JP6136468B2 - アクチュエータとその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、様々な機械装置の動力源として用いられるアクチュエータとその制御方法に関する。
様々な機械装置の動力源には、その機械装置の用途に応じて適切な回転数の出力が必要とされる。このような動力源としてモータを用いる場合、所望の回転数を得ることが困難な場合がある。例えば、非常に小さな回転数の出力が必要とされる場合に、モータの回転数を遅くするために供給電力を小さくすると、回転数の低下と同時にトルクが低下し、動力源として十分な出力が得られなくなることがある。そこで、モータの駆動軸に減速機を取り付けた構成のアクチュエータを動力源として用いる場合がある。このアクチュエータは、減速機の減速比に応じた低回転数の出力を得ることができる。従って、所望の回転数を得るために、それに応じた減速比を有する減速機が選択されてモータの駆動軸に取り付けられる。
また、特許文献1には、1つのアクチュエータから回転数の異なる2つの出力を選択的に得るために、2つのモータを含む構成が開示されている。特許文献2には、2つのモータに連結され、第1のモータからの駆動力を受ける第1の入力部と第2のモータからの駆動力を受ける第2の入力部とを有する減速機が開示されている。特許文献3,4には、単一の動力源に複数の可変駆動システム(減速機構)が連結された構成が開示されている。
特公平2−41100号公報 特開2012−219865号公報 特開2001−63522号公報 特開2003−207023号公報
回転数を遅くするために供給電力を小さくしても十分なトルクを得るためには、非常にパワーの大きい特別なモータを用いる必要があり、コストの増加を招く。また、モータの駆動軸に減速機が取り付けられている構成においてごく小さい回転数の出力を得るためには、減速比が非常に大きい特別な減速機が必要であり、そのような減速機は寸法が非常に大きいため、アクチュエータの大型化を招き、実用的でない。
特許文献1〜3に記載の構成によると、回転数の異なる2つの出力を選択的に得ることができるが、格別に小さい回転数の出力を得られるわけではない。さらに、特許文献1,2の構成では、複数のモータを用いるため構成の複雑化および高コスト化を招くという問題がある。特許文献4に記載の構成の第3の可変駆動装置では、第1の遊星歯車アセンブリと第2の遊星歯車アセンブリの両方に動力源が連結されるが、複数の出力を同時に得ることができるものの、格別に小さい回転数の出力を得られるわけではない。
そこで、本発明の目的は、微小な回転数の出力を低コストで容易に得ることができるとともに、トルクの大幅な低下や装置の大幅な大型化を招くことがない、高分解能のアクチュエータとその制御方法を提供することにある。
本発明のアクチュエータは、両側方に延びている駆動軸を有するモータと、モータの駆動軸の、一方の側方に延びている部分に取り付けられており、外装体と外方に延びている出力軸とを有する第1の減速機と、モータの駆動軸の、他方の側方に延びている部分に取り付けられており、第1の減速機の外装体に連結されている外装体と出力軸とを有し、第1の減速機と減速比が異なる第2の減速機と、第2の減速機の出力軸を回転不能に固定する固定機構とを含む。
本発明によると、コストの上昇や装置全体の大型化を抑え、かつエネルギー損失を小さく抑えつつ、極めて微小な回転数の出力を簡単な構成で容易に得ることができる。
本発明の第1の実施形態のアクチュエータを示す一部切欠斜視図である。 図1に示すアクチュエータの断面図である。 図1に示すアクチュエータの制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態のアクチュエータの変形例を示す一部切欠斜視図である。 図4に示すアクチュエータの断面図である。 本発明の第2の実施形態のアクチュエータを示す一部切欠斜視図である。 図6に示すアクチュエータの断面図である。 図6に示すアクチュエータの制御方法を示すフローチャートである。 図6に示すアクチュエータにより他の回転数の出力を得る状態を示す断面図である。 図6に示すアクチュエータにより他の回転数の出力を得る工程を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態のアクチュエータを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に本発明の第1の実施形態のアクチュエータの一部切欠斜視図、図2にその断面図を示している。このアクチュエータは単一の動力源であるモータ1を有し、モータ1は、外装体2と、その外装体2から両側方に延びる駆動軸3とを有している。モータ1は、外装体2の内部に固定子4と回転子5が収容され、回転子5と駆動軸3が一体化された一般的な構造を有している。本明細書では、便宜上、駆動軸3の、外装体2から一方の側方(図面右方)に延びている部分を駆動軸3A、他方の側方(図面左方)に延びている部分を駆動軸3Bと称するが、図2に明示するように駆動軸3は連続した1本の軸である。そして、一方の側方に延びている駆動軸3Aには第1の減速機6が取り付けられ、他方の側方に延びている駆動軸3Bには第2の減速機7が取り付けられている。さらに、本実施形態では、モータ1の外装体2と、第1の減速機6の外装体8と、第2の減速機7の外装体9とが連結されて一体化しており、不動の筐体10の内部に収容されている。筐体10は、中空体10Aに蓋部10Bが取り付けられて、内部に外装体2,8,9を収容可能な空間を有している。
第1の減速機6の外装体8から延びている出力軸11は、軸受12に支持されて筐体10の外部に突出している。第2の減速機7の外装体9から延びている出力軸13は、筐体10の軸支持部10Cに回転不能に固定されている。すなわち、本実施形態では、筐体10の軸支持部10Cが、出力軸13を回転不能に固定する固定機構として機能する。第1の減速機6および第2の減速機7はいずれも、出力軸11,13が外装体8,9に対して相対的に回転する構成である。
そして、第1の減速機6の減速比と第2の減速機7の減速比は異なっており、好ましくは両減速機6,7の減速比は近い。例えば、第1の減速機6の減速比は1/99であり、第2の減速機7の減速比は1/100である。この構成によると高分解能のアクチュエータが実現でき、すなわち、格別に小さな回転数の出力を得ることができる。このように高分解能である本実施形態のアクチュエータの制御方法について、図3のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。
本実施形態では、筐体10が固定された状態(S1)でモータ1を駆動し(S2)、それにより駆動軸3が回転する(図2の矢印A)。このとき、駆動軸3に連結されている第2の減速機7の出力軸13に回転トルクが伝達されるが(S3)、この出力軸13は不動の筐体10に固定されているので回転できない。第2の減速機7は、出力軸13が外装体9に対して相対的に回転する構成であるため、回転トルクが伝達されて出力軸13が回転できない状態では、外装体9の方が回転する。すなわち、第2の減速機7の外装体9が、駆動軸3の回転と反対方向(逆方向)に回転する(S4、矢印B)。モータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8と第2の減速機7の外装体9とは連結されて一体化しているため、3つの外装体2,8,9が一体的に回転し(S5、矢印B)、このときの外装体2,8,9の回転数は、モータの回転数を1とすると、第2の減速機7の減速比に従って1/100である。なお、減速機の一般的な構造により、第2の減速機7の出力軸13は回転しなくてもモータ1の駆動軸3は回転する。そして、この駆動軸3は第1の減速機6に連結されているため、第1の減速機6の出力軸11は、駆動軸3の回転(矢印A)と同じ方向(正方向)に、第1の減速機6の減速比に従って1/99の回転数で回転する(S6、矢印C)。すなわち、筐体10の内部において、第1の減速機6の外装体8が逆方向に1/100の回転数で回転し、その外装体8の内部において出力軸11は正方向に1/99の回転数で回転する。第1の減速機6は、出力軸11が外装体8に対して相対的に回転する構成であるため、不動の筐体10から見ると、見かけ上、出力軸11は、(1/99)−(1/100)=1/9900の回転数で正方向に回転する(S7)。すなわち、このアクチュエータによると、第1の減速機の外装体8と出力軸11の回転方向の違いと回転数の差により、1/9900という、従来は困難であった格別に小さな回転数の出力(微動)を容易に得ることができる。しかも、モータ1自体の回転数は低下させておらず、モータに供給する電力は低下させていないので、十分に大きなトルクが得られる。
この例から明らかなように、本発明では、極めて減速比の大きい特別な減速機や極めてパワーの大きい特別なモータを用いることなく、従来から一般的に用いられている比較的低コストで小型のモータ1および減速機6,7を用いて、それらの減速機6,7の減速比の差に相当する減速比の回転出力を得ることができる。
仮に、モータ1の駆動軸3に複数の減速機6,7を直列に連結した場合、それらの減速機6,7の減速比を乗じた大きさの減速比の回転出力を得ることができるが、減速機6,7を経由する毎に、各減速機6,7のがたつき(バックラッシュ等)によってトルクの損失が生じるため、最終的に得られる回転出力には複数の減速機6,7を経由した分だけ大きな損失が生じ、エネルギー効率が非常に悪い。しかし、本実施形態では、モータ1の駆動軸3の両側方にそれぞれ1つずつ減速機6,7が取り付けられており、複数の減速機6,7が直列に連結された構成ではない。従って、各減速機6,7のそれぞれのトルクの損失が重なり合うことはなく、1個の減速機を用いた場合と同程度の小さなトルク損失で、通常は1個の減速機では困難であった微動(非常に小さな回転数)を実現することができる。しかも、1つの減速機が単体で非常に大きな減速比を持つ必要は無いため、各減速機6,7は比較的小型で簡単な構成でよく、アクチュエータ全体は、出力軸11の方向には長くなるもののそれ以外の方向には大型化することなく比較的簡単な構成である。
以上説明したとおり、微動のために必要なのは、第1の減速機6の外装体8の回転と出力軸11の回転の回転方向が互いに反対であり、回転数が僅かに異なることである(仮に、回転数が一致していると、見かけ上、出力軸11は筐体10に対して静止する)。そのために本実施形態では、第2の減速機7の外装体9を逆回転させ、それと一体的にモータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8も逆回転するようにしている。モータ1の外装体2は、第1の減速機6の外装体8と第2の減速機7の外装体9の両方に、直接または間接的に連結されている。
図4,5には、本実施形態の変形例を示している。この変形例では、第2の減速機7の外装体9から延びている出力軸13は、筐体10の内部においてフランジ14に固定されており、このフランジ14が筐体10の内壁面に固定されている。すなわち、軸支持部10Cの代わりに設けられたフランジ14が、出力軸13を筐体10に回転不能に固定する固定機構として機能する。その他の構成は、図1,2に示すアクチュエータと同様であるため説明を省略する。そして、この変形例のアクチュエータによると、前記したのと同様な制御方法(図3参照)によって格別に小さな回転数の出力(微動)を容易に得ることができるなど、前記したのと同様な効果が得られるとともに、出力軸13を筐体10に回転不能に固定する信頼性が向上する。
次に、図6〜10を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図6に本実施形態のアクチュエータの一部切欠斜視図、図7にその断面図を示している。本実施形態のアクチュエータでは、第2の減速機7の外装体9から延びている出力軸13は、筐体10の内部においてフランジ14に固定されており、フランジ14は、電磁クラッチ15によって、筐体10の内壁面に固定された固定状態と固定されていない解放状態とを切り替え可能である。すなわち、フランジ14およびクラッチ(電磁クラッチ15)によって固定機構が構成されている。また、モータ1の外装体2と筐体10の内壁面との間にもう1つのクラッチ(もう1つの電磁クラッチ)16が設けられている。モータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8と第2の減速機7の外装体9は前記したように連結されて一体になって、もう1つの電磁クラッチ16により、筐体10の内壁面に固定された固定状態と固定されていない解放状態とを切り替え可能である。その他の構成は、第1の実施形態のアクチュエータと同様であるため説明を省略する。
本実施形態のアクチュエータの制御方法について以下に説明する。格別に小さな回転数(微動)を得る場合には、図8のフローチャートに示すように、筐体10が固定された状態(S1)で、電磁クラッチ15によりフランジ14を筐体10の内壁面に固定された固定状態にする(S8)とともに、もう1つの電磁クラッチ16によりモータ1の外装体2を筐体10の内壁面に固定されない解放状態(非固定状態)にする(S9)。この状態で、第1の実施形態と同様に、モータ1を駆動すると(S2)、駆動軸3が回転する。(図7の矢印A)。このとき、駆動軸3に連結されている第2の減速機7の出力軸13に回転トルクが伝達されるが(S3)、この出力軸13に固定されているフランジ14が、電磁クラッチ15によって、不動の筐体10の内壁面に固定されているので、出力軸13は回転せず、外装体9の方が回転する。すなわち、第2の減速機7の外装体9が、駆動軸3の回転と反対方向(逆方向)に回転し(S4、矢印B)、モータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8も第2の減速機7の外装体9と一体的に回転する(S5、矢印B)。このときの外装体2,8,9の回転数は、モータの回転数を1とすると、第2の減速機7の減速比に従って1/100である。一方、第1の減速機6の出力軸11は、駆動軸3の回転(矢印A)と同じ方向(正方向)に、第1の減速機6の減速比に従って1/99の回転数で回転する(S6、矢印C)。筐体10の内部において、第1の減速機6の外装体8が逆方向に1/100の回転数で回転し、その外装体8の内部において出力軸11は正方向に1/99の回転数で回転するため、不動の筐体10から見ると、見かけ上、出力軸11は、(1/99)−(1/100)=1/9900の回転数で正方向に回転する(S7)。このように、本実施形態でも、格別に小さな回転数の出力(微動)を容易に得ることができるとともに、十分に大きなトルクが得られるなど、前記した第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態では、前記したように微小な回転数の出力(微動)を得られるだけでなく、それよりも大きい回転数の出力(粗動)を選択的に得ることもできる。その場合、図9,10に示すように、筐体10が固定された状態(S1)で、電磁クラッチ15によりフランジ14を筐体10の内壁面に固定されない非固定状態(解放状態)に切り替える(S10)。それとともに、もう1つの電磁クラッチ16によりモータ1の外装体2を筐体10の内壁面に固定された固定状態に切り替える(S11)。この状態でモータ1を駆動すると(S2)、駆動軸3が回転する(図9の矢印A)。このとき、駆動軸3に連結されている第2の減速機7の出力軸13が、第2の減速機7の減速比で、駆動軸3の回転と同じ方向(正方向)に回転する(S12)。この出力軸13に固定されているフランジ14は不動の筐体10に固定されていないので、出力軸13とフランジ14が一体的に回転するが(矢印D)、この出力軸13およびフランジ14はモータ1の駆動軸3以外の部材には連結されていないので、これらの回転は空回り(空転)である(S13)。この状態では、モータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8と第2の減速機7の外装体9は一体化して、不動の筐体10に固定されているため、筐体10の内部において、第1の減速機6の外装体8は不動であって出力軸11のみが正方向に1/99の回転数で回転する(S14、矢印C)。すなわち、一般的な減速機の機能に従って、出力軸11から1/99の回転数の出力が得られる。
前記した微動と粗動の両方を可能にするためには、第1の減速機6の外装体8が、第2の減速機7の外装体9と一体的に逆回転する状態と、筐体10に固定された状態とを切り替え可能であることが必要である。本実施形態では、そのために、フランジ14および電磁クラッチ15からなる固定機構と、もう1つの電磁クラッチ16とを用いている。このように、本実施形態では、2つの電磁クラッチ15,16を用いるごく簡単な構成および方法によって、回転数の異なる2種類の出力(微動と粗動)を得ることが、容易かつ低コストで実現する。
さらに、図11に示す本発明の第3の実施形態のアクチュエータでは、第2の減速機7の出力軸13が、フランジ14に固定されるとともに、電磁クラッチ15および筐体10を貫通して外方に延びている。この構成によると、筐体10の外部において出力軸13が他部材に連結されると、図9,10と同様にフランジ14が筐体10の内壁面に固定されない非固定状態であって、モータ1の外装体2が筐体10の内壁面に固定された固定状態であるときに、モータ1が駆動されることによる第2の減速機7の出力軸13の回転(矢印E)が、空回りではなく他部材の駆動に利用できる。すなわち、本実施形態では、フランジ14が筐体10の内壁面に固定されモータ1の外装体2が筐体10の内壁面に固定されていない状態での、第1の減速機6の出力軸11の正回転とその外装体8の逆回転による微動(微小回転数の出力)と、フランジ14が筐体10の内壁面に固定されずモータ1の外装体2が筐体10の内壁面に固定された状態での、第1の減速機6の出力軸11の正回転による粗動、および第2の減速機7の出力軸13の正回転による粗動との、3種類の回転数の出力を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、一般的な範囲の減速比を有する減速機の中から、組み合わせることによってごく小さい所望の回転数となる減速比をそれぞれ有する複数の減速機6,7を選択して用いればよい。特に、第2〜3の実施形態のように電磁クラッチ15,16等のクラッチを利用して、回転数の異なる複数の出力を得る場合には、減速機6,7の減速比の差と、個々の減速機6,7の減速比が、それぞれ所望の回転数に対応するように、各減速機6,7が選択される。
なお、前記した各実施形態では、モータ1の一方の側方の駆動軸3Aと、他方の側方の駆動軸3Bにそれぞれ1つずつ減速機6,7が連結されているが、駆動軸3Aまたは3Bに、あるいはその両方に、複数の減速機を直列に連結してもよい。その場合、エネルギーの損失が生じるが、より微小な回転数の出力(微動)を得ることが実現する。
第1の実施形態のように粗動を必要としない場合には、もう1つの電磁クラッチ16は不要であり、第2の減速機7の出力軸13を筐体10に固定する固定機構があればよく、この固定機構は、軸支持部10Cやフランジ14や電磁クラッチ15に限定されず、その他の様々な機構であってよい。
また、第2〜3の実施形態のように、モータ1の外装体2と第1の減速機6の外装体8と第2の減速機7の外装体9の少なくとも1つを筐体10に固定するための機構を設ける場合、その固定のための機構は電磁クラッチ16に限定されず、その他の様々な機構であってよい。
1 モータ
2 モータの外装体
3 駆動軸
3A 駆動軸の一方の側方に延びている部分
3B 駆動軸の他方の側方に延びている部分
4 固定子
5 回転子
6 第1の減速機
7 第2の減速機
8 第1の減速機の外装体
9 第2の減速機の外装体
10 筐体
10A 中空体
10B 蓋部
10C 軸支持部(固定機構)
11 第1の減速機の出力軸
12 軸受
13 第2の減速機の出力軸
14 フランジ(固定機構)
15 クラッチ(固定機構、電磁クラッチ)
16 もう1つのクラッチ(もう1つの電磁クラッチ)

Claims (12)

  1. 両側方に延びている駆動軸を有するモータと、前記モータの前記駆動軸の、一方の側方に延びている部分に取り付けられており、外装体と外方に延びている出力軸とを有する第1の減速機と、前記モータの前記駆動軸の、他方の側方に延びている部分に取り付けられており、前記第1の減速機の前記外装体に連結されている外装体と出力軸とを有し、前記第1の減速機と減速比が異なる第2の減速機と、前記第2の減速機の出力軸を回転不能に固定する固定機構とを含むアクチュエータ。
  2. 前記第1の減速機および前記第2の減速機はいずれも、前記出力軸が前記外装体に対して相対的に回転する構成である、請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記モータと前記第1の減速機の前記外装体と前記第2の減速機の前記外装体とを収容している不動の筐体をさらに含み、前記固定機構は前記第2の減速機の前記出力軸を前記筐体に固定する、請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記固定機構は、前記第2の減速機の前記出力軸の前記筐体への固定状態と非固定状態とを切り替え可能なクラッチを含む、請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1の減速機の前記外装体の、前記筐体への直接または間接的な固定状態と非固定状態とを切り替え可能なもう1つのクラッチを含む、請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記もう1つのクラッチは、前記クラッチが前記第2の減速機の前記出力軸を前記筐体への固定状態に保っているときに、前記第1の減速機の前記外装体を前記筐体への非固定状態にして、前記クラッチが前記第2の減速機の前記出力軸を前記筐体への非固定状態に保っているときに、前記第1の減速機の前記外装体を前記筐体への直接または間接的な固定状態にする、請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記モータの外装体と前記第1の減速機の前記外装体と前記第2の減速機の前記外装体とは互いに直接または間接的に連結されている、請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 両側方に延びている駆動軸を有するモータと、前記モータの前記駆動軸の、一方の側方に延びている部分に取り付けられている第1の減速機と、前記モータの前記駆動軸の、他方の側方に延びている部分に取り付けられており、前記第1の減速機と減速比が異なる第2の減速機と、を有するアクチュエータの制御方法であって、
    前記第2の減速機の出力軸を回転不能に固定した状態で、前記モータを駆動して、前記第1の減速機の出力軸を該第1の減速機の減速比で回転させるとともに、前記第2の減速機の外装体と該第2の減速機の外装体に連結されている前記第1の減速機の外装体を、前記第1の減速機の前記出力軸の回転と反対の方向に前記第2の減速機の減速比で回転させる、アクチュエータの制御方法。
  9. 前記第2の減速機の前記出力軸の固定は、前記モータと前記第1の減速機の前記外装体と前記第2の減速機の前記外装体とを収容している不動の筐体に前記出力軸を固定することによって行う、請求項8に記載のアクチュエータの制御方法。
  10. 前記第2の減速機の前記出力軸の固定を解除するとともに、前記第1の減速機の前記外装体を回転不能に固定した状態で、前記モータを駆動して、前記第1の減速機の前記出力軸を該第1の減速機の減速比で回転させることを含む、請求項8または9に記載のアクチュエータの制御方法。
  11. クラッチによって、前記第2の減速機の前記出力軸の固定状態と非固定状態との切換を行うとともに、もう1つのクラッチによって、前記第1の減速機の前記外装体の固定状態と非固定状態とを切り替えを行う、請求項10に記載のアクチュエータの制御方法。
  12. 前記クラッチが前記第2の減速機の前記出力軸を固定状態に保っているときに、前記もう1つのクラッチによって前記第1の減速機の前記外装体を非固定状態にして、前記クラッチが前記第2の減速機の前記出力軸を非固定状態に保っているときに、前記もう1つのクラッチによって前記第1の減速機の前記外装体を固定状態にする、請求項11に記載のアクチュエータの制御方法。
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