JP6140212B2 - 流体回収再生充填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体回収再生充填装置に関する。
従来、車両空調装置から冷媒を回収再生する流体回収再生充填装置は、タンクに回収した冷媒を、車両空調装置に充填するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−117719号公報
現在、広く用いられている冷媒(例えばHFC−134a)よりも、地球温暖化係数(GWP)や毒性が低い新たな冷媒(例えばHFO−1234yf)の採用、普及が進みつつある。そのため、従来の流体回収再生充填装置は、例えば、HFC−134aを使用していた車両に対して冷媒回収再生充填作業を行った後に、HFO−1234yfを使用している車両に対して冷媒回収再生充填作業を行うと、タンクに残留していた前作業のHFC−134aと、後作業のHFO−1234yfとが混合し、車両空調装置に2種類の冷媒が混合したものが充填され、適切な冷媒性能が得られないといった問題があった。また、複数台の流体回収再生充填装置を、冷媒の種類に応じて使い分けても、冷媒の種類と使用すべき流体回収再生充填装置の組合せを間違える虞があるといった問題や、複数台を所有するため保守管理に手間やコストがかかるといった問題もあった。
そこで、本発明は、1台で複数種類の冷媒を回収可能、かつ、適切な冷媒性能を維持させたまま充填可能な流体回収再生充填装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の流体回収再生充填装置は、車両空調装置から回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンクと、上記車両空調装置とは異なる別の車両空調装置から回収した第2冷媒を貯えるための第2回収タンクと、を備えた装置本体を具備し、上記装置本体は、オイルセパレータの出口側に吸込側が接続されるコンプレッサと、該コンプレッサに接続されると共に上記オイルセパレータ内に配設される熱交換器と、上記熱交換器の熱交換出口側に液化入口側が接続されると共に上記オイルセパレータ外に配設される液化器と、を備え、上記車両空調装置内の上記第1冷媒を上記コンプレッサにて上記オイルセパレータと上記熱交換器と上記液化器とを介して上記第1回収タンクへ圧送する冷媒回収再生後に、上記第1回収タンク内の上記第1冷媒を上記コンプレッサにて上記オイルセパレータと上記熱交換器と上記液化器とを介して再び上記第1回収タンクに圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサにて上記液化器内及び上記熱交換器内に残留している上記第1冷媒を吸い出して、吸い出した上記第1冷媒を上記オイルセパレータを介して上記第1回収タンクに圧送して配管洗浄を行うように構成し、上記別の車両空調装置の上記第2冷媒を上記コンプレッサにて上記オイルセパレータと上記熱交換器と上記液化器とを介して上記第2回収タンクへ圧送する冷媒回収再生後に、上記第2回収タンクに回収した上記第2冷媒を上記コンプレッサにて上記オイルセパレータと上記熱交換器と上記液化器とを介して再び上記第2回収タンクに圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサにて上記熱交換器内及び上記液化器内に残留している上記第2冷媒を吸い出して、吸い出した上記第2冷媒を上記オイルセパレータを介して上記第2回収タンクに圧送して配管洗浄を行うように構成したものである。
また、上記車両空調装置の高圧サービスバルブに着脱自在な第1高圧用継手部材を有する第1高圧用ホースと、上記車両空調装置の低圧サービスバルブに着脱自在な第1低圧用継手部材を有する第1低圧用ホースと、を備えた第1ホースユニットと、上記別の車両空調装置の高圧サービスバルブに着脱自在な第2高圧用継手部材を有する第2高圧用ホースと、上記別の車両空調装置の低圧サービスバルブに着脱自在な第2低圧用継手部材を有する第2低圧用ホースと、を備えた第2ホースユニットと、を具備し、上記装置本体に、上記第1ホースユニット又は上記第2ホースユニットを選択して接続するように構成したものである。
あるいは、上記車両空調装置の高圧サービスバルブに着脱自在な第1高圧用継手部材と、上記車両空調装置の低圧サービスバルブに着脱自在な第1低圧用継手部材と、を備え、上記別の車両空調装置の高圧サービスバルブに着脱自在な第2高圧用継手部材を先端に有すると共に基端が上記装置本体側に接続された高圧用ホースと、上記別の車両空調装置の低圧サービスバルブに着脱自在な第2低圧用継手部材を有すると共に基端が上記装置本体側に接続された低圧用ホースと、を備え、上記高圧用ホースの第2高圧用継手部材に上記第1高圧用継手部材を着脱自在に取着し、上記低圧用ホースの第2低圧用継手部材に上記第1低圧用継手部材を着脱自在に取着したものである。
本発明によれば、異なる種類の冷媒が混ざるのを防止し、適切な冷媒性能を維持(保持)できる。1台で、複数種類の冷媒回収作業に対応できる。冷媒の種類に応じて流体回収再生充填装置を、複数台、所有する必要がなく、保守管理の手間やコストを削減できる。
本発明の実施の一形態を示す要部断面正面図である。 第1の冷媒回収再生工程を説明するための配管回路図である。 第1のオイル充填工程を説明するための配管回路図である。 第1の再生液化冷媒充填工程を説明するための配管回路図である。 第1のホース洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第1のオイル供給部洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第1の回収再生配管部循環洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第1の残留冷媒回収工程を説明するための配管回路図である。 第2の冷媒回収再生工程を説明するための配管回路図である。 第2の再生液化冷媒充填工程を説明するための配管回路図である。 第2のホース洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第2のオイル供給部洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第2の回収再生配管部循環洗浄工程を説明するための配管回路図である。 第2の残留冷媒回収工程を説明するための配管回路図である。 連通接続手段の他例を説明するための配管回路図である。 他の実施形態を示す要部拡大図であって、(a)は第2冷媒作業準備状態を示す要部拡大図であり、(b)は第1冷媒作業準備状態を示す要部拡大図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る流体回収再生充填装置は、図1及び図2に示すように、第1冷媒が予め充填されている車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaに着脱自在な第1高圧用継手部材10Aを先端側に有する第1高圧用ホース1Aと、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbに着脱自在な第1低圧用継手部材20Aを先端側に有する第1低圧用ホース2Aと、車両空調装置Sから回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンクTaと、を備えている。
さらに、図1及び図9に示すように、上記車両空調装置Sとは異なる別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に着脱自在な第2高圧用継手部材10Bを先端側に有する第2高圧用ホース1Bと、上記別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に着脱自在な第2低圧用継手部材20Bを先端側に有する第2低圧用ホース2Bと、上記別の車両空調装置S´から回収した第2冷媒を貯えるための第2回収タンクTbと、を備えている。
第1冷媒と第2冷媒は種類が異なる。つまり、別の車両空調装置S´には第1冷媒と異なる種類の第2冷媒が予め充填されている。例えば、第1冷媒は、HFC−134aであり、第2冷媒は、HFO−1234yfである。
第1回収タンクTa及び第2回収タンクTbを備えた装置本体9は、高圧用接続部91と低圧用接続部92とを有している。
第1・第2高圧用ホース1A,1B(以下、高圧用ホース1と呼ぶ場合もある)は、基端側に、高圧用接続部91に着脱自在な第1・第2高圧用接続部材11A,11Bを備えている。
高圧用接続部91及び第1・第2高圧用接続部材11A,11Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットで構成され、高圧用接続部91は雌雄一方側継手(雌雄一方のカプラ)であり、第1・第2高圧用接続部材11A,11Bは、雌雄他方側継手(雌雄他方のカプラ)である。
第1・第2低圧用ホース2A,2B(以下、低圧用ホース2と呼ぶ場合もある)は、基端側に、低圧用接続部92に着脱自在な第1・第2低圧用接続部材21A,21Bを備えている。
低圧用接続部92及び第1・第2低圧用接続部材21A,21Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットで構成され、低圧用接続部92は雌雄一方側継手(雌雄一方のカプラ)であり、第1・第2低圧用接続部材21A,21Bは、雌雄他方側継手(雌雄他方のカプラ)である。
つまり、第1高圧用ホース1Aと第1低圧用ホース2Aを備えた第1ホースユニットYaと、第2高圧用ホース1Bと第2低圧用ホース2Bを備えた第2ホースユニットYbとを、装置本体9の高圧用接続部91及び低圧用接続部92に対して着脱自在に設けている。
第1ホースユニットYa、又は、第2ホースユニットYbを選択して装置本体9の高圧用接続部91及び低圧用接続部92に接続して装置本体9側の配管回路部80と連通するように構成している。
さらに、装置本体9は、第1オイルが充填されている第1オイル缶J1が接続可能な第1接続口部96と、第2オイルが充填されている第2オイル缶J2が接続可能な第2接続口部97と、補充用の冷媒が充填されている冷媒缶Kが接続可能な冷媒缶接続口部98と、高圧用ホース1の基端側(高圧用接続部91)と低圧用ホース2の基端側(低圧用接続部92)に連通可能に接続される配管回路部80と、配管回路部80の各電磁弁(開閉弁)VやコンプレッサCや真空引き用のポンプP等の被制御部材を制御するためのCPUやシーケンサ等の制御部(図示省略)と、制御部に指示信号を送るボタンやタッチパネル等の操作部(図示省略)と、を備えている。
図2に示すように、配管回路部80は、高圧用接続部91(高圧用ホース1の基端側)と一端側が接続される第1配管部81と、低圧用接続部92(低圧用ホース2の基端側)と一端側が接続される第2配管部82と、第1配管部81及び第2配管部82の他端側に合流連結部Qaにて一端側が連通可能に接続された合流配管部83と、合流配管部83の他端側に連結用逆止弁Baを介して接続されると共に第1回収タンクTa及び第2回収タンクTbの流入側に連通可能に接続される回収再生配管回路部84と、第1オイル缶J1が接続可能な第1接続口部96を先端側に有すると共に基端側が第1合流部Q1にて合流配管部83に接続される第1オイル供給配管部86と、第2オイル缶J2が接続可能な第2接続口部97を先端側に有すると共に基端側が第2合流部Q2にて合流配管部83に接続される第2オイル供給配管部87と、冷媒缶Kが接続可能な冷媒缶接続口部98を先端側に有すると共に基端側が合流配管部83に接続される冷媒補充配管部88と、を有している。
そして、第1配管部81に高圧側電磁弁(第1電磁弁)V1を介装し、第2配管部82に低圧側電磁弁(第2電磁弁)V2を介装している。
また、第1オイル供給配管部86に、第1オイル用電磁弁(第6電磁弁)V6を介装し、第2オイル供給配管部87に、第2オイル用電磁弁(第7電磁弁)V7を介装し、冷媒補充配管部88に、冷媒補充用電磁弁(第8電磁弁)V8を介装している。
また、合流配管部83において、第1合流部Q1と第2合流部Q2の間に、合流用電磁弁(第3電磁弁)V3を介装している。
また、合流配管部83において第1合流部Q1を第2合流部Q2よりも一端側に配設している。第2合流部Q2と連結用逆止弁Baの間に、冷媒補充配管部88を合流配管部83に合流させている。
回収再生配管回路部84は、図2に示すように、車両空調装置Sから回収したオイル(冷凍機油)混じりの第1冷媒を、オイルと第1冷媒に分離し、オイルが分離された第1冷媒を液化させて、第1回収タンクTaへ送るための配管回路であると共に、図9に示すように、別の車両空調装置S´から回収したオイル(冷凍機油)混じりの第2冷媒を、オイルと第2冷媒に分離し、オイルが分離された第2冷媒を液化させて、第2回収タンクTbへ送るための配管回路である。
図2に於て、回収再生配管回路部84は、合流配管部83の他端側に連結用逆止弁Baを介して入口側が接続されるオイルセパレータ84aと、オイルセパレータ84aの出口側にドライフィルタ84bを介して吸込側が接続されるコンプレッサCと、コンプレッサCの吐出側と図示省略の安全弁及びコンプレッサ用電磁弁(第16電磁弁)V16を介して接続されオイルセパレータ84a内に配設される熱交換器(コンデンサ)84dと、オイルセパレータ84aの外に配設され熱交換器84dと回収タンク(第1回収タンクTa及び第2回収タンクTb)の流入側との間に配設される液化器(フィンコンデンサ)84eと、液化器84eの液化出口側と第1回収タンクTaの流入側を接続すると共に第1再生回収用電磁弁(第9電磁弁)V9が介装される第1タンク供給配管部84fと、液化器84eの液化出口側と第2回収タンクTbの流入側を接続すると共に第2再生回収用電磁弁(第13電磁弁)V13が介装される第2タンク供給配管部84gと、を備えている。
また、配管回路部80は、第1回収タンクTaの流出側に一端側(上流側)が接続され、他端側(下流側)が、共用配管部70の基端側に、接続される第1回収流体充填配管部71を有している。第1回収流体充填配管部71に第1液化冷媒用電磁弁(第10電磁弁)V10を介装している。
また、第2回収タンクTaの流出側に一端側(上流側)が接続され、他端側(下流側)が共用配管部70の基端側に接続される第2回収流体充填配管部72を有している。第2回収流体充填配管部72に第2液化冷媒用電磁弁(第14電磁弁)V14を介装している。
共用配管部70は、先端側が、第1配管部81において高圧用接続部91と第1電磁弁V1の間に連通可能に接続され、共用電磁弁(第19電磁弁)V19及び液化冷媒用逆止弁Bbが介装されている。
また、配管回路部80は、第1回収流体充填配管部71と、オイルセパレータ84aの入口側と連結用逆止弁Baの間と、を第1循環用電磁弁(第12電磁弁)V12を介して接続する第1循環用配管部73を有している。
また、第2回収流体充填配管部72と、オイルセパレータ84aの入口側と連結用逆止弁Baの間と、を第2循環用電磁弁(第15電磁弁)V15を介して接続する第2循環用配管部74を有している。
さらに、配管回路部80は、コンプレッサCの吐出側と第16電磁弁V16の間と、第9電磁弁V9と第1回収タンクTaの流入側の間と、を第1残留冷媒回収用電磁弁(第17電磁弁)V17を介して接続する第1残留冷媒回収用配管部77を有している。
また、配管回路部80は、コンプレッサCの吐出側と第16電磁弁V16の間と、第13電磁弁V13と第2回収タンクTbの流入側の間と、を第2残留冷媒回収用電磁弁(第18電磁弁)V18を介して接続する第2残留冷媒回収用配管部78を有している。
また、配管回路部80は、合流配管部83の他端側(合流配管部83と冷媒補充配管部88の合流部)と連結用逆止弁Baの間と、第16電磁弁V16と熱交換器84dの間と、を均圧用電磁弁(第11電磁弁)V11を介して接続する均圧配管部79を有している。
また、配管回路部80は、合流連結部Qa(第1配管部81と第2配管部82と合流配管部83)に、接続される真空引き用のポンプPを有する真空引き配管回路部85を具備している。
真空引き配管回路部85は、合流連結部QaとポンプPの間に、真空引き用電磁弁(第4電磁弁)V4を有している。また、第4電磁弁V4とポンプPの間に、負圧パージ用電磁弁(第5電磁弁)V5を有する負圧パージ用配管部を接続している。
なお、図示の配管回路部80は、圧力センサや圧力計、安全弁やドレイン配管等は図示省略している。また、各配管部を接続する(している)とは、流体が送流できるように連通可能に連結させる(させている)ことである。
そして、図2に示すように、予め第1冷媒が充填されている車両空調装置Sから第1冷媒を第1回収タンクTaに回収再生する場合(第1の冷媒回収再生工程)は、第1ホースユニットYaを選択し、第1高圧用ホース1Aを高圧用接続部91に接続すると共に第1低圧用ホース2Aを低圧用接続部92に接続する。また、第1高圧用ホース1Aの第1高圧用継手部材10Aを高圧サービスバルブSaに接続し、第1低圧用ホース2Aの第1低圧用継手部材20Aを低圧サービスバルブSbに接続する。制御部が、第1・第2・第3・第9・第16電磁弁V1,V2,V3,V9,V16を開状態にし、第4・第5・第6・第7・第8・第10・第11・第12・第13・第14・第15・第17・第18・第19電磁弁V4,V5,V6,V7,V8,V10,V11,V12,V13,V14,V15,V17,V18,V19を閉状態にする。そして、制御部はコンプレッサCを駆動させる。
第1の冷媒回収再生工程に於て、図2に太線で示すように、車両空調装置S内のオイル混じりの第1冷媒(流体)は、第1高圧用ホース1A及び第1配管部81を介して合流配管部83に流れると共に第1低圧用ホース2A及び第2配管部82を介して合流配管部83に流れる。さらに、第1冷媒は回収再生配管回路部84を流れ、オイルが除去されると共に液化される再生処理が行われ、第1回収タンクTa内に液化冷媒(液化フロンや回収流体とも呼ばれる)として貯えられる。
第1の冷媒回収再生工程によって車両空調装置S内は大気圧付近(近傍)まで低下しているが、さらに、車両空調装置S内を真空状態(大気圧よりも低圧)にする真空引きが可能であって、真空引きする場合(第1の真空引き工程)は、例えば、第1の冷媒回収再生工程後に行う。制御部が、第1・第2・第4電磁弁V1,V2,V4を開状態にし、第3・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第13・第14・第15・第16・第17・第18・第19電磁弁V3,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V13,V14,V15,V16,V17,V18,V19を閉状態にする。そして、制御部はコンプレッサCを停止状態とし、真空引き用のポンプPを作動させる。
第1の真空引き工程において、車両空調装置S内の流体は、高圧サービスバルブSaから第1高圧用ホース1Aと第1配管部81を流れて合流連結部Qaへ向かうと共に低圧サービスバルブSbから第低圧用ホース2Aと第2配管部82を流れて合流連結部Qaへ向かう。さらに、合流連結部Qaから真空引き用電磁弁V4を介して真空引き用のポンプPへ流れ、その後、大気(装置本体9外)へ排出される。
図3に示すように、車両空調装置用オイルを充填する場合(第1のオイル充填工程)は、第1高圧用ホース1Aの第1高圧用継手部材10Aを高圧サービスバルブSaに接続し、第低圧用ホース2Aの第1低圧用継手部材20Aを低圧サービスバルブSbに接続する。第1接続口部96に第1オイル缶J1を接続した場合は、制御部が、第1・第6電磁弁V1,V6を開状態にし、第2・第3・第4・第5・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第13・第14・第15・第16・第17・第18・第19電磁弁V2,V3,V4,V5,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V13,V14,V15,V16,V17,V18,V19を閉状態にする。
第1オイル缶J1の内圧によって、及び、車両空調装置Sの配管内を予め配管回路部80よりも低圧にすることによって、(図3に太線で示すように)オイルが第1オイル供給配管部86と、第1合流部Q1から合流連結部Qaまでと、第1配管部81と、第1高圧用ホース1Aと、を流れて高圧サービスバルブSa側から充填される。
また、図示省略するが、第2接続口部97に第2オイル缶J2を接続した場合には、制御部が、第1・第3・第7電磁弁V1,V3,V7を開状態にし、第2・第4・第5・第6・第8・第9・第10・第11・第12・第13・第14・第15・第16・第17・第18・第19電磁弁V2,V4,V5,V6,V8,V9,V10,V11,V12,V13,V14,V15,V16,V17,V18,V19を閉状態にする。第2オイルが第2オイル供給配管部87と、第2合流部Q2から合流連結部Qaまでと、第1配管部81と、第1高圧用ホース1と、を流れて高圧サービスバルブSa側から充填される。
また、図4に示すように、第1回収タンクTa内の第1冷媒(第1再生液化冷媒)を車両空調装置Sに充填する場合(第1の再生液化冷媒充填工程)は、第1高圧用ホース1Aの第1高圧用継手部材10Aを高圧サービスバルブSaに接続し、第1低圧用ホース2Aの第1低圧用継手部材20Aを低圧サービスバルブSbに接続する。制御部が第10・第19電磁弁V10,V19を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第11・第12・第13・第14・第15・第16・第17・第18電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V11,V12,V13,V14,V15,V16,V17,V18を閉状態にする。
第1の再生液化冷媒充填工程は、第1回収タンクTaの内圧によって、及び、車両空調装置Sの配管内を予め配管回路部80よりも低圧にすることによって、(図4に太線で示すように)第1再生液化冷媒が第1回収流体充填配管部71と、共用配管部70と、共用配管部70と第1配管部81の接続部から第1高圧用ホース1Aを流れて高圧サービスバルブSa側から充填される。
さらに、図5に示すように、第1再生液化冷媒を第1高圧用ホース1Aと第1低圧用ホース2Aと回収再生配管回路部84に送流させ配管洗浄であって、高圧サービスバルブSaから離脱させた第1高圧用継手部材10Aと、低圧サービスバルブSbから離脱させた第1低圧用継手部材20Aと、を接続するための第1冷媒用連結具6A(連結具6)を備え、さらに、第1オイル供給配管部86において第1合流部Q1よりも第1接続口部96側と、第2オイル供給配管部87において第2合流部Q2よりも第2接続口部97側と、を連通状態にするための連通接続手段5を備えている。
第1冷媒用連結具6Aは、一端部が第1高圧用継手部材10Aに着脱自在に設けられ、他端部が第1低圧用継手部材20Aに着脱自在に設けられ、第1高圧用継手部材10Aと第1低圧用継手部材20Aを連通させる流路を内部に有している。
第1高圧・低圧用継手部材10A・20Aは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雌側継手であって、具体的には、雌カプラである。
第1冷媒用連結具6Aの一端部及び他端部は、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雄側継手であって、具体的には、雄カプラである。
第1冷媒用連結具6Aの一端部は、高圧サービスバルブSaと継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。
第1冷媒用連結具6Aの他端部は、低圧サービスバルブSbと継手規格が同じものである。
連結具6(第1冷媒用連結具6A及び後述の第2冷媒用連結具6B)の中間部は、パイプ状部材やホース状部材等、流体が送流可能であれば良い。なお、連結具6は、流路全長が200mm以下となるように設けるのが望ましい。また、空気の流入を防ぐために連結具6の内部に逆止弁を設けるのも好ましい。
連通接続手段5は、第1接続口部96と着脱自在な第1連結部材56を一端側に有すると共に、他端側に第2接続口部97と着脱自在な第2連結部材57を有する連結配管部材55から構成されている。なお、第2接続口部97と第7電磁弁V7の間に逆止弁を設けるのが望ましい。
ここで、第1・第2接続口部96,97は、円筒形に形成され第1・第2オイル缶J1,J2の雄ネジ口部と螺合する(缶螺着用)の雌ネジ部と、缶開封用の注射針状の突入刃と、を有している。
連結配管部材55の第1・第2連結部材56,57は、円筒形に形成され、第1・第2接続口部96,97の雌ネジ部に螺着可能な雄ネジ部を有すると共に第1・第2接続口部96,97との螺合状態で突入刃が差し込まれて流体が送流可能に連通する開口部を有している。
第1接続口部96と第2接続口部97の雌ネジ部は同じネジ規格(ネジの巻き方向、ネジ形状、条数、ピッチ、呼び径)である。
第1・第2連結部材56,57及び第1・第2オイル缶J1,J2の雄ネジ部は、同じネジ規格である。
連結配管部材55の中間部は、パイプ状部材やホース状部材等、流体が送流可能であれば良い。なお、連結配管部材55は、流路全長が700mm以下に設けるのが望ましい。連結配管部材55の第1・第2連結部材56,57と、第1・第2接続口部96,97との接続は、カプラを介して行っても良い。
図5に示すように、第1高圧用ホース1A及び第1低圧用ホース2Aに第1再生液化冷媒を流して洗浄する場合(第1のホース洗浄工程)は、高圧サービスバルブSaと離脱させた第1高圧用継手部材10Aと低圧サービスバルブSbと離脱させた第1低圧用継手部材20Aとを装置本体9の外部側で第1冷媒用連結具6Aを介して接続して、第1高圧用ホース1Aと第1低圧用ホース2Aを接続し、さらに、連結配管部材55を第1接続口部96と第2接続口部97とに接続して連通状態として、配管洗浄準備状態とする。制御部が、第2・第3・第9・第10・第16・第19電磁弁V2,V3,V9,V10,V16,V19を開状態にし、第1・第4・第5・第6・第7・第8・第11・第12・第13・第14・第15・第17・第18電磁弁V1,V4,V5,V6,V7,V8,V11,V12,V13,V14,V15,V17,V18を閉状態にする。そして、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
第1再生液化冷媒が第1回収流体充填配管部71と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81と第1高圧用ホース1Aと第1冷媒用連結具6Aと第1低圧用ホース2Aと第2配管部82を流れ、さらに、合流連結部Qaから合流配管部83を流れ、連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第1回収タンクTaに戻るように循環させる。
また、図6に示すように、第1オイル供給配管部86及び第2オイル供給配管部87と回収再生配管回路部84に第1回収タンクTa内の第1冷媒(第1再生液化冷媒)を流して洗浄する場合(第1のオイル供給部洗浄工程)は、上述の配管洗浄準備状態とし、制御部が、第1・第6・第7・第9・第10・第16・第19電磁弁V1,V6,V7,V9,V10,V16,V19を開状態にし、第2・第3・第4・第5・第8・第11・第12・第13・第14・第15・第17・第18電磁弁V2,V3,V4,V5,V8,V11,V12,V13,V14,V15,V17,V18を閉状態にして、コンプレッサCを駆動させる。
第1再生液化冷媒が第1回収タンクTaから第1回収流体充填配管部71と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81(第1電磁弁V1)を流れ、合流連結部Qaから第1合流部Q1を介して第1オイル供給配管部86と連結配管部材55(連通接続手段5)と第2オイル供給配管部87を流れ、そして、第2合流部Q2から連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第1回収タンクTaに戻るように循環する。
このように、第1オイル供給配管部86を基端(第1合流部Q1)から先端(第1接続口部96)まで洗浄できると共に、第2オイル供給配管部87を先端(第2接続口部97)から基端(第2合流部Q2)まで洗浄できるため、オイルの種類に応じて第1接続口部96と第2接続口部97から供給するオイルの種類を限定する(専用とする)必要がなくなる。つまり、第1オイル缶に充填される第1オイルと、第2オイル缶に充填される第2オイルは、同じ種類であっても異なる種類であっても良い。例えば、大型車両に短時間でオイルを大量に供給したい場合は、第1接続口部96に第1オイル缶J1を接続し、第1オイル缶J1と同じ種類のオイルが充填されている第2オイル缶J2を第2接続口部97に接続して、供給しても良い。
また、図7に示すように、第1再生液化冷媒を合流配管部83に流さずに回収再生配管回路部84を洗浄可能であって(第1の回収再生配管部循環洗浄工程)、制御部が、第9・第12・第16電磁弁V9,V12,V16を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第10・第11・第13・第14・第15・第17・第18・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V10,V11,V13,V14,V15,V17,V18,V19を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。回収再生配管回路部84を重点的に効率良く洗浄できる。さらに、第1循環用配管部73を洗浄できる。
さらに、図8に示すように、第1冷媒をコンプレッサCにて熱交換器84d及び液化器84eを介して第1回収タンクTaへ圧送後に(第1の冷媒回収再生工程後に)、コンプレッサCにて熱交換器84d及び液化器84e内に残留している第1冷媒を吸い出して第1回収タンクTaに圧送すること(第1の残留冷媒回収工程)が可能であって、制御部が、第11・第17電磁弁V11,V17を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第12・第13・第14・第15・第16・第18・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V12,V13,V14,V15,V16,V18,V19を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
第9電磁弁V9と液化器84e(の液化出口側)の間の配管部内、液化器84e内、液化器84e(の液化入口側)と熱交換器84d(の熱交換出口側)の間の配管部内、熱交換器84d内、熱交換器84d(の熱交換入口側)と第16電磁弁V16の間の配管部内、に残留していた第1冷媒を、第1の冷媒回収再生工程とは逆方向に流し、均圧配管部79を利用してオイルセパレータ84aの入口側へ流し、ドライフィルタ84bを介して、コンプレッサCの吸込口側から吸い込む。そして、残留していた第1冷媒を、コンプレッサCの吐出口側から第1冷媒回収用配管部77を介して第1回収タンクTaに圧送して回収する。液化器84eの液化入口側から吸い出すと共に熱交換器84dの熱交換入口側から吸い出して残留冷媒を回収する。回収再生配管回路部84内に冷媒が多く残留することを防止でき、後作業において、第1冷媒と異なる第2冷媒を回収再生する際に、混合するのを防止できる。
図例においては、均圧配管部79をコンプレッサ吸込吐出側連通用配管部に併用し、均圧用電磁弁V11をコンプレッサ吸込吐出側連通用電磁弁に併用している。つまり、均圧配管部79は、コンプレッサ吸込吐出側連通用配管部79とも呼べる。また、均圧用電磁弁(第11電磁弁)V11は、コンプレッサ吸込吐出側連通用電磁弁V11とも呼べる。
なお、図示省略するが、ホース洗浄工程及びオイル供給部洗浄工程を同時に(同工程にて)行うことも可能であって、上記配管洗浄準備状態とした後、制御部が、第2・第6・第7・第9・第10・第16・第19電磁弁V2,V6,V7,V9,V10,V16,V19を開状態にし、第1・第3・第4・第5・第8・第11・第12・第13・第14・第15・第17・第18電磁弁V1,V3,V4,V5,V8,V11,V12,V13,V14,V15,V17,V18を閉状態にし、コンプレッサCを駆動させる。
第1再生液化冷媒が第1回収タンクTaから第1回収流体充填配管部71と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81と第1高圧用ホース1Aと第1冷媒用連結具6Aと第1低圧用ホース2Aと第2配管部82を流れ、さらに、合流連結部Qaから第1合流部Q1を介して第1オイル供給配管部86と連結配管部材55と第2オイル供給配管部87を流れ、そして、第2合流部Q2から連結用逆止弁Bbを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第1回収タンクTaに戻るように循環する。
また、図示省略するが、第1再生液化冷媒で第1高圧用ホース1A及び第1低圧用ホース2Aを洗浄せずに(第1のホース洗浄工程を行わずに)、合流配管部83の一端側から他端側まで第3電磁弁V3を介して送流させて洗浄可能であって(第1の合流用電磁弁洗浄工程は)、制御部が第1・第3・第9・第10・第16・第19電磁弁V1,V3,V9,V10,V16,V19を開状態にし、第2・第4・第5・第6・第7・第8・第11・第12・第13・第14・第15・第17・第18電磁弁V2,V4,V5,V6,V7,V8,V11,V12,V13,V14,V15,V17,V18を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
第1の合流用電磁弁洗浄工程において、第1再生液化冷媒が、第1回収流体充填配管部71から第1電磁弁V1を介して、合流連結部Qaと第3電磁弁V3を通過するように合流配管部83全体に流れ、その後、連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れて、オイルが除去され、第1回収タンクTaに戻るように循環する。この洗浄工程は、上述の第1のホース洗浄工程と第1のオイル供給部洗浄工程とを同時に洗浄する工程の前又は後に行うのが好ましい。
また、図示省略するが、上述の第1の各洗浄工程や残留冷媒回収工程において、コンプレッサCを駆動させる前に、制御部が、第11・第16電磁弁V11,V16を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第12・第13・第14・第15・第17・第18・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V12,V13,V14,V15,V17,V18,V19を閉状態にして、コンプレッサCの吐出側と吸込側を均圧配管部79を介して連通させ、コンプレッサCの吐出側の残留している冷媒を、コンプレッサCの吐出側と吸込側で生じる圧力差によって、オイルセパレータ84aに流すようにする(第1の均圧配管部洗浄工程)こともできる。
上述の第1の各洗浄工程や残留冷媒回収工程のいくつかを組み合わせて行うことにより、配管回路部80全てを、第1冷媒にて洗浄できる。
ここで、第1冷媒が充填されている車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaと、第1冷媒と異なる第2冷媒が充填されている別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´とは、継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が異なる。
また、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbと、上記別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´とは、継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が異なる。
そこで、図9に示すように、第1冷媒と異なる第2冷媒が予め充填されている別の車両空調装置S´から第2冷媒を第2回収タンクTbに回収する場合(第2の冷媒回収再生工程)は、第2ホースユニットYbを選択し、第2高圧用ホース1Bを高圧用接続部91に接続すると共に第2低圧用ホース2Bを低圧用接続部92に接続する。また、第2高圧用ホース1Bを別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に接続すると共に第2低圧用ホース2Bを別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に接続する。制御部が第1・第2・第3・第13・第16電磁弁V1,V2,V3,V13,V16を開状態にし、第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第14・第15・第17・第18・第19電磁弁V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V14,V15,V17,V18,V19を閉状態にする。そして、制御部はコンプレッサCを駆動させる。
第2の冷媒回収再生工程に於て、図9に太線で示すように、別の車両空調装置S´内のオイル混じりの第2冷媒(流体)は、第2高圧用ホース1B及び第1配管部81を介して合流配管部83に流れると共に第2低圧用ホース2B及び第2配管部82を介して合流配管部83に流れる。さらに、第2冷媒は回収再生配管回路部84を流れ、オイルが除去されると共に液化される再生処理が行われ、第2回収タンクTb内に液化冷媒(液化フロンや回収流体とも呼ばれる)として貯えられる。
また、真空引きする場合(第2の真空引き工程)は、図示省略するが、第2高圧用ホース1Bを別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に接続し、第2低圧用ホース2Bを別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に接続する。電磁弁Vの開閉は第1の真空引き工程と同じである。
また、車両空調装置用オイルを、別の車両空調装置S´に充填する場合(第2のオイル充填工程)は、図示省略するが、第2高圧用ホース1Bを別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に接続し、第2低圧用ホース2Bを別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に接続する。電磁弁Vの開閉は第1のオイル充填工程の場合と同じである。
また、図10に示すように、第2回収タンクTb内の第2冷媒(第2再生液化冷媒)を別の車両空調装置S´に充填可能であって(第2の再生液化冷媒充填工程は)、第2高圧用ホース1Bを高圧サービスバルブSa´に接続し、第2低圧用ホース2Bを低圧サービスバルブSb´に接続する。制御部が第14・第19電磁弁V14,V19を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第13・第15・第16・第17・第18電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V13,V15,V16,V17,V18を閉状態にする。
第2の再生液化冷媒充填工程は、第2再生液化冷媒が第2回収流体充填配管部72と、共用配管部70と、共用配管部70と第1配管部81の接続部から第2高圧用ホース1Bを流れて別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´側から充填される。
さらに、図11に示すように、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´から離脱させた第2高圧用継手部材10Bと、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´から離脱させた第2低圧用継手部材20Bと、を接続するための第2冷媒用連結具6B(連結具6)を備えている。
第2冷媒用連結具6Bは、一端部が第2高圧用継手部材10Bに着脱自在に設けられ、他端部が第2低圧用継手部材20Bに着脱自在に設けられ、第2高圧用継手部材10Bと第2低圧用継手部材20Bを連通させる流路を内部に有している。
第2高圧・低圧用継手部材10B・20Bは、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雌側継手であって、具体的には、雌カプラである。
第2冷媒用連結具6Bの一端部及び他端部は、ワンタッチ継手や迅速継手とも呼ばれる差込接続型雌雄継手ユニットの雄側継手であって、具体的には、雄カプラである。
第2冷媒用連結具6Bの一端部は、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。
第2冷媒用連結具6Bの他端部は、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´と継手規格が同じものである。
そして、第2再生液化冷媒を、第2高圧用ホース1Bと第2低圧用ホース2Bと回収再生配管回路部84に送流させて配管洗浄する場合(第2のホース洗浄工程)は、第2高圧用ホース1Bと第2低圧用ホース2Bを第2冷媒用連結具6B(連結具6)にて接続し、連結配管部材55を第1接続口部96と第2接続口部97とに接続して連通状態として、配管洗浄準備状態とする。制御部が、第2・第3・第13・第14・第16・第19電磁弁V2,V3,V13,V14,V16,V19を開状態にし、第1・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第15・第17・第18電磁弁V1,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V15,V17,V18を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
第2再生液化冷媒が第2回収流体充填配管部72と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81と第2高圧用ホース1Bと第2冷媒用連結具6Bと第2低圧用ホース2Bと第2配管部82を流れ、さらに、合流連結部Qaから合流配管部83を流れ、連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第2回収タンクTbに戻るように循環させる。
また、図12に示すように、第1オイル供給配管部86及び第2オイル供給配管部87と回収再生配管回路部84に第2再生液化冷媒を流して洗浄する場合(第2のオイル供給部洗浄工程)は、上述の配管洗浄準備状態とし、制御部が、第1・第6・第7・第13・第14・第16・第19電磁弁V1,V6,V7,V13,V14,V16,V19を開状態にし、第2・第3・第4・第5・第8・第9・第10・第11・第12・第15・第17・第18電磁弁V2,V3,V4,V5,V8,V9,V10,V11,V12,V15,V17,V18を閉状態にして、コンプレッサCを駆動させる。
第2再生液化冷媒が第2回収タンクTbから第2回収流体充填配管部72と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81(第1電磁弁V1)を流れ、合流連結部Qaから第1合流部Q1を介して第1オイル供給配管部86と連結配管部材55(連通接続手段5)と第2オイル供給配管部87を流れ、そして、第2合流部Q2から連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第2回収タンクTbに戻るように循環する。
また、図13に示すように、第2再生液化冷媒を合流配管部83に流さずに回収再生配管回路部84を洗浄可能であって(第2の回収再生配管部循環洗浄工程は)、制御部が第13・第15・第16電磁弁V13,V15,V16を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第14・第17・第18・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V14,V17,V18,V19を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
さらに、図14に示すように、第2冷媒をコンプレッサCにて熱交換器84d及び液化器84eを介して第2回収タンクTbへ圧送後に(第2の冷媒回収再生工程後に)、熱交換器84d及び液化器84e内に残留している第2冷媒をコンプレッサCにて吸い出して第2回収タンクTbに圧送することが可能であって(第2の残留冷媒回収工程は)、制御部が、第11・第18電磁弁V11,V18を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第12・第13・第14・第15・第16・第17・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V12,V13,V14,V15,V16,V17,V19を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。
第13電磁弁V13と液化器84e(の液化出口側)の間の配管部内、液化器84e内、液化器84e(の液化入口側)と熱交換器84d(の熱交換出口側)の間の配管部内、熱交換器84d内、熱交換器84d(の熱交換入口側)と第16電磁弁V16の間の配管部内、に残留していた第2冷媒を、第2の冷媒回収再生工程とは逆方向に流し、均圧配管部79を利用してオイルセパレータ84aの入口側へ流し、ドライフィルタ84bを介して、コンプレッサCの吸込口側から吸い込む。そして、残留していた第2冷媒を、コンプレッサCの吐出口側から第2冷媒回収用配管部78を介して第2回収タンクTbに圧送して回収する。液化器84eの液化入口側から吸い出すと共に熱交換器84dの熱交換入口側から吸い出して残留冷媒を回収する。回収再生配管回路部84内に第2冷媒が多く残留することを防止でき、後作業において、第2冷媒と異なる第1冷媒を回収再生する際に、混合するのを防止できる。
なお、図示省略するが、第2のホース洗浄工程及び第2のオイル供給部洗浄工程を同時に(同工程にて)行うことも可能であって、上記配管洗浄準備状態とした後、制御部が、第2・第6・第7・第13・第14・第16・第19電磁弁V2,V6,V7,V13,V14,V16,V19を開状態にし、第1・第3・第4・第5・第8・第9・第10・第11・第12・第15・第17・第18電磁弁V1,V3,V4,V5,V8,V9,V10,V11,V12,V15,V17,V18を閉状態にし、コンプレッサCを駆動させる。
第2再生液化冷媒が第2回収タンクTbから第2回収流体充填配管部72と共用配管部70を流れ、共用配管部70と第1配管部81との接続部から第1配管部81と第2高圧用ホース1Bと連結具6と第2低圧用ホース2Bと第2配管部82を流れ、さらに、合流連結部Qaから第1合流部Q1を介して第1オイル供給配管部86と連結配管部材55と第2オイル供給配管部87を流れ、そして、第2合流部Q2から連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れてオイルが除去され第2回収タンクTbに戻るように循環する。
また、図示省略するが、第2高圧用ホース1B及び第2低圧用ホース2Bを第2再生液化冷媒で洗浄せずに(第2のホース洗浄工程を行わずに)、合流配管部83の一端側から他端側まで第3電磁弁V3を介して送流させて洗浄可能であって(第2の合流用電磁弁洗浄工程は)、制御部が第1・第3・第13・第14・第16・第19電磁弁V1,V3,V13,V14,V16,V19を開状態にし、第2・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第11・第12・第15・第17・第18電磁弁V2,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V11,V12,V15,V17,V18を閉状態にする。さらに、制御部がコンプレッサCを駆動させる。この洗浄工程は、上述の第2のホース洗浄工程と第2のオイル供給部洗浄工程とを同時に洗浄する工程の前又は後に行うのが好ましい。
第2の合流用電磁弁洗浄工程において、第2再生液化冷媒が、第2回収流体充填配管部72から共用配管部70と第1電磁弁V1を介して、合流連結部Qaと第3電磁弁V3を通過するように合流配管部83全体に流れ、その後、連結用逆止弁Baを介して回収再生配管回路部84を流れて、オイルが除去され、第2回収タンクTbに戻るように循環する。
また、図示省略するが、上述の第2の各洗浄工程や残留冷媒回収工程において、コンプレッサCを駆動させる前に、制御部が第11・第16電磁弁V11,V16を開状態にし、第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9・第10・第12・第13・第14・第15・第17・第18・第19電磁弁V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9,V10,V12,V13,V14,V15,V17,V18,V19を閉状態にして、て、コンプレッサCの吐出側と吸込側を均圧配管部79を介して連通させ、コンプレッサCの吐出側の残留している冷媒を、コンプレッサCの吐出側と吸込側で生じる圧力差によって、オイルセパレータ84aに流すようにする(第2の均圧配管部洗浄工程)こともできる。
このように、上述の第2の各洗浄工程と残留冷媒回収工程のいくつかを組み合わせて行うことにより、配管回路部80全てを、第2冷媒にて洗浄できる。
図15に、連通接続手段5の他例を示す。
連通接続手段5を、第1オイル供給配管部86の中間部と第2オイル供給配管部87の中間部とをバイパス用電磁弁Vaを介して接続するバイパス配管部50で構成している。
第1オイル供給配管部86において第1接続口部96の基端側近傍に第1逆止弁B6を設け、第2オイル供給配管部87において第2接続口部97の基端側近傍に第2逆止弁B7を設けている。第1逆止弁B6と第6電磁弁V6の間に(第1逆止弁B6の基端側近傍に)バイパス配管部50の一端側を接続し、第2逆止弁B7と第7電磁弁V7の間に(第2逆止弁B7の基端側近傍に)バイパス配管部50の他端側を接続している。そして、第1接続口部96を第1オイル缶J1(第1オイル)専用とし、第2接続口部97を第1オイルと異なる種類の第2オイルが充填されている第2オイル缶J2(第1オイルと異なる種類の第2オイル)専用とする。
第1オイル供給配管部86と第2オイル供給配管部87の洗浄を行う際に、バイパス配管部50を開状態にすることで、バイパス配管部50に回収流体(第1再生液化冷媒又は第2再生液化冷媒)を送流させて配管洗浄を可能としたものである。
次に、図16に示す他の実施形態では、車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaに先端側が着脱自在な第1高圧用継手部材10Aと、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbに先端側が着脱自在な第1低圧用継手部材20Aと、を備えている。
そして、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に着脱自在な第2高圧用継手部材10Bを先端に有すると共に基端が装置本体9側の配管回路部80に接続された高圧用ホース1と、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に着脱自在な第2低圧用継手部材20Bを有すると共に基端が装置本体9側の配管回路部80に接続された低圧用ホース2と、を備えている。
そして、高圧用ホース1の第2高圧用継手部材10Bに第1高圧用継手部材10Aの基端側を高圧用アダプタ部材7を介して着脱自在に取着し、低圧用ホース2の第2低圧用継手部材20Bに第1低圧用継手部材20Aの基端側を低圧用アダプタ部材8を介して着脱自在に取着した構成である。
高圧用アダプタ部材7は、第2高圧用継手部材10Bと第1高圧用継手部材10Aと連通させる流路を内部に有している。
高圧用アダプタ部材7の基端部は、第2高圧用継手部材10Bに着脱自在に設けられ、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。具体的には雄カプラである。
高圧用アダプタ部材7の先端部は、第1高圧用継手部材10Aの基端側に、着脱自在に取着、或いは、固着する。つまり、第1高圧用継手部材10Aと高圧用アダプタ部材7とを一体に設けるも別体に設けるも自由である。
低圧用アダプタ部材8は、第2低圧用継手部材20Bと第1低圧用継手部材20Aと連通させる流路を内部に有している。
低圧用アダプタ部材8の基端部は、第2低圧用継手部材20Bに着脱自在に設けられ、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´と継手規格(抜き差し部の呼び径寸法や着脱構造)が同じものである。具体的には雄カプラである。
低圧用アダプタ部材8の先端部は、第1低圧用継手部材20Aの基端側に、着脱自在に取着、或いは、固着する。つまり、第1低圧用継手部材20Aと低圧用アダプタ部材8とを一体に設けるも別体に設けるも自由である。
第1冷媒が充填された車両空調装置Sに対して作業を行う場合は、図16(b)に示すように、第2高圧用継手部材10Bに高圧用アダプタ部材7を介して第1高圧用継手部材10Aを接続し、第2低圧用継手部材20Bに低圧用アダプタ部材8を介して第1低圧用継手部材20Aを接続した第1冷媒作業準備状態とした後に、上述の実施形態と同様に、第1冷媒回収工程、オイル充填工程、第1の再生液化冷媒充填工程、各洗浄工程等を行う。
そして、第2冷媒が充填された別の車両空調装置S´に対して作業を行う場合は、図16(a)に示すように、第2高圧用継手部材10Bから高圧用アダプタ部材7及び第1高圧用継手部材10Aを離脱させ、第2低圧用継手部材20Bから低圧用アダプタ部材8及び第1低圧用継手部材20Aを離脱させて第2冷媒作業準備状態とした後に、上述の実施形態と同様に、第2冷媒回収工程、オイル充填工程、第2の再生液化冷媒充填工程、各洗浄工程等を行う。他の構成及び作用効果は、図1乃至図15を用いて説明した実施形態と同様である。
なお、第1高圧用継手部材10Aと高圧用アダプタ部材7とを一体に設けるも別体にするも自由である。また、第1低圧用継手部材20Aと低圧用アダプタ部材8とを一体に設けるも別体にするも自由である。
なお、本発明は、設計変更可能であって、回収タンクを3つ以上設けても良い。例えば、第3回収タンクを設けると共に、第3回収流体充填配管部、第3循環用配管部、第3タンク供給配管部、第3残留冷媒回収用配管部、第3回収再生用電磁弁、第3液化冷媒用電磁弁、第3循環用電磁弁、第3残留回収用電磁弁、を設けるも良い。また、冷媒缶Kと異なる種類の冷媒が充填された第2の冷媒缶や第3の冷媒缶に対応するように構成しても良い。例えば、第2・第3の冷媒缶用接続口部、第2・第3の冷媒補充配管部、第2・第3の冷媒補充用電磁弁を設けても良い。第1ホースユニットYaと第2ホースユニットYbを装置本体9に固着して設けても良い。図6と図7と図8と図12と図13と図14の工程及び図示省略の第1・第2の均圧配管部洗浄工程に於て高圧用ホース1と低圧用ホース2を連結具6にて接続していなくても良い。また、図5と図7と図8と図13と図14の工程と図示省略の第1・第2の均圧配管部洗浄工程に於て連結配管部材55を接続していなくても良い。また、第2の洗浄工程(第2のホース洗浄工程や第2のオイル供給部洗浄工程に使用する連結具6及び連結配管部材55は、第1の洗浄工程(第1のホース洗浄工程や第1のオイル供給部洗浄工程)に使用する連結具6及び連結配管部材55と、同じものであるが、第1の洗浄工程用(第1冷媒用)と、第2の洗浄工程用(第2冷媒用)と、に区別して設けても良い。また、第17電磁弁V17及び第18電磁弁V18は、各回収タンクTa,Tbからの圧力(内圧)に対向できるもの(逆圧に強いもの)が望ましい。また、第17電磁弁V17と第1回収タンクTaの間や、第18電磁弁V18と第2回収タンクTbの間に、逆流防止用電磁弁を介装してもよい。回収再生配管回路部84は、回収冷媒を再生処理可能であれば、図示した以外の回路でも良い。第1・第2のオイル充填工程において車両空調装置Sの配管内を配管回路部80よりも低圧にすることによって、合流配管部83から液化冷媒やオイルが回収再生配管回路部84へ流れることはないが、第1・第2のオイル充填工程において液化冷媒やオイルが回収再生配管回路部84へ流れるのを阻止するように閉状態となる逆流防止用電磁弁を合流配管部83と回収再生配管回路部84の間に設けても良い。図2〜図15に於て、第19電磁弁V19を省略するも自由である。
以上のように、本発明の流体回収再生充填装置は、車両空調装置Sから回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンクTaと、車両空調装置Sとは異なる別の車両空調装置S´から回収した第2冷媒を貯えるための第2回収タンクTbと、を備えたので、異なる種類の冷媒が混ざるのを防止し、適切な冷媒性能を維持(保持)できる。1台で、複数種類の冷媒回収作業に対応できる。冷媒の種類に応じて流体回収再生充填装置を、複数台、所有する必要がなく、保守管理の手間やコストを削減できる。
また、第1冷媒をコンプレッサCにて液化器84eを介して第1回収タンクTaへ圧送後に、コンプレッサCにて液化器84e内に残留している第1冷媒を吸い出して第1回収タンクTaに圧送するように構成し、第2冷媒をコンプレッサCにて液化器84eを介して第2回収タンクTbへ圧送後に、コンプレッサCにて液化器84e内に残留している第2冷媒を吸い出して第2回収タンクTbに圧送するように構成したので、装置本体9側の配管回路部80内、特に、回収再生配管回路部84内で、異なる種類の冷媒が混ざるのを防止できる。冷媒を回収再生する際に冷媒を送るためのコンプレッサCを、残留冷媒の回収のために利用でき、部品点数が少なくなって、製造を容易に行うことができると共に装置本体9を小型・軽量化できる。
また、車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaに着脱自在な第1高圧用継手部材10Aを有する第1高圧用ホース1Aと、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbに着脱自在な第1低圧用継手部材20Aを有する第1低圧用ホース2Aと、を備えた第1ホースユニットYaと、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に着脱自在な第2高圧用継手部材10Bを有する第2高圧用ホース1Bと、別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に着脱自在な第2低圧用継手部材20Bを有する第2低圧用ホース2Bと、を備えた第2ホースユニットYbと、を具備するので、種類の異なる冷媒がホース内で混ざるのを防止でき、適切な冷媒性能を得ることができる。
また、第1回収タンクTaと第2回収タンクTbを備えた装置本体9を具備し、装置本体9に、第1ホースユニットYa又は第2ホースユニットYbを選択して接続するように構成したので、装置本体9側の配管回路部80の部品点数(電磁弁や分岐配管部等)を少なくでき、製造を容易かつ迅速にできる。
また、車両空調装置Sの高圧サービスバルブSaに着脱自在な第1高圧用継手部材10Aと、車両空調装置Sの低圧サービスバルブSbに着脱自在な第1低圧用継手部材20Aと、を備え、別の車両空調装置S´の高圧サービスバルブSa´に着脱自在な第2高圧用継手部材10Bを先端に有すると共に基端が装置本体9側に接続された高圧用ホース1と、上記別の車両空調装置S´の低圧サービスバルブSb´に着脱自在な第2低圧用継手部材20Bを有すると共に基端が装置本体9側に接続された低圧用ホース2と、を備え、高圧用ホース1の第2高圧用継手部材10Bに第1高圧用継手部材10Aを着脱自在に取着し、低圧用ホース2の第2低圧用継手部材20Bに第1低圧用継手部材20Aを着脱自在に取着したので、簡素な構成としながらも、第1冷媒が充填されている車両空調装置Sと第2冷媒が充填されている別の車両空調装置S´の両方に対応できる。第1冷媒用の作業準備と、第2冷媒用の作業準備と、に容易かつ迅速に切り換えることができる。ホース部分を共用でき部品点数が少なくなって、容易に(安価に)製造することができる。
1 高圧用ホース
1A 第1高圧用ホース
1B 第2高圧用ホース
2 低圧用ホース
2A 第1低圧用ホース
2B 第2低圧用ホース
9 装置本体
10A 第1高圧用継手部材
10B 第2高圧用継手部材
20A 第1低圧用継手部材
20B 第2低圧用継手部材
84a オイルセパレータ
84d 熱交換器
84e 液化器
C コンプレッサ
S 車両空調装置
S´ 別の車両空調装置
Sa 高圧サービスバルブ
Sa´ 高圧サービスバルブ
Sb 低圧サービスバルブ
Sb´ 低圧サービスバルブ
Ta 第1回収タンク
Tb 第2回収タンク
Ya 第1ホースユニット
Yb 第2ホースユニット

Claims (3)

  1. 車両空調装置(S)から回収した第1冷媒を貯えるための第1回収タンク(Ta)と、上記車両空調装置(S)とは異なる別の車両空調装置(S´)から回収した第2冷媒を貯えるための第2回収タンク(Tb)と、を備えた装置本体(9)を具備し、
    上記装置本体(9)は、オイルセパレータ(84a)の出口側に吸込側が接続されるコンプレッサ(C)と、該コンプレッサ(C)に接続されると共に上記オイルセパレータ(84a)内に配設される熱交換器(84d)と、上記熱交換器(84d)の熱交換出口側に液化入口側が接続されると共に上記オイルセパレータ(84a)外に配設される液化器(84e)と、を備え、
    上記車両空調装置(S)内の上記第1冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して上記第1回収タンク(Ta)へ圧送する冷媒回収再生後に、上記第1回収タンク(Ta)内の上記第1冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して再び上記第1回収タンク(Ta)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサ(C)にて上記液化器(84e)内及び上記熱交換器(84d)内に残留している上記第1冷媒を吸い出して、吸い出した上記第1冷媒を上記オイルセパレータ(84a)を介して上記第1回収タンク(Ta)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、
    上記別の車両空調装置(S´)の上記第2冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して上記第2回収タンク(Tb)へ圧送する冷媒回収再生後に、上記第2回収タンク(Tb)に回収した上記第2冷媒を上記コンプレッサ(C)にて上記オイルセパレータ(84a)と上記熱交換器(84d)と上記液化器(84e)とを介して再び上記第2回収タンク(Tb)に圧送して配管洗浄を行うように構成し、さらに、上記コンプレッサ(C)にて上記熱交換器(84d)内及び上記液化器(84e)内に残留している上記第2冷媒を吸い出して、吸い出した上記第2冷媒を上記オイルセパレータ(84a)を介して上記第2回収タンク(Tb)に圧送して配管洗浄を行うように構成したことを特徴とする流体回収再生充填装置。
  2. 上記車両空調装置(S)の高圧サービスバルブ(Sa)に着脱自在な第1高圧用継手部材(10A)を有する第1高圧用ホース(1A)と、上記車両空調装置(S)の低圧サービスバルブ(Sb)に着脱自在な第1低圧用継手部材(20A)を有する第1低圧用ホース(2A)と、を備えた第1ホースユニット(Ya)と、
    上記別の車両空調装置(S´)の高圧サービスバルブ(Sa´)に着脱自在な第2高圧用継手部材(10B)を有する第2高圧用ホース(1B)と、上記別の車両空調装置(S´)の低圧サービスバルブ(Sb´)に着脱自在な第2低圧用継手部材(20B)を有する第2低圧用ホース(2B)と、を備えた第2ホースユニット(Yb)と、
    を具備し、
    上記装置本体(9)に、上記第1ホースユニット(Ya)又は上記第2ホースユニット(Yb)を選択して接続するように構成した請求項1記載の流体回収再生充填装置。
  3. 上記車両空調装置(S)の高圧サービスバルブ(Sa)に着脱自在な第1高圧用継手部材(10A)と、上記車両空調装置(S)の低圧サービスバルブ(Sb)に着脱自在な第1低圧用継手部材(20A)と、を備え、
    上記別の車両空調装置(S´)の高圧サービスバルブ(Sa´)に着脱自在な第2高圧用継手部材(10B)を先端に有すると共に基端が上記装置本体(9)側に接続された高圧用ホース(1)と、上記別の車両空調装置(S´)の低圧サービスバルブ(Sb´)に着脱自在な第2低圧用継手部材(20B)を有すると共に基端が上記装置本体(9)側に接続された低圧用ホース(2)と、を備え、
    上記高圧用ホース(1)の第2高圧用継手部材(10B)に上記第1高圧用継手部材(10A)を着脱自在に取着し、上記低圧用ホース(2)の第2低圧用継手部材(20B)に上記第1低圧用継手部材(20A)を着脱自在に取着した請求項1記載の流体回収再生充填装置。
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