JP6140555B2 - Cu−Zr−Ti系銅合金条 - Google Patents

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本発明は銅合金条及び通電用又は放熱用電子部品に関し、特に、電機・電子機器、自動車等に搭載される端子、コネクタ、リレー、スイッチ、ソケット、バスバー、リードフレーム、放熱板等の電子部品の素材として使用される銅合金条、及び該銅合金条を用いた電子部品に関する。中でも、電気自動車、ハイブリッド自動車等で用いられる大電流用コネクタや端子等の大電流用電子部品の用途、又はスマートフォンやタブレットPCで用いられる液晶フレーム等の放熱用電子部品の用途に好適な銅合金条及び該銅合金条を用いた電子部品に関するものである。
電機・電子機器、自動車等には、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム、放熱板等の電気又は熱を伝えるための部品が組み込まれており、これら部品には銅合金が用いられている。ここで、電気伝導性と熱伝導性は比例関係にある。
近年、電子部品の小型化に伴い、通電部における銅合金の断面積が小さくなる傾向にある。断面積が小さくなると、通電した際の銅合金からの発熱が増大する。また、成長著しい電気自動車やハイブリッド電気自動車で用いられる電子部品には、バッテリー部のコネクタ等の著しく高い電流が流される部品があり、通電時の銅合金の発熱が問題になっている。発熱が過大になると、銅合金は高温環境に晒されることになる。
コネクタ等の電子部品の電気接点では、銅合金条にたわみが与えられ、このたわみで発生する応力により、接点での接触力を得ている。たわみを与えた銅合金条を高温下に長時間保持すると、応力緩和現象により、応力すなわち接触力が低下し、接触電気抵抗の増大を招く。この問題に対処するため銅合金条には、発熱量が減ずるよう導電性により優れることが求められ、また発熱しても接触力が低下しないよう応力緩和特性により優れることも求められている。
一方、例えばスマートフォンやタブレットPCの液晶には液晶フレームと呼ばれる放熱部品(放熱板)が用いられている。このような放熱用途の銅合金条においても、応力緩和特性を高めると、外力による放熱板のクリープ変形が抑制され、放熱板周りに配置される液晶部品、ICチップ等に対する保護性が改善される等の効果を期待できる。このため、放熱用途の銅合金条においても、応力緩和特性に優れることが望まれている。
CuにZrやTiを添加すると応力緩和特性が向上することが知られていている(例えば、特許文献1参照)。導電率が高く比較的高い強度と良好な応力緩和特性を有する材料としては、例えばC15100(0.1質量%Zr−残Cu)、C15150(0.02質量%Zr−残Cu)、C18140(0.1質量%Zr−0.3質量%Cr−0.02質量%Si−残Cu)、C18145(0.1質量%Zr−0.2質量%Cr−0.2質量%Zn−残Cu)、C18070(0.1質量%Ti−0.3質量%Cr−0.02質量%Si−残Cu)、C18080(0.06質量%Ti−0.5質量%Cr−0.1質量%Ag−0.08質量%Fe−0.06質量%Si−残Cu)等の合金が、CDA(Copper Development Association)に登録されている。
これらCuにZrまたはTiを添加した銅合金(以下、Cu−Zr−Ti系合金と記す)の特性は、引張強さ:350MPa以上、導電率:70%IACS以上、応力緩和率(150℃で1000時間保持後):35%以下として特徴づけられる。
特開2011−117055号公報
しかしながら、Cu−Zr−Ti系合金は、導電性、強度および応力緩和特性に優れるものの、絞りや張り出しといった成形加工の際にクラックや形状不良が生じ易く、電子機器のコネクタや放熱板等にCu−Zr−Ti系合金を適用する場合の加工設計が困難になっていた。
そこで、本発明は、優れた導電性、強度、応力緩和特性及び成形加工性を兼ね備えたCu−Zr−Ti系合金条を提供すること、並びに該銅合金条を用いて製造される大電流用途又は放熱用途に好適な電子部品を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、Cu−Zr−Ti系合金条について、そのランクフォード値を調整することにより、高導電性、高強度および優れた応力緩和特性を有するCu−Zr−Ti系合金条の成形加工性が向上することを見出した。
以上の知見を基礎として完成した本発明は一側面において、ZrおよびTiのうちの一種または二種を合計で0.01〜0.50質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、次式で与えられるランクフォード(r)値の面内異方性(Δr)の絶対値が、0.2以下であるCu−Zr−Ti系銅合金条である。
Δr=(r0+r90−2×r45)/2
(ただし、r0、r45およびr90はそれぞれ圧延方向に対し、0度、45度および90度を成す方向のr値である。)
本発明に係る銅合金条は一実施態様において、加工硬化指数(n値)が0.04以上である。
本発明に係る銅合金条は別の一実施態様において、Ag、Fe、Co、Ni、Cr、Mn、Zn、Mg、Si、P、SnおよびBのうちの一種以上を1.0質量%以下含有する。
本発明は別の一側面において、上記銅合金条を用いた大電流用電子部品である。
本発明は別の一側面において、上記銅合金条を用いた放熱用電子部品である。
本発明によれば、優れた導電性、強度、応力緩和特性及び成形加工性を兼ね備えた銅合金条、並びに大電流用途又は放熱用途に好適な電子部品を提供することが可能である。この銅合金条は、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム、放熱板等の電子部品の素材として好適に使用することができ、特に大電流を通電する電子部品の素材又は大熱量を放散する電子部品の素材として有用である。
以下、本発明について説明する。
<合金成分濃度>
本発明の実施の形態に係る銅合金板は、Zr及びTiのうちの一種又は二種を合計で0.01〜0.50質量%、より好ましくは0.02〜0.20質量%含有する。Zr及びTiのうちの一種又は二種の合計が0.01質量%未満になると、350MPa以上の引張強さを得ることが難しくなる。Zr及びTiのうちの一種又は二種の合計が0.50質量%を超えると、熱間圧延割れ等により合金の製造が困難になる。Zrを添加する場合にはその添加量を0.01〜0.45質量%に調整することが好ましく、Tiを添加する場合にはその添加量を0.01〜0.20質量%に調整することが好ましい。添加量が下限値を下回ると350MPa以上の引張強さが得られにくく、添加量が上限値を超えると導電率や製造性の悪化を招くことがある。
Cu−Zr−Ti系合金には、強度や耐熱性を改善するために、Ag、Fe、Co、Ni、Cr、Mn、Zn、Mg、Si、P、SnおよびBのうちの一種以上を含有させることができる。ただし、添加量が多すぎると、導電率が低下して70%IACSを下回ったり、合金の製造性が悪化したりする場合があるので、添加量は総量で1.0質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下とする。また、添加による効果を得るためには、添加量を総量で0.001質量%以上にすることが好ましい。
<条の厚み>
本発明のCu−Zr−Ti系合金条の厚みは特に限定されないが、例えば0.03〜2.0mmとすることができる。
<ランクフォード値の面内異方性、Δr>
板材の異方性を表す特性値として、ランクフォード(r)値が用いられる。r値は引張試験により試験片に均一伸びを与えた時の幅方向の真歪と厚み方向の真歪との比であり、
r=ln(w0/w)/ln(t0/t) ・・・(1)
で与えられる。ここで、w0、wおよびt0、tはそれぞれ引張前後の引張試験片平行部の幅および厚みである。
r値は測定する方向によって変化し、条の面内におけるr値の異方性(Δr)は、
Δr=(r0+r90−2×r45)/2 ・・・(2)
で与えられる。ここで、r0、r45、r90はそれぞれ圧延方向に対し0度、45度、90度を成す方向のr値である。
Cu−Zr−Ti系合金条では、Δrが成形加工性と顕著な相関を示し、Δrの絶対値(|Δr|)を0.2以下に制御することにより成形加工性が大幅に向上する。 |Δr|の下限値については成型性の点からは特に規制されないが、Cu−Zr−Ti系合金条では0.01以上の値をとることが多い。
<加工硬化指数、n値>
|Δr|を0.2以下に制御したCu−Zr−Ti系合金条において、n値を0.04以上に調整することにより、成形加工性がさらに向上する。引張試験を行うと、試験片平行部に均一塑性歪みが生じる範囲内(弾性限を超え最高荷重点に達するまで)において、
σ=C×εn ・・・(3)
なる関係が成立する。ここで、σは真応力、εは真ひずみ、Cは定数である。n値が大きいほど加工硬化の程度が大きいと評価される。
n値の上限値については成型性の点からは特に規制されないが、Cu−Zr−Ti系合金条では0.5以下の値をとることが多い。
<製造方法>
純銅原料として電気銅等を溶解し、カーボン脱酸等により酸素濃度を低減した後、Zr及びTiのうちの一種又は二種と、必要に応じて他の合金元素を添加し、厚み30〜300mm程度のインゴットに鋳造する。このインゴットを例えば800〜1000℃の熱間圧延により厚み3〜30mm程度の板とした後、冷間圧延と熱処理とを繰り返し製品に仕上げる。
ここで、Δrおよびn値を上記範囲に調整する手段は、特定の方法に制限されないが、例えば、下記の条件で冷間圧延および熱処理を行うことで可能となる。
すなわち、熱間圧延の後、中間焼鈍、中間冷間圧延、溶体化処理、時効処理を順次行ない、かつ中間焼鈍と中間冷間圧延は2回以上繰り返す。また、中間焼鈍は引張強さが10〜40%低下する条件で行ない、中間冷間圧延の加工度は10%以上とする。以上の条件で製造することにより、|Δr|≦0.2が得られる。ここで、引張強さの低下量(A)は、焼鈍前の引張強さをs0、焼鈍後の引張強さをsとし、A(%)=(s0−s)/s0×100、で与えられる。また、加工度(R)は圧延前の厚みをt0、圧延後の厚みをtとし、R(%)=(t0−t)/t0×100、で与えられる。
上記製造プロセスにおいて、中間焼鈍での引張強さ低下量を15〜30%、中間冷間圧延の加工度を15%以上に設定することにより、n値を0.04以上に制御することも可能となる。
中間焼鈍と中間冷間圧延との繰り返し回数が2回未満であると|Δr|>0.2、n<0.04となることがある。中間焼鈍での引張強さ低下量が10%未満の場合、40%超の場合とも、|Δr|>0.2となることがある。また、中間焼鈍での引張強さ低下量が15%未満の場合、30%超の場合とも、n<0.04となることがある。
中間冷間圧延の加工度が10%未満の場合、|Δr|>0.2となることがある。また、中間冷間圧延の加工度が15%未満の場合、n<0.04となることがある。
中間冷間圧延の加工度の上限は、例えば97%とすることが好ましい。一方の中間冷間圧延加工度が97%を超えると、他方の中間冷間圧延加工度を10%以上に設定することが難しくなるためである。より好ましい中間冷間圧延の加工度の上限は50%である。
熱間圧延と中間焼鈍との間に冷間圧延(初期冷間圧延)を行ってもよい。その加工度は0〜98%とすることができる。
溶体化処理と時効処理との間に冷間圧延を行ってもよい。また、時効処理の後に冷間圧延を行ってもよい。これら冷間圧延の加工度は、合計で95%以下にすることが好ましい。両加工度の合計値が95%を超えると|Δr|>0.2、n<0.04となることがある。時効処理の後に冷間圧延を行う場合は、この冷間圧延の後、圧延で低下するばね限界値等を回復させるために歪取焼鈍を施してもよい。
その他の製造条件については、通常のCu−Zr−Ti系合金条の条件を適用することができる。
以下に本発明の実施例を比較例と共に示すが、これらの実施例は本発明及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。
溶銅に合金元素を添加した後、厚みが200mmのインゴットに鋳造し、950℃で熱間圧延を行い、板表面の酸化スケールを研削・除去し、厚みを20mmとした。次に、以下の順で溶体化処理までの工程を実施した。
(1)表2に示す加工度で初期冷間圧延を行った(一部の試料は初期冷間圧延を行わなかった)。
(2)表2に示す条件で中間焼鈍及び中間冷間圧延を0〜3回繰り返し行った。
(3)800℃で溶体化処理を行った。溶体化処理後の平均結晶粒径が10〜30μmになるように、加熱時間を5〜100秒の範囲で調整した。
その後、以下に示す工程A、工程Bまたは工程Cを施し、製品試料を得た。
<工程A>
(A−4)5時間の時効処理を行った。時効温度は、強度が最大となる温度とし、300〜600℃の範囲で調整した。
(A−5)表2に示す加工度で冷間圧延を行ない、表1に示す製品厚みに仕上げた。
<工程B>
(B−4)5時間の時効処理を行った。時効温度は、強度が最大となる温度とし、300〜600℃の範囲で調整した。
(B−5)表2に示す加工度で冷間圧延を行ない、表1に示す製品厚みに仕上げた。
(B−6)500℃で歪取焼鈍を行った。歪取焼鈍前後で引張強さが20〜30MPa低下するように、加熱時間を5〜100秒の範囲で調整した。
<工程C>
(C−4)表2に示す加工度で冷間圧延を行ない、表1に示す製品厚みに仕上げた。
(C−5)5時間の時効処理を行った。時効温度は、強度が最大となる温度とし、300〜600℃の範囲で調整した。
製品試料につき、次の評価を行った。
<引張強さ>
JIS Z 2241:2011に準拠し、圧延方向と平行に引張強さを測定した。
<導電率>
JIS H 0505:1975に準拠し、四端子法により導電率を測定した。
<Δr値>
JIS Z 2254:2008に準拠しΔrを求めた。まず、引張試験によりr値を測定した。ただし、試料に与える塑性ひずみ量は5%(破断伸びが5%以下の場合は2.5%)とした。引張前後の試験片平行部の幅および長さ(標点距離)を測定し、(4)式によりr値を求めた。
r=ln(w0/w)/ln((w・l)/(w0・l0)) ・・・ (4)
(4)式は体積一定の条件を用いて(1)式から導出されるものであり、l0、lは引張前後の標点距離である。
引張方向が圧延方向に対し0度、45度および90度の方向になるように引張試験片を採取し、それぞれの試験片で得られたr値をr0、r45およびr90とした。そして(2)式によりΔrを求めた。
<n値>
JIS Z 2253:2011に準拠し、n値の測定を行った。引張試験は圧延方向と平行に行った。
<深絞り性>
エリクセン社製試験機を用い、ブランク径:φ64mm、ポンチ(パンチ)径:φ33mm、シート圧力:3.0kN、潤滑剤:グリスの条件で、カップを作製した。
このカップを開放端側を下にしてガラス板上に置き、耳同士の間の凹部とガラス板との間隙を読み取り顕微鏡で測定し、カップに発生した4個の耳の間の凹部の間隙の平均値を求め、耳の高さとした。 又、カップの外観を目視観察し、肌荒れの有無を判定した。
以下の基準で絞り加工性を評価した。
◎:耳の高さが0.5mm以下で、肌荒れがないもの
○:耳の高さが0.5mm以下で、わずかに肌荒れが生じたもの
×:耳の高さが0.5mmを超え、肌荒れが生じたもの
各試料の合金組成を表1に、各試料の製造条件及び評価結果を表2に示す。
Figure 0006140555
Figure 0006140555
表2から明らかなように、中間焼鈍と中間冷間圧延とを2回以上繰り返し、中間焼鈍での引張強さの低下量を10〜40%とし、中間冷間圧延の加工度を10%以上とした発明例1〜25では、|Δr|≦0.2となり、耳の高さが0.5mm以下となった。
これらのうち、中間焼鈍での引張強さの低下量を15〜30%とし、中間冷間圧延の加工度を15%以上とした発明例1〜21では、n≧0.04が得られ、加工部に肌荒れ等は認められず、加工部の外観は非常に良好であった。一方、n<0.04となった発明例22〜25の場合、加工部に若干の肌荒れが認められたものの、厳しい外観が要求される用途でなければ、許容できるレベルであった。
比較例1、2は中間焼鈍と中間冷間圧延を行わなかったものであり、従来のCu−Zr−Ti系合金条に相当する。比較例3、4は中間焼鈍と中間冷間圧延を一回しか行なわなかったものである。比較例5〜12は中間焼鈍と中間冷間圧延を2回行った例であるが、比較例5〜8ではいずれかの中間焼鈍での引張強さ低下量が10%未満または40%超であり、比較例9〜11ではいずれかの中間冷間圧延の加工度が10%未満であり、比較例12では時効後の圧延の加工度が95%を超えた。これらいずれの比較例においても、|Δr|>0.2、n<0.04となり、耳の高さが0.5mmを超え、加工部には許容できないレベルの肌荒れが生じた。

Claims (5)

  1. ZrおよびTiのうちの一種または二種を合計で0.01〜0.50質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、次式で与えられるランクフォード(r)値の面内異方性(Δr)の絶対値が、0.2以下であることを特徴とするCu−Zr−Ti系銅合金条。
    Δr=(r0+r90−2×r45)/2
    (ただし、r0、r45およびr90はそれぞれ圧延方向に対し、0度、45度および90度を成す方向のr値である。)
  2. 加工硬化指数(n値)が0.04以上であることを特徴とする請求項1に記載のCu−Zr−Ti系銅合金条。
  3. Ag、Fe、Co、Ni、Cr、Mn、Zn、Mg、Si、P、SnおよびBのうちの一種以上を1.0質量%以下含有する請求項1又は2に記載のCu−Zr−Ti系銅合金条。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の銅合金条を用いた大電流用電子部品。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載の銅合金条を用いた放熱用電子部品。
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