JP6139369B2 - 蒸気弁装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、蒸気タービン等のターボ機械を用いた発電施設の蒸気系統に設置されて、蒸気の流れを制御する蒸気弁装置に関する。
蒸気タービン等のターボ機械を用いた発電設備では、ターボ機械の回転数の異常上昇、羽根車とケースとの伸び差、振動の増大、低圧排気室の温度高、軸受油圧の低下、主油ポンプの吐出圧の低下、ボイラや発電機の故障などの諸現象を検出し、事故を未然に防止しまたは事故による損傷を最小限に抑えることを目的とした各種の保安装置を備える蒸気弁装置が設けられている。
例えば、通常運転中の蒸気タービンの回転数が設定回転数以上に上昇した場合や蒸気タービンに異常が発生した場合に、この異常を保安装置の異常検出部が検出して異常信号を発生し、この異常信号により、蒸気タービンの蒸気入口に設置された主蒸気止め弁を閉じて、蒸気タービンへの蒸気の流入を遮断するよう構成された蒸気弁装置が知られている。
図10は、従来の蒸気弁装置を示す系統図である。この図10に示す従来の蒸気弁装置100は、弁体101を備えた蒸気弁103と、蒸気弁103を開閉駆動する油圧駆動装置105とを備える。
油圧駆動装置105は、蒸気弁103を開閉動作させる油圧シリンダ装置106と、この油圧シリンダ装置106への作動油の供給を制御する制御弁としてのサーボ弁111と、油圧シリンダ装置106内の作動油を排出可能なダンプ弁112と、このダンプ弁112を閉弁して油圧シリンダ装置106内の作動油の油圧を保持する急速作動電磁弁113と、サーボ弁111へ向かう作動油の流れを遮断可能な遮断弁114とを備える。
蒸気弁103を開弁する際に、従来の蒸気弁装置100は、先ず、急速作動電磁弁113を経てダンプ弁112及び遮断弁114へ作動油を供給する。作動油が供給されたダンプ弁112は閉弁動作して、油圧シリンダ装置106内で作動油の油圧を保持する。他方、作動油が供給された遮断弁114は開弁動作して、サーボ弁111へ向かう作動油の流れを許可する。次いで、蒸気弁装置100は、サーボ弁111の弁開度を調整して油圧シリンダ装置106へ供給される作動油の流量を制御し、蒸気弁103の弁開度を調整して蒸気タービンへ蒸気を流す。
蒸気タービンに異常等が発生して蒸気弁103を閉弁する場合には、従来の蒸気弁装置100は、急速作動電磁弁113により、ダンプ弁112及び遮断弁114へ供給される作動油を遮断する。作動油が遮断されたダンプ弁112は開弁して油圧シリンダ装置106内の作動油を排出する。他方、作動油が遮断された遮断弁114は閉弁し、サーボ弁111へ向かう作動油の流れを遮断する。このようにして、従来の蒸気弁装置100は、蒸気弁103を閉弁して蒸気タービンへ流れる蒸気を遮断する。
上述の図10に示す蒸気弁装置100の油圧駆動装置105は、サーボ弁111を備えて蒸気弁103の弁開度を制御するものであるが、蒸気弁103の用途によっては、蒸気弁103を単に開閉させるものもある。図11は、蒸気弁103を単に開閉させる従来の他の蒸気弁装置200を示す。
この図11に示す蒸気弁装置200が図10の蒸気弁装置100と異なる点は、サーボ弁111をテスト電磁弁201に変更した点である。このテスト電磁弁201から油圧シリンダ装置106へ作動油が供給されることで、蒸気弁103が全開動作されて蒸気タービンへ蒸気が流れ、また、油圧シリンダ装置106への作動油がテスト電磁弁201により遮断されることで、蒸気弁103が全閉動作されて蒸気タービンへ流れる蒸気が遮断される。
尚、蒸気弁装置とは、蒸気タービン発電設備の蒸気系統に設置される、例えば主蒸気止め弁、蒸気加減弁、中間蒸気止め弁、インターセプト弁などであり、それぞれが複数設置されて多重化されている。
ところで、特許文献1には、遮断弁への作動油の供給を遮断する弁を設置し、且つ、遮断弁をタイトシャットにすることにより、サーボ弁のみを交換する装置が提案されている。また、特許文献2には、急速作動電磁弁、遮断弁への作動油の供給を遮断する弁をそれぞれ設置することにより、サーボ弁、テスト用電磁弁、急速作動電磁弁のいずれも交換可能な蒸気弁装置が提案されている。
米国特許第4343454号明細書 特開2012−241689号公報
蒸気タービン発電設備を備えた軽水炉発電プラントの稼働率を改善させるためには、軽水炉発電プラントを長期間停止することなく連続的に運転を行うことが求められる。従って、軽水炉発電プラントでは、連続運転期間が長期間となっていずれかの機器に不適合が生じた場合でも、プラントの運転を継続しつつ、不適合な機器の修理、交換を行う必要がある。尚、軽水炉発電プラントの運転中に行う点検、修理、交換などの保全をオンラインメンテナンスと呼ぶ。
しかしながら、蒸気タービン発電設備の蒸気弁装置100、200の場合、油圧駆動装置105は信頼性の高いシステムであるが、万一、制御弁(サーボ弁111、テスト電磁弁201)や急速作動電磁弁113などの機器に特性不良や動作不良などの不適合が生じた場合、この不適合が生じた蒸気弁装置100を正常に動作させることができない事態に陥る懸念がある。
つまり、図10及び図11に示す従来の蒸気弁装置100、200の油圧駆動装置105には、高圧の作動油が常に供給されているので、この油圧駆動装置105における油圧系統の一部を開放して不適合な機器を正常な機器に交換しようとすると、作動油が飛散してしまう。このため、図10及び図11に示す従来の蒸気弁装置100、200では、蒸気タービンを停止して発電プラントを停止させないと、不適合な機器を正常な機器に交換できなかった。
これに対し、特許文献1、2に記載の蒸気弁装置では、蒸気タービンの運転継続中にサーボ弁やテスト電磁弁、急速作動電磁弁を交換可能とする手段が設置されているが、交換時に作動油が確実に遮断されていることを確認する手段が開示されていない。即ち、蒸気タービン運転継続中に、上述の作動油の供給を遮断する弁に漏洩などの異常が発生した状態で、サーボ弁、テスト電磁弁、急速作動電磁弁を取り外すと、高圧の作動油が漏洩または噴出して、交換作業中の油圧の低下により蒸気タービンの安定運用が困難になったり、作業の安全性が低下するなどの課題がある。
本発明における実施形態の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ターボ機械の運転継続中に油圧駆動装置の保全を安全に実施できる蒸気弁装置を提供することにある。
本発明の実施形態における蒸気弁装置は、ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し、前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第1プラグを備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第2プラグを備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第3プラグを備え、前記第1、第2、第3プラグからの作動油の流入がないことを確認するよう構成されたことを特徴とするものである。
上述の如く説明した実施形態によれば、ターボ機械の運転継続中に油圧駆動装置の保全を安全に実施できる。
本発明の第1実施形態における蒸気弁装置を備えた蒸気タービン発電設備の一例を示す系統図。 本発明の第1実施形態における蒸気弁装置を示す系統図。 図2の第1、第2、第3閉止確認ラインの要部を示す断面図。 本発明の第2実施形態における蒸気弁装置を示す系統図。 本発明の第3実施形態における蒸気弁装置を示す系統図。 (A)は本発明の第4実施形態における蒸気弁装置を示す系統図、(B)は図6(A)における第1インターロックを示すブロック図。 (A)は本発明の第5実施形態における蒸気弁装置を示す系統図、(B)は図7(A)における第2及び第3インターロックを示すブロック図。 本発明の第6実施形態における蒸気弁装置を示す系統図。 本発明の第7実施形態における蒸気弁装置を示す系統図。 従来の蒸気弁装置の一例を示す系統図。 従来の蒸気弁装置の他の例を示す系統図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図3)
図1は、本発明の第1実施形態における蒸気弁装置を備えた蒸気タービン発電設備の一例を示す系統図である。この図1に示す蒸気タービン発電設備1は、例えば原子力発電プラントであり、特に改良型沸騰水型軽水炉(ABWR:Advanced Boiling Water Reactor)、PWR(Pressurized Water Reactor)である。蒸気タービン発電設備1は、原子炉2、高圧タービン3、湿分分離加熱器5、低圧タービン6、復水器8、給水ポンプ9を備える。
原子炉2は、核燃料の核分裂によって炉水を加熱し蒸気にする。この原子炉2は、主蒸気止め弁11及び蒸気加減弁12を順次に経て高圧タービン3に接続され、蒸気を高圧タービン3へ送る。
高圧タービン3はターボ機械であり、原子炉2から流入する蒸気によって回転する。この高圧タービン3は、湿分分離加熱器5に接続され、膨張して仕事を終えた蒸気を湿分分離加熱器5へ送る。
湿分分離加熱器5は、高圧タービン3を回転した蒸気の湿分を除去するとともに加熱する。この湿分分離加熱器5は、中間蒸気止め弁13及びインターセプト弁15を順次に経て低圧タービン6に接続され、湿分を除去して加熱した蒸気を低圧タービン6へ送る。
低圧タービン6はターボ機械であり、高圧タービン3に回転軸が直結され、湿分分離加熱器5から流入する蒸気によって回転する。この低圧タービン6は、復水器8に接続され、膨張して仕事を終えた蒸気を復水器8へ送る。高圧タービン3及び低圧タービン6の回転は発電機(図示省略)を駆動して発電が行なわれる。
復水器8は、低圧タービン6で仕事を終えた蒸気を凝縮して復水とする。また、給水ポンプ9は、復水器8で生じた復水を炉水として原子炉2へ圧送する。ここで、主蒸気止め弁11、蒸気加減弁12、中間蒸気止め弁13及びインターセプト弁15は、それぞれが複数設置されて多重化されている。
また、蒸気タービン発電設備1は、タービン3、6の回転数の異常上昇、タービン3、6とケーシング(図示省略)との伸び差、振動の増大、低圧タービン6の排気室の温度高、タービン3、6の軸受油圧の低下、発電機の故障など種々の異常現象を検出して、事故を未然に防止しまたは事故による損傷を最小限に抑えることを目的とした保安装置(図示省略)を備える。この保安装置は、タービン3、6や発電機などの異常を検知すると異常検知信号を出力する。
尚、蒸気タービン発電設備1は、湿分分離加熱器5に代えて湿分分離器(図示省略)を備える軽水炉発電プラント、原子炉2に代えてボイラ(図示省略)を備える一軸型や多軸型のコンベンショナルサイクル発電プラント、コンバインドサイクル発電プラントであっても良い。
図2は、本発明の第1実施形態における蒸気弁装置を示す系統図である。この図2に示す蒸気弁装置21は、弁体22を備えた蒸気弁23と、この蒸気弁23を駆動する油圧駆動装置25とを有して構成される。蒸気弁装置21は、前述の主蒸気止め弁11、蒸気加減弁12、中間蒸気止め弁13.インターセプト弁15などの総称であり、それぞれがターボ機械であるタービン3、6に対して複数設置されて多重化されている。
蒸気弁23は、蒸気が流れる流路においてタービン3、6の蒸気入口に設置される。そして、この蒸気弁23は、弁体22の開閉動作により、弁開度を調整してタービン3、6への蒸気の流入、流入量調整もしくは遮断を行い、または全開もしくは全閉状態となってタービン3、6への蒸気の流入もしくは遮断を行う。
油圧駆動装置25は、作動油の油圧により蒸気弁23を駆動するものであり、油圧シリンダ装置26、作動トランス27、制御弁としてのサーボ弁28、放出弁としてのダンプ弁29、電磁弁としての急速作動電磁弁30、遮断弁34、弁装置としての止め弁35、第1閉止確認ライン31、第2閉止確認ライン32及び第3閉止確認ライン33を有して構成される。
更に、油圧駆動装置25は、油圧発生装置43から遮断弁34へ作動油を導く第1供給配管36と、遮断弁34からサーボ弁28へ作動油を導く第1供給中継配管37と、サーボ弁28から油圧シリンダ装置26へ作動油を導く第2供給中継配管38とを有する。また、油圧駆動装置25は、油圧発生装置43から急速作動電磁弁30へ作動油を導く第2供給配管39と、急速作動電磁弁30からダンプ弁29へ作動油を導く第3供給中継配管40と、この第3供給中継配管40から分岐して遮断弁34へ作動油を導く第4供給中継配管41とを有する。
また、油圧駆動装置25は、油圧発生装置43のタンク44へ作動油を戻すドレン配管42と、油圧シリンダ装置26からドレン配管42へ作動油を戻す第1ドレン中継配管45と、ダンプ弁29からドレン配管42へ作動油を戻す第2ドレン中継配管46と、急速作動電磁弁30の一方からドレン配管42へ作動油を戻す第3ドレン中継配管47と、急速作動電磁弁30の他方、サーボ弁28及び遮断弁34からドレン配管42へ作動油を戻す第4ドレン中継配管48とを有する。
油圧シリンダ装置26は、シリンダ49内にピストン50が摺動自在に配置され、このピストン50が蒸気弁23の弁体22に連結される。シリンダ49内は、ピストン50によって作動室26Aと非作動室26Bとに区画される。また、シリンダ49には、ピストン50を付勢して弁体22を閉動作させるスプリング51が配設されている。第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aに作動油が供給されることで、ピストン50がスプリング51の付勢力と弁体22にかかる蒸気の圧力に抗して移動し、蒸気弁23の弁体22を開動作させる。
作動トランス27は、油圧シリンダ装置26のピストン50に連結されて、このピストン50の移動により蒸気弁23の弁開度を電気信号として発信する。
サーボ弁28は、油圧発生装置43から油圧シリンダ装置26へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置26を駆動する作動油の流れと、油圧シリンダ装置26からドレン配管42への作動油の排出とを制御するものである。具体的には、サーボ弁28は、油圧発生装置43から第1供給配管36、遮断弁34、第1供給中継配管37、サーボ弁28及び第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給される作動油の流量と、油圧シリンダ装置26の作動室26Aから第2供給中継配管38、サーボ弁28、第4ドレン中継配管48及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出される作動油の流量とを制御して、蒸気弁23の弁開度を調整する。尚、このサーボ弁28は、制御盤52からの開閉指令信号によって蒸気弁23を開閉操作させるべく、油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給される作動油を制御する。
ダンプ弁29は、弁体53とダンプ弁室54を有し、油圧シリンダ装置26の作動室26A内に作動油を保持する閉弁動作と、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油を排出する開弁動作とを選択的に行う。
つまり、ダンプ弁29は、急速作動電磁弁30から第3供給中継配管40を経てダンプ弁室54内に流入する作動油の油圧により、弁体53を閉弁方向に移動させて閉弁動作する。これにより、ダンプ弁29は、サーボ弁28から第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aに供給される作動油を、この作動室26A内に保持する。また、ダンプ弁29は、急速作動電磁弁30から第3供給中継配管40を経てダンプ弁室54内に流入する作動油の圧力を失うと、弁体53を開弁方向に移動させて開弁動作する。これにより、ダンプ弁29は、ダンプ弁室54が油圧シリンダ装置26の作動室26Aに連通して、この作動室26A内の作動油を第2ドレン中継配管46を経てドレン配管42へ排出する。
急速作動電磁弁30は、ダンプ弁29を閉弁動作させるために油圧発生装置43からダンプ弁29へ供給される作動油の流れを許可または遮断するものである。つまり、急速作動電磁弁30は、非励磁時には、スプール55がスプリング56の付勢力により移動して、油圧発生装置43からの作動油を第3供給中継配管40を経てダンプ弁29のダンプ弁室54及び遮断弁34へ供給する。また、急速作動電磁弁30は、操作盤52から励磁信号Bが送信され、または図示しない保安装置から異常検知信号(励磁信号Bと同義)が送信されたときには、スプール55がスプリング56の付勢力に抗して移動して、油圧発生装置43から第3供給中継配管40へ供給される作動油の流れを遮断し、油圧シリンダ装置26の作動室26A及びダンプ弁室54の作動油を、第3ドレン中継配管47及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出する。
遮断弁34は、急速作動電磁弁30からダンプ弁29へ向かう流れから分岐する作動油の油圧によって開閉動作し、油圧発生装置43からサーボ弁28へ供給される作動油の流れを許可または遮断する。つまり、遮断弁34は、急速作動電磁弁30から第3供給中継配管40、分岐点57及び第4供給中継配管41を経て流入する作動油の油圧により、スプール58がスプリング59の付勢力に抗して移動して開弁動作し、油圧発生装置43からの作動油を、第1供給配管36を経てサーボ弁28へ供給する。また、遮断弁34は、急速作動電磁弁30から第3供給中継配管40、分岐点57及び第4供給中継配管41を経て流入する作動油の油圧を失うと、スプール58がスプリング59の付勢力により移動して閉弁動作し、油圧発生装置43から第1供給配管36を経てサーボ弁28へ向かう作動油の流れを遮断する。
止め弁35は、油圧発生装置43と急速作動電磁弁30との間に配設され、油圧発生装置43から第2供給配管39を経て急速作動電磁弁30へ供給される作動油の流れを、閉弁時に遮断し、開弁時に許可する。この止め弁35は遠隔または手動操作され、遠隔操作される場合には、操作盤52からの開信号C、閉信号Dによりそれぞれ開操作され、閉操作される。
第1閉止確認ライン31は、急速作動電磁弁30と油圧シリンダ装置26間を連結する第3供給中継配管40の、例えば分岐点57に接続され、止め弁35の閉操作による作動油の遮断によって急速作動電磁弁30への作動油の流入が遮断されたこと確認する。即ち、この第1閉止確認ライン31は、図3に示すように、流路60の一部に第1プラグ61が挿抜可能に設けられたものであり、第1プラグ61を流路60から全てまたは部分的に引き抜いたときに作動油の流出(または噴出)がないことで、上述の止め弁35による急速作動電磁弁30への作動油の流入遮断が確認される。
第2閉止確認ライン32は、図2に示すように、遮断弁34とサーボ弁28とを連結する第1供給中継配管37に接続され、遮断弁34の閉弁動作によりサーボ弁28への作動油の流入が遮断されたことを確認する。即ち、第2閉止確認ライン32は、図3に示すように、流路60の一部に第2プラグ62が挿抜可能に設けられたものであり、第2プラグ62を流路60から全てまたは部分的に引き抜いたときに作動油の流出(または噴出)がないことで、上述の遮断弁34によるサーボ弁28への作動油の流入遮断が確認される。
第3閉止確認ライン33は、図2に示すように、サーボ弁28と油圧シリンダ装置26の作動室26Aとを連結する第2供給中継ライン38に接続され、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油の流入がないことを確認する。即ち、図3に示すように、第3閉止確認ライン33は、流路60の一部に第3プラグ63が挿抜可能に設けられたものであり、第3プラグ63を流路60から全てまたは部分的に引き抜いたときに作動油の流出(または噴出)がないことで、上述のような油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油の流入がないことが確認される。
尚、図2中の符号64は、第4供給中継配管41に配設されたオリフィスであり、符号65は、第2供給配管39における急速作動電磁弁30と止め弁35間に配設されたオリフィスである。オリフィス64は、急速作動電磁弁30を経て第3供給中継配管40に流入した作動油をダンプ弁29へ優先して供給するものである。
また、オリフィス65の設置理由は次の通りである。つまり、多重化された蒸気弁装置21のそれぞれに共通の油圧発生装置43から作動油を供給するため、任意の蒸気弁装置21の油圧駆動装置25における急速作動電磁弁30が、第2供給配管39を経て流入する作動油を遮断し、この作動油を、第3ドレン中継配管47を経てドレン配管42に排出すると、第2供給配管39内の作動油の油圧が低下してしまう。オリフィス65は、この任意の蒸気弁装置21の第2供給配管39内における作動油の油圧低下を抑制して、多重化された他の蒸気弁装置21における第2供給配管39内の作動油に油圧低下の影響を低減させるものである。
このような構成の蒸気弁装置21では、図示しない保安装置がタービン3、6等の異常を検知して急速作動電磁弁30へ異常検知信号(励磁信号Bと同義)を送信すると、急速作動電磁弁30が励磁して、この急速作動電磁弁30からダンプ弁29及び遮断弁34へ供給される作動油を遮断する。すると、ダンプ弁29が開弁動作して、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油が、ダンプ弁室54及び第2ドレン中継配管46を経てドレン配管42に排出される。また、遮断弁34が閉弁動作して、油圧発生装置43から遮断弁34及びサーボ弁28を経て油圧シリンダ装置26の作動室26A内へ供給される作動油が遮断される。これにより、蒸気弁23の弁体22が閉動作して、蒸気弁23が全閉状態に閉弁する。
ところで、多重化された蒸気弁装置21のそれぞれは、その油圧駆動装置25の急速作動電磁弁30とサーボ弁28の少なくとも一方に動作不良や特性不良などの不適合が発生した場合、タービン3、6の運転を継続させ、且つ各蒸気弁装置21に共通の油圧発生装置43を停止させることなく、不適合が生じた急速作動電磁弁30、サーボ弁28を備える蒸気弁装置21の蒸気弁23を閉弁状態として、その不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28を交換または修理する。
(I)急速作動電磁弁30に不適合が発生した場合
急速作動電磁弁30に不適合が発生した場合には、手動操作または例えば操作盤52から閉信号Dを送信することで止め弁35を閉操作すると共に、操作盤52からサーボ弁28に蒸気弁23の全閉指令信号Aを送信する。すると、サーボ弁28は、油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給する作動油の流れを遮断すると共に、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油を第2供給中継配管38、サーボ弁28、第4ドレン中継配管48及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出する。これにより、急速作動電磁弁30に不適合が発生した蒸気弁装置21の蒸気弁23が全閉する。
また、急速作動電磁弁30に不適合が発生した場合に止め弁35が閉操作されることで、タービン3、6の運転継続中にあっても、油圧発生装置43から高圧の作動油が不適合な急速作動電磁弁30へ供給されず遮断された状態になる。このとき、第1閉止確認ライン31の第1プラグ61を全てまたは部分的に引き抜いて作動油の流出(または噴出)がないことを確認することで、上述の急速作動電磁弁30への作動油の遮断を確認する。この確認後に不適合な急速作動電磁弁30を修理し、または正常な急速作動電磁弁30と交換する。
急速作動電磁弁30の交換または修理後に、手動操作または例えば操作盤52により開信号Cを送信することで止め弁35を開操作し、操作盤52によりサーボ弁28の全閉指令信号Aを解除する。これにより、油圧発生装置43からの作動油は、第2供給配管39、止め弁35及び第3供給中継配管40を経てダンプ弁29へ供給されて、このダンプ弁29を閉弁動作させると共に、第4供給中継配管41を経て遮断弁34へ供給されて、この遮断弁34を開弁動作させる。遮断弁34の開弁動作により、油圧発生装置43からの作動油が第1供給配管36、遮断弁34及び第1供給中継配管37を経てサーボ弁28へ供給され、開信号を入力することにより開弁状態となるサーボ弁28から第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給されて、蒸気弁23が開弁状態に復旧する。
(II)サーボ弁28に不適合が発生した場合
サーボ弁28に不適合が発生した場合には、操作盤52から急速作動電磁弁30へ励磁信号Bを送信して急速作動電磁弁30を励磁させ、手動操作または例えば操作盤52から止め弁35へ閉信号Dを送信することで止め弁35を閉操作させ、油圧発生装置43から第3供給中継配管40へ供給される作動油を遮断する。すると、遮断弁34が閉弁動作すると共に、ダンプ弁29のダンプ弁室54へ供給される作動油が遮断されて、このダンプ弁29が開弁動作する。これにより、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油が、ダンプ弁室54、第2ドレン中継配管46及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出され、蒸気弁23が全閉する。
また、サーボ弁28に不適合が発生した場合には、前述の如く、油圧発生装置43から止め弁35、急速作動電磁弁30を介して遮断弁34へ供給される作動油が遮断されて、この遮断弁34が閉弁動作状態にあるので、タービン3、6の運転継続中にあっても、油圧発生装置43から高圧の作動油が不適合なサーボ弁28へ供給されず遮断された状態になる。このとき、第2閉止確認ライン32の第2プラグ62及び第3閉止確認ライン33の第3プラグ63を全てまたは部分的に引き抜いて作動油の流出(または噴出)がないことを確認することで、上述の遮断弁34からサーボ弁28への作動油の流入遮断と、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油の流入がないことを確認する。この確認後に、不適合なサーボ弁28を修理し、または正常なサーボ弁28と交換する。
サーボ弁28の交換または修理後に、操作盤52により急速作動電磁弁30への励磁信号Bを解除し、手動操作または例えば操作盤52により止め弁35へ開信号Cを送信する。これにより、油圧発生装置43からの作動油は、第2供給配管39、止め弁35及び第3供給中継配管40を経てダンプ弁29へ供給されて、このダンプ弁29を閉弁動作させると共に、第4供給中継配管41を経て遮断弁34へ供給されて、この遮断弁34を開弁動作させる。遮断弁34の開弁動作により、油圧発生装置43からの作動油が第1供給配管36、遮断弁34及び第1供給中継配管37を経てサーボ弁28へ供給され、開信号を入力することにより開弁状態となるサーボ弁28から第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給されて、蒸気弁23が開弁状態に復旧する。
(III)急速作動電磁弁30及びサーボ弁28の両者に不適合が発生した場合
急速作動電磁弁30及びサーボ弁28の両者に不適合が発生した場合には、手動操作または例えば操作盤52から閉信号Dを送信することで止め弁35を閉操作する。すると、油圧発生装置43から急速作動電磁弁30に供給される作動油がなくなるので、この急速作動電磁弁30からダンプ弁29及び遮断弁34へ作動油が供給されなくなり、ダンプ弁29が開弁動作し、遮断弁34が閉弁動作する。遮断弁34の閉弁動作により、油圧発生装置43から遮断弁34及びサーボ弁28を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給される作動油がなくなる。また、ダンプ弁29の開弁動作により、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油がダンプ弁室54、第2ドレン中継配管46及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出される。これらの結果、蒸気弁23が全閉する。
また、急速作動電磁弁30及びサーボ弁28に不適合が発生した場合に止め弁35が閉操作されることで、タービン3、6の運転継続中にあっても、油圧発生装置43から高圧の作動油が不適合な急速作動電磁弁30及びサーボ弁28へ供給されず、遮断された状態になる。このとき、第1閉止確認ライン31の第1プラグ61、第2閉止確認ライン32の第2プラグ62及び第3閉止確認ライン33の第3プラグ63を全てまたは部分的に引き抜いて作動油の流出(または噴出)がないことを確認することで、上述の急速作動電磁弁30及びサーボ弁28への作動油の流入遮断及び流入がないことを確認する。この確認後に、不適合な急速作動電磁弁30及びサーボ弁28を修理し、または正常な急速作動電磁弁30及びサーボ弁28と交換する。
急速作動電磁弁30及びサーボ弁28の交換または修理後に、手動操作または例えば操作盤52により開信号Cを送信することで止め弁35を開操作する。これにより、油圧発生装置43からの作動油は、第2供給配管39、止め弁35及び第3供給中継配管40を経てダンプ弁29へ供給されて、このダンプ弁29を閉弁動作させると共に、第4供給中継配管41を経て遮断弁34へ供給されて、この遮断弁34を開弁動作させる。遮断弁34の開弁動作により、油圧発生装置43からの作動油が第1供給配管36、遮断弁34及び第1供給中継配管37を経てサーボ弁28へ供給され、開信号を入力することにより開弁状態となるサーボ弁28から第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給されて、蒸気弁23が開弁状態に復旧する。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果を奏する。
タービン3、6に対し多重化された蒸気弁装置21における油圧駆動装置25の機器(急速作動電磁弁30、サーボ弁28)に不適合が発生した場合、タービン3、6の運転継続中に、不適合機器を備えた油圧駆動装置25を有する蒸気弁装置21の蒸気弁23を全閉状態にすると共に、この蒸気弁装置21における油圧駆動装置25の止め弁35、遮断弁34を閉弁させて、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28への作動油の供給を遮断する。そして、第1閉止確認ライン31により急速作動電磁弁30に、第2閉止確認ライン32により第1供給配管36、遮断弁34を経てサーボ弁28にそれぞれ作動油の流入が遮断されたことを確認し、第3閉止確認ライン33により、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油が流入されていないことを確認した後に、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28を修理しまたは交換する。この結果、タービン3、6の運転継続中に蒸気弁装置21の油圧駆動装置25の保全を、作動油の漏洩や流出を防止して安全に実施できる。
[B]第2実施形態(図4)
図4は、本発明の第2実施形態における蒸気弁装置を示す系統図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の蒸気弁装置70が第1実施形態と異なる点は、図3及び図4に示すように、第1閉止確認ライン31が第1プラグ61に代えて第1圧力計71を備え、第2閉止確認ライン32が第2プラグ62に代えて第2圧力計72を備え、第3閉止確認ライン33が第3プラグ63に代えて第3圧力計73を備えた点である。
第1圧力計71は、第1閉止確認ライン31の流路60内における作動油の圧力を検出する。この第1圧力計71の検出値が例えば閾値P以下であるときに、止め弁35による急速作動電磁弁30への作動油の流入遮断が確認される。また、第2圧力計72は、第2閉止確認ライン32の流路60内における作動油の圧力を検出する。この第2圧力計72の検出値が例えば閾値P以下であるときに、遮断弁34によるサーボ弁28への作動油の流入遮断が確認される。更に、第3圧力計73は、第3閉止確認ライン33の流路60内における作動油の圧力を検出する。この第3圧力計73の検出値が例えば閾値P以下であるときに、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油の流入がないことが確認される。
従って、本第2実施形態においても、第1閉止確認ライン31により急速作動電磁弁30に、第2閉止確認ライン32によりサーボ弁28にそれぞれ作動油の流入が遮断されたことを確認し、第3閉止確認ライン33により、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油が流入されていないことを確認した後に、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28を修理しまたは交換するので、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。
[C]第3実施形態(図5)
図5は、本発明の第3実施形態における蒸気弁装置を示す系統図である。この第3実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の蒸気弁装置75が第1実施形態と異なる点は、図3及び図5に示すように、第1閉止確認ライン31が第1プラグ61に代えて第1流量計76を備え、第2閉止確認ライン32が第2プラグ62に代えて第2流量計77を備え、第3閉止確認ライン33が第3プラグ63に代えて第3流量計78を備えた点である。
第1流量計76は、第1閉止確認ライン31の流路60内における作動油の流量を検出する。この第1流量計76の検出値が例えば閾値Q以下であるときに、止め弁35による急速作動電磁弁30への作動油の流入遮断が確認される。また、第2流量計77は、第2閉止確認ライン32の流路60内における作動油の流量を検出する。この第2流量計77の検出値が例えば閾値Q以下であるときに、遮断弁34によるサーボ弁28への作動油の流入遮断が確認される。更に、第3流量計78は、第3閉止確認ライン33の流路60内における作動油の流量を検出する。この第3流量計78の検出値が例えば閾値Q以下であるときに、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油の流入がないことが確認される。
従って、本第3実施形態においても、第1閉止確認ライン31により急速作動電磁弁30に、第2閉止確認ライン32によりサーボ弁28にそれぞれ作動油の流入が遮断されたことを確認し、第3閉止確認ライン33により、油圧シリンダ装置26の作動室26Aからサーボ弁28に作動油が流入されていないことを確認した後に、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28を修理しまたは交換するので、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。
[D]第4実施形態(図6)
図6は、(A)が本発明の第4実施形態における蒸気弁装置を示す系統図であり、(B)が図6(A)における第1インターロックを示すブロック図である。この第4実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態の蒸気弁装置80が第1実施形態と異なる点は、急速作動電磁弁30及びサーボ弁28への作動油の流入遮断または流入がないことを確認する第1インターロック81が設けられた点である。
つまり、止め弁35は、開信号を送信する開リミットスイッチ82と、閉信号を送信する閉リミットスイッチ83とを備える。また、図3及び図6(A)に示すように、第1閉止確認ライン31は、その流路60内の作動油の圧力を検出する第1圧力計71を、第1プラグ61に代えて備え、第2閉止確認ライン32は、その流路60内の作動油の圧力を検出する第2圧力計72を、第2プラグ62に代えて備え、第3閉止確認ライン33は、その流路60内の作動油の圧力を検出する第3圧力計73を、第3プラグ63に代えて備える。
第1インターロック81は、図6(B)に示すように、止め弁35の閉リミットスイッチ83から閉信号が出力され、且つ第1圧力計71、第2圧力計72及び第3圧力計73の検出値が閾値PS(例えばゼロ)以下であるときに、急速作動電磁弁30及びサーボ弁28が交換可能である旨を表示部84に表示する。
この第1インターロック81の表示部84の表示を確認した後に、不適合な急速作動電磁弁30とサーボ弁28の一方または両方を交換または修理することで、交換または修理時における作動油の漏洩や噴出を防止できる。従って、本第4実施形態においても、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。
[E]第5実施形態(図7)
図7は、(A)が本発明の第5実施形態における蒸気弁装置を示す系統図であり、(B)が図7(A)における第2及び第3インターロックを示すブロック図である。この第5実施形態において、第1、第2及び第4実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第5実施形態の蒸気弁装置85が第1実施形態と異なる点は、急速作動電磁弁30への作動油の流入遮断を確認する第2インターロック86と、サーボ弁28への作動油の流入遮断または流入がないこと確認する第2インターロック87とが設けられた点である。
つまり、第2インターロック86は、止め弁35の閉リミットスイッチ83から閉信号が出力され、且つ第1圧力計71及び第2圧力計72の検出値が閾値PS(例えばゼロ)以下であるときに、急速作動電磁弁30が交換可能である旨を表示部88に表示する。尚、この第2インターロック86では、第2圧力計72の検出値が閾値PS(例えばゼロ)以下である条件を省略してもよい。
第3インターロック87は、止め弁35の閉リミットスイッチ83から閉信号が出力され、且つ第2圧力計72及び第3圧力計73の検出値が閾値PS(例えばゼロ)以下であるときに、サーボ弁28が交換可能である旨を表示部89に表示する。尚、この第3インターロック87は、上述の「止め弁35の閉リミットスイッチ83からの閉信号」の条件は、「止め弁35の閉リミットスイッチ83からの閉信号または急速作動電磁弁30の励磁状態を検出する信号」に変更してもよい。
第2インターロック86の表示部88の表示を確認した後に不適合な急速作動電磁弁30を交換または修理し、第3インターロック87の表示部89の表示を確認した後に不適合なサーボ弁28を交換または修理することで、これらの交換または修理時における作動油の漏洩や噴出を防止できる。従って、本第5実施形態においても、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。なお、第4、第5実施形態における圧力計は、圧力トランスミッターや圧力スイッチに置き換えても良い。
[F]第6実施形態(図8)
図8は、本発明の第6実施形態における蒸気弁装置を示す系統図である。この第6実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第6実施形態の蒸気弁装置90が第1実施形態と異なる点は、制御弁としてのサーボ弁28をテスト電磁弁91に変更した点である。
つまり、テスト電磁弁91は、油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ作動油の供給を許可または遮断して、蒸気弁23をそれぞれ全開または全閉動作させるものである。具体的には、テスト電磁弁91の非励磁時ではこのテスト電磁弁91が全開状態であり、油圧発生装置43からの作動油を、第1供給配管36、遮断弁34及び第1供給中継配管37を経てテスト電磁弁91に流入し、このテスト電磁弁91から第2供給中継配管38を経て油圧シリンダ装置26の作動室26Aへ供給して、蒸気弁23を全開させる。また、テスト電磁弁91の励磁時にはこのテスト電磁弁91が全閉状態となり、テスト電磁弁91から油圧シリンダ装置26への作動油を遮断すると共に、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油を、第2供給中継配管38を経てテスト電磁弁91に導き、第4ドレン中継配管48及びドレン配管42を経て油圧発生装置43のタンク44へ排出し、蒸気弁23を全閉させる。
急速作動電磁弁30に不適合が発生した場合には、手動操作または例えば操作盤52から閉信号Dを送信することで止め弁35を閉操作すると共に、操作盤52からテスト電磁弁91へ励磁信号Eを送信し、このテスト電磁弁91を励磁して全閉状態とし、油圧シリンダ装置26の作動油26A内の作動油を上述の如く油圧発生装置43のタンク44へ排出して、蒸気弁23を全閉させる。そして、第1実施形態と同様にして、第1閉止確認ライン31により急速作動電磁弁30への作動油の流入遮断を確認して、この不適合な急速作動電磁弁30を交換または修理する。その後、例えば操作盤52から開信号Cを送信して止め弁35を開操作すると共に、操作盤52からの励磁信号Eを解除してテスト電磁弁91を非励磁状態とし、油圧発生装置43からの作動油を遮断弁34及びテスト電磁弁91を経て油圧シリンダ装置26の作動室26A内へ供給し、蒸気弁23を全開させて復旧する。
テスト電磁弁91に不適合が発生した場合や、急速作動電磁弁30及びテスト電磁弁91の両者に不適合が発生した場合には、第1実施形態と同様にして、油圧シリンダ装置26の作動室26A内の作動油を排出して蒸気弁23を全閉させ、急速作動電磁弁30、テスト電磁弁91への作動油の流入を遮断し、この流入遮断を第1閉止確認ライン31、第2閉止確認ライン32、第3閉止確認ライン33で確認した後に、不適合なテスト電磁弁91、急速作動電磁弁30を交換または修理し、その後蒸気弁23を全開させて復旧する。
以上のことから、制御弁がサーボ弁28からテスト電磁弁91に変更された本第6実施形態においても、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。
[G]第7実施形態(図9)
図9は、本発明の第7実施形態における蒸気弁装置を示す系統図である。この第7実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第7実施形態の蒸気弁装置95が第1実施形態と異なる点は、弁装置としての止め弁35を3方切換弁96に変更した点である。
つまり、3方切換弁96は、2つのポートが第2供給配管39に接続されると共に、残りの1つのポートが、ドレン配管42に接続された第5ドレン中継配管97に接続されている。従って、3方切換弁96は、油圧発生装置43から第2供給配管39を経て供給される作動油の流れを急速作動電磁弁30と第5ドレン中継配管97とへ択一に切り換える。
また、この蒸気弁装置95の油圧駆動装置25では、ドレン配管42における第5ドレン中継配管97の接続点と油圧シリンダ装置26との間、本実施形態ではドレン配管42における第5ドレン中継配管97の接続点と第3ドレン中継配管47の接続点との間に逆止弁98が配設されている。この逆止弁98によって、3方切換弁96から第5ドレン中継配管97を経てドレン配管42に流入した作動油が、油圧シリンダ装置26の作動室26A及び非作動室26B、ダンプ弁室54、遮断弁34並びに急速作動電磁弁30へ流れることが阻止される。
本第7実施形態では、3方切換弁96は、手動操作または例えば操作盤52からの切換信号Fにより遠隔操作される。そして、この3方切換弁96は、第1実施形態における止め弁35の開操作に対応して、第2供給配管39内の作動油を急速作動電磁弁30へ供給するように切換操作され、また、第1実施形態における止め弁35の閉操作に対応して、第2供給配管39内の作動油を急速作動電磁弁30へ供給させずに第5ドレン中継配管97へ流して排出するよう切換操作される。
従って、急速作動電磁弁30とサーボ弁28の少なくとも一方に不適合が発生した場合に、3方切換弁96の切換によって、油圧発生装置43からの作動油を急速作動電磁弁30へ供給させずに第5ドレン中継配管97へ流して排出することで、第1実施形態と同様に、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28への作動油の流入を遮断し、この流入遮断を第1閉止確認ライン31、第2閉止確認ライン32、第3閉止確認ライン33で確認した後に、不適合な急速作動電磁弁30、サーボ弁28を交換または修理できる。この結果、本第7実施形態においても、第1実施形態の効果と同様な効果を奏する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第7実施形態の3方切換弁96の代わりに、第5ドレン中継配管97を第2供給配管39に接続し、これらの第2供給配管39と第5ドレン中継配管97のそれぞれに2方切換弁(止め弁)を配設し、これらの2方切換弁の組合せにより3方切換弁96と同様に機能させてもよい。
また、図9の2点鎖線に示すように、第1供給配管36における遮断弁34の上流側に3方切換弁93を配設してもよい。この3方切換弁93は、2つのポートが第1供給配管36に接続され、残りの1つのポートが、ドレン配管42に接続された第6ドレン中継配管94に接続されている。蒸気タービン発電設備1の建設時や蒸気弁装置21の油圧駆動装置25のメンテナンス終了時に、3方切換弁93と3方切換弁96とを用いて作動油を切り換えて流すことで、油圧駆動装置25の油圧系統内の清掃や、作動油中の塵埃の除去(オイルフラッシング)を、別の機器や治具を用いることなく実施することが可能になる。
21 蒸気弁装置
22 弁体
23 蒸気弁
25 油圧駆動装置
26 油圧シリンダ装置
26A 作動室
28 サーボ弁(制御弁)
29 ダンプ弁(放出弁)
30 急速作動電磁弁(電磁弁)
31 第1閉止確認ライン
32 第2閉止確認ライン
33 第3閉止確認ライン
34 遮断弁
35 止め弁(弁装置)
43 油圧発生装置
44 タンク
61 第1プラグ
62 第2プラグ
63 第3プラグ
70 蒸気弁装置
71 第1圧力計
72 第2圧力計
73 第3圧力計
75 蒸気弁装置
76 第1流量計
77 第2流量計
78 第3流量計
80 蒸気弁装置
81 第1インターロック
82 開リミットスイッチ
83 閉リミットスイッチ
85 蒸気弁装置
86 第2インターロック
87 第3インターロック
90 蒸気弁装置
91 テスト電磁弁(制御弁)
95 蒸気弁装置
96 3方切換弁(弁装置)
98 逆止弁
P、Q 閾値

Claims (8)

  1. ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、
    前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、
    油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、
    前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、
    前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、
    前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、
    前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、
    前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、
    前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し
    前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第1プラグを備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第2プラグを備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の流れを確認する挿抜可能な第3プラグを備え、前記第1、第2、第3プラグからの作動油の流入がないことを確認するよう構成されたことを特徴とする蒸気弁装置。
  2. ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、
    前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、
    油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、
    前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、
    前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、
    前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、
    前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、
    前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、
    前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し、
    前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第1圧力計を備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第2圧力計を備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第3圧力計を備え、前記第1、第2、第3圧力計の検出値により作動油の流入遮断または流入がないことを確認するよう構成されたことを特徴とする蒸気弁装置。
  3. ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、
    前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、
    油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、
    前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、
    前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、
    前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、
    前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、
    前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、
    前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し、
    前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の流量を検出する第1流量計を備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の流量を検出する第2流量計を備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の流量を検出する第3流量計を備え、前記第1、第2、第3流量計の検出値により作動油の流入遮断または流入がないことを確認するよう構成されたことを特徴とする蒸気弁装置。
  4. ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、
    前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、
    油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、
    前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、
    前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、
    前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、
    前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、
    前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、
    前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し、
    前記弁装置は、開信号を送信する開リミットスイッチと閉信号を送信する閉リミットスイッチを備え、前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第1圧力計を備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第2圧力計を備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第3圧力計を備え、
    前記閉リミットスイッチから閉信号が出力され、且つ前記第1、第2及び第3圧力計の全ての検出値が閾値以下となったときに、電磁弁及び制御弁への作動油の流入遮断または流入がないことを確認する第1インターロックが設けられたことを特徴とする蒸気弁装置。
  5. ターボ機械の蒸気入口に設置され、弁体の開閉動作により前記ターボ機械への蒸気の流入、流入量調整または遮断を行なう蒸気弁と、この蒸気弁を駆動する油圧駆動装置とを有する蒸気弁装置であって、
    前記油圧駆動装置は、前記蒸気弁の前記弁体を開閉動作させる油圧シリンダ装置と、
    油圧発生装置から前記油圧シリンダ装置へ向かって流れてこの油圧シリンダ装置を駆動する作動油の流れを制御する制御弁と、
    前記油圧シリンダ装置内の作動油を排出する開弁動作と前記油圧シリンダ装置内に作動油を保持する閉弁動作とを択一に行う放出弁と、
    前記放出弁を閉弁動作させるために前記油圧発生装置から前記放出弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記放出弁へ向かう流れから分岐する作動油によって開閉し、前記油圧発生装置から前記制御弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する遮断弁と、
    前記油圧発生装置から前記電磁弁へ供給される作動油の流れを遮断するための弁装置と、
    前記弁装置によって、前記電磁弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第1閉止確認ラインと、
    前記遮断弁によって、前記制御弁への作動油の流入が遮断されたことを確認する第2閉止確認ラインと、
    前記油圧シリンダ装置から前記制御弁へ作動油が流入していないことを確認する第3閉止確認ラインと、を有し、
    前記弁装置は、開信号を送信する開リミットスイッチと閉信号を送信する閉リミットスイッチを備え、前記第1閉止確認ラインは、この第1閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第1圧力計を備え、前記第2閉止確認ラインは、この第2閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第2圧力計を備え、前記第3閉止確認ラインは、この第3閉止確認ラインにおける作動油の圧力を検出する第3圧力計を備え、
    前記閉リミットスイッチから閉信号が出力され、且つ前記第1及び第2圧力計の両検出値が閾値以下となったときに、電磁弁への作動油の流入がないことを確認する第2インターロックが設けられ、
    前記閉リミットスイッチから閉信号が出力され、且つ前記第2及び第3圧力計の両検出値が閾値以下となったときに、制御弁への作動油の流入遮断または流入がないことを確認する第3インターロックが設けられたことを特徴とする蒸気弁装置。
  6. 前記制御弁は、油圧シリンダ装置へ流れる作動油量を制御して蒸気弁の弁開度を調整可能とするサーボ弁、または前記油圧シリンダ装置への作動油の供給を許可または遮断して前記蒸気弁を全開または全閉させるテスト電磁弁であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の蒸気弁装置。
  7. 前記弁装置は、油圧発生装置から電磁弁へ供給される作動油の流れを許可または遮断する止め弁、または前記油圧発生装置からの作動油の流れを前記電磁弁側とドレン側へ択一に切り換える切換弁であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の蒸気弁装置。
  8. 前記弁装置が切換弁である場合には、この切換弁を経てドレン側へ流れる作動油が油圧シリンダ装置側へ流れることを阻止する逆止弁が、油圧駆動装置に設けられたことを特徴とする請求項に記載の蒸気弁装置。
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