図、第5図は従来例の説明図である。 Sa・・・小径スプロケット、sb・・・大径スプロケ
ット、C・・・チエン、T・・・歯、OI・・・(小径
スプロケットの)歯間中心、02・・・(大径スプロケ
ットの)歯間中心、A、・・・(小径スプロケットに設
ける)リンクプレート保持部A bl+ Abt・・・
(大径スプロケットに設ける)チエン連結部外形保持部
、R・・・チエン連結部(ローラ)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも一枚の大径スプロケットと少なくとも
    一枚の小径スプロケットとをもつ自転車用多段スプロケ
    ット装置において、 小径スプロケットにおける一つの歯間中心 (O_1)よりスプロケットの回転方向後方に二つ目の
    歯に、上記歯間中心(O_1)から二つ目のリンクプレ
    ートの下縁を上記歯の歯たけより低い位置において安定
    的に受支するリンクプレート保持部を設けるとともに、 上記のようにリンクプレート保持部に受支 されるリンクプレートに対して後方に続くリンクプレー
    トの後端のチエン連結部中心が、大径スプロケットの一
    つの歯間中心(O_2)に対して後方にα(ただし、α
    はピッチサークルにおける隣合う歯と歯の間の間隔より
    大きく、チエンピッチより小さい値)ずれるように上記
    小径スプロケットに対する大径スプロケットの回転方向
    の位置を設定する一方、 上記大径スプロケットの歯間中心(O_2)に対してス
    プロケット回転方向直後の歯、およびそれより回転方向
    後方にある少なくとも一つの歯の各回転方向前方側に、
    歯たけより低い位置においてチエンのリンク連結部外形
    を受け止めるチエン連結部外形保持部を形成したことを
    特徴とする、自転車用多段スプロケット装置。
  2. (2)上記チエン連結部外形保持部は、これを設けるべ
    き歯の頂部を回転方向前方側角部を面取り状に削除する
    ことにより形成される、請求項1の自転車用多段スプロ
    ケット装置。
  3. (3)上記チエン連結部外形保持部は、これを設けるべ
    き歯を通常の歯と比較して回転方向後方側に偏倚させた
    非対称歯にし、この非対称歯の回転方向前面部により形
    成される、請求項1の自転車用多段スプロケット装置。
  4. (4)上記リンクプレート保持部は、これを設けるべき
    歯の頂部に、リンクプレート中間部の下縁凹円弧部に対
    応して、凸円弧状の削除部を設けることにより形成して
    いる、請求項1の自転車用多段スプロケット。
JP25373890A 1990-09-18 1990-09-20 自転車用多段スプロケット装置 Pending JPH04129894A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25373890A JPH04129894A (ja) 1990-09-20 1990-09-20 自転車用多段スプロケット装置
US07/759,906 US5162022A (en) 1990-09-18 1991-09-13 Multiple sprocket assembly for bicycle
EP91115738A EP0479032B1 (en) 1990-09-18 1991-09-17 Multiple sprocket assembly for bicycle
DE69124901T DE69124901T2 (de) 1990-09-18 1991-09-17 Zusammenbau eines mehrstufigen Kettenrades für ein Fahrrad

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25373890A JPH04129894A (ja) 1990-09-20 1990-09-20 自転車用多段スプロケット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04129894A true JPH04129894A (ja) 1992-04-30

Family

ID=17255453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25373890A Pending JPH04129894A (ja) 1990-09-18 1990-09-20 自転車用多段スプロケット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04129894A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8459969B2 (en) 2007-10-22 2013-06-11 Kobe Steel, Ltd. Screw fluid machine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8459969B2 (en) 2007-10-22 2013-06-11 Kobe Steel, Ltd. Screw fluid machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI773985B (zh) 用於後輪轂部的多鏈輪配置
US5162022A (en) Multiple sprocket assembly for bicycle
WO1994014644A1 (en) Derailleur sprocket device
EP2172391B1 (en) Multi-speed sprocket assembly
TWI661979B (zh) 自行車鏈輪及自行車鏈輪總成
US5738603A (en) Derailleur
US6007442A (en) Multiple sprocket for a bicycle gear shifting mechanism
EP0510361B1 (en) Multiple sprocket assembly for bicycle
US7491143B2 (en) Sprocket of a chain transmission for a bicycle
EP0414907B1 (en) Multi-stage chain wheel for bicycle
TWI419810B (zh) 腳踏車結構
US7846048B2 (en) Multi-speed sprocket assembly
EP0505809B1 (en) Multiple sprocket assembly for bicycle
JPH02127185A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
US20040259675A1 (en) Cluster sprockets for bicycle transmissions and other prime movers
JPH03248989A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JP2000355295A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH04129894A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH0349992Y2 (ja)
JP2006103648A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPS632392Y2 (ja)
JPH04126692A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH0699875A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH06247375A (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH0761794B2 (ja) 自転車用多段スプロケット装置