JP6140498B2 - 挙動解析装置および挙動解析方法 - Google Patents

挙動解析装置および挙動解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6140498B2
JP6140498B2 JP2013064960A JP2013064960A JP6140498B2 JP 6140498 B2 JP6140498 B2 JP 6140498B2 JP 2013064960 A JP2013064960 A JP 2013064960A JP 2013064960 A JP2013064960 A JP 2013064960A JP 6140498 B2 JP6140498 B2 JP 6140498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
moving body
behavior
unit
behavior analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013064960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014190766A (ja
Inventor
直記 深山
直記 深山
孝 長谷川
孝 長谷川
真 宇田
真 宇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2013064960A priority Critical patent/JP6140498B2/ja
Publication of JP2014190766A publication Critical patent/JP2014190766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6140498B2 publication Critical patent/JP6140498B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、挙動解析装置および挙動解析方法に関する。
従来から、移動体の挙動を解析する挙動解析装置として、例えば下記特許文献1に示される構成が知られているが、この種の挙動解析装置として、移動体に設けられた特定点の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する測定部と、測定部の測定結果に基づいて、測定部による測定開始時から測定終了時に至るまでの特定点の三次元座標上の理論軌跡を算出する算出部と、前記理論軌跡に基づいて移動体の挙動を解析する解析部と、を備える構成も知られている。
特開昭62−25205号公報
ところで前記従来の挙動解析装置では、測定部による特定点の位置の測定回数が少ない場合における挙動の解析の精度を向上させることについて、改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、特定点の位置の測定回数が少ない場合であっても、移動体の挙動を高精度に解析することができる挙動解析装置および挙動解析方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る挙動解析装置は、移動体の挙動を解析する挙動解析装置であって、前記移動体に設けられた特定点の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記測定部による測定開始時から測定終了時に至るまでの前記特定点の三次元座標上の理論軌跡を算出する算出部と、前記理論軌跡に基づいて前記移動体の挙動を解析する解析部と、を備え、前記算出部は、前記理論軌跡を、前記測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて算出し、前記移動体は、この移動体の前後方向に移動可能であるとともに、この移動体の左右方向の中央を通り前記前後方向に延在する中心面を基準に、前記左右方向に対称とされ、前記解析部は、前記理論軌跡に基づいて、前記測定部による測定開始時から測定終了時までの間の時点における前記移動体の前記中心面の三次元座標上の向きを算出し、この中心面の向きに基づいて前記移動体の挙動を解析することを特徴とする。
この発明によれば、算出部が、測定部の測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて特定点の理論軌跡を算出するので、例えば、測定部の測定結果をローパスフィルタ処理することで理論軌跡を算出する場合に比べて、測定開始時から測定終了時に至るまでの測定部の測定結果の1つ1つを理論軌跡の算出に寄与させ易くすることができる。これにより、特定点の位置の測定回数が少ない場合であっても、特定点の理論軌跡を精度よく算出することが可能になり、移動体の挙動を高精度に解析することができる。
また、解析部が、移動体の中心面の向きに基づいて移動体の挙動を解析するので、移動体の挙動として、例えば移動体の三次元座標上の姿勢などの多様な挙動を解析することができる。
また、前記算出部は、三次元座標を構成する基準軸、第1補助軸および第2補助軸のうち、前記基準軸および前記第1補助軸により構成される第1座標平面上に、前記測定結果から形成される第1ベジェ曲線と、前記基準軸および前記第2補助軸により構成される第2座標平面上に、前記測定結果から形成される第2ベジェ曲線と、に基づいて前記理論軌跡を算出してもよい。
また、前記測定部は、前記特定点を、互いに異なる複数の方向から撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像結果に基づいて、前記特定点の三次元座標上の位置を検出する検出部と、を備えていてもよい。
この場合、測定部が、前記撮像部および前記検出部を備えているので、移動体に、例えば変位計や加速度計などの計測器を搭載させることなく、特定点の位置を測定することができる。ここで前記計測器を移動体に搭載させると、移動体の挙動に、前記計測器を搭載させることによる意図しない影響が生じ易くなることから、本態様のように、前記計測器を移動体に搭載させることなく特定点の位置が測定可能である場合、移動体の挙動を確実に高精度に解析することができる。
ところでこのように、測定部が、前記撮像部および前記検出部を備えている場合、撮像部により移動体を広範囲にわたって撮像すると、撮像結果における特定点の大きさが相対的に小さくなり、検出部による特定点の位置の検出精度が低下するおそれがある。そのため本態様では、移動体を一定範囲に限って撮像することが好ましいが、この場合、移動体を広範囲にわたって撮像する場合に比べて、特定点の位置の測定回数が少なくなることから、この挙動解析装置が有する前述の作用効果が顕著に奏功されることとなる。
また、本発明に係る挙動解析方法は、移動体の挙動を解析する挙動解析方法であって、前記移動体に設けられた特定点の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する測定工程と、前記測定工程の測定結果に基づいて、前記測定工程における測定開始時から測定終了時に至るまでの前記特定点の三次元座標上の理論軌跡を算出する算出工程と、前記理論軌跡に基づいて前記移動体の挙動を解析する解析工程と、を有し、前記算出工程は、前記理論軌跡を、前記測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて算出し、前記移動体は、この移動体の前後方向に移動可能であるとともに、この移動体の左右方向の中央を通り前記前後方向に延在する中心面を基準に、前記左右方向に対称とされ、前記解析工程は、前記理論軌跡に基づいて、前記測定工程における測定開始時から測定終了時までの間の時点における前記移動体の前記中心面の三次元座標上の向きを算出し、この中心面の向きに基づいて前記移動体の挙動を解析することを特徴とする。
この発明によれば、算出工程の際、測定工程の測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて特定点の理論軌跡を算出するので、例えば、測定工程の測定結果をローパスフィルタ処理することで理論軌跡を算出する場合に比べて、測定開始時から測定終了時に至るまでの測定工程の測定結果の1つ1つを理論軌跡の算出に寄与させ易くすることができる。
これにより、特定点の位置の測定回数が少ない場合であっても、特定点の理論軌跡を精度よく算出することが可能になり、移動体の挙動を高精度に解析することができる。
また、解析工程が、移動体の中心面の向きに基づいて移動体の挙動を解析するので、移動体の挙動として、例えば移動体の三次元座標上の姿勢などの多様な挙動を解析することができる。
また、前記算出工程は、三次元座標を構成する基準軸、第1補助軸および第2補助軸のうち、前記基準軸および前記第1補助軸により構成される第1座標平面上に、前記測定結果から形成される第1ベジェ曲線と、前記基準軸および前記第2補助軸により構成される第2座標平面上に、前記測定結果から形成される第2ベジェ曲線と、に基づいて前記理論軌跡を算出してもよい。
また、前記測定工程は、前記特定点を、互いに異なる複数の方向から撮像する撮像工程と、前記撮像工程の撮像結果に基づいて、前記特定点の三次元座標上の位置を検出する検出工程と、を備えていてもよい。
この場合、測定工程が、前記撮像工程および前記検出工程を備えているので、移動体に、例えば変位計や加速度計などの計測器を搭載させることなく、特定点の位置を測定することができる。ここで前記計測器を移動体に搭載させると、移動体の挙動に、前記計測器を搭載させることによる意図しない影響が生じ易くなることから、本態様のように、前記計測器を移動体に搭載させることなく特定点の位置が測定可能である場合、移動体の挙動を確実に高精度に解析することができる。
ところでこのように、測定工程が、前記撮像工程および前記検出工程を備えている場合、撮像工程において移動体を広範囲にわたって撮像すると、撮像結果における特定点の大きさが相対的に小さくなり、検出工程における特定点の位置の検出精度が低下するおそれがある。そのため本態様では、移動体を一定範囲に限って撮像することが好ましいが、この場合、移動体を広範囲にわたって撮像する場合に比べて、特定点の位置の測定回数が少なくなることから、この挙動解析方法が有する前述の作用効果が顕著に奏功されることとなる。
本発明によれば、特定点の位置の測定回数が少ない場合であっても、移動体の挙動を高精度に解析することができる。
本発明の一実施形態に係る挙動解析装置を示す全体図である。 図1に示す挙動解析装置により挙動を解析する移動体の側面図である。 図2に示す移動体の中心面を示す模式図である。 図1に示す挙動解析装置により理論軌跡を算出するために3次元のベジェ曲線を、XY座標平面に射影(分解)したときに形成される第1ベジェ曲線を説明するグラフである。 図1に示す挙動解析装置により理論軌跡を算出するために3次元のベジェ曲線を、XZ座標平面に射影(分解)したときに形成される第2ベジェ曲線を説明するグラフである。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る挙動解析装置および挙動解析方法を説明する。
図1から図3に示すように、挙動解析装置10は、移動体20の挙動を解析する。図2に示すように、移動体20は、車体21にタイヤ22、23が装着されてなる車両であり、図示の例では自動二輪車である。車体21には、タイヤ22、23として前輪22および後輪23がそれぞれ1つずつ装着されている。挙動解析装置10は、移動体20における車体21、前輪22および後輪23それぞれにおける挙動を解析する。
図3に示すように、移動体20は、この移動体20の前後方向に移動可能であるとともに、この移動体20の左右方向の中央を通り前後方向に延在する中心面21a、22a、23aを基準に、左右方向に実質的に対称とされている。車体21は、この車体21についての中心面である車体中心面21aを基準に左右対称とされ、タイヤ22、23は、各タイヤ22、23についての中心面であるタイヤ中心面22a、23aを基準に左右対称とされている。
図2に示すように、移動体20には、後述する挙動解析装置10の撮像部14により撮像されるマーカ(特定点)24が設けられている。マーカ24は、移動体20とは別体に形成され、移動体20に貼り付けられている。マーカ24は、移動体20における左右方向の一方側の側面に設けられている。マーカ24は、車体21およびタイヤ22、23に各別に設けられている。マーカ24は、車体21およびタイヤ22、23それぞれに、互いに位置を異ならせて同一直線上を回避するように3つ以上ずつ設けられている。
車体21には、複数のマーカ24が、前記一方側から見た側面視において、同一直線上を回避するように設けられている。タイヤ22、23にも、複数のマーカ24が、前記側面視において、同一直線上を回避するように設けられている。タイヤ22、23には、マーカ24が、移動体20同様、互いに位置を異ならせて同一直線上を回避するように3つ以上ずつ設けられている。
図1に示すように、移動体20は、試験コース30上を周回走行する。移動体20は、前記一方側の側面が、この移動体20の周回軌道における径方向の内側を向くように、試験コース30上を周回走行する。
挙動解析装置10は、測定部11と算出部12と解析部13とを備えている。
測定部11は、移動体20のマーカ24の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する。測定部11は、マーカ24について、互いに直交するX軸(基準軸)、Y軸(第1補助軸)およびZ軸(第2補助軸)からなる三次元座標上の位置を測定する。なお本実施形態では、X軸およびY軸により構成されるXY座標平面(第1座標平面)を水平面とし、Z軸を鉛直軸としているが、使用する測定器が各測定方向で分解能や精度が異なる場合、それに合わせる形に座標系を変えることもできる。
測定部11は、撮像部14と検出部15とを備えている。
撮像部14は、移動体20のマーカ24を、互いに異なる複数の方向から撮像する。撮像部14は、前記周回軌道の内側に配置されている。撮像部14は、前記周回軌道のうちの一部の区間において、移動体20の前記一方側の側面を連続して撮像する。図示の例では、撮像部14は複数台の高速度カメラにより構成されている。
検出部15は、撮像部14の撮像結果に基づいて、移動体20のマーカ24の三次元座標上の位置を検出する。
算出部12は、測定部11の測定結果に基づいて、測定部11による測定開始時から測定終了時に至るまでのマーカ24の三次元座標上の理論軌跡を算出する。
解析部13は、前記理論軌跡に基づいて移動体20の挙動を解析する。解析部13には、車体21の各マーカ24について、車体中心面21aまでの左右方向の距離であるオフセット量が記憶されている。解析部13には、タイヤ22、23の各マーカ24について、タイヤ中心面22a、23aまでのオフセット量も記憶されている。
なお図示の例では、前記検出部15、前記算出部12および前記解析部13は、共通の情報処理装置16に記憶されたプログラムにより構成されている。
前記挙動解析装置10を用いて移動体20の挙動を解析する挙動解析方法では、まず測定部11が、移動体20のマーカ24の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する(測定工程)。このとき撮像部14が、移動体20のマーカ24を、互いに異なる複数の方向から撮像し(撮像工程)、この撮像結果に基づいて、例えば検出部15が撮像結果を画像解析すること等により、マーカ24の三次元座標上の位置を検出する(検出工程)。
その後、算出部12が、測定部11の測定結果に基づいて、測定部11による測定開始時から測定終了時に至るまでのマーカ24の三次元座標上の理論軌跡を算出する(算出工程)。このとき算出部12は、複数のマーカ24それぞれの理論曲線を各別に算出する。
ここで本実施形態では、図4および図5に示すように、算出部12は、理論軌跡を、測定部11の測定結果から形成されるベジェ曲線L1、L2に基づいて算出する。このとき算出部12は、図4に破線で示す第1ベジェ曲線L1と、図5に破線で示す第2ベジェ曲線L2と、に基づいて理論軌跡を算出する。これらのベジェ曲線L1、L2は、3次元のベジェ曲線で一度に求めることができる。
図4に示すように、第1ベジェ曲線L1は、XY座標平面上に測定部11の測定結果から形成される。なお図4には、測定部11の測定結果のうち、X軸方向に隣り合うもの同士が直線で結ばれることでXY座標平面上に形成される第1グラフ線G1を実線で示している。第1グラフ線G1は、X軸方向の値が増加し続けるまたは減少し続けるときに、Y軸方向に微振幅を繰り返している。
図5に示すように、第2ベジェ曲線L2は、X軸およびZ軸により構成されるXZ座標平面(第2座標平面)上に、測定部11の測定結果から形成される。なお図5には、測定部11の測定結果のうち、X軸方向に隣り合うもの同士が直線で結ばれることでXZ座標平面上に形成される第2グラフ線G2を実線で示している。第2グラフ線G2は、X軸方向の値が増加し続けるまたは減少し続けるときに、Z軸方向に微振幅を繰り返しながら、この微振幅の周期よりも長い周期を伴ってZ軸方向に変動している。
これらのベジェ曲線L1、L2は、マーカ24の位置の測定回数がn回の場合、n−1次の1つのベジェ曲線により形成されていてもよい。またベジェ曲線L1、L2は、3次以上の複数のベジェ曲線が繋ぎ合わせて形成されていてもよい。複数のベジェ曲線は、4次、5次のベジェ曲線であってもよい。
そして解析部13が、理論軌跡に基づいて移動体20の挙動を解析する(解析工程)。
ここで本実施形態では、図3に示すように、解析部13は、理論軌跡に基づいて、測定部11による測定開始時と測定終了時との間の時点(以下、基準時点という)における移動体20の中心面21a、22a、23aの三次元座標上の向きを算出する。なお解析部13は、中心面21a、22a、23aの向きとして、中心面21a、22a、23aの単位法線ベクトルを算出する。
解析部13は、基準時点における車体中心面21aの向きおよびタイヤ中心面22a、23aの向きを各別に算出する。車体中心面21aの向きは、車体21の複数のマーカ24それぞれの理論軌跡から求められた基準時点における各マーカ24の位置と、これらのマーカ24の前記オフセット量と、に基づいて算出される。タイヤ中心面22a、23aの向きは、タイヤ22、23の複数のマーカ24それぞれの理論軌跡から求められた基準時点における各マーカ24の位置と、これらのマーカ24の前記オフセット量と、に基づいて算出される。
そして解析部13は、前記中心面21a、22a、23aの向きに基づいて移動体20の挙動を解析する。解析部13は、例えば基準時点における移動体20の操舵角や実舵角、車体21のバンク角もしくはスリップ角、タイヤ22、23のキャンバー角もしくはスリップ角などを算出する。
なお操舵角は、車体中心面21aと、前輪22のタイヤ中心面22aと、がなす角度であり、実舵角は、路面上における操舵角の射影である。これらの操舵角や実舵角は、車体中心面21aの単位法線ベクトルと、前輪22のタイヤ中心面22aの単位法線ベクトルと、に基づいて算出される。
また車体21のバンク角は、車体中心面21aがZ軸に対して傾斜する角度であり、タイヤ22、23のキャンバー角は、タイヤ中心面22a、23aがZ軸に対して傾斜する角度である。これらのバンク角やキャンバー角は、各中心面21a、22a、23aの単位法線ベクトルに基づいて算出される。
さらに車体21のスリップ角は、車体中心面21aが車体21の移動方向に対して傾斜する角度であり、タイヤ22、23のスリップ角は、タイヤ中心面22a、23aがタイヤ22、23の移動方向に対して傾斜する角度である。車体21のスリップ角は、車体中心面21aの単位法線ベクトルと、車体重心の速度ベクトルと、に基づいて算出される。車体重心の速度ベクトルは、車体21の複数のマーカ24の各理論軌跡から求められる車体重心の理論軌跡に基づいて算出される。タイヤ22、23のスリップ角は、タイヤ中心面22a、23aの単位法線ベクトルと、タイヤ接地点の速度ベクトルと、に基づいて算出される。タイヤ接地点の速度ベクトルは、タイヤ22、23の複数のマーカ24の各理論軌跡から求められるタイヤ接地点の理論軌跡に基づいて算出される。
以上説明したように、本実施形態に係る挙動解析装置10および挙動解析方法によれば、算出部12が、測定部11の測定結果から形成されるベジェ曲線L1、L2に基づいてマーカ24の理論軌跡を算出するので、例えば図4、図5中の鎖線C1、C2に示されるように、測定部の測定結果をローパスフィルタ処理することで理論軌跡を算出する場合に比べて、測定開始時から測定終了時に至るまでの測定部11の測定結果の1つ1つを理論軌跡の算出に寄与させ易くすることができる。これにより、マーカ24の位置の測定回数が少ない場合であっても、マーカ24の理論軌跡を精度よく算出することが可能になり、移動体20の挙動を高精度に解析することができる。
また算出部12が、第1ベジェ曲線L1および第2ベジェ曲線L2に基づいて理論軌跡を算出するので、理論軌跡を一層精度よく算出することができる。
さらに測定部11が、前記撮像部14および前記検出部15を備えているので、移動体20に、例えば変位計や加速度計などの計測器を搭載させることなく、マーカ24の位置を測定することができる。ここで前記計測器を移動体20に搭載させると、移動体20の挙動に、前記計測器を搭載させることによる意図しない影響が生じ易くなることから、本実施形態のように、前記計測器を移動体20に搭載させることなくマーカ24の位置が測定可能である場合、移動体20の挙動を確実に高精度に解析することができる。
ところでこのように、測定部11が、前記撮像部14および前記検出部15を備えている場合、撮像部14により移動体20を広範囲にわたって撮像すると、撮像結果におけるマーカ24の大きさが相対的に小さくなり、検出部15によるマーカ24の位置の検出精度が低下するおそれがある。そのため本実施形態では、移動体20を一定範囲に限って撮像することが好ましいが、この場合、移動体20を広範囲にわたって撮像する場合に比べて、マーカ24の位置の測定回数が少なくなることから、この挙動解析装置10が有する前述の作用効果が顕著に奏功されることとなる。
また解析部13が、移動体20の中心面21a、22a、23aの向きに基づいて移動体20の挙動を解析するので、移動体20の挙動として、移動体20の三次元座標上の姿勢などの多様な挙動を解析することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば前記実施形態では、マーカ24が車体21およびタイヤ22、23に設けられているものとしたが、これに限られず、マーカが車体のみに設けられていたり、タイヤのみに設けられていたりしてもよい。
また前記実施形態では、解析部13が移動体20の中心面21a、22a、23aの向きを算出するものとしたが、これに限られない。例えばマーカの理論軌跡を解析することで、移動体の挙動を解析してもよい。
さらに前記実施形態では、移動体20が自動二輪車であるものとしたが、これに限られない。例えば移動体が自動車(四輪車)であったり、自転車であったりしてもよい。また移動体が、中心面を基準に左右方向に対称でなくてもよい。
また前記実施形態では、測定部11は、移動体20のマーカ24の位置を測定するものとしたが、これに限られない。例えば、移動体において識別が容易な形状や模様を有する部分を特定点とし、測定部がこの特定点の位置を測定するように構成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、測定部11が撮像部14と検出部15とを備えているものとしたが、これに限られない。例えば、GPSを用いて移動体の特定点の位置を測定してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 挙動解析装置
11 測定部
12 算出部
13 解析部
14 撮像部
15 検出部
20 移動体
21a、22a、23a 中心面
24 マーカ(特定点)
L1 第1ベジェ曲線
L2 第2ベジェ曲線

Claims (6)

  1. 移動体の挙動を解析する挙動解析装置であって、
    前記移動体に設けられた特定点の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて、前記測定部による測定開始時から測定終了時に至るまでの前記特定点の三次元座標上の理論軌跡を算出する算出部と、
    前記理論軌跡に基づいて前記移動体の挙動を解析する解析部と、を備え、
    前記算出部は、前記理論軌跡を、前記測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて算出し、
    前記移動体は、この移動体の前後方向に移動可能であるとともに、この移動体の左右方向の中央を通り前記前後方向に延在する中心面を基準に、前記左右方向に対称とされ、
    前記解析部は、前記理論軌跡に基づいて、前記測定部による測定開始時から測定終了時までの間の時点における前記移動体の前記中心面の三次元座標上の向きを算出し、この中心面の向きに基づいて前記移動体の挙動を解析することを特徴とする挙動解析装置。
  2. 請求項1記載の挙動解析装置であって、
    前記算出部は、
    三次元座標を構成する基準軸、第1補助軸および第2補助軸のうち、前記基準軸および前記第1補助軸により構成される第1座標平面上に、前記測定結果から形成される第1ベジェ曲線と、
    前記基準軸および前記第2補助軸により構成される第2座標平面上に、前記測定結果から形成される第2ベジェ曲線と、に基づいて前記理論軌跡を算出することを特徴とする挙動解析装置。
  3. 請求項1または2に記載の挙動解析装置であって、
    前記測定部は、
    前記特定点を、互いに異なる複数の方向から撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像結果に基づいて、前記特定点の三次元座標上の位置を検出する検出部と、を備えていることを特徴とする挙動解析装置。
  4. 移動体の挙動を解析する挙動解析方法であって、
    前記移動体に設けられた特定点の三次元座標上の位置を、異なるタイミングで複数回測定する測定工程と、
    前記測定工程の測定結果に基づいて、前記測定工程における測定開始時から測定終了時に至るまでの前記特定点の三次元座標上の理論軌跡を算出する算出工程と、
    前記理論軌跡に基づいて前記移動体の挙動を解析する解析工程と、を有し、
    前記算出工程は、前記理論軌跡を、前記測定結果から形成されるベジェ曲線に基づいて算出し、
    前記移動体は、この移動体の前後方向に移動可能であるとともに、この移動体の左右方向の中央を通り前記前後方向に延在する中心面を基準に、前記左右方向に対称とされ、
    前記解析工程は、前記理論軌跡に基づいて、前記測定工程における測定開始時から測定終了時までの間の時点における前記移動体の前記中心面の三次元座標上の向きを算出し、この中心面の向きに基づいて前記移動体の挙動を解析することを特徴とする挙動解析方法。
  5. 請求項記載の挙動解析方法であって、
    前記算出工程は、
    三次元座標を構成する基準軸、第1補助軸および第2補助軸のうち、前記基準軸および前記第1補助軸により構成される第1座標平面上に、前記測定結果から形成される第1ベジェ曲線と、
    前記基準軸および前記第2補助軸により構成される第2座標平面上に、前記測定結果から形成される第2ベジェ曲線と、に基づいて前記理論軌跡を算出することを特徴とする挙動解析方法。
  6. 請求項またはに記載の挙動解析方法であって、
    前記測定工程は、
    前記特定点を、互いに異なる複数の方向から撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程の撮像結果に基づいて、前記特定点の三次元座標上の位置を検出する検出工程と、を備えていることを特徴とする挙動解析方法。
JP2013064960A 2013-03-26 2013-03-26 挙動解析装置および挙動解析方法 Expired - Fee Related JP6140498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064960A JP6140498B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 挙動解析装置および挙動解析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064960A JP6140498B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 挙動解析装置および挙動解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014190766A JP2014190766A (ja) 2014-10-06
JP6140498B2 true JP6140498B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=51837165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013064960A Expired - Fee Related JP6140498B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 挙動解析装置および挙動解析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6140498B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113253744B (zh) * 2021-07-16 2021-10-01 中国科学院自动化研究所 多机器人协同轨迹规划方法、装置、电子设备和存储介质

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225205A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Fuideritsukusu:Kk 二輪車用バンク角測定装置
JPH01120603A (ja) * 1987-11-04 1989-05-12 Sony Corp 数値制御加工方法
JPH0785110A (ja) * 1993-06-30 1995-03-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 点列の近似方法
JP2768331B2 (ja) * 1995-11-13 1998-06-25 日本電気株式会社 曲線の直線近似装置
JP2002208033A (ja) * 2001-10-18 2002-07-26 Monolith Co Ltd 三次元形状データの暗号化方法
JP2006130289A (ja) * 2004-10-08 2006-05-25 Kasco Corp 打撃モニタリングシステム
KR100809521B1 (ko) * 2005-12-08 2008-03-04 한국전자통신연구원 복수의 영상간 대응곡선을 이용한 3차원 곡면 생성 기법
JP5739232B2 (ja) * 2011-05-25 2015-06-24 Ntn株式会社 転がり軸受の転動体挙動測定方法および装置
JP2013009771A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Bridgestone Corp ゴルフスイング時のヘッドの挙動の計測解析システム、計測解析方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014190766A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014002056A (ja) 被牽引車両ホイールベース検出装置及び被牽引車両ホイールベース検出装置を備えた車両制御装置
JP2003505681A (ja) 自動車のホイールジオメトリ及び/又は軸線ジオメトリを規定する装置
WO2012117528A1 (ja) 状態推定装置
CN106645799B (zh) 参数校准方法及装置
JP2017087997A (ja) 車輪の滑り角推定装置及びその方法
TW201700977A (zh) 用於操作一慣性感應器及車輛的方法及車輛
US20230386050A1 (en) Optical sensor for odometry tracking to determine trajectory of a wheel
JP2017223640A (ja) 舗装面ひび割れ検査方法
JP4454257B2 (ja) 車載カメラ校正治具及び車載カメラ校正方法
JP2023115057A (ja) 測定装置、測定方法、及び、プログラム
JP5652239B2 (ja) 運動推定装置及びプログラム
JPWO2018173907A1 (ja) 車両制御装置
JP5857481B2 (ja) タイヤ状態検出方法及び装置
JP6140498B2 (ja) 挙動解析装置および挙動解析方法
JP2011220929A (ja) 車輪挙動計測装置
JP5821687B2 (ja) 車両検出装置及び車両検出方法
KR101332651B1 (ko) 스티어링 휠 각도 측정장치
US20240027187A1 (en) Method for measuring the mudguard edge of a vehicle on a test bench
JP5193148B2 (ja) 車両用撮像装置
JP5591185B2 (ja) 車両の位置姿勢測定装置
KR101509696B1 (ko) 자동차의 사이드슬립 검사장치 및 검사방법
KR20140018682A (ko) 노면 프로파일 측정 시스템, 및 방법
CN102842138A (zh) 车辆中的画面支持的驾驶员辅助系统的工作方法
JP2003121121A (ja) 変形計測装置及び方法
JP2012052884A (ja) 車載カメラを用いた測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6140498

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees