JP6139862B2 - (メタ)アクリル系樹脂組成物及び接着・解体方法 - Google Patents

(メタ)アクリル系樹脂組成物及び接着・解体方法 Download PDF

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Description

本発明は接着剤及び接着・解体方法に関する。
異種の基材を接着剤で貼り合わせた複合接着体は、建築用部材、電気電子部品、自動車用部品、事務用品、生活用品等数多くの用途に用いられている。近年、環境問題、省資源問題等により、接着基材をリサイクル(再利用若しくは分別廃棄処理)させるため、不要となった時には容易に解体(剥離)可能な接着剤が求められている。
しかし、近年、光学部品や光学デバイスの高機能化が進むとともに、光硬化性樹脂組成物に求められる性能、品質も多種多様であり、しかも高い水準となってきている。光硬化性樹脂組成物に求められる性能、品質は、従来の光硬化性樹脂組成物では不十分となりつつある。そのため、種々の検討が行われているのが現状である。光硬化性樹脂組成物に求められる性能、品質として、具体的には、用途に適した粘度、低臭気、低アウトガス、高透明性、高接着力、高耐熱性等が挙げられる。
一方、ITO(Indium Tin Oxide)薄膜は高導電性、高透明性といった特徴を有し、更に微細加工も容易に行えることから、フラットパネルディスプレイ用表示電極、太陽電池用窓材、タッチパネル用電極、帯電防止膜等の広範囲な分野に用いられている。特に、液晶表示装置を始めとしたフラットパネルディスプレイ分野では、近年、大型化及び高精細化が進んでおり、その表示用電極であるITO薄膜に対する需要も急速に高まっている。このようなITO薄膜の製造方法は、スプレー熱分解法、CVD法等の化学的成膜法と、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の物理的成膜法に大別することができる。中でもスパッタリング法は大面積化が容易でかつ高性能の膜が得られる成膜法であることから、広く採用されている。スパッタリング法によりITO薄膜を製造する場合、ターゲットとしては、通常、酸化インジウムと酸化錫との混合物を焼結してなるITO焼結ターゲットが用いられている。
しかしながら、ITO 焼結ターゲットは、複合酸化物の焼結工程を経るために、200℃を超えるような高温での蒸着処理や、高温での焼付塗装が施される場合がある。このような生産工程において、ITO薄膜を蒸着させる基板を仮固定する光硬化性樹脂組成物が求められている。しかし、この生産工程では、製品の品質を高めるために、或いは生産性や生産歩留まりを高めるために、光硬化性樹脂組成物が高温加熱処理に十分に耐えることが要求される。即ち、高温加熱処理で、剥がれ、発泡、クラック、変色等が生じないことが必要である。
又、前記高温加熱処理時に発生するアウトガスにより、部品、デバイスの局所的な汚染が生じたり、製造された後の工程や使用時に発生するアウトガスにより部品、デバイスの特性が低下したりすることがある。特に、近年の光学部品、光学デバイスの小型化、精密化に伴い、アウトガスによる特性低下の問題が顕著となってきている。
このような要求に対して熱硬化性接着剤中に有機系熱膨張性粒子を30〜300重量部の割合で添加し、接着後に加熱処理することにより、接着力が著しく低下して容易に自己剥離可能になる熱剥離型接着剤が報告されている(例えば、特許文献1〜2参照)。しかしながら、このような熱剥離型接着剤では耐熱性が得られず自動車用部品や電気電子部品では実用的でないという問題があった。
特許文献3では、ガラス転移温度200℃以上である耐熱性熱可塑性樹脂を主成分とする耐熱性接着剤が報告されているが、このような耐熱性接着剤は容易に解体することができない。
更に特許文献4では、光硬化性樹脂成分と光重合開始剤成分とを有効成分とし、150℃から200℃程度の高温においても接着性を有する耐熱性一時接着剤が報告されている。しかしながらこのような耐熱性一時接着剤は、基板上にITO薄膜を蒸着させるための高温加熱処理工程に耐えることができない。
特許文献5では、(A)多官能(メタ)アクリレート、(B)単官能(メタ)アクリレート、(C)ポリビニルアルコール、(D)光重合開始剤を含有することを特徴する組成物及びそれを用いた仮固定方法が報告されている。しかしながら、本発明の組成物を使用することにより、耐熱性を有する仮固定用接着剤が得られることについて、記載がない。
特許文献6では、初期接着性、接着安定性、耐熱性に優れ、使用後はエネルギー照射することにより、容易に解体(剥離)できる(メタ)アクリル系樹脂組成物として、多官能性(メタ)アクリレート、単官能(メタ)アクリレート、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル及び/又はオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルを含有することを特徴とする(メタ)アクリル系接着剤が開示されている。しかしながら、本発明の組成物を使用することにより、耐熱性を有する仮固定用接着剤が得られることについて、記載がない。
特許文献7では、温度応答性ポリマー及び極性溶媒を含有することを特徴とする接着性組成物及びそれを用いた仮固定方法が報告されている。しかしながら、本発明の組成物を使用することにより、耐熱性を有する仮固定用接着剤が得られることについて、記載がない。
特許文献8では、吸水性及び/又は水溶性高分子物質を含有することを特徴とする接着性組成物が報告されている。しかしながら、このような接着性組成物及びそれを用いた仮固定方法では、光開始剤のアウトガスにより耐熱性が得られず、基板上にITO薄膜を蒸着させるための高温加熱処理工程に耐えることができない。
特開2003−171648号公報 国際公開第2002/055626号 特許第3109707号公報 特開2004−83878号公報 特開2007−186630号公報 特開2010−248352号公報 特開2007−56066号公報 特開平4−23875号公報
本発明は、上記現状に鑑み、例えば、優れた接着性と耐熱性を有する一方、必要に応じて容易に剥離することができる接着剤を提供することを目的とする。
即ち本発明は、(A)下記式(2)のビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレート、(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレート、(C)単官能(メタ)アクリレート、(D)オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル及びオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルからなる群のうちの1種以上である光重合開始剤、(E)架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマー、イソブチレン/マレイン酸塩系のポリマー、デンプン/ポリアクリル酸塩系のポリマー、ポリビニルアルコール/ポリアクリル酸塩系のポリマー及び架橋型カルボキシメチルセルロースからなる群のうちの1種以上である吸水性ポリマーを含有し、(A)〜(C)成分の合計量100質量部中、(A)成分5〜25質量部、(B)成分5〜25質量部、(C)成分40〜80質量部を含有する (メタ)アクリル系樹脂組成物である。
前記式(2)のY 、Y は、−CH CH(OH)CH −であることが好ましい。
前記式(2)のY 、Y は、エチレン基とプロピレン基からなる群のうちの1種以上であることが好ましい。
(B)成分は、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリート、1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上であることが好ましい。
前記(A)成分の分子量は400〜2000あることが好ましい。
前記(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、(E)成分を0.1〜30質量部含有することが好ましい。
前記(E)成分の形状は球状であり、(E)成分の平均粒径が1〜200μmであり、(E)成分が架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマーであることが好ましい。
前記(C)成分は、2−(1,2−シクロヘキサカルボキシイミド)エチルアクリレート、フェノールエチレンオキサイド2モル変性(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上であることが好ましい。
(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、(D)成分を0.1〜30質量部含有することが好ましい。
(F)(E)を除く粒状物質を含有することが好ましい。
前記(F)成分の形状は球状であり、(F)成分は、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子及び架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子からなる群のうちの1種以上であり、(F)成分の平均粒径は5〜200μmであり、(F)成分のレーザー回折法による粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差は0.0001〜0.25であることが好ましい。
前記(メタ)アクリル系樹脂組成物を含有する接着剤が好ましい。
前記用途は仮固定用である接着剤が好ましい。
前記接着剤を用いて接着する接着体が好ましい。
150〜220℃の雰囲気で5分以上の暴露に耐える耐熱性を有する接着体が好ましい。
波長365nmにおいて1〜10000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、前記接着剤に照射して接着基材同士を接着(接着工程)した後、波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、接着剤に照射して解体(解体工程)する接着・解体方法が好ましい。
波長365nmにおいて1〜10000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、前記接着剤に照射して接着基材同士を接着(接着工程)した後、波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、接着剤に照射し、更に接着体を0〜100℃の水に浸漬して解体(解体工程)する接着・解体方法が好ましい。
透光性硬質基板上に前記接着剤を用いて透光性硬質基板同士を貼り合わせ、貼り合わせ面と逆の面に所定のパターンが施された導電膜を製膜するタッチセンサーガラスの製造方法が好ましい。
透光性硬質基板が強化ガラスである前記タッチセンサーガラスの製造方法が好ましい。
本発明は、例えば、優れた接着性と耐熱性を有し、必要に応じて容易に剥離するといった効果を有する。
本発明は(A)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートを使用する。(A)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートの分子量は400〜2000が好ましい。多官能(メタ)アクリレートとは、(メタ)アクリロイル基を2個以上有する化合物をいう。多官能(メタ)アクリレートの中では、(メタ)アクリロイル基を2個有する化合物が好ましい。ビスフェノール構造としては、下記式(1)のビスフェノール構造が好ましく、ビスフェノールA構造がより好ましい。
式(1)のビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートとしては、下記式(2)の多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。
OH基で置換されているアルキレン残基Y、Yとしては、−CHCH(OH)CH−が好ましい。OH基で置換されていない、アルキレン残基Y、Yとしては、エチレン基とプロピレン基からなる群のうちの1種以上が好ましい。m、nが2以上の場合、Yは、エチレン基とプロピレン基の両方を有してもよく、Yは、エチレン基とプロピレン基の両方を有してもよい。
分子量400〜2000である、ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートとしては、ビスA型エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。ビスA型エポキシ(メタ)アクリレートとしては、大阪有機化学社製「ビスコート#540」(分子量480、エチレンオキシド変性ビスフェノールAジアクリレート)、新中村化学社製「NKエステルBPE−80N」(分子量452、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−エトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド2.3モル)、新中村化学社製「NKエステルBPE−100」(分子量478、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−エトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド2.6モル)、新中村化学社製「NKエステルBPE−200」(分子量540、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−ジエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド4モル)、新中村化学社製「NKエステルBPE−500」(分子量804、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド10モル)、新中村化学社製「NKエステルBPE−900」(分子量1112、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド17モル)、新中村化学社製「NKエステルBPE−1300N」(分子量1684、2,2−ビス(4−(メタクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド30モル)、新中村化学社製「NKエステルABE−300」(分子量466、2,2−ビス(4−(アクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド3モル)、新中村化学社製「NKエステルA−BPE−10」(分子量776、2,2−ビス(4−(アクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド10モル)、新中村化学社製「NKエステルA−BPE−20」(分子量1216、2,2−ビス(4−(アクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド20モル)、新中村化学社製「NKエステルA−BPE−30」(分子量1658、2,2−ビス(4−(アクリロキシ−ポリエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド30モル)、新中村化学社製「NKエステルA−BPE−4」(分子量512、2,2−ビス(4−(アクリロキシ−ジエトキシ)フェニル)プロパン(エチレンオキシド4モル)、共栄社化学社製「ライトアクリレートBP−4EAL」(分子量512、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物ジアクリレート)、共栄社化学社製「ライトアクリレートBP−4PA」(分子量568、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物ジアクリレート)、共栄社化学社製「エポキシエステル3002M(N)」(分子量628、ビスフェノールA プロピレンオキシド2モル付加物ジグリシジルエーテルのメタクリル酸付加物)、共栄社化学社製「エポキシエステル3002A(N)」(分子量600、ビスフェノールA プロピレンオキシド2モル付加物ジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物)、共栄社化学社製「エポキシエステル3000MK」(分子量512、ビスフェノールAジグリシジルエーテルメタクリル酸付加物)、共栄社化学社製「エポキシエステル3000A」(分子量484、ビスフェノールAジグリシジルエーテルアクリル酸付加物)、第一工業社製「BPE−4」(分子量512、エチレンオキシド変性ビスフェノールAジメタクリレート)、第一工業社製「BPE−10」(分子量776(エチレンオキサイド10モル変性ビスフェノールA型ジアクリレート)、第一工業社製「BPE−20」(分子量976)、「BPEM−10」(分子量804)、第一工業社製「BPP−4」(分子量568、ビスフェノールAポリプロポキシジアクリレート)、第一工業社製「HBPE−4」(分子量520)、昭和高分子社製「ビスコートVR−77」(分子量500)等が挙げられる。
(A)成分の使用量は、耐熱性と剥離性の観点から、(A)〜(C)成分の合計量100質量部中、5〜25質量部が好ましい。5質量部以上だと耐熱性が得られ、25質量部以下だと剥離性が得られる。耐熱性と剥離性の観点から、7〜23質量部がより好ましい。
本発明は(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレートを使用する。(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレートとしては、オリゴマー/ポリマー末端又は側鎖に2個以上(メタ)アクロイル化された多官能(メタ)アクリレートオリゴマー/ポリマーや2個以上の(メタ)アクロイル基を有するモノマーを使用することができる。多官能(メタ)アクリレートオリゴマー/ポリマーとしては、1,2-ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、日本曹達社製「TE−2000」、「TEA−1000」)、前記水素添加物(例えば、日本曹達社製「TEAI−1000」)、1,4−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、大阪有機化学社製「BAC−45」)、ポリイソプレン末端(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリート(例えば、日本合成社製「UV−2000B」、「UV−3000B」、「UV−7000B」、根上工業社製「KHP−11」、「KHP−17」)、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、日本合成社製「UV−3700B」、「UV−6100B」)等が挙げられる。
2官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチル−プロパンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ステアリン酸変性ペンタエリストールジ(メタ)アクリレートヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレートの使用量は、耐熱性と剥離性の観点から、(A)〜(C)成分の合計量100質量部中、5〜25質量部が好ましい。5質量部以上だと耐熱性が得られ、25質量部以下だと剥離性が得られる。耐熱性と剥離性の観点から、7〜23質量部がより好ましい。
本発明は(C)単官能(メタ)アクリレートモノマーを使用する。単官能(メタ)アクリレートとは、(メタ)アクリロイル基を1個有する化合物をいう。(C)単官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、メトキシ化シクロデカトリエン(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、エトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、フェノール(エチレンオキサイド2モル変性)(メタ)アクリレート、フェノール(エチレンオキサイド4モル変性)(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(エチレンオキサイド4モル変性)(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(エチレンオキサイド8モル変性)(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(プロピレンオキサイド2.5モル変性)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性フタル酸(メタ)アクリレ−ト、エチレンオキシド変性コハク酸(メタ)アクリレート、トリフロロエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ダイマー、β−(メタ)アクロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート、n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド、2−(1,2−シクロヘキサカルボキシイミド)エチルアクリレート等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用しても良い。これらの(B)単官能(メタ)アクリレートモノマーの中では、2−(1,2−シクロヘキサカルボキシイミド)エチル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド2モル変性(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上が好ましい。
(C)単官能(メタ)アクリレートモノマーの使用量は、耐熱性と剥離性の観点から、(A)〜(C)成分の合計量100質量部中、40〜80質量部が好ましい。40質量部以上だと剥離性が得られ、80質量部以下だと耐熱性が得られる。耐熱性と剥離性の観点から、45〜75質量部がより好ましい。
本発明は(D)光重合開始剤を使用する。(D)光重合開始剤としては、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルからなる群のうちの1種以上が挙げられる。
(D)光重合開始剤の使用量は、(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましい。0.1質量部以上であれば、硬化促進の効果が確実に得られるし、20質量部以下で充分な剥離性を得ることができる。より好ましい形態として(D)成分を0.5質量部以上使用することが、光照射量に依存なく硬化可能となり、更に組成物の硬化体の架橋密度が高くなり、切削加工時に位置ずれ等を起こさなくなり、剥離性が向上する点で、より好ましい。
又、前記(A)〜(D)成分の組成物に、(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジブチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジオクチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジフェニル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、(メタ)アクリロイルオキシエチルポリエチレングリコールアシッドフォスフェート等のビニル基又は(メタ)アクリル基を有するリン酸エステルを併用することにより、金属面への密着性を更に向上させることができる。
本発明は(E)吸水性ポリマーを使用する。(E)吸水性ポリマーとしては、(A)〜(D)に溶解しない吸水性ポリマーが好ましい。吸水性ポリマーとしては、水をその質量比で10〜1000倍吸水しうるようなポリマーが好ましく、30〜300倍吸水しうるようなポリマーがより好ましい。
(E)吸水性ポリマーとしては、架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマー、イソブチレン/マレイン酸塩系のポリマー、デンプン/ポリアクリル酸塩系のポリマー、ポリビニルアルコール(PVA)/ポリアクリル酸塩系のポリマー及び架橋型カルボキシメチルセルロースからなる群のうちの1種以上が好ましい。架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマーとしては、大阪有機化学工業社製「PQポリマー」、荒川化学社製「アラソープ」、日本触媒化学工業社製「アクアリック」(ポリアクリル酸ナトリウム架橋体系)、住友化学工業社製「スミカゲル・N」(アクリル酸ナトリウム重合体系)、サンダイヤポリマー社製「サンフレッシュ」(アクリル酸塩ナトリウム部分架橋物)、住友精化社製「アクアキープ」等が挙げられる。イソブチレン/マレイン酸塩系のポリマーとしては、クラレ社製「KIゲル」等が挙げられる。デンプン/ポリアクリル酸塩系のポリマーとしては、三洋化成社製「サンウェット」等が挙げられる。ポリビニルアルコール(PVA)/ポリアクリル酸塩系のポリマーとしては、住友化学工業(株)製「スミカゲル・S」等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用しても良い。
(E)吸水性ポリマーは、接着剤の膜厚の制御の面から、球状であることが好ましい。球状吸水性ポリマーとしては、アクリル酸重合体系(住友精化社製「アクアキープ」)、アクリル酸塩ナトリウム部分架橋物(サンダイヤポリマー社製「サンフレッシュ」)等が挙げられる。
(E)吸水性ポリマーの平均粒径は1〜200μmの範囲にあることが好ましい。前記(E)吸水性ポリマーの平均粒径が1μm以上であると解体性に優れ、200μm以下であると接着時にずれを生じにくく、接着精度の面で優れる。解体性と接着精度の観点から、より好ましい平均粒径は10〜150μmであり、更に好ましくは20〜110μmである。平均粒径は、中位粒子径をいう。
(E)吸水性ポリマーの使用量は、耐熱性と剥離性の観点から、(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましい。0.1質量部以上だと剥離性が得られ、30質量部以下だと耐熱性が得られる。耐熱性と剥離性の観点から、0.5〜10質量部がより好ましい。
本発明では、(F)(E)を除く粒状物質(以下粒状物質ということもある)を、(A)〜(E)と共に使用することが好ましい。(F)粒状物質は、(E)吸水性ポリマーを除く物質であり、(A)〜(D)に溶解しない粒状物質が好ましい。(F)粒状物質により、硬化後の組成物が一定の厚みを保持することが容易となり、精度良く接着できる。更に、接着剤の厚みを制御することにより、解体時の気体発生量を制御でき、安定した解体性を得ることができる。
(F)粒状物質としては、一般的に使用される有機粒子、無機粒子いずれでもかまわない。(A)〜(D)に溶解しない有機粒子としては、ポリエチレン粒子、ポリポリプロピレン粒子、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子等が挙げられる。(A)〜(D)に溶解しない無機粒子としては、ガラス、シリカ、アルミナ、チタン等のセラミック粒子が挙げられる。
(F)粒状物質は、接着剤の膜厚の制御の面から、球状であることが好ましい。有機粒子としては、メタクリル酸メチルモノマー、スチレンモノマーと架橋性モノマーとの公知の乳化重合法により単分散粒子として得られる架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子及び架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子等が挙げられる。無機粒子としては球状シリカが、粒子の変形が少なく、粒径のバラツキによる硬化後の組成物の膜厚のバラツキが少なくなるために、好ましい。その中でも更に粒子の沈降等に因る貯蔵安定性や組成物の反応性の面から、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子、架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子、架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子からなる群のうちの1種以上がより好ましい。架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子及び架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子からなる群のうちの1種以上が最も好ましい。
(F)粒状物質のレーザー法による平均粒径は5〜200μmの範囲にあることが好ましい。前記粒状物質の平均粒径が5μm以上であると解体性に優れ、200μm以下であると接着時にずれを生じにくく、接着精度の面で優れる。解体性と接着精度の観点から、より好ましい平均粒径は8〜150μmであり、最も好ましい平均粒径は9〜120μmである。尚、本発明における粒子径及び粒径分布の標準偏差は、島津製作所製「レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2200」により測定した。粒子径は、体積基準である。
(F)粒状物質の粒径のレーザー法による粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差は0.0001〜0.25の範囲にあることが好ましい。この範囲に粒状物質の粒径の標準偏差があると粒径のバラツキによる硬化後の組成物の膜厚のバラツキ少なくなり、接着精度の面で優れる。接着精度及び解体性の観点から、粒状物質の粒径の標準偏差は0.0001〜0.15であることと更に好ましく、0.0001〜0.1であることがより一層好ましく、0.0001〜0.08であることが尚更一層好ましく、0.0001〜0.072であることが著しく好ましい。
(F)粒状物質の使用量は、接着強度、接着精度、解体性の面から、(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、0.01〜20質量部が好ましく、0.03〜10質量部がより好ましく、0.05〜6質量部が最も好ましい。
本発明の (メタ)アクリル系樹脂組成物は、貯蔵安定性向上のために、重合禁止剤を使用することができる。重合禁止剤としては、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、カテコール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノターシャリーブチルハイドロキノン、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノン、p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、2,5−ジターシャリーブチル−p−ベンゾキノン、ピクリン酸、クエン酸、フェノチアジン、ターシャリーブチルカテコール、2−ブチル−4−ヒドロキシアニソール及び2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール等が挙げられる。
これらの重合禁止剤の使用量は、(A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、0.001〜3質量部が好ましく、0.01〜2.5質量部がより好ましい。0.001質量部以上で貯蔵安定性が確保されるし、3質量部以下で良好な接着性が得られ、未硬化になることもない。
本発明の (メタ)アクリル系樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、一般に使用されているアクリルゴム、ウレタンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム等の各種エラストマー、無機フィラー、溶剤、増量材、補強材、可塑剤、増粘剤、染料、顔料、難燃剤、シランカップリング剤及び界面活性剤等の添加剤を使用してもよい。
本発明の (メタ)アクリル系樹脂組成物は、接着剤として使用できる。本発明の(メタ)アクリル系樹脂組成物は、特に易解体性接着剤として使用できる。本発明の接着剤を使用した接着・解体方法としては、まず可視光線若しくは紫外線を波長365nmにおいて1〜10000mJ/cmのエネルギーを易解体性接着剤に照射し接着基材同士を接着する(接着工程)。1〜10000mJ/cmの範囲であれば易解体性接着剤が硬化し、十分な接着強度が得られる。1mJ/cm未満であると接着剤が十分に硬化しない場合があり、10000mJ/cmを超えると硬化歪みが過剰に発生し、接着強度が低下する場合がある。接着強度の観点から、10〜5000mJ/cmの範囲が好ましく、100〜2000mJ/cmの範囲が最も好ましい。その後、接着剤の硬化体に可視光線若しくは紫外線を波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーを照射すること(解体工程)により未反応の(C)成分からラジカルが発生し大きな硬化歪みが発生し、硬化体自体が大きくうねりを生じる。その結果、接着面積の減少が達成されて接着強度が低下するので、容易に接着体を解体することができる。解体時のエネルギー量は解体性と接着基材への光エネルギーによる劣化の観点から、500〜100000mJ/cmがより好ましく、1000〜600000mJ/cmが最も好ましい。
本発明の接着工程や解体工程におけるエネルギー照射源としては、重水素ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、キセノンランプ、キセノン−水銀混成ランプ、ハロゲンランプ、エキシマランプ、インジュームランプ、タリウムランプ、LEDランプ、無電極放電ランプ等公知のエネルギー照射源であれば何でも使用することができる。これらの中では、キセノンガス封入のフラッシュランプを用いることが好ましい。キセノンガス封入のフラッシュランプは、形状を自由に設計することが出来る。キセノンガス封入のフラッシュランプは、接着体の形状に合わせてランプを設計することにより、連続的にエネルギーを照射することができるため、著しく生産性に優れる。
更に、本発明の接着剤を使用した接着・解体方法としては、上述した光エネルギーによる接着・解体方法を用いた後、0〜100℃の水に接着体を浸漬することにより、接着基材と接着剤の界面に水が侵入し、より容易に解体できる(解体工程)。解体性と接着基材への温水による劣化の観点から、水の温度は30〜95℃が好ましい。
本発明の接着剤を使用した接着体は30〜300℃の高温雰囲気下で使用可能である。例えば、本発明の接着体は、基板上にITO薄膜を蒸着させるための高温加熱処理に使用可能である。解体性と接着基材への熱による劣化の観点から、加熱する温度は40〜280℃が好ましい。その後、接着剤に可視光線若しくは紫外線を波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーにて照射することにより未反応の(D)成分からラジカルが発生し、大きな硬化歪みが発生し、硬化体自体が大きくうねりを生じる。その結果、接着面積の減少が達成されて接着強度が低下するので、容易に接着体を解体することができる。
本発明の接着体は、例えば、150〜220℃の雰囲気で5分以上の暴露に耐えるといった、耐熱性を有する。本発明の接着体は耐熱性を有するため、ITO薄膜を蒸着させるための高温加熱処理に使用できる。
本発明において、仮固定する際に用いられる部材の材質に特に制限はないが、紫外線を透過できる材料からなる透明性硬質基板が好ましい。このような透明性硬質基板としては、水晶、ガラス、プラスチック等が挙げられる。これらの中では、ガラスが好ましく、強化ガラスがより好ましい。本発明の部材は、水晶振動子、ガラスレンズ、プラスチックレンズ、プリズム、半導体実装部品等の、テレビ、ノートパソコン、カーナビゲーション、電卓、携帯電話、タブレットパソコン、電子手帳、及びPDA(Personal Digital Assistant)といった各種電子機器の表示装置に使用できる。本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OELD)、電界発光ディスプレイ(ELD)、電界放出ディスプレイ(FED)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示素子保護用板ガラスの加工における仮固定に適用可能である。
本発明は、透光性硬質基板上に本発明の接着剤を用いて透光性硬質基板同士を貼り合わせ、貼り合わせ面と逆の面に所定のパターンが施された導電膜を製膜することを特徴としたタッチセンサーガラスの製造方法にも使用できる。
以下に実験例をあげて本発明を更に詳細に説明する。本発明はこれら実験例に限定されるものではない。
(実験例1〜3)
表1に示す種類の原材料を表1に示す組成で使用し、易解体性接着剤を作製した。得られた易解体性接着剤について、ガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験、接着・解体試験(1)〜(3)を行った。又、(F)(E)を除く粒状物質(以下粒状物質ということもある)の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。詳細は以下に記載した。それらの結果を表1に示した。
(易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物の作製)
以下に記す手順により易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物を作製した。(A)多官能(メタ)アクリレートとして、新中村化学社製「A−BPE−10」(エトキシ化ビスフェノールAジアクリレートともいう、以下「A−BPE−10」)20質量部、(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレートとして、ジシクロペンタニルジアクリレート(日本化薬社製「KAYARADR−684」、以下「R−684」と略す)20質量部、(C)単官能(メタ)アクリレートとして、2−(1,2−シクロヘキサカルボキシイミド)エチルアクリレート(東亜合成社製「アロニックスM−140」、以下「M−140」と略す)40質量部、フェノールエチレンオキサイド2モル変成アクリレート(東亜合成社製「アロニックスM−101A」、以下「M−101A」と略す)20質量部、(D)光重合開始剤として、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルの混合物として、チバ・ジャパン社製「IRGACURE754」(以下「I−754と略す)10質量部、(E)(A)〜(D)に溶解しない吸水性ポリマーとして、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマー(中位粒子径25μm、住友精化社製「アクアキープ10SH−NF」、以下「10SH−NF」と略す)5質量部、(F)粒状物質として、平均粒子径75μm、粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差0.066の球状架橋ポリスチレン粒子(積水化学社製「GS−75S」)0.1質量部、重合禁止剤として、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)(住友化学工業社製「スミライザーMDP−S」、以下「MDP」と略す)0.1質量部を使用して易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物(以下単に接着剤ということもある)を作製した。得られた易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物を使用して、以下に示す評価方法にてガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験を行った。又、積算光量は紫外線積算照度計(アイグラフィック社製:EYEUV METER UVPF-A1(365nm受光器使用))で測定した。それらの結果を表1に示す。又、(F)粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。
(評価方法)
ガラス転移温度:易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物を、1mm厚のシリコンシートを型枠とし、PETフィルムに挟み込んだ。易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物を、無電極放電ランプを使用したフュージョン社製硬化装置により、365nmの波長の積算光量2000mJ/cmの条件にて上面から硬化させた後、更に下から365nmの波長の積算光量2000mJ/cmの条件にて硬化させ、厚さ1mmの易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物の硬化体を作製した。作製した硬化体をカッターにて長さ50mm×幅5mmに切断しガラス転移温度測定用硬化体とした。得られた硬化体をティー・エイ・インスツルメント社製、動的粘弾性測定装置「RSAIII」により、窒素雰囲気中にて前記硬化体に1Hzの引張方向の応力及び歪みを加え、昇温速度毎分5℃の割合で昇温しながらtanδを測定し、該tanδのピークトップの温度をガラス転移温度とした。
引張せん断接着強さ(表の「接着強さ」):JIS K 6850に従い測定した。具体的には被着基材として耐熱ガラス(商品名「耐熱パイレックス(登録商標)ガラス」、25mm×25mm×2.0mm)を用い、接着部位を25mm×20mmの長方形とした。作製した易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物にて、2枚の耐熱ガラスを貼り合わせ、ブラックライトを使用し、365nmの波長の積算光量500mJ/cmの条件にて硬化させ、引張せん断接着強さ試験片を作製した。作製した試験片は、万能試験機を使用して、温度23℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張せん断接着強さを測定した。
粒状物質の平均粒径粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差(表の「(F)粒状物質の粒径の標準偏差」):レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製「SALD−2200」)により測定した。粒径積算値の%は、体積%にした。
耐熱引張せん断接着強さ(表の「耐熱接着強さ」):被着材として耐熱ガラス(商品名「耐熱パイレックス(登録商標)ガラス」、25mm×25mm×2.0mm)を用い、接着部位を25mm×20mmの長方形とした。作製した易解体性接着剤用(メタ)アクリル系樹脂組成物にて、2枚の耐熱ガラスを貼り合わせ、ブラックライトを使用し、365nmの波長の積算光量500mJ/cmの条件にて接着した。得られた接着試験体を215℃に加熱したオーブン内に2時間静値した後冷却し、引張せん断接着強さ試験片を作製した。作製した試験片は、万能試験機を使用して、温度23℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張せん断接着強さを測定した。
(接着・解体方法(1)及び耐熱性試験)
接着基材である青板硝子A(150mm×150mm×厚さ1.7mm)上に、作製した易解体性接着剤を2.5g塗布し、青板硝子B(80mm×80mm×厚さ1.1mm)を貼り合わせ、ブラックライトを使用し、365nmの波長のUV光を500mJ/cm照射し、青板硝子同士を接着した(固定用UV照射)。得られた接着試験体を215℃に加熱したオーブン内に2時間静値した後冷却し、外観上変化が無く完全に接着していることを確認した(耐熱性試験)。次に接着試験体にベルトコンベア式メタルハライドランプを使用し、365nmの波長の光を易解体性接着剤に2000mJ/cmずつ50回照射し、合計100000mJ/cmの光を照射した(剥離用UV照射)。その後、青板硝子Bに触れると青板硝子Aから簡単に解体することができた。照射後に、接着試験体の接着面積を測定した(照射後の接着面積)。接着面積は、画像解析ソフトを用いて測定した。
(接着・解体方法(2)及び耐熱性試験)
接着基材である青板硝子A(150mm×150mm×厚さ1.7mm)上に、作製した易解体性接着剤を2.5g塗布し、青板硝子B(80mm×80mm×厚さ1.1mm)を貼り合わせ、高圧水銀灯を使用し、365nmの波長のUV光を200mJ/cm照射し、青板硝子同士を接着した(固定用UV照射)。得られた接着試験体を215℃に加熱したオーブン内に2時間静値した後冷却し、外観上変化が無く完全に接着していることを確認した(耐熱性試験)。次に接着試験体にベルトコンベア式メタルハライドランプを使用し、365nmの波長のUV光を易解体性接着剤に1600mJ/cmずつ25回照射し、合計40000mJ/cmの光を照射した(剥離用UV照射)。その後、接着試験体を90℃の温水に5分間浸漬したところ、温水中で、青板硝子Aと青板硝子Bは自然に分離した。温水浸漬後に、接着試験体の接着面積を測定した(温水浸漬後の接着面積)。
(接着・解体方法(3)及び耐熱性試験)
接着基材である青板硝子A(150mm×150mm×厚さ1.7mm)上に、作製した易解体性接着剤を2.5g塗布し、青板硝子B(80mm×80mm×厚さ1.1mm)を貼り合わせ、メタルハライドランプを使用し、365nmの波長のUV光を200mJ/cm照射し、青板硝子同士を接着した(固定用UV照射)。得られた接着試験体を215℃に加熱したオーブン内に2時間静値した後冷却し、外観上変化が無く完全に接着していることを確認した(耐熱性試験)。次に接着試験体にベルトコンベア式メタルハライドランプを使用し、365nmの波長のUV光を易解体性接着剤に1600mJ/cmずつ50回照射し、合計80000mJ/cmの光を照射した(剥離用UV照射)。その後、接着試験体を100℃に加温したホットプレート上で5分間加熱したところ、青板硝子Bに触れると青板硝子Aから簡単に分離することができた。加熱後に、接着試験体の接着面積を測定した(加熱浸漬後の接着面積)。
(実験例4〜22、実験例26〜33)
表1に示す種類の原材料を表1に示す組成で使用したこと以外は実験例1と同様にして易解体性接着剤を作製した。得られた易解体性接着剤について、実験例1と同様にガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験、接着・解体試験(2)を行った。又、(F)粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。それらの結果を表2〜8に示した。
(使用材料)
3002A:ビスフェノールA骨格含有メタクリル酸付加物(共栄社化学社製「エポキシエステル3002A」、以下「3002A」と略す、ビスフェノールA プロピレンオキシド2モル付加物ジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物ともいう)
TE−2000:1,2-ポリブタジエン末端ウレタンメタクリレート(日本曹達社製「TE−2000」、以下「TE−2000」と略す)
UV−3000B:ポリエステル系ウレタンアクリレート(日本合成化学社製「紫光UV−3000B」、以下「UV−3000B」と略す)
1.6−HX−A:ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレート1.6−HX−A」、以下「1.6−HX−A」と略す)
1.9−ND:1.9−ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学社製「ライトエステル1.9−ND」、以下「1.9−ND」と略す)
BDK:ベンジルジメチルケタール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「IRGACURE651」、以下「BDK」と略す)
I−907:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「IRGACURE907」、以下「I−907」と略す。)
セイクオールBEE:ベンゾインエチルエーテル(精工化学社製「セイクオールBEE」、以下「セイクオールBEE」と略す)
CA180N:架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマー(中位粒子径25μm、住友精化社製アクアキープCA180N、以下「CA180N」と略す)
PVA:ポリビニルアルコール(電気化学工業社製「PVA B−05」、以下「PVA」と略す)
(実験例23)
(F)粒状物質として、平均粒子径140μm、粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差0.086の球状架橋ポリメチルメタクリレート粒子(ガンツ化成社製「GM−5003」を目開き150μmの篩と125μmの篩を用いて篩分けして作製)を使用し、表6に示す種類の原材料を表6に示す組成で使用したこと以外は実験例1と同様にして易解体性接着剤を作製した。得られた易解体性接着剤について、実験例1と同様にガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験、接着・解体試験(2)を行った。又、(F)粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。それらの結果を表6に示した。
(実験例24)
(F)粒状物質として平均粒子径40μm、粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差0.062の球状架橋ポリスチレン粒子(積水化学社製「GS−240」)を使用し、表6に示す種類の原材料を表6に示す組成で使用したこと以外は実験例1と同様にして易解体性接着剤を作製した。得られた易解体性接着剤について、実験例1と同様にガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験、接着・解体試験(2)を行った。又、(F)粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。それらの結果を表6に示した。
(実験例25)
(F)粒状物質として平均粒子径20μm、粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差0.061の球状架橋ポリスチレン粒子(積水化学社製「GS−220」)を使用し、表6に示す種類の原材料を表6に示す組成で使用したこと以外は実験例1と同様にして易解体性接着剤を作製した。得られた易解体性接着剤について、実験例1と同様にガラス転移温度、引張せん断接着強さ、耐熱性試験、接着・解体試験(2)を行った。又、(F)粒状物質の平均粒径及び粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差も測定した。それらの結果を表6に示した。






本発明の (メタ)アクリル系樹脂組成物は光硬化型であるため、初期接着性に優れ、使用後は接着体に可視光線又は紫外線の少なくとも一方を照射することにより、容易に解体(剥離)し、基材をリサイクル(再利用若しくは分別廃棄処理)可能とする。又、使用時は接着安定性に優れるだけでなく、耐熱性にも優れる。本発明の(メタ)アクリル系樹脂組成物は、基板上にITO薄膜を蒸着させるための高温加熱処理工程に耐えることができる。従って、本発明は、電気電子部品、自動車用部品をはじめ、事務用品、生活用品等数多くの用途に用いられる。本発明は、タッチセンサーガラスの製造工程である基板上にITO薄膜を蒸着させるための易解体接着剤として極めて有用であり、その解体方法としては可視光線又は紫外線の少なくとも一方を照射することのみでも解体することができる。本発明は、接着基材を破損することが少なく工業的に優位な方法である。本発明は、使用後は接着体にエネルギーを照射し温水に浸漬することで、容易に剥離可能になる。本発明は、生産性に優れ、接着基材に熱等によるダメージを与えず、使用時に優れた接着性、接着安定性、耐熱性を有する一方、必要に応じて容易に剥離することができる。

Claims (19)

  1. (A)下記式(2)のビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレート、(B)(A)以外の多官能(メタ)アクリレート、(C)単官能(メタ)アクリレート、(D)オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル及びオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルからなる群のうちの1種以上である光重合開始剤、(E)架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマー、イソブチレン/マレイン酸塩系のポリマー、デンプン/ポリアクリル酸塩系のポリマー、ポリビニルアルコール/ポリアクリル酸塩系のポリマー及び架橋型カルボキシメチルセルロースからなる群のうちの1種以上である吸水性ポリマーを含有し、(A)〜(C)成分の合計量100質量部中、(A)成分5〜25質量部、(B)成分5〜25質量部、(C)成分40〜80質量部を含有する(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  2. 式(2)のY、Yが、−CHCH(OH)CH−である請求項1に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  3. 式(2)のY、Yが、エチレン基とプロピレン基からなる群のうちの1種以上である請求項1に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  4. (B)成分が、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、1,2−ポリブタジエン末端ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリート、1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  5. (A)成分の分子量が400〜2000である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  6. (A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、(E)成分を0.1〜30質量部含有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  7. (E)成分の形状が球状であり、(E)成分の平均粒径が1〜200μmであり、(E)成分が架橋型ポリアクリル酸塩系のポリマーである請求項1乃至6のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  8. (C)成分が、2−(1,2−シクロヘキサジカルボキシイミド)エチルアクリレート、フェノールエチレンオキサイド2モル変性(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  9. (A)〜(C)成分の合計量100質量部に対して、(D)成分を0.1〜30質量部含有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  10. (F)(E)を除く粒状物質を含有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  11. (F)成分の形状が球状であり、(F)成分が、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子及び架橋ポリメタクリル酸メチルポリスチレン共重合体粒子からなる群のうちの1種以上であり、(F)成分の平均粒径が5〜200μmであり、(F)成分のレーザー回折法による粒径(μm)を対数で表示したときの粒径に対する粒子体積分布の標準偏差が0.0001〜0.25である請求項10に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物。
  12. 請求項1乃至11に記載の(メタ)アクリル系樹脂組成物を含有する接着剤。
  13. 用途が仮固定用である請求項12に記載の接着剤。
  14. 請求項12又は13に記載の接着剤を用いて接着する接着体。
  15. 150〜220℃の雰囲気で5分以上の暴露に耐える耐熱性を有する請求項14に記載の接着体。
  16. 波長365nmにおいて1〜10000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、請求項12又は13に記載の接着剤に照射して接着基材同士を接着(接着工程)した後、波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、接着剤に照射して解体(解体工程)する接着・解体方法。
  17. 波長365nmにおいて1〜10000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、請求項12又は13に記載の接着剤に照射して接着基材同士を接着(接着工程)した後、波長365nmにおいて300〜150000mJ/cmのエネルギーを有する可視光線若しくは紫外線を、接着剤に照射し、更に接着体を0〜100℃の水に浸漬して解体(解体工程)する接着・解体方法。
  18. 透光性硬質基板上に請求項12又は13に記載の接着剤を用いて透光性硬質基板同士を貼り合わせ、貼り合わせ面と逆の面に所定のパターンが施された導電膜を製膜するタッチセンサーガラスの製造方法。
  19. 透光性硬質基板が強化ガラスである請求項18に記載のタッチセンサーガラスの製造方法。
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