JP6143185B2 - 動作安定機構、ムーブメントおよび機械式時計 - Google Patents

動作安定機構、ムーブメントおよび機械式時計 Download PDF

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Description

この発明は、動作安定機構、ムーブメントおよび機械式時計に関するものである。
機械式時計において、香箱から脱進機のがんぎ車に伝えられる回転トルクが香箱の主ぜんまいの巻解けに応じて変動すると、てんぷの振り角が変化して時計の歩度が変化する。そこで、がんぎ車に伝えられる回転トルクの変動を抑制するため、香箱と脱進機との間に、定力ばね(予備引張り螺旋スプリング)を配置した定力装置が提案されている。
定力装置としては、例えば、ストップかな部(ストップ車ピニオン)を有するストップ車と、がんぎかな(ガンギ車シャフト)を有するがんぎ車と、引張りリングピニオンに取付けられた引張りリングと、引張りリングとがんぎ車との間に設けられた定力ばねと、がんぎかなに取付けられたカムと、を備えたものが提案されている。定力ばねは、引張りリングに対してがんぎ車が回転するように、がんぎ車に回転力を付与する。
また、機械式時計では、てんぷの必然的な形状の不均一性に基づく、動的な重心の偏心誤差があり、さらに、動作中にひげぜんまいの伸縮による重心の移動も生じる。このため、時計を立姿勢においた場合、何時の方向が上になるかによって、重力の影響を受けたてんぷの振動周期が変化してしまう。このように、重力の方向によるてんぷの振動周期が変化してしまうことを防止する機構として、トゥールビヨンと呼ばれる機構がある。そして、トゥールビヨン機構に、上記の定力装置を組み込んだ技術が提案されている。
このものは、固定車(秒針固定ホイール)と、この固定車の軸心を中心に回転するキャリッジ(駆動ギヤ)と、を備え、キャリッジにがんぎ車とてんぷが設けられている。そして、定力ばねの動力でがんぎ車が回転するようになっている。がんぎ車の回転は、第1アンカーのパレットによって阻止または解放される一方、ストップ車の回転は、第2アンカーのパレットによって阻止または解放される。
ここで、ストップ車の回転が解放されると、ストップ車が一歯分回転する。すると、ストップ車が固定車の周囲を遊星運動し、キャリッジが回転する。また、ストップ車の回転が解放されると引張りリングが回転し、これによって定力ばねが定期的に巻き上げられる(例えば、特許文献1参照)。
特許第4105941号公報
ところで、上述の従来技術にあっては、ストップ車の回転に伴ってキャリッジが回転するので、キャリッジの回転運動は、間欠運動となる。このため、キャリッジにかかるイナーシャがてんぷに衝撃を加えることになり、てんぷの回転が不安定になるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、定力装置を備えた場合であっても、重力の方向によるてんぷの振動周期の変化を防止しつつ、てんぷを安定動作させることができる動作安定機構、ムーブメントおよび機械式時計を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る動作安定機構は、輪列の駆動力が伝達され地板に対して回転可能に支持される第1キャリッジと、前記第1キャリッジに対して回転可能に支持される第2キャリッジと、前記第1キャリッジと前記第2キャリッジとの間に設けられ、前記第1キャリッジに対して前記第2キャリッジが回転するように、前記第2キャリッジに回転力を付与する定力ばねと、前記第2キャリッジに搭載され、前記第2キャリッジが回転することによって駆動される脱進調速機構と、を備えることを特徴とする。
このように構成することで、脱進調速機構が搭載された第2キャリッジの回転動作を滑らかにすることができる。つまり、第2キャリッジの間欠動作を低減できる。このため、重力の方向によるてんぷの振動周期の変化を防止しつつ、てんぷを安定動作させることができる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る動作安定機構の前記脱進調速機構は、前記第2キャリッジの回転に伴って、前記第2キャリッジ上で回転するがんぎ車と、前記がんぎ車の回転に伴って、前記第2キャリッジ上で回転振動するてんぷと、を備えていることを特徴とする。
このように構成することで、効率よく第2キャリッジを駆動させることができ、動作安定機構の動力損失を低減できる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る動作安定機構は、前記第1キャリッジにストップ車を設け、このストップ車は、前記第1キャリッジの回転により前記第1キャリッジの回転軸を中心にして回転するストップ車軸受と、このストップ車軸受に回転自在に支持されているストップ車軸体と、前記ストップ車軸体と一体となって回転するストップ歯車と、を備え、前記第2キャリッジに、前記ストップ歯車に係合するストッパを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、効率よく第1キャリッジを駆動させることができ、動作安定機構の動力損失を低減できる。
上記の課題を解決するために、本発明に係るムーブメントは、動作安定機構を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、定力装置を備えた場合であっても、重力の方向によるてんぷの振動周期の変化を防止しつつ、てんぷを安定動作させることができるムーブメントを提供できる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る機械式時計は、ムーブメントを備えたことを特徴とする。
このように構成することで、重力の方向によるてんぷの振動周期の変化を防止しつつ、てんぷを安定動作させることができる機械式時計を提供できる。
本発明によれば、脱進・調速機構が搭載された第2キャリッジの回転動作を滑らかにすることができる。つまり、第2キャリッジの間欠動作を低減できる。このため、重力の方向によるてんぷの振動周期の変化を防止しつつ、てんぷを安定動作させることができる。
本発明の第1実施形態における機械式時計のムーブメント表側の平面図である。 本発明の第1実施形態における定力装置付トゥールビヨンの斜視図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における外キャリッジを固定車受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における外キャリッジをキャリッジ受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるストップ歯車の平面図である。 本発明の第1実施形態における内キャリッジを固定車受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における内キャリッジをキャリッジ受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における脱進機構軸受ユニットの斜視図である。 本発明の第1実施形態における脱進機構の平面図である。 本発明の第1実施形態におけるストップ車とストッパ96およびがんぎ車の動作説明図であって、(a)〜(d)は、継時変化を示す。 本発明の第1実施形態の第1変形例における要部を固定車受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における第1変形例におけるストッパの斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例における要部を固定車受側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例における偏心ピンの斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例における位相ずれ規制機構の平面図である。 本発明の第2実施形態における定力装置付トゥールビヨンの斜視図である。 本発明の第2実施形態における外キャリッジの斜視図である。 本発明の第2実施形態における定力装置の平面図である。 本発明の第2実施形態における定力装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態における内キャリッジの側面図である。 本発明の第2実施形態における定力装置付トゥールビヨンの動作説明図である。
(第1実施形態)
(機械式時計)
次に、図1〜図11に基づいて、この発明の第1実施形態を説明する。
図1は、機械式時計1のムーブメント表側の平面図である。
同図に示すように、機械式時計1は、ムーブメント10と、このムーブメント10を収納する図示しないケーシングと、により構成されている。
ムーブメント10は、基板を構成する地板11を有している。この地板11の裏側には図示しない文字板が配置されている。なお、ムーブメント10の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント10の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。
地板11には、巻真案内穴11aが形成されており、ここに巻真12が回転自在に組み込まれている。この巻真12は、おしどり13、かんぬき14、かんぬきばね15および裏押さえ16を有する切換装置により、軸方向の位置が決められている。また、巻真12の案内軸部には、きち車17が回転自在に設けられている。
このような構成のもと、巻真12が、回転軸方向に沿ってムーブメント10の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真12を回転させると、図示しないつづみ車の回転を介してきち車17が回転する。そして、このきち車17が回転することにより、これと噛合う丸穴車20が回転する。そして、この丸穴車20が回転することにより、これと噛合う角穴車21が回転する。さらに、この角穴車21が回転することにより、香箱車22に収容された図示しない主ぜんまいを巻き上げる。
ムーブメント10の表輪列は、上述した香箱車22の他に、二番車25、三番車26、四番車27、および五番車28により構成されており、香箱車22の回転力を伝達する機能を果している。また、ムーブメント10の表側には、表輪列の回転を制御するための定力装置付トゥールビヨン30が配置されている。
二番車25は、香箱車22に噛合う歯車とされている。三番車26は、二番車25に噛合う歯車とされている。四番車27は、三番車26に噛合う歯車とされている。五番車28は、四番車27に噛合う歯車とされている。そして、五番車28に、定力装置付トゥールビヨン30が噛合されている。
(定力装置付トゥールビヨン)
図2は、定力装置付トゥールビヨン30の斜視図、図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。
図2、図3に示すように、定力装置付トゥールビヨン30は、上述した表輪列の回転を制御する機構である。また、定力装置付トゥールビヨン30は、後述のてんぷ101の向きによる重力の影響を低減し、てんぷ101の動作の乱れを抑制する、いわゆるトゥールビヨン機構を有している。また、定力装置付トゥールビヨン30は、後述のがんぎ車111に伝えられる回転トルクの変動を抑制するため定力装置3を備えている。
以下に、定力装置付トゥールビヨン30について詳述する。
定力装置付トゥールビヨン30は、地板11の表側に取り付けられた固定車受29における地板11側に固定されている固定車31と、地板11の裏側に取り付けられ、固定車受29(図3参照)と対向配置されたキャリッジ受32との間に回転自在に支持されている外キャリッジ(入力部)33と、この外キャリッジ33の内側に、外キャリッジ33に対して回転自在に支持されている内キャリッジ(出力部)34と、を備えている。
固定車31は、略円板状の歯車本体31aを有しており、この歯車本体31aの径方向略中央に、外キャリッジ33を回転自在に支持するための穴石31bが設けられている。また、歯車本体31aの穴石31bの周囲に、固定車31を固定車受29に締結固定するためのねじ挿通孔31cが形成されている。このねじ挿通孔31cに、図示しないねじが挿入される。さらに、歯車本体31aの外周部に、歯部31dが形成されている。
(外キャリッジ)
図4は、外キャリッジ33を固定車受29側からみた斜視図、図5は、外キャリッジ33をキャリッジ受32側からみた斜視図である。
図2〜図5に示すように、外キャリッジ33は、固定車受29側に配置された略円板状の第1外キャリッジ軸受部35と、キャリッジ受32側に配置された略円板状の第2外キャリッジ軸受部36と、を有している。これら第1外キャリッジ軸受部35および第2外キャリッジ軸受部36は、固定車31と同軸上に配置されている。
また、第1外キャリッジ軸受部35には、固定車31の穴石31bと同軸上に、穴石35aが設けられている。この穴石35aは、内キャリッジ34を回転自在に支持するために用いられる。さらに、第1外キャリッジ軸受部35の固定車受29側の面には、第1外回転体37が設けられている。
第1外回転体37は、第1外キャリッジ軸受部35の形状に対応するように、略円板状に形成されたベース部37aと、ベース部37aの径方向略中央から固定車受29側に向かって突出するほぞ部37bとが一体成形されたものである。そして、第1外キャリッジ軸受部35にベース部37aがねじ38によって締結固定されている。また、固定車31の穴石31bにほぞ部37bが挿通されることにより、固定車31に第1外回転体37が回転自在に支持される。
一方、第2外キャリッジ軸受部36には、第1外キャリッジ軸受部35の穴石35aと同軸上に穴石36aが設けられている。この穴石36aも、第1外キャリッジ軸受部35の穴石35aと協働して内キャリッジ34を回転自在に支持するために用いられる。また、第2外キャリッジ軸受部36のキャリッジ受32側の面には、第2外回転体39が設けられている。
第2外回転体39は、第2外キャリッジ軸受部36の形状に対応するように、略円板状に形成されたベース部39aと、ベース部39aの径方向略中央からキャリッジ受32側に向かって突出するほぞ部39bとが一体成形されたものである。このほぞ部39bが、キャリッジ受32の穴石32aに回転自在に支持されている。また、第2外キャリッジ軸受部36に、ベース部39aがねじ40によって締結固定されている。
さらに、第1外キャリッジ軸受部35よりも径方向外側には、リング状の外歯歯車部41が設けられている。この外歯歯車部41が、五番車28に噛合されている。
また、外歯歯車部41と第1外キャリッジ軸受部35は、互いに3つの第1アーム部42により連結されている。3つの第1アーム部42は径方向に沿って延び、周方向に等間隔に配置されている。
一方、第2外キャリッジ軸受部36の外周部には、径方向外側に向かって延出する3つの第2アーム部43が一体成形されている。これら第2アーム部43は、第1外キャリッジ軸受部35側の第1アーム部42に対応するように、周方向に等間隔に配置されている。
第1アーム部42と外歯歯車部41との接続部、および第2アーム部43の先端には、それぞれ略円板状のシャフト取付座44,45が一体成形されている。そして、これらシャフト取付座44,45の間に、軸方向に沿って延びるシャフト46がそれぞれ設けられている。シャフト46の両端は、シャフト取付座44,45の上から螺入されるねじ47によって、シャフト取付座44,45に締結固定されている。
また、第1外キャリッジ軸受部35と外歯歯車部41との間には、第1外キャリッジ軸受部35の周囲を取り囲むようにリング状に形成された支持バー48が設けられている。支持バー48の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されている。
また、支持バー48は、第1アーム部42と連結するように一体成形されている。支持バー48には、ストップ車軸受ユニット50、およびこのストップ車軸受ユニット50に回転自在に支持されるストップ車70が設けられている。
ここで、ストップ車軸受ユニット50およびストップ車70は定力装置3を構成するものである、定力装置3は、ストップ車軸受ユニット50およびストップ車70の他に、後述の定力ばね68およびストッパ96を有している。
ストップ車軸受ユニット50は、支持バー48上に一体成形されたリング状の軸体挿入部51と、支持バー48の固定車受29側に取り付けられている第1ストップ車軸受部52と、支持バー48のキャリッジ受32側に取り付けられている第2ストップ車軸受部53と、により構成されている。
第1ストップ車軸受部52は、支持バー48の軸体挿入部51に対応する位置から固定車受29側に向かって延出する壁部54を有している。壁部54は、径方向内側が開口するように断面略C字状に形成されている。壁部54の先端の内周面側には、略円板状の軸受座55が壁部54と直交するように一体成形されている。そして、軸受座55の径方向略中央には、厚さ方向に貫通する貫通孔55aが形成されている。この貫通孔55aに、ストップ車70を回転自在に支持するための穴石56が設けられている。
また、壁部54の基端側には、この壁部54を挟んで両側に延出する一対の取付ステー57が一体成形されている。一対の取付ステー57の先端には、それぞれ略円板状のねじ座57aが一体成形されている。このねじ座57aが、ねじ58によって支持バー48に締結固定されている。
一方、第2ストップ車軸受部53は、支持バー48に形成されている軸体挿入部51に対応する位置に配置されている略円板状の軸受座61を有している。そして、軸受座61の径方向略中央には、厚さ方向に貫通する貫通孔61aが形成されている。この貫通孔61aに、ストップ車70を回転自在に支持するための穴石62が設けられている。
また、軸受座61の外周部には、穴石62を挟んで両側に、一対の取付ステー63が一体成形されている。一対の取付ステー63の先端には、それぞれ略円板状のねじ座63aが一体成形されている。このねじ座63aが、ねじ64によって支持バー48に締結固定されている。
ここで、ねじ座63aおよび取付ステー63の先端部には、それぞれ嵩上部63bが形成されており、軸受座61および取付ステー63と、支持バー48との間に、隙間S1が形成されるようになっている。この隙間S1に、ストップ車70を構成するストップ歯車72が介在される。
ストップ車70は、ストップ歯車72の他に、支持バー48に形成されている軸体挿入部51に挿入されるストップ車軸体71を有している。ストップ車軸体71の両端には、それぞれほぞ部71a,71bが一体成形されている。固定車受29側のほぞ部71aは、第1ストップ車軸受部52の穴石56に回転自在に支持されている。一方、キャリッジ受32側のほぞ部71bは、第2ストップ車軸受部53の穴石62に回転自在に支持されている。
また、ストップ車軸体71には、軸方向略中央から固定車受29側のほぞ部71aの手前に至る間に、ストップかな部が71cが一体成形されている。ここで、ストップ車軸受ユニット50が設けられている支持バー48の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されているので、この歯部31dにストップかな部71cが噛合されるようになっている。一方、ストップ車軸体71におけるキャリッジ受32側のほぞ部71bの根元部近傍に、ストップ歯車72が外嵌固定されており、ストップ車軸体71とストップ歯車72とが相対回転不能に一体化されている。
図6は、ストップ歯車72の平面図である。
同図に示すように、ストップ歯車72は、例えば金属材料や単結晶シリコン等の結晶方位を有する材料等により形成された部材あって、電鋳加工や、フォトリソグラフィ技術のような光学的な手法を取り入れたLIGA(Lithographie Galvanoformung Abformung)プロセス、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)、MIM(Metal Injection Molding)等により形成されている。
ストップ歯車72は、ストップ車軸体71に外嵌固定される中央のハブ部73と、ハブ部73の径方向外側に配置され、ハブ部73の周囲を取り囲むようにリング状に形成されたリム部74と、これらハブ部73とリム部74と、を連結するスポーク部75とが一体成形されたものである。
リム部74の外周部には、複数(この実施形態では5つ)の鉤部76が径方向外側に向かって突出形成されている。より具体的には、鉤部76は、軸方向平面視で略三角形状に形成されており、中央の大部分に略三角形状の開口部76aが形成されている。また、鉤部76は、その頂点P1がストップ歯車72の回転方向(図6における時計回り方向)Y1に向かうように形成されており、回転方向Y1の前側の側辺76bが回転方向Y1の後側の側辺76cよりも短く設定されている。換言すれば、前側の側辺76bは、スポーク部75と連なるように形成されている一方、後側の側辺76cは、リム部74と連なるように形成されている。なお、ストップ歯車72の回転動作の詳細については、後述する。
ここで、スポーク部75および前側の側辺76bは、円弧状に形成されている。そして、この円弧の中心は、固定車31の軸心C1、つまり、外キャリッジ33の回転中心と同軸上に位置している。
このような構成のもと、鉤部76の前側の側辺76bには、内キャリッジ34に設けられた後述のストッパ96が係合・解除されるようになっている。
この他に、図4、図5に示すように、支持バー48には、第1外キャリッジ軸受部35における軸体挿入部51とは径方向反対側に、リング状の軸受ユニット挿入部65が一体成形されている。この軸受ユニット挿入部65には、後述の脱進機構軸受ユニット130の軸受部133が挿通される。また、軸受ユニット挿入部65の外周部には、3つの第1アーム部42のうちの1つが突出されている。
さらに、支持バー48には、軸受ユニット挿入部65に隣接する位置に、ひげ持受66が一体成形されている。このひげ持受66には、ひげ持67が圧入されている。ひげ持67には、定力ばね68の外端部が固定されている。
定力ばね68は、外キャリッジ33に対して内キャリッジ34に回転力を付与するためのものであって、渦巻状に形成されている。定力ばね68の内端部は、ひげ玉69を介して内キャリッジ34に固定されている。
(内キャリッジ)
図7は、内キャリッジ34を固定車受29側からみた斜視図、図8は、内キャリッジ34をキャリッジ受32側からみた斜視図である。
図2、図3、図7、図8に示すように、内キャリッジ34は、固定車受29側に配置された略円板状の第1内キャリッジ軸受部81と、キャリッジ受32側に配置された略円板状の第2内キャリッジ軸受部82と、を有している。これら第1内キャリッジ軸受部81および第2内キャリッジ軸受部82は、外キャリッジ33の第1外キャリッジ軸受部35および第2外キャリッジ軸受部36と同軸上に配置されている。
また、第1内キャリッジ軸受部81の第1外キャリッジ軸受部35側の面には、第1内回転体83が設けられている。第1内回転体83は、第1内キャリッジ軸受部81の形状に対応するように、略円板状に形成されたベース部83aと、ベース部83aの径方向略中央から第1外キャリッジ軸受部35側に向かって突出する軸部83bと、軸部83bの先端から突出するほぞ部83cとが一体成形されたものである。
そして、第1内キャリッジ軸受部81にベース部83aがねじ84によって締結固定されている。また、第1外キャリッジ軸受部35の穴石35aにほぞ部83cが挿通されることにより、外キャリッジ33に対して内キャリッジ34が回転自在に支持される。
また、軸部83bに、定力ばね68のひげ玉69が固定される。これにより、外キャリッジ33に対して内キャリッジ34に定力ばね68の付勢力が作用する。すなわち、外キャリッジ33に対し、定力ばね68によって内キャリッジ34に回転力が付与される。
一方、第2内キャリッジ軸受部82の第2外キャリッジ軸受部36側の面には、第2内回転体85が設けられている。第2内回転体85は、第2内キャリッジ軸受部82の形状に対応するように、略円板状に形成されたベース部85aと、ベース部85aの径方向略中央から第2外キャリッジ軸受部36側に向かって突出するほぞ部85bとが一体成形されたものである。このほぞ部85bが、第2外キャリッジ軸受部36の穴石36aに回転自在に支持されている。また、第2内キャリッジ軸受部82に、ベース部85aがねじ86によって締結固定されている。
さらに、第1内キャリッジ軸受部81および第2内キャリッジ軸受部82には、それぞれ耐震軸受87a,87bが設けられている。耐震軸受87a,87bは、第1外キャリッジ軸受部35の穴石35aおよび第2外キャリッジ軸受部36の穴石36aと同軸上に配置されている。耐震軸受87a,87bは、後述のてんぷ101を回転自在に支持するためのものである。
また、第1内キャリッジ軸受部81の外周部には、径方向外側に向かって延出する3つの第1アーム部88が一体成形されている。さらに、第2内キャリッジ軸受部82の外周部には、径方向外側に向かって延出する3つの第2アーム部89が一体成形されている。これら第1アーム部88および第2アーム部89は、それぞれ周方向に等間隔に配置されており、さらに、軸方向で対向するように配置されている。また、各第1アーム部88は、それぞれ外キャリッジ33に形成されている3つの第1アーム部42の間に位置するように配置されている。さらに、各第2アーム部89は、それぞれ外キャリッジ33に形成されている3つの第2アーム部43の間に位置するように配置されている。
また、各アーム部88,89の先端には、それぞれ略円板状のシャフト取付座91,92が一体成形されている。そして、これらシャフト取付座91,92の間に、軸方向に沿って延びるシャフト93がそれぞれ設けられている。シャフト93の両端は、シャフト取付座91,92の上から螺入されるねじ94によって、シャフト取付座91,92に締結固定されている。
さらに、第1内キャリッジ軸受部81の径方向外側には、この第1内キャリッジ軸受部81の周囲を取り囲むようにリング状に形成された支持バー95が設けられている。支持バー95の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されている。また、支持バー95は、第1アーム部88と連結するように一体成形されている。
支持バー95には、ストッパ96が設けられている。ストッパ96は、内キャリッジ34や外キャリッジ33に設けられたストップ車70の回転運動に伴って、ストップ車70の鉤部76に対して係合・解除するものである(詳細は後述する)。
ストッパ96は、ストップ車70の鉤部76と接触するつめ部98と、つめ部98を支持する支持部99とにより構成されている。支持部99は、断面略Z状に形成されており、固定車受29側に、ストップ車70側が開口するようにスリット99aが形成されている。このスリット99aにつめ部98が収納されて固定されている。また、支持部99のつめ部98が固定されている側とは反対側が、ねじ97によって支持バー95に締結固定されている。
さらに、支持バー95には、脱進機構軸受ユニット130が設けられている。脱進機構軸受ユニット130は、後述の脱進機構102を支持するものである。
図9は、脱進機構軸受ユニット130の斜視図である。
図7〜図9に示すように、脱進機構軸受ユニット130は、支持バー95上に一体成形されたリング状の軸体挿入部131、および略円板状の軸受座132と、支持バー95の固定車受29側に取り付けられている軸受部133と、支持バー95のキャリッジ受32側に取り付けられている脱進機構押え134と、により構成されている。
軸体挿入部131は、外キャリッジ33の軸体挿入部51とは第1内回転体83を挟んで径方向反対側に配置されている。また、軸受座132は、軸体挿入部131に隣接し、かつ支持バー95と第1アーム部88とが接続する位置に配置されている。軸受座132の径方向略中央には厚さ方向に貫通する貫通孔132aが形成されており、ここに穴石132bが設けられている。
また、軸受部133は、支持バー95の軸体挿入部131に対応する位置から固定車受29側に向かって延出する壁部135を有している。この壁部135は、外キャリッジ33に形成されている軸受ユニット挿入部65に挿通され、固定車31に至るまで延出形成されている。また、壁部135は、径方向内側が開口するように断面略C字状に形成されている。壁部135の先端の内周面側には、略円板状の軸受座136が壁部135と直交するように一体成形されている。そして、軸受座136の径方向略中央には厚さ方向に貫通する貫通孔136aが形成されており、ここに穴石137が設けられている。
また、壁部135の基端側には、この壁部135を挟んで両側に延出する一対の取付ステー138が一体成形されている。一対の取付ステー138の先端には、それぞれ略円板状のねじ座138aが一体成形されている。このねじ座138aが、ねじ139によって支持バー95に締結固定されている。
一方、脱進機構押え134は、支持バー95に形成されている軸体挿入部131および軸受座132に対応する位置にそれぞれ配置されている略円板状の2つの軸受座141,142を有している。これら軸受座141,142の径方向略中央には、厚さ方向に貫通する貫通孔141a,142aが形成されている。これら貫通孔141a,142aに、それぞれ穴石143,144が設けられている。
また、脱進機構押え134は、各軸受座141,142を連結する取付ステー145を有している。取付ステー145は、支持バー95の形状に対応するように、軸方向平面視で略円弧状となるように形成されている。取付ステー145の両端には、それぞれ略円板状のねじ座145aが一体成形されている。ねじ座145aは、スペーサ146を介して支持バー95に取り付けられている。そして、ねじ座145aは、ねじ147によって支持バー95に締結固定されている。
ここで、脱進機構押え134は、スペーサ146を介して支持バー95に固定されるので、この支持バー95と脱進機構押え134との間に、隙間S2が形成される。この隙間S2に脱進機構102が設けられている。また、上述のように構成された内キャリッジ34の耐震軸受87a,87b間に、てんぷ101が設けられている。
(てんぷ)
図3、図8に示すように、てんぷ101は、第1内キャリッジ軸受部81の耐震軸受87aおよび第2内キャリッジ軸受部82の耐震軸受87bに回転自在に支持されるてん真103と、てん真103に取り付けられたてん輪104と、ひげぜんまい105と、を備え、ひげぜんまい105から伝えられた動力によって、一定の振動周期で正逆回転するようになっている。
てん真103は、軸方向略中央から軸方向両端に向かうに従って段差により漸次縮径するように形成された軸体である。てん真103の両端には、それぞれほぞ部103a,103bが軸方向外側に向かって突出形成されている。各ほぞ部103a,103bが、それぞれ耐震軸受87a,87bに回転自在に支持されている。また、軸方向略中央の軸径が最も大きい大径部103cにてん輪104が外嵌固定されており、てん真103と相対回転不能に一体化されている。大径部103cには、てん輪104の第1内キャリッジ軸受部81側に外フランジ部103c1が形成されている。この外フランジ部103c1によって、てん輪104の軸方向の位置が決定する。
さらに、外フランジ部103c1のてん輪104とは反対側には、筒状の振り座106が外嵌固定されている。この振り座106の大径部103c側端に、径方向外側に向かって突出された環状の鍔部106aが一体成形されている。この鍔部106aに、振り石107(図3参照)が設けられている。振り石107は、脱進機構102を構成する後述のアンクル112を揺動させるためのものである。
ひげぜんまい105は、例えば一平面内で渦巻状に巻かれた平ひげであって、ひげ玉108を介し、その内端部がてん真103の大径部103cよりも第2内キャリッジ軸受部82側に固定されている。一方、ひげぜんまい105の外端部には、ひげ持109が取り付けられている。ひげ持109は、第2内キャリッジ軸受部82に設けられているひげ持受110に固定されている。そして、ひげぜんまい105は、脱進機構102から振り座106に伝えられた動力を蓄え、この動力をてん真103およびてん輪104に伝える役割を果たしている。
(脱進機構)
図10は、脱進機構102の平面図である。
図3、図10に示すように、脱進機構102は、がんぎ車111と、このがんぎ車111を脱進させて規則正しく回転させるアンクル112と、を備えている。
がんぎ車111は、軸体113と、軸体113に外嵌固定されているがんぎ歯車部114と、を備えている。
軸体113の両端には、それぞれ段差により縮径された第1ほぞ部113aと第2ほぞ部113bとが一体成形されている。軸体113は、支持バー95の軸体挿入部131に挿入され、脱進機構押え134の穴石143に第1ほぞ部113aが回転自在に支持される一方、軸受部133の穴石137に第2ほぞ部113bが回転自在に支持される。
また、軸体113における軸受部133の軸受座136側には、がんぎかな部115が一体成形されている。ここで、脱進機構軸受ユニット130が設けられている支持バー95の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されているので、この歯部31dにがんぎかな部115が噛合されるようになっている。
図10に詳示するように、がんぎ歯車部114は、例えば金属材料や単結晶シリコン等の結晶方位を有する材料等により形成された部材あって、電鋳加工や、フォトリソグラフィ技術のような光学的な手法を取り入れたLIGA(Lithographie Galvanoformung Abformung)プロセス、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)、MIM(Metal Injection Molding)等により形成されている。
がんぎ歯車部114は、軸体113に圧入される略円環状のハブ部116を有している。このハブ部116に形成されている貫通孔116aに、軸体113が圧入される。そして、支持バー95と脱進機構押え134との間の隙間S2に、ハブ部116が介在した状態になる。
ハブ部116の径方向外側には、このハブ部116を取り囲むようにリング状に形成されたリム部117が設けられている。このリム部117とハブ部116は、複数(この実施形態では4つ)のスポーク部118によって連結されている。スポーク部118は、径方向に沿って延出され、周方向に等間隔で配置されている。
また、リム部117の外周縁には、特殊な鉤型状に形成された複数(この実施形態では20個)の歯部119が径方向外側に向けて突出形成されている。これら歯部119の先端に、後述のアンクル112のつめ石125a,125bが係合・解除される。
図8〜図10に示すように、アンクル112は、アンクル真121と、アンクル真121に外嵌固定されるアンクル体122およびアンクルさお126と、を備えたものである。
アンクル真121は、支持バー95に設けられている穴石132bと、脱進機押え134に設けられている穴石144とにより回転自在に支持されている軸体である。
アンクル体122は、例えば電鋳加工により形成された2つのアンクルビーム123a,123bが接続されて成るものであって、2つのアンクルビーム123a,123bの接続部123cに、アンクル真121を挿通可能な挿通孔122aが形成されている。そして、2つのアンクルビーム123a,123bは、接続部123cからそれぞれ反対側に向かって延出した状態になっている。
なお、アンクル体122を形成する電鋳金属としては、例えば、硬度が高いクロム、ニッケル、鉄、およびこれらを含む合金で構成することができる。
2つのアンクルビーム123a,123bの先端には、それぞれがんぎ車111側が開口するようにスリット124a,124bが形成されている。これらスリット124a,124bに、それぞれつめ石125a,125bが接着剤等により接着固定されている。つめ石125は、略四角柱状に形成されたルビーであって、各アンクルビーム123a,123bの先端からがんぎ歯車部114の歯部119に向かって突出した状態になっている。
一方、アンクルさお126も例えば電鋳加工により形成されており、その基端にアンクル真121を挿通可能な挿通孔126aが形成されている。そして、アンクル真121に、アンクル体122の脱進機構押え134側から挿入されて固定されるようになっている。アンクルさお126は、アンクル真121からてん真103側に向かって延出するように形成されている。
アンクルさお126の先端には、一対のクワガタ127と、一対のクワガタ127の間に配置された剣先128とが設けられている。そして、一対のクワガタ127の内側に、てんぷ101の振り石107が係脱されるアンクルハコ129が形成される。
(定力装置付トゥールビヨンの動作)
次に、定力装置付トゥールビヨン30の動作について説明する。
まず、図8〜図10に基づいて、内キャリッジ34に搭載されているてんぷ101および脱進機構102の動作について説明する。てんぷ101は、振り石107を介してがんぎ車111の回転力を受け、この回転力とひげぜんまい105のばね力とにより自由振動する。てんぷ101が自由振動することにより、振り石107と係脱可能になっているアンクルハコ129を形成するアンクルさお126が、アンクル真121を中心にして左右に揺動する。
そして、アンクル真121に固定されているアンクル体122も、アンクルさお126と一体となって揺動する。アンクル体122が揺動することにより、がんぎ歯車部114の歯部119に、2つのつめ石125a,125bが交互に繰り返し接触する。これにより、がんぎ車111が常に一定速度で回転する。
続いて、図11、図12に基づいて、外キャリッジ33と内キャリッジ34の動作について説明する。
図11(a)〜図11(d)は、外キャリッジ33に設けられているストップ車70と、内キャリッジ34に設けられているストッパ96およびがんぎ車111の動作説明図である。
まず、外キャリッジ33が受ける回転力と、この回転力を受けたストップ車70の動作について説明する。
外キャリッジ33は、外歯歯車部41が五番車28に噛合されているので、香箱車22の回転力が表輪列を介して外キャリッジ33に伝達される。また、ストップ車70は、ストップかな部71cが固定車31の歯部31dに噛合されている。このため、外キャリッジ33が回転すると、ストップ車70は、ストップかな部71cの軸心回りに自転しつつ(図11(a)における時計回り方向、矢印Y2参照)、固定車31の周囲を公転する(図11(a)における時計回り方向、矢印Y3参照)。
次に、内キャリッジ34が受ける回転力と、この回転力を受けたがんぎ車111の動作について説明する。
内キャリッジ34は、外キャリッジ33に対して回転自在に支持されていると共に、定力ばね68を介して外キャリッジ33に連結されている。このため、外キャリッジ33に対し、内キャリッジ34が定力ばね68の付勢力を受けて回転する。また、がんぎ車111は、がんぎかな部115が固定車31の歯部31dに噛合されている。このため、内キャリッジ34が回転すると、がんぎ車111は、がんぎ車111の軸心回りに自転しつつ(図11(a)における時計回り方向、矢印Y4参照)、固定車31の周囲を公転する(図11(a)における時計回り方向、矢印Y5参照)。
ここで、がんぎ車111は、脱進機構102を構成するものであり、アンクル112やてんぷ101によって常に一定速度で回転するようになっている。すなわち、がんぎ車111が一定速度で回転することにより、このがんぎ車111を回転自在に支持している内キャリッジ34が一定速度で回転する。具体的には、がんぎ車111は、内キャリッジ34が1分間に1回転するように一定速度で回転する。換言すれば、内キャリッジ34は、1秒で6度回転する。なお、内キャリッジ34が1分間に1回転することにより、二番車25が1時間に1回転する。
ここで、ストップ車70の鉤部76とストッパ96のつめ部98は、係合・解除を繰り返す。
図11(a)に示すように、ストップ車70の鉤部76とストッパ96のつめ部98とが係合した初期状態(以下、この初期状態を0s地点とする)では、鉤部76のうち、外キャリッジ33および内キャリッジ34の回転軸を中心にして6度分に相当する範囲と、つめ部98とが係合している。なお、6度分とは、内キャリッジ34が1秒間で回転する角度分ということである。
このような0s地点では、ストップ車70の回転がストッパ96によって規制されるので、外キャリッジ33は停止した状態になっている。そして、定力ばね68の付勢力によって、内キャリッジ34のみが回転する。内キャリッジ34が回転することにより、がんぎ車111が回転し続ける。
続いて、図11(b)に示すように、0s地点から0.5秒経過すると、内キャリッジ34が3度回転することになる。そして、内キャリッジ34に固定されているストッパ96も内キャリッジ34と一体となって移動する(図11(b)における時計回り方向、矢印Y6参照)。このため、鉤部76の前側の側辺76b上を、ストッパ96のつめ部98が解除方向に向かってスライド移動する。そして、鉤部76のうち、外キャリッジ33および内キャリッジ34の回転軸を中心にして3度分に相当する範囲と、つめ部98とが係合した状態になる。
続いて、図11(c)に示すように、0s地点から1秒経過直前になると、つまり、約0.99秒経過すると、鉤部76の前側の側辺76b上を、つめ部98がさらにスライド移動し、鉤部76とつめ部98との係合状態が解除される直前の状態になる。そして、次の瞬間、つまり、1秒経過すると、鉤部76とつめ部98との係合状態が解除される。
すると、図11(d)に示すように、外キャリッジ33が回転し、これに伴ってストップ車70がストップかな部71cの軸心回りに自転しつつ、固定車31の周囲を公転する。換言すれば、ストップ車70がストッパ96に向かって移動しながら自転する。そして、ストップ車70は、0s地点でつめ部98と係合していた鉤部76(76A)の次の鉤部76(76B)がつめ部98と係合し、再び停止する。
なお、鉤部76とつめ部98との係合状態が解除されてストップ車70が回転し、再びストップ車70が停止するまでに外キャリッジ33が回転する角度は、6度である。
ここで、外キャリッジ33が回転することにより、この外キャリッジ33に固定されているひげ持ち67も外キャリッジ33と一体となって移動する(図11(d)における時計回り方向、矢印Y7参照)。ひげ持ち67が移動することにより、定力ばね68が巻き上げられる。具体的には、外キャリッジ33が6度回転した分だけ定力ばね68が巻き上げられる。
そして、定力ばね68が巻き上げられた状態で外キャリッジ33(ストップ車70)が停止し、定力ばね68の付勢力によって内キャリッジ34が回転する。これを繰り返すことにより、内キャリッジ34およびがんぎ車111が一定速度で回転し続ける。
したがって、上述の第1実施形態によれば、外キャリッジ33の回転運動が間欠運動になるものの、脱進機構102およびてんぷ101が搭載されている内キャリッジ34の回転動作を滑らかにすることができる。このため、内キャリッジ34のイナーシャが小さくなり、てんぷ101に衝撃が加わるのを防止できる。よって、重力の方向によるてんぷ101の振動周期の変化を防止しつつ、てんぷ101を安定動作させることができる。
また、内キャリッジ34の回転により脱進機構102およびてんぷ101を動作させるので、効率よく内キャリッジ34を駆動させることができ、定力装置3の動力損失を低減できる。
さらに、定力装置付トゥールビヨン30は、固定車31に対して回転自在に支持され、かつ相対回転可能な外キャリッジ33および内キャリッジ34を設け、外キャリッジ33にストップ車70を設けるように構成されている。これに加え、内キャリッジ34に、ストップ車70の回転を阻止または解放するためのストッパ96が設けられている。そして、ストップ車70は、外キャリッジ33の回転に伴って、ストップかな部71cの軸心回りに自転しつつ、固定車31の周囲を公転するように構成されている。一方、ストッパ96は、内キャリッジ34と一体となって移動するように構成されている。
したがって、ストッパ96を内キャリッジ34と一体となって回転させ、さらに、ストップ車70を外キャリッジ33と一体となって回転させながら、ストップ車70の回転を阻止または解放するようにできる。よって、定力装置付トゥールビヨン30の動力損失を低減できる。
また、定力装置付トゥールビヨン30は、ストップ車70を自転させつつ、固定車31の周囲を公転させるために、ストップ車70にストップかな部71cを設け、このストップかな部71cを、固定車31の歯部31dに噛合させるように構成されている。このため、簡素な構造で、ストップ車70とストッパ96とを係合させたり解除させたりすることができる。よって、定力装置付トゥールビヨン30の軽量・小型化、低コスト化を図ることが可能になる。
さらに、ストップ歯車72の鉤部76における前側の側辺76bを円弧状に形成し、その円弧の中心を、外キャリッジ33の回転中心と同軸上に設定している。つまり、前側の側辺76bの形状は、この側辺76b上をスライド移動するストッパ96のつめ部98の移動軌跡と同一になっている。このため、側辺76b上をつめ部98がスライド移動する際、ストップ歯車72に余計な負荷がかからない。
すなわち、例えば、鉤部76が上述の第1実施形態よりも、さらに外キャリッジ33の回転方向Y1(図6参照)の前方に向かって突出していると、つめ部98を解除方向に向かってスライド移動させる際に、ストップ歯車72を逆転方向に押し戻す力が必要になってしまう。
したがって、鉤部76の前側の側辺76bを円弧状に形成し、その円弧の中心を外キャリッジ33の回転中心と同軸上に設定することにより、ストップ歯車72に余計な負荷がかからず、定力装置付トゥールビヨン30の動作効率を向上させることができる。
なお、つめ部98における鉤部76の側辺76bと接触する面を、側辺76bと同様に円弧状に形成してもよい。このように構成することで、鉤部76とつめ部98とが面当りし、鉤部76およびつめ部98に、局所的に高い圧力がかかるのを防止できる。このため、ストップ歯車72やつめ部98を延命化できる。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、図12、図13に基づいて、第1実施形態の第1変形例について説明する。
図12は、第1実施形態の第1変形例における内キャリッジ34の一部および外キャリッジ33に設けられているストップ車70を、固定車受29側からみた斜視図、図13は、第1実施形態の第1変形例におけるストッパ196の斜視図である。なお、前述の第1実施形態と同一態様については、同一符号を付して説明を省略する(以下の第1実施形態の第2変形例、および第2実施形態についても同様)。
図12、図13に示すように、第1実施形態と、この第1実施形態の第1変形例との相違点は、第1実施形態のストッパ96と、第1実施形態の第1変形例のストッパ196の形状が異なる点にある。
より具体的には、ストッパ196は、ストップ車70の鉤部76と接触するつめ部98と、つめ部98を支持する支持部150とにより構成されている。支持部199は、つめ部98を保持する略直方体状のつめホルダ151と、つめホルダ151の一側に一体成形されたリング状の固定部152とにより構成されている。
つめホルダ151には、ストップ車70側が開口するようにつめ収納凹部151aが形成されており、ここにつめ部98が収納されている。
そして、ストッパ196は、固定部152が第1内キャリッジ軸受部81と第1内回転体83とにより挟持されて固定される。より具体的には、ストッパ196は、第1内キャリッジ軸受部81と第1内回転体83との間に固定部152を配置されている。そして、ねじ84によって、第1内キャリッジ軸受部81に第1内回転体83を締め付けることにより固定される。
ここで、固定部152の外径E1は、第1内キャリッジ軸受部81の外径とほぼ同一となるように設定されている。また、固定部152の内径E2は、内周縁がねじ84の配置位置よりも径方向外側に位置するように設定されている。これにより、固定部152とねじ84とが干渉しないようになっている。
さらに、固定部152には、スリット152aが形成されており、固定部152の外径E1や内径E2の製造誤差を調整できるようになっている。
このような構成もと、ストッパ196を固定する際、ねじ84を仮締め状態にしておく。そして、つめホルダ151の周方向の位置を微調整し、つめホルダ151を所定の位置に合わせた後、ねじ84を締め付ける。
このように構成することで、前述の第1実施形態と同様の効果に加え、ストップ車70のストップ歯車72とストッパ196のつめ部98とが係合される径方向の位置を変化させることなく、ストップ歯車72とつめ部98との係合量を調整することが可能になる。
(第1実施形態の第2変形例)
次に、図14〜図16に基づいて、第1実施形態の第2変形例について説明する。
図14は、第1実施形態の第2変形例における外キャリッジ33の一部、および内キャリッジ34の一部を、固定車受29側からみた斜視図である。
同図に示すように、第1実施形態と、この第1実施形態の第2変形例との相違点は、この第2変形例のみに、外キャリッジ33と内キャリッジ34の位相ずれを所定角度以内に抑える位相ずれ規制機構160が設けられている点にある。
位相ずれ規制機構160は、外キャリッジ33の支持バー48に一体成形された規制リング161と、内キャリッジ34の支持バー95に設けられ、規制リング161に挿通される偏心ピン162と、を備えている。
規制リング161は、支持バー48上の軸受ユニット挿入部65と軸体挿入部51との間に配置されている。一方、内キャリッジ34の支持バー95には、規制リング161と軸方向で対向する位置に、円板状のピン固定部163一体形成されている。このピン固定部163に、偏心ピン162が規制リング161に向かって突出するように固定されている。
図15は、偏心ピン162の斜視図、図16は、位相ずれ規制機構160の平面図である。
図15に示すように、偏心ピン162は、ピン本体162aと、このピン本体162aの基端に一体成形された固定ピン162bとにより構成されている。そして、内キャリッジ34のピン固定部163に固定ピン162bを圧入することにより、内キャリッジ34に偏心ピン162を固定するようになっている。なお、ここでいう圧入は、いわゆる軽圧入であって、固定ピン162bの軸心回りに偏心ピン162を回転させることが可能な程度に圧入されている。
ここで、ピン本体162aの軸心C2と固定ピン162bの軸心C3は、△dだけずれている。また、ピン本体162aの先端には、径方向に沿って凹部164が形成されており、例えば、マイナスドライバーを用いて偏心ピン162を回転させることができるようになっている。
一方、図16に示すように、規制リング161の内周面は、周方向両側が2方取りされた形になっている。2方取りの幅W1は、外キャリッジ33に対して内キャリッジ34が回転し、規制リング161の内周面に偏心ピン162が当接した際、外キャリッジ33に対する内キャリッジ34の回転角度が、所定角度に収まるように設定されている。なお、この所定角度とは、例えば、6度であることが望ましい。6度は、ストップ車70のストップ歯車72とストッパ96のつめ部98との係合が解除される角度(時間にして1秒)であり、外キャリッジ33に対する内キャリッジ34の回転角度は、6度分確保されていれば十分だからである。
ここで、偏心ピン162を回転させることによってピン本体162aの軸心C2と固定ピン162bの軸心C3との周方向のずれ量を調整できる。このため、例え規制リング161に製造誤差が生じた場合であっても、偏心ピン162を回転させることによって外キャリッジ33に対する内キャリッジ34の回転規制量を高精度に調整することができる。
したがって、上述の第1実施形態の第2変形例によれば、上述の第1実施形態と同様の効果に加え、例えば、機械式時計1を落下させてしまったりして外乱が加わった場合であっても、外キャリッジ33に対して内キャリッジ34が必要以上に回転してしまうことを防止できる。このため、例えば、定力ばね68が完全に解ききってしまうことを防止でき、定力装置付トゥールビヨン30の動作を確実に安定させることができる。
なお、上述の第1実施形態の第2変形例では、規制リング161は、支持バー48上の軸受ユニット挿入部65と軸体挿入部51との間に配置されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、規制リング161の位置は、支持バー48上の任意の位置に設定することが可能である。また、偏心ピン162の位置も、規制リング161の位置に応じて任意に設定することが可能である。
また、上述の第1実施形態では、ストップ車70の鉤部76の前側の側辺76bを円弧状に形成し、その円弧の中心を第1実施形態では外キャリッジ33の回転中心と、第2実施形態では、軸体231と同軸上に設定する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ストッパ96のつめ部98と係合・解除可能な形状に形成されていればよい。
(第2実施形態)
次に、図17〜図22に基づいて、第2実施形態について説明する。
図17は、第2実施形態における定力装置付トゥールビヨン230の斜視図、図18は、第2実施形態における外キャリッジ233の斜視図、図19は、第2実施形態における定力装置203の平面図、図20は、第2実施形態における定力装置203の斜視図、図21は、第2実施形態における内キャリッジ234の側面図である。
なお、図17、図18、図20、図21において、下側が固定車受29側となり、上側がキャリッジ受32側となる。また、図17〜図21では、固定車受29およびキャリッジ受32の図示を省略する。
図17〜図21に示すように、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態の定力装置3と第2実施形態の定力装置203とが異なる点にある。
より詳しくは、図18〜図20に詳示するように、定力装置付トゥールビヨン230の外キャリッジ233には、第1外キャリッジ軸受部235の径方向略中央に、内キャリッジ234を回転自在に支持するための穴石235aが設けられていると共に、定力装置203を構成するストッパレバー171が回転自在に支持されている。
ストッパレバー171は、第1外キャリッジ軸受部235の径方向略中央から径方向外側に向かって僅かに湾曲しながら延出するように形成されている。ストッパレバー171の基端部171aは略円板状に形成されており、この基端部171aが第1外キャリッジ軸受部235に回転自在に支持されている。
また、基端部171aには、内キャリッジ234における第1内回転体283の軸部283b(図21参照)を挿通可能な挿通孔171bが形成されている。この挿通孔171bを介し、第1外キャリッジ軸受部235の穴石235aが露出した状態になっている。
さらに、ストッパレバー171は、先端に向かうに従って漸次先細りとなるように形成されている。そして、先端部171cに、周方向に開口するスリット171dが形成されており、このスリット171dに、つめ部172が取り付けられている。つめ部172は、ストッパレバー171の先端部171cから周方向に沿って突出した状態になっている。
また、ストッパレバー171の長手方向略中央には、第1アーム173aが一体成形されている。さらに、ストッパレバー171の長手方向略中央には、第1アーム173aに対応するように第2アーム173bが配置されている。第2アーム173bは、その基端部がねじ174によってストッパレバー171に締結固定されている。
各アーム173a,173bは、ストッパレバー171の長手方向略中央からつめ部172の突出方向と同じ方向に向かって、かつ周方向に沿うように湾曲しながら延出形成されている。さらに、各アーム173a,173bは、先端に向かうに従って漸次先細りとなるように形成されている。
また、各アーム173a,173bの先端には、略円板状の軸受座175a,175bが形成されている。これら軸受座175a,175bに、それぞれ穴石176が設けられている。これら穴石176に、内キャリッジ駆動車177が回転自在に支持されている。また、第1アーム173aには、軸受座175bに凸部175cが設けられている。凸部175cは、第1アーム173aの延在方向に沿って突出するように形成されている。凸部175cには、後述の定力ばね268の先端が接触するようになっている。
また、図17、図18に詳示するように、第1外キャリッジ軸受部235の周囲には、この第1外キャリッジ軸受部235を取り囲むようにリング状に形成された支持バー248が設けられている。支持バー248の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されている。
支持バー248には、ストップ車軸受ユニット250、およびこのストップ車軸受ユニット250に回転自在に支持されるストップ車駆動車178と、ストップ車179と、が設けられている。
ストップ車軸受ユニット250は、支持バー248上に一体成形されたリング状の軸体挿入部251、およびこの軸体挿入部251よりもストッパレバー171のつめ部172寄りに設けられた不図示の穴石と、支持バー248の固定車受29側に取り付けられている第1ストップ車軸受部252と、支持バー248のキャリッジ受32側に取り付けられている第2ストップ車軸受部53と、により構成されている。
第1ストップ車軸受部252は、支持バー248の軸体挿入部251に対応する位置から固定車受29側に向かって延出する壁部254を有している。壁部254は、径方向内側が開口するように断面略C字状に形成されている。壁部254の先端の内周面側には、略円板状の軸受座255が壁部254と直交するように一体成形されている。そして、軸受座255に、ストップ車駆動車178を回転自在に支持するための不図示の穴石が設けられている。
また、壁部254の基端側には、この壁部254を挟んで両側に延出する一対の取付ステー257が一体成形されている。一対の取付ステー257の先端には、それぞれ略円板状のねじ座257aが一体成形されている。このねじ座257aが、ねじ258によって支持バー248に締結固定されている。
一方、第2ストップ車軸受部253は、支持バー248に形成されている軸体挿入部251に対応する位置に配置されている略円板状の軸受座261aと、この軸受座261aよりもストッパレバー171のつめ部172寄りに配置されている略円板状の軸受座261bと、を有している。これら軸受座261a,261bには、それぞれ穴石262a,262bが設けられている。軸受座261aの穴石262aは、第1ストップ車軸受部252の穴石と協働してストップ車駆動車178を回転自在に支持している。一方、軸受座261bの穴石262bは、支持バー248に設けられている不図示の穴石と協働してストップ車179を回転自在に支持している。
また、第2ストップ車軸受部253は、各軸受座261a,261bを連結する取付ステー181を有している。取付ステー181は、支持バー248の形状に対応するように、軸方向平面視で略円弧状となるように形成されている。取付ステー181の両端には、それぞれ略円板状のねじ座181aが一体成形されている。ねじ座181aは、スペーサ182を介して支持バー248に取り付けられている。そして、ねじ座181aは、ねじ183によって支持バー248に締結固定されている。
ここで、第2ストップ車軸受部253は、スペーサ182を介して支持バー248に固定されるので、この支持バー248と第2ストップ車軸受部253との間に、隙間S3が形成される。この隙間S3に、ストップ車駆動車178の駆動歯車184と、ストップ車179とが設けられている。
図18〜図20に詳示するように、ストップ車駆動車178は、駆動歯車184の他に、支持バー248に形成されている軸体挿入部251に挿入される駆動車軸体185を有している。駆動車軸体185の両端には、それぞれ不図示のほぞ部が一体成形されている。これらほぞ部が、第1ストップ車軸受部252の穴石(不図示)と、第2ストップ車軸受部253の穴石262aとにそれぞれ回転自在に支持されている。
また、駆動車軸体185の外周面には、駆動車かな部185aが一体成形されている。ここで、ストップ車軸受ユニット250が設けられている支持バー248の内径は、固定車31の歯部31dの外径とほぼ同一に設定されているので、この歯部31dに駆動車かな部185aが噛合されるようになっている。また、駆動車かな部185aは、内キャリッジ駆動車177とも噛合されるようになっている。
一方、駆動車軸体185の第2ストップ車軸受部253側の端部に、駆動歯車184が外嵌固定されており、駆動車軸体185と駆動歯車184とが相対回転不能に一体化されている。駆動歯車184には、ストップ車179を構成するストップかな部187aが噛合されている。
ストップ車179は、ストップ歯車186と、ストップ車軸体187と、を有している。そして、ストップ車軸体187の外周面に、ストップかな部187aが一体成形されている。また、ストップ車軸体187の両端には、それぞれ不図示のほぞ部が一体成形されている。これらほぞ部が、支持バー248に設けられている不図示の穴石と、第2ストップ車軸受部253の穴石262bとにそれぞれ回転自在に支持されている。
さらに、ストップ車軸体187の支持バー248側の端部に、ストップ歯車186が外嵌固定されており、ストップ車軸体187とストップ歯車186とが相対回転不能に一体化されている。ストップ歯車186の外周部には、複数(例えば、5つ)の鉤部188が径方向外側に向かって突出形成されている。この鉤部188に、ストッパレバー171のつめ部172が係合・解除されるようになっている。
この他に、支持バー248には、第1外キャリッジ軸受部235における軸体挿入部251とは径方向反対側に、リング状の軸受ユニット挿入部265が一体成形されている。この軸受ユニット挿入部265には、内キャリッジ234に設けられている脱進機構軸受ユニット130の軸受部133が挿通される。
また、支持バー248には、軸受ユニット挿入部265に隣接して定力ばね268が設けられている。定力ばね268は、外キャリッジ233に対して内キャリッジ234に回転力を付与するためのものである。定力ばね268は、支持バー248の軸受ユニット挿入部265に隣接配置された固定部268aと、この固定部268aからストッパレバー171に設けられた第1アーム173aの軸受座175bに向かって延出する棒状のばね本体268bとが一体成形されたものである。
そして、ねじ189によって、支持バー248に固定部268aが締結固定されている。一方、ばね本体268bは、その先端が第1アーム173aの軸受座175bに至るまで延出しており、軸受座175bに突出形成されている凸部175cを押圧するようになっている。
図21に示すように、第2実施形態の内キャリッジ234は、固定車受29側に配置された略円板状の第1内キャリッジ軸受部81と、キャリッジ受32側に配置された略円板状の第2内キャリッジ軸受部82と、を有している点、第1内キャリッジ軸受部81の周囲を取り囲むようにリング状に形成された支持バー95が設けられている点、脱進機構102およびてんぷ101が搭載されている点等の基本的構成が、前述の第1実施形態と同様である。
ここで、前述の第1実施形態の内キャリッジ34と、第2実施形態の内キャリッジ234との相違点は、第1実施形態の第1内キャリッジ軸受部81に設けられている第1内回転体83の形状と、第2実施形態の第1内キャリッジ軸受部81に設けられている第1内回転体283の形状とが異なる点にある。
すなわち、第2実施形態の第1内回転体283は、第1内キャリッジ軸受部81の形状に対応するように、略円板状に形成されたベース部283aと、ベース部283aの径方向略中央から第1外キャリッジ軸受部235側に向かって突出する軸部283bと、軸部283bの先端から突出するほぞ部283cとが一体成形されている。
ほぞ部283cは、第1外キャリッジ軸受部235の穴石235aに挿通されることにより、外キャリッジ233に対して回転自在に支持される。また、軸部283bは、先端側が段差により縮径するように形成されている。そして、段差部に内キャリッジかな部191が形成されている。この内キャリッジかな部191は、外キャリッジ233に設けられている内キャリッジ駆動車177に噛合されている。
(定力装置付トゥールビヨンの動作)
次に、図22に基づいて、定力装置付トゥールビヨン230の動作について説明する。
図22は、定力装置付トゥールビヨン230の動作説明図である。
なお、内キャリッジ234に搭載されている脱進機構102およびてんぷ101の動作は、前述の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
まず、外キャリッジ233および外キャリッジ233に設けられている定力装置203の動作について説明する。
外キャリッジ33は、外歯歯車部41が五番車28に噛合されているので、香箱車22の回転力が表輪列を介して外キャリッジ33に伝達される。また、ストップ車駆動車178は、駆動車かな部185aが固定車31の歯部31dに噛合されている。このため、外キャリッジ233が回転すると、ストップ車駆動車178は、駆動車かな部185aの軸心回りに自転しつつ(図22における時計回り方向、矢印Y8参照)、固定車31の周囲を公転する(図22における時計回り方向、矢印Y9参照)。
また、ストップ車駆動車178の駆動歯車184は、ストップ車179のストップ車かな部187aに噛合されている。このため、このストップ車かな部187aと一体となってストップ歯車186が、ストップ車かな部187aの軸心回りに自転しつつ(図22における反時計回り方向、矢印Y10参照)、固定車31の周囲を公転する(図22における時計回り方向、矢印Y11参照)。
ここで、ストップ歯車186の鉤部188にストッパレバー171のつめ部172が係合されている状態では、ストップ車179の回転が規制される。このため、ストップ車179、ストップ車駆動車178、および外キャリッジ233は、停止した状態になっている。
なお、0s地点におけるストップ歯車186の鉤部188とストッパレバー171のつめ部172との係合量(噛合量)は、前述の第1実施形態と同様である。すなわち、鉤部188のうち、外キャリッジ233および内キャリッジ234の回転軸を中心にして6度分に相当する範囲と、つめ部172とが係合している。
一方、外キャリッジ233の第1外キャリッジ軸受部235に回転自在に支持されているストッパレバー171は、このストッパレバー171に固定されている第1アーム173aが定力ばね268によって押圧されている。このため、ストッパレバー171が基端部171aの軸心を中心にして、つめ部172がストップ車179から離間する方向に向かって回転する(図22における時計回り方向、矢印Y12参照)。
このとき、ストッパレバー171と一体となって移動する内キャリッジ駆動車177が、駆動車かな部185aに噛合されており、さらに、つめ部172とストップ車179の鉤部188が係合していることにより、駆動車かな部185aが停止しているので、内キャリッジ駆動車177が回転する(図22における反時計回り方向、矢印Y13参照)。
さらに、内キャリッジ駆動車177に内キャリッジかな部191が噛合されているので、この内キャリッジかな部191が回転する(図22における時計回り方向、矢印Y14参照)。そして、内キャリッジかな部191と一体化されている内キャリッジ234が回転し、脱進機構102およびてんぷ101(図21参照)が駆動する。
続いて、0s地点から1秒経過すると、ストップ歯車186の鉤部188とストッパレバー171のつめ部172との係合状態が解除される。すると、外キャリッジ233が回転する。そして、これに伴ってストップ車駆動車178が駆動車かな部185aの軸心回りに自転しつつ、固定車31の周囲を公転すると共に、ストップ車179がストップ車かな部187aの軸心回りに自転しつつ、固定車31の周囲を公転する。換言すれば、ストップ車179がストッパレバー171のつめ部172に向かって自転しながら移動する。
そして、ストップ車179は、0s地点でつめ部172と係合していた鉤部188(188A)の次の鉤部188(188B)がつめ部172と係合し、再び停止する。なお、鉤部188とつめ部172との係合状態が解除されてストップ車179が回転し、再びストップ車179が停止するまでに外キャリッジ233が回転する角度は、6度である。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1…機械式時計
3,203…定力装置
10…ムーブメント
11…地板
22…香箱車(輪列)
25…二番車(輪列)
26…三番車(輪列)
27…四番車(輪列)
28…五番車(輪列)
33,233…外キャリッジ(第1キャリッジ)
34,234…内キャリッジ(第2キャリッジ)
50,250…ストップ車軸受ユニット(ストップ車軸受)
52,252…第1ストップ車軸受部(ストップ車軸受)
53,253…第2ストップ車軸受部(ストップ車軸受)
68,268…定力ばね
70,179…ストップ車
71,187…ストップ車軸体
72,186…ストップ歯車
101…てんぷ(脱進・調速機構)
102…脱進機構(脱進・調速機構)
111…がんぎ車
171…ストッパレバー(ストッパ)

Claims (5)

  1. 輪列の駆動力が伝達され地板に対して回転可能に支持される第1キャリッジと、
    前記第1キャリッジに対して回転可能に支持される第2キャリッジと、
    前記第1キャリッジと前記第2キャリッジとの間に設けられ、前記第1キャリッジに対して前記第2キャリッジが回転するように、前記第2キャリッジに回転力を付与する定力ばねと、
    前記第2キャリッジに搭載され、前記第2キャリッジが回転することによって駆動される脱進調速機構と、
    を備えることを特徴とする動作安定機構。
  2. 前記脱進調速機構は、
    前記第2キャリッジの回転に伴って、前記第2キャリッジ上で回転するがんぎ車と、
    前記がんぎ車の回転に伴って、前記第2キャリッジ上で回転振動するてんぷと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の動作安定機構。
  3. 前記第1キャリッジにストップ車を設け、
    このストップ車は、
    前記第1キャリッジの回転により前記第1キャリッジの回転軸を中心にして回転するストップ車軸受と、
    このストップ車軸受に回転自在に支持されているストップ車軸体と、
    前記ストップ車軸体と一体となって回転するストップ歯車と、を備え、
    前記第2キャリッジに、前記ストップ歯車に係合するストッパを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動作安定機構。
  4. 請求項1に記載の動作安定機構を備えたことを特徴とするムーブメント。
  5. 請求項4に記載のムーブメントを備えたことを特徴とする機械式時計。
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