JP6147155B2 - 終端器 - Google Patents

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本発明は、損失性材料を含む伝送線路を用いた分布吸収型の終端器に関する。
従来の誘電体基板上に形成される終端器は、信号線導体と短絡導体との間の微小領域に、損失性材料が配置される終端器構造(例えば、下記特許文献1)や、先端開放の信号線導体の上部に、損失性材料が配置される終端器構造(例えば、下記特許文献2、下記特許文献3)が開示されている。
特開平6−152206号公報 特開2001−16004号公報 特開2009−147600号公報
従来技術である特許文献1では、損失性材料の配置領域を微小にすることで、集中定数素子として機能させ、広い周波数帯域において、良好な終端特性を得る構造である。
このため、高電力信号の入力時において、微小領域に損失エネルギーが集中するため、損失性材料の温度上昇、損失性材料の破損等が生じ、高電力信号の入力用途への適用に課題がある。
一方、他の従来技術である特許文献2および特許文献3においては、特許文献1に比べて損失性材料の配置領域を広く確保することができ、特許文献1の構造に比べて、高い電力の信号入力に適している。
しかし、特許文献2および特許文献3の構造においても、損失性材料と信号線導体が接触する部分の信号入力側に近い部分、つまり、信号線導体の上部に損失性材料が現れる境界面の部分に損失エネルギーが集中する。
このため、特許文献1と同様、局所的な温度上昇および損失性材料の破損等が生じ、高電力信号の入力用途への適用に課題がある。
本発明は、高電力信号の入力用途に適した終端器を得ることを目的とする。
本発明の終端器は、信号線導体と損失性材料が異なる層に平行に形成される第1の伝送線路区間と、信号線導体と損失性材料が異なる層または同一の層に平行に形成される第2の伝送線路区間とを含み、信号入力側に第1の伝送線路区間を設けると共に、信号終端側に第2の伝送線路区間を設け、第1の伝送線路区間における信号線導体から損失性材料までの直交方向の距離を、第2の伝送線路区間における信号線導体から損失性材料までの直交方向の距離に比べて長くし、第1の伝送線路区間の信号線導体が設けられた層と、第2の伝送線路区間の信号線導体が設けられた層とを異なる層とし、損失性材料が設けられた層を1層に統合したものである
本発明によれば、信号入力側に、信号線導体から損失性材料までの距離を長くした第1の伝送線路区間を設け、信号終端側に、信号線導体から損失性材料までの距離を短くした第2の伝送線路区間を設けたので、信号入力側に近い部位において、損失エネルギーの一部を予め吸収し、信号終端側に近い部位において、損失エネルギーのその他の一部を吸収する。
よって、信号伝送方向の損失エネルギー分布の緩和を図ることができ、局所的な温度上昇を回避し、従来技術に比べ、より高電力信号の入力用途への適用を実現することができる効果がある。
本発明の実施の形態1による終端器を示す構成図である。 体積損失密度分布のシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による他の終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態3による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態4による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態5による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態6による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態7による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態8による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態9による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態10による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態11による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態12による終端器を示す構成図である。 本発明の実施の形態13による終端器を示す構成図である。 面積損失密度分布のシミュレーション結果を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による終端器を示す構成図であり、図1(a)は基板側面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A’面についての断面図、図1(c)は図1(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図1に示すように、本実施の形態1の終端器の構造は、多層誘電体基板10の表面および裏面に、グラウンド導体11が配置され、多層誘電体基板10の内層のL1層に、信号線導体21が配置されるストリップ線路構造である。
また、L1層には、損失性材料31が、L1層と異なる内層L2層には、損失性材料32がそれぞれ配置される。
図1の左側から信号が入力され、L1層およびl2層に配置された損失性材料31および損失性材料32により、信号エネルギーを吸収し、入力側に反射する量を小さく抑えることができる終端器として機能する。
ここで、損失性材料31,32は、損失性磁性材料のような磁界に作用するタイプや、抵抗材料のような電流、電界に作用するタイプがあり、どちらを用いても良い。
一般に、損失性材料での信号エネルギー吸収量は、信号線導体21に近い層程大きく、信号線導体21から遠い層程小さくなる。
また、損失性材料での信号エネルギー吸収量は、信号入力側(図1において左側)に近い程大きく、信号入力側から遠い、信号終端側(図1において右側)程小さくなる。
図1においては、信号入力側に近い領域に、L2層の損失性材料32を配置しているため、L1層のみに損失性材料を配置する従来構造に比べて、損失性材料32での吸収量は相対的に小さくなる。
また、図1において、入力された信号の一部が、損失性材料32で予め吸収されるため、L1層に配置した損失性材料31の信号入力側に最も近い部位での吸収量は、L1層のみに損失性材料を配置する従来構造に比べて小さくなる。
これらの効果により、吸収量、つまり損失エネルギーの分布を、信号伝送方向に分散させることができ、局所的な温度上昇を回避し、高電力信号の入力用途への適用が可能となる。
図2は、前記効果を確認するために行った、体積損失密度分布のシミュレーション結果である。
図2(a)はL1層のみに損失性材料を配置する従来構造に対するシミュレーション結果を、図2(b)は図1に示した構造に対するシミュレーション結果をそれぞれ示す。
シミュレーションには、有限要素法電磁界シミュレーションを用いた。
双方の構造とも、入力信号電力は1W、入力信号周波数は10GHz、10GHzにおける反射振幅は−20dB以下である。
従来構造においては、損失性材料の信号伝送方向長さを18mm、図1の構造においては、L2層に配置した損失性材料32の信号伝送方向長さを9mm、L1層に配置した損失性材料31の信号伝送方向長さを9mmとしている。
図2に示した特性図の横軸は、損失性材料が現れる箇所を起点とした損失性材料の信号伝送方向長さを示しており、縦軸はL1層およびL2層における体積損失密度の値を示している。
図2(a)に示す従来構造におけるシミュレーション結果では、横軸0mm付近、つまり、損失性材料の配置位置の信号入力側に最も近い部位において、損失量が最大となり、距離が遠くなるに従い、損失量が小さくなっていることが確認できる。
体積損失密度の分布は、温度上昇の分布と相関があり、従来構造においては、信号入力側に最も近い部位において、温度上昇が高くなることを意味している。
図2(b)に示す図1に示した構造におけるシミュレーション結果では、距離0〜9mmにおいてはL2層、距離9〜18mmにおいてはL1層で、それぞれ吸収をしており、L1層における損失量最大値は、図2(a)の従来構造に比べて、約30%低減されていることが確認できる。
つまり、温度上昇の分布を信号伝送方向に分散させ、温度上昇最大値を下げる効果を確認することができる。
図1の構造では、ストリップ線路を用いた構造例について説明したが、他の線路形式を用いても良い。
以下に、他の線路形式を用いた例について示す。
図3は図1におけるL1を表層としたマイクロストリップ線路形式を用いた終端器構造である。
損失性材料31を表層に設け、損失性材料32を内層に設けた構造である。
その他の構造は、図1と同様であり説明を省略する。
本構造においても、図1に示した構造と同様な効果を得ることができる。
なお、図示はしないが、L1層の上部に、さらに、誘電体層を設ける、埋め込み型マイクロストリップ線路形式を用いても良い。
図4は図3におけるL1層にグラウンド導体12を設けたコプレーナ線路形式を用いた終端器構造である。
その他の構造は、図3と同様であり説明を省略する。
本構造においても、図1に示した構造と同様な効果を得ることができる。
なお、図示はしないが、L1層の上部に、さらに、誘電体層を設ける、埋め込み型コプレーナ線路形式を用いても良く、図1と同様、L1層の上下層にグラウンド導体11を配置しても良い。
また、図示はしないが、グラウンド導体11とグラウンド導体12を接続する導体を別途設けても良く、一対のグラウンド導体12同士を接続する導体を別途設けても良い。
図4においては、損失性材料31とグラウンド導体12が接触している構造例を示しているが、これに限ったものではなく、接触をしていなくても良い。
図1の構造では、信号伝送方向において、損失性材料31の配置位置と、損失性材料32の配置位置の境目が共通である構造例について説明した。
さらに、図5に示すように、損失性材料31の配置位置と、損失性材料32の配置位置の一部が重なる構造を用いても良い。
また、図6に示すように、損失性材料31と損失性材料32の双方が配置されない領域を設けても良い。
図1の構造では、損失性材料を2層に構成した例について説明したが、3層以上に構成しても良い。
一例を図7に示す。
図7では、図1の構造に対し、新たにL3層に損失性材料33を設けた構造であり、図7(d)がL3層における断面図である。
図7に示す構造のように、信号入力側に一番近い位置に配置される損失性材料(ここでは損失性材料33)と、二番目に近い位置に配置される損失性材料(ここでは損失性材料32)とを比べ、信号入力側に一番近い位置に配置される損失性材料の配置層が信号線導体から遠い層であるという関係が保たれていれば、図1に示した構造の効果を享受できる。
このため、本関係を維持できれば、図7以外の任意の配置構造を用いて良い。
なお、図7では、信号入力側に近い方から順に、信号線導体21から損失性材料31〜33までの距離を短くしているので、信号伝送方向の損失エネルギー分布の緩和をさらに図ることができる。
図1においては、損失性材料31が信号線導体21と同一層の配置について説明したが、損失性材料は、信号線導体21の配置層に必ずしも配置する必要は無く、例えば、図8に示すように、L2層に配置する損失性材料32と、L3層に配置する損失性材料33によって構成しても良い。
図1においては、信号線導体21は、先端が開放の構造となっているが、グラウンド導体11と導通する短絡導体を介して先端短絡構造としても良い。
図1において、損失性材料32の信号伝送方向の長さと、損失性材料31の信号伝送方向の長さについては、任意の長さを用いても良いが、損失性材料32の吸収量と損失性材料31の吸収量のバランスを取るためには、損失性材料32の長さを長くする構造を採用した方がより良い。
多層誘電体基板10は、同一の材料を積層して構成しても良く、異種の材料を積層して構成しても良い。
後述の実施の形態においては、図1に示すような、ストリップ線路形式の構造を例に説明するが、前記他の線路形式を用いても、同様な効果が得られる。
以上により、本実施の形態1による終端器は、信号入力側に、信号線導体21から損失性材料32までの距離を長くした第1の伝送線路区間を設け、信号終端側に、信号線導体21から損失性材料31までの距離を短くした第2の伝送線路区間を設けたので、信号入力側に近い部位において、損失エネルギーの一部を予め吸収し、信号終端側に近い部位において、損失エネルギーのその他の一部を吸収する。
よって、信号伝送方向の損失エネルギー分布の緩和を図ることができ、局所的な温度上昇を回避し、従来技術に比べ、より高電力信号の入力用途への適用を実現することができる。
また、第1の伝送線路区間と第2の伝送線路区間との間に第3の伝送線路区間を設け、第3の伝送線路区間における信号線導体21から損失性材料32までの距離を、第1の伝送線路区間における信号線導体21から損失性材料33までの距離と、第2の伝送線路区間における信号線導体21から損失性材料31までの距離との間の長さにしたので、信号伝送方向の損失エネルギー分布の緩和をさらに図ることができる。
さらに、第1の伝送線路区間に形成される損失性材料32の信号伝送方向の長さを、第2の伝送線路区間に形成される損失性材料31の信号伝送方向の長さに比べて長くしたので、損失性材料32の吸収量と損失性材料31の吸収量のバランスをさらに取ることができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2による終端器を示す構成図であり、図9(a)は基板側面図、図9(b)は図9(a)におけるA−A’面についての断面図、図9(c)は図9(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図9では、図1に示す信号線導体21に加え、隣接する信号線導体22を配置した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図9に示す構造においては、信号線導体21と信号線導体22をペアとした差動信号の伝送が可能であり、差動信号に対しての終端器として機能する。
従って、差動信号の終端器においても、前記実施の形態1で述べた効果と同様な効果が得られる。
図9においては、損失性材料31の配置を、信号線導体21と信号線導体22の双方で共有しているが、これに限ったものでは無く、信号線導体21と信号線導体22に独立の損失性材料31を適用しても良い。
なお、図9のよう、信号線導体21と信号線導体22の双方で損失性材料31を共有することで、構成点数の削減ができ、簡素に構成することができる。
図9においては、信号線導体21と信号線導体22は、先端が開放の構造となっているが、グラウンド導体11と導通する短絡導体を介して先端短絡構造としても良い。
また、図10に示すように、信号線導体21と信号線導体22の先端同士を接続する構造を採用しても良い。
以上により、本実施の形態2による終端器は、隣接する2つの信号線導体21,22が設けられ、差動信号伝送線路を構成したので、差動信号を伝送する伝送線路において、前記実施の形態1において説明した効果と同様な効果を得ることが可能となる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3による終端器を示す構成図であり、図11(a)は基板側面図、図11(b)は図11(a)におけるA−A’面についての断面図、図11(c)は図11(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図11では、図1に示す信号線導体21を、L1層に配置される信号線導体21と、L2層に配置される信号線導体24に分割し、信号線導体21と信号線導体24を、柱状導体23にて接続し、図1に示す損失性材料31を、L2層に配置される損失性材料32に統合した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図11に示した構成の基本的な効果は、前記実施の形態1において述べた効果と同様であり、その説明を省略する。
図11に示す構造によれば、信号入力側に最も近い領域では、信号線導体21と損失性材料32が別層形成であり、図1の構造と同様な効果を得ることができる。
図1と同様な効果を得ながら、損失性材料32の配置層を1層にすることが可能となり、多層基板の製造プロセスを簡略化することができる。
図示はしないが、信号線導体の形成層が、図11においては、L1層とL2層の2層であるが、3層以上を利用しても良い。
以上により、本実施の形態3による終端器は、第1の伝送線路区間の信号線導体21が設けられた層と、第2の伝送線路区間の信号線導体24が設けられた層とを異なる層とし、損失性材料32が設けられた層を1層に統合したので、多層基板の製造プロセスを簡略化することができる。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4による終端器を示す構成図であり、図12(a)は基板側面図、図12(b)は図12(a)におけるA−A’面についての断面図、図12(c)は図12(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図12では、図1に示す信号線導体21を、左右方向へ一往復半引き回した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図11に示した構成の基本的な効果は、前記実施の形態1において述べた効果と同様であり、その説明を省略する。
図12の構造は、信号線導体21の全長を長く確保することができるため、終端器の性能である反射振幅をより低減することができる。
また、信号線導体21を折りたたんだ構造で実現できるため、信号線導体を一直線に配置する構造に比べて、占有エリアの縮小が可能となる。
図12の構造では、損失性材料31と損失性材料32を、それぞれ1枚構成で簡素に構成することが可能であり、複雑な形状を形成する必要が無く、製造プロセスの簡略化が可能である。
図12の構造では、損失性材料の配置位置が信号入力に近い方から、L2層→L1層→L2層→L1層と交互に続くこととなる。
信号入力側に一番近い位置ではL2層配置、二番目に近い位置ではL1層配置となっており、両者比較すると、信号入力側に一番近い位置に配置される損失性材料32の配置層が信号線導体21から遠い層であるという関係が保たれている。
このため、前記実施の形態1で述べた効果と同様な効果を得ることができる。
図12では信号線導体21を一往復半引き回した構造例について説明したが、引き回しは任意で良い。
また、一方向に螺旋を形成するスパイラル状のレイアウトとしているが、メアンダ状のレイアウトでも良く、両者を組み合わせても良い。
以上により、本実施の形態4による終端器は、信号線導体21を螺旋状に形成したので、前記実施の形態1において説明した効果に加え、反射振幅の更なる低減と製造プロセスの簡略化の両立が可能となる。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5による終端器を示す構成図であり、図13(a)は基板側面図、図13(b)は図13(a)におけるA−A’面についての断面図、図13(c)は図13(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図13では、図1に示す多層誘電体基板10の裏面側に、放熱用ブロック40を配置した構造となっている。
その他の構造については、前記実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図13に示した構成の基本的な効果は、前記実施の形態1において述べた効果と同様であり、その説明を省略する。
損失性材料31と損失性材料32において、損失による熱エネルギーが発生し、各方向へ拡散する。
図13では、損失性材料32に近い側、つまり多層誘電体基板10の裏面側に、熱伝導の高い材料である放熱用ブロック40を配置することができ、更なる温度上昇の緩和を図ることができる。
図13では、放熱用ブロック40を、多層誘電体基板10の片面に配置した例について示したが、表面と裏面、または、側面等、複数の面に配置した構造を用いても良い。
以上により、本実施の形態5による終端器は、多層誘電体基板10の表面または裏面に放熱用ブロック40を設け、放熱用ブロック40と第1の伝送線路区間に形成される損失性材料32との距離を、放熱用ブロック40と第2の伝送線路区間に形成される損失性材料31との距離に比べて短くしたので、前記実施の形態1において説明した効果に加え、更なる温度上昇の緩和を図ることが可能となる。
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6による終端器を示す構成図であり、図14(a)は基板側面図、図14(b)は図14(a)におけるA−A’面についての断面図、図14(c)は図14(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図14では、図1に示す信号線導体21を2つに分岐した構造を用いており、損失性材料32を配置する位置よりも入力側に近い位置に分岐を配置した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
図14の構造を採用することにより、損失性材料32において消費されるエネルギーを分岐部において分散させることが可能となり、前記実施の形態1において述べた効果に加えて、更なる温度上昇の緩和を図ることができる。
図14において、2つに分岐した信号線導体21の線路長が異なる構造を例示したが、該線路長が等長となる構造を採用しても良い。
また、3つ以上の分岐を用いても良く、分岐を設けた位置よりも入力側に近い位置にさらに分岐を設けるトーナメント状分岐を採用しても良い。
以上により、本実施の形態6による終端器は、第1の伝送線路区間よりも信号入力側に近い区間において、信号線導体21を少なくとも2つ以上に分岐する分岐部を設けたので、前記実施の形態1において説明した効果に加え、更なる温度上昇の緩和を図ることが可能となる。
実施の形態7.
図15は、本発明の実施の形態7による終端器を示す構成図であり、図15(a)は基板側面図、図15(b)は図15(a)におけるA−A’面についての断面図、図15(c)は図15(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図15では、図14に示した信号線導体21の2分岐構造を、損失性材料32を配置した区間に設けた構造である。
その他の構造については、前記実施の形態6と同様であり、その説明を省略する。
損失性材料32における発熱量と損失性材料31における発熱量に差異が生じる場合、特に、図2のシミュレーション結果に示した例のように、損失性材料31(L1層)における発熱量(損失密度)が損失性材料32(L2層)における発熱量に比べて大きいとき、図15に示した構造を採用することで、L2層の発熱量を維持したままL1層の発熱量を分岐数に応じ低減することが可能となり、更なる発熱量の均等化を図ることができる。
図15において、2つに分岐した信号線導体21の線路長が異なる構造を例示したが、該線路長が等長となる構造を採用しても良い。
また、3つ以上の分岐を用いても良く、分岐を設けた位置よりも入力側に近い位置にさらに分岐を設けるトーナメント状分岐を採用しても良い。
さらに、図14に示した損失性材料32を配置する位置よりも入力側に近い位置に分岐を配置した構造と組み合わせても良い。
以上により、本実施の形態7による終端器は、第1の伝送線路区間において、信号線導体21を少なくとも2つ以上に分岐する分岐部を設けたので、前記実施の形態1において説明した効果に加え、更なる発熱量の均等化を図ることが可能となる。
実施の形態8.
図16は、本発明の実施の形態8による終端器を示す構成図であり、図16(a)は基板側面図、図16(b)は図16(a)におけるA−A’面についての断面図、図16(c)は図16(a)におけるB−B’面についての断面図である。
図16では、図11における信号線導体21と信号線導体24を接続する柱状導体23を損失性材料32の外部に配置した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態3と同様であり、その説明を省略する。
図16の構造を採用することにより、信号線導体21の延伸方向と信号線導体24の延伸方向を逆方向に配置でき、図11に示した構造と同等の信号線導体長を用いる場合には、図11に比べて占有エリアを小形化できる。
信号線導体21の信号伝送区間においては、図16において、左側(入力側に近い位置)での損失性材料32における発熱量が高くなり、図16において、右側に行くに従い(入力側から離れるに従い)発熱量が減少する。
一方、信号線導体24の信号伝送区間においては、前記とは逆に、図16において、右側(入力側に近い位置)における発熱量が高くなり、左側に行くに従い(終端側に近付くに従い)発熱量が減少する。
発熱量は、信号線導体21の信号伝送区間と信号線導体24の信号伝送区間において生じる発熱量の和となり、両者逆特性の傾向を示すことから、更なる発熱量の均等化を図ることができる。
図16では、信号線導体21の延伸方向と信号線導体24の延伸方向を完全に逆方向とした例について示したが、これに限らず、両者がある角度を成して配置されても良い。
以上により、本実施の形態8による終端器は、第1の伝送線路区間の信号線導体21の延伸方向と、第2の伝送線路区間の信号線導体24の延伸方向とが異なるように配置したので、前記実施の形態3において説明した効果に加え、終端器占有エリアの小形化、並びに、更なる発熱量の均等化を図ることが可能となる。
実施の形態9.
図17は、本発明の実施の形態9による終端器を示す構成図であり、図17(a)は基板側面図、図17(b)は図17(a)におけるA−A’面についての断面図、図17(c)は図17(a)におけるB−B’面についての断面図、図17(d)は図17(c)におけるD−D’面についての断面図、図17(e)は図17(c)におけるE−E’面についての断面図である。
図17では、図16における信号線導体21を損失性材料32の上部において2つに分岐した構造を用いており、L2層において信号線導体24が損失性材料32の2箇所において重ね合わされるように配置される構造となっている。
また、損失性材料32を円形の構造としている。
その他の構造については、前記実施の形態8と同様であり、その説明を省略する。
図17の構造を採用することにより、L2層において信号線導体24が損失性材料32に入力される電力が分岐数に応じて小さくなるため、信号線導体24の損失性材料32への入力部近傍における発熱量を図16の構成に比べて低減することができる。
図17において、分岐を損失性材料32の上部に配置した構造を例示したが、分岐を損失性材料32が配置される外部に配置しても良い。
例えば、信号線導体21を分岐することなく、柱状導体23を介したL2層の信号線導体24において、損失性材料32が配置される位置よりも近い位置、あるいは、損失性材料32と重なる位置に分岐を配置しても良い。
また、複数箇所の分岐を組み合わせても良い。
また、分岐数は、2以上の任意の分岐数を採用しても良く、図17に示すY字分岐以外の分岐構造(例えば、図14、図15に示したような分岐構造)を採用しても良い。
分岐から先の信号線導体の線路長は、異なるものを採用しても良く、等長を採用しても良い。
損失性材料32の形状は、円形としているが、図16に示すような長方形形状を含む任意の形状を採用しても良い。
図17では、信号線導体24が2箇所においてそれぞれ1本ずつ損失性材料32に入力される構造であるが、損失性材料32に入力される前に信号線導体24を分岐し、2箇所においてそれぞれ2本以上の信号線導体が損失性材料32に入力される構造を用いても良い。
以上により、本実施の形態9による終端器は、第1の伝送線路区間、第1の伝送線路区間と第2の伝送線路区間の間の区間、および第2の伝送線路区間のうちの少なくともいずれか1箇所において、信号線導体を少なくとも2つ以上に分岐する分岐部を設けたので、前記実施の形態8において説明した効果に加え、更なる発熱量の均等化を図ることが可能となる。
実施の形態10.
図18は、本発明の実施の形態10による終端器を示す構成図であり、図18(a)は基板側面図、図18(b)は図18(a)におけるA−A’面についての断面図、図18(c)は図18(a)におけるB−B’面についての断面図、図18(d)は図18(c)におけるD−D’面についての断面図、図18(e)は図18(c)におけるE−E’面についての断面図である。
図18では、図17における信号線導体24が損失性材料32に重なり合うように配置された後、損失性材料32と重なり合う部分に配置された接続導体25に接続され、損失性材料32面上において引き回し、再び損失性材料32の外部に伸び、柱状導体13を介してグラウンド導体11に接続される先端短絡構造となっている。
その他の構造については、前記実施の形態9と同様であり、その説明を省略する。
図18の構造を採用することにより、信号線導体24を損失性材料32と重なり合う部分において、接続導体25により引き回すことができるため、損失性材料32における発熱部面積の拡大を図ることができる。
このため、図17において説明した効果と共に、発熱部位の分散化を図ることができる。
図18においては、信号線導体24が損失性材料32の外部に伸びた位置において、柱状導体13によりグラウンド導体11に接続されている構造について例示したが、柱状導体13を損失性材料32の外部に配置する必要は必ずしもなく、損失性材料32が配置された部位に柱状導体13を設けても構わない。
以上により、本実施の形態10による終端器は、少なくとも2つ以上に分岐された信号線導体24が接続導体25に接続され、接続導体25が第2の伝送線路区間における損失性材料32が配置される層と同一の層に配置され、該損失性材料32に重なり合うように配置されたので、前記実施の形態9において説明した効果に加え、更なる発熱部位の分散化を図ることが可能となる。
実施の形態11.
図19は、本発明の実施の形態11による終端器を示す構成図であり、図19(a)は基板側面図、図19(b)は図19(a)におけるA−A’面についての断面図、図19(c)は図19(a)におけるB−B’面についての断面図、図19(d)は図19(c)におけるD−D’面についての断面図、図19(e)は図19(c)におけるE−E’面についての断面図である。
図19では、図18における接続導体25が、2つに分岐する構造となっている。
また、接続導体25による分岐後、双方が柱状導体13を介してグラウンド導体11に接続される先端短絡構造となっている。
その他の構造については、前記実施の形態10と同様であり、その説明を省略する。
図19の構造を採用することにより、信号線導体24と損失性材料32とが重なり合う部分において、信号線導体24を接続導体25により再度分岐する構造のため、入力されるエネルギーを分散させることが可能となり、更なる発熱部位の分散化が可能となる。
図19においては、信号線導体24がL2層において分岐され、柱状導体13によりグラウンド導体11に接続される先端短絡構造について例示したが、先端がグラウンド導体11に接続されない先端開放構造を用いても良い。
また、図19では、信号線導体24がL2層において2分岐され、双方が柱状導体13によりグラウンド導体11に接続される先端短絡構造であるが、一方を先端開放、他方を先端短絡というように使い分けても良い。
分岐数は2以上の任意の分岐数を用いても良い。
以上により、本実施の形態11による終端器は、接続導体25が2つに分岐する構造なので、前記実施の形態10において説明した効果に加え、更なる発熱部位の分散化を図ることが可能となる。
実施の形態12.
図20は、本発明の実施の形態12による終端器を示す構成図であり、図20(a)は基板側面図、図20(b)は図20(a)におけるA−A’面についての断面図、図20(c)は図20(a)におけるB−B’面についての断面図、図20(d)は図20(c)におけるD−D’面についての断面図、図20(e)は図20(c)におけるE−E’面についての断面図である。
図20では、図19に示した構造において、信号線導体21の下部のL2層にグラウンド導体14を配置した構造であり、グラウンド導体14は、損失性材料32と一部重なった構造である。
グラウンド導体14は、損失性材料32の外部2箇所において柱状導体13を介してグラウンド導体11に接続される構造である。
その他の構造については、前記実施の形態11と同様であり、その説明を省略する。
図20の構造を採用することにより、信号線導体21と対を成すグラウンド導体としてグラウンド導体14が追加されるため、グラウンド導体14とその周辺の損失性材料32において電流が発生し、当該部位において発熱を生じる。
本効果により、信号線導体21の伝送区間における発熱量を増加させることができ、信号線導体21の伝送区間における発熱量が、信号線導体24の伝送区間における発熱量に比べて小さい場合に、更なる発熱量の均等化を図ることができる。
図20においては、グラウンド導体14とグラウンド導体11の接続に柱状導体13を2個用いた構造について例示したが、柱状導体13は、1個あるいは3個以上で実現しても良い。
また、柱状導体13は、損失性材料32の外部に配置した例について説明したが、損失性材料32の配置位置に柱状導体13を設けても構わない。
以上により、本実施の形態12による終端器は、第1の伝送線路区間のグラウンド導体14の一部が、損失性材料32が配置される層と同一の層に配置されるので、前記実施の形態11において説明した効果に加え、更なる発熱部の均等化を図ることが可能となる。
実施の形態13.
図21は、本発明の実施の形態13による終端器を示す構成図であり、図21(a)は基板側面図、図21(b)は図21(a)におけるA−A’面についての断面図、図21(c)は図21(a)におけるB−B’面についての断面図、図21(d)は図21(c)におけるD−D’面についての断面図、図21(e)は図21(c)におけるE−E’面についての断面図である。
図21では、図20に示した構造において、信号線導体24とグラウンド導体14を接続する環状導体26により環状に接続し、環状導体26を損失性材料32と重なる部位に配置した構造である。
その他の構造については、前記実施の形態12と同様であり、その説明を省略する。
図21の構造を採用することにより、信号線導体24の周囲における発熱と、グラウンド導体14の付近における発熱を、環状導体26の周囲に渡って分散させることが可能となり、更なる発熱量の分散化を図ることができる。
図21に示した構造における面積損失密度分布を図22(b)に示す。
面積損失密度分布は、前記体積損失密度分布と同様、発熱量(温度上昇)と相関のある物理量である。
図22(a)には、比較対象として、前記特許文献1等で開示されている従来の終端器の構造における面積損失密度分布を示している。
図22においては、両者ともに入力信号の電力を1W、入力信号の周波数を10GHz、10GHzにおける反射振幅を−20dB以下という条件を揃えた状態での比較である。
図22(a)の従来構造における損失性材料のサイズは、0.5mm×0.6mm、図22(b)の図21に示した発明構造における損失性材料のサイズは、直径4mmの円形である。
両者の面積損失密度最大値を比較すると、従来構造において、189W/mm2であるのに対し、発明構造では、0.928W/mm2と、約1/200の低減効果を確認することができる。
また、図22(b)より、環状導体周囲に面積損失密度分布が分散されていることを確認できる。
図21においては、環状導体26を損失性材料32の内部にのみ配置される構造について例示したが、環状導体26の一部が損失性材料32の外部に配置されていても良い。
また、環状導体26を一つ用いた構造について例示したが、2つ以上用いた構造を採用しても構わない。
図21においては、信号線導体24とグラウンド導体14を接続する環状導体26を用いた構造について例示したが、接続導体として信号線導体24同士を1箇所で接続する接続導体、信号線導体24とグラウンド導体14を1箇所で接続する接続導体等、環状とならない接続導体を採用しても良い。
以上により、本実施の形態13による終端器は、少なくとも2つ以上に分岐された信号線導体24およびグラウンド導体14の一部が環状導体26に接続され、環状導体26が損失性材料32が配置される層と同一の層に配置され、損失性材料32に重なり合うように配置されたので、前記実施の形態12において説明した効果に加え、更なる発熱部の分散化を図ることが可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
10 多層誘電体基板、11,12,14 グラウンド導体、21,22,24 信号線導体、13,23柱状導体、25 接続導体、26 環状導体、31,32,33 損失性材料、40 放熱用ブロック。

Claims (13)

  1. 一端を信号入力側、他端を信号終端側とし、多層誘電体基板の内層または表層に設けられた信号線導体と、
    前記多層誘電体基板の内層または表層に設けられたグラウンド導体と、
    前記多層誘電体基板の内層または表層に設けられた損失性材料とで構成される伝送線路を用いた終端器であって、
    前記伝送線路の信号伝送区間の一部において、前記信号線導体と前記損失性材料が異なる層に平行に形成される第1の伝送線路区間と、
    前記伝送線路の信号伝送区間の他の一部において、前記信号線導体と前記損失性材料が異なる層または同一の層に平行に形成される第2の伝送線路区間との少なくとも2つ以上の区間を含み、
    前記信号入力側に前記第1の伝送線路区間を設けると共に、前記信号終端側に前記第2の伝送線路区間を設け、
    前記第1の伝送線路区間における前記信号線導体から前記損失性材料までの直交方向の距離を、前記第2の伝送線路区間における前記信号線導体から前記損失性材料までの直交方向の距離に比べて長くし
    前記第1の伝送線路区間の信号線導体が設けられた層と、
    前記第2の伝送線路区間の信号線導体が設けられた層とを異なる層とし、
    前記損失性材料が設けられた層を1層に統合したことを特徴とする終端器。
  2. 前記信号線導体は、
    隣接する2つの信号線導体が設けられ、差動信号伝送線路を構成することを特徴とする請求項1記載の終端器。
  3. 前記信号線導体は、
    先端部がグラウンド導体と電気的に接触しない、電気的開放構造とすることを特徴とする請求項1記載の終端器。
  4. 前記信号線導体は、
    先端部がグラウンド導体と電気的に接触する、電気的短絡構造とすることを特徴とする請求項1記載の終端器。
  5. 前記信号線導体は、
    2つの信号線導体の先端部同士が互いに電気的に接触していることを特徴とする請求項記載の終端器。
  6. 前記多層誘電体基板の表面または裏面に、前記損失性材料とそれぞれ平行になるように放熱用ブロックを設け、
    前記放熱用ブロックと前記第1の伝送線路区間に形成される損失性材料との直交方向の距離を、該放熱用ブロックと前記第2の伝送線路区間に形成される損失性材料との直交方向の距離に比べて短くしたことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の終端器。
  7. 前記第1の伝送線路区間に形成される損失性材料の信号伝送方向の長さを、前記第2の伝送線路区間に形成される損失性材料の信号伝送方向の長さに比べて長くしたことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の終端器。
  8. 前記第1の伝送線路区間よりも信号入力側に近い区間、該第1の伝送線路区間、該第1の伝送線路区間と前記第2の伝送線路区間との間の区間、および該第2の伝送線路区間のうちの少なくともいずれか1箇所において、
    前記信号線導体を少なくとも2つ以上に分岐する分岐部を有することを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の終端器。
  9. 前記第1の伝送線路区間の信号線導体の延伸方向と、
    前記第2の伝送線路区間の信号線導体の延伸方向とが異なることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の終端器。
  10. 少なくとも2つ以上に分岐された前記信号線導体が接続導体に接続され、該接続導体が前記第2の伝送線路区間における損失性材料が配置される層と同一の層に配置され、該損失性材料に重なり合うように配置されたことを特徴とする請求項記載の終端器。
  11. 前記第1の伝送線路区間のグラウンド導体の一部が、前記損失性材料が配置される層と同一の層に配置されることを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の終端器。
  12. 前記第1の伝送線路区間のグラウンド導体の一部が、前記損失性材料が配置される層と同一の層に配置され、
    前記第1の伝送線路区間よりも信号入力側に近い区間、該第1の伝送線路区間、該第1の伝送線路区間と前記第2の伝送線路区間との間の区間、および該第2の伝送線路区間のうちの少なくともいずれか1箇所において、前記信号線導体を少なくとも2つ以上に分岐する分岐部を有し、
    前記少なくとも2つ以上に分岐されたそれぞれの信号線導体および前記グラウンド導体の一部が接続導体に接続され、該接続導体が前記損失性材料が配置される層と同一の層に配置され、該損失性材料に重なり合うように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の終端器。
  13. 前記接続導体は、
    環状を形成した環状導体であることを特徴とする請求項12記載の終端器。
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