<第1実施形態>
図1に、本願に係る第1実施形態として例示されるMFP(Multifunction Peripheralの略)10のブロック図を示す。MFP10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unitの略)12、記憶部14、パネル16、ボタン入力部18、プリンタ20、スキャナ22、モデム24、電話回線接続部26、カートリッジ装着部28を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート30を介して互いに通信可能とされている。
プリンタ20は、印刷を実行する部位である。スキャナ22は、原稿をスキャンして、スキャンデータを作成する部位である。モデム24は、ウェブサーバ36から、電話回線網32および電話回線接続部26を介して入力された信号を受信する。ウェブサーバ36は、ネットワークにおいて、クライアント装置に対し、自身の持っている機能やデータを提供する装置である。これにより、MFP10は、ウェブサーバ36から画像データ等を取得する。
CPU12は、記憶部14内のプログラム34に従って処理を実行する。以降、表示処理プログラム34aなど、プログラムを実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「表示処理プログラム34aが」という記載は、「表示処理プログラム34aを実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
記憶部14は、プログラム34を記憶する。プログラム34は、表示処理プログラム34a、インク情報処理プログラム34b、オペレーティングシステム34c(OS34cと略して記載する場合もある)を含む。表示処理プログラム34aは、ウェブサーバ36から取得した画像データによって表される画像をパネル16に表示させる処理を、CPU12に実行させるためのプログラムである。インク情報処理プログラム34bは、インクカートリッジのインクに関する情報の処理を、CPU12に実行させるためのプログラムである。オペレーティングシステム34cは、表示処理プログラム34aに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS34cは、記憶部14,パネル16,ボタン入力部18,プリンタ20,スキャナ22などを制御するプログラムなどを含む。
また、記憶部14は、データ記憶領域14aを備える。データ記憶領域14aは、表示処理プログラム34aに利用される各種データを記憶する領域である。表示処理プログラム34aは、OS32bを介して、記憶部14が記憶しているデータを取得する。
パネル16は、MFP10の各種機能を実行するために必要な情報を表示する表示面を備える。表示処理プログラム34aは、表示用の画像データを出力し、OS34cを介してパネル16に表示させる。また、ボタン入力部18は、タッチセンサを有し、パネル16と一体的に構成されており、入力媒体のパネル16への接近・接触を検出し、ユーザによるボタン操作を受け付ける。表示処理プログラム34aは、OS34cを介して、ユーザによるボタン操作内容を示すデータを取得する。
カートリッジ装着部28には、インクカートリッジ(図示省略)が装着される。インクカートリッジは、カートリッジ装着部28に着脱可能とされており、インクカートリッジのインクが無くなった場合に、インクが充填されているインクカートリッジに交換することが可能である。なお、カートリッジ装着部28には、4個のインクカートリッジが装着される。具体的には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクカートリッジが、カートリッジ装着部28に装着される。
また、各インクカートリッジには、ICチップ(図示省略)が組み込まれている。ICチップは、インクカートリッジの使用開始日、インクの使用量等を記憶している。また、ICチップは、インクの吐出量を管理している。インク情報処理プログラム34bは、OS34cを介して、ICチップからインクカートリッジの使用開始日、インクの使用量、インクの吐出量等を取得する。また、インク情報処理プログラム34bは、OS34cを介して、インクの使用量等をICチップに記憶させる。
<MFPの動作>
第1実施形態に係るMFP10の動作を説明する。MFP10では、インクカートリッジの交換に対応するべく、インクカートリッジを購入するための画面が、パネル16に表示される。MFP10は、ウェブサーバ36からインクカートリッジの画像データを取得し、複数の画像データに基づく画像を、以下に説明する順番で並べた状態の購入画面を表示する。インクカートリッジには、多くの量のインクが充填されている大容量カートリッジと、少ない量のインクが充填されている小容量カートリッジと、大容量カートリッジと小容量カートリッジとの間の量のインクが充填されている中容量カートリッジとが、販売されており、インクカートリッジの購入画面では、大容量カートリッジと中容量カートリッジと小容量カートリッジとが、インクの使用頻度に応じた順番で表示される。
具体的には、まず、各色のインクカートリッジ毎にインクの使用量が取得される。インクの使用量は、上述したように、各インクカートリッジのICチップに記憶されている。また、ICチップでは、インクの吐出量、つまり、インク使用毎にノズルから吐出されるインク量が管理されている。そして、ICチップに記憶されているインク使用量に、インク吐出量が累積的に加算されることで、インク使用量が更新される。これにより、現時点でのインク使用量を取得することが可能となる。
ただし、MFP10では、2種類のインク使用量を採用している。詳しくは、2種類のインク使用量のうちの一方のインク使用量として、ノズルから吐出されたインクの全てを累積的に加算した全インク使用量を採用している。インクノズルからインクが吐出される状況として、印刷作業実行時、初期導入時、ユーザの意思によるノズルクリーニング、用紙詰まり後のノズルクリーニング、長期間放置後のノズルクリーニング、異常発生時のノズルクリーニング等があり、それら全ての状況下において使用されたインク量が、全インク使用量である。
また、2種類のインク使用量のうちの他方のインク使用量として、印刷作業時にインクノズルから吐出されたインクのみを累積的に加算した印刷時インク使用量を採用している。印刷作業時にインクノズルからインクが吐出される状況として、印刷媒体へのインク吐出時と、印刷作業時に行われるノズルクリーニングとがあり、印刷媒体に吐出されたインク量と、印刷作業時のノズルクリーニングに使用されたインク量とが累積的に加算されたインク量が、印刷時インク使用量である。
そして、4色のインクカートリッジのうちのいずれかのインクカートリッジで、全インク使用量が第1閾量を超えた場合には、インクカートリッジの交換時期が近いと判断され、インクカートリッジを購入するための画面が、パネル16に表示される。この際、インクの使用頻度を判定するべく、上記印刷時インク使用量と、インクカートリッジの使用日数とによって、単位日数当たりの印刷作業時に使用されたインク量が演算される。
インクカートリッジの使用日数は、インクカートリッジの交換時期が近く、印刷作業の実行を行うことができる量のインクが残存している場合と、印刷作業の実行を行うことができる量のインクが残存していない場合とに分けて演算される。具体的には、全インク使用量が、第1閾量を超え、かつ、第1閾量のより大きい第2閾量以下であるインクカートリッジは、インクカートリッジの交換時期が近く、印刷作業の実行を行うことができる量のインクが残存しているインクカートリッジ(ニアエンプティカートリッジと記載する場合がある)と判断される。また、全インク使用量が第2閾量を超えているインクカートリッジは、印刷作業の実行を行うことができる量のインクが残存していないインクカートリッジ(エンプティカートリッジと記載する場合がある)と判断される。なお、印刷作業の実行を行うことができる量のインクが残存していないインクカートリッジが存在している場合に、MFP10のCPU12は、パネル16や外部装置から印刷実行に関する情報を取得しても、印刷実行の指令を出力しない。若しくは、CPU12は、パネル16や外部装置にインクエンプティである旨の情報を出力し、パネル16等が印刷実行に関する情報を受け付けないようにする。
ニアエンプティカートリッジでは、インクカートリッジの使用開始日から使用日数の演算日までの経過日数が、インクカートリッジの使用日数として演算される。これにより、インクカートリッジのインクを実際に使用することが可能な日数を、ニアエンプティカートリッジの使用日数として演算することが可能となる。一方で、エンプティカートリッジの使用日数が、インクカートリッジの使用開始日から使用日数の演算日までの経過日数として演算された場合には、印刷作業の行えない日、つまり、インクを実際に使用することができない日も含んでしまう。このため、MFP10では、エンプティカートリッジの使用日数は、インクカートリッジの使用開始日から、全インク使用量が第2閾量を超えた日、つまり、印刷作業が行えなくなった日までの経過日数として演算される。これにより、インクカートリッジのインクを実際に使用することが可能であった日数を、エンプティカートリッジの使用日数として、演算することが可能となる。
インクカートリッジの使用日数が演算されると、その使用日数と印刷時インク使用量とによって、単位日数当たりの印刷作業時に使用されたインク量が演算される。具体的には、インクカートリッジの使用日数をNとし、印刷時インク使用量をWとした場合には、下記式に従って、1カ月当たりの印刷作業時に使用されたインク量P(以下、1月使用インク量Pと記載する場合がある)が演算される。
P=30×W/N
演算された1月使用インク量Pが多い場合には、インクの使用頻度が高いと考えられるため、交換するインクカートリッジとして、大容量カートリッジを購入することが望ましい。一方、演算された1月使用インク量Pが少ない場合には、インクの使用頻度が低いと考えられるため、交換するインクカートリッジとして、小容量カートリッジを購入することが望ましい。このため、インクカートリッジの購入画面で、エンプティカートリッジおよびニアエンプティカートリッジ(以下、対象カートリッジと記載する場合がある)の内容量の異なるカートリッジ、つまり、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジ(3種類のカートリッジをまとめて容量別カートリッジと記載する場合がある)の画像が表示される場合には、インクの使用頻度に応じて、容量別カートリッジの画像の並び順が変更される。
具体的には、対象カートリッジの1月使用インク量Pが5gを超えている場合には、大容量カートリッジの購入を促すべく、優先カートリッジとして、対象カートリッジの大容量カートリッジの画像が、小容量カートリッジおよび中容量カートリッジの画像より上位に表示される。そして、大容量カートリッジの画像の次には、大容量カートリッジの内容量に近い中容量カートリッジの画像が表示される。続いて、中容量カートリッジの画像の次には、小容量カートリッジの画像が表示される。
また、対象カートリッジ以外のインクカートリッジ(以下、非対象カートリッジと記載する場合がある)は、インク交換の対象でないことから、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像は、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の下位に表示される。非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順と同じ順番とされる。つまり、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順が、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順である場合には、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順も、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順となる。
具体的に、対象カートリッジがイエローのインクカートリッジであり、そのイエローのインクカートリッジの1月使用インク量Pが5gを超えている場合の購入画面を、図2(a)に示す。図から解るように、イエローのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像50の並び順は、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジとされている。そして、非対象カートリッジであるブラック、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの各々の容量別カートリッジの画像52の並び順も、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジとされている。また、各容量別カートリッジの画像50,52の横には、各容量別カートリッジに関する情報(型番、色、容量サイズ、値段)が表示され、その情報の下に、購入ボタン54が表示されている。その購入ボタン54が操作されることで、電話回線接続部26、電話回線網32等を介して、購入ボタン54に対応した容量別カートリッジの購入指令が送信される。これにより、ユーザは、必要なインクカートリッジの購入を行うことができる。
ちなみに、非対象カートリッジ毎の並び順、つまり、ブラック、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの並び順は、図2(a)では、ブラック、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの順となっているが、任意に設定することが可能である。例えば、非対象カートリッジ毎の並び順を、インクの使用量の多い順、インクカートリッジの使用日数の長い順、1月使用インク量の多い順に設定することが可能である。
また、対象カートリッジの1月使用インク量Pが1g以下である場合には、小容量カートリッジの購入を促すべく、対象カートリッジの小容量カートリッジの画像が、中容量カートリッジおよび大容量カートリッジの画像より上位に表示される。そして、小容量カートリッジの画像の次には、小容量カートリッジの内容量に近い中容量カートリッジの画像が表示される。続いて、中容量カートリッジの画像の次には、大容量カートリッジの画像が表示される。また、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順と同じ順番とされる。
具体的に、対象カートリッジがマゼンタのインクカートリッジであり、そのマゼンタのインクカートリッジの1月使用インク量Pが1g以下である場合のインクカートリッジ購入画面を、図2(b)に示す。図から解るように、マゼンタのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像50の並び順は、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジとされている。そして、非対象カートリッジであるブラック、イエロー、シアンのインクカートリッジの各々の容量別カートリッジの画像52の並び順も、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジとされている。
また、対象カートリッジの1月使用インク量Pが1gより多く、5g以下である場合には、中容量カートリッジの購入を促すべく、対象カートリッジの中容量カートリッジの画像が、小容量カートリッジおよび大容量カートリッジの画像より上位に表示される。そして、中容量カートリッジの画像の次には、大容量カートリッジの画像が表示され、大容量カートリッジの画像の次には、小容量カートリッジの画像が表示される。また、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順と同じ順番とされる。なお、対象カートリッジおよび非対象カートリッジにおいて、中容量カートリッジの画像の次に、小容量カートリッジの画像を表示し、小容量カートリッジの画像の次に、大容量カートリッジの画像を表示してもよい。
このように、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像52の並び順を、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像50の並び順と同じ順番とすることで、非対象カートリッジの容量別カートリッジとして、対象カートリッジで優先される容量のカートリッジと同じ容量のカートリッジを優先することが可能となる。1台のMFP10で使用されるインクの量は、インクの色毎に当然異なるが、概ね似た量となる。つまり、例えば、対象カートリッジのインクの使用頻度が高い場合には、非対象カートリッジのインクの使用頻度も高いと想定され、対象カートリッジのインクの使用頻度が低い場合には、非対象カートリッジのインクの使用頻度も低いと想定される。このことから、インクカートリッジの購入画面で、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順と、非対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順とを同じとすることで、適切な容量のカートリッジをユーザに推奨することが可能となる。
また、対象カートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順を決定する際に、MFP10では、印刷時インク使用量が用いられており、インクの使用頻度を適切に推定することが可能となっている。詳しくは、例えば、全インク使用量を用いて画像の並び順を決定すると、全インク使用量には、通常時に使用されないインク、具体的には、初期導入時,異常時等に使用されたインクの使用量が含まれるため、実際の装置使用時での使用頻度を適切に推定することができない。一方、印刷時インク使用量は、印刷作業時にのみ使用されるインクの累積量であることから、実際の装置使用時での使用頻度を適切に推定することが可能である。したがって、印刷時インク使用量を用いて画像の並び順を決定することで、適切な容量のカートリッジをユーザに推奨することが可能となる。
また、図2に示されたインクカートリッジ購入画面は、比較的大きな表示部であれば、表示することが可能であるが、小さな表示部では、図2に示すインクカートリッジ購入画面を表示することが困難である。このため、小さな表示部には、図3に示すように、1つの容量別カートリッジの画像を表示することが可能である。詳しくは、対象カートリッジがイエローのインクカートリッジであり、そのイエローのインクカートリッジの1月使用インク量Pが5gを超えている場合には、表示部に、まず、図3(a)に示す画像が表示される。つまり、対象カートリッジで最も優先される大容量カートリッジの画像50が表示される。
その対象カートリッジの大容量カートリッジの画像50の右側方には、送りボタン56が表示される。その送りボタン56が操作されることで、表示部には、図3(b)に示す画像が表示される。つまり、大容量カートリッジの次に優先される中容量カートリッジの画像50が表示される。その中容量カートリッジの画像50の両側方には、送りボタン56と戻りボタン58が表示される。戻りボタン58が操作されると、前の画像、つまり、図3(a)に示す画像が表示される。一方、送りボタン56が操作されると、表示部には、中容量カートリッジの次に優先される小容量カートリッジの画像が表示される。
また、図3(a)に示す対象カートリッジの大容量カートリッジの画像50の下方には、インク色選択ボタン60が表示される。インク色選択ボタン60は、非対象カートリッジのインク色を選択するボタンであり、例えば、ブラックに対応するインク色選択ボタン60が操作されると、表示部に、図3(c)に示す画像が表示される。つまり、非対象カートリッジであるブラックのインクカートリッジで最も優先される大容量カートリッジの画像52が表示される。このように、小さな表示部に1つの容量別カートリッジの画像を表示する際においても、容量別カートリッジの表示順を、適切化することで、適切な容量のカートリッジをユーザに推奨することが可能となる。
また、対象カートリッジが複数ある場合には、複数のインクカートリッジが同梱して販売されている同梱カートリッジの容量別カートリッジの画像が、購入画面の上位に表示される。詳しくは、MFP10に装着されるインクカートリッジには、4色のインクカートリッジが同梱して販売される4色同梱インクカートリッジと、イエロー、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの3色のインクカートリッジが同梱して販売される3色同梱インクカートリッジとが用意されている。そして、4色のインクカートリッジが対象カートリッジである場合には、4色同梱インクカートリッジの画像が購入画面の上位に表示され、ブラックのインクカートリッジ以外のインクカートリッジが対象カートリッジである場合には、3色同梱インクカートリッジの画像が購入画面の上位に表示される。
具体的に、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクカートリッジが対象カートリッジである場合について説明する。例えば、3色のインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番が同じ場合には、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、3色のインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番とされる。具体的には、3色のインクカートリッジの各々の1月使用インク量Pが1g以下である場合には、3色のインクカートリッジの各々で優先される容量別カートリッジの順番は、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順となる。そして、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順も、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順となる。
つまり、図4(a)に示すように、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70が、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順で、インクカートリッジ購入画面の先頭に表示される。3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の下位には、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72が表示される。各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72の並び順は、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の並び順と同じとされる。つまり、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順で表示される。
同梱カートリッジは、通常、単色カートリッジを複数購入するより低額に設定されているため、同梱カートリッジを上位で表示することにより、お値打ちなカートリッジを推奨することが可能となる。なお、対象カートリッジであるマゼンタ、イエロー、シアンの各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、非対象カートリッジであるブラックのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72より上位に表示される。
また、4色のインクカートリッジが対象カートリッジである場合について説明する。例えば、色毎で優先される容量別カートリッジの順番が異なる場合には、4色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、1月使用インク量Pが最も多いインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番とされる。具体的には、例えば、イエローのインクカートリッジの1月使用インク量Pが5gを超えている場合には、イエローのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番は、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順となる。また、ブラック、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの3色のインクカートリッジの各々の1月使用インク量Pが1g以下である場合には、ブラック、マゼンタ、シアンの各々のインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番は、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順となる。このように、色毎で優先される容量別カートリッジの順番が異なる場合には、4色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像の並び順は、1月使用インク量Pが最も多いインクカートリッジ、つまり、イエローのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番とされる。
つまり、図4(b)に示すように、4色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像80が、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順で、インクカートリッジ購入画面の先頭に表示される。4色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像80の下位には、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72が表示される。各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72の並び順は、4色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像80の並び順と同じとされる。つまり、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順で表示される。
なお、各色のインクカートリッジ毎の並び順、つまり、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのインクカートリッジの並び順は、1月使用インク量Pの多い順とされている。つまり、図4(b)では、イエローのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72が、マゼンタ、シアン、ブラックのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72より上位に表示されている。
また、対象カートリッジが複数あり、それら複数の対象カートリッジだけで、同梱カートリッジが構成されていない場合、つまり、複数の対象カートリッジと非対象カートリッジとで同梱カートリッジが構成されている場合にも、同梱カートリッジの容量別カートリッジの画像が、インクカートリッジ購入画面の上位に表示される。例えば、イエローのインクカートリッジおよびシアンのインクカートリッジが対象カートリッジであり、マゼンタのインクカートリッジが非対象カートリッジである場合に、3色同梱カートリッジの容量別カートリッジの画像70が、図5(a)に示すように、インクカートリッジの販売画面の上位に表示される。
具体的に、イエローのインクカートリッジの1月使用インク量Pが5gを超えている場合には、イエローのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番は、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順となる。また、シアンのインクカートリッジの1月使用インク量Pが1g以下である場合には、シアンのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番は、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順となる。また、マゼンタのインクカートリッジは、非対象カートリッジであるため、優先される容量別カートリッジの並び順は無い。このため、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70は、1月使用インク量Pが最も多いインクカートリッジ、つまり、イエローのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番、つまり、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順で表示される。
3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の下位には、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72が表示される。各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72の並び順は、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の並び順と同じとされる。つまり、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順で表示される。
なお、対象カートリッジであるイエロー、シアンの各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、非対象カートリッジであるブラック、マゼンタのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72より上位に表示される。さらに、イエローのインクカートリッジの1月使用インク量Pは、シアンのインクカートリッジの1月使用インク量Pより多いため、イエローのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、シアンのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72より上位に表示される。
また、図5(a)では、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の下位に、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72が表示される際に、各色のインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72の並び順は、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の並び順と同じとされるが、各色毎の優先される容量の順番とされてもよい。つまり、図5(b)に示すように、3色同梱インクカートリッジの容量別カートリッジの画像70の下位に表示されるイエローのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、イエローのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番、つまり、大容量カートリッジ、中容量カートリッジ、小容量カートリッジの順で表示され、シアンのインクカートリッジの容量別カートリッジの画像72は、シアンのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジの順番、つまり、小容量カートリッジ、中容量カートリッジ、大容量カートリッジの順で表示されてもよい。
<表示処理プログラム>
上述したインクカートリッジの購入画面の表示処理は、表示処理プログラム34aがCPU12によって実行されることで行われる。また、インクカートリッジの購入画面の表示処理で用いられる全インク使用量および印刷時インク使用量を取得するための処理は、インク情報処理プログラム34bがCPU12によって実行されることで行われる。以下に、図6を用いて、全インク使用量および印刷時インク使用量を取得するためのフローを説明し、図7および図8を用いて、インクカートリッジの購入画面をパネル16に表示させるためのフローを説明する。
図6に示すインク情報処理プログラム34bでは、まず、S100において、CPU12は、インクが使用されたか否かを判定する。詳しくは、インクが使用されたことにより発生したデータを、OS34cを介して取得したか否かを判定する。インクが使用された場合(S100:YES)には、S102に進む。S102において、CPU12は、インク吐出量、つまり、ノズルから吐出されたインク量を示すデータをインクカートリッジのICチップから、OS34cを介して取得する。そして、S106に進む。S106において、CPU12は、全インク使用量を示すデータをインクカートリッジのICチップから、OS34cを介して取得する。そして、S108に進む。
S108において、CPU12は、全インク使用量にインク吐出量を加算し、その加算された値に、全インク使用量を更新する。そして、S110に進む。S110において、CPU12は、インク吐出量が加算された全インク使用量を示すデータを、インクカートリッジのICチップにOS34cを介して出力する。そして、S112に進む。なお、ICチップでは、記憶されている全インク使用量が、インク吐出量を加算した全インク使用量に更新される。S112において、CPU12は、全インク使用量が、ニアエンプティカートリッジの閾量、つまり、第1閾量を超えたか否かを判定する。全インク使用量が第1閾量を超えた場合(S112:YES)には、S114に進む。S114において、CPU12は、全インク使用量が第1閾量を超えたインクカートリッジを、ニアエンプティカートリッジと判定する。そして、S120に進む。
一方、全インク使用量が第1閾量を超えていない場合(S112:NO)には、S116に進む。S116において、CPU12は、全インク使用量が、エンプティカートリッジの閾量、つまり、第2閾量を超えたか否かを判定する。全インク使用量が第2閾量を超えた場合(S116:YES)には、S118に進む。S118において、CPU12は、全インク使用量が第2閾量を超えたインクカートリッジを、エンプティカートリッジと判定する。また、CPU12は、現在の日付を示すデータを、インクカートリッジのICチップにOS34cを介して出力する。ICチップでは、出力されたデータの示す日付が、インクカートリッジがエンプティカートリッジとなった日付として記憶される。そして、S120に進む。なお、全インク使用量が第2閾量を超えていない場合(S116:NO)にも、S120に進む。
S120において、CPU12は、印刷作業時にインクが使用されたか否かを判定する。印刷作業時にインクが使用された場合(S120:YES)には、S122に進む。S122において、CPU12は、印刷時インク使用量を示すデータを、インクカートリッジのICチップからOS34cを介して取得する。そして、S124に進む。S124において、CPU12は、印刷時インク使用量にインク吐出量を加算し、その加算された値に、印刷時インク使用量を更新する。そして、S126に進む。S126において、CPU12は、インク吐出量が加算された印刷時インク使用量に関するデータを、インクカートリッジのICチップにOS34cを介して出力する。そして、フローを終了する。なお、ICチップでは、記憶されている印刷時インク使用量が、インク吐出量を加算した印刷時インク使用量に更新される。また、S100でインクが使用されていない場合および、S120で印刷作業時にインクが使用されていない場合にも、フローが終了する。
また、図7に示す表示処理プログラム34aでは、まず、S200において、CPU12は、インクカートリッジの購入画面をパネル16に表示するか否かを判定する。詳しくは、MFP10には、インクカートリッジの購入画面をパネル16に表示させるためのボタン(図示省略)が設けられており、CPU12は、そのボタンが操作されたことにより発生したデータを、OS34cを介して取得したか否かを判定する。インクカートリッジの購入画面をパネル16に表示する場合(S200:YES)には、S202に進む。
S202において、CPU12は、カートリッジ装着部28に装着されているインクカートリッジに対象カートリッジが有るか否かを判定する。詳しくは、インク情報処理プログラム34bの実行により、ニアエンプティカートリッジ若しくはエンプティカートリッジと判定されたインクカートリッジが有るか否かを判定する。対象カートリッジが有る場合(S202:YES)には、S204に進む。S204において、CPU12は、図8に示すブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンを実行する。ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンでは、S230において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジが対象カートリッジで有るか否かを判定する。ブラックのインクカートリッジが対象カートリッジで有る場合(S230:YES)には、S232に進む。S232において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジのICチップから、そのカートリッジの使用開始日を示すデータを、OS34cを介して取得する。そして、S234に進む。
S234において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジがエンプティカートリッジであるか否かを判定する。ブラックのインクカートリッジがエンプティカートリッジでない場合(S234:NO)には、S236に進む。S236において、CPU12は、現在の日付を示すデータを、OS34cを介して取得する。そして、S238に進む。S238において、CPU12は、インクカートリッジの使用開始日と現在の日付とに基づいて、ブラックのインクカートリッジの使用日数を演算する。そして、S244に進む。
また、S234でブラックのインクカートリッジがエンプティカートリッジである場合には、S240に進む。S240において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジがエンプティカートリッジとなった日付を示すデータを、ブラックのインクカートリッジのICチップからOS34cを介して取得する。そして、S242に進む。S242において、CPU12は、インクカートリッジの使用開始日とインクカートリッジがエンプティカートリッジとなった日付とに基づいて、ブラックのインクカートリッジの使用日数を演算する。そして、S244に進む。
S244において、CPU12は、印刷時インク使用量を示すデータを、ブラックのインクカートリッジのICチップからOS34cを介して取得する。そして、S246に進む。S246において、CPU12は、インクカートリッジの使用日数と印刷時インク使用量とに基づいて、1月使用インク量を演算する。そして、S248に進む。S248において、CPU12は、1月使用インク量が1g以下であるか否かを判定する。1月使用インク量が1g以下である場合(S248:YES)には、S250に進む。S250において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを小容量カートリッジに設定する。そして、ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンが終了する。
また、S248で1月使用インク量が1g以下でない場合には、S252に進む。S252において、CPU12は、1月使用インク量が5g以下であるか否かを判定する。1月使用インク量が5g以下でない場合(S252:NO)には、S254に進む。S254において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを大容量カートリッジに設定する。そして、ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンが終了する。
また、S252で1月使用インク量が5g以下である場合には、S256に進む。S256において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを中容量カートリッジに設定する。そして、ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンが終了する。
ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンが終了すると、メインルーチンのS206〜S210において、CPU12は、シアン、マゼンタ、イエローのインクカートリッジの処理サブルーチンを順次実行する。ただし、シアン、マゼンタ、イエローのインクカートリッジの処理サブルーチンは、ブラックのインクカートリッジの処理サブルーチンと同じであることから、説明を省略する。
シアン、マゼンタ、イエローのインクカートリッジの処理サブルーチンが終了すると、メインルーチンのS212に進む。S212において、CPU12は、対象カートリッジが複数あるか否かを判定する。対象カートリッジが1つである場合(S212:NO)には、S214に進む。S214において、CPU12は、対象カートリッジの容量別カートリッジを優先する容量(サイズ)の順に並べ、その下位に、非対象カートリッジの容量別カートリッジを、対象カートリッジの優先する容量(サイズ)の順と同様に並べた状態で、インクカートリッジの購入画面を表示する。詳しくは、上記順番に並べた状態で容量別カートリッジの画像を表示させる旨の指令を、パネル16にOS34cを介して出力する。そして、フローを終了する。
また、S212で対象カートリッジが複数である場合には、S216に進む。S216において、CPU12は、複数の対象カートリッジのなかから、優先される容量別カートリッジの最も大きな容量(サイズ)の対象カートリッジを抽出し、その対象カートリッジで優先される容量別カートリッジを、同梱カートリッジで優先される容量別カートリッジに設定する。そして、S218に進む。S218において、CPU12は、同梱カートリッジの容量別カートリッジを優先する容量(サイズ)の順に並べ、その下位に、対象カートリッジの容量別カートリッジを優先する容量(サイズ)の順に並べ、その下位に、非対象カートリッジの容量別カートリッジを、対象カートリッジの優先する容量(サイズ)の順と同様に並べた状態で、インクカートリッジの購入画面を表示する。詳しくは、上記順番に並べた状態で容量別カートリッジの画像を表示させる旨の指令を、パネル16にOS34cを介して出力する。そして、フローを終了する。
また、S202で対象カートリッジが無い場合には、S220に進む。S220において、CPU12は、対象カートリッジおよび非対象カートリッジの容量別カートリッジを、予め設定されている順番に並べた状態で、インクカートリッジの購入画面を表示する。詳しくは、予め設定された順番に並べた状態で容量別カートリッジの画像を表示させる旨の指令を、パネル16にOS34cを介して出力する。そして、フローを終了する。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るMFP10の動作を説明する。なお、第2実施形態におけるMFP10の構成は、第1実施形態におけるMFP10の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。第2実施形態にかかるMFP10では、対象カートリッジで優先される容量別カートリッジが、印刷時インク使用量のみを利用して決定される。具体的に、図9に示すインク毎の処理サブルーチンを用いて、対象カートリッジで優先される容量別カートリッジを決定するためのフローを説明する。なお、本フローは、4色のインクカートリッジの各々に対して行われるが、以下では、ブラックのインクカートリッジに対して行われるフローについて説明する。
S300,302の処理は、図8に示すインク毎の処理サブルーチンのS230,244の処理と同じである。このため、S304の処理から説明する。S304において、CPU12は、印刷時インク使用量が50g以下であるか否かを判定する。印刷時インク使用量が50g以下である場合(S304:YES)には、S306に進む。S306において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを小容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
また、S304で印刷時インク使用量が50g以下でない場合には、S308に進む。S308において、CPU12は、印刷時インク使用量が70g以下であるか否かを判定する。印刷時インク使用量が70g以下でない場合(S308:NO)には、S310に進む。S310において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを大容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
また、S308で印刷時インク使用量が70g以下である場合には、S312に進む。S312において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを中容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
上記フローの実行により、MFP10では、印刷時に使用された印刷時インク使用量が多い場合には、インクの使用頻度が高いと想定されるため、インクカートリッジの購入画面に、大容量カートリッジが優先して表示される。また、印刷時に使用された印刷時インク使用量が少ない場合には、インクの使用頻度が低いと想定されるため、インクカートリッジの購入画面に、小容量カートリッジが優先して表示される。これにより、第2実施形態のMFP10でも、第1実施形態のMFP10と同様に、適切な容量別カートリッジを推奨することが可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係るMFP10の動作を説明する。なお、第3実施形態におけるMFP10の構成は、第1実施形態におけるMFP10の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。第3実施形態にかかるMFP10では、対象カートリッジで優先される容量別カートリッジが、インクカートリッジの使用日数のみを利用して設定される。具体的に、図10に示すインク毎の処理サブルーチンを用いて、対象カートリッジで優先される容量別カートリッジを設定するためのフローを説明する。なお、本フローは、4色のインクカートリッジの各々に対して行われるが、以下では、ブラックのインクカートリッジに対して行われるフローについて説明する。
S400〜S412の処理は、図8に示すインク毎の処理サブルーチンのS230〜S242の処理と同じである。このため、S414の処理から説明する。S414において、CPU12は、インクカートリッジの使用日数が2カ月以上であるか否かを判定する。使用日数が2カ月以上である場合(S414:YES)には、S416に進む。S416において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを小容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
また、S414で使用日数が2カ月以上でない場合には、S418に進む。S418において、CPU12は、使用日数が1カ月以上であるか否かを判定する。使用日数が1カ月以上でない場合(S418:NO)には、S420に進む。S420において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを大容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
また、S418で使用日数が1カ月以上である場合には、S422に進む。S422において、CPU12は、ブラックのインクカートリッジで優先される容量別カートリッジを中容量カートリッジに設定する。そして、処理サブルーチンが終了する。
上記フローの実行により、MFP10では、インクカートリッジの使用日数が短い場合には、インクの使用頻度が高いと想定されるため、インクカートリッジの購入画面に、大容量カートリッジが優先して表示される。また、インクカートリッジの使用日数が長い場合には、インクの使用頻度が低いと想定されるため、インクカートリッジの購入画面に、小容量カートリッジが優先して表示される。これにより、第3実施形態のMFP10でも、第1実施形態のMFP10と同様に、適切な容量別カートリッジを推奨することが可能となる。
<変形例>
本実施形態では、MFP10において、容量別カートリッジの画像の並び順が決定され、ウェブサーバ36から取得した容量別カートリッジの画像データが、決定された並び順に並べられた状態でパネル16に表示されているが、ウェブサーバ36において、容量別カートリッジの画像の並び順を決定し、ウェブサーバ36が、その並び順に並べられた状態の容量別カートリッジの画像データを、MFP10に送信してもよい。詳しくは、MFP10が、S110,S126で、全インク使用量,印刷時インク使用量等のインク量を示すデータ等をウェブサーバ36に送信する。これにより、ウェブサーバ36は、インク量を示すデータ等を取得する。ウェブサーバ36は、その取得したデータを利用して、図7に示す処理を実行し、容量別カートリッジの画像の並び順を上述したように決定する。そして、ウェブサーバ36は、決定された並び順に並べられた状態の容量別カートリッジの画像データを、MFP10に送信し、MFP10は、該画像データに基づく画像をパネル16に表示してもよい。また、図示しないパーソナルコンピュータからウェブブラウザを用いてアクセスされた際に、ウェブサーバ36が、決定された並び順に並べられた状態の容量別カートリッジの画像データをパーソナルコンピュータに送信し、パーソナルコンピュータが、該画像データに基づく画像をウェブブラウザのウィンドウに表示してもよい。
また、本実施形態では、全インク使用量,印刷時インク使用量のインク量を示すデータ等が、インクカートリッジのICチップに記憶されているが、データ記憶領域14aに記憶されてもよい。
また、本実施例では、CPU12が取得するインク量データは、ノズルから吐出されたインク量の累計された値を示すデータであるが、インクカートリッジ内に残っているインク量を示すデータであってもよい。具体的には、インクカートリッジ、または、MFP10にインクカートリッジ内に残っているインク量を検出するセンサを設け、CPU12がそのセンサの出力に基づいて、インクカートリッジ内に残っているインク量を示すデータを取得するように構成してもよい。また、インク量データの示すインク量の単位は、重量単位(g(グラム)等),容量単位(pl(ピコリットル)等)であってもよく、インクを吐出したドット数であってもよい。
また、インクカートリッジの購入画面が表示される装置は、MFP10に限られない。例えば、MFP10とデータの送受信が可能なデスクトップ型パソコン,ノートパソコン,タブレット機器,携帯電話,スマートフォンなどでもよい。また、それらデスクトップ型パソコン,ノートパソコン,タブレット機器,携帯電話,スマートフォンで、容量別カートリッジの画像の並び順が決定されてもよい。
本実施例のMFP10では、表示処理プログラム34aおよびインク情報処理プログラム34bに基づいて実行するCPU12が、各種の処理を行う場合を説明した。しかし、この形態に限られない。表示処理プログラム34a等に基づいて実行するCPU12が、オペレーティングシステム34c、他のシステム、ハード構成に対して、各種の処理を行わせる指示を出す形態であってもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
MFP10は印刷装置および画像並び順決定装置の一例である。CPU12は、コンピュータの一例である。パネル16は表示装置の一例である。表示処理プログラム34aおよびインク情報処理プログラム34bはプログラムの一例である。S244を実行するCPU12は、インク量データ取得手段の一例である。S112,116を実行するCPU12は、判定手段の一例である。S214〜S218を実行するCPU12は、画像並び順決定手段の一例である。S232〜S242を実行するCPU12は、使用日数データ取得手段の一例である。
なお、各プログラムは一つのプログラムモジュールから構成されるものであってもよいし、複数のプログラムモジュールから構成されるものであってもよい。また、各一例は置換可能な他の構成であってもよく、本発明の範疇である。表示処理プログラム(表示処理プログラム34aなど)に基づく処理を実行するコンピュータ(CPU12)であってもよいし、オペレーティングシステムや他のアプリケーション、プログラムなど、表示処理プログラム以外のプログラムに基づく処理を実行するコンピュータであってもよいし、コンピュータの指示に従って動作するハード構成(パネル16など)であってもよいし、コンピュータとハード構成とが連動した構成であってもよい。もちろん、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータであってもよいし、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよい。