JP6147541B2 - 熱源装置 - Google Patents

熱源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6147541B2
JP6147541B2 JP2013075120A JP2013075120A JP6147541B2 JP 6147541 B2 JP6147541 B2 JP 6147541B2 JP 2013075120 A JP2013075120 A JP 2013075120A JP 2013075120 A JP2013075120 A JP 2013075120A JP 6147541 B2 JP6147541 B2 JP 6147541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
temperature
passage
heat source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013075120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014199164A (ja
Inventor
翼 内山
翼 内山
誠 寺内
誠 寺内
Original Assignee
株式会社ガスター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ガスター filed Critical 株式会社ガスター
Priority to JP2013075120A priority Critical patent/JP6147541B2/ja
Publication of JP2014199164A publication Critical patent/JP2014199164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6147541B2 publication Critical patent/JP6147541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、貯湯槽と、貯湯槽から出湯される湯をさらに加熱する機能を有する補助熱源装置とを備えた熱源装置に関するものである。
貯湯槽を備えた熱源装置が用いられており(例えば、特許文献1参照)、図3には、開発中の熱源装置が模式的なシステム構成図により示されている。同図において、貯湯槽2と出湯通路9とを備えた主熱源装置としてのタンクユニット4が、熱回収用通路3を介して燃料電池(FC)1と熱的に接続されている。燃料電池1は、例えば固体高分子型燃料電池(PEFC)等により形成されており、水の電気分解の逆反応で、都市ガス等の燃料から取り出された水素と空気中の酸素とを反応させて発電する発電装置である。
熱回収用通路3は、燃料電池1と貯湯槽2との間で液体(ここでは湯水)を図の矢印Aおよび矢印A’に示されるように循環させる通路であり、熱回収用通路3には、熱回収用通路3内に液体を循環させる図示されていないポンプが介設されている。そして、該ポンプの駆動により、貯湯槽2内の水を図の矢印A’に示すように熱回収用通路3を通して燃料電池1に導入して冷却水とし、この水を燃料電池1の発電時に生じる廃熱によって加熱した後、図の矢印Aに示すように熱回収用通路3を通し、例えば60℃といった温度の湯として貯湯槽2に蓄積する。なお、熱回収用通路3には、三方弁6を介してバイパス通路7が設けられ、燃料電池1側から貯湯槽2側へ流れる液体を、必要に応じて貯湯槽2を通さずに燃料電池1に戻すことができるように形成されている。
貯湯槽2には、貯湯槽2内または貯湯槽2の外側壁に、貯湯槽2内の湯水の温度を検出する貯湯槽内湯水温検出手段5が、貯湯槽2の上下方向に互いに間隔を介して複数(図3では5個)設けられている。なお、最上位に設けられている貯湯槽内湯水温検出手段5aは、貯湯槽2の上端よりも予め定められた設定長さだけ下側の位置、つまり、例えば貯湯槽2の上端まで湯が満たされた場合よりも20リットル少ない湯量の湯が貯湯槽2内に導入された場合の湯面の位置に設けられている。
貯湯槽2の上部側に接続されている出湯通路9は、貯湯槽2で形成された湯を出湯する(送水する)通路と成しており、出湯通路9には、出湯通路9を通る湯の温度を検出する貯湯槽出湯水温検出手段11と、出湯通路9を通して送水される湯の量を可変する貯湯槽出湯量調節器としてのタンク湯水混合器12と、出湯通路9を通しての湯の送水の有無を弁の開閉により切り替える貯湯槽出側湯水電磁弁としてのパイロット方式のタンク側電磁弁13とが介設されている。なお、同図には図示されていないが、貯湯槽2を備えた熱源装置には、貯湯槽2内の圧力が許容圧力を超えたときに該圧力を外部に逃がすための過圧逃がし弁が適宜の位置(例えば出湯通路9に接続された圧力逃がし用の通路等)に設けられている。
また、この熱源装置への給水通路8は給水通路8aと給水通路8bとに分岐され、一方側の給水通路8(8a)が貯湯槽2の下部側に接続されて、他方側の給水通路8(8b)は、合流部10で出湯通路9に合流するように形成されている。給水通路8bには、給水通路8bから合流部10側へ流れる水の量を(例えば弁開度により)可変するための給水量調節器としての水混合器14が介設されている。
合流部10には、補助熱源装置としての給湯器16の湯水導入側が、湯水導入通路15を介して接続されており、湯水導入通路15には、合流部10から給湯器16側に向けて流れる湯水の温度を検出する合流部出側温度検出手段としての混合サーミスタ28(28a,28b)が介設されている。給湯器16は、通水する水を加熱する給湯熱交換器17を備え、図の矢印Bに示されるように貯湯槽2から出湯通路9を通して送水される(タンクユニット4から送水される)湯水を、図の矢印B”に示されるように、湯水導入通路15を介して給湯器16に導入して給湯熱交換器17で加熱する追い加熱の機能を有している。
この追い加熱機能により加熱された湯は、通路18と給湯通路19とを順に通って一つ以上の給湯先に給湯される。なお、同図には図示されていないが、給湯通路19の先端側には給湯栓が設けられており、この給湯栓を開くことにより、貯湯槽2に蓄えられていた湯水が給水圧を受けて前記のように出湯通路9を通り、前記の如く、給水通路8bからの水と混合されたり、給湯器16により追い加熱されたりして給湯される。
給湯器16には、例えば図5に示されるように、給湯器16に導入される湯水を給湯熱交換器17に導入する熱交入側通路50と、給湯熱交換器17を通った湯水を導出する熱交出側通51と、熱交出側通路51と熱交入側通路50とをバイパス接続して湯水を熱交入側通路50から給湯熱交換器17に通さずに熱交出側通路51に導くバイパス通路52とが設けられており、熱交出側通路51には通路18と給湯通路19とが接続されている。
また、給湯器16には、バイパス通路52側と給湯熱交換器17側への水の流量比(流量割合)を制御する(湯水を熱交入側通路50から給湯熱交換器17側に通す割合とバイパス通路52に通す割合とを調節する)流量比調節手段53が設けられている。この流量比調節手段53は、流水通路の閉止機能を持たない手段であり、したがって、給湯熱交換器17側とバイパス通路52側に通される水量の一方が0になることはなく、その流水量の割合は異なっていても必ず両方に通される。
また、周知の如く、給湯器16には、給湯熱交換器17を例えば燃料ガスの燃焼熱により加熱する給湯バーナや給湯バーナへの空気の給排気を行う燃焼ファン等の適宜の構成要素(図示せず)が設けられ、その構成要素を制御することにより前記追い加熱機能の動作が行われるものである。
なお、図3の図中、符号25は入水温度サーミスタ、符号26は燃料電池1から貯湯槽2へ導入される湯水温検出用のFC高温サーミスタ、符号27は貯湯槽2から燃料電池1側へ導出される湯水温検出用のFC低温サーミスタをそれぞれ示し、符号29は給水流量センサ、符号30は給湯器16から浴槽31への注湯通路、符号32は暖房装置と給湯器16とを接続する暖房用通路、符号42は通路18と給湯通路19を通して給湯される給湯流量を検出する流量検出手段をそれぞれ示している。
図4には、図3に示したシステム構成における配管および構成要素の一部を省略または破線で示したシステム構成図が示されており、図4に示されるように、前記通路18には分岐継手20を介して接続通路21の一端側が接続され、接続通路21の他端側は、熱回収用通路3において湯水を燃料電池1側から貯湯槽2側に通す通路の途中部に接続されている。また、熱回収用通路3において湯水を貯湯槽2側から燃料電池1側に通す通路の途中部と前記出湯通路9の先端側とを接続する接続通路22が設けられ、接続通路22には、湯水を循環させる循環ポンプ23と、水電磁弁24とが介設されている。
そして、通路18、接続通路21、熱回収用通路3のうちの通路3a、3b(接続通路21との接続部および接続通路22との接続部よりも貯湯槽2側の領域の一部)と、バイパス通路7、接続通路22、湯水導入通路15を有して、同図の矢印Cに示されるように湯水を循環させる湯水循環通路40が形成されている。水電磁弁24は、循環ポンプ23の駆動による湯水循環通路40への水の循環の有無を弁の開閉により切り替える電磁弁であり、水電磁弁24を開いた状態で循環ポンプ23を駆動させて湯水循環通路40を循環する湯水を、給湯器16が給湯熱交換器17により加熱する循環湯水加熱機能を有している。この循環湯水加熱機能の動作も給湯器16の前記構成要素を制御することにより行われ、このとき、流量検出手段42は湯水循環流量も検出する。
なお、図3、図4において、加熱により温められた湯水が主に通る通路部分にはドットを記しており、湯水循環通路40においては温められた湯水の温度が湯水循環通路40内を通るときに徐々に冷めていくが、湯水循環通路40のうち給湯器16の湯水導出側の通路18からバイパス通路7の入口までの領域にドットを記している。
また、図3、図4に示す熱源装置には、図示されていない制御装置が設けられており、制御装置には、タンク湯水混合器12を制御して出湯通路9から合流部10側に流れる湯の流量を制御すると共に、水混合器14を制御して給水通路8bから合流部10側に流れる水の流量を制御し、合流部10で適宜の温度の混合湯水が形成されるようにするミキシング流量制御手段が設けられている。
このミキシング流量制御手段は、給湯停止時にはタンク側電磁弁13を閉じて出湯通路9から合流部10側に流れる湯水(貯湯槽2からの出湯湯水)の流量がゼロとなる状態にする。また、給湯通路19の先端側に設けられている給湯栓が開かれて、給水流量センサ29がオン流量を検知すると、ミキシング流量制御手段は、タンク電磁弁13を開き、タンク湯水混合器12の制御により、図3の矢印Bに示されるように出湯通路9から合流部10側に流れる湯の流量を調節すると共に、水混合器14の制御により、図3の矢印B’に示されるように給水通路8bから合流部10側に流れる水の流量を調節し、合流部10で形成される混合湯水の温度が混合設定温度になるようにする。
なお、貯湯槽2内には、例えば図6の模式図に示されるような湯や水の温度層Wa、Wb、Wcが形成されるものであり、貯湯槽2の上部側の層(高温層)Waには燃料電池1の発電時に生じる廃熱によって加熱された高温Ta(例えば60℃)の湯が貯湯され、貯湯槽2の下部側の層(低温層)Wcには貯湯槽2内に給水される給水温度と同じ温度Tc(例えば15℃)の水が貯水されており、その間に、温度Taから温度Tcまでの急な温度勾配を持つ層(温度中間層)Wbがある。したがって、層Waの湯が無くなると湯の代わりに冷たい水が出湯通路9から送水されることがあるが、説明の都合上、特に断らない限り、出湯通路9からは湯が出湯されて前記合流部10に合流されるという表現を用いる。
また、例えば図6に示されるように、貯湯槽2内の湯水において、例えば層Waと層Wbとの境界が貯湯槽内湯水温検出手段5aの配設領域よりも下にあり、貯湯槽内湯水温検出手段5aの検出温度が給湯設定温度より例えば2℃高く設定される閾値より高い温度のときには、貯湯槽2から出湯される湯の温度は例えば60℃といったほぼ一定の値である。そこで、前記ミキシング流量制御手段は、例えば予め与えられている制御データに基づき、混合設定温度の混合湯水を形成するために、タンク湯水混合器12と水混合器14を制御して、出湯通路9から合流部10側に流れる湯の流量と給水通路8bから合流部10側に流れる水の流量とを調節するミキシング流量フィードフォワード制御を行う。
その後、混合サーミスタ28(28a,28b)の検出温度と混合設定温度との差に基づいて、混合サーミスタ28(28a,28b)の検出温度が混合設定温度になるように、タンク湯水混合器12と水混合器14を制御して出湯通路9から合流部10側に流れる湯の流量と給水通路8bから合流部10側に流れる水の流量とを調節するミキシング流量フィードバック制御を行うことにより、合流部10で形成される混合湯水の温度調節を行う。なお、ミキシング流量フィードフォワード制御を行わずにミキシング流量フィードバック制御のみを行うようにしてもよい。
そして、このようなキシング流量制御手段による制御によって、合流部10で形成される混合湯水の温度が混合設定温度(例えば給湯設定温度と同じ温度)またはその近傍温度とされると、その混合湯水は、図3の矢印B”に示されるように、合流部10から湯水導入通路15を通して給湯器16に導入されるが、このとき、給湯器16において給湯熱交換器17による加熱は行われずに、通路18と給湯通路19を通して給湯先に給湯される、いわゆる非追い加熱給湯が行われる。
なお、図5に示したように、給湯器16には、バイパス通路52と流量比調節手段53とが設けられており、前記のように、給湯器16による追い加熱動作を行わずに給湯する非追い加熱給湯時には、流量比調節手段53の制御によって例えば給湯熱交換器17側に流れる流量とバイパス通路52側に流れる流量との流量比を適宜の値として給湯器16に導入される混合湯水を熱交入側通路50から給湯熱交換器17とバイパス通路52の両方に通し、熱交出側通路51と通路18、給湯通路19を介して給湯する。
一方、貯湯槽内湯水温検出手段5aの検出温度が前記閾値以下であり、ミキシング流量制御手段による流量制御のみでは、給湯設定温度と同等の温度に設定される混合設定温度の湯を給湯することができない場合には、その混合湯水を給湯器16の前記追い加熱機能の動作によって給湯熱交換器17により加熱する、または、タンク電磁弁13を閉じて水のみを給湯器16に供給して追い加熱動作を行う。そして、追い加熱動作により給湯設定温度となった湯は、通路18と給湯通路19を通して給湯先に給湯される。
なお、従来は、タンクユニット4と給湯器16とが隣接配置されたタイプ(一体型)の熱源装置が用いられていたが、開発中の熱源装置は、タンクユニット4と給湯器16と燃料電池1とをそれぞれ個別に配置し、互いに配管により接続する個別配置型の熱源装置も可能とするものである。このようにすると、例えば複数種あるタンクユニット4のうち、利用者が必要な容量の貯湯槽2を備えたタンクユニット4を選択し、そのタンクユニット4と、複数種ある給湯器16のうち選択された給湯器16と、複数種ある燃料電池1のうち選択された燃料電池1とを組み合わせるといったことができ、バリエーションを増やすことができる。
また、前記のような個別配置型の熱源装置は、既設の給湯器16にタンクユニット4等を接続して熱源装置を形成することもできるといったメリットもある。この場合、例えば給湯器16は建物の北側に配置されてタンクユニット4は建物の東側や西側に配置されるといったように、タンクユニット4と給湯器16とが離れて配置されることも想定されるが、そのような場合には、冬場等に、湯水導入通路15および接続通路21内の水が、給湯停止中に凍結することを防止するため等に、水電磁弁24を開いて循環ポンプ23を駆動させ、図4の矢印Cに示したように、湯水循環通路40に湯水を循環させながら給湯熱交換器17により加熱する前記循環湯水加熱機能の動作が適宜行われるような構成が必要となると考えられる。
特許第4359339号公報 特開平1−222117号公報 特許第3050905号公報
ところで、熱源装置の設置後に初めて非追い加熱給湯を行うときや、前回の給湯停止時から例えば8分30秒経過したというように、長い間時間が経過したときに非追い加熱給湯を行うとき等、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで行われて、給湯熱交換器17が冷えている状態で非追い加熱給湯が行われると、湯が給湯熱交換器17やバイパス通路52を通るときに熱を奪われ、特に給湯熱交換器17は容量が大きい分だけ通る湯が冷えるため、給湯設定温度に対応する(例えば給湯設定温度と同じ)混合設定温度の混合湯水を給湯器16に導入しても、給湯設定温度よりも低い温度の湯が給湯されてしまうといった問題があった。
また、気温に応じて給湯等の設定温度を可変する構成が、例えば特許文献2、3等に提案されているが、給湯熱交換器17の温度は外気温に対応するものではなく、例えば外気温が同じでも、給湯器16の配設領域で風が吹いていて、その風が給湯熱交換器17に当たるかどうか、といったことで大きく異なるものであるから、給湯器16の配設領域の外気温から給湯熱交換器17の温度を判断しても必ずしも正確な判断が行えるとは限らない。
さらに、前記非追い加熱給湯は、タンクユニット4側で形成される湯水を給湯器16側で加熱しないで給湯するものであり、給湯器16に導入して給湯器16を通して給湯する湯水の温度はタンクユニット4側の制御によって制御されるが、例えば給湯器16は建物の北側に配置されてタンクユニット4は建物の東側や西側に配置されるといったような場合等、両者の配設領域の外気温が大きく異なることがある。例えば図7の特性線cに示されているタンクユニット4が配設されている場所の外気温度(外気温サーミスタを設けて測定した測定値)と、図7の特性線bに示されている給湯器16が配設されている場所の外気温度(実温度)とを比較すると両者の温度は大きく異なる。したがって、タンクユニット4の外気温に基づいて混合湯水温を制御すると適切な制御を行うことができない。
また、たとえ給湯器16が配設されている場所の外気温を検出できたとしても、給湯器16が配設されている場所で風が吹いているかどうかをタンクユニット4側の制御装置が判断することはできないため、風により給湯熱交換器17が冷やされているかどうかを判断することもできない。したがって、例えば給湯器16が配設されている場所で風が吹いているかどうか等によって非追い加熱給湯による給湯温度に影響が生じ、給湯温度の安定化を図ることができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、貯湯槽の湯を追い加熱せず給湯する非追い加熱給湯が、給湯のコールドスタート時に行われても、安定した給湯温度の湯を給湯することができる熱源装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、貯湯槽を備えて該貯湯槽からの湯を出湯通路を通して送水する機能を有する主熱源装置と、該主熱源装置から送水される湯水を導入して給湯熱交換器で加熱する追い加熱動作の機能を有する補助熱源装置とを備え、該補助熱源装置の湯水導入側には前記出湯通路と給水通路とが合流する合流部が接続され、前記補助熱源装置は、該補助熱源装置に導入される湯水を前記給湯熱交換器を通して該給湯熱交換器の出側に接続される給湯通路から導出する構成と成し、前記出湯通路から前記合流部側に流れる湯の流量と前記給水通路から前記合流部側に流れる水の流量を制御して前記合流部で混合湯水を形成するミキシング流量制御手段と、該ミキシング流量制御手段により形成する混合湯水の設定温度を給湯の設定温度に対応させて設定する混合設定温度設定手段と、前記合流部から前記補助熱源装置に向けて流れる湯水の温度を検出する合流部出側温度検出手段と、前記補助熱源装置の前記給湯熱交換器の出側の温度を検出する給湯熱交換器出側温度検出手段とを有し、前記補助熱源装置に導入される前記混合湯水を該補助熱源装置による前記追い加熱動作を行わずに前記給湯通路に導出して給湯する非追い加熱給湯が予め定められる給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで開始されるときに前記給湯熱交換器出側温度検出手段と前記合流部出側温度検出手段の少なくとも一方の検出温度が予め定められる基準温度以下の時には、前記混合設定温度設定手段が前記混合湯水の設定温度を給湯流量に基づいて設定される設定期間が経過するまで前記給湯設定温度対応の混合設定温度よりも予め定められる下駄上げ温度高い混合設定温度に設定する構成を有しており、前記補助熱源装置には、前記給湯熱交換器に湯水を導入する熱交入側通路と、前記給湯熱交換器を通った湯水を導出する熱交出側通路と、該熱交出側通路と前記熱交入側通路とをバイパス接続して湯水を前記熱交入側通路から前記給湯熱交換器に通さずに前記熱交出側通路に導くバイパス通路と、該バイパス通路側と前記給湯熱交換器側への水の流量比を制御する流水通路の閉止機能を持たない流量比調節手段とが設けられて、前記熱交出側通路に前記給湯通路が接続されており、前記非追い加熱給湯時には前記補助熱源装置に導入される混合湯水を前記熱交入側通路から前記給湯熱交換器側と前記バイパス通路とに通して給湯する構成と成して、前記流量比調節手段が前記非追い加熱給湯時に前記給湯熱交換器側への流量比を前記バイパス通路側への流量比よりも大きく制御する構成をもって課題を解決するための手段としている。
さらに、第の発明は、前記第1の構成に加え、熱源装置の設置後に初めて非追い加熱給湯を行うときと、前回の給湯停止時からの時間が予め定められている設定基準時間以上経過したときに非追い加熱給湯を行うときと、熱源装置の運転のオンオフを操作する操作部の操作によって運転オフにされた後に再び運転オンにされてから初めて非追い加熱給湯を行うときとを、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングとしたことを特徴とする。
本発明によれば、貯湯槽からの湯と給水通路からの水の合流部で形成する混合湯水の湯と水の流量をミキシング流量制御手段により制御し、混合設定温度設定手段により給湯の設定温度に対応させて設定される混合設定温度の混合湯水を形成し、補助熱源装置に導入するが、補助熱源装置に導入される混合湯水を該補助熱源装置による追い加熱動作を行わずに給湯通路に導出して給湯する非追い加熱給湯が予め定められる給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで行われる時には、以下に述べる特有の制御を行うことにより、非追い加熱給湯時の給湯温度の安定化を図ることができる。
つまり、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで行われる時には、合流部と補助熱源装置との間に介設されている湯水導入通路が冷えていたり、例えば補助熱源装置の配設領域で吹いている風が給湯熱交換器に当たって給湯熱交換器が冷やされていたりする状態で非追い加熱給湯が行われることがあり、このときに給湯設定温度の混合湯水を非加熱の給湯熱交換器に通されると、湯の熱が湯水導入通路や給湯熱交換器に奪われて湯温が低くなる。そうすると、補助熱源装置に給湯設定温度と同じ温度の湯水を導入しても、補助熱源装置を通して給湯される湯を給湯設定温度で給湯することができなくなるが、本発明では、湯水導入通路や給湯熱交換器が冷やされているときには、混合設定温度を高めに設定することで、給湯温度の低下を防ぐことができる。
すなわち、給湯熱交換器が冷えていると給湯熱交換器出側温度検出手段により検出される検出温度(給湯熱交換器の出側の温度)が予め定められる基準温度以下となり、また、湯水導入通路が冷えていると給湯開始時に合流部出側温度検出手段により検出される検出温度が前記基準温度以下になるので、本発明では、給湯熱交換器出側温度検出手段と合流部出側温度検出手段の検出温度の少なくとも一方が基準温度以下のときには、給湯開始から予め定められる設定期間が経過するまで、混合湯設定温度が給湯設定温度対応の設定温度よりも予め定められる下駄上げ温度高い混合設定温度に設定される。このように混合設定温度を下駄上げすることにより、本発明は、給湯設定温度対応の設定温度の混合湯水を補助熱源装置に導入する場合のように、例えば給湯設定温度よりも許容範囲を超えて低い温度の湯が給湯されてしまうといったことを防ぐことができる。
また、本発明は、補助熱源装置に、導入された湯水を給湯熱交換器に通さずに給湯通路側に導くバイパス通路を設けて、非追い加熱給湯時には補助熱源装置に導入される混合湯水を前記熱交入側通路から前記給湯熱交換器側と前記バイパス通路側の両方に通して給湯する構成とするので、以下の効果を奏することができる。
つまり、非追い加熱給湯時に給湯熱交換器が冷えていると、前記の如く、給湯熱交換器側に通した湯の熱は給湯熱交換器に奪われて湯温が低くなるものの、本発明では給湯設定温度対応の設定温度よりも下駄上げ温度高い混合設定温度の混合湯水を補助熱源装置に導入するので、給湯設定温度対応の設定温度の混合湯水を補助熱源装置に導入する場合よりも高い温度の湯給湯熱交換器側から出湯され、さらに、バイパス通路を通して給湯される湯はバイパス通路によって奪われる熱が給湯熱交換器側に比べて小さいために、バイパス通路側からは高めの湯が出湯される。そして、これらの給湯熱交換器側から出る湯とバイパス通路側から出る湯が合わされて給湯されることにより、例えば給湯設定温度よりも許容範囲を超えて低い温度の湯の給湯を防ぐことができ、給湯温度の安定化を図ることができる。
また、このように、補助熱源装置にバイパス通路を設けることに加え、本発明では、前記流量比調節手段、非追い加熱給湯時に、給湯熱交換器側への(水の)流量比をバイパス通路側への(水の)流量比よりも大きく制御することにより、給湯温度が給湯設定温度になるまでの時間を短くでき(比率によっては、急速に給湯設定温度に近い温度にまで上昇させた給湯ができ)、給湯温度の安定化をより一層図ることができる。
さらに、本発明において、熱源装置の設置後に初めて非追い加熱給湯を行うときと、前回の給湯停止時からの時間が予め定められている設定基準時間以上経過したときに非追い加熱給湯を行うときと、熱源装置の運転のオンオフを操作する操作部の操作によって運転オフにされた後に再び運転オンにされてから初めて非追い加熱給湯を行うときとを、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングとすることにより、これらのタイミングにおける給湯温度の安定化を適切に図ることができ、使い勝手の良好な熱源装置を提供できる。
本発明に係る熱源装置の一実施例の制御構成を示すブロック図である。 実施例の熱源装置による混合設定温度の設定特性および給湯温度特性を説明するためのタイムチャートである。 実施例および開発中の熱源装置のシステム構成例を説明するための説明図である。 図3に示す熱源装置に設けられている湯水循環通路と貯湯槽の出湯通路とを説明するために、図3の一部構成を簡略化して示すシステム構成図である。 熱源装置に適用されている給湯器のシステム構成例を模式的に示す説明図である。 貯湯槽内の温度層の分布例を模式的に示す説明図である。 タンクユニットが配設されている場所の外気温度の例と給湯器が配設されている場所の外気温度の例を模式的に示すグラフである。 熱源装置による非追い加熱給湯のコールドスタート時の温度特性例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、これまでの説明の例と同一構成要素には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1には、本発明に係る熱源装置の一実施例のシステム構成が模式的に示されている。本実施例は、図3に示した熱源装置と同様のシステム構成を有し、さらに、図1に示されるように、タンクユニット60内の制御装置33に、ミキシング流量制御手段35、混合設定温度設定手段36、メモリ部37、設定期間設定手段39を設けている。また、制御装置33には給湯器16の制御装置46とリモコン装置43とが信号接続されている。リモコン装置43には給湯設定温度設定操作手段45が設けられ、給湯器16には、制御装置46内に給湯燃焼制御手段47が設けられている。なお、リモコン装置43は、屋内において、リビングや、浴室、台所、洗面所等の適宜の場所に設置されている。
また、給湯器16の熱交出側通路51には、図5に示されるように、給湯熱交換器17の出側の温度(給湯熱交換器17から導出される湯水温)を検出する給湯熱交換器出側温度検出手段38が設けられており、給湯熱交換器17側に流れる流量とバイパス通路52側に流れる流量との流量比は4:1に設定されている。
給湯設定温度設定操作手段45は、利用者等により給湯設定温度を設定するための操作手段であり、例えばリモコン装置43の表面側に設けられている操作ボタン等により形成されている。この給湯設定温度設定操作手段45により設定された給湯設定温度の値は、制御装置33の混合設定温度設定手段36と給湯器16の燃焼制御手段47とに加えられる。
混合設定温度設定手段36は、混合湯水の設定温度(混合設定温度)を設定するものであり、貯湯槽内湯水温検出手段5aの検出温度が前記閾値よりも高く、非追い加熱給湯が可能なときには、通常は、給湯設定温度設定操作手段45によって設定された給湯設定温度に対応する温度(例えば給湯設定温度と同じ値)に設定するが、本実施例では、以下に述べる特徴的な構成を有している。
つまり、図2(a)の特性線aには、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度(図では熱交出温度)が示されているが、混合設定温度設定手段36は、前記非追い加熱給湯が予め定められる給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで行われた時には、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度と混合サーミスタ28の検出温度を取り込む。なお、特性線eは、給湯設定温度(例えば42℃)を示し、給湯器16が配設されている場所の外気温度(実温度)の例やタンクユニット4が配設されている場所の外気温度(外気温サーミスタを設けて測定した測定値)の例は、それぞれ図7の特性線b、cに示したようになり、例えば給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度は、これらの特性線b、cの間になることがある。
そして、例えば図2(a)の特性線aに示されるように、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度が予め定められる基準温度以下の時や混合サーミスタ28の検出温度が前記基準温度以下のときには、図2(b)の特性線mに示されるように、混合湯水の設定温度(混合設定温度)を、給湯開始から予め定められる設定期間が経過するまで、給湯設定温度(Tqs)対応の混合設定温度よりも予め定められる下駄上げ温度高い混合設定温度に設定する。
なお、予め定められる給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングとは、例えば熱源装置の設置後に初めて非追い加熱給湯を行うときと、前回の給湯停止時からの時間が予め定められている設定基準時間以上経過したときに非追い加熱給湯を行うときと、熱源装置の運転のオンオフを操作する操作部の操作によって運転オフにされた後に再び運転オンにされてから(リモコン装置43を一度OFFして再度ONしてから)初めて非追い加熱給湯を行うときとであり、このような条件はメモリ部37に格納されている。
また、混合設定温度設定手段36による混合設定温度の設定制御に必要な、前記基準温度と前記下駄上げ温度も、それぞれメモリ部37に格納されている。これらの各値は特に限定されるものではないが、一例を挙げると、基準温度は例えば18℃、下駄上げ温度は例えば5℃に設定されている。
設定期間設定手段39は、前記設定期間を例えば湯水導入通路15と給湯熱交換器17の両方を水が通る期間に対応させて設定するものである。湯水導入通路15と給湯熱交換器17の両方を水が通る期間は、水の流量(つまり、給湯流量)により異なるため、例えばメモリ部37に、給湯熱交換器17の管路内容量と、流量比調節手段53により調節される給湯熱交換器17側に流れる水とバイパス通路52側に流れる水の流量比と、湯水導入通路15の管路内容量とを格納しておき、これらの値と、給湯開始時に流量検出手段42により検出される流量とに基づいて設定期間設定手段39が設定期間を設定する。
一例を挙げると、例えば湯水導入通路15の外径が16mmで長さが4mであり、給湯熱交換器17の容量が0.5リットルの場合には、給湯流量が3リットル/分の場合に、設定期間は以下のようにして設定される。
つまり、本実施例において、給湯熱交換器17側に流れる流量とバイパス通路52側に流れる流量との流量比は、給水流量センサ29がオンされると流量比調節手段53により1:1から4:1に調節されるので、給湯熱交換器17内の0.5リットルの水をパージするためには0.625リットル(0.625=0.5÷0.8)の水を流せばよい。そのため、約3リットル/分の流量の水が給湯熱交換器17内を通る期間は約12.5秒である。また、湯水導入通路15の内径が16.2mmで長さが4mの場合には、3リットル/分の流量の水が湯水導入通路15内を通る期間は約16秒であるため、3リットル/分の流量の水が湯水導入通路15と給湯熱交換器17の両方を通る期間は約28.5秒(給湯使用ONから28.5秒後)となる。
以上のように、混合設定温度設定手段36によって、通常は混合設定温度が給湯設定温度対応の混合設定温度に設定され、非追い加熱給湯がコールドスタートの条件を満たすときには、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度と混合サーミスタ28の検出温度とに基づいて、前記のように設定期間中には給湯設定温度対応の混合設定温度に下駄上げ温度を加えるようにする混合設定温度の設定が行われ、設定された混合設定温度の値(設定情報)を、ミキシング流量制御手段35に加える。
ミキシング流量制御手段35は、合流部10側に出湯通路9から流れる湯の流量と給水通路8bから合流部10側に流れる水の流量を制御し、混合設定温度設定手段36により設定される設定混合温度の混合湯水が合流部10で形成されるようにするものであり、タンク側電磁弁13の開閉制御とタンク湯水混合器12および水混合器14の制御による湯流量と水流量との制御によって、合流部10で形成される混合湯水の温度が混合設定温度となるように制御する。
そうすると、非追い加熱給湯がコールドスタートの条件を満たすときに行われたときには、図2(b)の特性線mに示すような、下駄上げされた混合設定温度(例えば47℃)の設定が行われ、その温度の混合湯水が形成されて給湯器16に導入され、図2(a)の特性線dに示されるように、給湯使用開始(給湯使用オン)から湯水導入通路15内の水(例えば10℃)が流れ出るまでの期間L(例えば16秒)の経過後に給湯器16に導入される(特性線dは給湯温度(図では出湯温度)を示す)。
期間L(例えば16秒)中には、例えば前回出湯した残り湯が給湯熱交換器17にあり、この残り湯の温度が流れ込む湯水導入通路15内の水温(例えば10℃)より高い場合には、期間L(例えば16秒)の最初のうち(例えば12.5秒)給湯熱交換器17の暖かい湯(例えば15℃)が混ざるので、例えば図2(a)の特性線aに示されるように、湯水導入通路15内の水温(例えば10℃)より若干高めの湯水が出る。一方、残り湯の温度が流れ込む湯水導入通路15内の水温(例えば10℃)より低い場合には、湯水導入通路15内の水温(例えば10℃)より若干低めの湯水が出る。給湯熱交換器17内の残水が出終わった後には、流れ込んだ湯水導入通路15内の水がそのまま(例えば10℃)給湯される。
次に、例えば給湯使用開始から16秒から28.5秒の間は、混合設定温度(例えば47℃)の湯が導入され給湯器16内で分流される。バイパス通路52側に流れる湯はすぐに給湯熱交換器17の出側合流するが、分流されて給湯熱交換器17側に流れ込む湯は先ほどまで湯水導入通路15内の水が流れ込んでいたので、この水が出るまで水が出終わるまでの期間(例えば12.5秒)は、流量比調節手段53で流量比は4:1に調節された(10℃の比率4と47℃の比率1とした)温度の湯水(例えば17.4℃=10℃×0.8+47℃×0.2)が給湯使用ON(開始)から勘定し始めて28.5秒後まで給湯される。
ところで、給湯熱交換器17は例えば重さ3000gの銅製の保有水量300ccの顕熱熱交換器(銅比熱0.379J/g・K)と、重さ1200gのステンレス製の保有水量200ccの潜熱熱交換器(ステンレス比熱0.59J/g・K)とで構成されているために、冷え切った給湯熱交換器17に混合設定温度(例えば47℃)の湯が導入されても熱が奪われ、給湯温度が給湯設定温度までなかなか上昇しない。しかし、給湯設定温度を下駄上げしているからこそ、冷えた給湯熱交換器17に対して熱を与える余裕ができ、もって、短時間で給湯温度が給湯設定温度に近い温度にまで上昇し、その後、安定して給湯設定温度の湯が給湯される。
なお、比較の為に、流量比調節手段53により4:1に調節せずに1:1のままで、かつ、下駄上げしない場合(その他の条件は同一場合)の温度特性を図8の特性線aと特性線dに示す(特性線eは給湯設定温度)。同図から明らかなように、混合設定温度(例えば42℃)の湯が給湯器16に導入されているにもかかわらず、最初のうちは給湯熱交換器17内の前回出湯した残り湯(例えば15℃)が混ざり(例えば28.5℃=15℃×0.5+42℃×0.5)、次に先ほどまで給湯熱交換器17に流れ込んでいた湯水導入通路15内の水が出てくるので、この水が出るまで水が出終わるまでの期間(例えば20秒)は、流量比調節手段53で流量比は1:1に調節され(10℃の比率1と42℃の比率1)た温度の湯水(例えば26℃=10℃×0.5+42℃×0.5)が給湯される。したがって、この間(例えば給湯使用ONから16秒から35秒)は、例えばシャワーを浴びようとしても少しだけ温かいかいだけで、捨てるしかできない湯水が給湯される。換言すれば、捨てる湯水に熱を与えていることになる。
なお、本実施例において、貯湯槽内湯水温検出手段5aの検出温度が前記閾値未満のときには、前記のように、合流部10で形成される混合湯水または、給水通路8bからの水が給湯器16により追い加熱動作され、燃焼制御手段47の制御によって給湯設定温度の湯が形成されて給湯される。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。例えば、前記下駄上げ温度は一つの値とは限らず、例えば給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度と給湯開始時の混合サーミスタ28の検出温度に対応させて、これらの検出温度の少なくとも一方が基準温度よりも低ければ低いほど下駄上げ温度を連続的または段階的に高くするようにしてもよい。
例えば前記基準温度を25℃とし、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度と給湯開始時の混合サーミスタ28の検出温度の少なくとも一方が25℃以下で18℃以上の時には下駄上げ温度を3℃とし、給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度と給湯開始時の混合サーミスタ28の検出温度の少なくとも一方が18℃未満の時には下駄上げ温度を5℃にしてもよい。
また、給湯開始時に流量検出手段42により検出される流量とに基づいて設定期間設定手段39が設定期間を設定していたが、単純に積算流量の湯を流す間、下駄上げ温度高めの湯を流すようにしてもよい。例えば給湯熱交換器出側温度検出手段38の検出温度が低い時には、混合湯水の設定温度下駄上げ温度を5℃で積算流量3リットルの湯を流した後に下駄上げ温度を3℃で積算流量3リットルの湯を流す。このようにすると、急速に設定温度近くにまで温度が上昇し、なおかつ、設定温度近くになると上昇スピードが減速するので、温度上昇がスムーズとなると共に、設定期間を積算流量の湯が流れた期間とすれば出湯途中で蛇口開度を変えられても再計算の必要性がなくなる。
また、本発明の熱源装置の詳細なシステム構成は適宜設定されるものであり、貯湯槽2と出湯通路9と、該出湯通路9と給水通路8bとが合流する合流部10とを備え、ミキシング流量制御手段によって出湯通路9と給水通路8bとから合流部10側に流れる湯水や水の流量を制御して設定混合温度の混合湯水が合流部10で形成されるようにし、かつ、合流部10を通った混合湯水を必要に応じて給湯器16等の補助熱源装置で追い加熱する構成を有していればよい。したがって、給湯器16は、給湯熱交換器17を例えば石油燃焼式のバーナ装置により加熱するタイプの給湯器としてもよいし、電気ヒータにより加熱するタイプの給湯器としてもよい。
さらに、前記実施例では、給湯器16はバイパス通路52と流量比調節手段53を有して、非追い加熱給湯時には、給湯器16に導入される混合湯水を給湯熱交換器17側に多く通して給湯通路18側に導出するようにしたが、参考例として、バイパス通路52や流量比調節手段53を有していない給湯器16を設けて熱源装置を形成し、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで行われたときに給湯熱交換器17が冷えていた場合には、混合設定温度を給湯設定温度対応の温度より下駄上げ温度高い温度とすることによって、混合設定温度を給湯設定温度対応の温度より下駄上げ温度高い温度としないよりは、給湯設定温度より低い湯が出湯されることを防ぐことができる。
さらに、前記実施例では、貯湯槽2は燃料電池1に熱的に接続されていたが、燃料電池1の代わりに、太陽熱の集熱機やヒートポンプ等を接続してもよい。
本発明の熱源装置は、貯湯槽の湯水を非加熱状態で補助熱源装置に導入して給湯する際に、補助熱源装置の給湯熱交換器が冷えていても、その冷えに起因した給湯温度の低下を防ぐことができるので、使い勝手が良好であり、例えば家庭用の熱源装置として利用できる。
1 燃料電池
2 貯湯槽
3 熱回収用通路
4 タンクユニット
5 貯湯槽内湯水温検出手段
6 三方弁
7 バイパス通路
8,8a,8b 給水通路
9 出湯通路
10 合流部
11 貯湯槽出湯水温検出手段
12 タンク湯水混合器
13 タンク電磁弁
14 水混合器
15 湯水導入通路
16 給湯器
17 給湯熱交換器
23 循環ポンプ
24 電磁弁
26 FC高温サーミスタ
27 FC低温サーミスタ
28 混合サーミスタ
33 制御装置
35 ミキシング流量制御手段
36 混合設定温度設定手段
37 メモリ部
38 給湯熱交換器出側温度検出手段
39 設定期間設定手段
40 湯水循環通路
42 流量検出手段
45 給湯設定温度設定操作手段
47 燃焼制御手段
50 熱交入側通路
51 熱交出側通
52 バイパス通路
53 流量比調節手段

Claims (2)

  1. 貯湯槽を備えて該貯湯槽からの湯を出湯通路を通して送水する機能を有する主熱源装置と、該主熱源装置から送水される湯水を導入して給湯熱交換器で加熱する追い加熱動作の機能を有する補助熱源装置とを備え、該補助熱源装置の湯水導入側には前記出湯通路と給水通路とが合流する合流部が接続され、前記補助熱源装置は、該補助熱源装置に導入される湯水を前記給湯熱交換器を通して該給湯熱交換器の出側に接続される給湯通路から導出する構成と成し、前記出湯通路から前記合流部側に流れる湯の流量と前記給水通路から前記合流部側に流れる水の流量を制御して前記合流部で混合湯水を形成するミキシング流量制御手段と、該ミキシング流量制御手段により形成する混合湯水の設定温度を給湯の設定温度に対応させて設定する混合設定温度設定手段と、前記合流部から前記補助熱源装置に向けて流れる湯水の温度を検出する合流部出側温度検出手段と、前記補助熱源装置の前記給湯熱交換器の出側の温度を検出する給湯熱交換器出側温度検出手段とを有し、前記補助熱源装置に導入される前記混合湯水を該補助熱源装置による前記追い加熱動作を行わずに前記給湯通路に導出して給湯する非追い加熱給湯が予め定められる給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングで開始されるときに前記給湯熱交換器出側温度検出手段と前記合流部出側温度検出手段の少なくとも一方の検出温度が予め定められる基準温度以下の時には、前記混合設定温度設定手段が前記混合湯水の設定温度を給湯流量に基づいて設定される設定期間が経過するまで前記給湯設定温度対応の混合設定温度よりも予め定められる下駄上げ温度高い混合設定温度に設定する構成を有しており、前記補助熱源装置には、前記給湯熱交換器に湯水を導入する熱交入側通路と、前記給湯熱交換器を通った湯水を導出する熱交出側通路と、該熱交出側通路と前記熱交入側通路とをバイパス接続して湯水を前記熱交入側通路から前記給湯熱交換器に通さずに前記熱交出側通路に導くバイパス通路と、該バイパス通路側と前記給湯熱交換器側への水の流量比を制御する流水通路の閉止機能を持たない流量比調節手段とが設けられて、前記熱交出側通路に前記給湯通路が接続されており、前記非追い加熱給湯時には前記補助熱源装置に導入される混合湯水を前記熱交入側通路から前記給湯熱交換器側と前記バイパス通路とに通して給湯する構成と成して、前記流量比調節手段が前記非追い加熱給湯時に前記給湯熱交換器側への流量比を前記バイパス通路側への流量比よりも大きく制御することを特徴とする熱源装置。
  2. 熱源装置の設置後に初めて非追い加熱給湯を行うときと、前回の給湯停止時からの時間が予め定められている設定基準時間以上経過したときに非追い加熱給湯を行うときと、熱源装置の運転のオンオフを操作する操作部の操作によって運転オフにされた後に再び運転オンにされてから初めて非追い加熱給湯を行うときとを、非追い加熱給湯が給湯のコールドスタート条件を満たすタイミングとしたことを特徴とする請求項1記載の熱源装置。
JP2013075120A 2013-03-29 2013-03-29 熱源装置 Active JP6147541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013075120A JP6147541B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013075120A JP6147541B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 熱源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014199164A JP2014199164A (ja) 2014-10-23
JP6147541B2 true JP6147541B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=52356177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013075120A Active JP6147541B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6147541B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6508965B2 (ja) * 2015-02-17 2019-05-08 大阪瓦斯株式会社 貯湯式給湯装置
JP6508966B2 (ja) * 2015-02-17 2019-05-08 大阪瓦斯株式会社 貯湯式給湯装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4272790B2 (ja) * 2000-03-07 2009-06-03 パロマ工業株式会社 高温差湯型給湯器
JP4488884B2 (ja) * 2004-12-16 2010-06-23 リンナイ株式会社 給湯システム
JP5084768B2 (ja) * 2009-03-11 2012-11-28 リンナイ株式会社 給湯システム
JP5755532B2 (ja) * 2011-08-25 2015-07-29 株式会社ガスター 貯湯システム
JP5401531B2 (ja) * 2011-11-29 2014-01-29 リンナイ株式会社 貯湯式給湯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014199164A (ja) 2014-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5742108B2 (ja) 給湯装置
JP6055356B2 (ja) 熱源装置
JP6858621B2 (ja) 熱源装置
JP6147541B2 (ja) 熱源装置
JP2018031520A (ja) 貯湯給湯装置
JP6209117B2 (ja) 熱源装置
JP4889472B2 (ja) 蓄熱式給湯装置
JP6228881B2 (ja) 熱源装置
JP6088771B2 (ja) 熱源装置
JP6138548B2 (ja) 熱源装置
JP5671304B2 (ja) 熱源装置
JP6125877B2 (ja) 熱源装置
JP5656468B2 (ja) 風呂装置
JP6320117B2 (ja) 熱源装置
JP6088889B2 (ja) 熱源装置
JP6800795B2 (ja) 熱源装置
JP6403631B2 (ja) 貯湯ユニット
JP6133661B2 (ja) 熱源装置
JP6138550B2 (ja) 熱源装置
JP2012052751A (ja) 熱源装置
JP6320118B2 (ja) 熱源装置
JP6843679B2 (ja) 熱源装置
JP6228880B2 (ja) 熱源装置
JP2019035512A (ja) 発電機能付き熱源装置
JP6062787B2 (ja) 熱源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6147541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250