JP6141049B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特にシートの斜行及びシートの幅方向の位置を補正する斜行補正部の構成に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部にシートを搬送するシート搬送装置を備えている。ここで、シートが画像形成部に向けて搬送される際、シートに斜行や、シート搬送方向に対して直交する幅方向の位置ズレが発生すると、位置がずれた状態でシート上に画像が形成される。そこで、従来のシート搬送装置には、シートの斜行を補正する共に、幅方向の位置(以下、横レジ位置という)を整合するための斜行補正部が、画像形成部のシート搬送方向上流側に設けられている。
この斜行補正部としては、シート搬送方向に平行な突き当て側板に設けられた突き当て面に、斜送ローラによりシートを斜送しながらシートの幅方向の一端を突き当てて補正する斜送突き当て補正方式を採用したものがある。そして、この斜行補正部では、斜送ローラにより斜送されたシートが突き当て側板に突き当たると、斜送ローラによる斜送力よりも、突き当て側板へのシートの突き当て反力の方が大きくなってシートの斜行及び横レジ位置が補正される。なお、この斜送突き当て補正方式の斜行補正部は、簡易製本等を行うために高生産性、高精度が必須であるPOD(Print On Demand)に対応可能な画像形成装置に設けられたシート搬送装置に多く採用されている。
しかし、このような斜送突き当て補正方式の斜行補正部において、シートが薄紙のような剛性(剛度)の小さいシートの場合、突き当て側板に突き当ったときの突き当て反力が斜送力を上回ることができない場合がある。この場合、シートが突き当て側板に接した後も、斜送ローラにより斜送され続けると、シートが座屈し、角折れ、しわ、ジャムが発生することがあった。
そこで、シートが座屈しないように、シートが突き当て側板に突き当たったことを検知するセンサを設け、センサが、シートが突き当て側板に突き当たったことを検知すると、斜送ローラによるシートの斜送を中断する構成が提案されている(特許文献1参照)。また、斜送ローラの厚さを薄くすることにより、シートが突き当て側板に突き当たった際、シートが突き当て方向に変形しやすくして斜送力がシートの突き当て反力を上回らないようにする構成が提案されている(特許文献2参照)。さらに、突き当て側板側からシートに向けてエアを吹き付けることにより、突き当て側板とシートとの抵抗を小さくして座屈等を防止する構成も提案されている(特許文献3参照)。
特開平7−89645号公報 特開2002−370851号公報 実開昭61−168047号公報
ここで、斜送ローラを用いてシートの斜行及び横レジ位置の補正を行なう従来のシート搬送装置において、シートを突き当て側板に突き当てるための斜送力は、斜送ローラとシートの接触力によって得ている。ところで、シートが例えば超薄紙と呼ばれる坪量38g/m以下のシートの場合は、シートを座屈させないためには斜送力を、限りなく0に近づける必要がある。
しかし、シートを突き当て側板に突き当てるための接触力は、シートが、シートを突き当て側板にガイドするガイド部材の、斜送ローラ以外のガイド面に接触して発生する摩擦力以上でなければシートを搬送させることはできない。つまり、このような摩擦力が存在する以上、斜送力を限りなく0に近づけることができず、このため剛性(剛度)がより小さな超薄紙の斜行及び幅方向の位置の補正を、座屈させることなく行うことができない。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、座屈させることなくシートの斜行及び幅方向の位置の補正を行うことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シート搬送装置において、シートが通過するシート搬送路のシート搬送方向と直交する幅方向の一側に、シートの斜行を補正するようシート搬送方向と平行に設けられた補正基準部と、前記シート搬送路の底面からシート搬送方向に対して補正基準部側にエアを吹き出し、シートを浮上させながら前記補正基準部の方向に斜送し、シートの幅方向の一側端を前記補正基準部に突き当てるエア吹出手段と、を備え、前記補正基準部を、シート搬送方向に沿って並設された複数の当接部材により構成し、前記エア吹出手段により吹き出されたエアを通過させて前記シート搬送路の外に排出するように構成し、前記当接部材は、シートが当接する円弧状の当接面を有し、前記エア吹出手段のエア吹き出し方向と平行に配置された板状部材であることを特徴とするものである。
また、本発明は、シート搬送装置において、シートが通過するシート搬送路のシート搬送方向と直交する幅方向の一側に、シートの斜行を補正するようシート搬送方向と平行に設けられた補正基準部と、前記シート搬送路の底面からシート搬送方向に対して補正基準部側にエアを吹き出し、シートを浮上させながら前記補正基準部の方向に斜送し、シートの幅方向の一側端を前記補正基準部に突き当てるエア吹出手段と、を備え、前記補正基準部を、シート搬送方向と平行に設けられ、シートが突き当たる突き当て部と、前記突き当て部の上方及び下方にシート搬送方向に沿って並設され、シートを前記突き当て部に案内する複数の案内部と、により構成し、前記エア吹出手段により吹き出されたエアを通過させて前記シート搬送路の外に排出するように構成し、前記複数の案内部を、前記エア吹出手段のエア吹出方向と平行に配置することを特徴とするものである。
本発明のように、エアによりシートを浮上させながら補正基準部に突き当てると共に補正基準部を、エアを通過させてシート搬送路の外に排出するように構成することにより、座屈させることなくシートの斜行及び幅方向の位置の補正を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。 上記シート搬送装置に設けられた斜行補正装置の構成を説明する第1の図。 上記斜行補正装置の補正動作を説明する第1の図。 上記斜行補正装置の補正動作を説明する第2の図。 上記斜行補正装置の補正動作を説明する第3の図。 上記斜行補正装置の構成を説明する第2の図。 上記斜行補正装置に設けられた突き当て基準部の構成を説明する第1の図。 上記斜行補正装置に設けられた突き当て基準部の構成を説明する第2の図。 上記斜行補正装置のエアフローシミュレーション結果を表す図。 本発明の第1の実施の形態の比較例に係る斜行補正装置の構成を説明する第1の図。 上記比較例に係る斜行補正装置の構成を説明する第2の図。 上記比較例に係る斜行補正装置のエアフローシミュレーション結果を表す図。 本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正装置の構成を説明する図。 上記斜行補正装置に設けられた突き当て基準部の構成を説明する第1の図。 上記斜行補正装置に設けられた突き当て基準部の構成を説明する第2の図。 本発明の第3の実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正装置の構成を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。図1において、100はカラー画像形成装置であり、100Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)である。なお、カラー画像形成装置100は構成上から主に、複数の画像形成部を並べて配置したタンデム方式と、円筒状に配置したロータリ方式に分類される。また、転写方式としては、感光体ドラムから直接シートにトナー像を転写する直接転写方式と一旦中間転写体に転写した後、シートに転写する中間転写方式に分類される。ここで、中間転写方式は、直接転写方式のようにシートを転写ベルト上に保持する必要がないため、超厚紙やコート紙等の多種多様なシートに対応できる。また、複数の画像形成部における並列処理およびフルカラー画像の一括転写という特長から高生産性の実現に適している。そして、本実施の形態に係るカラー画像形成装置100は、4色の画像形成ユニットを中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式のものである。
装置本体100Aには、画像形成部513と、シートSを搬送するシート給送部100Bと、シートを搬送するシート搬送装置100Dが設けられている。ここで、画像形成部513は、それぞれ感光体ドラム508、露光装置511、現像器510、一次転写装置507及びクリーナ509等を備えたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の画像形成ユニットを備えている。なお、各画像形成ユニットの形成する色は、これら4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
また、画像形成部513は、画像形成ユニットで形成されたトナー画像をシート給送部100Bにより給送されたシートSに転写する転写部100Cと、定着装置58を備えている。そして、この転写部100Cは、駆動ローラ504、テンションローラ505及び二次転写内ローラ503等のローラ類によって張架され、図中矢印Bの方向へと搬送駆動される中間転写ベルト506を備えている。
ここで、この中間転写ベルト506は、一次転写装置507により与えられる所定の加圧力及び静電的負荷バイアスにより、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されるものである。また、この中間転写ベルト506は、略対向する二次転写内ローラ503及び二次転写外ローラ56により形成される二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSへ未定着画像を吸着させるものである。
シート給送部100Bは、シートSをリフトアップ装置52の上に積載される形で収納するシート収納部51と、シート収納部51に収納されたシートSを送り出すシート給送手段53とを備えている。なお、このシート給送手段53としては給紙ローラ等による摩擦分離を利用する方式や、エアによる分離吸着を利用する方式等が挙げられるが、本実施の形態においては、エアによる給紙方式を例に挙げている。
シート搬送装置100Dは、搬送ユニット54、搬送ローラ装置50、斜行補正部を構成する斜行補正装置55、レジストレーションローラ7、定着前搬送部57、分岐搬送装置59、反転搬送装置501、両面搬送装置502等から構成されている。なお、図1において、9は、カラー画像形成装置100の画像形成動作及び後述するシートの斜行補正動作等を制御する制御部であるコントローラである。
そして、このような構成のカラー画像形成装置100において、画像を形成する際には、まず、感光体ドラム508を図中矢印Aの方向に回転させ、予め不図示の帯電手段により感光体ドラム表面を一様に帯電させる。この後、回転する感光体ドラム508に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置511が発光し、この光を反射手段512等を適宜経由して照射することにより、感光体ドラム508上に潜像が形成される。なお、感光体ドラム508上に僅かに残った転写残トナーはクリーナ509により回収され、再び次の画像形成に備える。
次に、このようにして感光体ドラム508上に形成された静電潜像に対して、現像器510によるトナー現像が行われ、感光体ドラム上にトナー像が形成される。この後、一次転写装置507により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト506上にトナー像が転写される。なお、画像形成部513のY、M、C及びBkの各画像形成ユニットによる画像形成は、中間転写ベルト上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。この結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト506上に形成される。
また、シートSは、シート給送手段53により画像形成部513の画像形成タイミングに合わせて送り出される。この後、シートSは搬送ユニット54に設けられた搬送パス54aを通過して搬送中のシートの斜行及び幅方向の位置ズレ(横レジ位置ズレ)を補正するための斜行補正装置55に搬送される。そして、斜行補正装置55により斜行及び幅方向の位置ズレが補正されたシートSは、レジストレーションローラ7へと搬送される。
次に、レジストレーションローラ7においてタイミング補正を行った後、二次転写内ローラ503及び二次転写外ローラ56により形成される二次転写部へと搬送される。この後、二次転写部においてシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。次に、このようにトナー像が二次転写されたシートSは定着前搬送部57により定着装置58へと搬送される。そして、この定着装置58において、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナー像が溶融固着される。
次に、このようにして得られた定着画像を有するシートSは分岐搬送装置59により、そのまま排紙トレー500上に排出される。なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、不図示の切替部材の切替により、この後、反転搬送装置501へと搬送される。ここで、このように反転搬送装置501へと搬送されると、シートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ替え、両面搬送装置502に設けられた再搬送通路Rへと搬送される。この後、シート給送部100Bから搬送されてくる後続ジョブのシートとのタイミングを合わせて搬送ユニット54が有する再給紙パス54bから合流し、同様に二次転写部へと送られる。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
なお、搬送ユニット54、分岐搬送装置59、反転搬送装置501、両面搬送装置502には、多数の搬送ローラが配置されている。そして、これらの搬送ローラでは、駆動ローラと従動ローラとの間でシートを挟持した状態で、駆動ローラ及び従動ローラが回転することにより、シートを搬送するようにしている。また、これらの搬送ローラは、従動ローラを不図示のスプリング等の付勢部材により駆動ローラ側に付勢することにより、両ローラの間にシートをニップする圧力を設定している。
ところで、本実施の形態において、搬送ローラ装置50とレジストレーションローラ7の間に設けられ、搬送中のシートの斜行及び位置ズレを補正する斜行補正装置55は、搬送中のシートの側端を基準にシートの斜行及び横レジ位置を補正する方式のものである。この斜行補正装置55は、図2に示すように、シートをレジストレーションローラ7にガイドする斜行補正下ガイド311を備えている。また、斜行補正装置55は、斜行補正下ガイド311のシート搬送方向と直交する幅方向の一側に、シート搬送方向と平行に配置された補正基準部である突き当て基準部310を備えている。
ここで、図1に示すシートが通過するシート搬送路R1の底面を形成する斜行補正下ガイド311のガイド面311aには、エア吹出口303が複数個設けられる。なお、このエア吹出口303のエア吹出方向はシート搬送方向(矢印X方向)と幅方向(矢印Y方向)の中間の角度の方向(矢印D方向)に設定される。即ち、エア吹出方向は、シート搬送方向に対して突き当て基準部側(補正基準部側)に設定される。
そして、このようにエア吹出口303の吹出方向を設定することにより、斜行補正下ガイド上でシートSは浮上すると共に、シート搬送方向に搬送されながら突き当て基準部310に突き当てられる。これにより、シートを搬送しながらシートの斜行及び横レジ位置ズレ(以下、斜行等という)を補正することができる。
斜行補正下ガイド311のシート搬送方向上流にはシート搬送ローラ対である上流ローラ対301が、下流側には下流ローラ対302が配置されている。そして、斜行したシートSは上流ローラ対301により搬送ローラ装置50から斜行補正下ガイド311へ受け渡され、斜行等が補正された後、下流ローラ対302により斜行補正下ガイド311からレジストレーションローラ7へ受け渡される。
上流ローラ対301及び下流ローラ対302は、図3に示すようにそれぞれ駆動ローラ301a,302aと、駆動ローラ301a,302aに接離可能に当接する従動ローラ301b,302bとで構成される。なお、従動ローラ301b,302bは図3の(b)及び(c)の矢印E、Fで示すように上下方向に移動可能に構成されている。
そして、従動ローラ301b,302bを図3の(b)に示すように駆動ローラ301a,302aと離間する位置に移動することにより、駆動ローラ301a,302aの駆動力をシートSに伝達させないようにすることができる。また、従動ローラ301b,302bを図3の(a)及び(c)に示すように駆動ローラ301a,302aと当接させることにより、駆動ローラ301a,302aの駆動力をシートSに伝達することができる。
さらに、従動ローラ301b,302bは駆動ローラ301a,302aとの離間時、図3の(b)に示すように斜行補正下ガイド311のガイド面311aよりも下方へ退避する。これにより、エア吹出口303からエアを吹き出させ、シートSを浮上させながらシートSを搬送することにより、シートSの斜行等を補正する時、従動ローラ301b,302bがシートSに接触して不要な摩擦力を発生させないようにしている。なお、図3において、304は上流ローラ対301の上流に設けられてシートSを検知する上流センサ、305は上流ローラ対301と下流ローラ対302との間に設けられてシートSを検知する下流センサ305である。
次に、このような構成の斜行補正装置55の補正動作について説明する。図3の(a)に示すように、搬送ローラ装置50から搬送されたシートSの先端Stを上流センサ304が検知すると、図4の(a)に示すように上流ローラ対301は接状態で駆動を開始すると共にエア吹出口303から矢印方向にエアが吹き出される。なお、このエアの吹出量は斜行補正下ガイド311の範囲にあるシートSを浮上させ、シートSの移動に伴う摩擦抵抗を極小化させることができる量である。そして、このエアの吹出量は、シートSのサイズ、坪量、シートの剛性、シート表面の摩擦係数等により最適化されている。
次に、下流センサ305がシートSの先端Stを検知すると上流ローラ対301及び下流ローラ対302の従動ローラ301b,302bは図3の(b)及び図4の(b)に示すように駆動ローラ301a,302aから矢印Eで示す方向に離間する。これにより、それまで上流ローラ対301によって行われていたシートSの搬送が解除される。
そして、上流ローラ対301によるシートの搬送が解除されると、図5の(a)に示すように斜行して搬送されてきたシートSが、エア吹出口303からのエアによって斜送され、シート搬送方向及び幅方向に搬送される。この後、シートSは、図4の(b)及び図5の(b)に示すように突き当て基準部310に当接しながら搬送される。
次に、下流センサ305がシート後端部Sbを検知すると、図3の(a)及び図4の(c)に示すように上流ローラ対301及び下流ローラ対302の従動ローラ301b,302bが矢印Fで示す方向に移動して駆動ローラ301a,302aに接する。これにより、駆動ローラ301a,302aのシート搬送方向への駆動がシートSに伝達される。また、下流ローラ対302によりシートSのシート搬送方向下流側への搬送が行なわれると同時に、図3の(c)及び図5の(c)に示すように斜行補正がされていない状態の後続シートS1が上流ローラ対301により搬送される。このような動作を繰り返すことにより、シートが単独で搬送される場合のみならず連続的に搬送される場合も適正に斜行等が補正される。
ところで、斜行補正下ガイド311の下方には図6に示すように、エア吹出口303からエアを吹き出させるエア吹出手段であるチャンバ314が配置される。そして、このチャンバ314には不図示のファンからエアを導入するインレット313が設けられている。なお、図6において、312は、突き当て基準部310の上端から斜行補正下ガイド311の上方に突出して設けられ、突き当て基準部310に突き当てられたシートSの浮上し過ぎを規制するための斜行補正上ガイドである。
また、突き当て基準部310のシートが突き当てられる側と反対側、すなわちシート搬送路R1の外側には、吸引ダクト315が設けられている。そして、突き当て基準部310付近のエアは、この吸引ダクト315を通過してエア吸引手段である吸引ファン320により吸引される。なお、本実施の形態において、突き当て基準部310は、図7に示すように複数の当接部材である柱状部材330をシート搬送方向に沿って所定の間隔を設けて並設することで形成される。そして、このように複数の柱状部材330を所定の間隔を設けて並べることにより、突き当て部付近のエアを、吸引ファン320により柱状部材330の間を通過させてシート搬送路R1の外に排出することができる。
ここで、図8に示すように柱状部材330のシートが突き当たる当接面330aは滑らかな略円弧断面で形成されている。そして、当接面330aを滑らかな略円弧状とすることにより、シートSは幅方向に突き当てられながらシート搬送方向へ移動する際、柱状部材330との間で発生する摩擦力を低減させることができ、突き当て基準部310に引っ掛かることなく搬送される。
図9は、本実施の形態のエアフローのシミュレーション結果を示す図であり、図9においては、図8に示すG−G断面での風速分布及び風向を示している。なお、図9において、矢印が大きいほど風速が強く、矢印の向きがその点における風向を示している。そして、この図9により、突き当て基準部310を柱状部材330で構成したことで、突き当て基準部310は空気透過性を有することがわかる。そして、吸引ダクト315によって突き当て基準部310の背後の方向へエアフローが発生していることがわかる。
ここで、本実施の形態の比較例について説明する。図10は、比較例に係る斜行補正装置を説明する図である。この比較例に係る斜行補正装置は、エアを下面から吹き出させてシートを浮かせた状態で搬送するだけの構成のものである。即ち、突き当て基準部を、空気透過性を有する部材で構成していないものである。
この斜行補正装置は、斜行補正下ガイド411のガイド面411aにエア吹出口403が複数個設けている。エア吹出口403の吹出方向はシート搬送方向(矢印X方向)と幅方向(矢印Y方向)の中間の角度(矢印J方向)に設定される。これによって斜行補正下ガイド411上でシートSは浮上し、搬送方向に搬送されながら図11に示すように突き当て基準部410に突き当てられることにより斜行等が補正される。
なお、斜行補正上ガイド411の下方にはエア吹出口403から吹き出させるためのチャンバ414が配置されており、チャンバ414に図示しないファンからエアを導入するインレット413が配置される。なお、図10に示すように突き当て基準部410の上方には突き当て部でのシートの浮上しすぎを規制するための斜行補正上ガイド412が配置される。
図12は、このような比較例に係るエア方式斜行補正装置のエアフローのシミュレーションの結果を示す図であり、図11と同じ方向から見た斜行補正装置内部の断面での風速分布及び風向を示している。なお、図12において、矢印が大きいほど風速が強く、矢印の向きがその点における風向を示している。
図12に示すように、シートSがエアによって幅方向に搬送され、その側端部Ssが突き当て基準部410に近接してくると、突き当て基準部410とシートSの側端部Ssの間を通過するエアの風速が速くなる。また、エア吹出口403から吹き出し、シートSと斜行補正下ガイド411の間を幅方向に流れるエアの風速は逃げ場を失って遅くなる。この結果、幅方向への搬送力が低下する上、突き当て基準部410とシートSの側端部Ssの間に、エアによりシートSに作用する突き当て基準部410から離れる方向の力が増大する。これによって部分的には矢印Kに示す反対方向の力が作用してシートSが突き当て基準部410に正常に突き当たらずに斜行等の補正ができないことがある。
これに対し、本実施の形態では、既述した図9に示すように、突き当て基準部310をエアが通過するので、斜行補正下ガイド311及び斜行補正上ガイド312とシートSの間に突き当て基準部310の方向へ流れの速いエアフローを発生させることができる。そして、突き当て基準部310の方向へ流れの速いエアフローを発生させることにより、シートを座屈させることなく、シートの斜行及び幅方向の位置の補正を確実に行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、シートを浮上させながら突き当て基準部310に突き当てると共に突き当て基準部310を、エアを通過させてシート搬送路R1の外に排出するように構成している。そして、このように構成することにより、シートを座屈させることなくシートの斜行及び幅方向の位置の補正を行うことができる。なお、これまでの説明においては、突き当て基準部310を円弧状の当接面を有する柱状部材330により構成したが、シートが当接する円弧状の当接面を有し、エア吹き出し方向と平行に配置された板状部材により突き当て基準部310を構成しても良い。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図13は、本実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正装置の構成を説明する図である。なお、図13において、既述した図7と同一符号は、同一又は相当部分を示している。図13において、316はシート搬送方向に沿って複数設けられた上部ガイド部材、317はシート搬送方向に沿って上部ガイド部材316に対向して複数設けられた下部ガイド部材である。
ここで、このガイド部材316,317は、図14に示すようにエア吹出口303から吹き出されるエアの流れを阻害しないようエア吹出口303の矢印で示す吹出方向と平行に傾斜して設けられている。なお、図14において、331は突き当て基準部であり、本実施の形態において、この突き当て基準部材331は、シート搬送方向に沿って、図15に示すようにガイド部材316,317の間に設けられている。つまり、本実施の形態において、突き当て基準部310は、突き当て基準部材331と、ガイド部材316,317とにより、エアを通過させてシート搬送路R1の外に排出するように構成される。
そして、ガイド部材316,317の間に突き当て基準部材331を設けることにより、エア吹出口303からのエアにより突き当て基準部材331の方向に斜送されたシートをガイド部材316,317によって突き当て基準部材331に案内することができる。なお、上部のガイド部材316は、斜行補正上ガイド312の底面に設けられ、下部のガイド部材317は、斜行補正下ガイド311の一側端に設けられている。
また、ガイド部材316,317の側端部316a,317aは、突き当て基準部材331に向かって傾斜している。これにより、シートSの側端部SsがシートSを突き当て基準部材331に案内する案内部であるガイド部材316,317に接触しても、シートSを突き当て基準部材331に突き当てることができる。ここで、本実施の形態では、突き当て基準部材331はシート搬送方向に沿って設けられているので、このように突き当て基準部材331に突き当たった後、シートは突き当て基準部材331に当接しながら搬送されていく。
さらに、ガイド部材316,317の側端部316a,317aの先端部は滑らかな略円弧断面で形成されている。このため、シートがシート搬送方向へ移動しながらガイド部材316,317に接触するとき、ガイド部材316,317との間で発生する摩擦力を低減させることができる。これにより、シートは引っ掛かることなくガイド部材316,317により突き当て基準部材331に案内される。
このように、本実施の形態では、シートを座屈させることなく、シートの斜行及び幅方向の位置の補正を確実に行うことができると共に、突き当て基準部材331をシート搬送方向に沿って設けることにより、シートの突き当て位置精度を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図16は、本実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正装置の構成を説明する図である。なお、図16において、既述した図7と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図16において、312Aは、突き当て基準部310の上端から斜行補正下ガイド311の上方に突出して設けられ、突き当て部でのシートの浮上しすぎを規制するための斜行補正上ガイドである。そして、本実施の形態において、この斜行補正上ガイド312Aにも、上部エア吹出手段である上部チャンバ318とエア吹出口303を設け、シートSの下面及び上面の両方から幅方向及び搬送方向へエアを吹き出させるようにしている。
ここで、例えば、シートが剛性(剛度)の小さな超薄紙の場合、シートに向けて下からのエアを吹き出すと、シートに波うちやバタツキが発生することがある。しかし、このようにシートSの下面及び上面の両方からエアを吹き出させることにより、シートに波うちやバタツキが発生するのを抑制することができ、シートを安定して搬送することができる。
55…斜行補正装置、100…カラー画像形成装置、100A…カラー画像形成装置本体、100D…シート搬送装置、301…上流ローラ対、303…エア吹出口、310…突き当て基準部、311…斜行補正下ガイド、311a…ガイド面、312,312A…斜行補正上ガイド、314…チャンバ、315…吸引ダクト、316…上部ガイド部材、317…下部ガイド部材、318…上部チャンバ、320…吸引ファン、330…柱状部材、330a…当接面、331…突き当て基準部、513…画像形成部、R1…シート搬送路、S…シート

Claims (6)

  1. シートが通過するシート搬送路のシート搬送方向と直交する幅方向の一側に、シートの斜行を補正するようシート搬送方向と平行に設けられた補正基準部と、
    前記シート搬送路の底面からシート搬送方向に対して補正基準部側にエアを吹き出し、シートを浮上させながら前記補正基準部の方向に斜送し、シートの幅方向の一側端を前記補正基準部に突き当てるエア吹出手段と、を備え、
    前記補正基準部を、シート搬送方向に沿って並設された複数の当接部材により構成し、前記エア吹出手段により吹き出されたエアを通過させて前記シート搬送路の外に排出するように構成し
    前記当接部材は、シートが当接する円弧状の当接面を有し、前記エア吹出手段のエア吹き出し方向と平行に配置された板状部材であることを特徴とするシート搬送装置。
  2. シートが通過するシート搬送路のシート搬送方向と直交する幅方向の一側に、シートの斜行を補正するようシート搬送方向と平行に設けられた補正基準部と、
    前記シート搬送路の底面からシート搬送方向に対して補正基準部側にエアを吹き出し、シートを浮上させながら前記補正基準部の方向に斜送し、シートの幅方向の一側端を前記補正基準部に突き当てるエア吹出手段と、を備え、
    前記補正基準部を、シート搬送方向と平行に設けられ、シートが突き当たる突き当て部と、前記突き当て部の上方及び下方にシート搬送方向に沿って並設され、シートを前記突き当て部に案内する複数の案内部と、により構成し、前記エア吹出手段により吹き出されたエアを通過させて前記シート搬送路の外に排出するように構成し
    前記複数の案内部を、前記エア吹出手段のエア吹出方向と平行に配置することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 前記シート搬送路の外に前記エア吹出手段により吹き出されたエアを吸引するエア吸引手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記シート搬送路の上面から前記補正基準部に向けて斜めにエアを吹き出す上部エア吹出手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記補正基準部のシート搬送方向上流に設けられ、シートを搬送する接離可能なシート搬送ローラ対を備え、
    前記シート搬送路にシートが達すると、前記シート搬送ローラ対を離間させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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