以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像通信装置101の概略構成図である。
実施形態に係る画像通信装置101は、IP網などの高速デジタル回線網に接続し、音声による通話とITU−T勧告 T.30のFAXのT.30FAXのみなし音声通信、及びITU−T勧告 T.38のFAX通信が可能な画像通信装置101である。
CPU102は、ROM108に格納された制御プログラムに従って、この画像通信装置101の各部の動作を制御する。操作部103はタッチパネル機能を備えた表示部とハードキー等のキー操作部を有し、その表示画面には、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインターフェース情報が表示される。この操作部103は図示は省略するが、ユーザがコピー、FAX、プリンタ操作を行うための各種キーや、表示画面上のアイコン、メニュー等を操作するポインティングデバイス等を有している。スキャナ部104は原稿の読み取りを行う。印刷部105は、RAM109やHDD(ハードディスクドライブ)110に保存した印刷データに基づいて印刷を行う。ROM108は、各種制御プログラムやデータ等を保持する。RAM109はCPU101のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域などを有する。HDD110は、各種制御プログラムや印刷データを保存するのに使用される。T.30/T.38プロトコル作成/解析部111は、ITU−U勧告T.30/T.38プロトコルによるファクシミリ伝送情報を生成し、また受信したプロトコルからファクシミリ伝送情報を取り出す機能を有する。IPパケット作成/解析部106は、ITU−U勧告T.30/T.38プロトコルをIPパケットにマッピングし、また受信したIPパケットからITU−U勧告T.30/T.38プロトコルを取り出す機能を有する。画像変換部107は、FAX通信する画像の圧縮/伸張や変倍、線密度変換を行う。ネットワークインターフェース部112は、NIC(Network Interface Controller)と呼ばれるネットワーク部I/F部であり、これを通してIP網に接続される。音声信号処理部113は、T.30FAXのみなし音声通信や、通話用の音声信号を処理する。電話機114は、音声信号処理部113のSLIC208(図2)に接続されている。桁間タイマ115はプログラマブルタイマで、後述するように、ユーザが電話番号の各桁を入力するときのタイムアウトを検出するのに用いられる。このタイマ115の設定時間はCPU102により設定され、タイマ115による計時の開始及び終了などもCPU102が制御することができる。
ここで簡単に、通話処理、T.30FAXのみなし音声での通信に関して説明する。
通話及び、T.30FAXのみなし音声通信で用いられる信号は、G.711(PCM)と呼ばれる符号化方式で符号化された音声データをパケット化したものである。このパケット化された音声データは、IP網からネットワークI/F部112で受信され、IPパケット作成/解析部106で解析されて、純粋な音声符号データが抽出され、これが音声信号処理部113に渡される。更に、IPパケット作成/解析部106は、マルチセッションに対応すべく、2つのセッション分の音声データを振り分ける機能を持つ。即ち、IPパケット作成/解析部106からは、2つのセッション分の音声データが分離されて音声信号処理部113に渡される。また音声信号処理部113からの音声データは、IPパケット作成/解析部106でセッション毎にパケット化され、ネットワークI/F部112を介してIP網に送出される。
図2は、実施形態に係る音声信号処理部113の構成を示すブロック図である。
この音声信号処理部113は、通話処理部201とT.30FAXのみなし音声通信部202及びセレクタ203を備える。セレクタ203は、IP網への入出力信号であるデジタル音声信号を、通話処理部201とつなげるか、T.30FAXのみなし音声通信部202につなげるかを切り替える。このセレクタ203の切り替えはCPU102からの制御信号204により制御される。通話処理部201は、SLIC(Subscriber Line Interface Circuit:加入者線接続回路)を有する。このSLICは、電話機114からのダイヤル信号などの識別や、電話機114の鳴動制御、電話機114でのフック検知、音声信号のデジタル−アナログ変換、アナログ−デジタル変換(いわゆる音声コーデック)などを行う。通話処理部201は、セレクタ203を介してネットワークI/F部112と接続され、IP網からのデジタル音声信号を受信し、受信したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、接続された電話機114に出力する。更に、電話機114からのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、ネットワークI/F部112を通してIP網へ出力する。この処理によりIP網を通じた音声通話が可能になる。
更に、通話処理部201は前述したように、電話機114での発呼時に電話機114のフック状態を検知する。そしてオフフックを検知した後、ダイヤル信号を識別し電話番号を確定させる機能や、IP網からの着信時に電話機114を鳴動させるために、電話機114に擬似的な着信信号を出力する電話鳴動制御機能を有している。また、必要に応じて、電話機114に呼出音(呼出中信号)や話中であることを示すビジートーンなどを出力する機能も有している。尚、この通話処理部201により検知された電話機114のフック状態やダイヤル信号などはCPU102に通知され、またCPU102はこの通話処理部201を制御して電話機114の鳴動制御等を実行できる。
更に、音声信号処理部113は、T.30FAXのみなし音声通信部202も有している。このT.30FAXのみなし音声通信部202はモデムデバイスを有している。T.30FAXのみなし音声通信部202は、セレクタ203、及びT.30/T.38プロトコル作成/解析部111を通じてネットワークI/F部112と接続されている。そして、IP網からのT.30FAXのみなし音声信号(デジタル音声信号)を入力し、復調処理を行って、T.30プロトコルの手順データや画像データを受信する。更に、T.30FAXのみなし音声通信部202は、T.30プロトコルの手順データや、画像信号を送信するために、手順データや画像データを入力して所定の変調処理を行い、その変調したデータを出力する。この出力信号はセレクタ203、T.30/T.38プロトコル作成/解析部111を通じてネットワークI/F部112に出力され、画像データの送信が行われる。
上述のモデムデバイスは、一般的には回線(網)との間でアナログ信号を入出力するものであるが、最近はデジタル網に直接接続できるデジタルモデムが出現してきている。上記の説明では、デジタルモデムを用いた構成になっている。アナログモデムを使用した場合には、セレクタ203とT.30FAXのみなし音声通信部202の間に、通話処理部201に内蔵したのと同様の音声コーデックを入れることで実現できる。
次に、この画像通信装置に接続された電話機114による手動発呼から通話に至るまでの処理を説明する。
電話機114は、音声信号処理部113の通話処理部201のアナログポートに接続される。ここで、電話機114で受話器を取る(オフフックする)と通話処理部201でオフフックが検出される。通話処理部201がオフフックを検出すると、電話機114に対して電話番号の入力が可能になった旨を伝えるダイヤルトーンを発生する。ここで、ユーザが電話機114のテンキーなどのダイヤルボタンで順次電話番号を入力する。最初の電話番号を検出した時点で、通話処理部201が電話機114に出していたダイヤルトーンを止め、順次入力される電話番号を検出し、検出した電話番号はRAM109などの記憶部に記憶される。ここで、桁間タイマ115で規定した時間の間、電話番号が入力されない場合は、それまでに入力された電話番号でIP網を通じてサーバに対して接続信号(SIPのINVITE信号)を出す。
これを受けたサーバは、接続先(通話相手先)に対して接続要求を出し、接続先からの呼出中信号信号(SIPの180 Ringing信号)があればこれをこの画像通信装置101に通知する。これを受けた画像通信装置101は、通話処理部201を通じて電話機114にアナログの呼出中信号を出力する。
更に、サーバから接続OKの信号(SIPの200 OK信号)を受け取ると、通話処理部201で電話機114に出力していた呼出中信号を止め、通話処理部201をネットワークI/F部112を通じてIP網に接続する。IP網上の信号は、G.711やG.729と呼ばれるフォーマットのデジタル信号であるが、この信号は、通話処理部201内蔵のコーデックを使用して、アナログ音声信号に変換される。このようにして、IP網を通じた通話が可能になる。
以上の説明とこれからの説明は、電話機114による手動発呼について説明するが、この実施形態は電話機、及び画像通信装置101でのオンフックボタン押下での手動発呼にも適用可能である。その適用方法に関しては最後に述べる。
本実施形態では、桁間タイマ115がタイムアップしたときに、まだ電話番号の入力が完了していなかった場合に関するもので、この場合でも自動的に相手先に接続できるようにしたものである。
次に本実施形態を説明する。
図3及び図4は、本実施形態に係る画像通信装置の処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するためのプログラムはROM108に記憶されており、CPU102がこのプログラムを読み出して実行することにより、このフローチャートで示す処理が実現される。
まずS300でCPU120は、電話機114のオフフック(受話器が上げられた状態)、即ち、手動発呼指示があったかどうかを判定する。これは接続された電話機114のオフフックを音声信号処理部113の通話処理部201で検出したかどうかで判定できる。ここで手動発呼の指示があったと判定するとS301に進み、CPU102は、通話処理部201のトーン信号送出機能により、通話処理部201に接続された電話機114にダイヤルトーンを送出する。
次にS302に進みCPU102は、電話機114のフック状態を音声信号処理部113の通話処理部201で検出し、オフフックが検出された場合はS344に進んで電話機114へ出力していたダイヤルトーンを停止して、この処理を終了する。一方、S302で電話機114のオフフックを検出しなかった場合はS303に進む。S303でCPU102は、電話番号の1桁目が入力されたかどうかを判定する。これは電話機114のテンキーボタンなどによるダイヤル入力があったかどうかで判定する。ここで電話番号の入力がなかった場合はS301に進み、電話機114にダイヤルトーンを出し続ける。
S303で、1桁目の電話番号が入力されたと判定するとS304に進み、CPU102は、通話処理部201に対して電話機114へ出していたダイヤルトーンを停止するように指示する。そしてS305に進みCPU102は、S303で入力された電話番号をRAM109などに記憶(蓄積)する。そしてS306に進みCPU102は、続いて入力される各桁の電話番号の入力時間間隔を規定する設定時間(所定時間)を桁間タイマ115にセットし、桁間タイマ115による計時を開始させる。尚、この所定時間は、数秒程度(2〜8秒程度)が望ましい。
次にS307に進みCPU102は、音声信号処理部113の通話処理部201を介して電話機114のフック状態を検出し、オフフックが検出された場合は、この処理を終了する。一方S307で電話機114のオフフックを検出しなかった場合はS308に進む。S308でCPU102は、更に1桁の電話番号が入力されたかどうかをS303と同様に検出し、1桁の電話番号が入力されたときはS309に進み、その電話番号をRAM109などに記憶する。そしてS310に進みCPU102は、桁間タイマ115による計時をリスタートさせて、再度S307に進む。
S308でCPU102が、電話番号が入力されないと判定した場合はS311に進み、CPU120は、FAX通信が指示されたかどうかを判定する。この判定は、画像通信装置101の操作部103で、不図示の送信スタートボタンや、受信スタートボタンが押されたかどうかで判定できる。ここでFAX通信が指示されたと判定したときはS320に進み、CPU102は、接続先のサーバに接続要求(SIPのINVITE信号送出)を送信する。そしてS321に進み、CPU102は、サーバからの応答信号がエラー信号かどうかを判定し、エラー信号を受信した場合は図4のS333に進み、呼を切断(SIPのBYE信号をサーバへ送出)して、この処理を終了する。
またS321でサーバからエラー信号以外の肯定応答を受けた場合、CPU102は図4のS341に処理を進める。S341でCPU102は、T.30/T.38プロトコル作成解析部111を介して音声信号処理部113のセレクタ203を制御して、IP網をT.30FAXのみなし音声通信部202へ接続する。そしてS342に進みCPU102は、T.30FAXのみなし音声でのFAX通信を行う。そしてS343でCPU102は、FAX通信が終了したかどうかを判定し、通信が終了していない場合はS342でFAX通信を継続し、FAX通信が終了するとS333に進み、呼切断するためにSIPのBYE信号をIP網へ送出して、この処理を終了する。
尚、S342でのFAX通信は、T.30FAXのみなし音声でのFAX通信としているが、本発明はこれに限定されない。前述したように、IP網でのFAX通信には、T.30FAXのみなし音声でのFAX通信と、T.38でのデジタルFAX通信があるが、S342でのFAX通信では、T.38FAX通信への切り替えも可能である。この場合はIP網に対してT.38の通信を行うための再発呼制御、即ち、SIPでのreINVITE信号を用いて、T.38FAX通信のネゴシエーションが必要になる。ここでは、これ以上の説明は割愛する。
このように本実施形態では、1桁ずつ入力された電話番号を蓄積しているときに、FAX通信が指示された場合は、そこまでに蓄積した電話番号で発呼し、接続後にFAX通信(手動送信、手動受信)が行える。
また図3のS311でCPU120が、FAX通信が指示されていないと判定したときはS312に進みCPU102は、桁間タイマ115がタイムアウトしたかどうかを判定し、タイムアウトしていない場合はS307に進む。こうしてS307〜S312で、桁間タイムアウトが発生しない限り、入力された各桁の電話番号がRAM109などに蓄積される。
そしてS312で桁間タイムアウトが発生したと判定するとCPU102は、電話番号の全桁の入力が完了したとみなしてS313に進む。S313でCPU102は、次の電話番号の蓄積に備えて桁間タイマ115をリスタートさせてS314に進む。S314でCPU102は、蓄積した電話番号で接続先のサーバへ接続要求を送信する。これは、SIPでのINVITE信号のサーバへの送出に該当する。そしてS315に進みCPU102は、サーバからのエラー応答信号を受信したかどうかを判定し、エラー信号以外の正常信号を受信した場合は、サーバとの接続が可能になるため図4のS322に進む。一方、S315でサーバからエラー応答信号を受信した場合はS316に進みCPU102は、そのエラー内容を解析し、そのエラーが、SIPの404 not foundであったかどうかを判定する。404 not found以外のエラーを受信した場合は図4のS334に移行する。SIPの404 not foundは、リクエストされたURLに対応するものが発見できない場合に返されるエラーメッセージである。
またS316で、CPU102は、404 not foundを受信したと判定したときはS317に進みCPU102は、先の発呼が再発呼だったかどうかを判定する。これは、上述のS314での発呼が1回目の通常発呼であったか、本実施形態に係る、番号継ぎ足しの再発呼だったのかを判定する。ここで、再発呼と判定した場合はS319に進みCPU102は、再発呼の回数が規定値を超えたかどうかを判定し、規定値を超えていた場合は図4のS338に進んでエラー終了を実行する。例えば、再発呼の規定値を3回にしておけば、継ぎ足し発呼の回数を3回までに限定できる。このように本実施形態では、番号継ぎ足しの再発呼が無制限に行われるのを抑制するため、その回数を限定できるようにしている。
S317でCPU102が再発呼ではないと判定した場合、或いはS319でCPU102が、再発呼の回数が規定値を超えていないと判定した場合はS318に進み、CPU102は、一旦、呼を切断してS307に戻る。
またS315でサーバからの応答信号がエラー信号以外であると判定したときはS322(図4)に進みCPU102は、電話機114のフック状態を音声信号処理部113の通話処理部201を介して検出する。そして、オフフックが検出された場合はS333に進み、CPU102は、呼を切断して、この処理を終了する。
一方、S322でCPU102が電話機114のオフフックを検出しなかった場合はS323に進み、CPU102は、サーバからSIP信号の180 Ringingを受信したかどうかを判定する。ここで、180 Ringingを受信していない場合はS322へ戻る。S323でCPU102が、サーバから180 Ringingを受信したと判定するとS324に進む。S324でCPU102は、通話処理部201の呼出信号発生機能により電話機114に呼出中信号を送出して、ユーザへ接続相手先から電話の呼出中であることを知らせる。そしてS325で、電話機114のオフフック状態を音声信号処理部113の通話処理部201で検出するとS345に進み、CPU102は、通話処理部201で電話機114に出力していた呼出中信号を停止してS333に進み、呼を切断して終了する。
一方、S325でCPU102が、電話機114のオフフックが検出されなかった場合はS326に進みCPU102は、サーバからSIPの200 OKを受信したかどうかを判定し、200 OKが受信されなければS324で呼出中信号の送出を継続する。
こうしてS326でCPU102が、サーバからSIPの200 OKを受信したと判定した場合はS327に進み、CPU102は、通話処理部201から電話機114への呼出中信号を停止する。そしてS328でCPU102は、IP網と電話機114とを音声信号処理部のセレクタ113を用いて接続して通話状態とする。この通話状態において更にS329でCPU102は、電話番号が入力されたかどうかを判定する。これは、電話機114のテンキーボタンなどによるダイヤル入力があったかどうかで判定する。ここでCPU102が、電話番号が入力されたと判定した場合はS330に進み、CPU102は、IP網へDTMF(Dual Tone Multi Frequency)を送出する。このDTMFとは、電話番号の数字や記号にユニークに対応されたトーン信号で、一般的なダイヤル信号として使われる。このS330では既に通話中の状態であるため、ここで電話番号の入力を検出した場合は、IP網に対してDTMF信号が送出される。そしてS331に進みCPU102は、通話中にFAX通信が指示されたかどうかを判定する。この判定はS311と同様に行われ、FAX通信が指示されたと判定した場合はS341に遷移する。ここで、S341〜S343の処理に関しては既に説明済みであるため、ここでは、その説明を割愛する。
S331でCPU102が、FAX通信の指示でないと判定するとS332に進み、CPU102は、電話機114がオンフックされたかどうかを通話処理部201のフック検知機能により判定する。ここで電話機114のオンフックを検知しなかった場合はS329に戻って、通話が継続される。S332でCPU102が、電話機114のオンフックを検知した場合はS333に進んで、呼を切断する。これはサーバにSIPのBYE信号を送出することにより行われ、これで処理が終了となる。
以上説明したように本実施形態では、通話中の状態での電話番号が入力されたことを検出することにより、入力された電話番号に相当するDTMF信号をIP網に送出することができる。
更に、通話中にFAX通信が指示されたことを検出した場合は、その指示されたFAX通信へ移行することもできる。
以上の説明は、桁間タイマ115によるタイムアップで確定した電話番号で接続が成功した場合の説明である。
次に本実施形態に係る、桁間タイマ115によるタイムアップで接続が確立されなかった場合の処理を説明する。
まず最初に、桁間タイマ115によるタイムアップで接続が確立されなかった場合のエラー処理を図4を参照して説明する。
図3のS315でCPU102が、サーバからエラー信号を受信した場合はS316に進みCPU102は、そのエラー内容を解析し、そのエラーが、SIPの404 not foundであったかどうかを判定する。404 not found以外のエラーを受信した場合は、図4のS334に移行する。
図4のS334でCPU102は、エラー信号が、ビジー信号かビジー信号以外のエラーかを判定する。S334でCPU102が、ビジー信号であると判定した場合はS335に進み、CPU102は、音声信号処理部113の通話処理部201のトーン発生機能を用いて、電話機114へビジートーンを送出する。そしてS336でCPU102は、電話機114でオフフックを検出したかどうかを判定し、オフフックされていないオンフックの状態のままであればS335に戻ってビジートーンを出し続ける。そしてS336でCPU102が、電話機114でのオフフックを検出するとS337に進み、CPU102は、ビジートーンの出力を停止してS333に進み、呼を切断して、この処理を終了する。
一方、S334でCPU102が、エラー信号が404 not found、ビジー以外(話中以外)であった場合はS338に進む。S338でCPU102は、音声信号処理部113の通話処理部201のトーン発生機能を用いて、電話機114へエラー音を出力する。そしてS339に進み、電話機114でオフフックを検出したかどうかを判定し、オフフックされていないオンフックの状態のままであればS338に戻ってエラー音を出し続ける。S339でCPU102が、電話機114のオンフックを検出するとS340に進み、エラー音の発生を停止してS333に進み、呼を切断して、この処理を終了する。
次に、桁間タイマ115によるタイムアップで接続が確立されなかった場合に再発呼する処理を図3を参照して説明する。
前述したように図3のS307からS318で、桁間タイムアウトが発生して、入力途中の電話番号で発呼した場合は、サーバから、リクエストされたURLに対応するものが発見できないことを示す応答が返される。この場合は、S307に戻って、電話機114からのそれ以降の電話番号の桁が入力される。この場合、S307〜S310で入力されて蓄積される番号は、既に少なくとも1回以上は発呼された番号の後に入力された番号になる。
例えば先に発呼した番号が「03111122」であり、今回、追加で入力された番号が「22」であった場合は、これら2つの番号を繋ぎ合わせて、電話番号「0311112222」が格納されることになる。そしてS312で電話番号の入力が完了して桁間タイマ115によるタイムアウトが発生すると、S314で、上述の繋ぎ合わせた電話番号「0311112222」で発呼する。このS314での継ぎ足しによる再発呼の後、S315でサーバからの応答がエラーではなかったと判断した場合は、前述したように図4のフローチャートへ進む。このように最初に発呼してから、再度、電話番号の桁の入力の検知、及びその検知した数字の蓄積処理を起動し、その起動制御時に桁間タイムアウトが発生して電話番号の入力が完了したことを確認すると、それまでに入力された番号を繋ぎ合わせて発呼する。
こうして手動発呼時にユーザによる電話番号の入力が遅く、桁間タイムアウトになりサーバから接続相手先なしの応答を受けた場合でも、桁間タイムアウト後に入力された電話番号と、桁間タイムアウト前に入力された電話番号とを足して自動的に発呼できる。これにより、ユーザによる電話番号の入力が遅くて桁間タイムアウトになった場合でも、確実に接続できるという効果がある。
図5は、実施形態に係る画像通信装置101を含む通信システムにおける通信のシーケンスを説明する図である。
501は、電話機114のオフフック(受話器が上げられた状態)、即ち、手動発呼の指示である(S300)。これにより502で、接続された電話機114に通話処理部201のトーン信号送出機能によりダイヤルトーンが送出される(S301)。503で、電話機114で1桁目の電話番号が入力されると(S303)、504で、電話番号が入力されたと判定して通話処理部201が電話機114へ送出していたダイヤルトーンを停止する(S304)。そして505で、入力される各桁の電話番号間の桁間時間を規定する桁間タイマをスタートし、506,507で、各桁の電話番号が入力される度に、その番号を記憶するとともに、桁間タイマをリスタートさせる(S305,S306)。
こうして508で、電話番号の入力途中で桁間タイムアウトが発生すると(S312)、電話番号の全ての桁の入力が終了したとみなし、509で、次の電話番号の蓄積に備えて桁間タイマをリスタートさせる(S313)。
次に510で、その蓄積した電話番号により、接続先のサーバへ接続要求を出す(S314)。ここではSIPでのINVITE信号をサーバへ送出する。この場合は、電話番号の入力途中でのタイムアウトが発生したため、サーバから404 not foundを受信することになる(S316でYES)。これにより512で、一旦、呼を切断する(S318)。
次に513〜514で、続いて入力された各桁の電話番号を蓄積し、桁間タイマ115のリスタートを繰り返す(S307〜S310)。そして515で、電話番号の入力が完了して桁間タイマ115のタイムアウトが発生する(S312)。この場合の発呼は再発呼になるため、516で、先に発呼した電話番号に今回追加で入力、蓄積された電話番号を繋げて発呼する(S314)。この発呼も、SIPのINVITE信号をサーバへ送出することにより行われる。これによりサーバは、517で、接続相手装置にINVITE信号を送出して接続相手装置を鳴動する。そしてサーバが接続相手装置からSIP信号の180 Ringingを受信すると、画像通信装置101は、サーバから180 Ringingを受信する。これにより518で、通話処理部201の呼出信号発生機能で、電話機114に呼出中信号を送出してユーザへ接続相手装置の電話呼出中であることを知らせる。そして519で、接続相手装置が応答すると520で、電話機114に出力していた呼出中信号を停止する。そして521で、IP網と電話機114とを、音声信号処理部113のセレクタ113を介して接続した状態にして、電話機114と接続相手装置とが通話状態となる。
このように本実施形態によれば、ユーザによる電話番号の入力が遅れた場合でも、自動的に後から入力された電話番号を繋いで送信先に発呼できるため、ユーザによる操作を必要とせず、相手先に確実に接続できるようになる。
更に、桁間タイマ値を短くできるため、即座の接続も可能にできる。
更に本実施形態では、再発呼の回数を規定する再発呼の回数の規定値を設定し、この規定値を超えると、再発呼を停止するようにできる。
更に本実施形態では、電話番号を入力した後や、電話番号の入力時のFAX通信への移行指示も判定し、指示があった場合には、FAX通信(送受信)へ移行することもできる。
尚、本実施形態では、説明を容易にするため、手動発呼を電話機114を用いた場合で説明したが、手動発呼には他に2つの手段があり、これら2つの手段にも適用可能である。
1つ目は、画像通信装置101のオンフックボタンの押下による回線捕捉と発呼での手動発呼である。この場合、電話機114での動作説明のダイヤルトーン、呼出中信号の出力先が電話機114ではなく画像通信装置101のスピーカ(不図示)になる。
上記のように読みかえることで画像通信装置101のオンフックボタンからの手動発呼にも適用可能である。
もう一つの手段は、通話処理部201のアナログポートには電話機ではなくハンドセットを接続し、そのハンドセットからの手動による発呼である。ここでハンドセットと電話機との違いは、電話番号の入力機能(ダイヤル機能)の有無で、電話機にはこのダイヤル機能を備えている。ハンドセットの場合は、ダイヤル入力手段が画像通信装置101の操作部103のテンキーとなり、電話機の場合は、電話機のダイヤルボタンとなる。更に、電話番号検出手段が、ハンドセットの場合は画像通信装置101の操作部103でのキー入力の検出であるが、電話機の場合は、アナログポートに接続された電話機からのダイヤル信号を通話処理部201のダイヤル信号検出手段で検出する手段となる。このように読み替えることにより、ハンドセットからの手動発呼にも適用できる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。