JP5358517B2 - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents
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Description
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鉄心片の加工時に製品内部に発生していた屈曲を、製品に使用されない抜き殻部分に発生させることで磁気特性の悪化を防ぎモータ効率を向上できる積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
同一積層に使用する全鉄心片を円環状に組み合わせた配置で金属シートから打ち抜き、剪断加工する鉄心片加工工程は、
各鉄心片の外周部中央部分を金属シートに接続したまま外周ブリッジ部として残し、その他の鉄心片外周部を各鉄心片の外周外側が開口するように打ち抜く外周開口部打ち抜き工程と、
隣接する各鉄心片間のスロット部を打ち抜くスロット打ち抜き工程と、
各鉄心片のヨーク部境界を剪断する、ヨーク部剪断工程と、
ティース内周面を打ち抜く内周面打ち抜き工程と、
外周ブリッジ部と各鉄心片を剪断する外周部剪断工程とを有するものである。
同一積層に使用する全鉄心片を円環状に組み合わせた配置で金属シートから打ち抜き、剪断加工する鉄心片加工工程は、
各鉄心片の外周部中央部分を金属シートに接続したまま外周ブリッジ部として残し、その他の鉄心片外周部を各鉄心片の外周外側が開口するように打ち抜く外周開口部打ち抜き工程と、
隣接する各鉄心片間のスロット部を打ち抜くスロット打ち抜き工程と、
各鉄心片のヨーク部境界を剪断する、ヨーク部剪断工程と、
ティース内周面を打ち抜く内周面打ち抜き工程と、
外周ブリッジ部と各鉄心片を剪断する外周部剪断工程
とを有するものなので、
鉄心片の加工時に製品内部に発生していた屈曲を、製品に使用されない抜き殻の外周部分に発生させることで鉄心片のヨーク部に残留応力が残らない磁気特性の優れた効率の高いモータを提供できる。
以下、この発明に係る積層鉄心の製造方法の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は、この発明に係る積層鉄心の製造方法の実施の形態1を用いて製造した積層鉄心100の斜視図である。
図2は、積層鉄心100を構成する鉄心片の加工工程を示す図であり、鋼板1に対して順に加工して鉄心片を製造する工程図である。斜線部は抜き加工を施している部分を示し、太線部が剪断加工を施している部分を示している。
第1工程2−Aは、位置決め基準であるパイロットピン部2と、鉄心片の外周部に隣接する外周開口部4aを打ち抜く外周開口部打ち抜き工程である。この際、各鉄心片のヨーク部外周部の中央付近に外周ブリッジ部7aを残して打ち抜く。
第3工程としては、2−C又は2−Dのいずれか一方を実施する。これらの工程は隣接する鉄心片のヨーク部間を剪断するヨーク部剪断工程である。図に太線で示す部分が剪断場所である。
図2、2−C、2−Dに示すように、2−C工程と2−D工程では、ヨーク部の剪断部分の形状が異なる。これにより、鋼板1から2種類の鉄心片3a,3bを交互に製造することができる。鉄心片3a、3bを交互に積層することで、鉄心片3a、3bのヨーク部端部を重ね合わせて、隣接する分割積層鉄心間に連結部を構成することができる。
最後に、第5工程2−Fは、鉄心片3a,3bのヨーク部外周部に残しておいた外周ブリッジ部7aを剪断する外周部剪断工程である。
第1工程2−Aと第2工程2−Bは前後を逆にしても良い。
これにより、鉄心片3a,3b内に加工時の応力が残存せず、磁気特性に優れた、高効率のモータを提供できる。
この発明の実施の形態2を図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図4は、この実施の形態における、実施の形態1の工程2−Aに相当する、内周・外周開口部打ち抜き工程2−A2を示す図である。実施の形態1では、各鉄心片3a,3bのヨーク部外周側中心部分の外周ブリッジ部7aを残して、外周開口部4aを打ち抜いていた。この実施の形態では、外周開口部4aの打ち抜きと同時に、内周部にも内周開口部4bを打ち抜く。
ヨーク部剪断加工時の屈曲発生位置を図5に示す。外周ブリッジ部7a、内周ブリッジ部7bが抜き殻6、内周面8に接続する斜線部分が屈曲発生部分である。
また、工程2−A2では外周開口部4aと内周開口部4bを同時に打ち抜く手順を示したが、前後して実施しても良い。外周ブリッジ部7a及び内周ブリッジ部7bの剪断についても同様である。
以下この発明の実施の形態3を図を用いて説明する。
各鉄心片にブリッジ部を残して加工する工程は実施の形態1及び実施の形態2と同じである。この実施の形態では、鉄心片の形状のバリエーションを示す。図6は鉄心片の形状のバリエーションを示す図である。
隣接する鉄心片間の剪断部の形状が(a)は直線状、(b)は斜線状、(c)は三角形状、(d)は中央部が三角形状、(e)は円形状、(f)は中央部が円形状、(g)は螺旋形状、(h)は凹凸形状、(i)は段違い形状である。(h)において凹凸形状がアリ溝であってもよい。
このようにこの発明の実施の形態3によれば、隣接する鉄心片間に切り曲げが発生しないので、隣接する鉄心片の連結部分の形状が単純なものから複雑なものまで、精度良く組み立てることができる。
なお、実施の形態1及び2では、積層鉄心は連結型のものとし、2種類の鉄心片3a,3bで構成する分割積層鉄心を連結する場合を前提として説明したが、この発明に係る積層鉄心の製造方法は、連結型のみならず複数の分割積層鉄心を組み合わせて製造する積層鉄心についても適用できることは言うまでもない。
4b 内周開口部、5 スロット部、6 抜き殻、7a 外周ブリッジ部、
7b 内周ブリッジ部、8 内周面、100 積層鉄心、L1,L2 幅。
Claims (5)
- 積層鉄心の製造方法において、
同一積層に使用する全鉄心片を円環状に組み合わせた配置で金属シートから打ち抜き、剪断加工する鉄心片加工工程は、
各鉄心片の外周部中央部分を前記金属シートに接続したまま外周ブリッジ部として残し、その他の鉄心片外周部を各鉄心片の外周外側が開口するように打ち抜く外周開口部打ち抜き工程と、
隣接する各鉄心片間のスロット部を打ち抜くスロット打ち抜き工程と、
各鉄心片のヨーク部境界を剪断する、ヨーク部剪断工程と、
ティース内周面を打ち抜く内周面打ち抜き工程と、
前記外周ブリッジ部と各鉄心片を剪断する外周部剪断工程とを有する積層鉄心の製造方法。 - 各鉄心片の内周部中央部分を前記金属シートに接続したまま内周ブリッジ部として残し、
その他の鉄心片内周部を各鉄心片の内周内側が開口するように打ち抜く内周開口部打ち抜き工程と、
前記内周ブリッジ部と各鉄心片を剪断する内周部剪断工程とを有する請求項1に記載の積層鉄心の製造方法。 - 前記外周ブリッジ部の幅は、鉄心片から離れるほど狭くなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層鉄心の製造方法。
- 前記内周ブリッジ部の幅は、鉄心片から離れるほど狭くなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の積層鉄心の製造方法。
- 前記積層鉄心は、2種類のコア片を交互に積層することによって、互いに隣接する分割積層鉄心を連結して構成する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
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