JP4884358B2 - 終端器 - Google Patents
終端器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4884358B2 JP4884358B2 JP2007321882A JP2007321882A JP4884358B2 JP 4884358 B2 JP4884358 B2 JP 4884358B2 JP 2007321882 A JP2007321882 A JP 2007321882A JP 2007321882 A JP2007321882 A JP 2007321882A JP 4884358 B2 JP4884358 B2 JP 4884358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- branch
- signal
- terminator
- resistance film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
- Waveguides (AREA)
Description
そのため、第1端部で反射した入力信号と第2端部で反射した入力信号とが分岐部で打ち消し合うことにより、損失性材料体の物理定数が変化した場合であっても、安定した反射特性を得ることができる。
なお、以下の実施の形態では、所定周波数を有する入力信号として、ミリ波やマイクロ波等の高周波信号が終端器に入力される場合を例に挙げて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る終端器10を示す構成図である。図1(a)は終端器10の平面図であり、図1(b)は図1(a)に示した終端器10のA−A’線に沿った断面図であり、図1(c)は図1(a)に示した終端器10のB−B’線に沿った断面図である。
外部から終端器10に入力される高周波信号は、図1の左側からストリップ導体30に入力される。
第1抵抗膜41は、第1ストリップ導体31における分岐部35の反対側である第1端部33およびその近傍と電気的に接続されている。第2抵抗膜42は、第2ストリップ導体32における分岐部35の反対側である第2端部34およびその近傍と電気的に接続されている。
また、線路長L1および線路長L2は、線路長L1と線路長L2との差(L2−L1、以下「線路長差Ld」と称する)が、外部からストリップ導体30に入力される高周波信号の波長をλとしたときに、ほぼλ/4の奇数倍となるように設定されている。
また、誘電体基板20、ストリップ導体30および接地導体50により、高周波伝送線路が構成されている。
まず、外部からストリップ導体30に入力された高周波信号は、分岐部35において、第1ストリップ導体31側の第1信号と、第2ストリップ導体32側の第2信号とに分配される。
これにより、第1端部33で反射された第1反射信号は、ある特定の振幅および位相を有する反射波として分岐部35に到達する。
同様に、第2端部34で反射された第2反射信号もまた、ある特定の振幅および位相を有する反射波として分岐部35に到達する。
そのため、分岐部35に到達する第1反射信号の振幅および位相が変動する。
そのため、分岐部35に到達する第2反射信号の振幅および位相が変動する。
したがって、分岐部35において第1反射信号および第2反射信号の大半が打ち消される。
そのため、第1抵抗膜41および第2抵抗膜42の抵抗値変化の程度が互いに等しい場合には、第1反射信号の位相と第2反射信号の位相との間に、常にほぼ逆位相の関係が成立し、分岐部35において第1反射信号と第2反射信号とが互いに打ち消される。
したがって、第1抵抗膜41および第2抵抗膜42の抵抗値(物理定数)がある特定の抵抗値から変化した場合であっても、安定した反射特性を得ることができる。
しかしながら、第1ストリップ導体31と第1抵抗膜41との境界部分、および第2ストリップ導体32と第2抵抗膜42との境界部分におけるインピーダンスの変化により、第1信号および第2信号の一部は、この境界部分で分岐部35側に反射する。
以下、図1を参照しながら、境界部分で反射した第1信号および第2信号による影響を低減するための構成について説明する。
線路長L3および線路長L4は、線路長L3と線路長L4との差(L4−L3)が、高周波信号の波長をλとしたときに、ほぼλ/4の奇数倍となるように設定されている。
したがって、分岐部35において境界部分で反射した第1信号と第2信号とが互いに打ち消され、これらの信号による影響が低減される。
図2は、この発明の実施の形態2に係る終端器10Aを示す構成図である。図2(a)は終端器10Aの平面図であり、図2(b)は図2(a)に示した終端器10AのC−C’線に沿った断面図であり、図2(c)は図2(a)に示した終端器10AのD−D’線に沿った断面図である。
抵抗膜40は、第1端部33およびその近傍、並びに第2端部34およびその近傍と電気的に接続されている。また、誘電体基板20の裏面に設けられた接地導体50は、抵抗膜40と電気的に接続されない。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
まず、外部からストリップ導体30に入力された高周波信号は、分岐部35において、第1ストリップ導体31側の第1信号と、第2ストリップ導体32側の第2信号とに分配される。
これにより、第1端部33で反射された第1反射信号は、ある特定の振幅および位相を有する反射波として分岐部35に到達する。
同様に、第2端部34で反射された第2反射信号もまた、ある特定の振幅および位相を有する反射波として分岐部35に到達する。
そのため、分岐部35に到達する第1反射信号の振幅および位相が変動する。
そのため、分岐部35に到達する第2反射信号の振幅および位相が変動する。
したがって、分岐部35において第1反射信号および第2反射信号の大半が打ち消される。
そのため、抵抗膜40の抵抗値変化の程度が場所によらず等しい場合には、第1反射信号の位相と第2反射信号の位相との間に、常にほぼ逆位相の関係が成立し、分岐部35において第1反射信号と第2反射信号とが互いに打ち消される。
したがって、抵抗膜40の抵抗値(物理定数)がある特定の抵抗値から変化した場合であっても、安定した反射特性を得ることができる。
図3は、この発明の実施の形態3に係る終端器10Bを示す構成図である。図3(a)は終端器10Bの平面図であり、図3(b)は図3(a)に示した終端器10BのE−E’線に沿った断面図であり、図3(c)は図3(a)に示した終端器10BのF−F’線に沿った断面図である。
その他の構成、および動作については、前述の実施の形態2と同様であり、その説明を省略する。
また、第2ストリップ導体32の大部分が抵抗膜40によって覆われているので、終端器10Bをさらに小型化することができる。
上記実施の形態1〜3では言及しなかったが、第2ストリップ導体32は、第1ストリップ導体31と比較して長く形成されているので、伝搬損失が大きくなる。そのため、分岐部35において、第1端部33で反射された第1反射信号と、第2端部34で反射された第2反射信号との間に、振幅の差が生じる。
以下、図4を参照しながら、第1反射信号と第2反射信号との間に生じる振幅の差を低減するための構成について説明する。
その他の構成、および動作については、前述の実施の形態3と同様であり、その説明を省略する。
そのため、分岐部35において、第1反射信号と第2反射信号との振幅が揃えられて振幅の差が低減されるので、第1反射信号と第2反射信号とが互いに打ち消される。
図5は、抵抗膜の抵抗値が変化した場合の反射特性の変化を示す説明図である。図5(a)は従来の終端器における反射振幅を示しており、図5(b)は図4に示した終端器10Cにおける反射振幅を示している。
一方、図5(b)では、規格化周波数が1である周波数において、抵抗値の変化がない場合には、−30dB以下の良好な反射振幅が得られている。また、抵抗値の誤差が+50%、または−50%生じた場合であっても、−22dB以下の良好な反射振幅が得られている。
このことから、図4に示した終端器10Cは、従来の終端器と比較して、抵抗膜の抵抗値が設計値から変化した場合の反射特性の変化が小さいことが分かる。
また、第2ストリップ導体32の線路幅が第1ストリップ導体31の線路幅よりも広くされているので、より安定した反射特性を得ることができる。
しかしながら、これに限定されず、特性インピーダンスを低くすることができる構成であれば、接地導体を近付ける等、他の構成であってもよい。
この場合も、上記実施の形態4と同様の効果を奏することができる。
第2ストリップ導体32は、それぞれ直線状、あるいは他の形状であってもよい。
この場合も、上記実施の形態3、4と同様の効果を奏することができる。
しかしながら、これに限定されず、ストリップ線路、コプレーナ線路、またはマイクロストリップ線路等、他の線路形式を用いてもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。
ストリップ導体30、第1ストリップ導体31、第2ストリップ導体32、第1抵抗膜41、第2抵抗膜42、および抵抗膜40は、それぞれ異なる層に形成されてもよい。また、それぞれ異なる層に形成された導体または抵抗膜を電気的に接続するために、層間にビアホール等の柱状導体が形成されてもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。
損失性材料体は、エネルギー損失を得ることができる材料であればよく、電波吸収体等、他の損失材料を用いて形成されてもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。
しかしながら、これに限定されず、線路長差Ldは、第1反射信号の位相と第2反射信号の位相との間に位相差を生じる値であればよい。第1反射信号と第2反射信号との間に位相差を生じる値とは、高周波信号の波長をλとすると、λ/2の整数倍以外の値である。
この場合には、線路長差Ldをほぼλ/4の奇数倍としたものには劣るものの、第1反射信号と第2反射信号との位相差による信号の打ち消し効果により、第1抵抗膜41および第2抵抗膜42の少なくとも一方、または抵抗膜40の抵抗値がある特定の抵抗値から変化した場合であっても、安定した反射特性を得ることができる。
終端器10〜10Cに入力される入力信号は、高周波以外の周波数帯域の信号であってもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。
Claims (6)
- 誘電体基板と、
前記誘電体基板の内層および表層の少なくとも一方に形成され、分岐部で互いに電気的に接続された第1分岐導体と前記第1分岐導体よりも長い第2分岐導体とに分岐する信号線導体と、
前記誘電体基板の内層および表層の少なくとも一方に形成され、前記第1分岐導体における前記分岐部の反対側である第1端部と電気的に接続されるとともに、前記分岐部と接触しない第1損失性材料体と、
前記誘電体基板の内層および表層の少なくとも一方に形成され、前記第2分岐導体における前記分岐部の反対側である第2端部と電気的に接続されるとともに、前記分岐部と接触しない第2損失性材料体と、
前記誘電体基板の内層および表層の少なくとも一方に形成され、前記第1分岐導体と前記第2分岐導体とを有して形成された信号線導体、前記第1損失性材料体および前記第2損失性材料体と電気的に接続されない接地導体と、を備え、
前記分岐部から前記第1端部までの第1導体長と、前記分岐部から前記第2端部までの第2導体長との差は、外部から前記信号線導体に入力される所定周波数を有する入力信号の1/2波長の整数倍以外の値に設定されていることを特徴とする終端器。 - 前記第1導体長と前記第2導体長との差は、前記入力信号のほぼ1/4波長の奇数倍の値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の終端器。
- 前記第1損失性材料体と前記第2損失性材料体とは、損失性材料集合体として一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の終端器。
- 前記第2分岐導体と前記損失性材料集合体とが物理的に接触する長さは、前記第1分岐導体と前記損失性材料集合体とが物理的に接触する長さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の終端器。
- 前記第2分岐導体の特性インピーダンスは、前記第1分岐導体の特性インピーダンスよりも低い値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の終端器。
- 前記分岐部から、前記第1分岐導体が前記第1損失性材料体と最初に接触する部分までの長さと、前記分岐部から、前記第2分岐導体が前記第2損失性材料体と最初に接触する部分までの長さとの差は、前記入力信号のほぼ1/4波長の奇数倍の値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の終端器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321882A JP4884358B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 終端器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321882A JP4884358B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 終端器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009147600A JP2009147600A (ja) | 2009-07-02 |
JP4884358B2 true JP4884358B2 (ja) | 2012-02-29 |
Family
ID=40917719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007321882A Expired - Fee Related JP4884358B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 終端器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4884358B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6147155B2 (ja) * | 2013-02-21 | 2017-06-14 | 三菱電機株式会社 | 終端器 |
JP6279189B2 (ja) * | 2016-01-12 | 2018-02-14 | 三菱電機株式会社 | 終端器及び高周波回路 |
GB2571214B (en) * | 2016-12-26 | 2021-07-14 | Mitsubishi Electric Corp | Terminal device |
-
2007
- 2007-12-13 JP JP2007321882A patent/JP4884358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009147600A (ja) | 2009-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101405068B1 (ko) | 고주파 신호 선로 | |
US8089327B2 (en) | Waveguide to plural microstrip transition | |
JP4004048B2 (ja) | 高周波伝送線路 | |
EP3361570B1 (en) | Split ring resonator antenna | |
US10236584B2 (en) | High-frequency transmission line and antenna device | |
US5812039A (en) | Apparatus for providing a ground for circuits on carriers | |
US7855614B2 (en) | Integrated circuit transmission lines, methods for designing integrated circuits using the same and methods to improve return loss | |
JP5153771B2 (ja) | 終端器 | |
JP4884358B2 (ja) | 終端器 | |
JP6415790B2 (ja) | 導波管−平面導波路変換器 | |
JP4519086B2 (ja) | パッチアンテナおよび高周波デバイス | |
JP3438654B2 (ja) | 誘電体線路減衰器、終端器および無線装置 | |
JP7026418B2 (ja) | 伝送線路及び移相器 | |
JP7077137B2 (ja) | 伝送線路およびコネクタ | |
JP5377075B2 (ja) | 実時間遅延線路 | |
JP2006245863A (ja) | フレキシブルストリップ線路 | |
JP4913875B2 (ja) | コプレーナ線路 | |
JP6343222B2 (ja) | 回路基板 | |
US9905899B2 (en) | High-frequency high-power terminator | |
US12027743B2 (en) | Transmission apparatus, printed circuit board, and information appliance | |
JP6907916B2 (ja) | 高周波回路 | |
WO2024009339A1 (ja) | マイクロストリップ線路-導波管変換器 | |
JP3702881B2 (ja) | 誘電体線路減衰器、終端器および無線装置 | |
JP3895716B2 (ja) | 高周波伝送基板および高周波伝送基板接続構造 | |
JP2004349741A (ja) | Nrdガイド変換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111108 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4884358 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |