JP6144606B2 - 配管固定具及び配管固定具を備える冷凍装置の室外ユニット - Google Patents
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Description
図2は、本発明の一実施形態に係る室外ユニット120を備えた空調システム100の正面外観図である。図3は、空調システム100の冷媒回路図である。
(2−1)ガス冷媒連絡管GP、液冷媒連絡管LP
ガス冷媒連絡管GP及び液冷媒連絡管LPは、例えば銅製の冷媒配管であり、室内ユニット110及び室外ユニット120を設置場所に設置する際に現地において施工される。ガス冷媒連絡管GPは、室内熱交換器111(後述)とガス側閉鎖弁22(後述)とを接続し、両者間において主としてガス冷媒を連絡する。液冷媒連絡管LPは、室内熱交換器111と液側閉鎖弁21(後述)とを接続し、両者間において主として液冷媒を連絡する。
室内ユニット110内には、主として、室内熱交換器111、室内ファン112及び図示しない室内制御部等が配設されている。
室外ユニット120は、例えば建物の屋上やベランダなどの屋外や、地下室などに設置される。室外ユニット120は、図2に示すような略直方体状のケーシング121によってその外郭を構成されている。室外ユニット120は、設置環境によっては狭小なスペースに配設する場合もあるため、一般的に外郭のサイズは必要最小限となるようにコンパクトに構成することが望ましいとされている。
冷媒配管は、例えば銅製の配管である。冷媒配管は、直線的に延びる直線部やU字状やL字状などに湾曲する湾曲部分等を有している。冷媒配管は、主として、第1配管P1から第11配管P11を含む。なお、室外ユニット120の外郭のサイズをコンパクトに構成するため、各配管は、室外機120内部においてクリアランスをできるだけ小さく確保しながら近接して配設されている。
液側閉鎖弁21及びガス側閉鎖弁22は、ポンプダウン等の際に閉じられる手動の弁である。液側閉鎖弁21は、一端を液冷媒連絡管LPに接続され、他端を第11配管P11に接続されている。ガス側閉鎖弁22は、一端をガス冷媒連絡管GPに接続され、他端を第1配管P1に接続されている。
四路切換弁23は、冷媒回路において冷媒の流れる方向を切り換えるための機構である。本実施形態において、四路切換弁23は、第1配管P1、第2配管P2、第4配管P4及び第5配管P5に接続された四方弁である。
気液分離器24は、圧縮機25の外部に付属される容器である。気液分離器24は、圧縮機25内部へ液冷媒が流入することを抑制する機能を担っている。気液分離器24の冷媒流入口は、第2配管P2と接続されている。気液分離器24の冷媒流出口は、第3配管P3と接続されている。
室外熱交換器26は、室外ファン27によって生成される空気流と熱交換することで、冷房運転時には冷媒の凝縮器又は放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器26は、その一端を第5配管P5に接続され、その他端を第6配管P6に接続されている。
第1電動弁28及び第2電動弁29は、例えば開度調整が可能な電動弁である。第1電動弁28は、一端を第6配管P6に接続され、他端を第7配管P7に接続されている。第1電動弁28は、冷房運転時には全開とされ、暖房運転時にはその開度に応じて冷媒を減圧する。第2電動弁29は、一端を第8配管P8に接続され、他端を第11配管P11に接続されている。第2電動弁29は、暖房運転時には全開とされ、冷房運転時にはその開度に応じて冷媒を減圧する。
レシーバ30は、冷媒回路を流れる冷媒流量が冷房運転と暖房運転とで異なることに起因して発生する余剰冷媒を、貯留するための容器である。レシーバ30は、その頂部付近に、冷媒を流入又は流出させるための第1ポート及び第2ポートを形成されている(図示省略)。また、レシーバ30は、その頂部付近に、ガス冷媒を流出させるための第3ポートを形成されている(図示省略)。レシーバ30は、第1ポートを介して第7配管P7と接続され、第2ポートを介して第8配管P8と接続され、第3ポートを介して第9配管P9と接続されている。
室外制御部は、CPUやメモリ等から構成されるマイクロコンピュータである。室外制御部は、各種のセンサや、室外ユニット120に含まれる各部の動作を制御する。例えば、室外制御部は、圧縮機25の発停の制御や、第1電動弁28、第2電動弁29及びバイパス弁31の開度調整等を行う。
図4は、図3のIV部分に配設される冷媒配管等を示す外観図である。支持部材35は、2本の配管を固定する樹脂製の部材である。支持部材35は、図4のA部分又はB部分のように、2本の冷媒配管が近接しているような部分において、近接する冷媒配管同士が接触することを抑制する機能を担っている。支持部材35は、主として、2つの係合部351と、連結部352と、を有している。
以下、図4から図7を参照して、冷媒配管支持ユニット40について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る配管固定具50を含む冷媒配管支持ユニット40を図4のC部分に使用した場合の使用状態を示す模式図である。図6は、図5のVI−VI線断面図である。図7は、配管固定具50の外観斜視図である。
配管固定具50は、各冷媒配管間のクリアランスを確保するために、冷媒配管に装着される部材である。配管固定具50は、弾性部材であるゴム製のベース部50aを、加工されて構成されている。具体的に、ベース部50aは、図6に示すように、平面視において略X字形状に加工されている。換言すると、ベース部50aの天面と底面は、略X字形状を呈している。
結束ユニット60は、配管固定具50が各冷媒配管に装着された状態を保持する部材である。結束ユニット60は、バンド部61と、固定部62と、を含む。
冷媒配管支持ユニット40を使用する場合には、まず、近接する冷媒配管間でクリアランスを確保したい部分において、各冷媒配管に配管固定具50を装着する。具体的には、配管固定具50は、各側面部が各冷媒配管の間に位置するように装着される。例えば、図4のC部分において配管固定具50を装着する際には、第1側面部51が第4直管部14と第5直管部15の間に位置し、第2側面部52が第5直管部15と第2直管部12の間に位置し、第3側面部53が第2直管部12と第3直管部13の間に位置し、第4側面部54が第3直管部13と第4直管部14の間に位置するように装着される(図6参照)。
(4−1)
上記実施形態では、配管固定具50は、第1湾曲面56と第2湾曲面57とを備えている。また、配管固定具50は、溝部55をその外面に形成されており、第1湾曲面56が第4直管部14の外面に当接し且つ第2湾曲面57が第5直管部15の外面に当接した状態を保持するためのバンド部61をその外周に巻きつけられる時に、溝部55にバンド部61が収容されている。これにより、室外ユニット120のように複数の冷媒配管が近接して配置される場合であっても、配管固定具50を含む冷媒配管支持ユニット40が使用されることで、各冷媒配管間において所定のクリアランスが確保される。また、バンド部61が脱落しそうになっても、溝部55の縁に当たって止まるため、バンド部61の脱落が抑制されている。よって、各冷媒配管間のクリアランスが安定的に確保されている。したがって、室外ユニット120のコンパクト化を制約することなく保安性に優れている。
上記実施形態では、配管固定具50の第1湾曲面56と第2湾曲面57との最短距離である第1距離d1は、20mm未満である。これにより、各冷媒配管間のクリアランスが安定的に小さく確保されるようになっている。
上記実施形態では、配管固定具50は、第3湾曲面58をさらに備え、第2湾曲面57と第3湾曲面58との最短距離である第2距離d2は20mm未満である。また、配管固定具50は、第3湾曲面58が第2直管部12の外面に当接した状態を保持するためのバンド部61をその外周に巻きつけられる時に、溝部55にバンド部61を収容されている。これにより、複数の冷媒配管が近接して配置される場合であっても、配管固定具50を含む冷媒配管支持ユニット40が使用されることで、各冷媒配管間におけるクリアランスが小さく安定的に確保されるようになっている。
上記実施形態では、配管固定具50は、第4湾曲面59をさらに備え、第3湾曲面58と第4湾曲面59との最短距離である第3距離d3は20mm未満である。また、配管固定具50は、第4湾曲面59が第3直管部13の外面に当接した状態をさらに保持するためのバンド部61をその外周に巻きつけられる時に、溝部55にバンド部61を収容されている。これにより、複数の冷媒配管が近接して配置される場合であっても、配管固定具50を含む冷媒配管支持ユニット40が使用されることで、各冷媒配管間におけるクリアランスが小さく安定的に確保されるようになっている。
上記実施形態では、室外ユニット120は、第4直管部14と、第4直管部14が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第5直管部15と、圧縮機25と、配管固定具50と、圧縮機25に直接接続されていない第4直管部14と第5直管部15とを配管固定具50とともに固定するバンド部61(結束ユニット60)と、を備えている。すなわち、一般的に、冷凍装置の室外ユニットでは、外郭サイズのコンパクト化を実現すべく、その内部において複数の冷媒配管が近接して収容されるところ、運搬時の振動や傾き等のために各冷媒配管間のクリアランスが安定的に確保されにくい。しかし、室外ユニット120では、配管固定具50を含む冷媒配管支持ユニット40が備えられていることで、各冷媒配管間において所定のクリアランスが安定的に確保されるようになっている。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、冷凍装置として空調システム100が採用されたが、これに限定されない。例えば、空調システム100に代えて、給湯器や除湿機等の他の冷凍装置が採用されてもよい。
上記実施形態では、配管固定具50は、弾性部材であるゴムを素材として構成された。しかし、これに限定されず、配管固定具50は、ゴム以外の素材で構成されてもよい。
上記実施形態では、配管固定具50は、図4のC部分に示すような4本の冷媒配管が近接している箇所において配設されていた。しかし、これに限定されず、配管固定具50は、例えば図4のA部分やB部分に示すような2本の冷媒配管が近接している箇所において、支持部材35に代えて配設されてもよい。また、配管固定具50は、例えば図4のD部分に示すような3本の冷媒配管が近接している箇所において配設されてもよい。
上記実施形態では、配管固定具50の溝部55は、バンド部61を収容可能なように形成されていたが、バンド部61と併せて固定部62を収容可能なように形成されてもよい。係る場合、溝部55は、その幅が固定部62の幅よりも大きく、またその深さが固定部62の奥行きよりも深くなるように形成されればよい。
上記実施形態では、配管固定具50は、第1距離d1、第2距離d2、第3距離d3及び第4距離d4が、いずれも15mmとなるように構成されていた。しかし、これに限定されず、第1距離d1は、これより長くても短くてもよく、例えば、10mm若しくは18mmであってもよい。また、第2距離d2、第3距離d3及び第4距離d4のいずれか又はいずれもは、15mm未満であってもよく、20mm以上であってもよい。また、第1距離d1、第2距離d2、第3距離d3及び第4距離d4のいずれか又はいずれもは、必ずしも同じ長さとされる必要はなく、それぞれ異なる長さであってもよい。
上記実施形態では、配管固定具50は、図5から図7に示すような態様に構成されたが、これに限定されない。例えば、配管固定具50は、第3湾曲面58及び第4湾曲面59の一方について省略されてもよい。
上記実施形態では、配管固定具50は、図5から図7に示すような態様に構成されたが、これに限定されず、例えば図10から図12に示すような配管固定具80のように構成されてもよい。以下、配管固定具80及び配管固定具80を備える冷媒配管支持ユニット40aについて説明する。なお、配管固定具50及び冷媒配管支持ユニット40aと共通する部分については説明を省略し、異なる点について説明する。
上記実施形態では、結束ユニット60は、バンド部61の表面に突起を設けるとともに固定部62に係止部を設けて、固定部62の貫通孔621からバンド部61が抜け落ちないような構成としていた。しかし、結束ユニット60において、バンド部61が巻きつけられた状態を固定する構成については、特に限定されず、どのような態様のものであってもよい。例えば、バンド部61の一端に粘着力をもたせて、巻きつけた状態を当該粘着力で保持するような態様で構成してもよい。
12 第2直管部(第3冷媒配管)
13 第3直管部(第4冷媒配管)
14 第4直管部(第1冷媒配管)
15 第5直管部(第2冷媒配管)
16 第6直管部(第1冷媒配管)
25 圧縮機
26 室外熱交換器
27 室外ファン
28 第1電動弁
29 第2電動弁
30 レシーバ
31 バイパス弁
35 支持部材
40、40a 冷媒配管支持ユニット
50、70、80 配管固定具
50a、80a ベース部
51、81 第1側面部
52、82 第2側面部
53 第3側面部
54 第4側面部
55、85 溝部
56、86 第1湾曲面
57、87 第2湾曲面
58、88 第3湾曲面
59 第4湾曲面
60 結束ユニット
61 バンド部(結束バンド)
62 固定部
621 貫通孔
100 空調システム(冷凍装置)
110 室内ユニット
111 室内熱交換器
112 室内ファン
120 室外ユニット
121 ケーシング
d1、d5 第1距離
d2、d6 第2距離
d3 第3距離
d4 第4距離
P6 第6配管
P7 第7配管
P8 第8配管
P11 第11配管
Claims (5)
- 鉛直方向に沿って延びる第1冷媒配管(14)と、前記第1冷媒配管が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第2冷媒配管(15)と、の間に配設されて、結束バンド(61)とともに前記第1冷媒配管と前記第2冷媒配管とを固定する配管固定具(50、70)であって、
平面視で略T字状に成形され、
前記第1冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第1湾曲面(56)と、
前記第2冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第2湾曲面(57)と、
を備え、
溝部(55)がその外面に形成され、
前記第1湾曲面が前記第1冷媒配管の外面に当接し且つ前記第2湾曲面が前記第2冷媒配管の外面に当接した状態を保持するための前記結束バンドがその外周に巻きつけられる時に、前記結束バンドが前記溝部に収容され前記溝部及び前記第1冷媒配管及び前記第2冷媒配管の外面に当接し、前記結束バンドは前記溝部の縁に当接することで脱落が抑制され、
前記溝部は、深くなるほど幅(L2)が小さくなるように形成されている、
配管固定具(70)。 - 前記第1湾曲面と前記第2湾曲面との最短距離である第1距離(d1)は、20mm未満である、
請求項1に記載の配管固定具。 - 鉛直方向に沿って延びる第1冷媒配管(14)と、前記第1冷媒配管が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第2冷媒配管(15)と、前記第1冷媒配管又は前記第2冷媒配管が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第3冷媒配管(12)と、前記第1冷媒配管、前記第2冷媒配管又は前記第3冷媒配管が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第4冷媒配管(13)と、の間に配設されて、結束バンド(61)とともに前記第1冷媒配管と前記第2冷媒配管と前記第3冷媒配管と前記第4冷媒配管を固定する配管固定具(50)であって、
平面視で略X字状に成形され、
前記第1冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第1湾曲面(56)と、
前記第2冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第2湾曲面(57)と、
前記第3冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第3湾曲面(58)と、
前記第4冷媒配管の外面に沿う形状に湾曲する第4湾曲面(59)と、
を備え、
溝部(55)がその外面に形成され、
前記溝部は、深くなるほど幅(L2)が小さくなるように形成され、
前記第1湾曲面又は前記第2湾曲面と、前記第3湾曲面と、の最短距離である第2距離(d2)は、20mm未満であり、
前記第1湾曲面、前記第2湾曲面又は前記第3湾曲面と、前記第4湾曲面と、の最短距離である第3距離(d4)は、20mm未満であり、
前記第1湾曲面が前記第1冷媒配管の外面に当接し前記第2湾曲面が前記第2冷媒配管の外面に当接し前記第3湾曲面が前記第3冷媒配管の外面に当接し前記第4湾曲面が前記第4冷媒配管の外面に当接した状態を保持するための前記結束バンドがその外周に巻きつけられる時に、前記溝部に前記結束バンドが収容され、前記溝部、前記第1冷媒配管、前記第2冷媒配管、前記第3冷媒配管及び前記第4冷媒配管の外面に当接し、前記結束バンドは前記溝部の縁に当接することで脱落が抑制される、
配管固定具(50)。 - 前記第2距離は、15mm未満である、
請求項3に記載の配管固定具。 - 第1冷媒配管(14)と、
前記第1冷媒配管が延びる方向に対して平行な方向に沿って延びる第2冷媒配管(15)と、
冷媒を圧縮する圧縮機(25)と、
請求項1から4のいずれか1項に記載の配管固定具(50、70)と、
前記圧縮機に直接接続されない前記第1冷媒配管及び前記第2冷媒配管を前記配管固定具とともに固定する結束バンド(61)と、
を備える、冷凍装置の室外ユニット(120)。
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