JP6136951B2 - タービンシェルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンシェルの製造方法に関する。
従来より、フルードクラッチとして用いられるトルクコンバータが知られている(例えば特許文献1参照)。トルクコンバータは、ポンプインペラが回転してオイルを送り、タービンランナがオイルを受けて回転する。タービンランナは、タービンシェルに複数のブレードが取り付けられた構造となっている。
ところで、トルクコンバータは、オイルの圧力によって軸方向に膨張することが知られている(例えば特許文献2参照)。そのため、トルクコンバータは、軸方向の寸法公差について厳しく設定されており、該トルクコンバータを構成するタービンランナについても同様としている。従って、タービンシェルのフランジ部分の厚みを調節できる技術が求められていたのである。
特開2013−164146号公報 特開2013−76418号公報
本願の発明は、タービンシェルのフランジ部分の厚みを調節できる技術を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1に係る発明は、
中央穴を開ける抜き加工を実施した後に、
前記中央穴の周囲にフランジ部分を設けるための絞り加工を実施する、タービンシェルの製造方法において、
前記中央穴の直径を変更することにより、前記フランジ部分の厚みを調節する、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したタービンシェルの製造方法において、
前記中央穴の直径を大きくすることにより、前記フランジ部分の厚みを薄くする、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載したタービンシェルの製造方法は、中央穴の直径を変更することにより、フランジ部分の厚みを調節するものである。これにより、材料形状や製造工程を変えることなく、フランジ部分の厚みを所望の値とすることができる。ひいては、軸方向の寸法公差が厳しいトルクコンバータに好適なタービンシェルを製造することが可能となる。
請求項2に記載したタービンシェルの製造方法は、中央穴の直径を大きくすることにより、フランジ部分の厚みを薄くするものである。これにより、材料形状や製造工程を変えることなく、フランジ部分の厚みを所望の値とすることができる。ひいては、軸方向の膨張が大きいトルクコンバータに好適なタービンシェルを製造することが可能となる。また、このタービンシェルの製造方法によれば、フランジ部分の厚みが薄くなっても、シェル部分の厚みは薄くならない。従って、かかる製造方法によって得られたタービンシェルは、軸方向への変形を抑えることができ、トルクコンバータに好適なものとなる。
トルクコンバータを示す図。 タービンシェルの製造工程を示す図。
まず、トルクコンバータ1について簡単に説明する。
図1は、トルクコンバータ1を示している。
トルクコンバータ1は、主に、ポンプインペラ2と、タービンランナ3と、ステータ4と、で構成されている。また、本実施形態に係るトルクコンバータ1は、ロックアップクラッチ5を備えている。
ポンプインペラ2は、回転することによってオイルを送るものである。ポンプインペラ2は、ポンプハウジング21に複数のブレード22が取り付けられた構造となっている。そのため、オイルは、ブレード22によってかき回され、ポンプハウジング21に沿ってタービンランナ3へ送られることとなる。
タービンランナ3は、オイルを受けて回転するものである。タービンランナ3は、タービンシェル31に複数のブレード32が取り付けられた構造となっている。そのため、オイルは、それぞれのブレード32を一方へ押し(インパルスパワーという)、タービンランナ3を回転させるのである。なお、オイルは、タービンシェル31に沿ってポンプインペラ2へ戻されることとなる。このとき、オイルは、それぞれのブレード32を一方へ押し(リアクションパワーという)、タービンランナ3を更に回転させるのである。
ステータ4は、ポンプインペラ2へ戻されるオイルの流動方向を変えるものである。ステータ4は、ステータリング41に複数のブレード42が取り付けられた構造となっている。そのため、オイルは、それぞれのブレード42に沿って流れることとなり、理想的な方向からポンプインペラ2へ戻されるのである。このとき、オイルは、ブレード22を一方へ押すので、ポンプインペラ2を回転させるトルク(エンジンのトルク)が増大したような効果を奏する。
ロックアップクラッチ5は、ポンプインペラ2とタービンランナ3を機械的に連結するものである。ロックアップクラッチ5は、アウトプットシャフト51にピストン52が取り付けられた構造となっている。アウトプットシャフト51は、タービンシェル31に固定されている。また、ピストン52は、ポンプハウジング21と一体となったコンバータカバーに押し付けられる。そのため、ポンプインペラ2とタービンランナ3は、互の回転速度が等しくなったときに、機械的に連結されるのである。
以上のような構造により、本トルクコンバータ1は、ポンプインペラ2とタービンランナ3の回転速度が異なる領域(コンバータレンジという)で、オイルを媒介した動力伝達を可能とする。また、本トルクコンバータ1は、ポンプインペラ2とタービンランナ3の回転速度が等しい領域(カップリングレンジという)で、機械的な連結による動力伝達を可能とする。
このようなトルクコンバータ1は、オイルの圧力によって軸方向に膨張することが知られている(図中の矢印E参照)。そのため、トルクコンバータ1は、軸方向の寸法公差について厳しく設定されており、該トルクコンバータ1を構成するタービンランナ3についても同様としている。従って、タービンシェル31のフランジ部分31fの厚みtを調節できる技術が求められていたのである(図2参照)。
次に、タービンシェル31の製造工程について説明する。
図2は、タービンシェル31の製造工程を示している。図2の(A)は、第一工程を示し、図2の(B)は、第二工程を示している。また、図2の(C)は、第三工程を示している。
第一工程では、中央穴31hを開ける抜き加工を実施する。抜き加工とは、ダイス(固定型)とパンチ(可動型)によってワークの型抜きをする加工方法をいう。中央穴31hは、略円形に切り出されたメタルプレート(ワーク)の中心に開けられる。このとき、中央穴31hの直径dは、フランジ部分31fの厚みtが所望の値となるように考慮される(図2の(B)参照)。
第二工程では、中央穴31hの周囲にフランジ部分31fを設けるための絞り加工を実施する。絞り加工とは、ダイス(固定型)とパンチ(可動型)によってワークの一部を押し出す加工方法をいう。フランジ部分31fは、中央穴31hを中心として該中央穴31hの周囲を押し出すようにして形成される。このとき、フランジ部分31fの厚みtは、メタルプレート(ワーク)の曲り部分及び周壁面によって引っ張られるので、絞り加工の実施前よりも薄くなる。つまり、中央穴31hの直径dが直径ds<直径dlの関係にある場合、直径dsであるときのフランジ部分31fの厚みtsと直径dlであるときのフランジ部分31fの厚みtlは、以下のような関係となる。
厚みts>厚みtl
第三工程では、フランジ部分31fの周囲にシェル部分31sを設けるための曲げ加工を実施する。曲げ加工とは、ダイス(固定型)とパンチ(可動型)によってワークの一部又は全部を曲げる加工方法をいう。シェル部分31sは、フランジ部分31fを中心として該フランジ部分31fの周囲を内縁側から外縁側にかけて円弧状に曲げるようにして形成される。このとき、シェル部分31sの厚みtは、メタルプレート(ワーク)の曲り部分及び周壁面によってほとんど引っ張られないので、絞り加工及び曲げ加工の実施前と同じとなる。
このように、本願のタービンシェル31の製造方法は、中央穴31hの直径dを変更することにより、フランジ部分31fの厚みtを調節するものである。これにより、材料形状や製造工程を変えることなく、フランジ部分31fの厚みtを所望の値とすることができる。ひいては、軸方向の寸法公差が厳しいトルクコンバータ1に好適なタービンシェル31を製造することが可能となる。
詳細に説明すると、本願のタービンシェル31の製造方法は、中央穴31hの直径dを大きくすることにより、フランジ部分31fの厚みtを薄くするものである。これにより、材料形状や製造工程を変えることなく、フランジ部分31fの厚みtを所望の値とすることができる。ひいては、軸方向の膨張が大きいトルクコンバータ1に好適なタービンシェル31を製造することが可能となる。また、このタービンシェル31の製造方法によれば、フランジ部分31fの厚みtが薄くなっても、シェル部分31sの厚みtは薄くならない。従って、かかる製造方法によって得られたタービンシェル31は、軸方向への変形を抑えることができ、トルクコンバータ1に好適なものとなる。
1 トルクコンバータ
2 ポンプインペラ
3 タービンランナ
31 タービンシェル
31f フランジ部分
31h 中央穴
31s シェル部分
32 ブレード
4 ステータ
5 ロックアップクラッチ
d 直径
t 厚み

Claims (2)

  1. 中央穴を開ける抜き加工を実施した後に、
    前記中央穴の周囲にフランジ部分を設けるための絞り加工を実施する、タービンシェルの製造方法において、
    前記中央穴の直径を変更することにより、前記フランジ部分の厚みを調節する、ことを特徴としたタービンシェルの製造方法。
  2. 前記中央穴の直径を大きくすることにより、前記フランジ部分の厚みを薄くする、ことを特徴とした請求項1に記載のタービンシェルの製造方法。
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