JP6148385B2 - アルミニウム構造部材 - Google Patents

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Description

本発明は、アルミニウム構造部材に関する。
自動車の構造材には、鋼材、アルミニウム材等の展伸材(パイプ、板プレス成形品)が多く用いられている。インストルメントパネル(インパネ)レインフォースメント等の一部の構造部材には、大径部から小径部へと形状変化する場所(形状変化部)がある。このような形状変化部を持つ部材を展伸材で形成する場合には、径の異なる筒状部材を連結具によって継ぎ足して連結する方法(特許文献1)、パイプ部材の端部を縮径して小径のパイプ材とオーバーラップさせて締結する方法(特許文献2)が採用されている。また、この形状変化部を鋳物で成形し、パイプ部材と接着剤又は溶接で接合する方法も提案されている(特許文献3)。更に、アルミニウム合金押出材からなる中空部材の端部をアルミニウム合金で鋳ぐるんで一体化した鋳造構造体も提案されている(特許文献4)。
特開2001−253368号 特開2005−306083号 特開2008−127010号 特開2004−344955号
しかしながら、このような形状変化部を展伸材のみで作製する場合、複数の加工工程を経て所定の形状にしなければならず、生産性に劣る場合がある。更に展伸材は塑性加工により成形できる形状に限界があるため、部材形状設計の自由度に劣るという問題がある。
また、重量の増加を抑えつつ構造材を部分的に補強するため、形状変化部に補強部材を入れる場合があるが、形状変化している箇所には、このような補強部材も形状変化部に沿った形状に作製しなければならない。そのため、補強部材の製造が難しく、更に補強部材を精度よく所定の位置に配置することが難しいという問題がある。
一方、鋳物部材の場合は、複雑な形状であっても1回の鋳込みにより所的の形状を形成することができるため、生産性に優れる。しかし、鋳物部材を他の部材と接合するためには、取付精度を出すための取付面を形成する必要があるため、切削工程が必須となり生産性の向上を図ることが難しい。また、鋳物部材は薄肉部の形成が難しく、大型部材を作製することが難しいため、大型部材では鋳物部材と展伸材を接合して用いることがある。鋳物部材と展伸材との接合は、鋳物内部に存在する気孔(巣)により溶接することができないため、接着剤による接合やボルト等による機械的締結手段により接合する必要がある。
接着剤を用いて接合する場合、所定の接合部強度を得ることが難しく、特に経年劣化により接合強度が低下するという問題がある。また、接着剤塗布後から接着剤の樹脂が硬化するまで、取付位置を維持するための治具へのセッティングが必要となるため施工性に劣る。また、機械的締結手段によつ接合する場合、構造全体の重量が増加すると共に、製造に手間がかかるという問題がある。
また、特許文献4に記載の構造体では、端部にアルミ溶湯が流入するのを防ぐため、流入抑制手段を設けているが、この流入抑制手段の周辺では溶湯の流れ(湯回り)が悪くなる。そのため、接合部において中空部材と鋳物部材とが密着しない隙間部が生じる可能性がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、部材形状設計の自由度と施工性に優れるアルミニウム構造部材を提供することにある。
本発明は下記構成からなる。
アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム展伸材と、該アルミニウム展伸材を鋳ぐるんだ状態で接合するアルミニウム合金鋳物と、を備えるアルミニウム構造部材であって、
前記アルミニウム展伸材は、前記アルミニウム合金鋳物から一部を外部に突出させた接合部を有し、前記アルミニウム合金鋳物の積層部において、前記アルミニウム展伸材が溶融する溶融接合部が形成され、
前記アルミニウム展伸材と前記アルミニウム合金鋳物熱処理型合金であり、
前記アルミニウム合金鋳物が前記アルミニウム展伸材を鋳ぐるんだ状態での、前記アルミニウム展伸材のビッカース硬度と前記アルミニウム合金鋳物のビッカース硬度、及び前記アルミニウム展伸材の前記積層部における前記溶融接合部のビッカース硬度が、60以上であることを特徴とするアルミニウム構造部材。
本発明に係るアルミニウム構造部材によれば、長手方向に大径から小径へ変化する等の形状変化が大きい部材の部材形状設計の自由度を高めることができ、更に施工性を高めることができる。
本発明の実施形態を説明するための図で、第1構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図1Aの平面図である。 図1AのA−A線断面図である。 第2構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図2AのB−B線断面図である。 第3構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図3AのC−C線断面図である。 第4構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図4AのD−D線断面図である。 第5構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図5AのE−E線断面図である。 第6構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図6AのF−F線断面図である。 第7構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図7AのG−G線断面図である。 第8構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図8AのH−H線断面図である。 第9構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図9AのI−I線断面図である。 第10構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図10AのJ−J線断面図である。 第11構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 第12構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図12AのK−K線断面図である。 第13構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 第14構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図14AのL−L線断面図である。 貫通孔を設けたアルミニウム展伸材の表裏面をアルミニウム合金鋳物で鋳ぐるんだ状態の断面図である。 貫通孔を設けたアルミニウム展伸材の片面側のみをアルミニウム合金鋳物で鋳ぐるんだ状態の断面図である。 第15構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図16AのM−M線断面図である。 第15構成例のアルミニウム構造部材の内部に配置されたアルミニウム合金鋳物部を軸方向の一方から見た側面図である。 図17Aのアルミニウム合金鋳物部の変形例を示す側面図である。 第16構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図18AのO−O線断面図である。 第17構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図19AのP−P線断面図である。 第18構成例のアルミニウム構造部材の斜視図である。 図20AのR−R線断面図である。 アルミニウム構造部材の鋳ぐるみ部の変形例を示す正面図である。 アルミニウム構造部材の鋳ぐるみ部における他の変形例を示す側面図である。 第20構成例のアルミニウム構造部材を用いたインストルメントパネルレインフォースメント構造を車室内側から見た概略正面図である。 硬度変化の評価に用いたアルミニウム構造部材の斜視図である。 図23AのU−U線断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1構成例>
図1Aは本発明の実施形態を説明するための図で、第1構成例のアルミニウム構造部材の斜視図、図1Bは図1Aの平面図、図1Cは図1AのA−A線断面図である。
アルミニウム構造部材100は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム展伸材11が、アルミニウム合金鋳物13で鋳ぐるまれている。アルミニウム展伸材11を鋳ぐるんだアルミニウム合金鋳物13は、アルミニウム展伸材11を接合する鋳ぐるみ部15を形成する。アルミニウム展伸材11は、その一部が、アルミニウム合金鋳物13から外部に突出した接合部17を備える。
アルミニウム展伸材11は、アルミニウム圧延材、押出材、鍛造材である。アルミニウム展伸材11は、例えば板やパイプ(丸パイプ、角パイプ、異形パイプ)として作製できる。アルミニウム展伸材11は、鋳物材のように材料内に空孔(巣)等の鋳物欠陥が存在しないため、溶接性に優れると共に寸法精度に優れる。鋳物では、接合部17における接合面の寸法精度を出すために、切削加工が必要となる。これに対し、アルミニウム展伸材11は、鋳物のように機械加工(切削加工)により接合面を形成しなくても、展伸材自体の高い寸法精度を利用して、高い寸法精度の接合部17を得ることができる。
一方、部材を様々な形状(例えば、丸形、角形、テーパ形状、リブ付形状等)で構成する場合は、展伸材を複数の工程で成形するよりも、溶湯を鋳型に流し込んで一体的に形成するアルミニウム合金鋳物13の方が成形しやすい。例えば、アルミニウム合金鋳物13を、エンジンのシリンダヘッド、クランクケース等の複雑な形状であっても容易に成形できる。また、アルミニウム合金鋳物13にすることで、一体構造物として剛性の高いものを比較的安価に作製できる。本構成においては、精度の高い展伸材に沿ってアルミニウム合金の溶湯を流動させ、展伸材をアルミニウム合金で鋳ぐるむため、他の被接合部材との接合部に高い寸法精度で接合可能で、且つ形状設計の自由度の高いアルミニウム合金構造部材を簡単な工程で作製できる。
また、アルミニウム構造部材100は、アルミニウム展伸材11とアルミニウム合金鋳物13との融点に差がある材種を適宜組み合わせたり、アルミニウム展伸材11の厚みを適宜組み合わせたりして鋳造することで、アルミニウム展伸材11とアルミニウム合金鋳物13の溶け込み深さを調整できる。この際、アルミニウム展伸材11の表面を殆ど溶かさないブレージング接合状態にすることでも良いが、より好ましくは、アルミニウム展伸材11の厚み方向にアルミニウム合金鋳物13の溶湯と溶け込ませた溶融部を形成することで、より高い接合強度の構造部材を得ることができる。
アルミニウム展伸材11の材質としては、AA6000系合金、5000系合金、7000系合金、3000系合金、2000系合金等の各種合金材が使用可能である。
アルミニウム展伸材、アルミニウム合金鋳物の少なくとも一方が2000系、6000系、7000系の熱処理型合金の場合は、アルミニウム合金をアルミニウム展伸材に鋳ぐるんだ後に、固溶化処理(溶体化処理)と時効処理を施すとよい。
溶体化処理と時効処理は、以降に説明する各構成例のアルミニウム構造部材に適用できる。各構成例のいずれもアルミニウム構造部材の強度(硬度)が向上して、被接合部材とのより強固な接合強度が得られる。特に、ビッカース硬度Hvが60以上であれば、必要十分なアルミニウム構造部材の強度となり、高い信頼性が得られる。
アルミニウム展伸材11は、板材に限らず、押出形材(パイプ材や、中空、中実、異形断面の形材)、鍛造材(板材、リブ付材)であってもよい。アルミニウム展伸材11は、その表面にブラスト処理、エッチング処理、ブラシ研磨処理等の各種表面処理を施してもよい。これにより、アルミニウム展伸材11の表面の有機物が除去され、アルミニウム展伸材11とアルミ溶湯との親和性(アルミニウム溶湯の濡れ性)が高められる。
鋳ぐるみに用いるアルミニウム合金鋳物13の材質としては、AC4C、AC4CH、AC2B(JIS H 5202)、又はADC12(JIS H 5302)等が使用可能である。
アルミニウム合金鋳物13の鋳込みは、ダイカスト、高圧鋳造等の金型鋳造、重力鋳造等の砂型鋳造の各種鋳造方法を適宜使用できる。この際、金型又は砂型内にアルミニウム展伸材11を、その一部がアルミニウム合金鋳物13から突出するようにセットして鋳造することにより、本構成例のアルミニウム構造部材100が得られる。
また、複数の部材が接合される際、各部材同士の間に隙間が生じ、この隙間に水分が浸入して腐食を促進することがある。しかし、本構成のアルミニウム構造部材100においては、アルミニウム合金鋳物13がアルミニウム展伸材11を鋳ぐるんで構成される。そのため、アルミニウム展伸材11がアルミニウム合金鋳物により隙間なく覆われて、水分の浸入が阻止される。その結果、腐食の発生を抑制できる。
上記構成のアルミニウム構造部材100によれば、寸法精度の高いアルミニウム展伸材と形状自由度の高いアルミニウム合金鋳物との組み合わせにより、部材形状の設計自由度が高められる。また、接着剤による接合やボルト等による機械的締結手段を用いることなく被接合部材との接合が行えるため、施工性が高められる。
<第2構成例>
図2Aは第2構成例のアルミニウム構造部材110の斜視図、図2Bは図2AのB−B線断面図である。なお、以降の説明においては、同一の部材や対応する部材に対しては、同一の符号を付与することで、その説明を簡略化又は省略する。
本構成のアルミニウム構造部材110は、アルミニウム展伸材11の一方の片面側がアルミニウム合金鋳物13によって鋳ぐるまれている。アルミニウム展伸材11を鋳ぐるむアルミニウム合金鋳物13は、鋳ぐるみ部15を形成する。本構成のアルミニウム展伸材11は、他方の片面がアルミニウム合金鋳物13から露出した露出面19となる。アルミニウム展伸材11は、片面(図2Aの下面21)の一部分と、下面21に隣接する一対の平行な側面23と、この一対の側面23に挟まれる端面25とがアルミニウム合金鋳物13に鋳ぐるまれる。
このように、アルミニウム展伸材11は、その板厚方向の表裏両面や、側面及び端面を同時に鋳ぐるみ部15を設けた構成とする他に、アルミニウム展伸材11の一部のみに鋳ぐるみ部15を設けた構成としてもよい。
本構成のアルミニウム構造部材110によれば、アルミニウム展伸材11の一面がアルミニウム合金鋳物13に覆われることなく露出しているので、このアルミニウム合金鋳物13の露出部分(面)に他の被接合部材を溶接等により接合できる。その場合、この露出部分の広い面を用いて、他の被接合部材と重ね継手、T字継手等を様々な方向に接続できる。また、本構成によれば、アルミニウム展伸材11の寸法精度をそのまま活かすことができ、切削加工を施さなくても被接合部材との平行度を容易に高められる。そのため、露出部分をボルト等の機械締結用の接合面として利用することもできる。よって、工程の簡略化が可能となる。
なお、アルミニウム構造部材110は、アルミニウム展伸材11の露出部分(露出面)の高さが、アルミニウム合金鋳物13の表面の高さと同じレベルであってもよく、アルミニウム合金鋳物13の表面から突出していても、アルミニウム合金鋳物13の表面から凹んだ状態で配置されていてもよい。
<第3構成例>
図3Aは第3構成例のアルミニウム構造部材120の斜視図、図3Bは図3AのC−C線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材120は、アルミニウム展伸材11のコーナー部に面取部27を設けている他は、図2Aに示すアルミニウム構造部材110と同様の構成である。面取部27は、アルミニウム展伸材11の露出面19と、一対の平行な側面23及び端面25との境界となるコーナー部に切削又は研磨することによって形成される。面取部27は、R面取、C面取のいずれであってもよい。
本構成のアルミニウム構造部材120によれば、アルミニウム展伸材11に面取部27を形成することにより、アルミニウム合金鋳物13の鋳込み時における溶湯の湯回りを良好にできる。アルミニウム構造部材120では、湯回りが良好となることで、アルミニウム展伸材11とアルミニウム合金鋳物13との間に隙間が生じにくくなる。また、アルミニウム合金鋳物13は、アルミニウム展伸材11の面取部27を覆って形成される。そのため、アルミニウム構造部材120は、上記の第2構成例に示すアルミニウム構造部材110よりもアルミニウム展伸材11の露出面19に垂直な方向に抜けにくくなり、ねじり剛性も向上する。
<第4構成例>
図4Aは第4構成例のアルミニウム構造部材130の斜視図、図4Bは図4AのD−D線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材130は、1枚のアルミニウム展伸材11がアルミニウム合金鋳物13の鋳ぐるみ部15から2箇所で突出して接合部17となっている。図示のアルミニウム合金鋳物13は、簡素な形状例であるが、実際には、例えばアルミニウム合金鋳物13の基材にボルト固定部や補強用リブ、ボルト穴を備える複雑な形状に作製することもできる。
本構成のアルミニウム構造部材130によれば、アルミニウム展伸材11をアルミニウム合金鋳物13で鋳ぐるみ、アルミニウム合金鋳物13から突出した一対の接合部17のそれぞれに被接合部材を接合することで、一対の被接合部材が共通に接合される。そのため、一対の被接合部材を、高精度に位置決めされた状態に接合でき、接合精度が高められる。
<第5構成例>
図5Aは第5構成例のアルミニウム構造部材140の斜視図、図5Bは図5AのE−E線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材140は、図4Aに示したアルミニウム構造部材130におけるアルミニウム展伸材11の片面を露出面19とした他は、アルミニウム構造部材130と同様の構成である。アルミニウム展伸材11は、片面(図5Bの下面21)の一部分と、下面21に隣接する一対の平行な側面23とがアルミニウム合金鋳物13の鋳ぐるみ部15に鋳ぐるまれる。
本構成のアルミニウム構造部材140によれば、アルミニウム展伸材11の一面がアルミニウム合金鋳物13の表面に露出しているので、このアルミニウム合金鋳物13の露出部分(面)に被接合部材を溶接等によって接合できる。また、アルミニウム展伸材11の寸法精度をそのまま活かすことができ、構造部材の組み立てがしやすくなる。特に、アルミニウム構造部材140は、アルミニウム展伸材11の長尺方向両端がアルミニウム合金鋳物13から突出するので、被接合部材との接合部17を大面積で得ることができる。
<第6構成例>
図6Aは第6構成例のアルミニウム構造部材150の斜視図、図6Bは図6AのF−F線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材150は、図5Aに示したアルミニウム構造部材140における、アルミニウム展伸材11に面取部27を設けた他は、アルミニウム構造部材140と同様の構成である。面取部27は、アルミニウム展伸材11の露出面19と一対の平行な側面23との境界におけるコーナー部を、切削又は研磨することによって形成される。面取部27は、R面取、C面取のいずれであってもよい。
本構成のアルミニウム構造部材150によれば、アルミニウム展伸材11に面取部27を形成することにより、アルミニウム合金鋳物13の鋳込み時における溶湯の湯回りを良好にできる。また、アルミニウム構造部材150は、アルミニウム合金鋳物13の鋳ぐるみ部15がアルミニウム展伸材11の面取部27を覆って形成される。そのため、アルミニウム構造部材150は、上記の第5構成例に示すアルミニウム構造部材140よりもアルミニウム展伸材11の露出面19に垂直な方向に抜けにくくなり、ねじり剛性も高められる。
<第7構成例>
図7Aは第7構成例のアルミニウム構造部材160の斜視図、図7Bは図7AのG−G線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材160は、アルミニウム鋳物の中に複数のアルミニウム展伸材11,29が鋳込まれる。アルミニウム展伸材11とアルミニウム展伸材29とは、互いに隙間Cを有して平行に重ねられ、アルミニウム展伸材11の端面25側の一端部と、アルミニウム展伸材29の端面31側の一端部とが、鋳ぐるみ部15の内側に配置される。
アルミニウム展伸材11,29の一端部の端面25,31と反対側の他端部は、アルミニウム合金鋳物13の外側に突出して接合部17となる。
上記構成のアルミニウム構造部材160は、互いに異なる任意の位置に設けられる複数のアルミニウム展伸材11,29が、アルミニウム合金鋳物13からなる鋳ぐるみ部15によって接合する継手部として機能する。
アルミニウム合金鋳物13は、アルミニウム展伸材11,29の一端側をそれぞれ鋳ぐるむと同時に、一端側同士の間の隙間Cにも充填される。これにより、複数のアルミニウム展伸材11,29とアルミニウム合金鋳物の接合面積が大きくなり、アルミニウム展伸材11,29双方を高強度に接合できる。その結果、アルミニウム構造部材160全体の強度が向上する。また、アルミニウム展伸材11,29を互いに離れた位置に配置できるため、例えば軸芯の位置や方向が異なる展伸材同士を接合する場合等に用いることで、継手設計の自由度が高く、強度の高い継手部が簡単に得られる。また、平板状の展伸材同士の接合に限らず、径が異なるパイプ状の展伸材の外周面同士を軸芯をずらして接合する場合にも適用可能である。
<第8構成例>
図8Aは第8構成例のアルミニウム構造部材170の斜視図、図8Bは図8AのH−H線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材170は、図7Aに示したアルミニウム構造部材160におけるアルミニウム展伸材11,29のそれぞれ背面側となる片面が露出面19,33となっている。アルミニウム展伸材11は、片面(図8Bの上面35)の一部分と、上面35に隣接する一対の平行な側面23と、端面25とがアルミニウム合金鋳物13の鋳ぐるみ部15に鋳ぐるまれる。アルミニウム展伸材29は、片面(図8Bの下面21)の一部分と、下面21に隣接する一対の平行な側面37と、端面31とがアルミニウム合金鋳物13の鋳ぐるみ部15に鋳ぐるまれる。アルミニウム展伸材11,29は、厚み方向に隙間Cを有して配置され、その隙間C内にアルミニウム合金鋳物13が充填される。
本構成のアルミニウム構造部材170によれば、それぞれの露出面19,33を被接合部材との取付面として利用できる。その場合、被接合部材との接合面積が大きくなり、接合強度を向上できる。また、露出面19,33を互いに平行な面にしておくことで、被接合部材同士の平行度を高めることができる。
<第9構成例>
図9Aは第9構成例のアルミニウム構造部材180の斜視図、図9Bは図9AのI−I線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材180は、矩形板状のアルミニウム展伸材11の中央部分が、アルミニウム合金鋳物13によって鋳ぐるまれる。アルミニウム展伸材11は、一方向の両端が、鋳ぐるみ部15から突出した接合部17となる。鋳ぐるみ部15には、このアルミニウム展伸材11の一方向と垂直な方向に、他のアルミニウム展伸材29が配置されて、共に鋳ぐるまれる。アルミニウム展伸材29は、アルミニウム展伸材11との間に隙間Cを空けた状態で、一端側が鋳ぐるみ部15に鋳ぐるまれている。
本構成のアルミニウム構造部材180によれば、例えば、アルミニウム展伸材11の接合部17Aを、アルミニウム合金鋳物13の基材に接合し、アルミニウム展伸材29の接合部17Bを被接合部材に接合することで、基材と被接合部材との接合面同士が垂直な位置関係となるように、双方の部材を連結できる。
<第10構成例>
図10Aは第10構成例のアルミニウム構造部材190の斜視図、図10Bは図10AのJ−J線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材190は、矩形板状のアルミニウム展伸材11の図10Bに示す下面21が、アルミニウム合金鋳物13によって鋳ぐるまれる。つまり、アルミニウム展伸材11は、図10Bにおける上面が露出面19となる。また、アルミニウム展伸材11は、長手方向の両端が、鋳ぐるみ部15から突出した接合部17となる。鋳ぐるみ部15には、このアルミニウム展伸材11の板面に垂直な方向で他のアルミニウム展伸材29が鋳ぐるまれる。アルミニウム展伸材29は、一端側がアルミニウム展伸材11との間に隙間Cを空けて配置され、鋳ぐるみ部15に鋳ぐるまれる。このアルミニウム展伸材29は、鋳ぐるみ部15から外側向けて露出した面(図10Bにおける右側面)が露出面33となっている。
本構成のアルミニウム構造部材190によれば、アルミニウム展伸材11、アルミニウム展伸材29のそれぞれ片側面の全てが露出面19,33とされ、大面積の接合部17が得られる。また、アルミニウム構造部材190は、アルミニウム展伸材11とアルミニウム展伸材29とを直交させたT字形継手39を形成する。アルミニウム構造部材190は、このT字形継手39を、被接合部材の出隅部に接合することで、被接合部材との接合面積を増大でき、高い接合強度が得られる。
<第11構成例>
図11は第11構成例のアルミニウム構造部材200の斜視図である。
本構成のアルミニウム構造部材200は、図1に示すアルミニウム構造部材100と同様の構成であり、鋳ぐるみ部15から突出するアルミニウム展伸材11の接合部17の先端に、被接合部材41が溶接部43を介して接合されている。
アルミニウム展伸材11の接合部17には、その先端が傾斜面で形成され、この傾斜面と被接合部材41が有する先端傾斜面とを突き合わせることで、開先が形成される。
アルミニウム展伸材11の溶接は、例えば溶け込みの深いMIG溶接が使用できる。MIG溶接は、アルミニウム合金においてはシールドガスに純アルゴンが用いられ、アークによるクリーニング作用によって母材表面の酸化被膜を除去しながら進められ、溶融部に溶加材を加えながら溶接される。
本構成のアルミニウム構造部材200によれば、接合部17を被接合部材41との突き合わせ溶接用に利用でき、これにより、接合部17となる部位を更に延長することができる。
<第12構成例>
図12Aは第12構成例のアルミニウム構造部材210の斜視図、図12Bは図12AのK−K線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材210は、鋳ぐるみ部15から突出するアルミニウム展伸材11の接合部17に、被接合部材41が板厚方向に重ねられて抵抗スポット溶接される。溶接面と反対側となる接合部17及び被接合部材41の片側面には、それぞれ溶接痕45が現れる。溶接箇所の数、位置は、必要とされる強度によって任意に設定できる。
本構成のアルミニウム構造部材210によれば、アルミニウム展伸材11の接合部17を、被接合部材41と重ね合わせてスポット溶接するスポット溶接用に利用でき、これにより、接合部17となる部位を更に延長することができる。
<第13構成例>
図13は第13構成例のアルミニウム構造部材220の斜視図である。
本構成のアルミニウム構造部材220は、鋳ぐるみ部15から突出するアルミニウム展伸材11の接合部17に、被接合部材41が板厚方向に重ねられてMIG溶接される。接合部17は、このMIG溶接による溶接部43を介して被接合部材41と接合される。MIG溶接は、接合部17の端面25と、端面25に重なり合う被接合部材41の片面との間に限らず、他の部位に施して接合することであってもよい。
本構成のアルミニウム構造部材220によれば、アルミニウム展伸材11の接合部17を、被接合部材41と重ね合わせてMIG溶接するMIG溶接用に利用でき、これにより、接合部17となる部位を更に延長することができる。
<第14構成例>
図14Aは第14構成例のアルミニウム構造部材230の斜視図、図14Bは図14AのL−L線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材230は、鋳ぐるみ部15から突出するアルミニウム展伸材11の接合部17に、被接合部材41が板厚方向に重ねられてクリンチ締結される。図示例では、TOX(登録商標)クリンチ方式によってクリンチ締結された構造を表す。TOX(登録商標)クリンチ方式は、接合部17と下側で重ねた被接合部材41の下面21側に配置されるダイ(図示略)に対し、接合部17の上面35側からパンチで加圧し、接合部17及び被接合部材41を塑性変形させ、パンチ凹部47を形成する。次いで、被接合部材41の下面21側からパンチ凹部47の下面を潰し、接合部17と被接合部材41とを締結する。
本構成のアルミニウム構造部材230によれば、MIG溶接やスポット溶接等のように溶接の熱が発生しないため、部材の熱歪を防止できる。また、アルミニウム構造部材230は、リベット、ネジ等の締結部材が不要で、金属板可塑性を利用するのみで製造コストを安価にできる。
上記した各構成例におけるアルミニウム展伸材は、いずれも平板状の部材として示しているが、アルミニウム展伸材に少なくとも1つの貫通孔が形成されていてもよい。
図15Aは貫通孔49を設けたアルミニウム展伸材11の表裏面をアルミニウム合金鋳物13で鋳ぐるんだ状態の断面図である。貫通孔49には、鋳ぐるみ時におけるアルミニウム合金鋳物13の溶湯が流入して充填される。
この構成によれば、アルミニウム展伸材11の表裏面にそれぞれ形成されるアルミニウム合金鋳物13が、貫通孔49を通じて表裏連結される。これにより、アルミニウム構造部材は、貫通孔49に充填されたアルミニウム合金鋳物13が係合部となって、引張強度や曲げ強度等の機械的強度や剛性が更に高められる。
図15Bは、貫通孔49を設けたアルミニウム展伸材11の片面側のみをアルミニウム合金鋳物13で鋳ぐるんだ状態の断面図である。同図の上面はアルミニウム展伸材11の露出面19となる。この場合でも、貫通孔49に充填されたアルミニウム合金鋳物13が係合部となって、引張強度や曲げ強度等の機械的強度、剛性が更に高められる。また、露出面を他部材(展伸材)等と溶接等により接合することもできる。
なお、貫通孔49の数、配置場所、孔径φdsは、使用用途や適用部位に応じて適宜調整することで、最適な継手強度を得ることができる。
また、貫通孔49は、図示例の丸孔に限らず、角孔、長孔等、任意の形状であってもよい。また、孔断面は、円筒状の他に、テーパ状や厚み方向中間部が内側に突出した形状等、孔内面積を増加させることや傾斜面を持たせた形状にしてもよい。その場合、孔内壁面とアルミニウム合金鋳造材との接合強度が更に増加して、アルミニウム合金鋳物13との機械的強度を一層向上させることができる。
更に、貫通孔49は、アルミニウム展伸材11の片面のみに凹部として形成した非貫通孔とすることもできる。このような構成においても、凹部に充填されたアルミニウム合金鋳物13が係合部となって、引張強度や曲げ強度等の機械的強度が更に高められる。
次に、円筒状のアルミニウム構造部材について説明する。
<第15構成例>
図16Aは第15構成例のアルミニウム構造部材240の斜視図、図16Bは図16AのM−M線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材240は、アルミニウム展伸材51が筒状に形成される。アルミニウム構造部材160は、外筒となる大径のアルミニウム展伸材51の内側に、内筒となる小径のアルミニウム展伸材53が挿入される。アルミニウム展伸材51の端面55は、アルミニウム展伸材53の外周面に溶接され、環状の溶接部43が形成される。アルミニウム展伸材53の内側には、アルミニウム合金鋳物13が鋳ぐるまれた円柱状の鋳ぐるみ部(インサート部)57が形成される。
なお、アルミニウム構造部材240は、内筒であるアルミニウム展伸材53に鋳ぐるみ部57を形成した後、外筒であるアルミニウム展伸材51を被せて端面55を溶接したものであってもよい。本構成の鋳ぐるみ部57は、中実構造であり、アルミニウム展伸材53の端部で表出する面がフラットな形状となっている。
本構成のアルミニウム構造部材240によれば、大径のアルミニウム展伸材51と、小径のアルミニウム展伸材53とによって、同軸に配置された異なる外径の接合部17を得ることができる。アルミニウム構造部材240は、アルミニウム展伸材51,53の外径差を利用して、例えば異径管材の継手として用いることができる。また、長手方向に大径から小径へ変化する等の形状変化が大きい部材に対する部材形状設計の自由度を高めることができ、展伸材と鋳物との接合部強度を高めることができる。
上記構成の鋳ぐるみ部(インサート部)は、中実構造に限らない。
図17Aは第15構成例のアルミニウム構造部材の内部に配置されたアルミニウム合金鋳物部を軸方向の一方(矢印N方向)から見た側面図である。図示例のアルミニウム合金鋳物部(インサート部)59は、十字状の補強リブ61を有する。補強リブ61は、図16Bに示したアルミニウム構造部材240の鋳ぐるみ部57の鋳ぐるみ時に、中子等により略三角柱状の肉抜き空間部63を形成して、アルミニウム合金鋳物部59に貫通させることで形成される。
図17Bは図17Aのアルミニウム合金鋳物部の変形例を示す側面図である。
本変形例のアルミニウム合金鋳物部65は、放射状の補強リブ61を有する。補強リブ61は、上記同様に中子等によって形成される。
上記各構成のアルミニウム合金鋳物部59,65によれば、軽量化、及びアルミニウム合金鋳物13の体積を少なくすることによる低コスト化が図れる。
<第16構成例>
図18Aは第16構成例のアルミニウム構造部材250の斜視図、図18Bは図18AのO−O線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材250は、内筒である小径のアルミニウム展伸材53の内径部に鋳ぐるみ部57が形成される。アルミニウム展伸材53の外周には、外筒である大径のアルミニウム展伸材51が被せられる。アルミニウム展伸材51は、軸方向一部の外径が縮径されたかしめ部67を有し、アルミニウム展伸材53も同様のかしめ部68を有する。アルミニウム展伸材51は、その内周面にアルミニウム展伸材53の外周面が軸方向に挿入される。そして、かしめ部67,68が重なる位置でアルミニウム展伸材51と53とがかしめ固定される。
本構成のアルミニウム構造部材250によれば、アルミニウム展伸材51と、アルミニウム展伸材53とによって、同軸に配置された異なる外径の接合部17を得ることができる。アルミニウム構造部材250は、アルミニウム展伸材51とアルミニウム展伸材53との外径差を利用して、例えば異径管材の継手として用いることができる。また、アルミニウム構造部材180は、MIG溶接や抵抗スポット溶接等によらず、アルミニウム展伸材51と、アルミニウム展伸材53とを接合できる。そのため、熱歪を抑制することができ、更に溶接に比べて製造コストを低減できる。
<第17構成例>
図19Aは第17構成例のアルミニウム構造部材260の斜視図、図19Bは図19AのP−P線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材260は、大径のアルミニウム展伸材51の内側に、小径のアルミニウム展伸材53が挿入される。アルミニウム展伸材53は、アルミニウム展伸材51から一部を露出させた状態で、アルミニウム展伸材51の端面55が、アルミニウム展伸材53の外周面にMIG溶接等により接合される。これにより、端面55に環状の溶接部43が形成される。大径のアルミニウム展伸材51は、一部を露出させた状態で、一端側の外周にアルミニウム合金鋳物13による円筒状の鋳ぐるみ部69が形成される。これら、アルミニウム展伸材53、アルミニウム展伸材51、鋳ぐるみ部69は、同軸に配置される。
本構成のアルミニウム構造部材260は、接合部となるアルミニウム展伸材53に被接合部材を高精度に接合でき、鋳ぐるみ部69によって他の部位への固定を可能とした異径、軽量の管状部材となる。
<第18構成例>
図20Aは第18構成例のアルミニウム構造部材270の斜視図、図20Bは図20AのR−R線断面図である。
本構成のアルミニウム構造部材270は、図19Bに示した大径のアルミニウム展伸材51が、かしめ部67,68によって、小径のアルミニウム展伸材53の外周に固定される。かしめ部67,68は、アルミニウム展伸材51及びアルミニウム展伸材53を軸方向の一部で全周に亘って縮径することにより、アルミニウム展伸材51とアルミニウム展伸材53を相互に固定している。
本構成のアルミニウム構造部材270によれば、アルミニウム展伸材51及びアルミニウム展伸材53をかしめ固定することにより容易に作製することができる。そして、本構成のアルミニウム構造部材270は、接合部となるアルミニウム展伸材53に被接合部材を高精度に接合でき、鋳ぐるみ部69によって他の部位への固定を可能とした異径、軽量の管状部材となる。
図21Aはアルミニウム構造部材270の鋳ぐるみ部の変形例を示す正面図である。
このアルミニウム構造部材は、大径のアルミニウム展伸材51の一端側に、小径のアルミニウム展伸材53が挿入された状態で接合される。これらアルミニウム展伸材51とアルミニウム展伸材53との接合は、溶接、かしめのいずれであってもよい。そして、大径のアルミニウム展伸材51の他端側には、本変形例の鋳ぐるみ部71が外周に形成されている。
鋳ぐるみ部71は、アルミニウム展伸材51の軸方向に沿って、外径が徐々に太くなるテーパ部73を有する。また、図示例のように、テーパ部73に連なって形成される一様径の外径部75を備えた構成であってもよい。
本変形例の鋳ぐるみ部71によれば、大径のアルミニウム展伸材51と、一様径の外径部75とがテーパ部73によって一体にされ、一本の異径管材を得ることができる。また、テーパ部73を利用して、他の部材と接合することもできる。
図21Bはアルミニウム構造部材270の鋳ぐるみ部における他の変形例を示す側面図である。
本変形例の鋳ぐるみ部71は、図20Aに示す鋳ぐるみ部69の外径部75に、軸線に沿って複数(図示例では4つ)の補強リブ77が形成されている。各補強リブ77は、径方向外側に突起する凸状のリブであり、円周方向に等間隔で設けられる。
本変形例のアルミニウム構造部材によれば、鋳ぐるみ部71の強度を向上でき、アルミニウム構造部材の剛性や耐荷重性がより高められる。
なお、筒状のアルミニウム展伸材51やアルミニウム展伸材53に、アルミニウム合金鋳物13を鋳ぐるむ場合、アルミニウム展伸材51やアルミニウム展伸材53には前述の貫通孔49(図15A,図15B参照)が設けられていることが好ましい。貫通孔49にアルミニウム合金鋳物13が充填されることで、アルミニウム展伸材51やアルミニウム展伸材53と、鋳ぐるみ部との接合強度を更に高めることができる。
<第19構成例>
図22はアルミニウム構造部材を用いたインストルメントパネルレインフォースメント構造を車室内側から見た概略正面図である。
自動車等の車両には、車室の車両前後方向における前部側の上方にフロントガラス79が設けられる。フロントガラス79の下方には、インストルメントパネル81が配置される。
インストルメントパネル81は、不図示の左右のフロントピラー間に架け渡されてアルミニウム合金や鉄等の金属で形成された、インストルメントパネルレインフォースメント構造の一部を構成する中空状のインストルメントパネルレインフォースメント(以下、「インパネレインフォース83」と称する)に取り付けられている。
インパネレインフォース83は、ハウジング89側となる一端側の大径部85と、他端側の小径部87と、これら大径部85と小径部87とが連結される連結部88とを有する。この連結部88は、上述した筒状のアルミニウム構造部材260,270等により構成できるため、大径部85の端部を小径部87の形状に合わせて加工(縮管等)する必要はなく、外径の異なる部材同士を高い施工性で確実に連結できる。
そして、上記構成のアルミニウム構造部材をインパネレインフォース83に適用することで、インパネレインフォース83を、軽量で接合強度や剛性の高い構成にできる。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
上記したアルミニウム構造部材は、インパネレインフォースへの適用に限らず、他の部材に適用することもできる。また、自動車等の車両用の部材に限らず、船舶、航空機等の輸送機械、建設機械、各種設備用の構造部材等への適用も可能である。
ここで、上記したようなアルミニウム構造部材を、溶体化処理及び時効処理した場合の硬度変化の結果を説明する。
本実施例では、図23A,図23Bに示すアルミニウム構造部材に溶体化処理と時効処理を施した。
図23Aは硬度変化の評価に用いたアルミニウム構造部材280の斜視図、図23Bは図23AのU−U線断面図である。
アルミニウム構造部材280は、筒状のアルミニウム展伸材51の内周に有底円筒状の支持部材となる鋳ぐるみ部57が形成され、外周に鋳ぐるみ部57と相対する位置に円筒状の鋳ぐるみ部69が形成される。鋳ぐるみ部57,69は、いずれもアルミニウム合金鋳物からなり、アルミニウム展伸材51の長手方向の一部分で、厚さ方向に少なくとも一部が重なるように配置される。
支持部材となる鋳ぐるみ部57は、筒状のアルミニウム展伸材51の径方向内側に一対の中子を挿入し、これにより形成されるキャビティにアルミニウム合金を供給することで形成した。一対の中子は、アルミニウム展伸材51の内径と略同一径の外径を有する一方の中子と、一方の中子より小径の他方の中子とからなる。これら一対の中子同士の間、及び他方の中子とアルミニウム展伸材51の内周面との間のキャビティに、アルミニウム合金鋳物を形成した。
鋳ぐるみ部69は、アルミニウム展伸材51の径方向外側に配置される成形型によって成形した。鋳ぐるみ部69と鋳ぐるみ部57は、それぞれ個別に図示しないゲートからアルミ溶湯を供給することで形成した。
次に、上記構成のアルミニウム構造部材280の熱処理する手順を説明する。
まず、アルミニウム展伸材51となるアルミニウム合金管(押出材、材質A6063(熱処理型合金)、調質:T5、外径φ60mm)を金型にセットする。
アルミ合金AC4Cの溶湯を、アルミ合金管の外側と内側にそれぞれ厚さ2mmになるようにして、鋳造温度780℃で鋳ぐるむ。これにより、図23A、図23Bに示すようなアルミニウム構造部材を作製する。
次に、鋳ぐるみ後のアルミニウム構造部材を520℃に加熱し、5時間保持した後、空冷で室温まで急速冷却する溶体化処理を施す。続いて160℃×4hrの時効処理を施す。
上記の熱処理を施したアルミニウム構造部材280に対して、硬度変化を測定した。表1にアルミニウム構造部材280のアルミニウム合金鋳物の積層部におけるアルミ鋳込み直後と時効処理後のビッカース硬度Hv(JIS Z 2204)を示す。
Figure 0006148385
上記の鋳ぐるみ条件においては、アルミニウム合金鋳物が積層されるアルミニウム展伸材51は、積層部において一部が溶融して溶融部が生成される。このアルミニウム展伸材51のビッカース硬度Hvは、元々のアルミニウム展伸材51のビッカース硬度約60から35〜40程度まで低下している。一方、鋳ぐるみ後のアルミニウム構造部材280は、上記した溶体化処理の後に時効処理を施すと、強度(硬度)が大幅に回復した。即ち、アルミニウム展伸材51、アルミニウム合金鋳物が熱処理型合金の場合は、それぞれの部材の硬度が増加すると共に、溶融部の硬度も増加するため構造部材全体の硬度が増加する。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム展伸材と、該アルミニウム展伸材を鋳ぐるんだ状態で接合するアルミニウム合金鋳物と、を備えるアルミニウム構造部材であって、
前記アルミニウム展伸材は、前記アルミニウム合金鋳物から一部を外部に突出させた接合部を有することを特徴とするアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材のアルミニウム合金鋳物によって鋳ぐるまれている部分が、アルミニウム合金鋳物と高強度に接合され、それぞれが一体となって固定される。アルミニウム構造部材は、一端側のアルミニウム展伸材に加わる荷重を、他端側のアルミニウム合金鋳物によって受けることができる。また、その逆も可能となる。
アルミニウム展伸材は、鋳物材のように部材内に空孔(巣)がないため、寸法精度に優れ、溶接性にも優れる。このようなアルミニウム展伸材を接合部に用いることで、展伸材の高い寸法精度を利用でき、鋳物のように特に機械加工しなくても高い寸法精度の接合が可能となる。
また、アルミニウム合金鋳物は、様々な形状(例えば、丸形、角形、テーパ形状、リブ付形状等)に成形でき、溶湯を鋳型に流し込んで作製するので、アルミニウム展伸材よりも形状の設計自由度が高い。
そして、アルミニウム構造部材は、アルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物とからなるので、鉄等を用いた構造部材よりも軽量にできる。アルミニウム合金鋳物でアルミニウム展伸材を鋳ぐるむので、水分が存在する環境化においても腐食の発生や進行を抑制できる。また、アルミニウム合金鋳物とアルミニウム展伸材とを互いにろう付け状態で密着させ、又はアルミニウム展伸材の厚み方向の少なくとも一部を溶融させて接合部を形成できるため、より高い接合強度が得られる。
上記のように、本構成のアルミニウム構造部材は、アルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物のそれぞれの短所を補いつつ、それぞれの長所を同時に発揮させることができ、秀逸な構造部材にすることができる。
(2) 前記アルミニウム展伸材の少なくとも一面が、前記アルミニウム合金鋳物に覆われずに露出していることを特徴とする(1)に記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材の少なくとも一面がアルミニウム合金鋳物に覆われずに露出しているので、この露出部分に、展伸材に接続される被接合部材を、様々な継手の配置、継手形状で容易に溶接できる。また、アルミニウム展伸材の寸法精度をそのまま活かすことができ、構造部材の組み立てが容易になる。
(3) 前記アルミニウム合金鋳物には、複数の前記アルミニウム展伸材が鋳ぐるんだ状態で接合されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、複数のアルミニウム展伸材を、鋳ぐるみ部によって接合できる。また、複数のアルミニウム展伸材を、任意の相対位置で、鋳ぐるみ部によって鋳ぐるむことができる。これにより、アルミニウム構造部材は、異なる任意の位置の被接合部材同士を接合する継手として使用できる。
(4) 複数の前記アルミニウム展伸材は、互いに隙間を有して配置され、前記隙間に前記アルミニウム合金鋳物が充填されていることを特徴とする(3)に記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材同士の間の隙間にアルミニウム合金鋳物が充填されるので、鋳ぐるみ部におけるアルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物の接合面積が増加する。これにより、アルミニウム構造部材は、アルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物との接合強度と剛性が向上し、構造部材全体の強度が向上する。
(5)前記アルミニウム展伸材は、少なくとも一つ以上の貫通孔を有し、前記アルミニウム合金鋳物が前記貫通孔に充填されていることを特徴とする請末項1〜(4)のいずれか一つに記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材の貫通孔を通じて、アルミニウム展伸材の表裏面に形成されるアルミニウム合金鋳物が互いに連結される。これにより、アルミニウム構造部材は、貫通孔に充填されたアルミニウム合金鋳物が係合部となって、引張強度等の機械的強度が更に高められる。
(6) 前記アルミニウム展伸材は中空部材であり、
前記アルミニウム展伸材の径方向内側に設けられ、前記アルミニウム展伸材の長手方向の少なくとも一部を径方向内側から支持する支持部材を備え、
前記アルミニウム合金鋳物は、前記支持部材に相対する前記アルミニウム展伸材の外周面を鋳ぐるんだ状態で接合されていることを特徴とする(1)に記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材の径方向内側に支持部材が形成され、更に、この支持部材に相対する外周面にアルミニウム合金鋳物が形成されるため、アルミニウム構造部材の強度を更に向上できる。
(7)前記アルミニウム展伸材の少なくとも一部は、前記アルミニウム合金鋳物に溶融していることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか一つに記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物とが溶融していることで、相互の接合強度をより向上できる。
(8)前記アルミニウム展伸材のビッカース硬度と前記アルミニウム合金鋳物のビッカース硬度は、共に60以上であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか一つに記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材とアルミニウム合金鋳物のビッカース硬度が共に60以上であることで、高強度な構造にできる。
(9) 前記アルミニウム展伸材と前記アルミニウム合金鋳物の少なくとも一方は熱処理型合金であり、
前記アルミニウム展伸材の、前記アルミニウム合金鋳物と溶融して形成された溶融部の硬度は、鋳ぐるみ前の前記アルミニウム展伸材の硬度よりも高いことを特徴とする(1)〜(8)のいずれか一つに記載のアルミニウム構造部材。
このアルミニウム構造部材によれば、アルミニウム展伸材のアルミニウム合金鋳物と溶融した溶融部及び、アルミニウム展伸材の軟化した部分が鋳ぐるみ前の展伸材よりも高い硬度を有することで、溶融部の接合強度が高くなり、アルミニウム構造部材全体の強度が向上する。
11,51,53 アルミニウム展伸材
13 アルミニウム合金鋳物
17 接合部
49 貫通孔
57 鋳ぐるみ部(支持部材)
69,71 鋳ぐるみ部
100,110,120,130,140,150,160,170,180,190,200,210,220,230,240,250,260,270,280 アルミニウム構造部材
C 隙間

Claims (7)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム展伸材と、該アルミニウム展伸材を鋳ぐるんだ状態で接合するアルミニウム合金鋳物と、を備えるアルミニウム構造部材であって、
    前記アルミニウム展伸材は、前記アルミニウム合金鋳物から一部を外部に突出させた接合部を有し、前記アルミニウム合金鋳物の積層部において、前記アルミニウム展伸材が溶融する溶融接合部が形成され、
    前記アルミニウム展伸材と前記アルミニウム合金鋳物熱処理型合金であり、
    前記アルミニウム合金鋳物が前記アルミニウム展伸材を鋳ぐるんだ状態での、前記アルミニウム展伸材のビッカース硬度と前記アルミニウム合金鋳物のビッカース硬度、及び前記アルミニウム展伸材の前記積層部における前記溶融接合部のビッカース硬度が、60以上であることを特徴とするアルミニウム構造部材。
  2. 前記アルミニウム展伸材の少なくとも一面は、前記アルミニウム合金鋳物に覆われずに露出していることを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム構造部材。
  3. 前記アルミニウム合金鋳物には、複数の前記アルミニウム展伸材が鋳ぐるんだ状態で接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアルミニウム構造部材。
  4. 複数の前記アルミニウム展伸材は、互いに隙間を有して配置され、前記隙間に前記アルミニウム合金鋳物が充填されていることを特徴とする請求項3に記載のアルミニウム構造部材。
  5. 前記アルミニウム展伸材は、少なくとも一つ以上の貫通孔を有し、前記アルミニウム合金鋳物が前記貫通孔に充填されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアルミニウム構造部材。
  6. 前記アルミニウム展伸材は中空部材であり、
    前記アルミニウム展伸材の径方向内側に設けられ、前記アルミニウム展伸材の長手方向の少なくとも一部を径方向内側から支持する支持部材を備え、
    前記アルミニウム合金鋳物は、前記支持部材に相対する前記アルミニウム展伸材の外周面を鋳ぐるんだ状態で接合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム構造部材。
  7. 前記アルミニウム展伸材の、前記アルミニウム合金鋳物と溶融して形成された溶融部の硬度は、鋳ぐるみ前の前記アルミニウム展伸材の硬度よりも高いことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のアルミニウム構造部材。
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