JP6148473B2 - 建物の太陽熱集熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の太陽熱集熱装置に関する。
従来より、建物の一種として、ユニット式建物が知られている。ユニット式建物は、複数の建物ユニットが互いに連結されることにより構築される建物である。建物ユニットは、複数の柱とそれら柱に連結された天井及び床の各大梁とを有してなる直方体状の枠体を有しており、その枠体に壁材や床材、天井材等の各種部材が取り付けられることにより構築されている。
ところで近年、太陽光の熱を利用して建物内の暖房を行う技術が各種提案されている。例えば特許文献1には、ユニット式建物において、その屋根部に太陽光が照射されることによりその熱を集める集熱パネルを設置するとともに、建物内には集熱パネルで集めた熱を蓄えるための蓄熱材を設け、その蓄熱材に蓄えた熱を用いて建物内の暖房を行う技術が開示されている。この技術では、集熱パネルと蓄熱材との間で熱媒体を循環させる循環経路を設け、その循環経路で熱媒体を循環させることで、集熱パネルの熱を熱媒体を介して蓄熱材へ輸送し同蓄熱材に蓄えるようにしている。これによれば、夜間においても太陽光の熱を利用した部屋の暖房を行うことができる。
特許文献1の技術について具体的には、同文献1では、蓄熱材を内部に収容する蓄熱用のチャンバが建物ユニットの床下空間、より詳しくは建物ユニットの各床大梁(階間部分の床下空間においては場合によって各天井大梁)に囲まれた内側空間に設けられている。この場合、蓄熱材に蓄えられた熱が放出されることによりチャンバ内の空気が暖められ、その暖められた空気(の熱)を用いて建物内の暖房が行われるものとなっている。例えば、チャンバ内の熱をチャンバ表面から部屋に放出(熱放射)させたり、チャンバ内の暖気を吹出口より部屋に吹き出したりすることで部屋の暖房が行われる。
特開2003−120949号公報
ところで、ユニット式建物では、建物ユニットの床下空間が配管や配線の配設スペースとして利用されることが多い。また、建物ユニットの床下空間が物品の収納空間として利用される場合もある。そのため、チャンバが建物ユニットの床下空間に設置されると、同空間における配管や配線の取り回しに制約が生じたり、同空間を収納空間として利用できなくなったりする等の不都合が生じるおそれがある。
また、ユニット式建物では、建物ユニットの床下空間だけでなく、建物ユニットの天井裏空間すなわち建物ユニットの各天井大梁に囲まれた内側空間も、配管・配線の配設スペース等に利用される場合がある。したがって、かかる問題は、チャンバを建物ユニットの天井裏空間に設置する際にも同様に生じうる。
これに対して、チャンバを建物ユニットの床上に設置すると、建物内の美観が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内の美観を損なうことなく、蓄熱用のチャンバを好適に設置することが可能な建物の太陽熱集熱装置を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の太陽熱集熱装置は、複数の柱とそれら柱に連結された天井及び床の各大梁とを有してなる複数の建物ユニットが互いに連結されることにより構成されるユニット式の建物に適用され、前記建物の屋外側に設けられ、太陽光を受けることでその熱を集める集熱部と、前記集熱部で集められた太陽光の熱を蓄えるための蓄熱材と、前記集熱部の熱を熱媒体を介して前記蓄熱材へと輸送する熱輸送手段と、前記蓄熱材を内部に収容する蓄熱用のチャンバと、前記蓄熱材に蓄えられた熱を前記チャンバ内から前記建物内の部屋に放出させる放熱手段と、を備え、前記チャンバは、横並びで隣り合う建物ユニットにおいて互いに対向する大梁同士の間の梁間スペースに配設されていることを特徴とする。
本発明における太陽熱集熱装置では、集熱部で集められた太陽光の熱が熱輸送手段により熱媒体を介して蓄熱材に輸送され、同蓄熱材に蓄えられる。蓄熱材に蓄えられた熱は放熱手段によりチャンバ内から建物内の部屋に放出され、その放出された熱によって部屋が暖められる。これにより、太陽光が照射されない夜間等の時間帯でも、太陽熱を用いた部屋の暖房を行うことができる。
また、本発明によれば、チャンバが横並びで隣り合う建物ユニットにおいて互いに対向する大梁同士の間の梁間スペースに配設されているため、建物内の美観を損なうことなくチャンバを設置することができる。また、この場合、チャンバが、建物ユニットの床下空間(詳しくは建物ユニットの床大梁に囲まれた内側空間)や天井裏空間(詳しくは建物ユニットの天井大梁に囲まれた内側空間)とは異なる場所に設置されているため、チャンバの設置によって、建物ユニットの床下空間や天井裏空間における他の用途での利用(例えば配管や配線の配設スペースとしての利用)が妨げられることがない。よって、この場合、建物内の美観を損なうことなく、チャンバを好適に設置することが可能となる。
第2の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第1の発明において、前記チャンバ内の空気を前記部屋へ吹き出すための吹出口を備え、前記放熱手段は、前記チャンバ内から前記吹出口へ向けた空気の流れを生じさせることで、前記蓄熱材に蓄えられた熱を当該蓄熱材から放出させ、その放出させた熱を前記吹出口より暖気として前記部屋に吹き出させる暖気供給手段であることを特徴とする。
本発明によれば、暖気供給手段によりチャンバ内から吹出口へと向けた空気の流れを生じさせることで、蓄熱材に蓄えられた熱が同蓄熱材から放出されその放出された熱が吹出口より暖気として部屋に吹き出される。この場合、蓄熱材からの放熱を促進させることができるとともに、その放出された熱を暖気として部屋に供給することができる。そのため、例えば蓄熱材に蓄えられた熱をチャンバの表面から放出(放射)させて部屋の暖房を行う構成と比べ、部屋の暖房効果を高めることができる。
第3の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第2の発明において、前記吹出口は、前記チャンバに形成されており、そのチャンバの真上又は真下に位置する前記部屋に向けて該チャンバ内の空気を吹き出すものであることを特徴とする。
本発明によれば、吹出口がチャンバ自体に形成されており、その吹出口よりチャンバ内の暖気がチャンバの真上又は真下の部屋に直接吹き出される。この場合、チャンバ内の暖気を通気ダクト等の通気部材を介して吹出口へ搬送する構成と比べ、通気部材が不要となる分構成の簡素化を図ることができる。また、狭小空間である梁間スペースに通気ダクトを取り回すことは実際上困難であると考えられるため、かかる構成は第2の発明を実現する上で実用上好ましい構成といえる。
第4の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第3の発明において、前記チャンバは、その内部空間として、前記蓄熱材が設けられた蓄熱空間部と、前記吹出口に通じる吹出空間部とを備え、前記チャンバ内においてそれら両空間部を連通する連通部には、前記両空間部の間での空気の流通を遮断する閉状態と、前記空気の流通を許可する開状態とに開閉動作可能とされた開閉部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、チャンバ内において蓄熱空間部と吹出空間部とを連通する連通部に開閉部材が設けられており、その開閉部材が閉状態とされると、それら両空間部の間での空気の流通が遮断される。この場合、蓄熱材から自然放熱される熱が蓄熱空間部から吹出空間部へと流出するのを防止でき、ひいては吹出口から部屋へと流出するのを防止できる。したがって、蓄熱材への蓄熱時には開閉部材を閉状態としておくことで、蓄熱材に蓄えられた熱が無駄に消費されてしまうのを抑制することができ、太陽熱の有効利用を図ることができる。
ところで、吹出口に当該吹出口を開閉する開閉部材を設け、その開閉部材により吹出口を閉鎖するようにしても、蓄熱材から自然放熱される熱が吹出口から部屋へと放出されてしまうのを防止することはできる。ここで、チャンバ内において蓄熱材が設置される箇所は、蓄熱材に熱媒体を供給する熱媒配管の位置等によって定まるのに対し、チャンバにおいて吹出口が形成される箇所は、当該吹出口より暖気が吹き出される部屋の間取り等によって定まる。そのため、チャンバにおいて蓄熱材の設置箇所と吹出口の形成箇所とは互いに離れた位置関係となることがあり、その場合それに応じてチャンバの長さを長くする必要がある。しかしながら、チャンバの長さを長くすると、それに伴いチャンバの表面積が大きくなるため、蓄熱材から自然放熱された熱がチャンバ表面から放散し易くなってしまう。この点本発明によれば、開閉部材を閉状態としておくことで、蓄熱材から自然放熱された熱をチャンバ内の一部領域(つまり蓄熱空間部)に閉じ込めてことができるため、チャンバの長さが長い場合であっても、チャンバ表面から熱が無駄に放散されてしまうのを抑制することができる。そのため、効率のよい蓄熱が可能となる。
第5の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第4の発明において、前記暖気供給手段は、前記チャンバ内において前記連通部に設けられ、当該連通部を通じた前記蓄熱空間部から前記吹出空間部への空気の流れを生じさせるファン装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、チャンバ内において蓄熱空間部と吹出空間部との連通部にファン装置が設けられており、そのファン装置により蓄熱空間部から吹出空間部への空気の流れ、ひいては吹出口へ向けた空気の流れを生じさせるようにしている。この場合、例えば吹出口にファン装置を設ける場合と比べ、蓄熱材からの放熱を促進させることができ、部屋の暖房効果を高めることができる。
第6の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記チャンバは、隣り合う建物ユニットにおいて互いに対向する前記各大梁に支持部材を介して支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、チャンバの荷重を隣り合う建物ユニットにおける対向する各大梁でそれぞれ支えることができるため、重量物となることが想定されるチャンバを安定した状態で設置することができる。
第7の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第6の発明において、前記建物ユニットとして上下に隣接する下階ユニット及び上階ユニットを備え、前記下階ユニットの天井大梁と前記上階ユニットの床大梁とが隙間を隔てて上下に対向配置されている建物に適用され、前記チャンバは、前記建物の階間部分において、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間、及び隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間のうち少なくともいずれかの梁間スペースに配設されており、前記チャンバは、前記対向する各天井大梁にそれぞれ前記支持部材を介して支持されており、前記支持部材は、前記対向する各天井大梁上にそれぞれ前記隙間に差し入れられた状態で載置される載置部を有していることを特徴とする。
隣り合う上階ユニットにおける対向する天井大梁間や、隣り合う下階ユニット(一階ユニット)における対向する床大梁間の梁間スペースはそれぞれ建物の屋根部分、床下部分に位置していることから、断熱性能を確保すべく断熱材が配設されることが多い。これに対して、建物の階間部分では、それ程断熱性能が要求されないため、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間、隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間の梁間スペースには断熱材が配設されることが少ない。そこで本発明では、この点に着目し、チャンバを、建物の階間部分における梁間スペースに配設している。この場合、チャンバを梁間スペースに設置するに際し、チャンバの設置スペースを確保し易くチャンバのより一層好適な設置が可能となる。
また、上下に隣接する下階ユニット及び上階ユニットの境界部では、下階ユニットの天井大梁と上階ユニットの床大梁とが所定の隙間を隔てて上下に対向配置されている場合がある。そこで本発明では、この隙間に着目し、支持部材を当該隙間に差し入れた状態で隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁上に載置させ、そしてその支持部材を介してチャンバをそれら各天井大梁に支持させるようにしている。これにより、階間部分の梁間スペースにおいてチャンバを好適に支持させることが可能となる。
第8の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記建物ユニットとして上下に隣接する下階ユニット及び上階ユニットを備える建物に適用され、前記チャンバは、前記建物の階間部分において、隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間の梁間スペースではなく、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間の梁間スペースに配設されていることを特徴とする。
ところでユニット式建物の階間部分では、下階ユニットと上階ユニットとの間の階間空間(詳しくは下階ユニットの各天井大梁及び上階ユニットの各床大梁により囲まれた内側空間)だけでなく、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間や隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間の梁間スペースにも配線や配管が配設される場合があると考えられる。この場合、配線・配管が、かかる梁間スペースにおいて同スペースの下方に設けられる下階部分の天井面材(例えば隣り合う下階ユニットの天井面材間を繋ぐ天井繋ぎ材)上に載置された状態で配設されることが考えられる。そこで本発明では、この点に鑑みて、階間部分の梁間スペースにチャンバを設置するにあたり、配線・配管が配設されることが比較的少ない上階ユニットの床大梁間の梁間スペースにチャンバを配設するようにしている。この場合、チャンバを階間部分の梁間スペースにて好適に設置することが可能となる。
第9の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第1乃至第8のいずれかの発明において、前記放熱手段により熱が放出される前記部屋は、トイレ、脱衣室又は浴室であることを特徴とする。
一般に、トイレや脱衣室、浴室等の非居室空間はリビング等の居室空間と比べて狭く、その気積(室内容積)が小さい。そこで本発明では、この点に鑑みて、蓄熱材に蓄えられた熱をトイレ、脱衣室又は浴室に放出し暖房を行うようにしている。この場合、蓄熱材に蓄えられた熱を用いて部屋の暖房を行う上述の構成にあって、十分な暖房効果を得ることが可能となる。
第10の発明の建物の太陽熱集熱装置は、第1乃至第9のいずれかの発明において、前記チャンバ内の空気を前記部屋へ吹き出すための吹出口を備え、前記放熱手段は、前記チャンバ内から前記吹出口へ向けた空気の流れを生じさせることで、前記蓄熱材に蓄えられた熱を当該蓄熱材から放出させ、その放出させた熱を前記吹出口より暖気として前記部屋に吹き出させる暖気供給手段であり、前記部屋の温度を検知する部屋温検知手段と、前記部屋温検知手段により検知された前記部屋の温度が所定温度以下である場合に、前記部屋への暖気の吹き出しを実施するよう前記暖気供給手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、暖房対象である部屋の温度が所定温度以下となると、暖気供給手段による部屋への暖気の吹き出しが実施される。これにより、部屋の温度が低下した場合には自動的に部屋の暖房が開始されるため、利便性の向上を図ることができる。
ユニット式建物の概要を示す斜視図。 建物ユニットの斜視図。 太陽熱集熱装置の概要を示す概要図。 蓄熱材が収容されたチャンバの構成を示す断面図。 二階部分の床部を示す平面図。 チャンバの設置構成を示す断面図。 太陽熱集熱装置の電気的構成を示すブロック図。 暖房制御処理を示すフローチャート。 建物の二階部分の間取りを示す間取り図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、ユニット式建物の概要を示す斜視図である。
図1に示すように、建物10は、基礎11上に設けられた建物本体12と、その上方に設けられた屋根13とを備える。建物本体12は、下階部としての一階部分14と、上階部としての二階部分15とを有する二階建ての建物であり、複数の建物ユニット20が互いに連結されることにより構成されている。建物ユニット20は製造工場においてあらかじめ製造され、その後施工現場にトラック等により運搬されるものとなっている。なお、以下においては便宜上、場合によって一階部分14の建物ユニット20を下階ユニット20A、二階部分15の建物ユニット20を上階ユニット20Bという。
図2には、建物ユニット20の斜視図を示す。図2に示すように、建物ユニット20は、その四隅に配設される4本の柱21と、各柱21の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁22及び床大梁23とを備えている。そして、それら柱21、天井大梁22及び床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。
建物ユニット20の長辺部の相対する天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されている。同じく建物ユニット20の長辺部の相対する床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁26が架け渡されている。天井小梁25と床小梁26とはそれぞれ同間隔でかつ各々上下に対応する位置に設けられている。例えば、天井小梁25はリップ溝形鋼よりなり、床小梁26は角形鋼よりなる。天井小梁25によって天井面材27が支持され、床小梁26によって床面材28が支持されている。
ところで、本実施形態の建物10には、太陽光の熱を集熱部により集めるとともにその集めた熱を蓄熱材に蓄え、その蓄えた熱を利用して建物10内の暖房を行う太陽熱集熱装置40が設けられている。以下、この太陽熱集熱装置40について図3及び図4に基づいて説明する。図3は太陽熱集熱装置40の概要を示す概要図であり、図4は蓄熱材が収容されたチャンバの構成を示す断面図である。
図3に示すように、建物10には、一階部分14に部屋31,32が設けられ、二階部分15に部屋33,34が設けられている。これら各部屋31〜34は建物ユニット20ごとに設けられ、一階部分14の部屋31,32と二階部分15の部屋33,34とは階間部分16によって上下に仕切られている。本実施形態では、これら各部屋31〜34のうち二階部分15の部屋33を対象に太陽熱集熱装置40による暖房を行うものとなっている。また、部屋33には、当該部屋33の温度を検知する部屋温検知センサ36が設けられている。この部屋温検知センサ36が部屋温検知手段に相当する。
太陽熱集熱装置40は、太陽光が照射されることでその熱(太陽熱)を集める集熱パネル41と、その集熱パネル41で集められた熱を蓄えるための蓄熱材42とを備える。集熱パネル41は、日当たりのよい屋根13上に設けられ、アルミニウム等の熱伝導性の高い材料からなる集熱板を有して形成されている。なお、集熱パネル41は、必ずしも屋根13上に設けられる必要はなく、外壁等、日当たりのよい他の場所に設けられてもよい。また、この場合集熱パネル41が集熱部に相当する。
蓄熱材42は、例えば潜熱蓄熱材よりなる。蓄熱材42は、建物10の階間部分16に設けられたチャンバ43内に収容されている。蓄熱材42には、当該蓄熱材42に蓄えられた熱量を検知する蓄熱量検知センサ37(図4参照)が設けられている。この蓄熱量検知センサ37が蓄熱量検知手段に相当する。なお、蓄熱材42として、潜熱蓄熱材に代えて、コンクリート等熱容量の大きい材料からなる顕熱蓄熱材を用いてもよい。
蓄熱材42は、集熱パネル41と媒体経路を介して接続されている。媒体経路は、集熱パネル41と蓄熱材42との間で水等の熱媒体を循環させるための循環経路(循環配管)であり、熱媒配管44により構成されている。熱媒配管44の途中には電動式の循環ポンプ45が設けられている。この循環ポンプ45によって熱媒体が熱媒配管44を通じて集熱パネル41と蓄熱材42との間で循環するようになっている。なお、熱媒配管44と循環ポンプ45とにより熱輸送手段が構成されている。
熱媒配管44を循環する熱媒体は、集熱パネル41において同パネル41に集熱された熱を受け取り、その後その受け取った熱を蓄熱材42へと受け渡す。これにより、集熱パネル41で集熱された熱が熱媒体を介して蓄熱材42へと供給(輸送)され同蓄熱材42に蓄えられる。
なお、図示は省略するが、集熱パネル41及び蓄熱材42にはそれぞれ、熱媒配管44を流れる熱媒体との間で熱交換を行う熱交換部が設けられている。熱媒体は、集熱パネル41の熱交換部を介して同パネル41との間で熱交換を行うことで、同パネル41から熱を受け取る。また、熱媒体は、蓄熱材42の熱交換部を介して同蓄熱材42との間で熱交換を行うことで、集熱パネル41より受け取った熱を蓄熱材42へ受け渡す。
図4に示すように、蓄熱材42を内部に収容するチャンバ43は、断熱性能に優れた樹脂材料により直方体形状(箱状)に形成されている。チャンバ43には、その内部空間(以下、チャンバ内空間47という)を複数の空間に仕切る仕切材49が設けられている。仕切材49は、断熱性能に優れた樹脂材料により形成されている。この仕切材49によってチャンバ内空間47は、蓄熱材42が設けられた蓄熱空間部51と、後述する吹出口59に通じる吹出空間部52とに仕切られている。
仕切材49には、蓄熱空間部51と吹出空間部52とを連通する開口部53が形成されている。この開口部53を通じて蓄熱空間部51と吹出空間部52との間で空気の流通が可能となっている。開口部53にはファン装置54が設けられている。ファン装置54は、開口部53を通じて蓄熱空間部51から吹出空間部52へ向かう空気の流れを生じさせるものである。なお、開口部53が連通部に相当し、ファン装置54が暖気供給手段に相当する。
ファン装置54には、開口部53を開閉する開閉部材としてシャッタ56が設けられている。シャッタ56は、上下に並べられた複数の可動スラット57を有している。これらのスラット57は回動可能に設けられ、回動することにより開口部53を開閉するものとなっている。各スラット57(換言するとシャッタ56)が開状態とされて開口部53が開放されると、開口部53を通じて蓄熱空間部51と吹出空間部52との間で空気の流通が可能となり、各スラット57が閉状態とされて開口部53が閉鎖されると、かかる空気の流通が遮断される。また、各スラット57は、電動モータ等からなるスラット駆動部58により開閉駆動される。スラット駆動部58は、例えばファン装置54に内蔵されている。
チャンバ43においてチャンバ内空間47の上側に設けられた上板部43aには、吹出口59が形成されている。吹出口59は、吹出空間部52を、その上方(真上)にある部屋33に向けて開放するように形成されている。この吹出口59を通じてチャンバ内空間47の暖気が部屋33へと吹き出すようになっている。
ここで上記の構成において、シャッタ56(各可動スラット57)を開状態としてファン装置54を作動させると、チャンバ内空間47には蓄熱空間部51から吹出空間部52を経由して吹出口59へ向かう空気の流れが発生する。この場合、かかる空気の流れによって蓄熱材42に蓄えられた熱が当該蓄熱材42から放出されるとともに、その放出された熱が開口部53を通じて吹出空間部52へ流れ込み、その後吹出口59から暖気として部屋33に吹き出される。これにより、その吹き出された暖気によって部屋33が暖められる(暖房される)。
一方、ファン装置54の作動を停止させてシャッタ56を閉状態とすると、蓄熱空間部51と吹出空間部52との間の空気の流通が遮断される。これにより、吹出口59からの暖気の吹き出しが停止され、部屋33の暖房が停止される。
続いて、チャンバ43の設置構成について図5及び図6に基づいて詳しく説明する。図5は二階部分15の床部を示す平面図である。同図5では便宜上、床小梁26の図示を省略している。また、図6はチャンバ43の設置構成を示す断面図であり、図5のA−A線断面図に相当する。
図5に示すように、建物10の階間部分16において、隣り合う上階ユニット20Bにおける互いに対向する各床大梁23の間には梁間スペース61が形成されている。上階ユニット20B(ひいては建物ユニット20)では、各床大梁23(及び各天井大梁22)がそれぞれ柱21の側面部に連結されており、それら各床大梁23がそれぞれ当該床大梁23と直交する方向(以下、大梁直交方向という)において柱21のユニット外側面よりもユニット内寄りに配置されている。したがって、隣り合う上階ユニット20Bにおいて互いに対向する柱21同士の間隔と、互いに対向する床大梁23同士の間隔とを比較した場合、前者の間隔よりも後者の間隔の方が大きくなっている。したがって、隣り合う上階ユニット20B間において梁間スペース61は比較的幅広のスペースとなっている。
梁間スペース61には、チャンバ43が配設されている。チャンバ43は、長尺状に形成されており、梁間スペース61に沿って延びるように設けられている。
図6に示すように、隣り合う上階ユニット20Bにおける対向する床大梁23の上面にはそれぞれ、当該床大梁23に沿って延びる床根太62が設けられている。それら床根太62の上面にはそれぞれパーティクルボードよりなる床面材28が設けられている。床面材28は、床根太62の上面における一部の領域にのみ載置されており、それ故床根太62の上面の一部は床面材28が載置されない非載置領域62aとなっている。
隣り合う上階ユニット20Bの各床面材28の間にはそれら両床面材28を繋ぐように床繋ぎ材63が設けられている。床繋ぎ材63は、床面材28と同じ厚みを有するパーティクルボードよりなる。床繋ぎ材63は、両上階ユニット20Bの床根太62上、詳しくはその非載置領域62a上に跨がって設けられ、それら各床根太62に対しビス等で固定されている。これにより、各床面材28と床繋ぎ材63とによって略面一となる床面が形成されている。
なお、床繋ぎ材63は、建物10の施工の際、各上階ユニット20Bがそれぞれ設置された後、両上階ユニット20Bの床面材28間に組み付けられるものとなっている。また、図6中の符号65は、床大梁23と床小梁26とを連結するためのブラケットである。
隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する天井大梁22の下面にはそれぞれ、当該天井大梁22に沿って野縁66が取り付けられている。それら野縁66の下面にはそれぞれ石膏ボードよりなる天井面材27が取り付けられ、それら天井面材27の間には両天井面材27を繋ぐように天井繋ぎ材67が取り付けられている。天井繋ぎ材67は、天井面材27と同じ厚みを有する石膏ボードよりなり、両下階ユニット20Aの野縁66に対しビス等で固定されている。これにより、各天井面材27と天井繋ぎ材67とによって略面一となる天井面が形成されている。
なお、天井繋ぎ材67は、建物10の施工の際、各下階ユニット20Aがそれぞれ設置された後、両下階ユニット20Aの天井面材27間に組み付けられるものとなっている。また、図6中の符号68は、天井大梁22と天井小梁25とを連結するためのブラケットである。
隣り合う下階ユニット20Aにおいて互いに対向する天井大梁22上には、チャンバ43を支持する支持部材71が架け渡されて設けられている。支持部材71は、比較的高強度の鋼板により平板状に形成されており、天井大梁22の長手方向(チャンバ43の設置方向)に沿って所定間隔で複数配置されている。支持部材71は、その厚みが、上下に対向配置される下階ユニット20Aの天井大梁22と上階ユニット20Bの床大梁23との間の隙間75の(上下)幅と同じか又はそれよりも小さくされている。支持部材71は、その架け渡し方向(換言すると天井大梁22同士が対向する対向方向)の両端側をそれぞれ上記隙間75に差し入れた状態で各天井大梁22の上面に載置されており、その載置状態で天井大梁22に接着用テープ等で固定されている。なお、支持部材71において上記隙間75に差し入れられて天井大梁22上に載置された部分が載置部に相当する。
なお、支持部材71の固定構成は必ずしもこれに限ることなく、ボルト等の締結具を用いて天井大梁22に固定する等、その固定構成は任意である。また、支持部材71を、天井大梁22に対して固定せず天井大梁22上に載置するだけであってもよい。また、支持部材71は必ずしも複数配置する必要はなく、1つだけ配置してもよい。
支持部材71上には、チャンバ43が載置された状態で設置されている。チャンバ43は、複数の支持部材71上に跨がって設置されている。この場合、チャンバ43の荷重は支持部材71を介して両天井大梁22ひいては両下階ユニット20Aにより支えられる。このため、重量物となることが想定されるチャンバ43を梁間スペース61において安定した状態で設置することができる。
チャンバ43のかかる設置状態では、チャンバ43(詳しくは上板部43a)の上面部が床繋ぎ材63の下面と当接又は近接する位置にある。また、チャンバ43は、その横幅(短手方向の横幅)が当該チャンバ43を挟んで対向する両床大梁23の間隔と略同じか又はそれよりも小さくされている。
床繋ぎ材63には、チャンバ43の吹出口59に対応する位置に開口部72が形成されている。この開口部72と吹出口59とを介してチャンバ内空間47が部屋33と連通されている。開口部72には、吹出グリル73が設けられている。吹出グリル73は、横並びとされた複数のスラット73aを有しており、それら各スラット73a間を通じてチャンバ内空間47の暖気が部屋33に吹き出されるようになっている。
次に、太陽熱集熱装置40の電気的構成について図7に基づいて説明する。なお、図7は太陽熱集熱装置40の電気的構成を示すブロック図である。
図7に示すように、建物10には、制御手段としてのコントローラ60が設けられている。コントローラ60は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。コントローラ60には、部屋温検知センサ36及び蓄熱量検知センサ37が接続されており、これら各センサ36,37から逐次検知結果が入力される。
コントローラ60には、循環ポンプ45,ファン装置54及びスラット駆動部58が接続されている。コントローラ60は、部屋温検知センサ36及び蓄熱量検知センサ37からの検知結果に基づいて、これら各装置45,54,58の動作を制御する。
次に、コントローラ60によって実行される暖房制御処理について図8に基づいて説明する。なお、図8は暖房制御処理を示すフローチャートである。また、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図8に示すように、まずステップS11では現在の時刻が所定の蓄熱時間帯であるか否かを判定する。ここで、所定の蓄熱時間帯は集熱パネル41に対して太陽光が照射される時間帯、すなわち蓄熱材42への蓄熱が可能な時間帯に設定されている。本実施形態では、蓄熱時間帯が例えば10:00〜16:00に設定されている。現在の時刻が所定の蓄熱時間帯である場合にはステップS17に進む。
ステップS17では、蓄熱処理を実行する。本処理では、循環ポンプ45を駆動させることで、熱媒体を集熱パネル41と蓄熱材42との間で循環させる。これにより、集熱パネル41で集熱された熱が熱媒体を介して蓄熱材42へと供給され同蓄熱材42に蓄えられる。
ステップS18では、暖房処理を停止させる。本処理では、ファン装置54の作動を停止させるとともに、スラット駆動部58を駆動させて各可動スラット57(シャッタ56)を閉状態とする。これにより、吹出口59からの暖気の吹き出しが停止され、部屋33の暖房が停止される。つまり、本制御処理においては、蓄熱材42への蓄熱が行われている間は部屋33の暖房が行われないようになっている。その後、本処理を終了する。
一方、ステップS11において現在の時刻が所定の蓄熱時間帯でない場合には、ステップS12に進む。ステップS12では、現在の時刻が所定の夜間時間帯であるか否かを判定する。本実施形態では、所定の夜間時間帯において、蓄熱材42に蓄えられた熱を用いて部屋33の暖房を行うこととしている。ここで、所定の夜間時間帯は、例えば19:00〜23:00に設定されている。現在の時刻が所定の夜間時間帯でない場合には本処理を終了する。一方、現在の時刻が所定の夜間時間帯である場合にはステップS13に進む。
ステップS13では、部屋温検知センサ36からの検知結果に基づいて、部屋33の温度が所定温度以下であるか否かを判定する。ここで、所定温度は、暖房が必要な程度の肌寒さを感じる温度に設定されており、例えば15℃に設定されている。部屋33の温度が所定温度よりも高い場合、すなわち部屋33の暖房が不要である場合には本処理を終了する。一方、部屋33の温度が所定温度以下である場合、すなわち部屋33の暖房が必要である場合には、ステップS14に進む。
ステップS14では、蓄熱量検知センサ37からの検知結果に基づいて、蓄熱材42に蓄えられた熱量が所定量以上であるか否かを判定する。ここで、所定量は、部屋33を暖房するために必要な最低限の熱量に設定されている。蓄熱材42に蓄えられた熱量が所定量よりも少ない場合には本処理を終了する。一方、蓄熱材42に蓄えられた熱量が所定量以上である場合にはステップS15に進む。
ステップS15では、暖房処理を実行する。本処理では、スラット駆動部58を駆動させることで各可動スラット57(シャッタ56)を開状態とするとともに、ファン装置54を作動させる。これにより、吹出口59から部屋33に暖気が吹き出され、部屋33の暖房が行われる。
ステップS16では、蓄熱処理を停止する。本処理では、循環ポンプ45の駆動を停止させることで、集熱パネル41と蓄熱材42との間での熱媒体の循環を停止させる。これにより、夜間において冷やされた集熱パネル41の冷熱が蓄熱材42へ供給され同蓄熱材42が冷やされてしまう事態を回避することができる。その後、本処理を終了する。
次に、建物10に対する上記太陽熱集熱装置40の設置例について実際の建物10内の間取りとの関係で説明する。図9(a)及び(b)はいずれも建物10の二階部分15の間取りを示す間取り図である。
図9(a)に示す例では、建物10の二階部分15に設けられたトイレS1が太陽熱集熱装置40による暖房対象としての部屋33に設定されている。トイレS1は、隣り合う上階ユニット20Bの境界部を含むように形成されている。チャンバ43は、それら上階ユニット20Bの床大梁23間の梁間スペース61に配設され、その吹出口59がトイレS1の床面において開口されている。この場合、蓄熱材42に蓄えられた熱が吹出口59より暖気としてトイレS1に吹き出され、トイレS1の暖房が行われるようになっている。
また、トイレS1には、物品を収納する収納部81が設けられ、さらにその収納部81に隣接してパイプカバー82が設けられている。パイプカバー82は、壁際に沿って上下に延びるように設けられ、その内側には熱媒配管44(の一部)が配設されている。この場合、熱媒配管44が露出してトイレS1の美観が損なわれることが防止されている。
熱媒配管44は、パイプカバー82の内側から下方に導出されて上階ユニット20Bの床下空間(換言すると上階ユニット20Bと下階ユニット20Aとの間の階間空間)に入り込んでいる。熱媒配管44は、上階ユニット20Bの床下空間から梁間スペース61へ延びて、チャンバ43内の蓄熱材42に連結されている。なお図示は省略するが、上階ユニット20Bの床大梁23のウェブには、熱媒配管44を通すための挿通孔が形成され、その挿通孔を通じて熱媒配管44が上階ユニット20Bの床下空間から梁間スペース61へ導かれている。
一方、図9(b)に示す例では、二階部分15の脱衣所S2が太陽熱集熱装置40による暖房対象としての部屋33に設定されている。脱衣所S2は、隣り合う上階ユニット20Bの境界部を含むように形成されている。チャンバ43は、それら上階ユニット20Bの床大梁23間の梁間スペース61に配設され、その吹出口59が脱衣所S2の床面において開口されている。この場合、蓄熱材42に蓄えられた熱が吹出口59より暖気として脱衣所S2に吹き出され、脱衣所S2の暖房が行われるようになっている。
また、二階部分15には、脱衣所S2に隣接して収納部84が設けられている。チャンバ43は、梁間スペース61において収納部84と脱衣所S2とに跨がるように配設されており、チャンバ43内の蓄熱材42は収納部84の下方に配置されている。収納部84の内部には、壁際に沿ってパイプカバー85が上下に延びるように設けられ、その内側には熱媒配管44(の一部)が配設されている。熱媒配管44は、パイプカバー85の内側から下方に導出されて上階ユニット20Bの床下に入り込み、そこからさらに梁間スペース61へと延びてチャンバ43内の蓄熱材42に連結されている。
続いて、建物10の施工手順について、太陽熱集熱装置40の設置作業を中心に簡単に説明する。
施工に際しては、まず一階部分14を構成する各下階ユニット20Aをそれぞれ基礎11上に設置する。それから、隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する天井大梁22上に支持部材71を架け渡し、その支持部材71をそれら各天井大梁22に接着用テープ等で固定する。
次に、二階部分15を構成する各上階ユニット20Bをそれぞれ下階ユニット20A上に設置する。その後、隣り合う上階ユニット20Bにおいて互いに対向する床大梁23間の梁間スペース61にチャンバ43を配置し支持部材71上に載置する。これにより、チャンバ43が梁間スペース61に設置される。その後、チャンバ43内の蓄熱材42に熱媒配管44を連結する等の作業を行う。
次に、隣り合う上階ユニット20Bの床面材28間に床繋ぎ材63を取り付ける。
その後、建物本体12上に屋根13を設置し、その屋根13上に集熱パネル41を設置する。その後、集熱パネル41に熱媒配管44を接続する等の作業を行う。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
チャンバ43を、隣り合う上階ユニット20Bにおいて互いに対向する床大梁23間の梁間スペース61に配設したため、建物10内の美観を損なうことなくチャンバ43を設置することができる。また、この場合、チャンバ43が、建物ユニット20の床下空間(詳しくは建物ユニット20の床大梁23に囲まれた内側空間)や天井裏空間(詳しくは建物ユニットの天井大梁22に囲まれた内側空間)とは異なる場所に設置されるため、チャンバ43の設置により、建物ユニット20の床下空間や天井裏空間における他の用途での利用(例えば、配管や配線の配設スペースとしての利用)が妨げられることがない。よって、この場合、建物10内の美観を損なうことなく、チャンバ43を好適に設置することが可能となる。
ファン装置54によりチャンバ43内から吹出口59へ向けた空気の流れを生じさせることで、蓄熱材42に蓄えた熱を蓄熱材42から放出させるとともに、その放出させた熱を吹出口59より暖気として部屋33に吹き出させるようにした。この場合、蓄熱材42からの放熱を促進させることができるとともに、その放出された熱を暖気として部屋33に供給することができる。そのため、例えばチャンバ43内の熱をチャンバ43表面から放出(放射)させて部屋33の暖房を行う構成と比べ、部屋33の暖房効果を高めることができる。
吹出口59をチャンバ43の上板部43aに形成し、チャンバ43内の暖気をその吹出口59よりチャンバ43の真上の部屋33に吹き出すようにした。この場合、チャンバ43内の暖気を通気ダクトを介して吹出口59へと搬送する構成と比べ、通気ダクトが不要となる分構成の簡素化を図ることができる。また、狭小空間である梁間スペース61に通気ダクトを取り回すことは実際上困難であると考えられるため、かかる構成は、チャンバ43内の暖気を部屋33に吹き出し暖房を行うにあたり実用上好ましい構成といえる。
チャンバ43の内部空間を、蓄熱空間部51と吹出空間部52とに仕切る仕切材49に、それら両空間部51,52を連通する開口部53を形成した。そして、この開口部53に、それら両空間部51,52間における空気の流通を遮断する閉状態と、かかる空気の流通を許可する開状態とに開閉動作可能なシャッタ56を設けた。この場合、シャッタ56を閉状態とすることで、蓄熱材42から自然放熱される熱が蓄熱空間部51から吹出空間部52へと流出するのを防止でき、ひいては吹出口59から部屋33へと流出するのを防止できる。したがって、蓄熱材42への蓄熱時にはシャッタ56を閉状態としておくことで、蓄熱材42に蓄えられた熱が無駄に消費されてしまうのを抑制でき、太陽熱の有効利用を図ることができる。
また、吹出口59に当該吹出口59を開閉する開閉部材(例えばシャッタ)を設け、その開閉部材により吹出口59を閉鎖することによっても吹出口59から部屋33への熱の流出を防止することは可能である。ただ、本実施形態では、チャンバ43において蓄熱材42が設置されている箇所と吹出口59が形成されている箇所とが互いに離間している関係上、チャンバ43が長尺状に形成されており、それ故チャンバ43の表面積が比較的大きくなっている。そのため、蓄熱材42から自然放熱された熱がチャンバ43表面から外部に放散し易くなっている。この点、開口部53にシャッタ56を設けた上述の構成によれば、シャッタ56を閉状態としておくことで、蓄熱材42から自然放熱された熱を蓄熱空間部51に閉じ込めてことができるため、チャンバ43が長尺状に形成されている場合でも、チャンバ43表面から熱が無駄に放散されてしまうのを抑制することができる。そのため、効率のよい蓄熱が可能となる。
開口部53にファン装置54を設け、そのファン装置54により開口部53を通じた蓄熱空間部51から吹出空間部52への空気の流れ、ひいては吹出口59へ向けた空気の流れを生じさせるようにした。この場合、例えば吹出口59にファン装置54を設ける場合と比べ、蓄熱材42からの放熱を促進させることができ、部屋33の暖房効果を高めることができる。
上下に対向する下階ユニット20Aの天井大梁22と上階ユニット20Bの床大梁23との間には所定の隙間75が形成されている。そこで本実施形態では、平板状の支持部材71を、かかる隙間75に差し入れた状態で隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する各天井大梁22上に架け渡し、その架け渡した支持部材71上にチャンバ43を設置するようにした。これにより、階間部分16の梁間スペース61においてチャンバ43を好適に支持させることが可能となる。
また、建物10の施工に際しては、隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する各天井大梁22上に支持部材71を架け渡し、それからその支持部材71上にチャンバ43を載置するだけでチャンバ43を梁間スペース61に設置できるため、チャンバ43の設置作業を容易とすることができる。
建物10の階間部分16において、チャンバ43を、隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する天井大梁22間の梁間スペースではなく、隣り合う上階ユニット20Bにおける対向する床大梁23間の梁間スペース61に配設した。階間部分16の梁間スペースは、配管や配線の配設スペースとして利用されることがあるが、その場合配管や配線は一階部分14の天井繋ぎ材67上に載置された状態で配設されると考えられる。この点、チャンバ43を床大梁23間の梁間スペース61に設置するようにしたことで、チャンバ43が配管や配線と干渉するのを抑制しつつ、チャンバ43を階間部分16の梁間スペースに好適に設置することができる。
トイレS1や脱衣所S2を暖房対象として暖房を行った。トイレS1や脱衣所S2は、リビング等の居室空間と比べて狭くその気積(室内容積)が小さい。そのため、蓄熱材42に蓄えられた熱を用いて部屋の暖房を行う本実施形態の構成にあっても、十分な暖房効果を得ることが期待できる。また、トイレS1や脱衣所S2はその出入りに際しヒートショックが生じ易い空間であるが、これらの部屋S1,S2を暖房対象とすることでかかるヒートショックを生じにくくする効果も期待できる。
部屋温検知センサ36により検知された部屋33の温度が所定温度以下である場合に、部屋33への暖房処理を行うようにした。これにより、部屋33の温度が低下した場合には自動的に部屋33の暖房が開始されるため、利便性の向上を図ることができる。
蓄熱量検知センサ37により検知された蓄熱材42における蓄熱量が所定量以上である場合に、部屋33への暖房処理を行うようにした。これにより、蓄熱材42に熱が十分に蓄えられていないにもかかわらず部屋33への暖房処理が行われることで、吹出口59より部屋33に冷気が吹き出されかえって部屋33の温度が低下してしまうといった不都合が生じるのを回避することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、建物10の階間部分16において、隣り合う上階ユニット20Bにおける互いに対向する床大梁23間の梁間スペース61にチャンバ43を配設したが、これを変更して、隣り合う下階ユニット20Aにおける互いに対向する天井大梁22間の梁間スペースにチャンバ43を配設してもよい。この場合、チャンバ43の上面部に支持部材71を溶接等により固定し、その支持部材71を隣り合う下階ユニット20Aにおいて互いに対向する天井大梁22上に架け渡して設けることで、チャンバ43を各天井大梁22に支持部材71を介して吊り下げ支持することが考えられる。また、かかるチャンバ43の配設構成では、吹出口をチャンバ43の下板部に形成し、その吹出口より一階部分14の部屋31に暖気を吹き出すことで当該部屋31の暖房を行うことが考えられる。
また、チャンバ43を、隣り合う上階ユニット20Bにおける対向する床大梁23間の梁間スペース61と、隣り合う下階ユニット20Aにおける対向する天井大梁22間の梁間スペースとに跨がるように配設してもよい。この場合、例えばチャンバ43の上下高さを一階部分14の天井繋ぎ材67と二階部分15の床繋ぎ材63との間隔と同じに設定し、そのチャンバ43の上板部43a及び下板部にそれぞれ吹出口を形成することが考えられる。そうすれば、チャンバ43内の暖気を各吹出口よりそれぞれ二階部分15の部屋33と一階部分14の部屋31とに吹き出すことができるため、それら各部屋31,33の暖房を行うことが可能となる。
また、チャンバ43は、必ずしも建物10の階間部分における梁間スペースに配設する必要はなく、建物10の床下部分や天井裏部分における梁間スペースに配設するようにしてもよい。つまり、チャンバ43を、隣り合う下階ユニット20Aにおいて互いに対向する床大梁23間の梁間スペースや、隣り合う上階ユニット20Bにおいて互いに対向する天井大梁22間の梁間スペースに配設するようにしてもよい。
(2)吹出口59は必ずしもチャンバ43に形成する必要はない。例えば、吹出口を天井繋ぎ材67に形成することが考えられる。この場合、吹出口とチャンバ43とを通気ダクトを介して接続し、その通気ダクトを通じてチャンバ43内の暖気を吹出口へと供給し同吹出口より一階部分14の部屋31に吹き出すことが考えられる。
また、一階部分14の部屋32の天井面材27や二階部分15の部屋34の床面材28に吹出口を形成し、その吹出口とチャンバ43とを通気ダクトを介して接続してもよい。そうすれば、チャンバ43の真上(直上)又は真下(直下)に位置しないそれらの部屋32,34にもチャンバ43内の暖気を供給することができる。
(3)梁間スペース61におけるチャンバ43の支持構成は必ずしも上記実施形態の構成に限定されない。例えば、チャンバ43(詳しくは上板部43a)の上面に床繋ぎ材63を固定してチャンバ43を床繋ぎ材63と一体化させ、その一体化させた状態で床繋ぎ材63を隣り合う上階ユニット20Bにおける対向する各床大梁23上(詳しくは床根太62上)に架け渡すことが考えられる。この場合、チャンバ43を、床繋ぎ材63を介してそれら各床大梁23に吊り下げ支持することができるため、かかる場合にもチャンバ43を安定した状態で設置することができる。
また、予めユニット製造工場でチャンバ43を床繋ぎ材63と一体化しておけば、施工現場では床繋ぎ材63を隣り合う上階ユニット20Bの各床大梁23上に取り付けるだけでチャンバ43の設置が完了する。この場合、施工工数の削減を図ることができる。
(4)上記実施形態では、建物10内のトイレS1又は脱衣所S2にチャンバ43内の暖気を吹き出し暖房を行ったが、例えば浴室に暖気を吹き出し暖房を行ってもよい。浴室もトイレS1や脱衣所S2と同様、気積が小さいため、蓄熱材42に蓄えられた熱を用いて暖房を行う本太陽熱集熱装置40によっても、十分な暖房効果を得ることが可能である。また、トイレS1や脱衣所S2等の非居室空間に限らず、リビングや寝室等の居室空間に暖気を吹き出し暖房を行ってもよい。
(5)上記実施形態では、蓄熱材42に蓄えられた熱をチャンバ43内から暖気として吹き出すことで部屋33の暖房を行ったが、これを変更してもよい。例えば、蓄熱材42に蓄えられた熱をチャンバ43表面から部屋33に向けて放熱(熱放射)させることで部屋33の暖房を行ってもよい。具体的には、ファン装置54を作動させることによりチャンバ43内に空気の流れを生じさせることで蓄熱材42に蓄えられた熱を同蓄熱材42から放出させ、その放出させた熱をチャンバ43表面から部屋33に放出させ暖房を行う。この場合にも、太陽光が照射されない夜間等の時間帯において、太陽熱を用いた部屋33の暖房を行うことが可能となる。
なお、かかる構成ではチャンバ43に吹出口59を設けずチャンバ内空間を閉空間とする。また、チャンバ43は、金属等の放熱性能に優れた材料により形成するのがよい。
10…建物、14…一階部分、15…二階部分、16…階間部分、20…建物ユニット、20A…下階ユニット、20B…上階ユニット、22…大梁としての天井大梁、23…大梁としての床大梁、33…部屋、36…部屋温検知手段としての部屋温検知センサ、40…太陽熱集熱装置、41…集熱部としての集熱パネル、42…蓄熱材、43…チャンバ、47…チャンバ内空間、49…仕切材、51…蓄熱空間部、52…吹出空間部、53…連通部としての開口部、54…ファン装置、56…開閉部材としてのシャッタ、59…吹出口、60…制御手段としてのコントローラ、63…床繋ぎ材、71…支持部材、S1…部屋としてのトイレ、S2…部屋としての脱衣所。

Claims (8)

  1. 複数の柱とそれら柱に連結された天井及び床の各大梁とを有してなる複数の建物ユニットが互いに連結されることにより構成され
    前記建物ユニットとして上下に隣接する下階ユニット及び上階ユニットを備え、前記下階ユニットの天井大梁と前記上階ユニットの床大梁とが隙間を隔てて上下に対向配置されているユニット式の建物に適用され、
    前記建物の屋外側に設けられ、太陽光を受けることでその熱を集める集熱部と、
    前記集熱部で集められた太陽光の熱を蓄えるための蓄熱材と、
    前記集熱部の熱を熱媒体を介して前記蓄熱材へと輸送する熱輸送手段と、
    前記蓄熱材を内部に収容する蓄熱用のチャンバと、
    前記蓄熱材に蓄えられた熱を前記チャンバ内から前記建物内の部屋に放出させる放熱手段と、を備え、
    前記チャンバは、前記建物の階間部分において、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間、及び隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間のうち少なくともいずれかの梁間スペースに配設され、かつ前記対向する各天井大梁にそれぞれ支持部材を介して支持されており、
    前記支持部材は、前記対向する各天井大梁上にそれぞれ前記隙間に差し入れられた状態で載置される載置部を有していることを特徴とする建物の太陽熱集熱装置。
  2. 前記チャンバ内の空気を前記部屋へ吹き出すための吹出口を備え、
    前記放熱手段は、前記チャンバ内から前記吹出口へ向けた空気の流れを生じさせることで、前記蓄熱材に蓄えられた熱を当該蓄熱材から放出させ、その放出させた熱を前記吹出口より暖気として前記部屋に吹き出させる暖気供給手段であることを特徴とする請求項1に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  3. 前記吹出口は、前記チャンバに形成されており、そのチャンバの真上又は真下に位置する前記部屋に向けて該チャンバ内の空気を吹き出すものであることを特徴とする請求項2に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  4. 前記チャンバは、その内部空間として、前記蓄熱材が設けられた蓄熱空間部と、前記吹出口に通じる吹出空間部とを備え、
    前記チャンバ内においてそれら両空間部を連通する連通部には、前記両空間部の間での空気の流通を遮断する閉状態と、前記空気の流通を許可する開状態とに開閉動作可能とされた開閉部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  5. 前記暖気供給手段は、前記チャンバ内において前記連通部に設けられ、当該連通部を通じた前記蓄熱空間部から前記吹出空間部への空気の流れを生じさせるファン装置を備えることを特徴とする請求項4に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  6. 記チャンバは、前記建物の階間部分において、隣り合う下階ユニットにおける対向する天井大梁間の梁間スペースではなく、隣り合う上階ユニットにおける対向する床大梁間の梁間スペースに配設されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  7. 前記放熱手段により熱が放出される前記部屋は、トイレ、脱衣室又は浴室であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  8. 前記チャンバ内の空気を前記部屋へ吹き出すための吹出口を備え、
    前記放熱手段は、前記チャンバ内から前記吹出口へ向けた空気の流れを生じさせることで、前記蓄熱材に蓄えられた熱を当該蓄熱材から放出させ、その放出させた熱を前記吹出口より暖気として前記部屋に吹き出させる暖気供給手段であり、
    前記部屋の温度を検知する部屋温検知手段と、
    前記部屋温検知手段により検知された前記部屋の温度が所定温度以下である場合に、前記部屋への暖気の吹き出しを実施するよう前記暖気供給手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の太陽熱集熱装置。
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