以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上記の環状アジン化合物(1)、その製造方法、及びそれを含有する有機電界発光素子に関するものである。
本願の環状アジン化合物(1)は、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、以下の一般式(B)、(C)、又は(D)で表される環状アジン化合物であることが好ましい。
(一般式(B)、(C)、及び(D)中、Ar
1、Ar
2、Ar
3、Ar
4、Y、Z、及びnは、各々独立して、一般式(1)と同じ定義の置換基を示す。一般式(D)中、Cbは(n+1)価のカルボリン基を表す。)
本願の環状アジン化合物(1)における置換基はそれぞれ以下のように定義される。
炭素数1〜4のアルキル基としては、特に限定するものではないが、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられる。
炭素数6〜18の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、又はトリフェニレニル基等を挙げることができる。
フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3,4−トリフルオロフェニル基、2,3,5−トリフルオロフェニル基、2,3,6−トリフルオロフェニル基、2,4,5−トリフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,4,5−テトラフルオロフェニル基、2,3,4,6−テトラフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−フルオロナフタレン−1−イル基、5−フルオロナフタレン−1−イル基、6−フルオロナフタレン−1−イル基、7−フルオロナフタレン−1−イル基、4−フルオロナフタレン−2−イル基、5−フルオロナフタレン−2−イル基、6−フルオロナフタレン−2−イル基、7−フルオロナフタレン−2−イル基、アントリル基、ピレニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、トリフェニレニル基等を挙げることが出来る。
炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基としては、前述した炭素数1〜4のアルキル基が同じく前述した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基上に置換したものを表し、特に限定するものではないが、例えば、p−トリル基、m−トリル基、o−トリル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、メシチル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、3,5−ジエチルフェニル基、2−プロピルフェニル基、3−プロピルフェニル基、4−プロピルフェニル基、2,4−ジプロピルフェニル基、3,5−ジプロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、3−イソプロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2,4−ジイソプロピルフェニル基、3,5−ジイソプロピルフェニル基、2−ブチルフェニル基、3−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、2,4−ジブチルフェニル基、3,5−ジブチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、3−tert−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、3,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、4−メチルナフタレン−1−イル基、4−トリフルオロメチルナフタレン−1−イル基、4−エチルナフタレン−1−イル基、4−プロピルナフタレン−1−イル基、4−ブチルナフタレン−1−イル基、4−tert−ブチルナフタレン−1−イル基、5−メチルナフタレン−1−イル基、5−トリフルオロメチルナフタレン−1−イル基、5−エチルナフタレン−1−イル基、5−プロピルナフタレン−1−イル基、5−ブチルナフタレン−1−イル基、5−tert−ブチルナフタレン−1−イル基、6−メチルナフタレン−2−イル基、6−トリフルオロメチルナフタレン−2−イル基、6−エチルナフタレン−2−イル基、6−プロピルナフタレン−2−イル基、6−ブチルナフタレン−2−イル基、6−tert−ブチルナフタレン−2−イル基、7−メチルナフタレン−2−イル基、7−トリフルオロメチルナフタレン−2−イル基、7−エチルナフタレン−2−イル基、7−プロピルナフタレン−2−イル基、7−ブチルナフタレン−2−イル基、7−tert−ブチルナフタレン−2−イル基、アントリル基、ピレニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、トリフェニレニル基等を挙げる
ことが出来る。
炭素数6〜30の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、トリフェニレニル基等を挙げることができる。
炭素数3〜18の芳香族基としては、特に限定するものではないが、例えば、フラニル基、ベンゾフラニル基、ジベンゾフラニル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、ジベンゾチエニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基、2−ピラジル基、4−ピラジル基、5−ピラジル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、9−アクリジル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、4−ベンゾチアゾリル基、5−ベンゾチアゾリル基、6−ベンゾチアゾリル基、7−ベンゾチアゾリル基、キナゾリル基、キノキサリル基、1,6−ナフチリジン−2−イル基、1,8−ナフチリジン−2−イル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル基2−チアゾリル基、インドリジル基、アザインドリジル基等を挙げることができる。
フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基としては、特に限定するものではないが、例えば、フルオロフラニル基、フルオロベンゾフラニル基、フルオロジベンゾフラニル基、フルオロチエニル基、フルオロベンゾチエニル基、フルオロジベンゾチエニル基、3−フルオロ−2−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、6−フルオロ−2−ピリジル基、2−フルオロ−3−ピリジル基、4−フルオロ−3−ピリジル基、5−フルオロ−3−ピリジル基、6−フルオロ−3−ピリジル基、2−フルオロ−4−ピリジル基、3−フルオロ−4−ピリジル基、3,4−ジフルオロ−2−ピリジル基、3,5−ジフルオロ−2−ピリジル基、3,6−ジフルオロ−2−ピリジル基、2,4−ジフルオロ−3−ピリジル基、2,5−ジフルオロ−3−ピリジル基、2,6−ジフルオロ−3−ピリジル基、4,5−ジフルオロ−3−ピリジル基、4,6−ジフルオロ−3−ピリジル基、5,6−ジフルオロ−3−ピリジル基、2,3−ジフルオロ−4−ピリジル基、2,5−ジフルオロ−4−ピリジル基、2,6−ジフルオロ−4−ピリジル基、3,5−ジフルオロ−4−ピリジル基、3,6−ジフルオロ−4−ピリジル基、3,4,5−トリフルオロ−2−ピリジル基、3,4,6−トリフルオロ−2−ピリジル基、3,5,6−トリフルオロ−2−ピリジル基、4,5,6−トリフルオロ−2−ピリジル基、テトラフルオロ−2−ピリジル基、2,4,5−トリフルオロ−3−ピリジル基、2,4,6−トリフルオロ−3−ピリジル基、2,5,6−トリフルオロ−3−ピリジル基、4,5,6−トリフルオロ−3−ピリジル基、テトラフルオロ−3−ピリジル基、2,3,5−トリフルオロ−4−ピリジル基、2,3,6−トリフルオロ−4−ピリジル基、テトラフルオロ−4−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリミジル基、5−フルオロ−2−ピリミジル基、2−フルオロ−4−ピリミジル基、5−フルオロ−4−ピリミジル基、6−フルオロ−4−ピリミジル基、2−フルオロ−5−ピリミジル基、4−フルオロ−5−ピリミジル基、2−フルオロピラジル基、4−フルオロピラジル基、5−フルオロピラジル基、3−フルオロ−2−キノリル基、4−フルオロ−2−キノリル基、5−フルオロ−2−キノリル基、6−フルオロ−2−キノリル基、7−フルオロ−2−キノリル基、8−フルオロ−2−キノリル基、2−フルオロ−3−キノリル基、4−フルオロ−3−キノリル基、5−フルオロ−3−キノリル基、6−フルオロ−3−キノリル基、7−フルオロ−3−キノリル基、8−フルオロ−3−キノリル基、2−フルオロ−4−キノリル基、3−フルオロ−4−キノリル基、5−フルオロ−4−キノリル基、6−フルオロ−4−キノリル基、7−フルオロ−4−キノリル基、8−フルオロ−4−キノリル基、3−フルオロ−1−イソキノリル基、4−フルオロ−1−イソキノリル基、5−フルオロ−1−イソキノリル基、6−フルオロ−1−イソキノリル基、7−フルオロ−1−イソキノリル基、8−フルオロ−1−イソキノリル基、1−フルオロ−3−イソキノリル基、4−フルオロ−3−イソキノリル基、5−フルオロ−3−イソキノリル基、6−フルオロ−3−イソキノリル基、7−フルオロ−3−イソキノリル基、8−フルオロ−3−イソキノリル基、1−フルオロ−4−イソキノリル基、3−フルオロ−4−イソキノリル基、5−フルオロ−4−イソキノリル基、6−フルオロ−4−イソキノリル基、7−フルオロ−4−イソキノリル基、8−フルオロ−4−イソキノリル基、フルオロアクリジル基、フルオロチアゾリル基、フルオロベンゾチアゾリル基、フルオロキナゾリル基、フルオロキノキサリル基、フルオロナフチリジル基、フルオロチアントレニル基、フルオロインドリジル基、フルオロアザインドリジル基等を挙げることができる。
炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基は、前述した炭素数1〜4のアルキル基が同じく前述した炭素数3〜18の芳香族基上に置換したものを表し、特に限定するものではないが、例えば、メチルフラニル基、メチルベンゾフラニル基、メチルジベンゾフラニル基、メチルチエニル基、メチルベンゾチエニル基、メチルジベンゾチエニル基、3−メチル−2−ピリジル基、4−メチル−2−ピリジル基、5−メチル−2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基、2−メチル−3−ピリジル基、4−メチル−3−ピリジル基、5−メチル−3−ピリジル基、6−メチル−3−ピリジル基、2−メチル−4−ピリジル基、3−メチル−4−ピリジル基、3,4−ジメチル−2−ピリジル基、3,5−ジメチル−2−ピリジル基、3,6−ジメチル−2−ピリジル基、2,4−ジメチル−3−ピリジル基、2,5−ジメチル−3−ピリジル基、2,6−ジメチル−3−ピリジル基、4,5−ジメチル−3−ピリジル基、4,6−ジメチル−3−ピリジル基、5,6−ジメチル−3−ピリジル基、2,3−ジメチル−4−ピリジル基、2,5−ジメチル−4−ピリジル基、2,6−ジメチル−4−ピリジル基、3,5−ジメチル−4−ピリジル基、3,6−ジメチル−4−ピリジル基、4−メチル−2−ピリミジル基、5−メチル−2−ピリミジル基、2−メチル−4−ピリミジル基、5−メチル−4−ピリミジル基、6−メチル−4−ピリミジル基、2−メチル−5−ピリミジル基、4−メチル−5−ピリミジル基、2−メチルピラジル基、4−メチルピラジル基、5−メチルピラジル基、3−メチル−2−キノリル基、4−メチル−2−キノリル基、5−メチル−2−キノリル基、6−メチル−2−キノリル基、7−メチル−2−キノリル基、8−メチル−2−キノリル基、2−メチル−3−キノリル基、4−メチル−3−キノリル基、5−メチル−3−キノリル基、6−メチル−3−キノリル基、7−メチル−3−キノリル基、8−メチル−3−キノリル基、2−メチル−4−キノリル基、3−メチル−4−キノリル基、5−メチル−4−キノリル基、6−メチル−4−キノリル基、7−メチル−4−キノリル基、8−メチル−4−キノリル基、2−メチル−5−キノリル基、3−メチル−5−キノリル基、4−メチル−5−キノリル基、6−メチル−5−キノリル基、7−メチル−5−キノリル基、8−メチル−5−キノリル基、2−メチル−6−キノリル基、3−メチル−6−キノリル基、4−メチル−6−キノリル基、5−メチル−6−キノリル基、7−メチル−6−キノリル基、8−メチル−6−キノリル基、2−メチル−7−キノリル基、3−メチル−7−キノリル基、4−メチル−7−キノリル基、5−メチル−7−キノリル基、6−メチル−7−キノリル基、8−メチル−7−キノリル基、2−メチル−8−キノリル基、3−メチル−8−キノリル基、4−メチル−8−キノリル基、5−メチル−8−キノリル基、6−メチル−8−キノリル基、7−メチル−8−キノリル基、3−メチル−1−イソキノリル基、4−メチル−1−イソキノリル基、5−メチル−1−イソキノリル基、6−メチル−1−イソキノリル基、7−メチル−1−イソキノリル基、8−メチル−1−イソキノリル基、1−メチル−3−イソキノリル基、4−メチル−3−イソキノリル基、5−メチル−3−イソキノリル基、6−メチル−3−イソキノリル基、7−メチル−3−イソキノリル基、8−メチル−3−イソキノリル基、1−メチル−4−イソキノリル基、3−メチル−4−イソキノリル基、5−メチル−4−イソキノリル基、6−メチル−4−イソキノリル基、7−メチル−4−イソキノリル基、8−メチル−4−イソキノリル基、メチルアクリジル基、メチルチアゾリル基、メチルベンゾチアゾリル基、メチルキナゾリル基、メチルキノキサリル基、メチルナフチリジル基、メチルチアントレニル基、メチルインドリジル基、メチルアザインドリジル基等を挙げることができる。
炭素数6〜30のアリーレン基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニレン基、ビフェニリレン基、ナフタレンジル基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基、ターフェニリレン基、フェナントラセンジイル基、ペリレンジイル基、又はトリフェニレンジイル基等を挙げることができる。
炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基としては、特に限定するものではないが、例えば、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基、2−ピラジル基、4−ピラジル基、5−ピラジル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、9−アクリジル基、2−ベンゾチアゾリル基、4−ベンゾチアゾリル基、5−ベンゾチアゾリル基、6−ベンゾチアゾリル基、7−ベンゾチアゾリル基、キナゾリル基、キノキサリル基、ナフチリジル基、チアントレニル基、インドリジル基、アザインドリジル基等を挙げることができる。
(m+1)価の炭素数6〜30のアリール基(ただし、mは1〜[Ar5上に形成できる最大の結合数−1]の整数を表す。)としては、特に限定するものではないが、例えば、炭素数6〜30のアリーレン基、炭素数6〜30のアリールトリイル基、炭素数6〜30のアリールテトライル基等が挙げられる。
環状アジン化合物(1)中、Ar5−(Ar6)mは、m個のAr6置換基がAr5に結合していることを表す。すなわち、特に限定するものではないが、例えばAr5がフェニレン基の場合、mは1〜5の整数を表す。
なお、mは、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、1又は2であることが好ましく、1であることがより好ましい。
前述の炭素数6〜30のアリーレン基としては、例えば、前述の炭素数6〜30のアリーレン基で表した具体例と同じ置換基を例示することができる。
前述の炭素数6〜30のアリールトリイル基としては、特に限定するものではないが、例えば、ベンゼントリイル基、ビフェニルトリイル基、ナフタレントリイル基、アントラセントリイル基、ピレントリイル基、ターフェニルトリイル基、フェナントラセントリイル基、ペリレントリイル基、又はトリフェニレントリイル基等を挙げることができる。
また、前述の炭素数6〜30のアリールテトライル基としては、特に限定するものではないが、例えば、ベンゼンテトライル基、ビフェニルテトライル基、ナフタレンテトライル基、アントラセンテトライル基、ピレンテトライル基、ターフェニルテトライル基、フェナントラセンテトライル基、ペリレンテトライル基、又はトリフェニレンテトライル基等を挙げることができる。
Czにおける(n+1)価のカルバゾール基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を置換基として有してもよい)としては、特に限定するものではないが、カルバゾールジイル基、カルバゾールトリイル基、カルバゾールテトライル基等があげられる。
Czにおける(n+1)価のカルボリン基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を置換基として有してもよい)としては、特に限定するものではないが、カルボリンジイル基、カルボリントリイル基、カルボリンテトライル基等があげられる。
なお、nは1〜[Cz上に形成できる最大の結合数−1]の整数を表し、環状アジン化合物(1)中、Cz−(Ar4)nは、n個のAr4置換基がCzに結合していることを表す。nは、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、1、2、又は3であることが好ましく、1又は2であることがより好ましく、1であることがさらに好ましい。
Czとしては、特に限定するものではないが、例えば、カルバゾール−1,9−ジイル基、カルバゾール−2,9−ジイル基、カルバゾール−1,3−ジイル基、カルバゾール−2,7−ジイル基、N−フェニルカルバゾール−2,7−ジイル基、N−フェニルカルバゾール−3,6−ジイル基、α−カルボリン−2,9−ジイル基、α−カルボリン−3,9−ジイル基、α−カルボリン−4,9−ジイル基、α−カルボリン−5,9−ジイル基、α−カルボリン−6,9−ジイル基、α−カルボリン−7,9−ジイル基、α−カルボリン−8,9−ジイル基、β−カルボリン−1,9−ジイル基、β−カルボリン−3,9−ジイル基、β−カルボリン−4,9−ジイル基、β−カルボリン−5,9−ジイル基、β−カルボリン−6,9−ジイル基、β−カルボリン−7,9−ジイル基、β−カルボリン−8,9−ジイル基、γ−カルボリン−1,9−ジイル基、γ−カルボリン−2,9−ジイル基、γ−カルボリン−4,9−ジイル基、γ−カルボリン−5,9−ジイル基、γ−カルボリン−6,9−ジイル基、γ−カルボリン−7,9−ジイル基、γ−カルボリン−8,9−ジイル基、δ−カルボリン−1,9−ジイル基、δ−カルボリン−2,9−ジイル基、δ−カルボリン−3,9−ジイル基、δ−カルボリン−5,9−ジイル基、δ−カルボリン−6,9−ジイル基、δ−カルボリン−7,9−ジイル基、δ−カルボリン−8,9−ジイル基等が挙げられる。
Czは、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、カルバゾール−2,9−ジイル基、カルバゾール−3,9−ジイル基、カルバゾール−4,9−ジイル基、カルバゾール−3,6−ジイル基、カルバゾール−3,6,9−トリイル基、α−カルボリン−7,9−ジイル基、β−カルボリン−6,9−ジイル基、β−カルボリン−7,9−ジイル基、δ−カルボリン−3,6−ジイル基、δ−カルボリン−3,9−ジイル基、又はδ−カルボリン−6,9−ジイル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を置換基として有してもよい)であることが好ましく、カルバゾール−2,9−ジイル基、カルバゾール−3,9−ジイル基、カルバゾール−4,9−ジイル基、カルバゾール−3,6−ジイル基、β−カルボリン−6,9−ジイル基、δ−カルボリン−3,9−ジイル基、又はδ−カルボリン−6,9−ジイル基(これらの基は、各々独立して、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を置換基として有してもよい)であることがさらに好ましい。
環状アジン化合物(1)において、Ar1又はAr2としては、特に限定するものではないが、各々独立して、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、トリフェニレニル基、メチルフェニル基、メチルビフェニリル基、メチルナフチル基、メチルアントリル基、メチルターフェニル基、メチルフェナントリル基、メチルペリレニル基、メチルトリフェニレニル基、フルオロフェニル基、フルオロビフェニリル基、フルオロナフチル基、フルオロアントリル基、フルオロターフェニル基、フルオロフェナントリル基、フルオロペリレニル基、フルオロトリフェニレニル基等を挙げることができる。
Ar1又はAr2は、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、各々独立して、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、又はフェナントリル基(これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることが好ましく、各々独立して、フェニル基、ナフチル基又はビフェニリル基(これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることがより好ましく、各々独立して、フェニル基、メチルフェニル基、ナフチル基又はビフェニリル基であることがさらに好ましい。
前記のフェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、又はフェナントリル基(これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、ターフェニル基、フェナントリル基、ペリレニル基、メチルフェニル基、メチルビフェニリル基、メチルナフチル基、メチルアントリル基、メチルターフェニル基、メチルフェナントリル基、メチルペリレニル基、フルオロフェニル基、フルオロビフェニリル基、フルオロナフチル基、フルオロアントリル基、フルオロターフェニル基、フルオロフェナントリル基、フルオロペリレニル基等を挙げることができる。
また、前記のフェニル基又はビフェニリル基(これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、メチルフェニル基、メチルビフェニリル基、フルオロフェニル基、フルオロビフェニリル基等を挙げることができる。
環状アジン化合物(1)において、Ar3としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニレン基、ビフェニリレン基、ナフタレンジル基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基、ターフェニリレン基、フルオロフェニレン基、フルオロフェニルビフェニリレン基、フルオロナフタレンジル基、フェニルフェニレン基、フェニルビフェニリレン基、フェニルナフタレンジル基、ナフチルフェニレン基、ナフチルビフェニリレン基、ナフチルナフタレンジル基等を挙げることができる。
Ar3は、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、フェニレン基又はビフェニリレン基(これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることが好ましく、各々独立して、フェニレン基、ビフェニリレン基、又はフルオロフェニレン基であることがより好ましい。
前記のフェニレン基又はビフェニリレン基(ただし、これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニレン基、ビフェニリレン基、ナフタレンジル基、ターフェニリレン基、フルオロフェニレン基、フルオロナフタレンジル基、フェニルフェニレン基、フェニルナフタレンジル基、ナフチルフェニレン基、ナフチルナフタレンジル基等があげられる。
環状アジン化合物(1)において、Ar5としては、特に限定するものではないが、各々独立して、例えば、(m+1)価のベンゼン基、(m+1)価のビフェニル基、(m+1)価のナフタレン基、(m+1)価のアントラセン基、(m+1)価のピレン基、(m+1)価のターフェニル基、(m+1)価のフルオロベンゼン基、(m+1)価のフルオロフェニルビフェニリル基、(m+1)価のフルオロナフタレン基、(m+1)価のフェニルビフェニル基、(m+1)価のフェニルナフタレン基、(m+1)価のナフチルベンゼン基、(m+1)価のナフチルビフェニル基、(m+1)価のナフチルナフタレン基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)等があげられる。
Ar5としては、m=1のとき、各々独立して、フェニレン基、メチルフェニレン基、ビフェニリレン基、ナフチレン基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基、ターフェニルジイル基、フルオロフェニレン基、フルオロフェニルビフェニリレン基、フルオロナフチレン基、フェニルビフェニリレン基、フェニルナフチレン基、ナフチルフェニレン基、ナフチルビフェニリレン基、ナフチルナフチレン基等があげられる。m=2のとき、各々独立して、ベンゼントリイル基、メチルベンゼントリイル基、ビフェニルトリイル基、ナフタレントリイル基、アントラセントリイル基、ピレントリイル基、ターフェニルトリイル基、フルオロベンゼントリイル基、フルオロフェニルビフェニルトリイル基、フルオロナフタレントリイル基、フェニルビフェニルトリイル基、フェニルナフタレントリイル基、ナフチルベンゼントリイル基、ナフチルビフェニルトリイル基、ナフチルナフタレントリイル基等があげられる。
Ar5は、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、各々独立して、(m+1)価のベンゼン基又は(m+1)価のビフェニル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることが好ましい。なお、(m+1)価のベンゼン基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)としては、m=1のとき、フェニレン基、メチルフェニレン基、フルオロフェニレン基、ナフチルフェニレン基が好ましく、フェニレン基がより好ましい。m=2のとき、ベンゼントリイル基、メチルベンゼントリイル基、フルオロベンゼントリイル基、ナフチルベンゼントリイル基が好ましく、ベンゼントリイル基がより好ましい。また、(m+1)価のビフェニル基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)としては、m=1のとき、ビフェニリレン基、ターフェニルジイル基、フルオロフェニルビフェニリレン基、ナフチルビフェニリレン基が好ましく、ビフェニレン基がより好ましい。m=2のとき、ビフェニルトリイル基、ターフェニルトリイル基、フルオロフェニルビフェニルトリイル基、ナフチルビフェニルトリイル基が好ましく、ビフェニルトリイル基がより好ましい。
環状アジン化合物(1)において、Ar4及びAr6で示した炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、各々独立して、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、キノリル基、イソキノリル基、アクリジル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キナゾリル基、キノキサリル基、ナフチリジル基、チアントレニル基、インドリジル基、アザインドリジル基、フルオロピリジル基、フルオロピリミジル基、フルオロピラジル基、フルオロキノリル基、フルオロイソキノリル基、フルオロアクリジル基、フルオロチアゾリル基、フルオロベンゾチアゾリル基、フルオロキナゾリル基、フルオロキノキサリル基、フルオロナフチリジル基、フルオロチアントレニル基、フルオロインドリジル基、フルオロアザインドリジル基、メチルピリジル基、メチルピリミジル基、メチルピラジル基、メチルキノリル基、メチルイソキノリル基、メチルアクリジル基、メチルチアゾリル基、メチルベンゾチアゾリル基、メチルキナゾリル基、メチルキノキサリル基、メチルナフチリジル基、メチルチアントレニル基、メチルインドリジル基、メチルアザインドリジル基、フェニルピリジル基、フェニルピリミジル基、フェニルピラジル基、フェニルキノリル基、フェニルイソキノリル基、フェニルアクリジル基、フェニルチアゾリル基、フェニルベンゾチアゾリル基、フェニルキナゾリル基、フェニルキノキサリル基、フェニルナフチリジル基、フェニルチアントレニル基、フェニルインドリジル基、フェニルアザインドリジル基、フェニルピリジル基、フェニルピリミジル基、フェニルピラジル基、フェニルキノリル基、フェニルイソキノリル基、フェニルアクリジル基、フェニルチアゾリル基、フェニルベンゾチアゾリル基、フェニルキナゾリル基、フェニルキノキサリル基、フェニルナフチリジル基、フェニルチアントレニル基、フェニルインドリジル基、フェニルアザインドリジル基、ピリジルフェニル基、1−(3,5−ジピリジル)フェニル基、ピリミジルフェニル基、ピラジルフェニル基、ピリジルビフェニリル基、ピリミジルビフェニリル基、ピラジルビフェニリル基、キノリルビフェニリル基、イソキノリルビフェニリル基、アクリジルビフェニリル基、チアゾリルビフェニリル基、ベンゾチアゾリルビフェニリル基、キナゾリルビフェニリル基、キノキサリルビフェニリル基、ナフチリジルビフェニリル基、チアントレニルビフェニリル基、インドリジルビフェニリル基、アザインドリジルビフェニリル基等を挙げることができる。
Ar4及びAr6は、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、各々独立して、炭素、水素、及び窒素のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)、又は炭素、水素、窒素、及び硫黄のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることが好ましい。このうち、各々独立して、炭素、水素、及び窒素のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることがより好ましい。さらに、Ar4及びAr6は、合成容易であり且つ有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、各々独立して、ピリジル基、ピリミジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピリジルフェニル基、又は1−(3,5−ジピリジル)フェニル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)であることが好ましく、各々独立して、ピリジル基、ピリミジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピリジルフェニル基、又は1−(3,5−ジピリジル)フェニル基であることがより好ましく、ピリジル基であることがさらに好ましい。
前述の、炭素、水素、及び窒素のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)、又は炭素、水素、窒素、及び硫黄のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、キノリル基、イソキノリル基、アクリジル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キナゾリル基、キノキサリル基、ナフチリジル基、チアントレニル基、インドリジル基、アザインドリジル基、フルオロピリジル基、フルオロピリミジル基、フルオロピラジル基、フルオロキノリル基、フルオロイソキノリル基、フルオロアクリジル基、フルオロチアゾリル基、フルオロベンゾチアゾリル基、フルオロキナゾリル基、フルオロキノキサリル基、フルオロナフチリジル基、フルオロチアントレニル基、フルオロインドリジル基、フルオロアザインドリジル基、メチルピリジル基、メチルピリミジル基、メチルピラジル基、メチルキノリル基、メチルイソキノリル基、メチルアクリジル基、メチルチアゾリル基、メチルベンゾチアゾリル基、メチルキナゾリル基、メチルキノキサリル基、メチルナフチリジル基、メチルチアントレニル基、メチルインドリジル基、メチルアザインドリジル基、フェニルピリジル基、フェニルピリミジル基、フェニルピラジル基、フェニルキノリル基、フェニルイソキノリル基、フェニルアクリジル基、フェニルチアゾリル基、フェニルベンゾチアゾリル基、フェニルキナゾリル基、フェニルキノキサリル基、フェニルナフチリジル基、フェニルチアントレニル基、フェニルインドリジル基、フェニルアザインドリジル基、フェニルピリジル基、フェニルピリミジル基、フェニルピラジル基、フェニルキノリル基、フェニルイソキノリル基、フェニルアクリジル基、フェニルチアゾリル基、フェニルベンゾチアゾリル基、フェニルキナゾリル基、フェニルキノキサリル基、フェニルナフチリジル基、フェニルチアントレニル基、フェニルインドリジル基、フェニルアザインドリジル基、ピリジルフェニル基、1−(3,5−ジピリジル)フェニル基、ピリミジルフェニル基、ピラジルフェニル基、ピリジルビフェニリル基、ピリミジルビフェニリル基、ピラジルビフェニリル基、キノリルビフェニリル基、イソキノリルビフェニリル基、アクリジルビフェニリル基、チアゾリルビフェニリル基、ベンゾチアゾリルビフェニリル基、キナゾリルビフェニリル基、キノキサリルビフェニリル基、ナフチリジルビフェニリル基、チアントレニルビフェニリル基、インドリジルビフェニリル基、アザインドリジルビフェニリル基等を挙げることができる。
前記の炭素、水素、及び窒素のみからなる炭素数3〜30の含窒素ヘテロアリール基(ただし、これらの基は、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい)で表される置換基としては、特に限定するものではないが、例えば、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、キノリル基、イソキノリル基、フルオロピリジル基、フルオロピリミジル基、フルオロピラジル基、フルオロキノリル基、フルオロイソキノリル基、メチルピリジル基、メチルピリミジル基、メチルピラジル基、メチルキノリル基、メチルイソキノリル基、フェニルピリジル基、フェニルピリミジル基、フェニルピラジル基、フェニルキノリル基、フェニルイソキノリル基、ピリジルフェニル基、1−(3,5−ジピリジル)フェニル基、ピリミジルフェニル基、ピラジルフェニル基、キノリルフェニル基、イソキノリルフェニル基が挙げられる。
Y及びZは各々独立して、窒素原子またはCHを現す。但し、Y及びZのうち少なくとも一方は窒素原子である。なお、有機電界発光素子用材料としての性能がよい点で、Y及びZが窒素原子であること、又はYがCHでありZが窒素原子であることが好ましい。
また、本発明の環状アジン化合物(1)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されてもよい。
次に、本発明の製造方法について説明する。
本発明の環状アジン化合物(1)は、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下に、次の反応式(1)、反応式(2)、反応式(3)、又は反応式(4)で示される方法により製造することができる。
また、以降、一般式(2)で表される化合物については化合物(2)と称する。なお、化合物(3)〜化合物(9)についても同義とする。
(一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、及び(9)中、Cz、Ar
1、Ar
2、Ar
3、Ar
4、n、Y、及びZは、各々独立して、前記の一般式(1)と同じ定義を表す。X
1、X
2、X
3、X
4、及びMは、各々独立して、脱離基を表す。H
NはCzにおける窒素原子上の水素原子を表す。)
X
1、X
2、X
3、X
4で表される脱離基としては、特に限定するものではないが、例えば、塩素原子、臭素原子、トリフラート又はヨウ素原子が挙げられる。このうち、反応収率がよい点で、臭素原子又は塩素原子が好ましい。
Mで表される脱離基としては、特に限定するものではないが、例えば、塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、金属含有基(例えば、Li、Na、MgCl、MgBr、MgI、CuCl、CuBr、CuI、AlCl2、AlBr2、Al(Me)2、Al(Et)2、Al(iBu)2、Sn(Me)3、Sn(Bu)3、SnF3、ZnR3(R3は、ハロゲン原子を表す。)等)、Si(R4)3、BF3K、B(OR1)2、B(OR2)3等、が例示できる。
Mで表される金属含有基としては、B(OR1)2、B(OR2)3、ZnR3、Si(R4)3等が例示でき、ZnR3としては、ZnCl、ZnBr、ZnI等が例示できる。また、これらの金属含有基には、エーテル類やアミン類などの配位子が配位していても良く、配位子の種類としては反応式(1)を阻害しないものであれば制限はない。
また、前記Si(R4)3としてはSiMe3、SiPh3、SiMePh2、SiCl3、SiF3、Si(OMe)3、Si(OEt)3、Si(OMe)2OH等を例示できる。
また、前記B(OR1)2としては、B(OH)2、B(OMe)2、B(OiPr)2、B(OBu)2、B(OPh)2等が例示できる。
また、2つのR1が一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成した場合のB(OR1)2としては、次の(I)から(VII)で示されるものが例示でき、収率がよい点で(II)で示されるものが好ましい。
前記B(OR
2)
3としては次の(I)から(III)で示されるものが例示できる。
これらの脱離基のうち、反応後処理の容易性、原料調達の容易さ等の点で、塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、B(OR
1)
2、又はB(OR
2)
3が好ましい。
反応式(1)及び反応式(3)の反応に示すように、本願発明の環状アジン化合物(1)は、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下、化合物(2)と化合物(3)又は化合物(6)と化合物(7)で表される化合物を用いて、それぞれの反応式に記載したようにカップリング反応を行うことで合成することが出来る。
なお、カップリング反応の効率等が優れる点で、反応式(1)及び反応式(3)の反応において、金属触媒は、パラジウム触媒又は銅触媒であることが好ましい。
なお、反応式(1)及び反応式(3)の反応において、塩基を加えて反応を行うことも可能であり、反応収率が向上する点で、塩基を添加することが好ましい。特に、Mが塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、B(OR1)2、又はSi(R4)3の場合は、塩基を加えることを必須とする。
また、反応式(2)及び反応式(4)の反応に示すように、本願発明の環状アジン化合物(1)は、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下、化合物(4)と化合物(5)又は化合物(8)と化合物(9)で表される化合物を用いて、それぞれの反応式に記載したようにカップリング反応を行うことで合成することが出来る。
なお、カップリング反応の効率等が優れる点で、反応式(2)及び反応式(4)の反応において、金属触媒は、パラジウム触媒又はニッケル触媒であることが好ましい。
なお、反応式(2)及び反応式(4)の反応において、塩基を加えて反応を行うことも可能であり、反応収率が向上する点で、塩基を添加することが好ましい。ただし、Mが塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、B(OR1)2、又はSi(R4)3の場合は、塩基を加えることを必須とする。
また、反応式(1)〜(4)の反応において、相関移動触媒を添加することもできる。相関移動触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、18−クラウン−6−エーテル等を用いることができる。なお、その添加量としては、反応を著しく阻害しない範囲の任意の量である。
反応式(1)〜(4)の反応に用いる金属触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、パラジウム触媒、銅触媒、ニッケル触媒があげられる。
パラジウム触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、硝酸パラジウム等の塩を例示することができる。さらに、π−アリルパラジウムクロリドダイマー、パラジウムアセチルアセトナト、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウム及びジクロロ(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム等を例示することができる。中でも、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウム等の第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は収率がよい点で好ましく、入手容易である点で、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウムがさらに好ましい。
銅触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、酸化銅、銅トリフラートがあげられる。中でも、酸化銅、ヨウ化銅が、カップリング反応の効率等が優れる点で、好ましく、入手容易である点で、酸化銅が更に好ましい。
ニッケル触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化ニッケル、臭化ニッケル、塩化ニッケル水和物、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケル、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ニッケル(前記4つは、第三級ホスフィンを配位子として有するニッケル錯体の一例)、ジクロロ(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)ニッケルがあげられる。中でも、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケル、ジクロロ(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)ニッケルが、カップリング反応の効率等が優れる点で、好ましく、入手容易である点で、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケルがさらに好ましい。
なお、上記の第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体及び第三級ホスフィンを配位子として有するニッケル錯体については、パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物に第三級ホスフィンを添加して調製することができる。なお、当該調整は、反応とは別に行ったうえで反応系中に加えることもできるし、反応系中で行うこともできる。
第三級ホスフィンとしては、特に限定するものではないが、例えば、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(tert−ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、tert−ブチルジフェニルホスフィン、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリ(2−フリル)ホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリス(2,5−キシリル)ホスフィン、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル等を例示することができる。このうち、入手容易であり、収率がよい点で、(tert−ブチル)ホスフィン又は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルが好ましい。
パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物に第三級ホスフィンを添加する場合、第三級ホスフィンの添加量は、パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物の1モル(パラジウム若しくはニッケル原子換算)に対して0.1〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で0.3〜5倍モルであることがさらに好ましい。
なお、上記の銅触媒には、別途、配位子を添加することも可能である。銅触媒に添加する配位子としては、特に限定するものではないが、例えば、2,2’−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリフェニルホスフィン、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル等を例示することができる。このうち、入手容易であり、収率がよい点で、1,10−フェナントロリンが好ましい。
反応式(1)〜(4)の反応において、用いることのできる塩基としては、特に限定するものではないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム等を例示することができる。このうち、収率がよい点で、炭酸カリウム、リン酸カリウム又は水酸化ナトリウムが好ましい。
反応式(1)〜(4)の反応は、溶媒中で実施することが好ましい。溶媒としては、特に制限はないが、例えば、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エタノール、ブタノール又はキシレン等を例示することができ、これらを適宜組み合わせて用いてもよい。このうち、収率がよい点で、1,4−ジオキサン、キシレン、トルエン及びブタノールの混合溶媒、又はキシレン及びブタノールの混合溶媒が好ましい。
本願発明の環状アジン化合物(1)については、反応式(1)〜(4)の反応終了後に再沈殿、濃縮、ろ過、精製等の処理を行うことで純度を高めることができる。さらに高純度化するために、必要に応じて、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
以下、反応式(1)の反応について説明する。
化合物(2)は、例えば、山中宏著、「新編 ヘテロ環化合物 基礎編」,講談社,2004年に開示されている方法を用いて製造することができる。
化合物(2)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
化合物(3)としては、特に限定するものではないが、例えば、次の3−1〜3−17(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい。なお、これらの置換基は前述したものと同じである。)で表されるものを挙げることができる。
化合物(3)は、例えば、J.Tsuji著、「Palladium Reagents and Catalysts」,John Wiley & Sons,2004年、Journal of Organic Chemistry,60巻,7508−7510,1995年、Journal of Organic Chemistry,65巻,164−168,2000年、Organic Letters,10巻,941−944,2008年、又はChemistry of Materials,20巻,5951−5953,2008年に開示されている方法を用いて製造することができる。
また化合物(3)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
反応式(1)で用いるパラジウム触媒の量は、いわゆる触媒量であれば特に制限はないが、収率がよい点で、化合物(2)の1モルに対して、0.1〜0.01倍モル(パラジウム原子換算)であることが好ましい。
反応式(1)における塩基の使用量は、特に制限はないが、化合物(3)の1モルに対して、1〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で、1〜3倍モルであることがさらに好ましい。
反応式(1)で用いる化合物(2)と化合物(3)とのモル比に特に制限はないが、化合物(2)の1モルに対して、0.2〜5倍モルであることが好ましく、収率がよい点で1〜3倍モルであることがさらに好ましい。
以下に、反応式(2)について説明する。
化合物(4)は、例えば、実施例中の合成例−1に示した方法に準じて製造することができる。
また化合物(4)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
化合物(5)としては、特に限定するものではないが、例えば、次の5−1〜5−15(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい。)の化合物を例示することができる。
(例示式(5−1)〜(5−15)中、Mは、上記一般式(5)におけるMと同じ定義である。)
化合物(5)は、例えば、J.Tsuji著、「Palladium Reagents and Catalysts」,John Wiley & Sons,2004年、Journal of Organic Chemistry,60巻,7508−7510,1995年、Journal of Organic Chemistry,65巻,164−168,2000年、Organic Letters,10巻,941−944,2008年、又はChemistry of Materials,20巻,5951−5953,2008年に開示されている方法を用いて製造することができる。また化合物(5)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
反応式(2)は、化合物(4)を場合によっては塩基の存在下で、パラジウム触媒の存在下に化合物(5)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を製造する方法であり、鈴木−宮浦反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。
反応式(2)で用いるパラジウム触媒の量は、いわゆる触媒量であれば特に制限はないが、収率がよい点で、化合物(5)の1モルに対して、0.1〜0.01倍モル(パラジウム原子換算)であることが好ましい。
塩基の使用量は特に制限はないが、化合物(5)の1モルに対して、0.5〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で、1〜3倍モルであることがさらに好ましい。
反応式(2)で用いる化合物(4)と化合物(5)とのモル比に特に制限はないが、化合物(2)の1モルに対して、0.2〜5倍モルであることが好ましく、収率がよい点で0.3〜3倍モルであることがさらに好ましい。
以下に、反応式(3)について、説明する。
化合物(6)は、例えば、実施例中の合成例−2に示した方法に準じて製造することができる。
また化合物(6)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
化合物(7)としては、特に限定するものではないが、例えば、次の7−1〜7−21(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい。)の化合物を例示することができる。
(例示式(7−1)〜(7−21)中、X
3は、上記一般式(7)におけるX
3と同じ定義である。)
化合物(7)は、例えば、J.Org.Chem.48巻,1064−1069,1983年に開示されている方法を用いて製造することができる。
また化合物(7)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
反応式(3)は化合物(6)を、パラジウム触媒及び塩基の存在下に化合物(7)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を得る方法であり、収率よく目的物を得ることができる。
反応式(3)で用いるパラジウム触媒の量は、いわゆる触媒量であれば特に制限はないが、収率がよい点で、化合物(6)の1モルに対して、0.01〜0.1倍モル(パラジウム原子換算)であることが好ましい。
塩基の使用量としては、特に制限はないが、化合物(6)の1モルに対して、0.5〜10倍モルが好ましく、収率がよい点で1〜3倍モルがさらに好ましい。
また、反応式(3)に18−クラウン−6−エーテルに代表される相間移動触媒を添加してもよい。
反応式(3)の反応は、収率が良い点で、溶媒中で実施することが好ましい。
以下に、反応式(4)について説明する。
化合物(8)は、例えば、実施例中の合成例−1に示した方法に準じて製造することができる。
また化合物(8)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
化合物(9)としては、特に限定するものではないが、例えば、次の9−1〜9−12(各々独立して、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、フッ素原子を有する炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、炭素数3〜18の芳香族基、フッ素原子を有する炭素数3〜18の芳香族基、又は炭素数1〜4のアルキル基が置換した炭素数3〜18の芳香族基を置換基として有してもよい。なお、これらの置換基は前述したものと同じである。)で表されるものを挙げることができる。
(例示式(9−1)〜(9−12)中、X
4は、上記一般式(7)におけるX
4と同じ定義である。)
化合物(9)は、例えば、J.Tsuji著、「Palladium Reagents and Catalysts」,John Wiley & Sons,2004年、Journal of Organic Chemistry,60巻,7508−7510,1995年、Journal of Organic Chemistry,65巻,164−168,2000年、Organic Letters,10巻,941−944,2008年、又はChemistry of Materials,20巻,5951−5953,2008年に開示されている方法を用いて製造することができる。
また化合物(9)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
反応式(4)は、化合物(8)を場合によっては塩基の存在下で、パラジウム触媒の存在下に化合物(9)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を製造する方法であり、鈴木−宮浦反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。
反応式(4)で用いるパラジウム触媒の量は、いわゆる触媒量であれば特に制限はないが、収率がよい点で、化合物(9)の1モルに対して、0.1〜0.01倍モル(パラジウム原子換算)であることが好ましい。
塩基の使用量は特に制限はないが、化合物(9)の1モルに対して、0.5〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で、1〜3倍モルであることがさらに好ましい。
反応式(4)で用いる化合物(8)と化合物(9)とのモル比に特に制限はないが、化合物(8)の1モルに対して、0.2〜5倍モルであることが好ましく、収率がよい点で0.3〜3倍モルであることがさらに好ましい。
本発明の環状アジン化合物(1)から成る有機電界発光素子用薄膜の製造方法に特に限定はないが、好ましい例としては真空蒸着法による成膜を挙げることができる。真空蒸着法による成膜は、汎用の真空蒸着装置を用いることにより行うことができる。真空蒸着法で膜を形成する際の真空槽の真空度は、有機電界発光素子作製における製造タクトタイムが短く製造コストが優位である点で、一般的に用いられる拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ等により到達し得る1×10−2〜1×10−6Pa程度が好ましいく、蒸着速度は形成する膜の厚さによるが0.005〜10nm/秒が好ましい。また、溶液塗布法によっても1,3,5−トリアジン化合物(1)から成る有機電界発光素子用薄膜を製造することが出来る。例えば、環状アジン化合物(1)を、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、トルエン、酢酸エチル又はテトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解し、汎用の装置を用いたスピンコート法、インクジェット法、キャスト法、ディップ法等による成膜も可能である。
以下、合成例、実施例、比較例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
合成例−1
アルゴン気流下、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(621mg)、2−クロロカルバゾール(339mg)、酢酸パラジウム(7.2mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(96μL)、炭酸カリウム(332mg)、及び18−クラウン−6−エーテル(84.6mg)をキシレン(8.0mL)に懸濁し、120℃で21時間撹拌した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、その後ヘキサンで洗浄し、目的物であるの2−クロロ−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾールの白色粉末(収量729mg,収率90%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32(d,J=8.4Hz,1H),7.37(t,J=7.4Hz,1H),7.49(t,J=7.6Hz,1H),7.55−7.57(m,2H),7.62−7.68(m,6H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),8.09(d,J=8.4Hz,1H),8.16(d,J=7.6Hz,1H),8.85(d,J=6.4Hz,4H),9.06(d,J=8.4Hz,2H).
合成例−2
アルゴン気流下、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(1.0g)、3−ブロモカルバゾール(622mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(238mg)を1,4−ジオキサン(12mL)及び3M−リン酸カリウム水溶液(1.1mL)の混合溶媒に懸濁し、20時間加熱還流した。室温まで冷却後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾールの褐色固体(収量794mg,収率70%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ7.23(t,J=7.4Hz,1H),7.44(t,J=7.6Hz,1H),7.54(d,J=8.1Hz,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.63−7.75(m、6H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),8.10(d,J=8.3Hz,2H),8.29(d,J=7.8Hz,1H),8.65(s,1H),8.79(d,J=7.0Hz,4H),8.85(d,J=8.3Hz,2H),11.45(s,1H).
合成例−3
アルゴン気流下、3−ブロモカルバゾール(4.92g)、ビスピナコラートジボロン(10.2g)、酢酸カリウム(7.85g)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(281mg)を1,4−ジオキサン(100mL)に懸濁し、2時間加熱還流した。室温まで冷却後、不溶物をろ別した。次いで、ろ液をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−カルバゾールの白色固体(収量3.94g,収率67%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ1.17(s,12H),7.18(t,J=7.4Hz,1H),7.40(t,J=7.6Hz,1H),7.46−7.51(m,2H),7.70(d,J=8.2Hz,1H),8.20(d,J=7.8Hz,1H),8.46(s,1H),11.43(s,1H).
合成例−4
アルゴン気流下、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−カルバゾール(586mg)、2−ブロモピリジン(348mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(46mg)をTHF(10mL)及び4N−水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL)の混合溶媒に懸濁し、23時間加熱還流した。室温まで冷却後、クロロホルムで抽出した。有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン、次いでクロロホルム、その後メタノール)で精製し、3−(2−ピリジル)カルバゾールの黄色固体(収量474mg,収率97%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ7.20(t,J=7.4Hz,1H),7.29(dd,J=7.4,4.8Hz,1H),7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.50(d,J=8.1Hz,1H),7.56(d、J=8.5Hz,1H),7.87(t,J=7.7Hz,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H),8.18(d,J=8.6Hz,1H),8.22(d,J=7.8Hz,1H),8.66(d,J=4.8Hz,1H),8.88(s,1H),11.41(s,1H).
合成例−5
アルゴン気流下、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(1.17g)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)カルバゾール(967mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(104mg)を1,4−ジオキサン(15mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(2.5mL)を添加し、17時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾールの白色粉末(収量1.37g,収率96%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.29(t,J=7.0Hz,1H),7.43−7.50(m,2H),7.55−7.61(m,7H),7.66(t,J=7.8Hz,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.94(d,J=7.8Hz,1H),8.15(bs,1H),8.17(d,J=7.8Hz,1H),8.41(s,1H),8.75(d,J=7.8Hz,1H),8.80(d,J=7.8Hz,4H),9.07(s,1H).
合成例−6
アルゴン気流下、3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(2.00g)、2−ブロモピリジン(745mg)、酸化銅(56.23mg)、1,10−フェナントロリン(70.82mg)、18−クラウン−6−エーテル(207.76mg)、炭酸カリウム(1358mg)をキシレン(20mL)に懸濁し、16時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的のN−(2−ピリジル)−3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(以下、化合物(E−3))の黄色粉末(収量2110mg,収率92%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.33−7.39(m,2H),7.48(t,J=7.2Hz,1H),7.56−7.64(m,6H),7.69(d,J=8.0Hz,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.86(d,J=7.6Hz,1H),7.92(s,1H),7.95−8.00(m,2H),8.22(d,J=7.6Hz,1H),8.41(s,1H),8.71(s,1H),8.78−8.80(m,5H),8.97(s,1H).
合成例−7
アルゴン気流下、3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(1.90g)、ビスピナコラートジボロン(0.90g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(29.7mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(30.9mg)、酢酸カリウム(0.95g)を1,4−ジオキサン(24mL)に懸濁し、5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノールで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(以下、化合物(E−4))の白色粉末(収量1.98g,収率90%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,1.45(s,12H),7.31−7.37(m,2H),7.47(t,J=7.4Hz,1H),7.56−7.61(m,6H),7.70(d,J=8.2Hz,1H),7.85−7.89(m,2H),7.96(t,J=8.2Hz,2H),8.24(d,J=7.4Hz,1H),8.40(s,1H),8.48(s,1H)、8.75−8.83(m,5H),9.13(s,1H),9.18(s,1H).
合成例−8
アルゴン気流下、2−[3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(93mg)、6−ブロモ−9−(2−ピリジル)−β−カルボリン(54mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5.7mg)、炭酸カリウム(57mg)を1,4−ジオキサン(3.3mL)に懸濁し、水(150μL)を添加し、14時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)による精製を行い、目的の9−(2−ピリジル)−6−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]−β−カルボリンの白色粉末(収量70mg,収率71%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.39(dd,J=7.4、5.0Hz,1H),7.55−7.62(m,6H),7.72(d,J=7.4Hz,1H),7.89(s,1H),7.92(d,J=8.4Hz,1H),8.01(t,J=7.8Hz,1H),8.06−8.09(m,2H),8.45(s,1H),8.60(d,J=5.2Hz,1H),8.72(s,1H),8.76−8.78(m,5H),8.93(s,1H),9.32(s,1H).
合成例−9
アルゴン気流下、2−[3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(706mg)、3−ブロモ−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾール(500mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(28.9mg)、炭酸カリウム(57mg)を1,4−ジオキサン(6.5mL)に懸濁し、水(1.3mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾールの白色粉末(収量754mg,収率91%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.21(t,J=7.4Hz,1H),7.52(t,J=8.4Hz,2H),7.55−7.69(m,11H),7.76(t,J=8.4Hz,2H),7.88(d,J=8.4Hz,1H),7.92(s,1H),8.11(d,J=8.4Hz,1H),8.54(s,1H),8.71−8.73(m,2H),8.75−8.80(m,4H),8.91(s,1H),8.96(s,1H).
合成例−10
アルゴン気流下、2−(5−クロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(12.6g)、ビスピナコラートジボロン(8.4g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(824mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(1.3g)、酢酸カリウム(6.5g)を1,4−ジオキサン(150mL)に懸濁し、3.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノールで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の2−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ビフェニル−3−イル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(以下、化合物(E−1))の白色粉末(収量14.8g,収率96%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,1.47(s,12H),7.45(t,J=7.4Hz,1H),7.55(t,J=7.4Hz,2H),7.60−7.68(m,6H),7.82(d,J=8.1Hz,2H),8.33(s,1H),8.85(d,J=7.9Hz,4H),9.12(s,1H),9.16(s,1H).
合成例−11
アルゴン気流下、3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(4.00g)、フェニルボロン酸(1.25g)、酢酸パラジウム(53mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(225mg)を1,4−ジオキサン(80mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(6.8mL)を添加し、27時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ビフェニル−3−イル]カルバゾールの白色粉末(収量3.27g,収率76%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32(dd,J=7.9,6.2Hz,1H),7.47−7.51(m,2H),7.59−7.68(m,10H),7.87−7.91(m,3H),8.18(s,1H),8.19(s,1H),8.22(d,J=7.7Hz,1H),8.50(s,1H),8.84−8.87(m,4H),9.00(s,1H),9.09(s,1H).
合成例−12
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(700mg)、N−ブロモスクシンイミド(559mg)をDMF(5.7mL)に懸濁し、30℃で10時間撹拌した。その後、水を加え析出した固体をろ別し、水、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の6−ブロモ−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリンの褐色粉末(収量761mg,収率82%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.38(dd,J=7.5,4.9Hz,1H),7.42(dd,J=8.4,4.7Hz,1H),7.62(d,J=8.2Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.80(d,J=8.8Hz,1H),7.80(t,J=7.6Hz,1H),8.22(d,J=8.4Hz,1H),8.59(s,1H),8.66(d,J=4.7Hz,1H),8.75(d,J=4.9Hz,1H).
合成例−13
アルゴン気流下、9−フェニル−3−(2−ピリジル)カルバゾール(757mg)、N−ブロモスクシンイミド(463mg)をDMF(4.7mL)に懸濁し、30℃で7時間撹拌した。その後、水を加え析出した固体をろ別し、水、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−ブロモ−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾールの褐色粉末(収量852mg,収率90%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.27−7.30(m,1H),7.31(d,J=8.5Hz,1H),7.49(d,J=8.6Hz,1H),7.51−7.55(m,2H),7.57−7.60(m,2H),7.64−7.68(m,2H),7.84(t,J=7.6Hz,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),8.14(d,J=8.5Hz,1H),8.37(s,1H),8.77(d,J=4.8Hz,1H),8.80(s,1H).
合成例−14
アルゴン気流下、3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(2.55g)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(1.19g)、酢酸パラジウム(22.5mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(143mg)を1,4−ジオキサン(25mL)に懸濁し、次いで3M−炭酸カリウム水溶液(4.0mL)を添加し、14時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。得られた固体をo−キシレンで再結晶することで、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(以下、化合物(E−2))の白色粉末(収量2.31g,収率74%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ7.21(t,J=7.4Hz,1H),7.41(dd,J=7.4,4.7Hz,1H),7.44(t,J=7.6Hz,1H),7.55(d,J=8.1Hz,1H),7.66−7.76(m,7H),7.92−7.97(m,2H),8.07−8.10(m,3H),8.30−8.32(m,3H),8.48(s,1H),8.71(s,1H),8.74(d,J=4.7Hz,1H),8.77−8.80(m,4H),8.94(s,1H),9.00(s,1H),11.43(s,1H).
合成例−15
アルゴン気流下、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)カルバゾール(1.17g)、8−クロロキノリン(720mg)、酢酸パラジウム(18.0mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(114mg)をTHF(10mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(2.7mL)を添加し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥したのち、ろ過した。溶媒を減圧留去することで析出した固体をろ取することで、目的の3−(キノリン−8−イル)カルバゾールの黄色粉末(収量780mg,収率66%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.22(dd,J=7.9,6.6Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.40(dd,J=8.1,6.6Hz,1H),7.44(dd,J=8.4Hz,1H),7.46(dd,J=8.3,4.2Hz,1H),7.67(dd,J=8.2,7.0Hz,1H),7.76(d,8.3Hz,1H),7.86(d,J=4.3Hz,1H),7.88(d,J=4.3Hz,1H),8.05(d,J=7.8Hz,1H),8.27(d,J=8.3Hz,1H),8.35(s,1H),8.45(s,1H),9.02(d,J=4.2Hz,1H).
合成例−16
アルゴン気流下、3−(キノリン−8−イル)カルバゾール(736mg)、2−ブロモピリジン(474mg)、酸化銅(I)(17.9mg)、1,10−フェナントロリン(45mg)、18−クラウン−6−エーテル(132mg)、炭酸カリウム(691mg)をキシレン(6.2mL)に懸濁し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、不要物をセライトでろ過することで除去した。濾液を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製することで、目的の9−(2−ピリジル)−3−(キノリン−8−イル)カルバゾールの黄色粉末(収量929mg,収率100%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.36(m,2H),7.46−7.50(m,2H),7.69(dd,J=8.1,7.1Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.82(d,J=8.5Hz,1H),7.87−7.92(m,2H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),7,97(dd,J=8.0,7.5Hz,1H),7.97(d,J=8.5Hz,1H),8,16(d,J=7.7Hz,1H),8.29(d,J=8.3Hz,1H),8.44(s,1H),8.78(d,J=4.7Hz,1H),9.04(d,J=4.1Hz,1H).
合成例−17
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−3−(キノリン−8−イル)カルバゾール(929mg)、N−ブロモスクシンイミド(467mg)をDMF(10mL)に懸濁し、60℃で3時間撹拌した。その後、水を加え析出した固体をろ別し、水、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−ブロモ−9−(2−ピリジル)−6−(キノリン−8−イル)カルバゾールの褐色粉末(収量986mg,収率88%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ,7.35(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.48(dd,J=8.3,4.2Hz,1H),7.55(d,J=8.8Hz,1H),7.69(dd,J=7.8,7.5Hz,1H),7.70(d,J=8.1Hz,1H),7.82(d,J=8.5Hz,1H),7.83−7.90(m,3H),7.93(d,J=8.5Hz,1H),7.98(dd,J=8.0,7.5Hz,1H),8.27(s,1H),8.29(d,J=8.3Hz,1H),8.40(s,1H),8.76(d,J=4.9Hz,1H),9.02(d,J=4.2Hz,1H).
合成例−18
アルゴン気流下、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(3.20g)、2−ブロモピリジン(1.90g)、酸化銅(I)(71.5mg)、1,10−フェナントロリン(180mg)、18−クラウン−6−エーテル(529mg)、炭酸カリウム(2.76g)をキシレン(25mL)に懸濁し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、不要物をろ過することで除去した。濾液をクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製することで、目的の9−(2−ピリジル)−3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾールの黄色粉末(収量3.62g,収率91%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.30(m,1H),7.35(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.38(t,J=7.5Hz,1H),7.50(t,J=7.7Hz,1H),7.70(d,J=8.1Hz,1H),7.78(d,J=8.6Hz,1H),7.81−7.91(m,5H),7.95(d,J=8.6Hz,1H),7.98(t,J=7.8Hz,1H),8.16(d,J=8.5Hz,2H),8.22(d,J=7.5Hz,1H),8.42(s,1H),8.75−8.79(m,2H).
合成例−19
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(1.99g)、N−ブロモスクシンイミド(979mg)をDMF(20mL)に懸濁し、60℃で4時間撹拌した。その後、水を加え析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄することで、目的の3−ブロモ−9−(2−ピリジル)−6−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾールの褐色粉末(収量2.12g,収率89%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.30(m,1H),7.36(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.56(d,J=8.8Hz,1H),7.66(d,J=8.1Hz,1H),7.78−7.83(m,4H),7.85(d,J=8.5Hz,2H),7.91(d,J=8.5Hz,1H),7.98(dd,J=8.0,7.5Hz,1H),8.15(d,J=8.5Hz,2H),8.32(s,1H),8.35(s,1H),8.75−8.77(m,2H).
合成例−20
アルゴン気流下、ベンズアミジン塩酸塩(313mg)、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1−ナフチル)−2−プロペン−1−オン(1.42g)を2M−水酸化カリウムのエタノール溶液(2.0mL)及びエタノール(4.0mL)の混合溶液に懸濁し、17時間還流した。放冷後、水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム、ヘキサン)で精製することで、目的の4−(4−ブロモフェニル)−6−(1−ナフチル)−2−フェニルピリミジンの黄色粉末(収量459mg,収率52%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.53−7.61(m,5H),7.65(dd,J=8.2,7.2Hz,1H),7.72(d,J=8.6Hz,2H),7.82(d,J=7.1Hz,1H),7.89(s,1H),7.98−8.00(m,1H),8.03(d,J=8.2Hz,1H),8.21(d,J=8.6Hz,2H),8.36−8.38(m,1H),8.69−8.72(m,2H).
合成例−21
アルゴン気流下、3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ビフェニル−3−イル]カルバゾール(1.10g)、ブロモベンゼン(377mg)、酢酸パラジウム(9.0mg)、トリ(tert−ブチルホスフィン)1M−トルエン溶液)(120μL)、18−クラウン−6−エーテル(106mg)、炭酸カリウム(553mg)をキシレン(10mL)に懸濁し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−フェニル−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ビフェニル−3−イル]カルバゾール(以下、ETL−4)の黄色粉末(収量1.21g,収率97%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.34−7.38(m,1H),7.47−7.56(m,4H),7.58−7.69(m,13H),7.87−7.89(m,3H),8.19(s,1H),8.29(d,J=7.7Hz,1H),8.56(s,1H),8.84(d,J=8.0Hz,4H),9.00(s,1H),9.10(s,1H).
実施例−1
アルゴン気流下、2−(3−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(500mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(606mg)、酢酸パラジウム(7.0mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(94μL)、炭酸カリウム(431mg)、及び18−クラウン−6−エーテル(82.5mg)をキシレン(7.8mL)に懸濁し、4時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的物である3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[3−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−1)の黄色粉末(収量867mg,収率88%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ7.36−7.39(m,2H),7.48−7.53(m,2H),7.57(d,J=8.8Hz,1H),7.64(t,J=7.4Hz,4H),7.69−7.73(m,2H),7.88−7.94(m,2H),7.97(d,J=8.5Hz,2H),8.01−8.06(m,3H),8.24(d,J=8.4Hz,2H),8.45(d,J=7.9Hz,1H),8.71(m,6H),8.91−8.93(m,2H).
実施例−2
アルゴン気流下、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(700mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(635mg)、酢酸パラジウム(8.1mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(108μL)、炭酸カリウム(498mg)、18−クラウン−6エーテル(105mg)をキシレン(9.0mL)に懸濁し、2.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−2)の黄色粉末(収量1108mg,収率98%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.30(m,1H),7.40(t,J=7.8Hz,1H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),7.61−7.68(m,8H),7.79−7.84(m,3H),7.87−7.91(m,4H),8.17(d,J=8.4Hz,2H),8.27(d,J=7.6Hz,1H),8.48(s,1H),8.76(d,J=4.7Hz,1H),8.86(d,J=6.4Hz,4H),9.08(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−3
アルゴン気流下、2−(5−クロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(500mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(420mg)、酢酸パラジウム(5.3mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(71μL)、炭酸カリウム(329mg)、18−クラウン−6エーテル(69mg)をキシレン(6mL)に懸濁し、21.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[5−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(A−3)の黄色粉末(収量800mg,収率95%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.28(t,J=6.2Hz,1H),7.41(t,J=7.3Hz,1H),7.48−7.53(m,2H),7.57−7.66(m,10H),7.78−7.86(m,5H),7.90(d,J=8.4Hz,2H),8.08(s,1H),8.17(d,J=8.3Hz,2H),8.30(d,J=7.7Hz,1H),8.51(s,1H),8.78(d,J=4.7Hz,1H),8.81(d,J=6.7Hz,4H),9.02(s,1H),9.14(s,1H).
実施例−4
アルゴン気流下、2−(4’−クロロビフェニル−4−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(770mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(646mg)、酢酸パラジウム(8.2mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(110μL)、炭酸カリウム(507mg)、18−クラウン−6エーテル(97mg)をキシレン(9mL)に懸濁し、4時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[4’−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)ビフェニル−4−イル]カルバゾール(A−4)の黄色粉末(収量1140mg,収率88%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.29(m,1H),7.38(t,J=7.4Hz,1H),7.51(t,J=7.1Hz,1H),7.57(d,J=8.2Hz,1H),7.61−7.69(m,7H),7.76−7.86(m,5H),7.89(d,J=8.4Hz,2H),7.95(d,J=8.4Hz,2H),8.00(d,J=8.4Hz,2H),8.17(d,J=8.4Hz,2H),8.27(d,J=7.7Hz,1H),8.48(s,1H),8.77(d,J=4.7Hz,1H),8.86(d,J=7.7Hz,4H),8.95(d,J=8.4Hz,2H).
実施例−5
アルゴン気流下、合成例−1で合成した2−クロロ−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(715mg)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(336mg)、酢酸パラジウム(6.3mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(40mg)を、3M−リン酸カリウム水溶液(1.3mL)及び1,4−ジオキサン(7mL)の混合溶液に懸濁し、16時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール及びヘキサンで洗浄し、目的の2−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−5)の白色粉末(収量842mg,収率96%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.24−7.27(m,1H),7.38(t,J=7.4Hz,1H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.59−7.69(m,8H),7.78−7.84(m,5H),7.90(d,J=8.6Hz,2H),8.12(d,J=8.5Hz,2H),8.23(d,J=7.6Hz,1H),8.27(d,J=8.1Hz,1H),8.74(d,J=4.6Hz,1H),8.86(d,J=8.0Hz,4H),9.09(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−6
アルゴン気流下、4−クロロ−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(675mg)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(317mg)、酢酸パラジウム(6.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(38mg)を、3M−リン酸カリウム水溶液(1.1mL)及び1,4−ジオキサン(13mL)の混合溶液に懸濁し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール及びヘキサンで洗浄し、目的の4−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−6)の白色粉末(収量830mg,収率100%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.10(t,J=7.6Hz,1H),7.28(d,J=7.5Hz,1H),7.31−7.34(m,1H),7.42(d,J=7.7Hz,1H),7.51−7.71(m,10H),7.84−7.89(m,5H),7.93(d,J=8.0Hz,1H),8.25(d,J=8.3Hz,2H),8.81(d,J=4.4Hz,1H),8.87(d,J=8.0Hz,4H),9.08(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−7
アルゴン気流下、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジ(ビフェニル−4−イル)−1,3,5−トリアジン(500mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(326mg)、酢酸パラジウム(4.2mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(56μL)、炭酸カリウム(256mg)、18−クラウン−6エーテル(49mg)をキシレン(4.6mL)に懸濁し、3時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[4−(4,6−ジ(ビフェニル−4−イル)フェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−7)の黄色粉末(収量673mg,収率93%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.28(t,J=5.9Hz,1H),7.40(t,J=7.6Hz,1H),7.46(t,J=7.4Hz,2H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.55(t,J=7.5Hz,4H),7.63(d,J=8.2Hz,1H),7.68(d,J=8.5Hz,1H),7.77(d,J=7.2Hz,4H),7.79−7.91(m,11H),8.17(d,J=8.4Hz,2H),8.28(d,J=7.7Hz,1H),8.48(s,1H),8.77(d,J=4.6Hz,1H),8.94(d,J=8.4Hz,4H),9.10(d,J=8.5Hz,2H).
実施例−8
アルゴン気流下、2−(3,5−ジブロモフェニル)−4,6−ジ(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(1000mg)、4−メチル−1−ナフタレンボロン酸(486mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(47mg)を、3M−リン酸カリウム水溶液(1mL)、THF(8mL)及びエタノール(2mL)の混合溶媒に懸濁し、72時間40℃で撹拌した。反応混合物を放冷後、析出した固体をろ過した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、黄白色固体を978mg得た。
得られた黄白色固体(950mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(602mg)、酢酸パラジウム(7.7mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(103μL)、炭酸カリウム(473mg)、18−クラウン−6−エーテル(90mg)をキシレン(8.6mL)に懸濁し、4.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体濾別した。次いで、濾液をクロロホルムで抽出し、有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製することで目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[3−(4,6−ジ(4−メチルフェニル)トリアジン−2−イル)−5−(4−メチルナフタレン−1−イル)]フェニルカルバゾール(A−8)の黄色粉末(収量640mg,収率40%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ2.50(s,6H),2.85(s,3H),7.28(t,J=6.0Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,4H),7.41(t,J=7.5Hz,1H),7.52(d,J=7.2Hz,1H),7.53(t,J=7.7Hz,1H),7.51−7.68(m,3H),7.70(d,J=8.2Hz,1H),7.75(d,J=8.5Hz,1H),7.77−7.85(m,3H),7.91(d,J=8.5Hz,2H),7.99(s,1H),8.18(d,J=8.6Hz,4H),8.31(d,J=7.6Hz,1H),8.52(s,1H),8.68(d,J=8.2Hz,4H),8.79(d,J=4.8Hz,1H),9.05(s,1H),9.13(s,1H).
実施例−9
アルゴン気流下、合成例−2で合成した3−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(650mg)、3,5−ジ(2−ピリジル)ブロモベンゼン(469mg)、酢酸パラジウム(6.2mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(82μL)、炭酸カリウム(379mg)、18−クラウン−6−エーテル(72mg)をキシレン(6.9mL)に懸濁し、5.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。次いで、析出した固体をろ過し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−[4−(4,6−ジ(ビフェニル−4−イル)フェニルトリアジン−2−イル)フェニル]−9−[3,5−ジ(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(A−9)の褐色固体(収量888mg,収率92%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.36(m,2H),7.38(t,J=7.4Hz,1H),7.50(t,J=7.6Hz,1H),7.58(d,J=8.2Hz,1H),7.60−7.68(m,7H),7.81−7.87(m,3H),7.95(d,J=8.0Hz,2H),7.98(d,J=8.6Hz,2H),8.29(d,J=7.5Hz,1H),8.36(s,2H),8.53(s,1H),8.78(d,J=4.8Hz,2H),8.84(s,1H),8.85(d,J=7.8Hz,4H),8.91(d,J=8.5Hz,2H).
実施例−10
アルゴン気流下、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(660mg)、3−(2−ピリジル)カルバゾール(457mg)、酢酸パラジウム(7.6mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(102μL)、炭酸カリウム(470mg)、18−クラウン−6−エーテル(90mg)をキシレン(8.5mL)に懸濁し、2時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧留去した後、メタノールを加えて固体を析出させた。析出した固体をろ過し、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の3−(2−ピリジル)−9−[4−(4,6−ジフェニルトリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−10)の黄色粉末(収量917mg,収率98%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26(dd,J=7.4,4.8Hz,1H),7.39(t,J=7.4Hz,1H),7.50(t,J=7.7Hz,1H),7.60−7.69(m,8H),7.81(t,J=7.7Hz,1H),7.87(d,J=8.7Hz,2H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),8.13(d,J=8.7Hz,1H),8.28(d,J=7.6Hz,1H),8.77(d,J=4.8Hz,1H),8.84−8.696(m,5H),9.07(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−11
アルゴン気流下、3−[3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(1.19g)、2−ブロモピリジン(474mg)、酸化銅(36mg)、1,10−フェナントロリン(45mg)、18−クラウン−6−エーテル(132mg)、炭酸カリウム(864mg)をキシレン(12.5mL)に懸濁し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(A−11)の黄色粉末(収量1.29g,収率93%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.37(m,2H),7.48(t,J=7.6Hz,1H),7.58−7.61(m,6H),7.66−7.71(m,2H),7.83(d,J=8.0Hz,1H),7.87(d,J=8.0Hz,1H),7.94−7.99(m,3H),8.21(d,J=7.6Hz,1H),8.44(s,1H),8.75−8.81(m,2H),8.80(d,J=7.8Hz,4H),9.08(s,1H).
実施例−12
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(570mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(102mg)を1,4−ジオキサン(9.0mL)に懸濁し、さらに3M−リン酸カリウム水溶液(1.8mL)を添加し、27時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(A−12)の灰色粉末(収量800mg,収率60%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.35(m,2H),7.44−7.50(m,2H),7.54−7.62(m,8H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.84(d,J=8.4,2H),7.87(d,J=8.4,2H),7.96(t,J=7.8,1H),8.00(d,J=8.4Hz,1H),8.16(s,1H),8.22(d,J=7.6Hz,1H),8.49(s,1H),8.76(d,J=6.0Hz,1H),8.81(d,J=8.0Hz,4H),8.97(s,1H),9.07(s,1H).
実施例−13
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(1.47g)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(597mg)、酢酸パラジウム(11mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(72mg)をキシレン(22.5mL)及び1−ブタノール(2.5mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(2.5mL)を添加し、24時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(A−13)の灰色粉末(収量1.50g,収率60%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.28(m,1H),7.33−7.38(m,2H),7.48(t,J=7.2Hz,1H),7.57−7.63(m,6H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.77−7.85(m,2H),7.88−7.91(m,2H),7.96−8.00(m,3H),8.02(d,J=8.0Hz,1H),8.18−8.24(m,3H),8.24(d,J=7.4Hz,1H),8.50(s,1H),8.75(d,J=4.6Hz,1H),8.77(d,J=4.6Hz,1H),8.82(d,J=8.0Hz,4H),9.04(s,1H),9.08(s,1H).
実施例−14
アルゴン気流下、6−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)−β−カルボリン(845mg)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(873mg)、酢酸パラジウム(9.7mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(61.7mg)をTHF(30mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.5mL)を添加し、60時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)による精製を行い、目的の6−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]−9−(2−ピリジル)−β−カルボリン(A−14)の白色粉末(収量834mg,収率82%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.27−7.29(m,1H),7.39(dd,J=7.4、5.0Hz,1H),7.57−7.74(m,6H),7.74−7.85(m,3H),7.96(d,J=8.4Hz,2H),8.00−8.06(m,2H),8.10−8.12(m,2H),8.19−8.21(m,3H),8.56(s,1H),8.60(d,J=5.2Hz,1H),8.75(d,J=4.8Hz,1H),8.79(d,J=4.8Hz,1H),8.83(d,J=8.0Hz,4H),9.06(s,2H),9.35(s,1H).
実施例−15
アルゴン気流下、前記化合物(E−4)(1.98g)、2−ブロモピリジン(0.56g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(101.5mg)を1,4−ジオキサン(15mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(3mL)を添加し、17時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、次いでメタノール、その後ヘキサンで洗浄した。さらに、減圧下において溶媒を留去した。目的の3−[3−(2−ピリジル)−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−15)の灰色粉末(収量1.72g,収率93%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.38(m,3H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.56−7.62(m,6H),7.71(d,J=8.4Hz,1H),7.87−7.89(m,2H),7.92(d,J=8.4Hz,1H),7.97(t,J=7.4Hz,1H),8.03(t,J=7.4Hz,2H),8.24(d,J=8.4Hz,1H),8.54(s,1H),8.64(s,1H),8.77(d,J=4.4Hz,1H),8.81−8.8(m,5H),9.15(s,1H),9.30(s,1H).
実施例−16
アルゴン気流下、3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾール(754mg)、フェニルボロン酸(167mg)、酢酸パラジウム(5.1mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(32.6mg)をキシレン(9mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.2mL)を添加し、48時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。減圧下において溶媒を留去し、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾール(A−16)の黄白色粉末(収量297.9mg,収率37%)を得た。
マススペクトル(質量分析)測定の結果、は分子量703であり、得られた化合物はA−16である
ことを確認した。
実施例−17
アルゴン気流下、3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ビフェニル−3−イル]カルバゾール(1.50g)、2−ブロモピリジン(515mg)、酸化銅(I)(20mg)、1,10−フェナントロリン(49mg)、18−クラウン−6−エーテル(143mg)、炭酸カリウム(752mg)をキシレン(14mL)に懸濁し、15時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ビフェニル−3−イル]カルバゾール(A−12)の黄色粉末(収量1.28g,収率96%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32−7.35(m,2H),7.44−7.50(m,2H),7.54−7.62(m,8H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.84(d,J=8.4,2H),7.87(d,J=8.4,2H),7.96(t,J=7.8,1H),8.00(d,J=8.4Hz,1H),8.16(s,1H),8.22(d,J=7.6Hz,1H),8.49(s,1H),8.76(d,J=6.0Hz,1H),8.81(d,J=8.0Hz,4H),8.97(s,1H),9.07(s,1H).
実施例−18
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.13g)、6−ブロモ−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(749mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(31mg)を1,4−ジオキサン(11mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.5mL)を添加し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、次いでメタノール、その後ヘキサンで洗浄した。さらに、減圧下において溶媒を留去することで目的の6−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(A−17)の灰色粉末(収量1.30g,収率94%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.39(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.45(dd,J=8.4,4.7Hz,1H),7.48(t,J=7.4Hz,1H),7.55−7.67(m,8H),7.73(d,J=8.1Hz,1H),7.87(d,J=7.7Hz,2H),8.01(t,J=7.7Hz,1H),8.05−8.06(m,2H),8.24(s,1H),8.32(d,J=8.4Hz,1H),8.70(d,J=4.7Hz,1H),8.78(d,J=4.9Hz,1H),8.84(d,J=7.9Hz,4H),8.95(s,1H),9.01(s,1H),9.11(s,1H).
実施例−19
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(418mg)、3−クロロ−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(240mg)、酢酸パラジウム(3.7mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(22.9mg)を1,4−ジオキサン(4.1mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.54mL)を添加し、2時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、次いでメタノール、その後ヘキサンで洗浄した。さらに、減圧下において溶媒を留去することで目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(A−18)の灰色粉末(収量447mg,収率87%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.39(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.46−7.52(m,2H),7.59−7.68(m,9H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.93−7.97(m,3H),8.02(t,J=7.6Hz,1H),8.10(d,J=8.7Hz,1H),8.42(d,J=8.6Hz,1H),8.66(d,J=4.3Hz,1H),8.78(s,1H),8.79(d,J=4.9Hz,1H),8.87(d,J=7.9Hz,4H),9.07(s,1H),9.46(s,1H).
実施例−20
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.02g)、3−ブロモ−6−フェニル−9−(2−ピリジル)カルバゾール(839g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(28mg)を1,4−ジオキサン(10mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.3mL)を添加し、5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、次いでメタノール、その後ヘキサンで洗浄した。さらに、減圧下において溶媒を留去した。目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−6−フェニル−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−19)の灰色粉末(収量1.34g,収率95%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.39(t,J=7.4Hz,1H),7.40−7.43(m,1H),7.47−7.54(m,3H),7.58−7.68(m,8H),7.77−7.81(m,4H),7.89(d,J=8.2Hz,2H),7.95(d,J=8.6Hz,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),8.04−8.08(m,2H),8.21(s,1H),8.48(s,1H),8.58(s,1H),8.83−8.87(m,5H),9.02(s,1H),9.12(s,1H).
実施例−21
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.34g)、6−ブロモ−3−フェニル−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(1.00g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(35.1mg)を1,4−ジオキサン(16.7mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.8mL)を添加し、19時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、次いでメタノール、その後ヘキサンで洗浄した。さらに、減圧下において溶媒を留去した。得られた固体をo−キシレンで再結晶することで目的の6−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−3−フェニル−9−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(A−20)の灰色粉末(収量1.7g,収率97%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.39(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.45(t,J=7.3Hz,1H),7.49(t,J=7.4Hz,1H),7.54−7.68(m,10H),7.76(d,J=8.1Hz,1H),7.89(d,J=8.6Hz,1H),7.90(d,J=8.0Hz,2H),8.01−8.06(m,2H),8.10(d,J=8.6Hz,1H),8.24(d,J=8.1Hz,2H),8.27(s,1H),8.35(d,J=8.7Hz,1H),8.80(d,J=4.9Hz,1H),8.86(d,J=8.1Hz,4H),8.98(s,1H),9.02(s,1H),9.15(s,1H).
実施例−22
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(701mg)、6−ブロモ−9−フェニル−3−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(550mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(19mg)を1,4−ジオキサン(7mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1mL)を添加し、40時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において溶媒を留去した。得られた固体をトルエンで再結晶することで目的の6−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−フェニル−3−(2−ピリジル)−δ−カルボリン(A−21)の灰色粉末(収量400mg,収率41%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.32(dd,J=7.4,4.8Hz,1H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.55−7.73(m,14H),7.86−7.91(m,4H),8.00(d,J=8.6Hz,1H),8.26(s,1H),8.58(d,J=8.7Hz,1H),8.73(d,J=4.8Hz,1H),8.79(d,8.0Hz,1H),8.84−8.86(m,4H),8.96(s,1H),9.02(s,1H),9.14(s,1H).
実施例−23
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.02g)、3−ブロモ−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾール(839g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(28mg)を1,4−ジオキサン(10mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.3mL)を添加し、5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において溶媒を留去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)で精製することで目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−フェニル−6−(2−ピリジル)カルバゾール(A−16)の灰色粉末(収量1.06g,収率75%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.30(m,1H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.54−7.71(m,15H),7.85(t,J=7.6Hz,1H),7.89−7.93(m,3H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),8.18(d,J=8.7Hz,1H),8.21(s,1H),8.66(s,1H),8.78(d,J=4.8Hz,1H),8.85(d,J=7.9Hz,4H),8.98(s,1H),9.02(s,1H),9.11(s,1H).
実施例−24
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.53g)、3−ブロモ−9−フェニル−6−(ピラジニル)カルバゾール(1.20g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(42.1mg)を1,4−ジオキサン(15mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(2.0mL)を添加し、7時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において溶媒を留去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)で精製することで目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−フェニル−6−(ピラジニル)カルバゾール(A−22)の灰色粉末(収量1.59g,収率75%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.56−7.72(m,15H),7.89(d,J=8.3Hz,2H),7.92(d,J=8.6Hz,1H),8.15(d,J=8.7Hz,1H),8.20(s,1H),8.51(d、J=2.5Hz,1H),8.65(s、1H),8.68(d、J=2.5Hz,1H),8.84(d、J=8.0Hz,4H),8.99(s、1H),9.00(s、1H),9.10(s,1H),9.21(s、1H).
実施例−25
アルゴン気流下、前記化合物(E−2)(628mg)、ヨードピラジン(309mg)、酸化銅(I)(7.2mg)、1,10−フェナントロリン(18mg)、18−クラウン−6−エーテル(53mg)、炭酸カリウム(276mg)をキシレン(5.0mL)に懸濁し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄した後、キシレンで再結晶をすることで、目的の9−ピラジル−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(A−23)の褐色粉末(収量691mg,収率98%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.31−7.35(m,1H),7.45(t,J=7.4Hz,1H),7.56(t,J=7.7Hz,1H),7.61−7.68(m,6H),7.86−7.89(m,2H),7.94−7.98(m,2H),8.00(d,J=8.3Hz,2H),8.10(d,J=8.6Hz,1H),8.22(d,J=8.5Hz,2H),8.24(s,1H),8.28(d,J=7.6Hz,1H),8.54(s,1H),8.63(s,1H),8.76(s,1H),8.81(d,J=4.3Hz,1H),8.85(d,J=7.8Hz,4H),9.08(s,1H),9.11(s,1H),9.17(s,1H).
実施例−26
アルゴン気流下、前記化合物(E−2)(628mg)、2−ブロモピリミジン(238mg)、酸化銅(I)(7.2mg)、1,10−フェナントロリン(18.0mg)、炭酸カリウム(276mg)、18−クラウン−6(52.9mg)をキシレン(5.0mL)に懸濁し、150℃で60時間加熱した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、トルエン30mlで再結晶することで、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]−9−(2−ピリミジル)カルバゾール(A−24)の灰色粉末(収量636mg,収率90%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.16(t,J=5.0Hz,1H),7.31(m,1H),7.41(t,J=7.0Hz,1H),7.54−7.66(m,7H),7.82−7.89(m,2H),7.95−8.00(m,3H),8.20−8.23(m,4H),8.64(d,J=18Hz,1H),8.78−8.84(m,5H),8.89−8.94(m,3H),9.02−9.06(m,2H),9.11(s,1H).
実施例−27
アルゴン気流下、9−ピラジル−3−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(2.00g)、4−ビフェニルボロン酸(875mg)、酢酸パラジウム(23mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(97mg)をトルエン(34mL)及び1−ブタノール(3.0mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(3.0mL)を添加し、24時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。得られた固体をトルエンで再結晶した後、昇華精製することで目的の9−ピラジル−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1,1’:4’,1”−ターフェニル−3−イル]カルバゾール(A−25)の薄黄色粉末(収量329mg,収率14%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.43(t,J=7.6Hz,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.52(d,J=7.8Hz,1H),7.54−7.58(m,2H),7.61−7.67(m,6H),7.74(d,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.94−7.99(m,4H),8.10(d,J=8.6Hz,1H),8.23(s,1H),8.27(d,J=7.4Hz,1H),8.53(s,1H),8.63(s,1H),8.77(s,1H),8.85(d,J=8.0Hz,4H),9.07(s,1H),9.10(s,1H),9.16(s,1H).
実施例−28
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(586mg)、4−ビフェニルボロン酸(257mg)、酢酸パラジウム(4.5mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(28.6mg)をトルエン(20mL)及び1−ブタノール(0.9mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.9mL)を添加し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄した。得られた固体をトルエンで再結晶した後、昇華精製することで目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1,1’:4’,1”−ターフェニル−3−イル]カルバゾール(A−26)の薄黄色粉末(収量171mg,収率24%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.38−7.45(m,3H),7.51−7.55(m,3H),7.60−7.67(m,6H),7.74(d,J=8.2Hz,2H),7.76(d,J=7.1Hz,1H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.92(d,J=8.3Hz,1H),7.93(d,J=8.5Hz,1H),7.97(d,J=8.4Hz,2H),8.00−8.04(m,1H),8.05(d,J=8.5Hz,1H),8.24(s,1H),8.27(d,J=7,1Hz,1H),8.54(s,1H),8.81−8.82(m,1H),8.85(d,J=7.9Hz,4H),9.06(s,1H),9.11(s,1H).
実施例−29
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(586mg)、9−フェナントレンボロン酸(267mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、5時間加熱還流した。その後、9−フェナントレンボロン酸(267mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)を追加し、さらに5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:ヘキサン=1:9)で精製した。これをトルエンで再結晶することで、目的の3−[5−(9−フェナントリル)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−27)の灰色粉末(収量119mg,収率16%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.35−7.42(m,2H),7.50(t,J=7.5Hz,1H),7.54−7.63(m,6H),7.66−7.77(m,4H),7.87(d,J=8.3Hz,1H),7.94−8.10(m,6H),8.15(t,J=1.9Hz,1H),8.20(d,J=7.7Hz,1H),8.52(d,J=1.3Hz,1H),8.79−8.87(m,8H),8.94(t,J=1.5Hz,1H),9.22(t,J=1.7Hz,1H).
実施例−30
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(586mg)、9−アントラセンボロン酸(666mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、3.5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、次いでトルエンで再結晶することで、目的の3−[5−(9−アントラシル)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−28)の灰色粉末(収量575mg,収率79%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.35(t,J=7.1Hz,1H),7.40−7.61(m,13H),7.89(d,J=8.4Hz,3H),7.97−8.07(m,4H),8.13(d,J=8.9Hz,2H),8.18(d,J=8.2Hz,1H),8.52(s,1H),8.61(s,1H),8.76−8.78(m,5H),8.84(s,1H),9.31(s,1H).
実施例−31
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(586mg)、4−ジベンゾチオフェンボロン酸(274mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、5時間加熱還流した。その後、4−ジベンゾチオフェンボロン酸(274mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)を追加し、さらに5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、次いでクロロホルムで熱時ろ過することで、目的の3−[5−(ジベンゾチオフェン−4−イル)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−29)の灰色粉末(収量213mg,収率29%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.38(t,J=7.9Hz,1H),7.48−7.52(m,3H),7.56−7.63(m,6H),7.67(t,J=7.2Hz,1H),7.74−7.77(m,2H),7.88(d,J=8.3Hz,2H),7.94−8.04(m,3H),8.23−8.28(m,3H),8.35(d,J=1.6Hz,1H),8.54(d,J=1.4Hz,1H),8.80−8.84(m,6H),9.17(d,J=7.3Hz,2H).
実施例−32
アルゴン気流下、前記化合物(E−3)(586mg)、3−キノリンボロン酸(346mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、9時間加熱還流した。反応混合物を放冷し、メタノールを加えて析出した固体をろ取した。得られた固体と、3−キノリンボロン酸(346mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、再度3時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、次いでトルエンで再結晶することで、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−(3−キノリル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−30)の灰色粉末(収量541mg,収率80%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.35−7.41(m,2H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.58−7.74(m,8H),7.83(t,J=6.9Hz,1H),7.91(t,J=8.5Hz,2H),7.98−8.06(m,3H),8.26−8.33(m,3H),8.53(s,1H),8.65(s,1H),8.79−8.83(m,5H),9.10(s,1H),9.18(s,1H),9.48(s,1H).
実施例−33
アルゴン気流下、前記化合物(E−4)(339mg)、3−ブロモ−6−フェニルピリジン(129mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(11.6mg)を1,4−ジオキサン(2.5mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.33mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、減圧下において加熱乾燥した。これをトルエンで再結晶することで、目的の3−[5−(6−フェニルピリジン−3−イル)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−31)の褐色粉末(収量207mg,収率59%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.37−7.43(m,2H),7.49−7.69(m,10H),7.75(d,J=7.8Hz,1H),7.91−7.93(m,2H),7.99(d,J=8.3Hz,1H),8.02(t,J=7.7Hz,1H),8.06(d,J=8.4Hz,1H),8.16(d,J=7.3Hz,2H),8.23(s,1H),8.27−8,31(m,2H),8.54(s,1H),8.81−8.86(m,5H),9.07(s,1H),9.17(s,1H),9.27(s,1H).
実施例−34
アルゴン気流下、前記化合物(E−4)(678mg)、2−ブロモジベンゾチオフェン(316mg)、酢酸パラジウム(2.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(9.5mg)をトルエン(20.0mL)及び1−ブタノール(0.6mL)の混合溶媒に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、24時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、次いでトルエンで再結晶することで、目的の3−[5−(ジベンゾチオフェン−2−イル)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)カルバゾール(A−32)の灰色粉末(収量640mg,収率87%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.38−7.41(m,2H),7.50−7.53(m,3H),7.58−7.64(m,6H),7.89−7.97(m,4H),8.00−8.06(m,3H),8.22−8.28(m,2H),8.34(t,J=5.8Hz,1H),8.50−8.59(m,2H),8.78−8.85(m,6H),9.08−9.13(m,2H).
実施例−35
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.02g)、合成例−17で合成した3−ブロモ−9−(2−ピリジル)−6−(キノリン−8−イル)カルバゾール(946mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(46.2mg)を1,4−ジオキサン(10mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.3mL)を添加し、13時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加えた。析出した固体をろ別し、水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、ろ取物を減圧下において過熱乾燥した。得られた固体をキシレンで再結晶することで、目的の3−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−9−(2−ピリジル)−6−(キノリン−8−イル)カルバゾール(A−33)の黄褐色粉末(収量1.08g,収率72%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.39(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.45−7.51(m,2H),7.56−7.65(m,8H),7.71(t,J=7.3Hz,1H),7.83(d,J=8.1Hz,1H),7.86−7.91(m,4H),7.93−7.96(m,2H),8.00−8.05(m,1H),8.03(d,J=8.6Hz,1H),8.11(d,J=8.6Hz,1H),8.20(s,1H),8.31(d,J=8.1Hz,1H),8.56(s,1H),8.58(s,1H),8.82−8.85(m,5H),9.00(s,1H),9.06−9.07(m,1H),9.11(s,1H).
実施例−36
アルゴン気流下、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(1.31g)、3−ブロモ−9−(2−ピリジル)−6−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(1.57g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(69.3mg)を1,4−ジオキサン(20mL)及び3M−炭酸カリウム水溶液(2.0mL)の混合溶媒に懸濁し、13時間加熱還流した。室温まで冷却後、水及びメタノールを加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、ろ取物をキシレンで再結晶することで、目的の3−[4−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]−9−(2−ピリジル)−6−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(A−34)の褐色固体(収量1.33g,収率63%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6):δ7.26−7.29(m,1H),7.38(dd,J=7.5Hz,4.9Hz,1H),7.60−7.68(m,6H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.81(d,J=8.7Hz,2H),7.83−7.86(m,2H),7.90(d,J=8.5Hz,2H),7.96−8.03(m,5H),8.16(d,J=8.5Hz,2H),8.51(s,1H),8.54(s,1H),8.76(d,J=4.6Hz,1H),8.80(d,J=4.9Hz,1H),8.83(d,J=7.9Hz,4H),8.91(d,J=8.5Hz,2H).
実施例−37
アルゴン気流下、前記化合物(E−1)(1.02g)、3−ブロモ−6,9−ジ(2−ピリジル)カルバゾール(961mg)、酢酸パラジウム(4.5mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(19.0mg)を1,4−ジオキサン(40.0mL)に懸濁し、3M−炭酸カリウム水溶液(1.3mL)を添加し、95℃で4時間加熱した。反応混合物を放冷後、メタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、次いでトルエンで再結晶することで、目的の6−[5−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]−3,9−ジ(2−ピリジル)カルバゾール(A−35)の灰色粉末(収量492mg,収率35%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.26−7.29(m,1H),7.41(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.50(t,J=7.4Hz,1H),7.58−7.66(m,8H),7.78(d,J=8.0Hz,1H),7.84(t,J=7.7Hz,1H),7.88−7.92(m,2H),7.95(d,J=8.6Hz,2H),8.00(d,J=8.6Hz,1H),8.04(t,J=7.7Hz,1H),8.06(d,J=8.6Hz,1H),8.18−8.23(m,2H),8.64(s,1H),8.78(d,J=4.8Hz,1H),8.83(d,J=4.9Hz,1H),8.85(d,J=7.8Hz,4H),8.95(s,1H),9.02(s,1H),9.11(s,1H).
実施例−38
アルゴン気流下、2−(3,5−ジブロモフェニル)−4,6−ジフェニルピリミジン(466mg)、9−アントラセンボロン酸(233mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(23mg)を、4N−水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)とTHF(2.0mL)の混合溶媒に懸濁し、30℃で3時間撹拌した。その後水を加え、析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄することで黄白色固体を500mg得た。得られた黄白色固体(500mg)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(285mg)、酢酸パラジウム(4mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(53μL)、炭酸カリウム(246mg)、18−クラウン−6−エーテル(47mg)をキシレン(4.4mL)に懸濁し、5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、クロロホルムで抽出した。有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[3−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)−5−(アントラセン−9−イル)]フェニルカルバゾール(B−1)の黄色固体(収量580mg,収率72%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.29(t,J=5.9Hz,1H),7.48(t,J=7.4Hz,1H),7.54−7.64(m,11H),7.79(t,J=8.0Hz,1H),7.83(d,J=7.9Hz,1H),7.86−7.07(m,6H),8.12(d,J=7.5Hz,2H),8.16(s,1H),8.19−8.24(m,4H),8.33−8.38(m,5H),8.58(s,1H),8.67(s,1H),8.84(d,J=4.8Hz,1H),9.13(s,1H),9.38(s,1H).
実施例−39
アルゴン気流下、2−(5−クロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニルピリミジン(3.25g)、3−[4−(2−ピリジル)フェニル]カルバゾール(2.73g)、酢酸パラジウム(34.8mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(465μL)、炭酸カリウム(2.14g)、18−クラウン−6−エーテル(410mg)をキシレン(39mL)に懸濁し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、クロロホルムで抽出。有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、目的の3−[4−(2−ピリジル)フェニル]−9−[5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(B−2)の褐色粉末(収量5.03g,収率92%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.28(dd,J=7.0,4.8Hz,1H),7.39(t,J=7.4Hz,1H),7.47(t,J=7.4Hz,1H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),7.55−7.64(m,9H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.78−7.87(m,5H),7.90(d,J=8.5Hz,2H),8.00(s,1H),8.13(s、1H),8.17(d,J=8.5Hz,2H),8.329−8.35(m,5H),8.51(s,1H),8.76(d,J=4.8Hz,1H),8.97(s,1H),9.12(s,1H).
実施例−40
アルゴン気流下、2−(5−クロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニルピリミジン(1.20g)、3−(2−ピリジル)カルバゾール(770mg)、酢酸パラジウム(12.8mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(172μL)、炭酸カリウム(791mg)、18−クラウン−6−エーテル(151mg)をキシレン(14mL)に懸濁し、44時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、クロロホルムで抽出。有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、目的の3−(2−ピリジル)−9−[5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(B−3)の褐色粉末(収量949mg,収率53%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.25(dd,J=7.2,4.8Hz,1H),7.38(t,J=7.4Hz,1H),7.47(t,J=7.4Hz,1H),7.50(t,J=7.7Hz,1H),7.54−7.62(m,9H),7.66(d,J=8.8Hz,1H),7.81(t,J=7.7Hz,1H),7.84(d,J=8.0Hz,2H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.99(s,1H),8.12(d,J=8.6Hz,1H),8.13(s、1H),8.29−8.33(m,5H),8.77(d,J=4.8Hz,1H),8.91(s,1H),8.96(s,1H),9.11(s,1H).
実施例−41
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−9−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(1.17g)、フェニルボロン酸(293mg)、酢酸パラジウム(9.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57mg)、及び3M−炭酸カリウム水溶液(1.6mL)、をトルエン(9.0mL)及びn−ブタノール(1.0mL)の混合溶媒に懸濁し、3時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。その後、濃縮した有機層をヘキサンを加え、固体をで再沈殿させることで目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(B−4)の褐色粉末(収量900mg,収率72%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.28(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.40(t,J=7.4Hz,1H),7.47−7.54(m,2H),7.57−7.64(m,8H),7.73(d,J=8.1Hz,1H),7.89−7.94(m,4H),7.98(t,J=7.7Hz,1H),8.02(d,J=8.5Hz,1H),8.07(s、1H),8.12(s,1H),8.25(d,J=7.4Hz,1H),8.349−8.37(m,4H),8.54(s,1H),8.81(d,J=4.9Hz,1H),8.99(s,1H),9.08(s,1H).
実施例−42
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−9−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(585mg)、4−(2−ピリジル)フェニルボロン酸(239mg)、酢酸パラジウム(4.5mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(29mg)、3M−炭酸カリウム水溶液(0.8mL)、をトルエン(4.5mL)及びn−ブタノール(0.5mL)の混合溶媒に懸濁し、3時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水およびメタノールを加え、スラリーとして、固体を析出させた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)−4’−(2−ピリジル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(B−5)の褐色粉末(収量676mg,収率96%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.28(t,J=6.0Hz,1H),7.34(dd,J=7.2,5.0Hz,1H),7.39(t,J=7.5Hz,1H),7.52(t,J=7.5Hz,1H),7.56−7.63(m,6H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.78−7.85(m,2H),7.91−8.02(m,6H),8.05(s,1H),8.15(s、1H),8.21(d,J=8.3Hz,2H),8.25(d,J=7.7Hz,1H),8.35(d,J=7.8Hz,4H),8.53(s,1H),8.78(d,J=4.8Hz,1H),8.80(d=4.4Hz,1H),9.03(s,1H),9.08(s,1H).
実施例−43
アルゴン気流下、9−(2−ピリジル)−9−[3−クロロ−5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)フェニル]カルバゾール(1.17g)、4−(2−ピラジル)フェニルボロン酸(480mg)、酢酸パラジウム(9.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57mg)、3M−炭酸カリウム水溶液(1.6mL)、をトルエン(9.0mL)及びn−ブタノール(1.0mL)の混合溶媒に懸濁し、2時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。析出した固体を水、メタノール、ヘキサンで洗浄し、目的の9−(2−ピリジル)−3−[5−(4,6−ジフェニルピリミジン−2−イル)−4’−(2−ピラジル)ビフェニル−3−イル]カルバゾール(B−6)の褐色粉末(収量1.25g,収率89%)
を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.34−7.40(m,2H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),7.56−7.63(m,6H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.91(d,J=8.5Hz,1H),7.92(d,J=8.2Hz,1H),7.96−8.03(m,4H),8.06(s、1H),8.13(s,1H),8.21−8.25(m,3H),8.33−8.35(m,4H),8.52(s,1H),8.56(s,1H),8.70(s,1H),8.80(d,J=4.8Hz,1H),9.01(s,1H),9.08(s,1H),9.15(s,1H).
実施例−44
アルゴン気流下、合成例−20で合成した4−(4−ブロモフェニル)−6−(1−ナフチル)−2−フェニルピリミジン(219mg)、合成例−15で合成した3−(キノリン−8−イル)カルバゾール(162mg)、酢酸パラジウム(2.2mg)、1M−トリ(tert−ブチル)ホスフィンのトルエン溶液(30μL)、炭酸カリウム(152mg)、18−クラウン−6−エーテル(26mg)をキシレン(2.5mL)に懸濁し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、ろ過することで不要物を除去した。濾液をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、目的の9−[4−(6−ナフチル−2−フェニルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−(キノリン−8−イル)カルバゾール(B−7)の黄色粉末(収量297mg,収率91%)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ7.35(t,J=7.4Hz,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.47−7.50(m,1H),7.56−7.63(m,6H),7.66−7.72(m,3H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.88(d,J=8.6Hz,2H),7.86−7.93(m,3H),8.00−8.02(m,1H),8.04(s,1H),8.06(d,J=8.2Hz,1H),8.21(d,J=7.6Hz,1H),8.29(d,J=8.3Hz,1H),8.43−8.46(m,1H),8.48(s,1H),8.60(d,J=8.6Hz,2H),8.76−8.79(m,2H),9.04(d,J=4.1Hz,1H).
<環状アジンを構成成分とする有機電界発光素子の作製と性能評価>
以下の実施例、参考例、及び比較例は、有機電界発光素子の作製と性能評価に関するものである。
また、用いた化合物の構造式を以下に示す通りである。
実施例−45
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面図を図1に示すような発光面積4mm
2有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。その後、図1の1で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層2、正孔輸送層3、発光層4、及び電子輸送層5を順次成膜し、その後陰極層6を成膜した。なお、有機電界発光素子の各層をなす材料は抵抗加熱方式により真空蒸着した。正孔注入層2としては、昇華精製したCuPcを0.06nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚で真空蒸着した。正孔輸送層3としては、NPDを0.30nm/秒の成膜速度で45nmの膜厚で真空蒸着した。発光層4としては、EML−1とEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(EML−1/EML−2=95/5(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。電子輸送層5としては、本発明の実施例−1で合成したA−1を0.25nm/秒の成膜速度で20nmの膜厚で真空蒸着した。最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層6を成膜した。陰極層6は、フッ化リチウムとアルミニウムを、この順番に、それぞれ0.1nm/秒と0.25nm/秒の成膜速度で1.0nmと100nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
実施例−46
実施例−45の電子輸送層5において、A−1に代えて、実施例−3で合成したA−3を用いた以外は、実施例−45と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−47
実施例−45の電子輸送層5において、A−1に代えて、実施例−6で合成したA−6を用いた以外は、実施例−45と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例−1
実施例−45の電子輸送層5において、A−1に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、実施例−45と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性として電流密度20mA/cm2を流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定した。輝度(cd/m2)が20%減じた時の時間を以下に示す。
表1より、比較例に比べて、本発明の環状アジン誘導体を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かる。
実施例−48
実施例−45の発光層4において、EML−1とEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(EML−1/EML−2=95/5(重量比)の共蒸着)で真空蒸着する代わりに、TBADNとEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(TBADN/EML−2=95/5(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。また、電子輸送層5においてA−1の代わりにA−2を0.25nm/秒の成膜速度で20nmの膜圧で真空蒸着した以外は、実施例−45と同じ方法で、有機電界発光素子を作製した。
実施例−49
実施例−48の電子輸送層5において、A−2に代えて、実施例−10で合成したA−10を用いた以外は実施例−48と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例−1
実施例−48の電子輸送層5において、A−2に代えて、特許文献4に記載のETL−2を用いた以外は実施例−48と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。輝度(cd/m2)が20%減じた時の時間及び素子に20mA/cm2の密度で電流を流した時の電圧及び効率を以下に示す。
表2より、本発明の環状アジン化合物(1)は、従来公知の化合物に比べて、有機電界発光素子の電子注入性、電子輸送特性、駆動電圧(電圧[V])、電流効率(効率[cd/A])、及び素子寿命を顕著格別に向上させることが示された。
実施例−50
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面図を図2に示すような発光面積4mm2有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。その後、図2の11で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層12、第一正孔輸送層13、第二正孔輸送層14、発光層15、及び電子輸送層16を順次成膜し、その後陰極層17を成膜した。なお、有機電界発光素子の各層をなす材料は抵抗加熱方式により真空蒸着した。正孔注入層12としては、HTL−1を0.15nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚で真空蒸着した。第一正孔輸送層13としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。第二正孔輸送層14としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚で真空蒸着した。発光層15としては、EML−1とEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(EML−1/EML−2=95/5(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。電子輸送層16としては、本発明の実施例−39で合成したB−2を0.15nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚で真空蒸着した。最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層17を成膜した。陰極層7は、Liq、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.005nm/秒、0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で0.5nm、80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、3層構造とした。それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
実施例−51
実施例−50の電子輸送層16において、B−2に代えて、実施例−40で合成したB−3を用いた以外は実施例−50と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−52
実施例−50の電子輸送層16において、B−2に代えて、実施例−41で合成したB−4を用いた以外は実施例−50と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−53
実施例−50の電子輸送層16において、B−2に代えて、実施例−42で合成したB−5を用いた以外は実施例−50と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−54
実施例−50の電子輸送層16において、B−2に代えて、実施例−43で合成したB−6を用いた以外は実施例−50と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例−2
実施例−50の電子輸送層16において、B−2に代えて、ETL−3を用いた以外は実施例−50と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性として電流密度20mA/cm2を流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定した。輝度(cd/m2)が10%減じた時の時間及び素子に20mA/cm2の密度で電流を流した時の電圧及び効率を以下に示す。
表3より、本発明の環状アジン化合物(1)は、従来公知の化合物に比べて、有機電界発光素子の電子注入性、電子輸送特性、駆動電圧(電圧[V])、電流効率(効率[cd/A])、及び素子寿命を顕著格別に向上させることが示された。
実施例−55
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面図を図2に示すような発光面積4mm2有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。その後、図2の11で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層12、第一正孔輸送層13、第二正孔輸送層14、発光層15、及び電子輸送層16を順次成膜し、その後陰極層17を成膜した。なお、有機電界発光素子の各層をなす材料は抵抗加熱方式により真空蒸着した。正孔注入層12としては、HTL−1を0.15nm/秒の成膜速度で45nmの膜厚で真空蒸着した。第一正孔輸送層13としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。第二正孔輸送層14としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚で真空蒸着した。発光層15としては、EML−1とEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で20nmの膜厚(EML−1/EML−2=96/4(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。電子輸送層16としては、本発明の実施例−3で合成したA−3を0.15nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚で真空蒸着した。最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層17を成膜した。陰極層7は、フッ化リチウム、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.005nm/秒、0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で0.5nm、80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、3層構造とした。それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
実施例−56
実施例−55の電子輸送層16において、A−3に代えて、実施例−13で合成したA−13を用いた以外は実施例−55と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−57
実施例−55の電子輸送層16において、A−3に代えて、実施例−42で合成したB−5を用いた以外は実施例−55と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例−2
実施例−55の電子輸送層16において、A−3に代えて、ETL−1を用いた以外は実施例−55と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性として電流密度20mA/cm2を流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定した。輝度(cd/m2)が20%減じた時の時間及び素子に10mA/cm2の密度で電流を流した時の電圧及び効率を以下に示す。
表4より、本発明の環状アジン化合物(1)は、従来公知の化合物に比べて、有機電界発光素子の駆動電圧(電圧[V])、電流効率(効率[cd/A])、及び寿命特性に優れることが示された。
実施例−58
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面図を図2に示すような発光面積4mm2有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。その後、図2の11で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層12、第一正孔輸送層13、第二正孔輸送層14、発光層15、及び電子輸送層16を順次成膜し、その後陰極層17を成膜した。なお、有機電界発光素子の各層をなす材料は抵抗加熱方式により真空蒸着した。正孔注入層12としては、HTL−1を0.15nm/秒の成膜速度で65nmの膜厚で真空蒸着した。第一正孔輸送層13としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。第二正孔輸送層14としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。発光層15としては、EML−1とEML−2を0.18nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚(EML−1/EML−2=96/4(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。電子輸送層16としては、本発明の実施例−12で合成したA−12を0.15nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚で真空蒸着した。最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層17を成膜した。陰極層7は、Liq、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.005nm/秒、0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で0.5nm、80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、3層構造とした。それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
実施例−59
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−16で合成したA−16を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−60
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−18で合成したA−17を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−61
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−19で合成したA−18を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−62
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−20で合成したA−19を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−63
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−21で合成したA−20を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
実施例−64
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、実施例−24で合成したA−22を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例−3
実施例−58の電子輸送層16において、A−12に代えて、合成例−21で合成したETL−4を用いた以外は実施例−58と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性として電流密度20mA/cm2を流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定した。輝度(cd/m2)が10%減じた時の時間及び素子に10mA/cm2の密度で電流を流した時の電圧を以下に示す。
表5より、本発明の環状アジン化合物(1)は、従来公知の化合物に比べて、有機電界発光素子の駆動電圧(電圧[V])、及び寿命特性に優れることが示された。
このように、本発明の環状アジン化合物(1)を使用した有機電界発光素子は、従来公知の化合物に比べて、有機電界発光素子の駆動電圧、電流効率、素子寿命等の素子特性に、顕著格別に優れていることが分かる。