JP6149548B2 - 電子血圧計 - Google Patents

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Description

この発明は電子血圧計に関し、より詳しくは、被測定部位の血圧をオシロメトリック法により測定する電子血圧計に関する。
従来、この種のオシロメトリック法による電子血圧計としては、例えば特許文献1(特開2006−247216号公報)に示すように、被測定部位(上腕など)に装着されたカフの圧力を変化させながら、カフ圧信号に重畳された被測定部位の脈波を表す脈波信号を取り出し、その脈波信号の振幅(脈波振幅)列に対する包絡線を用いて、所定のアルゴリズムにより血圧値(収縮期血圧(Systolic Blood Pressure)と拡張期血圧(Diastolic Blood Pressure)とを含む。以下同様。)を算出するものが知られている。具体的には、呼吸性の血圧変動や体動に伴う脈波振幅の誤差によって発生する血圧の測定誤差を解消するために、補間法などを用いて平滑化された包絡線を作成している。そして、その包絡線の最大ピークに対して高圧側、低圧側にそれぞれ閾値レベルを設定し、その包絡線がそれらの閾値レベルを横切る点の圧力を、それぞれ収縮期血圧、拡張期血圧として算出している。
特開2006−247216号公報
ところで、血圧は常に一定ではなく、運動や呼吸などの身体的な影響や緊張や不安などの精神的な影響、または気温などの外部環境の影響などの様々な要因で時々刻々変化している。血圧を正しく測定するためには、安静状態で測定を行うことが推奨されているが、安静状態でも、呼吸に同期した血圧変動(これを「呼吸性変動」と呼ぶ。)は存在する。
ここで、上述の包絡線には、そのような呼吸性変動が含まれている。この結果、算出された血圧値が呼吸周期などに依存して異なる結果となり、算出された血圧値がばらつく可能性がある。
例えば、図13、図14は、呼吸周期(つまり呼吸性変動の周期)がそれぞれ4秒間、8秒間である場合の、脈波信号の振幅列に対する包絡線(平滑化前の元の包絡線)EVと、各測定点毎に±15mmHgの範囲内にあるN点(Nは自然数)のデータを用いた移動平均によって平滑化された包絡線EVとを示している。それらの包絡線の最大ピークに対して高圧側、低圧側にそれぞれ閾値レベルThs,Thdが設定されている。図13から分かるように、呼吸周期が4秒間というように比較的速い場合は、包絡線に複数回分の呼吸性変動が含まれる。この結果、平滑化された包絡線EVが閾値レベルThs,Thdを横切る点Xs,Xdの圧力は、呼吸性変動を加味した上限ラインEV、下限ラインEVが閾値レベルThs,Thdを横切る点の略中央に相当する。したがって、算出された圧力は略平均的な血圧値を表す。これに対して、図14から分かるように、呼吸周期が8秒間というように比較的遅い場合は、包絡線に1回分の呼吸性変動しか含まれない(この例では、カフ圧が約100mmHgのときに呼吸性変動が生じている。)。この結果、平滑化された包絡線EVが閾値レベルThs,Thdを横切る点Xs′,Xd′の圧力は、呼吸性変動を加味した上限ラインEV、下限ラインEV が閾値レベルThs,Thdを横切る点の中央から外れている。このため、算出された圧力は平均的な血圧値であるとは言えない。
このように、従来の電子血圧計では、算出された血圧値がばらつく可能性がある。このため、被験者は、なるべく平均的な血圧値を知ろうとして、複数回測定を繰り返しているのが実情である。この結果、被験者にとって血圧の測定は煩わしく、負担が大きいという問題がある。
そこで、この発明の課題は、呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を算出できる電子血圧計を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の電子血圧計は、
被測定部位の血圧をオシロメトリック法により測定する電子血圧計であって、
被測定部位に装着されたカフの圧力を変化させ得るカフ圧制御部と、
上記カフの圧力を表すカフ圧信号を検出する圧力検出部と、
上記カフ圧信号に重畳された上記被測定部位の脈波を表す脈波信号を取り出して、その脈波信号が示す振幅の列を取得する脈波振幅列取得部と、
上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ第1の包絡線を作成する第1の包絡線作成部と、
上記第1の包絡線における極大点、極小点をそれぞれ検出する極点検出部と、
上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極大点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極大点包絡線を作成する極大点包絡線作成部と、
上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極小点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極小点包絡線を作成する極小点包絡線作成部と、
収縮期血圧、拡張期血圧を求めるために、上記第1の包絡線における最大ピークの値に対してそれぞれ予め定められた割合の第1の閾値レベル、第2の閾値レベルを算出して設定する閾値レベル設定部と、
上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも高圧側の部分が上記第1の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値を求め、それら2つの圧力値の平均値を収縮期血圧として算出する収縮期血圧算出部と、
上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも低圧側の部分が上記第2の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値を求め、それら2つの圧力値の平均値を拡張期血圧として算出する拡張期血圧算出部と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、上記第1の包絡線、上記極大点包絡線および上記極小点包絡線は、典型的にはカフ圧を横軸、脈波振幅を縦軸としたグラフ上で表される。
この発明の電子血圧計では、測定中、カフ圧制御部が、被測定部位に装着されたカフの圧力を変化させる。上記カフの圧力の減圧過程または加圧過程で、圧力検出部が、上記カフの圧力を表すカフ圧信号を検出する。脈波振幅列取得部は、上記カフ圧信号に重畳された上記被測定部位の脈波を表す脈波信号を取り出して、その脈波信号が示す振幅の列を取得する。第1の包絡線作成部は、上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ第1の包絡線を作成する。極点検出部は、上記第1の包絡線における極大点、極小点をそれぞれ検出する。極大点包絡線作成部は、上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極大点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極大点包絡線を作成する。極小点包絡線作成部は、上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極小点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極小点包絡線を作成する。閾値レベル設定部は、収縮期血圧、拡張期血圧を求めるために、上記第1の包絡線における最大ピークの値に対してそれぞれ予め定められた割合の第1の閾値レベル、第2の閾値レベルを算出して設定する。収縮期血圧算出部は、上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも高圧側の部分が上記第1の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値(これらを適宜「2つの高圧側圧力値」と呼ぶ。)を求め、それら2つの圧力値の平均値を収縮期血圧として算出する。また、拡張期血圧算出部は、上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも低圧側の部分が上記第2の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値(これらを適宜「2つの低圧側圧力値」と呼ぶ。)を求め、それら2つの圧力値の平均値を拡張期血圧として算出する。
ここで、上記極大点包絡線と上記極小点包絡線との間の差は、呼吸性変動を含んでいる。すなわち、上記2つの高圧側圧力値の間の差、上記2つの低圧側圧力値の間の差は、それぞれ呼吸性変動を含んでいる。したがって、上記収縮期血圧算出部が収縮期血圧として算出した上記2つの高圧側圧力値の平均値、上記拡張期血圧算出部が拡張期血圧として算出した上記2つの低圧側圧力値の平均値は、それぞれ呼吸性変動を加味した平均値であると言える。このように、この電子血圧計によれば、呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を算出できる。
さらに、算出された血圧値(収縮期血圧と拡張期血圧)を例えば表示器(液晶ディスプレイなど)に表示すれば、ユーザ(被験者を含む。以下同様。)は、被験者の呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を知ることができる。したがって、被験者は、複数回測定を繰り返す必要が無い。この結果、被験者にとって血圧の測定が簡単になり、負担が軽減される。
一実施形態の電子血圧計では、上記算出された収縮期血圧および拡張期血圧を表示する表示器を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の電子血圧計では、ユーザは上記表示器の表示内容を見ることによって、上記算出された収縮期血圧および拡張期血圧、すなわち被験者の呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を、容易に認識できる。
一実施形態の電子血圧計では、上記第1の包絡線が作成された振幅の列から特異点を除去して、上記第1の包絡線を補正する包絡線補正部を備えたことを特徴とする。
本明細書で「特異点」は、次のように定義される。上記第1の包絡線が作成された振幅の列のうち、或る注目された振幅の値が、その振幅の前後に並ぶ振幅の値から予め定められた基準を超えて離れているとき、その注目された振幅を特異点とする。
血圧の呼吸性変動は、呼吸に同期して周期的に発生し、上記第1の包絡線が作成された振幅の列のうち幾つかの連続した振幅の大または小の傾向として現れる。或る注目された振幅の値が、その振幅の前後に並ぶ振幅の値から予め定められた基準を超えて離れているとき、その注目された振幅は、血圧測定中の被験者の体動などに起因した非周期的な特異点であると考えられる。そこで、この一実施形態の電子血圧計では、包絡線補正部が、上記第1の包絡線が作成された振幅の列から特異点を除去して、上記第1の包絡線を補正する。これにより、上記極点検出部、上記極大点包絡線作成部、上記極小点包絡線作成部、上記閾値レベル設定部は、上記補正された第1の包絡線を用いて上述の処理を行う。そして、上記収縮期血圧算出部、拡張期血圧算出部は、それらの処理の結果を用いて、それぞれ収縮期血圧、拡張期血圧を算出する。したがって、算出された血圧値の精度が高まる。
一実施形態の電子血圧計では、
上記極大点包絡線、上記極小点包絡線をそれぞれ平滑化する平滑化部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の電子血圧計では、平滑化部が、上記極大点包絡線、上記極小点包絡線をそれぞれ平滑化する。これにより、上記収縮期血圧算出部は、上記平滑化された極大点包絡線と上記平滑化された極小点包絡線とを用いて上記収縮期血圧を算出する。また、上記拡張期血圧算出部は、上記平滑化された極大点包絡線と上記平滑化された極小点包絡線とを用いて上記拡張期血圧を算出する。このようにした場合、上記2つの高圧側圧力値、上記2つの低圧側圧力値のノイズが低減されて、算出された血圧値(上記収縮期血圧と上記拡張期血圧)の精度が高まる。
以上より明らかなように、この発明の電子血圧計によれば、呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を算出できる。
この発明の一実施形態の電子血圧計の概略的なブロック構成を示す図である。 上記電子血圧計の概略的な動作フローを示す図である。 血圧値を算出するために、上記電子血圧計のCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)によって構成される1組の要素を例示する図である。 図3中の一部の要素によって血圧値を算出する際の処理を説明する図である。 図5(A)は上記電子血圧計の圧力センサを介して検出されたカフ圧信号を例示する図である。図5(B)は、上記カフ圧信号からハイパスフィルタを通して取り出された信号(HPF出力)を例示する図である。 図5(B)の信号を減圧過程について拡大して、被測定部位の脈波を表す脈波信号として例示する図である。 上記脈波信号が示す振幅の列と、その振幅の列について作成された第1の包絡線とを示す図である。 被験者の呼吸周期が既知である場合に、上記脈波信号から呼吸周期の位相毎に振幅の列を取得し、それらの位相毎の振幅の列についてそれぞれ包絡線を作成した例を示す図である。 極大点包絡線と極小点包絡線を用いて収縮期血圧と拡張期血圧を算出する仕方を示す図である。 図3中の全部の要素によって血圧値を算出する際の処理を説明する図である。 第1の包絡線が作成された振幅の列から特異点を除去する補正の仕方を示す図である。 平滑化された極大点包絡線と平滑化された極小点包絡線とを用いて収縮期血圧と拡張期血圧を算出する仕方を示す図である。 呼吸周期が4秒間である場合に、従来の電子血圧計によって算出される血圧値を説明する図である。 呼吸周期が8秒間である場合に、従来の電子血圧計によって算出される血圧値を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の電子血圧計(全体を符号1で示す。)の概略的なブロック構成を示している。この血圧計1は、カフ20と、本体10と、この本体10に搭載された、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)100、表示器50、記憶部としてのメモリ51、操作部52、電源部53、ポンプ32、弁33、および圧力センサ31を含む。また、本体10は、この本体10に搭載された、圧力センサ31からの出力を周波数に変換する発振回路310、ポンプ32を駆動するポンプ駆動回路320、弁33を駆動する弁駆動回路330を有する。
上記表示器50は、ディスプレイおよびインジケータ等を含み、CPU100からの制御信号に従って所定の情報を表示する。
上記操作部52は、電源部53をON(オン)またはOFF(オフ)するための指示の入力を受け付ける電源スイッチ52Aと、血圧の測定開始の指示を受け付けるための測定スイッチ52Bと、測定停止の指示を受け付けるための停止スイッチ52Cと、登録された複数のユーザの中から被験者となるユーザを選択するための使用者選択スイッチ52Dとを有する。これらのスイッチ52A,52B,52C,52Dは、ユーザによる指示に応じた操作信号をCPU100に入力する。
上記メモリ51は、血圧計1を制御するためのプログラムのデータ、血圧計1を制御するために用いられるデータ、血圧計1の各種機能を設定するための設定データ、および血圧値の測定結果のデータなどを記憶する。また、メモリ51は、プログラムが実行されるときのワークメモリなどとして用いられる。
上記CPU100は、メモリ51に記憶された血圧計1を制御するためのプログラムに従ってカフ圧制御部として働いて、操作部51からの操作信号に応じて、ポンプ32や弁33を駆動する制御を行う。また、CPU100は、圧力センサ31からの信号に基づいて、血圧値を算出し、表示器50およびメモリ51を制御する。
上記電源部53は、CPU100、圧力センサ31、ポンプ32、弁33、表示器50、メモリ51、発振回路310、ポンプ駆動回路320、および弁駆動回路330の各部に電力を供給する。
上記ポンプ32は、カフ20に内包された流体袋22内の圧力(カフ圧)を加圧するために、流体袋22に空気を供給する。弁33は、流体袋22の空気を排出し、または封入してカフ圧を制御するために開閉される。ポンプ駆動回路320は、ポンプ32をCPU100から与えられる制御信号に基づいて駆動する。弁駆動回路330は、弁33をCPU100から与えられる制御信号に基づいて開閉する。
上記圧力センサ31と発振回路310は、カフの圧力を検出する圧力検出部として働く。圧力センサ31は、例えば、ピエゾ抵抗式圧力センサであり、カフ用エアチューブ39を介して、ポンプ32、弁33およびカフ20に内包されている流体袋22に接続されている。この例では、発振回路310は、圧力センサ31からのピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化に基づく電気信号値に基づき発振して、圧力センサ31の電気信号値に応じた周波数を有する周波数信号をCPU100に出力する。
一般的なオシロメトリック法に従って血圧を測定する場合、概ね、次のような動作が行なわれる。すなわち、被験者の被測定部位(腕など)に予めカフを巻き付けておき、測定時には、ポンプ・弁を制御して、カフ圧を最高血圧より高く加圧し、その後徐々に減圧していく。この減圧する過程において、カフ圧を圧力センサで検出し、被測定部位の動脈で発生する動脈容積の変動を脈波信号として取り出す。その時のカフ圧の変化に伴う脈波信号の振幅の変化(主に立ち上がりと立ち下がり)に基づいて、最高血圧(収縮期血圧:Systolic Blood Pressure)と最低血圧(拡張期血圧:Diastolic Blood Pressure)とを算出する。
この血圧計1では、CPU100によって、図2のフローに従ってオシロメトリック法により被験者の血圧値が測定される。
具体的には、電源スイッチ52AがONされた状態で測定スイッチ52Bが押されると、図2に示すように、血圧計1は血圧測定を開始する。血圧測定開始に際して、CPU100は、処理用メモリ領域を初期化し、弁駆動回路330に制御信号を出力する。弁駆動回路330は、制御信号に基づいて、弁33を開放してカフ20の流体袋22内の空気を排気する。続いて、圧力センサ31の0mmHgの調整を行う制御を行う。
血圧測定を開始すると、まず、CPU100は、弁駆動回路330を介して弁33を閉鎖し、その後、ポンプ駆動回路320を介してポンプ32を駆動して、流体袋22に空気を送る制御を行う。これにより、流体袋22を膨張させるとともにカフ圧を徐々に加圧していく(ステップST101)。
カフ圧が加圧されて所定の圧力に達すると(ステップST102でYES)、CPU100は、ポンプ駆動回路320を介してポンプ32を停止し、その後、弁駆動回路330を介して弁33を徐々に開放する制御を行う。これにより、流体袋22を収縮させるとともにカフ圧を徐々に減圧していく(ステップST103)。
ここで、所定の圧力とは、被験者の収縮期血圧よりも十分高い圧力(例えば、収縮期血圧+30mmHg)であり、予めメモリ51に記憶されているか、カフ圧の加圧中にCPU100が収縮期血圧を所定の算出式により推定して決定する(例えば特開2001−70263号公報参照。)。
また、減圧速度については、カフの加圧中に目標となる目標減圧速度を設定し、その目標減圧速度になるようにCPU100が弁33の開口度を制御する(同公報参照。)。
上記減圧過程において、カフ20を介して、カフ20の圧力を表すカフ圧信号(符号Pcで表す。)を圧力センサ31が検出する。CPU100は、このカフ圧信号Pcに基づいて、オシロメトリック法により後述のアルゴリズムを適用して血圧値(収縮期血圧と拡張期血圧)を算出する(ステップST104)。なお、血圧値の算出は、減圧過程に限らず、加圧過程において行われてもよい。
血圧値を算出して決定すると(ステップST105でYES)、CPU100は、算出した血圧値を表示器50へ表示し(ステップST106)、血圧値をメモリ51へ保存する制御を行う(ステップST107)。
次に、停止スイッチ52Cが押されると、CPU100は、弁駆動回路330を介して弁33を開放し、カフ20の流体袋22内の空気を排気する制御を行う(ステップST108)。
この後、上記電源スイッチ52Aが押されると、血圧測定を終了する。
(第1の例)
図3は、血圧値を算出するために、電子血圧計1のCPU100(ソフトウェア)によって構成される要素を例示している。この第1の例では、血圧値を算出するための要素は、脈波振幅列取得部61、第1の包絡線作成部62極点検出部63、極大点包絡線作成部64、極小点包絡線作成部65、閾値レベル設定部66、収縮期血圧算出部67および拡張期血圧算出部68を含んでいる。図4は、図3中のそれらの要素によって血圧値を算出する際の処理の流れを示している。なお、この第1の例では、図3中に破線の枠で示した包絡線補正部71および平滑化処理部72は除外される。
図3と図4を主に参照しながら、カフ圧信号Pcに基づいて血圧値を算出する仕方を説明する。
i) まず、図3中の脈波振幅列取得部61は、図4中に示すように、上述の圧力センサ31によって検出されたカフ圧信号Pcを受けて、カフ圧信号Pcに重畳された被測定部位の脈波を表す脈波信号SMを取り出す。
ここで、カフ圧信号Pcは、図5(A)に示すように、時間経過に伴って略直線的に上昇(加圧過程)または低下(減圧過程)する圧力に対して、1拍毎の動脈容積変化に伴う変動成分が重畳された信号である。脈波振幅列取得部61は、ハイパスフィルタ(HPF)を通してカフ圧信号Pcから図5(B)に示すような変動成分(HPF出力)を取り出し、図6に示すような脈波信号SMとして出力する。この例では、図6(減圧過程に相当)に示すように、脈波信号SMは、動脈容積の変動に応じて、測定開始から約12秒で大きくなり始め、約16秒で最大となり、約20秒でほぼ消失している。
そして、脈波振幅列取得部61は、その脈波信号SMが示す振幅(以下、適宜「脈波振幅」と呼ぶ。)の列ALを取得する。脈波振幅の列ALは、この例では図7中に示すように、カフ圧を横軸にとって、1拍毎の振幅(ピーク値)AM,AM,…,AM,…の列ALとして表される。
ii) 次に、図3中の第1の包絡線作成部62は、図4中に示すように、脈波振幅列取得部61によって取得された脈波振幅の列ALに対して、それらの振幅を結ぶ第1の包絡線EV1を作成する。ここで、第1の包絡線EV1は、図7中に示すように、呼吸性変動による凹凸を有している。
図8は、参考のために、被験者の呼吸周期が既知である場合に、上記脈波信号SMの脈波振幅の列ALから呼吸周期の位相α1,α2,…,α5毎に振幅の列を取得し、それらの位相α1,α2,…,α5毎の振幅の列についてそれぞれ包絡線EVα1,EVα2,…,EVα5を作成した例を示している。位相α1,α2,…,α5は、1呼吸周期を360°として、60°ずつ異なっている。この図8の例では、EVα5は呼吸性変動が極大を示すときの包絡線に相当し、また、EVα2は呼吸性変動が極小を示すときの包絡線に相当する。平均的な血圧値を求めるためには、このような呼吸性変動が極大を示すときの包絡線、呼吸性変動が極小を示すときの包絡線を、それぞれ呼吸性変動を加味した上限ライン、下限ラインと考えることができる。
iii) そこで、図3中の極点検出部63は、図4中に示すように、第1の包絡線EV1における極大点Lmax、極小点Lminをそれぞれ検出する。極大点Lmax、極小点Lminは、それぞれ複数の点の列をなす。
iv) 次に、図3中の極大点包絡線作成部64は、脈波振幅列取得部61によって取得された脈波振幅の列ALのうち、極大点Lmaxに対応する振幅の列に対して、図9中に示すように、それらの振幅を結ぶ極大点包絡線EVmaxを作成する。一方、図3中の極小点包絡線作成部65は、脈波振幅列取得部61によって取得された脈波振幅の列ALのうち、極小点Lminに対応する振幅の列に対して、図9中に示すように、それらの振幅を結ぶ極小点包絡線EVminを作成する。
v) また、図3中の閾値レベル設定部66は、収縮期血圧BPsys、拡張期血圧BPdiaを求めるために、第1の包絡線EV1における最大ピークEV1Pの値に対してそれぞれ予め定められた割合の第1の閾値レベルThs、第2の閾値レベルThdを算出して設定する。この例では、第1の閾値レベルThsを最大ピークEV1Pの値の40%とし、また、第2の閾値レベルThdを最大ピークEV1Pの値の50%とする。
vi) 次に、図3中の収縮期血圧算出部67は、図4および図9中に示すように、極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminの最大ピークEVmaxP,EVminPよりも高圧側の部分が第1の閾値レベルThsを横切る点の2つの圧力値Pc1,Pc2を求め、それら2つの圧力値の平均値(Pc1+Pc2)/2を収縮期血圧BPsysとして算出する。また、図3中の拡張期血圧算出部68は、図4および図9中に示すように、極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminの最大ピークEVmaxP,EVminPよりも低圧側の部分が第2の閾値レベルThdを横切る点の2つの圧力値Pc3,Pc4を求め、それら2つの圧力値の平均値(Pc3+Pc4)/2を拡張期血圧BPdiaとして算出する。
ここで、極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminは、それぞれ呼吸性変動の上限ライン、下限ラインに相当する。したがって、上記2つの高圧側圧力値の平均値(Pc1+Pc2)/2、上記2つの低圧側圧力値の平均値(Pc3+Pc4)/2は、それぞれ呼吸性変動を加味した平均値であると言える。このように、この電子血圧計1によれば、呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を算出できる。
さらに、算出された血圧値(収縮期血圧BPsysと拡張期血圧BPdia)は、表示器50に表示される。したがって、ユーザは、被験者の呼吸性変動を加味した平均的な血圧値を知ることができる。したがって、被験者は、複数回測定を繰り返す必要が無い。この結果、被験者にとって血圧の測定が簡単になり、負担が軽減される。
上の例では、第1の閾値レベルThsを最大ピークEV1Pの値の40%とし、また、第2の閾値レベルThdを最大ピークEV1Pの値の50%としたが、これに限られるものではない。例えば、最大ピークEV1Pの値に対する閾値レベルの割合を変えて、第1の閾値レベルThsを最大ピークEV1Pの値の50%とし、また、第2の閾値レベルThdを最大ピークEV1Pの値の70%としてもよい。また、第1の包絡線EV1における最大ピークEV1Pの値を基準として閾値レベルの割合を設定するのに代えて、極大点包絡線EVmaxにおける最大ピークEVmaxPの値または極小点包絡線EVminにおける最大ピークEVminPの値を基準として閾値レベルの割合を設定してもよい。
また、算出された収縮期血圧BPsysに対して上記2つの高圧側圧力値Pc1,Pc2の間の差(Pc1−Pc2)が予め定められた割合(例えば数%〜10%の範囲で設定される)を超えていれば、または、算出された拡張期血圧BPdiaに対して上記2つの低圧側圧力値Pc3,Pc4の間の差(Pc3−Pc4)が予め定められた割合(例えば数%〜10%の範囲で設定される)を超えていれば、CPU100は、表示器50に、算出された血圧値(収縮期血圧BPsysと拡張期血圧BPdia)とともに、「血圧変動が大きいので再測定をお勧めします」というメッセージを表示して報知してもよい。
また、このようなメッセージを表示するのとともに、またはメッセージの表示に代えて、例えばアラーム音によって、そのことを報知してもよい。
このような報知により、ユーザは、正しい測定ができなかった可能性があり、そのため、時間をおいて再測定する必要があることを容易に認識できる。
(第2の例)
この第2の例では、図3中の全部の要素によって血圧値を算出する。すなわち、第1の例で既に説明した脈波振幅列取得部61、第1の包絡線作成部62極点検出部63、極大点包絡線作成部64、極小点包絡線作成部65、閾値レベル設定部66、収縮期血圧算出部67および拡張期血圧算出部68に加えて、図3中に破線の枠で示した包絡線補正部71および平滑化処理部72が機能する。
図10は、図3中の全部の要素によって血圧値を算出する際の処理の流れを示している。この図10の処理は、図4の処理と概ね同様の流れを有している。この図10の処理では、包絡線補正部71によって第1の包絡線EV1が作成された振幅の列ALから特異点を除去する補正(特異点除去補正)RAを行う処理と、平滑化処理部72によって極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminに対してそれぞれ平滑化ALS1,ALS2を行う処理が追加されている点が異なっている。以下では、簡単のため、第1の例と重複する説明は省略し、第1の例に対して異なる点のみについて説明する。
i) 図11は、第1の包絡線EV1が作成された振幅の列ALから特異点を除去する補正(特異点除去補正)RAの仕方を例示している。この特異点除去補正RAは、第1の包絡線EV1から、血圧測定中の被験者の体動などに起因した、呼吸性変動とは異なる非周期的な成分を除去しようとするものである。
この例では、第1の包絡線EV1が作成された振幅の列ALのうち、或る注目された振幅(これAMとする。)の値が、その振幅の前後に並ぶ振幅(これらをAMi−1、AMi+1とする。)の値から予め定められた基準を超えて離れているとき、その注目された振幅AMを特異点として定義する。具体的には、次の3つの式によって、各振幅に対応する点毎に特異点であるか否かを判定する。まず、振幅AM
AM<(AMi−1+AMi+1)/4 …(1)
を満たすならば、振幅AMを特異点とする。この式(1)の右辺は、前後に並ぶ振幅AMi−1、AMi+1の平均値の0.5倍という意味をもつ。
また、振幅AM
(AMi−1+AMi+1)/4<AM≦3(AMi−1+AMi+1)/4
…(2)
を満たすならば、振幅AMを特異点とはしない。この式(2)の右辺は、前後に並ぶ振幅AMi−1、AMi+1の平均値の1.5倍という意味をもつ。
また、振幅AM
3(AMi−1+AMi+1)/4<AM …(3)
を満たすならば、振幅AMを特異点とする。
図11の例では、振幅AMについて、AM<(AM+AM)/4であり、式(1)を満たすため、特異点であると判定される。また、振幅AM15について、3(AM14+AM16)/4<AM15あり、式(3)を満たすため、特異点であると判定される。一方、振幅の列ALのうち、残りの振幅については特異点でないと判定される。
この例では、振幅AMが特異点であると判定されたとき、その振幅AMは、前後に並ぶ振幅AMi−1、AMi+1の平均値(AMi−1+AMi+1)/2によって置き換えられて、第1の包絡線EV1が滑らかに補正される(補間法)。なお、その振幅AMを単に除去してもよい。図10および図11中には、この特異点除去補正RA後の包絡線が第2の包絡線EV2として表されている。
このようにして、この特異点除去補正RAによれば、第1の包絡線EV1から、血圧測定中の被験者の体動などに起因した、呼吸性変動とは異なる非周期的な成分を除去することができる。以降の処理には、この特異点除去補正RA後の第2の包絡線EV2を用いる。これにより、算出された血圧値の精度が高まる。
ii) 図12は、平滑化された極大点包絡線EVmaxSと平滑化された極小点包絡線EVminSとを用いて収縮期血圧と拡張期血圧を算出する仕方を示している。
これらの平滑化極大点包絡線EVmaxS、極小点包絡線EVminSは、図10中に示すように、極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminに対してそれぞれ公知の移動平均などの平滑化ALS1,ALS2を施すことによって、得られる(例えば特開平05−317274号公報参照。)。
これらの平滑化ALS1,ALS2の後、図3中の閾値レベル設定部66は、図12中に示すように、第2の包絡線EV2における最大ピークEV2Pの値に対してそれぞれ予め定められた割合の第1の閾値レベルThs′、第2の閾値レベルThd′を算出して設定する。この例では、第1の例におけるのと同様に、第1の閾値レベルThs′を最大ピークEV2Pの値の40%とし、また、第2の閾値レベルThd′を最大ピークEV2Pの値の50%とする。ただし、既述のような変更も可能である。
次に、図3中の収縮期血圧算出部67は、図10および図12中に示すように、平滑化極大点包絡線EVmaxS、極小点包絡線EVminSの最大ピークEVmaxSP,EVminSPよりも高圧側の部分が第1の閾値レベルThs′を横切る点の2つの圧力値Pc1′,Pc2′を求め、それら2つの圧力値の平均値(Pc1′+Pc2′)/2を収縮期血圧BPsys′として算出する。さらに、図3中の拡張期血圧算出部68は、図10および図12中に示すように平滑化極大点包絡線EVmaxS、極小点包絡線EVminSの最大ピークEVmaxSP,EVminSPよりも低圧側の部分が第2の閾値レベルThd′を横切る点の2つの圧力値Pc3′,Pc4′を求め、それら2つの圧力値の平均値(Pc3′+Pc4′)/2を拡張期血圧BPdia′として算出する。
このようにした場合、上記2つの高圧側圧力値Pc1′,Pc2′、上記2つの低圧側圧力値Pc3′,Pc4′のノイズが低減されて、算出された血圧値(収縮期血圧BPsys′と拡張期血圧BPdia′)の精度が高まる。
この第2の例では、図4の処理に対して、第1の包絡線EV1が作成された振幅の列ALから特異点を除去する補正(特異点除去補正)RAを行う処理と、極大点包絡線EVmax、極小点包絡線EVminに対してそれぞれ平滑化ALS1,ALS2を行う処理とを併せて追加したが、これに限られるものではない。一方の処理のみを追加してもよい。
上述の実施形態では、被測定部位は、腕であるとしたが、これに限られるものではない。被測定部位は、手首や脚であってもよい。
また、この発明の電子血圧計は、血圧値を測定するだけでなく、他の生体情報、例えば脈拍数などを併せて測定するものであってもよい。
上述の実施形態は例示に過ぎず、この発明の範囲から逸脱することなく種々の変形が可能である。
1 血圧計
20 血圧測定用カフ
31 圧力センサ
50 表示器
100 CPU

Claims (4)

  1. 被測定部位の血圧をオシロメトリック法により測定する電子血圧計であって、
    被測定部位に装着されたカフの圧力を変化させ得るカフ圧制御部と、
    上記カフの圧力を表すカフ圧信号を検出する圧力検出部と、
    上記カフ圧信号に重畳された上記被測定部位の脈波を表す脈波信号を取り出して、その脈波信号が示す振幅の列を取得する脈波振幅列取得部と、
    上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ第1の包絡線を作成する第1の包絡線作成部と、
    上記第1の包絡線における極大点、極小点をそれぞれ検出する極点検出部と、
    上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極大点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極大点包絡線を作成する極大点包絡線作成部と、
    上記脈波振幅列取得部によって取得された上記振幅の列のうち、上記極小点に対応する振幅の列に対して、それらの振幅を結ぶ極小点包絡線を作成する極小点包絡線作成部と、
    収縮期血圧、拡張期血圧を求めるために、上記第1の包絡線における最大ピークの値に対してそれぞれ予め定められた割合の第1の閾値レベル、第2の閾値レベルを算出して設定する閾値レベル設定部と、
    上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも高圧側の部分が上記第1の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値を求め、それら2つの圧力値の平均値を収縮期血圧として算出する収縮期血圧算出部と、
    上記極大点包絡線、上記極小点包絡線の最大ピークよりも低圧側の部分が上記第2の閾値レベルを横切る点の2つの圧力値を求め、それら2つの圧力値の平均値を拡張期血圧として算出する拡張期血圧算出部と、
    を備えたことを特徴とする電子血圧計。
  2. 請求項1に記載の電子血圧計において、
    上記算出された収縮期血圧および拡張期血圧を表示する表示器を備えたことを特徴とする電子血圧計。
  3. 請求項1または2に記載の電子血圧計において、
    上記第1の包絡線が作成された振幅の列から特異点を除去して、上記第1の包絡線を補正する包絡線補正部を備えたことを特徴とする電子血圧計。
  4. 請求項1から3までのいずれか一つに記載の電子血圧計において、
    上記極大点包絡線、上記極小点包絡線をそれぞれ平滑化する平滑化部を備えたことを特徴とする電子血圧計。
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