JP6149267B2 - 封緘用タックラベル、及びラベル連続体 - Google Patents
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Description
タックラベルの使用目的としては、大別して、商品の宣伝広告目的、商品のキャンペーン目的、商品の封緘目的、複数の商品の結束目的などが挙げられる。これら2つ以上の目的でタックラベルが用いられている場合もある。
例えば、特許文献1には、容器の本体と蓋の角部に跨って貼付される封緘目的のラベルであって、基材フィルムの両端域の裏面に感圧性接着剤(感圧型粘着剤)が設けられ且つその両端域のフィルム面にスリット(切込み)が形成されているタックラベルが開示されている。
このようなタックラベルは、通常、離型シートの離型面上に仮貼付されて供給される。工業的生産過程では、連続的にタックラベルを容器に貼付するため、前記タックラベルは、その複数が帯状の離型シート上に仮貼付されたラベル連続体の形態とされ、そのラベル連続体は、芯材に巻かれたロール状態で保管・運搬される。
このように圧力が加わると、感圧型粘着剤が切込みを通じて基材の表面に滲み出す場合がある。前記粘着剤の滲み出しにより、ロール状態において内側(芯材側)のタックラベルの表面が外側の離型シートの裏面に付着するので、ロール状に巻かれた連続体がブロッキングを生じるおそれがある。
また、タックラベルは前記ラベル連続体の態様でなく、1枚のタックラベルが離型シートに仮貼付された枚葉体の形態で提供されることもある。かかるラベル枚葉体は、その複数を上下に重ねた状態で保管・運搬される。このため、積み重ねられた枚葉体についても、同様に、タックラベルに圧力が加わり、上下のラベル枚葉体間でブロッキングを生じるおそれがある。
本発明の他の好ましい封緘用タックラベルは、前記粘着層が、前記ラベル基材の裏面の全体に設けられている。
本発明の他の好ましい封緘用タックラベルは、前記切込みが、前記厚肉領域と薄肉領域の境界寄りの範囲内に形成されている。
本発明のラベル連続体は、前記いずれかの封緘用タックラベルの複数が帯状の離型シートの離型面に並んで仮貼付されている。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、各図において、厚みなど寸法は実際のものとは異なっていることに留意されたい。
図1乃至図3に於いて、タックラベル1は、ラベル基材2と粘着層3とを有する。本実施形態のタックラベル1においては、そのタックラベル1を商品などの被着体に貼付するための粘着層3が、ラベル基材2の裏面全体に設けられている。
前記ラベル基材2は、第1シート21と第2シート22とを有する。第1シート21の裏面には、粘着層31が設けられ、第2シート22の裏面にも粘着層32が設けられている。以下、第1シート21に設けられた粘着層31を「第1粘着層31」といい、第2シート22に設けられた粘着層32を「第2粘着層32」といい、タックラベル1を被着体に貼付するための粘着層3を単に「粘着層3」という。
第2シート22は、第1シート21の裏面の一部に積層されている。この第2シート22は、第1粘着層31を介して第1シート21の裏面の一部に積層接着されている。もっとも、第2シート22は、第1シート21の表面に積層接着されていてもよい(図示せず)。
従って、ラベル基材2は、第1シート21及び第2シート22を含む領域と、第1シート21を含み且つ第2シート22を含まない領域と、を有する。ラベル基材2のうち、前記第1シート21及び第2シート22を含む領域(本実施形態では、第1シート21及び第2シート22からなる領域)は、第1シート21を含み且つ第2シート22を含まない領域(本実施形態では第1シート21のみからなる領域)よりも分厚い、厚肉領域である。他方、ラベル基材2のうち、第1シート21を含み且つ第2シート22を含まない領域は、厚肉領域よりも薄い、薄肉領域である。
本実施形態では、前記厚肉領域は、実質的に第2シート22の厚み分だけ薄肉領域よりも厚みが大きい。
なお、図1の平面図において、タックラベルの表面に表された破線は、厚肉領域と薄肉領域の境界を示している(以下、図4、図6、図8、図9乃至図13において、タックラベルの表面に表された破線は、厚肉領域と薄肉領域の境界を示している)。
第1シート21の一方向第1側の縁と第2シート22の一方向第1側の縁は、揃えられている。もっとも、第1シート21の一方向第1側の縁が、第2シート22の一方向第1側の縁よりも外側に延出されていてもよいし、或いは、第2シート22の一方向第1側の縁が、第1シート21の一方向第1側の縁よりも外側に延出していてもよい。同様に、第1シート21の他方向第1側及び第2側の縁と第2シート22の他方向第1側及び第2側の縁は、それぞれ揃えられている。もっとも、これらの縁についても、何れか一方の縁が、何れか他方の縁よりも外側に延出されていてもよい。
第2シート22の一方向第2側の縁は、第1シート21の一方向中途部に配置されている。この第2シート22の一方向第2側の縁から第1シート21の一方向第2側の縁までの間が、薄肉領域であり、第1シート21の一方向第1側の縁から第2シート22の一方向第2側の縁までの間が、厚肉領域である。この第2シート22の一方向第2側の縁は、厚肉領域と薄肉領域の境界となっている。そして、第1シート21は柔軟なシートであるため、前記第2シート22の一方向第2側の縁に対応して、薄肉領域に段差4が形成されている。
第1シート21と第2シート22は、同一又は同種のシートでもよいし、異なるシートでもよい。また、第1シート21及び第2シート22は、透明、半透明又は非透明でもよい。なお、第1シート21又は第2シート22として、積層樹脂シートを含む積層シートを用いる場合、その積層シートの中の1つ又は複数の層が透明で、残る層が半透明又は非透明であってもよい。なお、透明は、十分な透光性を有し、シートの裏面側に表示された着色文字をシートの表面側から鮮明に視認できるほどの、十分な透光性を有することをいう。非透明は、前記のような着色文字をシートの表面側から視認できない、実質的に透光性を有さないことをいう。半透明は、前記のような着色文字をシートの表面側から視認できるが、それが鮮明でない、前記透明と非透明の中間的な透光性を有することをいう。
他方、第2シート22として、上側シート221と下側シート222との積層シートが用いられている。前記上側シート221は、好ましくは、合成紙などの非透明なシートが用いられる。前記下側シート222としては、好ましくは、透明又は半透明な合成樹脂層などの透明又は半透明なシートが用いられる。この積層シートにおいて、上側シート221(合成紙など)と下側シート222(合成樹脂層など)は、弱い接着力(弱接着)で積層接着されている。前記弱接着で接着されているとは、粘着層3を構成する感圧型粘着剤を介して上側シート221と下側シート222を接着した場合の接着力よりも、両シート221,222が弱く接着していることをいう。このような弱接着で積層された界面を有する積層シートは、例えば、合成紙に溶融樹脂を塗工する(溶融押し出しラミネート法)ことにより得ることができる。
なお、第2シート22の表面には、商品名などの所望の意匠表示が印刷されていてもよい(図示せず)。また、第1シート21にも、必要に応じて、前記のような意匠表示が印刷されていてもよい。
具体的には、第1シート21の厚みは、例えば、20μm〜150μmであり、好ましくは、30μm〜80μmであり、より好ましくは、40μm〜60μmである。第2シート22の厚みは、例えば、30μm〜200μmであり、好ましくは、40μm〜90μmであり、より好ましくは、50μm〜70μmである。
第1シート21と第2シート22の厚みが異なる場合、その厚み差は、例えば、0を超え50μm以下であり、好ましくは、10μm〜30μmである。
第1粘着層31及び第2粘着層32の厚みは、同じでもよいし、或いは、互いに異なっていてもよい。例えば、第1粘着層31及び第2粘着層32の厚みは、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは、15μm〜40μmである。本発明においては、第1粘着層31の厚みが約50μmなどのように比較的厚い場合でも、粘着剤の滲み出しを防止できる。なお、第1シート21の厚みは、第1粘着層31の厚みの1.2倍〜4.0倍であり、好ましくは、1.5倍〜3.0倍である。同様に、第2シート22の厚みは、第2粘着層32の厚みの1.2倍〜4.0倍であり、好ましくは、1.5倍〜3.0倍である。このような厚み比とすることで、粘着剤の滲み出しをより効果的に防止することができる。
第1粘着層31の一部は、第1シート21と第2シート22を接着するために用いられている。このため、ラベル基材2の粘着層3は、第2シート22に接触していない第1粘着層31の残部(第1粘着層31の露出部)と第2粘着層32とから構成されている。従って、この粘着層3は、ラベル基材2の裏面全体に設けられている。
ただし、第2シート22は非透明なシートを含んでいるので、図1のように、タックラベル1の表面から「開封済」の文字が実際に見えるわけではないことに留意されたい。
前記「開封済」などの表示6は、タックラベル1を被着体に貼り付けた際には視認できず且つタックラベル1を引き剥がした際に初めて視認できるようになる。従って、本発明のタックラベル1には、それを被着体に貼り付けた際には「開封済」などの所望の表示6が表れず且つタックラベル1を引き剥がした際に前記表示6が表れるという、開封有無識別手段が具備されている。
前記「開封済」などの所望の表示6は、第2粘着層32の裏面に有色インキを印刷することにより形成できる。
前記切込み5は、薄肉領域の範囲内に形成されることを条件として、その形成位置は特に限定されない。好ましくは、前記切込み5は、厚肉領域と薄肉領域の境界寄りの範囲内に形成されている。切込み5が複数個形成される場合には、その複数全ての切込み5が前記境界寄りの範囲内に形成されている。前記境界寄りの範囲は、厚肉領域と薄肉領域の境界と、薄肉領域の重心を通り且つ前記境界に平行な線と、の間に相当する。
離型シート71は、基材の表面に離型剤などを塗工することにより離型面が形成されたものである、離型シート71の基材は、特に限定されず、合成樹脂シート、紙などを用いることができる。
図1乃至図3は、ラベル枚葉体の形態で提供されるタックラベル1を示しており、この枚葉体は、1枚のタックラベル1が離型シート71上に仮貼付されている。図示例では、離型シート71の平面視形状は、タックラベル1の外形と同じであるが、離型シート71がタックラベル1よりも大きくてもよい。
前記ラベル連続体10において、複数のタックラベル1は、所要間隔を開けて、帯状の離型シート72の長手方向に並んで仮貼付されている。各タックラベル1の向きは、特に限定されないが、全てのタックラベル1は、同じ向きに仮貼付されている。例えば、タックラベル1の他方向が離型シート72の長手方向と平行となるように、全てのタックラベル1が向きを揃えて離型シート72上に仮貼付されている。この場合、タックラベル1の厚肉領域と薄肉領域が、離型シート72の短手方向に並ぶことになる。
なお、図示例では、離型シート72の短手方向において、タックラベル1は1つだけ(つまり、1列)仮貼付されているが、複数列のタックラベル1が仮貼付されていてもよい。
上下に重ねられたラベル枚葉体及びロール状態のラベル連続体10においては、各タックラベル1に厚み方向に圧力が加わることになる。
この点、本発明のタックラベル1は、ラベル基材2が厚肉領域及び薄肉領域を有するので、積み重ねられたラベル枚葉体又はロール状態のラベル連続体10において、厚肉領域に大きな圧力が加わるが、薄肉領域にはさほど大きな圧力が加わらない。そして、切込み5は薄肉領域に形成され且つ厚肉領域には切込み5が形成されていないので、粘着層3の感圧型粘着剤が切込み5から滲み出し難くなる。特に、薄肉領域の段差4及びこの段差4の近傍には、大きな圧力が加わらない。上記実施形態のタックラベル1においては、切込み5が、厚肉領域と薄肉領域の境界寄りの範囲内に形成されているので、切込み5から感圧型粘着剤が滲み出ることをより効果的に防止できる。
このため、本発明のタックラベル1によれば、積み重ねられたラベル枚葉体又はロール状態のラベル連続体10が、ブロッキングを生じることを防止できる。
本発明のタックラベル1は、商品の宣伝広告目的、商品のキャンペーン目的、商品の封緘目的、複数の商品の結束目的、或いは、これら2つ以上の目的で使用できる。
本発明のタックラベル1は、開封有無識別手段を備えるので、少なくとも封緘目的で使用することが好ましい。
例えば、図6に示すように、タックラベル1は、被着体(商品)の開封部分に貼付される。この被着体9は、内容物を入れる容器本体91と、その容器本体91の開口部を塞ぐ蓋体92と、を有する。タックラベル1は、その容器本体91と蓋体92とに跨がり、容器本体91と蓋体91の接合部である角部に沿って折り曲げて貼付されている。
貼り付けられたタックラベル1を被着体9から引き剥がすと、図7(b)に示すように、切込み5が形成されていることによって薄肉領域が無秩序に分断され、薄肉領域の一部A1が被着体9から剥がれると共に薄肉領域の残る一部A2が被着体9に残存し、他方、厚肉領域においては、弱接着で積層された上側シート221(合成紙など)が下側シート222(合成樹脂層など)から剥離する。よって、被着体9の表面には、「開封済」などの所望の表示6と厚肉領域の粘着層3(第2粘着層32)と下側シート222とがこの順で残存し、下側シート222を通じて、「開封済」などの表示6が見えるようになる。
このように薄肉領域の一部A2が被着体9に残存すること及び「開封済」などの表示6が表れることによって、包装体が開封されたことを消費者に判別させることができる。
上記実施形態のラベル連続体10においては、タックラベル1の他方向が離型シート72の長手方向と平行となるように、各タックラベル1が離型シート72上に仮貼付されているが、これに限定されず、例えば、図8に示すように、タックラベル1の一方向が離型シート72の長手方向と平行となるように、各タックラベル1が向きを揃えて離型シート72上に仮貼付されていてもよい。
上記実施形態のタックラベル1においては、切込み5の平面視形状が×字状であったが、これに限定されず、例えば、図9(a)に示すように、切込み5は、両端部を有する円弧状でもよいし、同図(b)に示すように、両端部を有する略V字状でもよい。
また、上記実施形態のタックラベル1においては、切込み5が境界寄りの範囲内に形成されているが、これに限定されず、例えば、切込み5が薄肉領域の中央部に形成されていてもよいし(図9(b))、切込み5が境界寄りの範囲とは反対側の範囲内に形成されていてもよいし(図示せず)、或いは、切込み5が、境界寄りの範囲内及び境界寄りの範囲とは反対側の範囲内にそれぞれ形成されていてもよい(図9(c))。前記境界寄りの範囲とは反対側の範囲は、薄肉領域の重心を通り且つ前記境界に平行な線と、薄肉領域の縁(第1シート21の一方向第2側の縁)と、の間に相当する。
上記実施形態のタックラベル1においては、厚肉領域を構成する第1シート21及び第2シート22が、互いに独立したシートからなるが、これに限定されず、厚肉領域を構成する第1シート21及び第2シート22が繋がったシートであってもよい。
例えば、図10に示すように、1枚のシートを折り返して重ね合わせることにより、第1シート21及び第2シート22が構成されていてもよい。換言すれば、上記第1実施形態の図2で示したタックラベル1において、その第1シート21の一方向第1側の縁と第2シート22の一方向第1側の縁が繋がっていてもよい。
上記実施形態のタックラベル1においては、ラベル基材2が1つの厚肉領域と1つの薄肉領域とから構成されているが、これに限定されず、ラベル基材2が、1つ又は複数の厚肉領域と1つ又は複数の薄肉領域から構成されていてもよい。
ラベル基材2は、例えば、図11に示すように、1つの薄肉領域と、その薄肉領域の一方向両側にそれぞれ設けられた厚肉領域と、から構成されていてもよい。
また、ラベル基材2は、例えば、図12に示すように、1つの厚肉領域と、その厚肉領域の一方向両側にそれぞれ設けられた薄肉領域と、から構成されていてもよい。図12では、切込み5は、各薄肉領域の中央部に形成されているが、上記第1実施形態のように、境界寄りの範囲内に形成されていてもよい。
さらに、ラベル基材2は、例えば、図13に示すように、2つの厚肉領域と、その2つの厚肉領域の間、一方の厚肉領域の一方向第1側及び他方の厚肉領域の一方側第2側にそれぞれ設けられた薄肉領域と、から構成されていてもよい。
なお、図12及び図13に示すように、薄肉領域が複数設けられる場合、全ての薄肉領域にそれぞれ切込み5が形成されていてもよいし、或いは、複数の薄肉領域の1つ又は幾つかに切込み5が形成され且つ残る薄肉領域に切込み5が形成されていなくてもよい。
上記実施形態においては、折り曲げて又は平坦状にして被着体に貼り付けるタックラベル1を例示したが、本発明のタックラベル1は、被着体に巻き付けて貼付することもできる。
図14及び図15は、被着体に巻き付けて使用されるタックラベル1の一例を示す。
ラベル基材2は、第1シート21と、第1シート21の一部に積層された第2シート22と、を有し、第1シート21の表面に第2シート22が積層接着されている。もっとも、第1シート21の裏面に第2シート22が積層されていてもよい。
第1シート21の一方向の長さは、被着体の周長よりも大きく、その他方向の長さは、被着体の高さよりも大きい。もっとも、第1シート21の他方向の長さは、被着体の高さよりも小さくてもよい。第2シート22の裏面には、第2粘着層32が設けられ、第2シート22は、その第2粘着層32を介して、第1シート21の他方向第1側の縁よりも少し離れた箇所から他方向中途部の間に積層接着されている。
第1シート21の裏面には、第1粘着層31が設けられている。第1粘着層31は、厚肉領域の裏面及び厚肉領域と薄肉領域の境界から薄肉領域の裏面の一部にかけて設けられている。好ましくは、粘着層3は、厚肉領域の裏面全体及びそれに連続して薄肉領域の裏面に一部に設けられる。なお、第1粘着層31は、薄肉領域の他方向第2側には設けられていない。もっとも、第1粘着層31が、厚肉領域及び薄肉領域の裏面の全体に設けられていてもよい。本実施形態では、第2シート22が第1シート21の表面に積層されているので、第1粘着層31が、ラベル基材2の粘着層3を構成している。
熱収縮性シートは、所要温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質を有するシートである。熱収縮性シートは、少なくとも一方向(この一方向は、タックラベル1を被着体に巻き付けた際に周方向となる)に熱収縮するものが用いられる。
切込み5は、薄肉領域の面内であって前記粘着層3が設けられた範囲に複数形成されている。具体的には、複数の切込み5は、厚肉領域と薄肉領域の境界寄りの範囲で且つ粘着層3が設けられた範囲であって、その境界の近傍に一方向に並んで形成されている。このように方向性を有して並んだ複数の切込み5の集合は、ミシン目線とも呼ばれる。
この被着体8は、容器本体81と、その容器本体81の注出口を開閉するための蓋体82と、を有する。容器本体81は、円柱状などの柱状であり、蓋体82は、円錐台状などの錐台状である。もっとも、前記蓋体82は、錐台状に限られず、例えば、柱状であってもよい。
前記タックラベル1の一方向が被着体8の周方向となるように、粘着層3を介して貼り付けながら、容器の周囲にタックラベル1を巻き付け、タックラベル1の一方向第1側の端部1aの表面に、一方向第2側の端部1bを重ねて貼り付ける。好ましくは、切込み5が容器本体81と蓋体82の境界(蓋体の下端)にほぼ一致するように位置合わせして、タックラベル1を巻き付ける。前記蓋体82は錐台状であるので、タックラベル1の薄肉領域は、被着体8に密着しないが、その後、所要温度にタックラベル1を加熱することにより、タックラベル1の薄肉領域が被着体8の蓋体82に密着する。このようにして、図16に示すような包装体が得られる。なお、第2シート22として、例えば、発泡樹脂シート、白色等の非透明シートなどを用いることにより、タックラベル1に種々の機能(例えば、断熱機能、遮光機能)を付与することができる。
本実施形態のタックラベル1も、厚肉領域と薄肉領域を有し、粘着層3が設けられた範囲の薄肉領域に切込み5が形成されているので、感圧型粘着剤が滲み出すことを防止できる。
第2乃至第6実施形態のタックラベル1のラベル基材2は、第1シート21及び第2シート22からなるが、さらに、これら以外のシートが厚肉領域に又は厚肉領域及び薄肉領域に跨がって積層されていてもよい。
また、上記実施形態では、粘着層3が、厚肉領域及び薄肉領域の裏面全体、又は、厚肉領域の裏面全体及び薄肉領域の一部に設けられているが、これに限定されず、例えば、粘着層3が、薄肉領域の裏面にのみ設けられていてもよいし、或いは、厚肉領域の一部及び薄肉領域の一部に設けられていてもよい。粘着層3は、薄肉領域の裏面の少なくとも一部に設けられ、その薄肉領域の粘着層3が設けられた範囲に切込み5が形成されていればよい。
さらに、図9乃至図15に示す第2実施形態乃至第6実施形態のタックラベル1には、開封有無識別手段が具備されていないが(例えば、第1シート21と第2シート22とを剥離しないように接着する)、これらのタックラベル1にも、上記開封有無識別手段が具備されていてもよい。なお、開封有無識別手段は、上記第1実施形態で例示したものに限定されず、従来公知の手段を採用できる。
その他、上記各実施形態の1つ又は2つ以上の実施形態で示した一部の構成を、他の実施形態に、置換又は組み合わせてもよい。
Claims (5)
- 第1シートと前記第1シートの表面の一部又は裏面の一部に積層された第2シートとを有するラベル基材と、前記ラベル基材の裏面に設けられた感圧型粘着剤からなる粘着層と、を有し、
前記ラベル基材が、第1シート及び第2シートを含む厚肉領域と、前記第1シートを含み且つ第2シートを含まない薄肉領域と、を有し、
前記粘着層が、前記薄肉領域の裏面の一部に少なくとも設けられており、
前記薄肉領域の面内であって前記粘着層が設けられた範囲に、シートの厚み方向に貫通した切込みが形成されている、封緘用タックラベル。 - 前記粘着層が、前記薄肉領域の裏面の一部から厚肉領域の裏面にまで設けられている、請求項1に記載の封緘用タックラベル。
- 前記粘着層が、前記ラベル基材の裏面の全体に設けられている、請求項1又は2に記載の封緘用タックラベル。
- 前記切込みが、前記厚肉領域と薄肉領域の境界寄りの範囲内に形成されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の封緘用タックラベル。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の封緘用タックラベルの複数が、帯状の離型シートの離型面に並んで仮貼付されている、ラベル連続体。
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