JP4078126B2 - 無段変速機用ベルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライブプーリおよびドリブンプーリ間で駆動力を伝達すべく、複数枚の金属リングを積層した金属リング集合体に複数個の金属エレメントを支持した無段変速機用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる無段変速機用ベルトは、特公平5−56415号公報あるいは特公平2−22254号公報により公知であ。上記特公平5−56415号公報に記載されたものは、その金属リングの表面に山脈状の突出部が網目状に形成されており、これにより隣接する金属リング間の潤滑性を確保しながら、金属リングをセンタリングするための適切な摩擦係数を確保している。また上記特公平2−22254号公報に記載されたものは、その金属リングの表面に網目状の溝が形成されており、これにより隣接する金属リング間の摩擦係数を低減して金属ベルトの伝達効率の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ベルト式無段変速機の金属リング集合体のうちの最内層の金属リングの内周面は、金属エレメントのサドル面と接触するために他の金属リングに比べて厳しい条件に晒されており、その最内層の金属リングの耐久性が金属ベルト全体の耐久性に大きな影響を及ぼしている。最内層の金属リングの内周面に保油性を高めるべく山脈状の突出部を形成した場合、その突出部に金属エレメントのサドル面が接触してピッチング(微小なひび割れ)が発生し、ピッチングが成長したクラックが更に大きく成長することで耐久性を低下させるという問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、少なくとも最内層の金属リングの内周面に、金属リングの進行方向と直角方向に離間して各々が線状に延びる複数の突出部を、それら複数の突出部の少なくとも一部が交差するように配置した無段変速機用ベルトにおいて、前記金属リングの耐久性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ドライブプーリおよびドリブンプーリ間で駆動力を伝達すべく、複数枚の金属リングを積層した金属リング集合体に複数個の金属エレメントを支持した無段変速機用ベルトであって、少なくとも最内層の金属リングの内周面に、金属リングの進行方向と直角方向に離間して各々が線状に延びる複数の突出部を、それら複数の突出部の少なくとも一部が交差するように配置したものにおいて、金属リングの進行方向と直角方向に計測した前記突出部の初期摩耗後の平均接触幅wを、金属リングの少なくとも一部の進行方向と直角方向に計測した長さLと、前記内周面の前記長さL内における負荷長さ率1Mr1と、前記内周面の前記長さL内におけるハイスポットカウントHSCとを用い、かつ前記ハイスポットカウントHSCを、負荷長さ率1Mr1での高さを超える突出部の数、あるいは突出部の断面の凸部の面積の総和と凹部の面積の総和とが等しくなる高さに有効負荷粗さRkの2分の1を加えた高さを超える該突出部の数として、次式のように定義したとき、
w=L×(Mr1/HSC)
前記複数の突出部が交差しない部分における前記平均接触幅wが16μm以下であることを特徴とする無段変速機用ベルトが提案される。
【0006】
上記構成によれば、無段変速機用ベルトの少なくとも最内層の金属リングの内周面に、金属リングの進行方向と直角方向に離間して線状に延びる複数の突出部を形成し、それらの突出部が初期摩耗したとき、その進行方向と直角方向に計測した突出部の平均接触幅wを、それらの突出部が交差しない部分において16μm以下としたので、幅の狭い突出部の頂部に生じたピッチングの深さ方向への進展を阻止し、その浅いピッチングを金属エレメントとの接触による摩耗で消失させることで、耐久性を低下させるクラックの発生を防止することができる。また金属リングの進行方向と直角方向に計測した突出部の幅を狭くすると、進行方向に計測した突出部の幅も狭くなるため、突出部の頂部での油膜切れを生じ難くしてクラックの発生そのものを防止する効果もある。やがて金属リングと金属エレメントとの間のなじみがつくと、平均ヘルツ面圧が低下してピッチングが発生し難くなり、かつ突出部の頂部が摩耗して面粗度が良くなることで潤滑性が向上して金属リングの耐久性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1は金属ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図、図2は金属ベルトの部分斜視図、図3は最内層の金属リングの斜視図、図4は図3の4方向拡大矢視図、図5は最内層の金属リングの内周面の凹凸状態の拡大図、図6は図5に対応する負荷曲線、図7は金属リングの突出部の幅とクラックの長さとの関係を示すグラフである。
【0008】
尚、本実施例で用いる金属エレメントの前後方向、左右方向、半径方向の定義は図2に示されている。半径方向はその金属エレメントが当接するプーリの半径方向として定義されるもので、プーリの回転軸に近い側が半径方向内側であり、プーリの回転軸に遠い側が半径方向外側である。また左右方向は金属エレメントが当接するプーリの回転軸に沿う方向として定義され、前後方向は金属エレメントの車両の前進走行時における進行方向に沿う方向として定義される。
【0009】
図1は自動車に搭載された金属ベルト式無段変速機Tの概略構造を示すもので、エンジンEのクランクシャフト1にダンパー2を介して接続されたインプットシャフト3は発進用クラッチ4を介して金属ベルト式無段変速機Tのドライブシャフト5に接続される。ドライブシャフト5に設けられたドライブプーリ6は、ドライブシャフト5に固着された固定側プーリ半体7と、この固定側プーリ半体7に対して接離可能な可動側プーリ半体8とを備えており、可動側プーリ半体8は油室9に作用する油圧で固定側プーリ半体7に向けて付勢される。
【0010】
ドライブシャフト5と平行に配置されたドリブンシャフト10に設けられたドリブンプーリ11は、ドリブンシャフト10に固着された固定側プーリ半体12と、この固定側プーリ半体12に対して接離可能な可動側プーリ半体13とを備えており、可動側プーリ半体13は油室14に作用する油圧で固定側プーリ半体12に向けて付勢される。ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間に、左右の一対の金属リング集合体31,31に多数の金属エレメント32を支持してなる金属ベルト15が巻き掛けられる(図2参照)。それぞれの金属リング集合体31は、12枚の金属リング33を積層してなる。
【0011】
ドリブンシャフト10には前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17が相対回転自在に支持されており、これら前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17はセレクタ18により選択的にドリブンシャフト10に結合可能である。ドリブンシャフト10と平行に配置されたアウトプットシャフト19には、前記前進用ドライブギヤ16に噛合する前進用ドリブンギヤ20と、前記後進用ドライブギヤ17に後進用アイドルギヤ21を介して噛合する後進用ドリブンギヤ22とが固着される。
【0012】
アウトプットシャフト19の回転はファイナルドライブギヤ23およびファイナルドリブンギヤ24を介してディファレンシャル25に入力され、そこから左右のアクスル26,26を介して駆動輪W,Wに伝達される。
【0013】
而して、エンジンEの駆動力はクランクシャフト1、ダンパー2、インプットシャフト3、発進用クラッチ4、ドライブシャフト5、ドライブプーリ6、金属ベルト15およびドリブンプーリ11を介してドリブンシャフト10に伝達される。前進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は前進用ドライブギヤ16および前進用ドリブンギヤ20を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を前進走行させる。また後進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は後進用ドライブギヤ17、後進用アイドルギヤ21および後進用ドリブンギヤ22を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を後進走行させる。
【0014】
このとき、金属ベルト式無段変速機Tのドライブプーリ6の油室9およびドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を、電子制御ユニットU1からの指令で作動する油圧制御ユニットU2で制御することにより、その変速比が無段階に調整される。即ち、ドライブプーリ6の油室9に作用する油圧に対してドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドリブンプーリ11の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドライブプーリ6の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はLOWに向かって無段階に変化する。逆にドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧に対してドライブプーリ6の油室9に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドライブプーリ6の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドリブンプーリ11の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はODに向かって無段階に変化する。
【0015】
図2に示すように、金属板材から打ち抜いて成形した金属エレメント32は、概略台形状のエレメント本体34と、金属リング集合体31,31が嵌合する左右一対のリングスロット35,35間に位置するネック部36と、ネック部36を介して前記エレメント本体34の上部に接続される概略三角形のイヤー部37とを備える。エレメント本体34の左右方向両端部には、ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11のV面に当接可能な一対のプーリ当接面39,39が形成される。また金属エレメント32の進行方向前側および後側には相互に当接する主面40がそれぞれ形成され、また進行方向前側の主面40の下部には左右方向に延びるロッキングエッジ41を介して傾斜面42が形成される。更に、前後に隣接する金属エレメント32,32を結合すべく、イヤー部37の前後面に相互に嵌合可能な凸部43fおよび凹部(図示せず)が形成される。そして左右のリングスロット35,35の下縁に、金属リング集合体31,31の内周面を支持するサドル面44,44が形成される。
【0016】
ところで、金属リング33はドライブプーリ6およびドリブンプーリ11に巻き付く部分で湾曲し、またドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間の弦の部分で直線状に延ばされるため、曲げ応力の振幅が最も高くなる突出部33aの先端近傍でクラックが発生し易く、またクラックの発生方向および成長方向は左右方向(金属リング33の進行方向と直交する方向)となる。特に、直交する2本の突出部33a,33aが交差する部分は、前記進行方向に計測した際の突出部33a,33aの幅が広くなるために、潤滑性が低下してクラックが発生し易くなる。
【0017】
図7の横軸は、初期摩耗後の金属リング33の直交する2本の突出部33a,33aが交差する部分の左右方向の最大幅w′(図4参照)であり、縦軸はクラックの長さである。同図から明らかなように、突出部33a,33aの交差部の最大幅w′が36μmを超えていると約30μm以上のクラックが発生するが、前記最大幅w′が36μm以下の場合にはクラックが全く発生していないことが分かる。
【0018】
図4から明らかなように、交差部の最大幅w′=36μmは、突出部33aの左右方向の平均接触幅w=16μmに相当する。w′=2wにならないのは、2本の突出部33a,33aが交差する部分が鋭い角にならず、曲率半径Rを持つためである。
【0019】
初期摩耗後の突出部33aの左右方向の平均接触幅wを16μm以下にするとクラックの発生を阻止できる理由は、幅の狭い突出部33aの頂部にピッチングが生じても、そのピッチングは突出部33aの頂部の幅が狭いために深さ方向に延びず、その結果、浅いピッチングは金属エレメント32のサドル面44との接触により削り取られて消失するためである。また金属リング33の進行方向と直角方向に計測した突出部33aの幅を狭くすると、進行方向に計測した突出部の幅33aも狭くなるため、突出部33aの頂部での油膜切れを生じ難くしてクラックの発生そのものを防止することができる。やがて金属リング33と金属エレメント32との間のなじみがつき、平均ヘルツ面圧が低下してピッチングが発生し難くなる。また突出部33aの頂部が摩耗して面粗度が非常に良くなるため、潤滑性が向上してそれ以上の摩耗の進行が停止する。
【0020】
ここで、図5および図6に基づいて、初期摩耗後の突出部33aの左右方向の平均接触幅wの定義を説明しておく。
【0021】
図5は、最内層の金属リング33の内周面の横断面の一部(左右方向長さLが4mmの範囲)の凹凸形状を拡大して示すもので、その4mmの左右方向長さL内に、所定の高さを超えた突出部33aの交差部の数(ハイスポットカウントHSC)が37個存在している。図6は図5に対応する負荷曲線であり、凹凸の最大値(凹凸の最も高い部分と最も低い部分との差)のうちの初期摩耗高さRpkが摩耗した状態、つまり37個の突出部33aの頂部のうちの斜線で示した初期摩耗面積A1が摩耗した状態が初期摩耗状態として定義される。
【0022】
負荷長さ率1Mr1は、左右方向長さL(4mm)に対する、ハイスポットカウントHSCである37個の突出部33aの交差部の摩耗した頂部の幅の総和の比率である。本実施例における前記ハイスポットカウントHSCの第1の定義は、前記負荷長さ率1Mr1における負荷曲線の高さを超える突出部33aの数である。また第2の定義は、突出部33aの断面の凸部の面積の総和と凹部の面積の総和が等しくなる高さ(図5の縦軸の原点)に有効負荷粗さRkの2分の1を加えた高さを超える突出部の数である。これら二つの定義の何れを採用しても、ハイスポットカウントHSCの値は実質的に一致する。
【0023】
図6の例では、負荷長さ率1Mr1が7.76%であるため、左右方向長さL(4mm)の7.76%にあたる0.3104mmが、37個の突出部33aの交差部の摩耗した頂部の幅の総和になる。従って、突出部33aの交差部の頂部の1個あたりの幅(つまりw′)は0.3104mm÷37=0.0084mm=8.4μmとなる。このように、交差部の頂部の1個あたりの幅w′が36μm以下の8.4μmであることから、平均接触幅wは16μm以下に納まっており、クラックの発生を阻止することができる。
【0024】
ちなみに、図7および図8の例ではハイスポットカウントHSC=16であり、負荷長さ率1Mr1が16.08%であるため、左右方向長さL(4mm)の16.08%にあたる0.6432mmが、16個の突出部33aの交差部の摩耗した頂部の幅の総和になる。従って、突出部33aの交差部の頂部の1個あたりの幅(つまりw′)は0.6432mm÷16=0.0402mm=40.2μmとなる。このように、交差部の頂部の1個あたりの幅w′が36μmを超える40.2μmであることから、平均接触幅wは16μmを超えてしまい、クラックの発生を阻止することができない不適切な例となる。
【0025】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0026】
例えば、実施例では最内層の金属リング33の内周面だけに突出部33aを形成しているが、最内層の金属リング33の外周面や、他の金属リング33の任意の面に突出部33aを形成することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、無段変速機用ベルトの少なくとも最内層の金属リングの内周面に、金属リングの進行方向と直角方向に離間して線状に延びる複数の突出部を形成し、それらの突出部が初期摩耗したとき、その進行方向と直角方向に計測した突出部の平均接触幅wを、それらの突出部が交差しない部分において16μm以下としたので、幅の狭い突出部の頂部に生じたピッチングの深さ方向への進展を阻止し、その浅いピッチングを金属エレメントとの接触による摩耗で消失させることで、耐久性を低下させるクラックの発生を防止することができる。また金属リングの進行方向と直角方向に計測した突出部の幅を狭くすると、進行方向に計測した突出部の幅も狭くなるため、突出部の頂部での油膜切れを生じ難くしてクラックの発生そのものを防止する効果もある。やがて金属リングと金属エレメントとの間のなじみがつくと、平均ヘルツ面圧が低下してピッチングが発生し難くなり、かつ突出部の頂部が摩耗して面粗度が良くなることで潤滑性が向上して金属リングの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図
【図2】 金属ベルトの部分斜視図
【図3】 最内層の金属リングの斜視図
【図4】 図3の4方向拡大矢視図
【図5】 最内層の金属リングの内周面の凹凸状態の拡大図
【図6】 図5に対応する負荷曲線
【図7】 金属リングの突出部の幅とクラックの長さとの関係を示すグラフ
【図8】 最内層の金属リングの内周面の凹凸状態の拡大図(不適切な例)
【図9】 図8に対応する負荷曲線
【符号の説明】
6 ドライブプーリ
11 ドリブンプーリ
31 金属リング集合体
32 金属エレメント
33 金属リング
33a 突出部
Claims (1)
- ドライブプーリ(6)およびドリブンプーリ(11)間で駆動力を伝達すべく、複数枚の金属リング(33)を積層した金属リング集合体(31)に複数個の金属エレメント(32)を支持した無段変速機用ベルトであって、
少なくとも最内層の金属リング(33)の内周面に、金属リング(33)の進行方向と直角方向に離間して各々が線状に延びる複数の突出部(33a)を、それら複数の突出部(33a)の少なくとも一部が交差するように配置したものにおいて、
金属リング(33)の進行方向と直角方向に計測した前記突出部(33a)の初期摩耗後の平均接触幅wを、金属リング(33)の少なくとも一部の進行方向と直角方向に計測した長さLと、前記内周面の前記長さL内における負荷長さ率1Mr1と、前記内周面の前記長さL内におけるハイスポットカウントHSCとを用い、かつ前記ハイスポットカウントHSCを、負荷長さ率1Mr1での高さを超える突出部(33a)の数、あるいは突出部(33a)の断面の凸部の面積の総和と凹部の面積の総和とが等しくなる高さに有効負荷粗さRkの2分の1を加えた高さを超える該突出部(33a)の数として、次式のように定義したとき、
w=L×(Mr1/HSC)
前記複数の突出部(33a)が交差しない部分における前記平均接触幅wが16μm以下であることを特徴とする無段変速機用ベルト。
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