JP2019100110A - 輻射熱利用建築物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】輻射熱利用建築物には、断熱要素と、居室16と、連通空間12と、冷房用空調設備13と、暖房用空調設備14と、熱交換機能を有する換気設備15と、が設けられている。そして、冷房用空調設備13から吐出される冷気等を、連通空間12を通じて循環させ、居室16の構成要素からの輻射熱により居室16の温度調整を行う。熱交換機能を有する換気設備15が設けられていることにより、換気を行う際も、空調設備により暖められたり冷やされたりした空気の温度を変化させることを抑制できる。これにより輻射熱を利用した冷暖房を行いながらランニングコストを低く抑えることができる。
【選択図】図1
Description
また、熱源が床下空間に設置されていることから、暖められた空気は連通空間内を上昇することで、暖房については理想的な空気の流れを得ることができるものの、冷房については冷やされた空気が床下空間に滞留し、冷房が不十分になるという問題がある。
第2発明の輻射熱利用建築物は、第1発明において、前記屋根裏空間の空気を前記床下空間に向けて送風する第1送風設備と、前記床下空間の空気を前記屋根裏空間に向けて送風する第2送風設備と、が設けられていることを特徴とする。
第3発明の輻射熱利用建築物は、第2発明において、前記居室内の温度制御を行う制御装置が設けられ、該制御装置は、温度指示信号により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備を制御すると共に、前記冷房用空調設備を稼働した際には前記第2送風設備を稼働させ、前記暖房用空調設備を稼働した際には前記第1送風設備を稼働させることを特徴とする。
第4発明の輻射熱利用建築物は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて、前記輻射熱利用建築物の屋根には、太陽光発電設備が設けられており、該太陽光発電設備で発電された電気により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備が稼働していることを特徴とする。
第5発明の輻射熱利用建築物は、第1発明から第4発明のいずれかにおいて、前記居室の居室内壁を支持する内壁用支柱の上側に、前記連通空間を塞ぐようにグラスウールが備えられていることを特徴とする。
第2発明によれば、屋根裏空間の空気を床下空間に向けて送風する第1送風設備が設けられていることにより、床下空間にある暖房用空調設備に向けて空気を循環させることができる。また、床下空間の空気を屋根裏空間に向けて送風する第2送風設備が設けられていることにより、屋根裏空間にある冷房用空調設備に向けて空気を循環させることができる。よって、温まった空気および冷えた空気のいずれに対しても、理想的な空気の流れを作ることを補助することができ、冷暖房時のいずれの場合でも、より効率的な温度調整を行うことができる。
第3発明によれば、制御装置が冷房用空調設備を稼働した際には、第2送風設備により床下空間の空気を屋根裏空間へ送風し、暖房用空調設備を稼働した際には、第1送風設備により屋根裏空間の空気を床下空間へ送風することで、居住者が複雑な操作をすることなく、効率的な温度調整を行うことができる。
第4発明によれば、太陽光発電設備で発電された電気により空調設備を稼働させることにより、空調に必要なランニングコストをさらに低く抑えることができる。輻射熱利用建築物では、24時間空調を止めることなく運転することを前提としているため、太陽光発電設備の稼働により、より効果的にランニングコストを低く抑えることができる。
第5発明によれば、居室の居室内壁を構成する内壁用支柱の上側にグラスウールが備えられていることにより、グラスウールが火災の延焼を防ぐことができる。よって、火災の延焼を防ぐ構造として、規格で定められている省令準耐火構造でありながら、グラスウールの通気性により、空気の流れを確保することができる。
図1、図2は、本発明の第1実施形態に係る、輻射熱利用建築物である戸建住宅10の正面方向からの断面模式図である。図1、図2内の矢印は、空気の流れ方向を指しており、図1は冷房時の空気の流れを示しており、図2は暖房時の空気の流れを示している。
第1実施形態での空気の流れについて説明する。外気の気温が高いシーズンの夏場は、冷房が使用され、図1に示すように断熱空間内を空気が流れる。すなわち、冷房用空調設備13から吐出された冷気は、屋根裏空間17から、居室16と断熱要素との間の連通空間12および居室16同士の間の空間である連通空間12を通り、床下空間18へ移動する。このように冷気が移動することで、居室16を構成する居室内壁30、居室内床31、居室内天井32等が冷やされ、これらからの輻射熱により居室16の温度調整が行われる。
図5には、本実施形態の輻射熱利用建築物の制御ブロック図を示す。制御装置22は居室16内の温度制御を行う装置である。制御装置22に対して、主に入力信号を送信する要素を左側に、主に出力信号を出力する要素を右側に記載する。この制御装置22には、液晶画面等の入出力装置23が電気的に接続している。制御装置22は、居室16内に備えられており、居住者は入出力装置23から所望の温度を入力する。
12 連通空間
13 冷房用空調設備
14 暖房用空調設備
15 換気設備
16 居室
17 屋根裏空間
18 床下空間
19 太陽光発電設備
20 第1送風設備
21 第2送風設備
22 制御装置
30 居室内壁
31 内壁用支柱
35 グラスウール
第2発明の輻射熱利用建築物は、第1発明において、前記床下空間に隣接する前記居室にのみ、前記暖気または前記冷気が給気されていることを特徴とする。
第3発明の輻射熱利用建築物は、第1発明または第2発明において、前記屋根裏空間の空気を前記床下空間に向けて送風する第1送風設備と、前記床下空間の空気を前記屋根裏空間に向けて送風する第2送風設備と、が設けられており、前記居室内の温度制御を行う制御装置が設けられ、該制御装置は、温度指示信号により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備を制御すると共に、前記冷房用空調設備を稼働した際には前記第2送風設備を稼働させ、前記暖房用空調設備を稼働した際には前記第1送風設備を稼働させることを特徴とする。
第4発明の輻射熱利用建築物は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて、前記輻射熱利用建築物の屋根には、太陽光発電設備が設けられており、該太陽光発電設備で発電された電気により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備が稼働していることを特徴とする。
第5発明の輻射熱利用建築物は、第1発明から第4発明のいずれかにおいて、前記居室の居室内壁を支持する内壁用支柱の上側に、前記連通空間を塞ぐようにグラスウールが備えられていることを特徴とする。
第3発明によれば、屋根裏空間の空気を床下空間に向けて送風する第1送風設備が設けられていることにより、床下空間にある暖房用空調設備に向けて空気を循環させることができる。また、床下空間の空気を屋根裏空間に向けて送風する第2送風設備が設けられていることにより、屋根裏空間にある冷房用空調設備に向けて空気を循環させることができる。よって、温まった空気および冷えた空気のいずれに対しても、理想的な空気の流れを作ることを補助することができ、冷暖房時のいずれの場合でも、より効率的な温度調整を行うことができる。また、制御装置が冷房用空調設備を稼働した際には、第2送風設備により床下空間の空気を屋根裏空間へ送風し、暖房用空調設備を稼働した際には、第1送風設備により屋根裏空間の空気を床下空間へ送風することで、居住者が複雑な操作をすることなく、効率的な温度調整を行うことができる。
第4発明によれば、太陽光発電設備で発電された電気により空調設備を稼働させることにより、空調に必要なランニングコストをさらに低く抑えることができる。輻射熱利用建築物では、24時間空調を止めることなく運転することを前提としているため、太陽光発電設備の稼働により、より効果的にランニングコストを低く抑えることができる。
第5発明によれば、居室の居室内壁を構成する内壁用支柱の上側にグラスウールが備えられていることにより、グラスウールが火災の延焼を防ぐことができる。よって、火災の延焼を防ぐ構造として、規格で定められている省令準耐火構造でありながら、グラスウールの通気性により、空気の流れを確保することができる。
また、居室の居室内壁を構成する内壁用支柱の上側にグラスウールが備えられていることにより、グラスウールが火災の延焼を防ぐことができる。よって、火災の延焼を防ぐ構造として、規格で定められている省令準耐火構造でありながら、グラスウールの通気性により、空気の流れを確保することができる。
Claims (5)
- 外気と断熱された断熱空間を形成するための断熱要素と、
前記断熱空間の中に形成された居室と、
該居室と前記断熱要素との間または前記居室同士の間の空間の少なくともいずれか一方で、前記居室の外側の空気を上下に連通させる連通空間と、
前記断熱空間の上部の屋根裏空間に備えられている冷房用空調設備と、
前記断熱空間の下部の床下空間に備えられている暖房用空調設備と、
前記断熱空間に備えらえており、熱交換機能を有する換気設備と、が設けられ、
前記冷房用空調設備から吐出される冷気、または前記暖房用空調設備から吐出される暖気のいずれかを前記連通空間を通じて循環させ、前記居室の構成要素からの輻射熱により前記居室の温度調整を行う、
ことを特徴とする輻射熱利用建築物。 - 前記屋根裏空間の空気を前記床下空間に向けて送風する第1送風設備と、
前記床下空間の空気を前記屋根裏空間に向けて送風する第2送風設備と、が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の輻射熱利用建築物。 - 前記居室内の温度制御を行う制御装置が設けられ、
該制御装置は、温度指示信号により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備を制御するとともに、
前記冷房用空調設備を稼働した際には前記第2送風設備を稼働させ、前記暖房用空調設備を稼働した際には前記第1送風設備を稼働させる、
ことを特徴とする請求項2記載の輻射熱利用建築物。 - 前記輻射熱利用建築物の屋根には、太陽光発電設備が設けられており、
該太陽光発電設備で発電された電気により、前記冷房用空調設備または前記暖房用空調設備が稼働している、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の輻射熱利用建築物。 - 前記居室の居室内壁を支持する内壁用支柱の上側に、前記連通空間を塞ぐようにグラスウールが備えられている、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の輻射熱利用建築物。
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CN114658135A (zh) * | 2022-04-19 | 2022-06-24 | 北京首钢建设集团有限公司 | 一种节能型装配式建筑墙体 |
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