JP5271767B2 - 冷暖房システム及び冷暖房方法 - Google Patents

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    • Y02B10/20Solar thermal

Description

本発明は、冷暖房システム及び冷暖房方法に関し、特にソーラーシステムハウスに好適な冷暖房システム及び冷暖房方法に関する。
特許文献1は、太陽エネルギーを利用して室内の温度環境の改善を図るソーラーシステムハウスを開示している。ソーラーシステムハウスは、屋根面と太陽電池モジュールとの間に設けられた屋根上通気層を備える。送風用ファン装置は、外気を屋根上通気層に取り入れ、そこから各室に供給する。
特開平9−184209号公報
本発明の目的は、省エネルギー化が実現される冷暖房システム及び冷暖房方法を提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による冷暖房システムは、2階以上の上層階(20)の第1部屋(21A)の床下の第1部屋床下空間(25A)に配置された第1蓄熱材(41A)と、地下又は半地下の蓄熱槽(15)と、第1送気システム(30)とを具備する。前記第1部屋の床(22A)に前記第1部屋内と前記第1部屋床下空間を連通する第1通気口(23A)が設けられる。前記第1送気システムは、屋根面(2)と太陽電池パネル(3)の間の屋根上空気通路(4)から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出す第1状態と、前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出す第2状態とをとる。
冷暖房を部屋ごとに行うことが可能であるため、省エネルギー化が実現される。
前記第1送気システムは、前記屋根上空気通路と前記蓄熱槽とを接続するメインダクト(31)と、前記メインダクトから分岐した空気吹き出しダクト(33A)と、前記空気吹き出しダクトに設けられたダンパ(39A)を備える。前記第1送気システムは、前記第1状態及び前記第2状態の各々において、前記空気吹き出しダクトを介して前記第1部屋床下空間に空気を吹き出す。
ダンパの開度を変更することで、部屋ごとの温度制御が可能である。
前記第1送気システムは、前記メインダクトに設けられたファン(35)を備える。前記ファンは、前記太陽電池パネルが発電した電力により駆動される。
ファンが太陽光発電電力により駆動されるため、更に省エネルギー化が図られる。
前記第1蓄熱材は潜熱蓄熱材である。
潜熱型の蓄熱材を用いることにより大量の蓄熱が可能となり、熱の損失も防がれる。
上記冷暖房システムは、前記上層階の第2部屋(21B)の床下の第2部屋床下空間(25B)に配置された第2蓄熱材(41B)を更に具備する。前記第2部屋の床(22B)に前記第2部屋内と前記第2部屋床下空間を連通する第2通気口(23B)が設けられる。前記第1部屋床下空間及び前記第2部屋床下空間は互いに仕切られている。前記第1送気システムは、前記第1状態において前記屋根上空気通路から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出し、前記第2状態において前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出す。
部屋ごとに空間が区切られているため、第1部屋(21A)と第2部屋(21B)との間で住人のプライバシーが確保される。
上記冷暖房システムは、ヒートポンプ給湯器(50)と、第2送気システム(60)とを更に具備する。前記ヒートポンプ給湯器は、外気から熱を奪う室外機(52)と、前記熱を用いて水を加熱する給湯タンク(51)とを備える。前記第2送気システムは、熱が奪われた前記外気を前記蓄熱槽に吹き出す。
したがって、ヒートポンプ給湯器(50)からの冷排熱を利用した冷房が可能である。
上記冷暖房システムは、前記蓄熱槽に配置される蓄熱ユニット(40)を更に具備する。前記蓄熱ユニットはキャスター(44)を備える。
キャスター(44)により、蓄熱槽(15)内の空気の通りみちの変化にあわせて蓄熱ユニット(40)の配置を変更することが容易である。
前記蓄熱ユニットは、前記キャスターが取り付けられた棚(42)と、蓄熱材(41)とを備える。前記棚は、複数の通気孔が形成された棚板(43)を備える。前記棚板に前記蓄熱材が載せられる。
したがって、蓄熱材(41)の下側においても蓄熱材(41)と空気との熱交換が確保される。
本発明による冷暖房方法は、屋根面(2)と太陽電池パネル(3)の間の屋根上空気通路(4)から取り込んだ空気を第1部屋床下空間(25A)に吹き出すステップと、地下又は半地下の蓄熱槽(15)から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出すステップとを具備する。前記第1部屋床下空間は、2階以上の上層階(20)の第1部屋(21A)の床下の空間である。前記第1部屋床下空間に第1蓄熱材(41A)が配置される。 前記第1部屋の床(22A)に前記第1部屋内と前記第1部屋床下空間を連通する第1通気口(23A)が設けられる。
冷暖房を部屋ごとに行うことが可能であるため、省エネルギー化が実現される。
上記冷暖房方法は、前記屋根上空気通路から取り込んだ空気を第2部屋床下空間(25B)に吹き出すステップと、前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出すステップとを更に具備する。前記第2部屋床下空間は、前記上層階の第2部屋(21B)の床下の空間である。前記第2部屋床下空間に第2蓄熱材(41B)が配置される。前記第2部屋の床(22B)に前記第2部屋内と前記第2部屋床下空間を連通する第2通気口(23B)が設けられる。前記第1部屋床下空間及び前記第2部屋床下空間は互いに仕切られている。
部屋ごとに空間が区切られているため、第1部屋(21A)と第2部屋(21B)との間で住人のプライバシーが確保される。
上記冷暖房方法は、ヒートポンプ給湯器(50)が外気から熱を奪うステップと、熱が奪われた前記外気を前記蓄熱槽に吹き出すステップとを更に具備する。
したがって、ヒートポンプ給湯器(50)からの冷排熱を利用した冷房が可能である。
上記冷暖房方法は、前記蓄熱槽内の空気の通りみちの変化にあわせて前記蓄熱槽内で蓄熱ユニット(40)の配置を変更するステップを更に具備する。
したがって、蓄熱ユニット(40)と空気とが確実に熱交換される。
本発明によれば、省エネルギー化が実現される冷暖房システム及び冷暖房方法が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷暖房システムの暖房状態を示す概略図である。 図2は、蓄熱ユニットを示す。 図3は、第1の実施形態に係る冷暖房システムの冷房状態を示す概略図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る冷暖房システムの一部を示す。
添付図面を参照して、本発明による冷暖房システム及び冷暖房方法を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る冷暖房システムを説明する。冷暖房システムが適用される建物1は、下層階10と、上層階20と、屋根面2と、屋根面2に設けられた太陽電池パネル3と、基礎コンクリート9と、断熱材7とを備える。太陽電池パネル3は、太陽からの光エネルギーを利用して発電を行う。発電された電力は、二次電池に貯えられてから、又は二次電池に貯えられずに直接に、建物1内で使用される。
以下、下層階10が1階、且つ、上層階20が2階の場合を説明するが、下層階10は地階でもよく、上層階20は3階以上であってもよい。
太陽電池パネル3は、屋根面2と太陽電池パネル3との間に間隔が設けられるように屋根面2を覆う。屋根面2と太陽電池パネル3との間に屋根上空気通路4が形成されている。屋根上空気通路4に外気を取り入れるための通気口5が屋根上空気通路4の軒側部分に設けられている。
下層階10の床12及び天井14の間が部屋11となっている。部屋11は、例えば、居間である。床12の下に床下空間としての蓄熱槽15が配置されている。床12には、部屋11内と蓄熱槽15を連通する通気口13が設けられている。通気口13は、例えばスリット状に形成されている。蓄熱槽15は、基礎コンクリート9及び床12の間に位置する。床12は地表面8より高く、基礎コンクリート9の上面6は地表面8より低い。断熱材7は、地表面8から深さHにわたって設けられている。深さHは、通常より深い1.5m〜2mであることが好ましい。断熱材7により、基礎コンクリート7は、地面の浅い部分と熱的に接続されず、地面の深い部分と熱的に接続される。蓄熱槽15に蓄熱ユニット40が配置される。下層階10が一階の場合、蓄熱槽15は半地下空間であり、下層階10が地階の場合、蓄熱槽15は地下空間である。
上層階20は、部屋21A及び21Bを含む。部屋21A及び21Bは、例えば、寝室又は子供部屋である。部屋21Aの床22Aの下に床下空間25Aが形成されている。床下空間25Aは、上層階20のすぐ下の階である下層階10の天井14と床22Aとの間に挟まれている。床22Aには、部屋21A内と床下空間25Aを連通する通気口23Aが設けられている。部屋21Bの床22Bの下に床下空間25Bが形成されている。床下空間25Bは、天井14と床22Bとの間に挟まれている。床22Bには、部屋21B内と床下空間25Bを連通する通気口23Bが設けられている。通気口23A及び23Bは、例えば、スリット状に形成されている。部屋21A及び21Bは、部屋21Aの壁24A及び部屋21Bの壁24Bによって互いに仕切られている。床下空間25A及び25Bは、区画壁26A及び26Bによって互いに仕切られている。床下空間25Aに蓄熱材41Aが配置され、床下空間25Bに蓄熱材41Bが配置される。
なお、部屋21A及び21Bが一つの壁によって互いに仕切られていてもよく、床下空間25A及び25Bが一つの区画壁によって互いに仕切られていてもよい。
第1の実施形態に係る冷暖房システムは、蓄熱槽15と、蓄熱材41A及び41Bと、送気システム30とを備える。送気システム30は、蓄熱槽15と屋根上空気通路4の棟側部分とを接続するメインダクト31と、バイパスダクト32と、空気吹き出しダクト33Aと、空気吹き出しダクト33Bと、ファン35と、ダンパ36〜38、39A、及び39Bとを備える。太陽電池パネル3が発電した電力を用いてファン35を駆動することが可能である。ダンパ36、ファン35、及びダンパ37はメインダクト31に設けられている。バイパスダクト32の一端が分岐部30aにおいてメインダクト31に接続され、バイパスダクト32の他端が分岐部30bにおいてメインダクト31に接続されている。ダンパ38はバイパスダクト32に設けられている。空気吹き出しダクト33A及び33Bは、分岐部30cにおいてメインダクト31から分岐している。空気吹き出しダクト33Aに空気吹き出し口34Aが形成され、空気吹き出しダクト33Bに空気吹き出し口34Bが形成されている。空気吹き出し口34A及び34Bは、それぞれ床下空間25A及び25Bに配置される。ダンパ39Aが空気吹き出しダクト33Aに設けられ、ダンパ39Bが空気吹き出しダクト33Bに設けられている。メインダクト31に沿って、ダンパ36よりも蓄熱槽15の近くに分岐部30aが位置し、分岐部30aよりも蓄熱槽15の近くにファン35が位置し、ファン35よりも蓄熱槽15の近くに分岐部30cが位置し、分岐部30cよりも蓄熱槽15の近くにダンパ37が位置し、ダンパ37よりも蓄熱槽15の近くに分岐部30bが位置する。
図2を参照して、蓄熱ユニット40を説明する。蓄熱ユニット40は、複数の蓄熱材41と、棚42と、棚42に取り付けられたキャスター44とを備える。棚42は、複数の棚板43を備える。各棚板43に蓄熱材41が載せられている。各蓄熱材41の上及び各棚板43の下には隙間が設けられているため、蓄熱材41と蓄熱槽15内の空気との熱交換が促進される。各棚板43には複数の通気孔が設けられている。そのため、蓄熱材41の下側においても蓄熱材41と空気との熱交換が確保される。棚板43として、メッシュやパンチングメタルプレートが例示される。蓄熱ユニット40がキャスター44を備えるため、蓄熱ユニット40は蓄熱槽15を容易に移動できる。
蓄熱材41、41A、及び41Bは、レンガのような顕熱型の蓄熱材であってもよいが、化学薬品系の潜熱型の蓄熱材であることが好ましい。潜熱型の蓄熱材を用いることにより大量の蓄熱が可能となり、熱の損失も防がれる。潜熱型の蓄熱材が融解及び凝固することにより、潜熱型の蓄熱材の温度変化をほとんど伴わずに大量の熱が出入りする。潜熱型の蓄熱材の融解温度及び凝固温度は、使用目的にあわせて設定することが可能である。例えば、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウムまたはパラフィンを含み、凝固温度が40℃程度、融解温度が42℃程度に設定された潜熱型の蓄熱材は、冬季の使用に好適である。異なる融解温度及び凝固温度に設定された潜熱型の蓄熱材を用意し、季節に応じて使い分けることが好ましい。
以下、本実施形態に係る冷暖房システムの動作を説明する。
はじめに、図1を参照して、冬季の晴れた日中に好適な動作を説明する。太陽電池パネル3は、太陽からの光エネルギーを利用して発電を行う。また、太陽電池パネル3は、太陽からの熱エネルギーを受けるために温度が高くなる。そこで、ダンパ36、37、39A、及び39Bが開き、ダンパ38が閉じた状態で、ファン35が動作する。外気が通気口5から屋根上空気通路4に取り入れられ、太陽電池パネル3との熱交換により暖められる。送気システム30は、太陽電池パネル3との熱交換で暖められた空気を屋根上空気通路4から取り込んで、蓄熱槽15、床下空間25A、及び床下空間25Bにそれぞれ温風として吹き出す。
蓄熱槽15に吹き出された温風は、蓄熱槽15を通って通気口13から部屋11内に吹き出す。これにより部屋11が暖房される。このとき、蓄熱槽15を通る温風と蓄熱ユニット40及び基礎コンクリート9とが熱交換し、蓄熱ユニット40及び基礎コンクリート9が蓄熱される。
床下空間25Aに吹き出された温風は、床下空間25Aを通って通気口23Aから部屋21内に吹き出す。これにより部屋21Aが暖房される。このとき、床下空間25Aを通る温風と蓄熱材41Aとが熱交換し、蓄熱材41Aが蓄熱される。床下空間25Bに吹き出された温風によっても、床下空間25Aに吹き出された温風の場合と同様に、部屋21Bが暖房され、蓄熱材41Bが蓄熱される。
したがって、ファン35を駆動するだけで部屋11、21A、及び21Bが暖房される。
冬季の夜間においては、蓄熱ユニット40に蓄熱された熱が放熱されて部屋11が暖房され、蓄熱材41Aに蓄熱された熱が放熱されて部屋21Aが暖房され、蓄熱材41Bに蓄熱された熱が放熱されて部屋21Bが暖房される。部屋11、21A、及び21Bごとに空間が区切られており、各部屋に対応して蓄熱材が設けられているため、ファン35を駆動しなくても部屋11、21A、及び21Bが暖房される。
次に、図3を参照して、夏季に好適な動作を説明する。この動作は、昼夜を問わず行われてもよい。夏季においては、蓄熱槽15の温度が外気温よりも低くなる。上面6で蓄熱槽15に接している基礎コンクリート9が、年間を通じて温度が一定の地面の深い部分と熱的に接続され、夏季に温度が上昇する地面の浅い部分と熱的に接続されないことが理由の一つである。そこで、ダンパ36及び37が閉じ、ダンパ38、39A、及び39Bが開いた状態で、ファン35が動作する。送気システム30は、蓄熱槽15から冷たい空気を取り込んで床下空間25A及び25Bにそれぞれ冷風として吹き出す。
床下空間25Aに吹き出された冷風は、床下空間25Aを通って通気口23Aから部屋21A内に吹き出す。これにより部屋21Aが冷房される。床下空間25Bに吹き出された冷風によっても、床下空間25Aに吹き出された冷風の場合と同様に、部屋21Bが冷房される。
部屋11は、部屋21A及び21Bからの戻り空気によって冷房される。戻り空気は、通気口13を通って蓄熱槽15に流入し、蓄熱ユニット40又は基礎コンクリート9との熱交換により冷却された後、送気システム30に取り込まれる。
したがって、ファン35を駆動するだけで部屋11、21A、及び21Bが冷房される。
本実施形態によれば、冷暖房を部屋ごとに行うことが可能であるため、省エネルギー化が実現される。仮に建物1内が連続した一つの空間となるように構成されている場合、廊下なども部屋と一緒に冷暖房されるため、冷暖房のエネルギーが余計に必要となる。
更に、部屋21Aと部屋21Bとの間で住人のプライバシーが確保される。
更に、送気システム30は、ダンパ39Aが設けられた空気吹き出しダクト33Aを介して床下空間25Aに温風及び冷風を吹き出し、ダンパ39Bが設けられた空気吹き出しダクト33Bを介して床下空間25Bに温風及び冷風を吹き出す。ダンパ39A及び39Bの開度を個別に変更することで、部屋21A及び21Bの温度を個別に制御することが可能である。
更に、蓄熱ユニット40がキャスター44により蓄熱槽15内を容易に移動できるため、蓄熱材41の交換作業が容易になる。また、蓄熱槽15内の空気の通りみちの変化にあわせて蓄熱ユニット40の配置を変更することも容易である。蓄熱ユニット40の配置を変更することで、蓄熱ユニット40と空気とが確実に熱交換される。なお、蓄熱材41A及び41Bを蓄熱ユニット40で置き換えることも有効である。
以上、部屋21A及び部屋21Bが同じ階に配置される場合を説明したが、部屋21Aと部屋21Bとが別の階に配置されていてもよい。
(第2の実施形態)
図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係る冷暖房システムを説明する。本実施形態に係る冷暖房システムは、第1の実施形態に係る冷暖房システムにヒートポンプ給湯器50及び送気システム60が追加されたものである。ヒートポンプ給湯器50は、外気から熱を奪う室外機52と、その熱を用いて水を加熱する給湯タンク51とを備える。
送気システム60は、室外機52と蓄熱槽15を接続するメインダクト61と、排気ダクト67と、ファン63と、フィルタ64と、ダンパ65及び66を備える。ファン63、フィルタ64、及びダンパ65はメインダクト61に設けられている。排気ダクト62は、分岐部61aにおいてメインダクト61から分岐している。排気ダクト62に排気口67が形成されている。ダンパ66は排気ダクト62に設けられている。メインダクト61に沿って、分岐部61aよりも蓄熱槽15の近くにファン63が位置し、ファン63よりも蓄熱槽15の近くにフィルタ64が位置し、フィルタ64よりも蓄熱槽15の近くにダンパ65が位置する。
本実施形態に係る冷暖房システムにおいては、以下の動作が追加される。
はじめに、冬季及び中間期に好適な動作を説明する。ヒートポンプ給湯器50が運転中のとき、ダンパ65が閉じ、ダンパ66が開いた状態である。このとき、蓄熱槽15が室外機52から遮断され、且つ、排気口67が室外機52に接続される。室外機52からの排気は、排気口67から大気中に放出され、蓄熱槽15に流入しない。
次に、夏季に好適な動作を説明する。ヒートポンプ給湯器50が運転中のとき、ダンパ65が開き、ダンパ66が閉じた状態で、ファン63が動作する。ヒートポンプ給湯器50の運転中、室外機52は外気から熱を奪う。送気システム60は、室外機52によって熱が奪われた外気を蓄熱槽15に冷風として吹き出す。この結果、蓄熱槽15内の空気が冷却され、且つ、蓄熱槽15に吹き出された外気により運ばれた冷熱が蓄熱ユニット40及び基礎コンクリート9に蓄熱される。蓄熱ユニット40及び基礎コンクリート9に蓄熱された冷熱は、ヒートポンプ給湯器50の停止中に放出されて蓄熱槽15内の空気を冷す。蓄熱槽15の冷たい空気は、上述したように、部屋11、21A、及び21Bの冷房に用いられる。ヒートポンプ給湯器50の冷排熱が冷房に用いられるため、省エネルギー化が実現される。
1…建物
2…屋根面
3…太陽電池パネル
4…屋根上空気通路
5…通気口
6…上面
7…断熱材
8…地表面
9…基礎コンクリート
10…下層階
11…部屋
12…床
13…通気口
14…天井
15…蓄熱槽
20…上層階
21A、21B…部屋
22A、22B…床
23A、23B…通気口
24A、24B…壁
25A、25B…床下空間
26A、26B…区画壁
30…送気システム
30a〜30c…分岐部
31…メインダクト
32…バイパスダクト
33A、33B…空気吹き出しダクト
34A、34B…空気吹き出し口
35…ファン
36〜38、39A、39B…ダンパ
40…蓄熱ユニット
41、41A、41B…蓄熱材
42…棚
43…棚板
44…キャスター
50…ヒートポンプ給湯器
51…給湯タンク
52…室外機
60…送気システム
61…メインダクト
61a…分岐部
62…排気ダクト
63…ファン
64…フィルタ
65、66…ダンパ
67…排気口

Claims (12)

  1. 2階以上の上層階の第1部屋の床下の第1部屋床下空間に配置された第1蓄熱材と、
    地下又は半地下の蓄熱槽と、
    第1送気システムと
    を具備し、
    前記第1部屋の床に前記第1部屋内と前記第1部屋床下空間を連通する第1通気口が設けられ、
    前記第1送気システムは、
    屋根面と太陽電池パネルの間の屋根上空気通路から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出す第1状態と、
    前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出す第2状態と
    をとる
    冷暖房システム。
  2. 前記第1送気システムは、
    前記屋根上空気通路と前記蓄熱槽とを接続するメインダクトと、
    前記メインダクトから分岐した空気吹き出しダクトと、
    前記空気吹き出しダクトに設けられたダンパと
    を備え、
    前記第1送気システムは、前記第1状態及び前記第2状態の各々において、前記空気吹き出しダクトを介して前記第1部屋床下空間に空気を吹き出す
    請求項1の冷暖房システム。
  3. 前記第1送気システムは、前記メインダクトに設けられたファンを備え、
    前記ファンは、前記太陽電池パネルが発電した電力により駆動される
    請求項2の冷暖房システム。
  4. 前記第1蓄熱材は潜熱蓄熱材である
    請求項1乃至3のいずれかに記載の蓄熱システム。
  5. 前記上層階の第2部屋の床下の第2部屋床下空間に配置された第2蓄熱材を更に具備し、
    前記第2部屋の床に前記第2部屋内と前記第2部屋床下空間を連通する第2通気口が設けられ、
    前記第1部屋床下空間及び前記第2部屋床下空間は互いに仕切られ、
    前記第1送気システムは、
    前記第1状態において前記屋根上空気通路から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出し、
    前記第2状態において前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出す
    請求項1乃至4のいずれかに記載の冷暖房システム。
  6. ヒートポンプ給湯器と、
    第2送気システムと
    を更に具備し、
    前記ヒートポンプ給湯器は、
    外気から熱を奪う室外機と、
    前記熱を用いて水を加熱する給湯タンクと
    を備え、
    前記第2送気システムは、熱が奪われた前記外気を前記蓄熱槽に吹き出す
    請求項1乃至5のいずれかに記載の冷暖房システム。
  7. 前記蓄熱槽に配置される蓄熱ユニットを更に具備し、
    前記蓄熱ユニットはキャスターを備える
    請求項1乃至6のいずれかに記載の冷暖房システム。
  8. 前記蓄熱ユニットは、
    前記キャスターが取り付けられた棚と、
    蓄熱材と
    を備え、
    前記棚は、複数の通気孔が形成された棚板を備え、
    前記棚板に前記蓄熱材が載せられる
    請求項7の冷暖房システム。
  9. 屋根面と太陽電池パネルの間の屋根上空気通路から取り込んだ空気を第1部屋床下空間に吹き出すステップと、
    地下又は半地下の蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第1部屋床下空間に吹き出すステップと
    を具備し、
    前記第1部屋床下空間は、2階以上の上層階の第1部屋の床下の空間であり、
    前記第1部屋床下空間に第1蓄熱材が配置され、
    前記第1部屋の床に前記第1部屋内と前記第1部屋床下空間を連通する第1通気口が設けられる
    冷暖房方法。
  10. 前記屋根上空気通路から取り込んだ空気を第2部屋床下空間に吹き出すステップと、
    前記蓄熱槽から取り込んだ空気を前記第2部屋床下空間に吹き出すステップと
    を更に具備し、
    前記第2部屋床下空間は、前記上層階の第2部屋の床下の空間であり、
    前記第2部屋床下空間に第2蓄熱材が配置され、
    前記第2部屋の床に前記第2部屋内と前記第2部屋床下空間を連通する第2通気口が設けられ、
    前記第1部屋床下空間及び前記第2部屋床下空間は互いに仕切られている
    請求項9の冷暖房方法。
  11. ヒートポンプ給湯器が外気から熱を奪うステップと、
    熱が奪われた前記外気を前記蓄熱槽に吹き出すステップと
    を更に具備する
    請求項9又は10の冷暖房方法。
  12. 前記蓄熱槽内の空気の通りみちの変化にあわせて前記蓄熱槽内で蓄熱ユニットの配置を変更するステップを更に具備する
    請求項9乃至11のいずれかに記載の冷暖房方法。
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