JP6140212B2 - 流体回収再生充填装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る流体回収再生充填装置は、図1及び図2に示すように、第1冷媒が予め充填されている車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaに着脱自在な第1高圧用継手部材10Aを先端側に有する第1高圧用ホース1Aと、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbに着脱自在な第1低圧用継手部材20Aを先端側に有する第1低圧用ホース2Aと、車両空調装置Sから回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンクTaと、を備えている。
第1冷媒と第2冷媒は種類が異なる。つまり、別の車両空調装置S´には第1冷媒と異なる種類の第2冷媒が予め充填されている。例えば、第1冷媒は、HFC−134aであり、第2冷媒は、HFO−1234yfである。
第1・第2高圧用ホース1A,1B(以下、高圧用ホース1と呼ぶ場合もある)は、基端側に、高圧用接続部91に着脱自在な第1・第2高圧用接続部材11A,11Bを備えている。
高圧用接続部91及び第1・第2高圧用接続部材11A,11Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットで構成され、高圧用接続部91は雌雄一方側継手(雌雄一方のカプラ)であり、第1・第2高圧用接続部材11A,11Bは、雌雄他方側継手(雌雄他方のカプラ)である。
低圧用接続部92及び第1・第2低圧用接続部材21A,21Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットで構成され、低圧用接続部92は雌雄一方側継手(雌雄一方のカプラ)であり、第1・第2低圧用接続部材21A,21Bは、雌雄他方側継手(雌雄他方のカプラ)である。
第1ホースユニットYa、又は、第2ホースユニットYbを選択して装置本体9の高圧用接続部91及び低圧用接続部92に接続して装置本体9側の配管回路部80と連通するように構成している。
また、第1オイル供給配管部86に、第1オイル用電磁弁(第6電磁弁)V6を介装し、第2オイル供給配管部87に、第2オイル用電磁弁(第7電磁弁)V7を介装し、冷媒補充配管部88に、冷媒補充用電磁弁(第8電磁弁)V8を介装している。
また、合流配管部83において第1合流部Q1を第2合流部Q2よりも一端側に配設している。第2合流部Q2と連結用逆止弁Baの間に、冷媒補充配管部88を合流配管部83に合流させている。
また、第2回収タンクTaの流出側に一端側(上流側)が接続され、他端側(下流側)が共用配管部70の基端側に接続される第2回収流体充填配管部72を有している。第2回収流体充填配管部72に第2液化冷媒用電磁弁(第14電磁弁)V14を介装している。
また、第2回収流体充填配管部72と、オイルセパレータ84aの入口側と連結用逆止弁Baの間と、を第2循環用電磁弁(第15電磁弁)V15を介して接続する第2循環用配管部74を有している。
また、配管回路部80は、コンプレッサCの吐出側と第16電磁弁V16の間と、第13電磁弁V13と第2回収タンクTbの流入側の間と、を第2残留冷媒回収用電磁弁(第18電磁弁)V18を介して接続する第2残留冷媒回収用配管部78を有している。
真空引き配管回路部85は、合流連結部QaとポンプPの間に、真空引き用電磁弁(第4電磁弁)V4を有している。また、第4電磁弁V4とポンプPの間に、負圧パージ用電磁弁(第5電磁弁)V5を有する負圧パージ用配管部を接続している。
なお、図示の配管回路部80は、圧力センサや圧力計、安全弁やドレイン配管等は図示省略している。また、各配管部を接続する(している)とは、流体が送流できるように連通可能に連結させる(させている)ことである。
第1オイル缶J1の内圧によって、及び、車両空調装置Sの配管内を予め配管回路部80よりも低圧にすることによって、(図3に太線で示すように)オイルが第1オイル供給配管部86と、第1合流部Q1から合流連結部Qaまでと、第1配管部81と、第1高圧用ホース1Aと、を流れて高圧サービスバルブSa側から充填される。
第1高圧・低圧用継手部材10A・20Aは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雌側継手であって、具体的には、雌カプラである。
第1冷媒用連結具6Aの一端部及び他端部は、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雄側継手であって、具体的には、雄カプラである。
第1冷媒用連結具6Aの一端部は、高圧サービスバルブSaと継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。
第1冷媒用連結具6Aの他端部は、低圧サービスバルブSbと継手規格が同じものである。
連結具6(第1冷媒用連結具6A及び後述の第2冷媒用連結具6B)の中間部は、パイプ状部材やホース状部材等、流体が送流可能であれば良い。なお、連結具6は、流路全長が200mm以下となるように設けるのが望ましい。また、空気の流入を防ぐために連結具6の内部に逆止弁を設けるのも好ましい。
ここで、第1・第2接続口部96,97は、円筒形に形成され第1・第2オイル缶J1,J2の雄ネジ口部と螺合する(缶螺着用)の雌ネジ部と、缶開封用の注射針状の突入刃と、を有している。
連結配管部材55の第1・第2連結部材56,57は、円筒形に形成され、第1・第2接続口部96,97の雌ネジ部に螺着可能な雄ネジ部を有すると共に第1・第2接続口部96,97との螺合状態で突入刃が差し込まれて流体が送流可能に連通する開口部を有している。
第1接続口部96と第2接続口部97の雌ネジ部は同じネジ規格(ネジの巻き方向、ネジ形状、条数、ピッチ、呼び径)である。
第1・第2連結部材56,57及び第1・第2オイル缶J1,J2の雄ネジ部は、同じネジ規格である。
連結配管部材55の中間部は、パイプ状部材やホース状部材等、流体が送流可能であれば良い。なお、連結配管部材55は、流路全長が700mm以下に設けるのが望ましい。連結配管部材55の第1・第2連結部材56,57と、第1・第2接続口部96,97との接続は、カプラを介して行っても良い。
上述の第1の各洗浄工程や残留冷媒回収工程のいくつかを組み合わせて行うことにより、配管回路部80全てを、第1冷媒にて洗浄できる。
また、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbと、上記別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´とは、継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が異なる。
第2冷媒用連結具6Bは、一端部が第2高圧用継手部材10Bに着脱自在に設けられ、他端部が第2低圧用継手部材20Bに着脱自在に設けられ、第2高圧用継手部材10Bと第2低圧用継手部材20Bを連通させる流路を内部に有している。
第2高圧・低圧用継手部材10B・20Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雌側継手であって、具体的には、雌カプラである。
第2冷媒用連結具6Bの一端部及び他端部は、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雄側継手であって、具体的には、雄カプラである。
第2冷媒用連結具6Bの一端部は、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。
第2冷媒用連結具6Bの他端部は、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´と継手規格が同じものである。
このように、上述の第2の各洗浄工程と残留冷媒回収工程のいくつかを組み合わせて行うことにより、配管回路部80全てを、第2冷媒にて洗浄できる。
連通接続手段5を、第1オイル供給配管部86の中間部と第2オイル供給配管部87の中間部とをバイパス用電磁弁Vaを介して接続するバイパス配管部50で構成している。
第1オイル供給配管部86において第1接続口部96の基端側近傍に第1逆止弁B6を設け、第2オイル供給配管部87において第2接続口部97の基端側近傍に第2逆止弁B7を設けている。第1逆止弁B6と第6電磁弁V6の間に(第1逆止弁B6の基端側近傍に)バイパス配管部50の一端側を接続し、第2逆止弁B7と第7電磁弁V7の間に(第2逆止弁B7の基端側近傍に)バイパス配管部50の他端側を接続している。そして、第1接続口部96を第1オイル缶J1(第1オイル)専用とし、第2接続口部97を第1オイルと異なる種類の第2オイルが充填されている第2オイル缶J2(第1オイルと異なる種類の第2オイル)専用とする。
第1オイル供給配管部86と第2オイル供給配管部87の洗浄を行う際に、バイパス配管部50を開状態にすることで、バイパス配管部50に回収流体(第1再生液化冷媒又は第2再生液化冷媒)を送流させて配管洗浄を可能としたものである。
そして、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に着脱自在な第2高圧用継手部材10Bを先端に有すると共に基端が装置本体9側の配管回路部80に接続された高圧用ホース1と、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に着脱自在な第2低圧用継手部材20Bを有すると共に基端が装置本体9側の配管回路部80に接続された低圧用ホース2と、を備えている。
そして、高圧用ホース1の第2高圧用継手部材10Bに第1高圧用継手部材10Aの基端側を高圧用アダプタ部材7を介して着脱自在に取着し、低圧用ホース2の第2低圧用継手部材20Bに第1低圧用継手部材20Aの基端側を低圧用アダプタ部材8を介して着脱自在に取着した構成である。
高圧用アダプタ部材7の基端部は、第2高圧用継手部材10Bに着脱自在に設けられ、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。具体的には雄カプラである。
高圧用アダプタ部材7の先端部は、第1高圧用継手部材10Aの基端側に、着脱自在に取着、或いは、固着する。つまり、第1高圧用継手部材10Aと高圧用アダプタ部材7とを一体に設けるも別体に設けるも自由である。
低圧用アダプタ部材8の基端部は、第2低圧用継手部材20Bに着脱自在に設けられ、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。具体的には雄カプラである。
低圧用アダプタ部材8の先端部は、第1低圧用継手部材20Aの基端側に、着脱自在に取着、或いは、固着する。つまり、第1低圧用継手部材20Aと低圧用アダプタ部材8とを一体に設けるも別体に設けるも自由である。
そして、第2冷媒が充填された別の車両空調装置S´に対して作業を行う場合は、図16(a)に示すように、第2高圧用継手部材10Bから高圧用アダプタ部材7及び第1高圧用継手部材10Aを離脱させ、第2低圧用継手部材20Bから低圧用アダプタ部材8及び第1低圧用継手部材20Aを離脱させて第2冷媒作業準備状態とした後に、上述の実施形態と同様に、第2冷媒回収工程、オイル充填工程、第2の再生液化冷媒充填工程、各洗浄工程等を行う。他の構成及び作用効果は、図1乃至図15を用いて説明した実施形態と同様である。
なお、第1高圧用継手部材10Aと高圧用アダプタ部材7とを一体に設けるも別体にするも自由である。また、第1低圧用継手部材20Aと低圧用アダプタ部材8とを一体に設けるも別体にするも自由である。
1A 第1高圧用ホース
1B 第2高圧用ホース
2 低圧用ホース
2A 第1低圧用ホース
2B 第2低圧用ホース
9 装置本体
10A 第1高圧用継手部材
10B 第2高圧用継手部材
20A 第1低圧用継手部材
20B 第2低圧用継手部材
84a オイルセパレータ
84d 熱交換器
84e 液化器
C コンプレッサ
S 車両空調装置
S´ 別の車両空調装置
Sa 高圧サービスバルブ
Sa´ 高圧サービスバルブ
Sb 低圧サービスバルブ
Sb´ 低圧サービスバルブ
Ta 第1回収タンク
Tb 第2回収タンク
Ya 第1ホースユニット
Yb 第2ホースユニット
Claims (3)
- 車両空調装置(S)から回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンク(Ta)と、上記車両空調装置(S)とは異なる別の車両空調装置(S´)から回収した第2冷媒を貯えるための第2回収タンク(Tb)と、を備えた装置本体(9)を具備し、
上記装置本体(9)は、オイルセパレータ(84a)の出口側に吸込側が接続されるコンプレッサ(C)と、該コンプレッサ(C)に接続されると共に上記オイルセパレータ(84a)内に配設される熱交換器(84d)と、上記熱交換器(84d)の熱交換出口側に液化入口側が接続されると共に上記オイルセパレータ(84a)外に配設される液化器(84e)と、を備え、
上記車両空調装置(S)内の上記第1冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して上記第1回収タンク(Ta)へ圧送する冷媒回収再生後に、上記第1回収タンク(Ta)内の上記第1冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して再び上記第1回収タンク(Ta)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサ(C)にて上記液化器(84e)内及び上記熱交換器(84d)内に残留している上記第1冷媒を吸い出して、吸い出した上記第1冷媒を上記オイルセパレータ(84a)を介して上記第1回収タンク(Ta)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、
上記別の車両空調装置(S´)の上記第2冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して上記第2回収タンク(Tb)へ圧送する冷媒回収再生後に、上記第2回収タンク(Tb)に回収した上記第2冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して再び上記第2回収タンク(Tb)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサ(C)にて上記熱交換器(84d)内及び上記液化器(84e)内に残留している上記第2冷媒を吸い出して、吸い出した上記第2冷媒を上記オイルセパレータ(84a)を介して上記第2回収タンク(Tb)に圧送して配管洗浄を行うように構成したことを特徴とする流体回収再生充填装置。 - 上記車両空調装置(S)の高圧サービスバルブ(Sa)に着脱自在な第1高圧用継手部材(10A)を有する第1高圧用ホース(1A)と、上記車両空調装置(S)の低圧サービスバルブ(Sb)に着脱自在な第1低圧用継手部材(20A)を有する第1低圧用ホース(2A)と、を備えた第1ホースユニット(Ya)と、
上記別の車両空調装置(S´)の高圧サービスバルブ(Sa´)に着脱自在な第2高圧用継手部材(10B)を有する第2高圧用ホース(1B)と、上記別の車両空調装置(S´)の低圧サービスバルブ(Sb´)に着脱自在な第2低圧用継手部材(20B)を有する第2低圧用ホース(2B)と、を備えた第2ホースユニット(Yb)と、
を具備し、
上記装置本体(9)に、上記第1ホースユニット(Ya)又は上記第2ホースユニット(Yb)を選択して接続するように構成した請求項1記載の流体回収再生充填装置。 - 上記車両空調装置(S)の高圧サービスバルブ(Sa)に着脱自在な第1高圧用継手部材(10A)と、上記車両空調装置(S)の低圧サービスバルブ(Sb)に着脱自在な第1低圧用継手部材(20A)と、を備え、
上記別の車両空調装置(S´)の高圧サービスバルブ(Sa´)に着脱自在な第2高圧用継手部材(10B)を先端に有すると共に基端が上記装置本体(9)側に接続された高圧用ホース(1)と、上記別の車両空調装置(S´)の低圧サービスバルブ(Sb´)に着脱自在な第2低圧用継手部材(20B)を有すると共に基端が上記装置本体(9)側に接続された低圧用ホース(2)と、を備え、
上記高圧用ホース(1)の第2高圧用継手部材(10B)に上記第1高圧用継手部材(10A)を着脱自在に取着し、上記低圧用ホース(2)の第2低圧用継手部材(20B)に上記第1低圧用継手部材(20A)を着脱自在に取着した請求項1記載の流体回収再生充填装置。
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