JP6145999B2 - 水晶ウェハの製造方法 - Google Patents
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Description
この水晶片は、ATカットの水晶ウェハをエッチングすることで形成することができる。
ATカットの水晶ウェハは、人工水晶を切断して設けられる板材であって、水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、Y軸側を向く面をX軸まわりにθ°回転させて新たに設定されるX軸、Y´軸、Z´軸、のうちY軸を向いていた面がY´軸を向いた状態で切断されて得られる。
切断された水晶ウェハは、表面が研磨されて所定の厚さTで仕上げられている。
このような水晶ウェハに複数の水晶片を設ける場合、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて水晶ウェハの縁部分の厚みより水晶片となる部分の厚みが薄くなるようにする水晶片の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、水晶ウェハの破損を軽減することができる。
また、水晶ウェハをラップ棒で研磨しながら所定幅の溝を形成して振動部となる部分と支持部となる部分とを備えた水晶ウェハを製造し、所定の幅で厚みのある部分と溝とした部分とを切断して、振動部と支持部とを備えた水晶片の製造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献1で提案される水晶ウェハを用いて、振動部とこれよりも厚みのある支持部を備えた水晶片を形成する場合、水晶ウェハの縁部分が水晶片の支持部よりもさらに厚みがあるため、水晶片の振動部とマスクとの間の間隔が広がってしまい、精細なパターンを形成するのが困難となることが懸念される。
また、特許文献2で提案される水晶ウェハは、研磨を用いて振動部を形成するため、研磨中に水晶片の振動部となる部分が破損する恐れがある。
本発明は、所定の厚みを有する板状の水晶板に、略薄型直方体の振動部と、前記振動部より厚みのある略薄型直方体の
支持部とを備え、平面視して、前記振動部の所定の一辺に沿って前記支持部が設けられ、断面視して、片持ち梁形状となっている水晶片が形成された水晶ウエハの製造方法であって、複数の前記水晶片の前記振動部が水晶ウエハ内に隣り合って配置されるように、耐食膜の上にフォトレジストが設けられた前記水晶板の一方の主面において前記水晶片となる部分に対応させた外形パターンが形成された第一マスクを重ねる第一マスク工程と、
耐食膜の上にフォトレジストが設けられた前記水晶板の他方の主面において前記水晶片の振動部となる部分および前記振動部の前記支持部に接続していない外縁部に沿った部分に対応させた振動パターンが形成された第二マスクを重ねる第二マスク工程と、前記振動部パターンが隣り合う前記振動部を一括して露出させるように形成され、前記水晶板に前記第一マスクと前記第二マスクとを重ねた状態でフォトレジストに対して露光する露光工程と、前記水晶板の一方の主面が露出するように外形パターンを形成しつつ前記水晶板の他方の主面が露出するように振動パターンを形成するパターン形成工程と、前記外形パターンと前記振動部パターンが形成された状態で前記水晶板をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、を含んで構成されていることを特徴とする。
まず、水晶ウェハについて説明する。
図3に示すように、水晶ウェハ10は、例えば、ATカットの板状の所定の厚みを有する水晶板4から形成され、平面視における外形形状が四角形状又は円形形状となっている。本実施形態では、四角形状の水晶板について説明する。この水晶ウェハ10は、複数の水晶片1が設けられている。水晶片1は、図4に示すように、振動部2とこの振動部2より厚みのある支持部3とから構成されている。このように構成される複数の水晶片1は、振動部2が水晶ウェハ10内で隣り合うように配置されて形成されており、支持部3と水晶板4とが接続した状態となっている。
次に水晶ウェハの製造方法について説明する。
本発明の実施形態に係る水晶ウェハの製造方法は、第一マスク工程と、第二マスク工程と、露光工程と、パターン形成工程と、ウェットエッチング工程とを含んで構成されている。
図1(a)に示すように、この水晶板4に耐食膜Tを設ける。耐食膜Tは、例えば、蒸着技術やスパッタ技術を用いて水晶板4に設けることができる。
この耐食膜T上にフォトレジストRを設ける。フォトレジストRは、例えば、スピンコータを用いて水晶板4に設けた耐食膜T上に設けることができる。
第一マスク工程では、まず水晶板4にフォトレジストRが設けられた状態で、第一マスク20を水晶板4の一方の主面に重ね合わせる。この第一マスク20は、水晶ウェハ10に形成する複数の水晶片1の外形形状に対応させて貫通した部分を有している。この貫通部が外形パターン21となる。例えば、第一マスク20は、水晶片4となる部分と水晶ウェハ10との接続部分が塞がれ、隣り合う水晶片1の間と水晶板4と接続しない部分が貫通した状態で形成されている。
第二マスク工程では、水晶板4にフォトレジストRが設けられた状態で、第二マスク30を水晶板4の他方の主面に重ね合わせる。この第二マスク30は、図2(b)に示すように、水晶片1の振動部2となる部分に対応させて貫通した部分を有している。この貫通した部分が振動部パターン31となる。例えば、第二マスク30は、水晶片1の振動部2となる部分が貫通した状態で形成されている。また、この第二マスク30は、隣り合う前記振動部2を一括して露出させるように貫通した部分が形成されている。なお、支持部3となる部分において、隣り合う支持部3となる部分の境目に、個変化する際に割断を容易に行うための溝が形成されるよう直線状の貫通部32を形成しても良い。
露光工程では、水晶板4に第一マスクと第二マスクとを重ね合わせた状態で、フォトレジストRに対し露光を行って例えばフォトレジストの感光した部分を変質させる。
なお、露光には、例えば、両面露光が可能な露光装置を用いると良い。また、片面露光が可能な露光装置を用いる場合は、水晶板4の片面ずつ分けて露光させても良い。
パターン形成工程では、まず、露光工程で例えば感光したフォトレジストRに対して現像を行い、水晶板4に設けた耐食膜Tを露出させ(図1(d)参照)、次に、露出した耐食膜Tをウェットエッチングにより除去し、水晶板4の表面を露出させる(図1(e)参照)。
これにより、水晶片1の外形形状に対応した外形パターン21で水晶板4の表面が露出し、振動部2となる部分に対応した振動部パターン31を含んで水晶板4の表面が露出した状態となる。
ここで、振動部パターン31は、隣り合う振動部3となる部分の水晶板4の表面を一括して露出させるように形成されている。
ウェットエッチング工程では、これら外形パターン21と振動部パターン31が形成された状態の水晶板4に対してウェットエッチングを行い、水晶片1の外形形状の形成と振動部2と支持部3とを同時に形成する。
これにより、水晶板4に振動部2と支持部3とを有した水晶片1が設けられた状態となる。
また、振動部パターンは、水晶片の振動部となる部分の個々の形状に対応させて形成しても良い。
また、水晶片1の振動部2と支持部3との間に貫通部を別途設けた構成としても良い。この場合、前記貫通部は、第一マスクと第二マスクとに前記貫通部に対応した形状の貫通部分を形成することで形成することができる。
1 水晶片
2 振動部
3 支持部
4 水晶板
20 第一マスク
21 外形パターン
30 第二マスク
31 振動部パターン
T 耐食膜
R フォトレジスト
Claims (1)
- 所定の厚みを有する板状の水晶板に、略薄型直方体の振動部と、前記振動部より厚みのある略薄型直方体の支持部とを備え、平面視して、前記振動部の所定の一辺に沿って前記支持部が設けられ、断面視して、片持ち梁形状となっている水晶片が形成された水晶ウエハの製造方法であって、
複数の前記水晶片の前記振動部が水晶ウエハ内に隣り合って配置されるように、
耐食膜の上にフォトレジストが設けられた前記水晶板の一方の主面において前記水晶片となる部分に対応させた外形パターンが形成された第一マスクを重ねる第一マスク工程と、
耐食膜の上にフォトレジストが設けられた前記水晶板の他方の主面において前記水晶片の振動部となる部分および前記振動部の前記支持部に接続していない外縁部に沿った部分に対応させた振動パターンが形成された第二マスクを重ねる第二マスク工程と、
前記振動部パターンが隣り合う前記振動部を一括して露出させるように形成され、
前記水晶板に前記第一マスクと前記第二マスクとを重ねた状態でフォトレジストに対して露光する露光工程と、
前記水晶板の一方の主面が露出するように外形パターンを形成しつつ前記水晶板の他方の主面が露出するように振動パターンを形成するパターン形成工程と、
前記外形パターンと前記振動部パターンが形成された状態で前記水晶板をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、
を含んで構成されていることを特徴とする水晶ウエハの製造方法。
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