JP6135468B2 - 内燃機関用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用電子制御装置に関する。
内燃機関においては、気筒判別をするための構成として、クランクセンサおよびVVT(variable valve timing; 可変バルブタイミング)センサとして設けられるカムセンサを利用するものがある。この場合、クランクセンサが異常を来した場合に、退避走行をするための制御としてVVTセンサを利用することが行われている。
しかしながら、一般にカムセンサは、クランクセンサと異なり、歯数が少ない。したがって、カムセンサの信号の間隔から所定の比率で基準位置を特定する場合に、回転変動の影響を受けて検出精度が低くなる。
特開平8−277743号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、クランクセンサが故障などで正常な信号が入力されない状態となったときに、2個以上のカムセンサからの信号を検出することにより正確且つ迅速に気筒判別を行えるようにした内燃機関用電子制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の内燃機関用電子制御装置は、内燃機関のクランク軸の回転に応じて動作するカムの信号を出力する2個以上のセンサと、前記クランク軸の回転に伴い出力される前記2個以上のセンサの信号の変化する順序をあらかじめ判別パターンとして記憶した制御回路と、前記クランク軸の回転位置を検出するクランクセンサとを備え、前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号を入力してその変化するパターンが前記判別パターンと一致する場合に気筒判別をする判別処理を実行し、前記制御回路は、前記判別処理を前記クランクセンサの出力が正常でないときに実行し、前記クランクセンサが正常であるときにはこのセンサ出力と前記2個のセンサの一方の信号に基いて気筒判別をすることを特徴とする。
上記構成を採用することにより、内燃機関のクランク軸の回転に応じて動作する例えば2個のセンサからの信号は、クランク軸の回転に伴って所定の順序で立ち上がりあるいは立ち下がりの信号として出力される。このうち、これら2個のセンサの出力の特定のパターンを選択して判別パターンとすることで、その判別パターンと一致する信号が入力された時点がクランク軸の所定の回転角度に相当する信号として捉えることができる。これにより、制御回路により、実際に2個のセンサの信号を入力して判別パターンと比較して一致することを検出できれば気筒判別をすることができる。この場合、気筒判別をセンサからの信号が判別パターンと一致した時点で行えるので、短時間で且つ正確に行うことができる。
第1実施形態を示すブロック構成図 処理プログラムのフローチャート クランクセンサの動作状態判定処理のフローチャート バッテリ電圧の判定処理のフローチャート 前提条件判定処理のフローチャート カムセンサの出力信号と状態遷移を示すタイムチャート 第2実施形態を示すブロック構成図 処理プログラムのフローチャート カムセンサの出力信号と状態遷移を示すタイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、この実施形態では、気筒判別を行うための構成を主体として示し、作用効果と直接関係がなく説明を省略する部分については、一般的な内燃機関を備えた車両が備える同様の構成を備えているものとする。
内燃機関用電子制御装置としてのECU(electronic control unit)1は、制御回路としてのマイコン2およびマイコン2に入力する信号の波形を整形するための波形整形回路3を備えている。図示しない内燃機関であるエンジンには4つの気筒が設けられている。そして、クランク軸の回転を検出するクランクセンサ4が設けられる。VVTセンサであり、第1センサとしての吸気カムセンサ5、第2センサとしての排気カムセンサ6が設けられている。これらクランクセンサ4、吸気カムセンサ5、排気カムセンサ6の検出信号は波形整形回路3を介してマイコン2に入力される。
マイコン2は、クランクセンサ4と1個のVVTセンサ(吸気センサ5もしくは排気センサ6)の信号に基いて気筒判別を行い、エンジン制御用の図示しないECUに信号を送信する。これにより、エンジンに設けられる複数の気筒の点火タイミングやバルブの開閉タイミングが制御される。ECU7は、クランクセンサ4、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の動作状態をチェックする。ECU7は、いずれかのセンサ4〜6が異常を来たしている場合にはその状態を異常信号によりマイコン2に通知する。
マイコン2は、クランクセンサ4が異常を来たし、且つ吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6が正常に動作する場合には、これらの信号に基づいて後述するように気筒判別を行う。また、このようにクランクセンサ4が異常を来たしている場合には、マイコン2により気筒判別の動作が実施可能な場合には、走行制御を行うECUによって退避走行の制御が行われる。
また、車両に設けられるバッテリ8は、バッテリ電圧検出回路9により端子電圧VBがバッテリ電圧として検出され、マイコン2に検出信号が入力される。マイコン2は、バッテリ電圧VBが所定レベルを下回る場合にも、後述するようにして、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6からの信号に基づいて気筒判別を行うように構成されている。これは、バッテリ電圧VBの低下によってクランク軸の回転にむらが生じて気筒判別が難しくなる場合に本実施形態による気筒判別を行うものである。
次に、図2〜図6も参照して、マイコン2による吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の信号に基づく気筒判別の処理動作について説明する。図2〜図5はこの処理動作を実行するプログラムのフローチャートを示している。また、図6は、エンジンのクランク軸の回転に伴って吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6が出力する信号の変化の状態を示している。
まず、図6を参照して、エンジンのクランク軸の回転に伴って吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6が出力する信号の変化について説明する。図6(a)はNE信号を示し、エンジンの回転数を示す信号である。この信号はクランクセンサ4により検出される30°毎の信号である。第1気筒の上死点(TDC;top dead center)を基準位置として、180°毎に第3気筒、第4気筒、第2気筒の各上死点(TDC)となる。この信号に同期して吸気カムセンサ5の検出信号および排気カムセンサ6の検出信号が図6(c)、(d)に示すように変化する。これら吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の出力信号の変化に応じて図6(b)に示すように状態遷移を規定している。また、クランクセンサ4の出力信号により第1気筒の上死点の角度が基準位置として検出され、図6(e)に示すようにクランクカウンタの値が「0」にセットされる。クランクカウンタの値は30°毎にカウントアップされクランク軸が2回転つまり「23」(720°)になるまでカウントされる。そして、再び第1気筒の上死点の角度でクランクカウンタは「0」にセットされる。図6中(f)はクランクカウンタの値の推移を図示したものである。
上記したクランクカウンタの値「0」〜「23」の間に、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の信号変化として、次のような第1〜第4の一連のパターンがあり、これは、他の部分では現れないので、この一連のパターンを判別パターンとして設定することができる。
第1パターン(P1) :吸気カムセンサ5の信号の立ち上がりエッジ
:クランクカウンタ「0」
第2パターン(P2) :吸気カムセンサ5の信号の立ち下がりエッジ
:クランクカウンタ「2」
第3パターン(P3) :排気カムセンサ6の信号の立ち上がりエッジ
:クランクカウンタ「5」
第4パターン(P4) :吸気カムセンサ5の信号の立ち上がりエッジ
:クランクカウンタ「8」
上記の一連のパターン(P1)〜(P4)を判別パターンとして設定することで、第4パターン(P4)を検出したタイミングでクランクカウンタ「8」の回転状態を特定することができ、気筒判別を行うことができる。この場合、例えば、吸気カムセンサ5の信号の立ち上がりエッジ(エッジ信号)は、クランク軸が2回転する間に3回発生するが、他のいずれの信号の立ち上がりにおいても第2パターン(P2)として吸気カムセンサ5の信号の立ち下がりエッジを検出することができない。
例えば、吸気カムセンサ5の2回目の信号の立ち上がりエッジは、上記の第4パターン(P4)に対応しているが、この時点を第1パターン(P1)として検出した場合には、第2パターン(P2)が検出される前に排気カムセンサ6の信号の立ち下がりエッジが検出されてしまう。また、吸気カムセンサ5の3回目の信号の立ち上がりエッジ(Q1)を、第1パターン(P1)として検出した場合には、第2パターンが検出される前に排気カムセンサ6の信号の立ち下がりエッジ(Q2)が検出されるため、これも判別パターンと異なる。
判別パターンの検出処理に際しては、第1パターン(P1)〜第4パターン(P4)に至るまでの各状態を次のように設定している。第1パターン(P1)が検出される前の状態は「END」、検出後は「READY」(R)である。第2パターン(P2)が検出されると「CHECK1」(C1)、第3パターン(P3)が検出されると「CHECK2」(C2)である。そして、最後に第4パターン(P4)が検出されると「END」に戻る。以上の状態が順次検出されて第4パターン(P4)が検出された時点で判別パターンと一致した検出が行われたこととなり、この時点で気筒判別が可能となる。
次に、図2〜図5を参照して、クランクセンサ4が故障あるいは異常を来した場合や、バッテリ電圧VBが低下して通常の制御による気筒判別が出来ない状態となった場合の制御について説明する。この場合には、通常のエンジン制御が難しくなるので、マイコン2は、以下に説明する吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の信号変化を検出することにより気筒判別が行えるか否かを判断する。そして、気筒判別が行える場合には、マイコン2は、判別パターンの検出により気筒判別を行って退避走行の制御を行う。
マイコン2は、図2〜図5に示されるフローチャートのプログラムを、吸気カムセンサ5あるいは排気カムセンサ6のいずれかから入力信号が変化してエッジが検出される毎に実行する。つまり、クランクセンサ4が故障したり異常となったりする場合に備えて、正常に動作している時においても実行するプログラムである。
マイコン2は、まず、図2のプログラムを開始すると、クランクセンサ4が異常であるか否かを判断する(A1)。クランクセンサ4はECU7によって動作状態がチェックされており、故障などで異常な状態である場合にはマイコン2に異常信号が入力されている。マイコン2はECU7からの信号に基いてクランクセンサ4の動作状態を判断する。そして、クランクセンサ4の動作状態に異常がなく、正常フラグがセットされている場合(A1でNO)には、続いてバッテリ電圧VBが異常であるか否かを判断する(A2)。バッテリ8はバッテリ電圧検出回路9によってバッテリ電圧VBが検出されており、検出されたバッテリ電圧VBの値がマイコン2に入力される。マイコン2はバッテリ電圧VBの信号に基いてバッテリ8が正常状態であるか否かを判断する。そして、バッテリ8の状態に異常がなく、正常フラグがセットされている場合(A2でNO)には、プログラムを終了する。
次に、マイコン2によるクランクセンサ4の動作状態の判定(A1)およびバッテリ8の状態判定(A2)について具体的に説明する。マイコン2は、図3に示すプログラムを別途適宜のタイミングあるいは時間間隔で実行している。まず、マイコン2は、クランクセンサ4の動作状態が正常であるか否かをECU7からの信号に基づいて判断する(B1)。マイコン2は、クランクセンサ4が正常である場合(B2でYES)には、クランクセンサの正常フラグをセットし(B3)、正常でない場合(B2でNO)にはクランクセンサの異常フラグをセットし(B4)、プログラムを終了する。
一方、バッテリ8の電圧の判定では、マイコン2は、図4に示すプログラムを別途適宜のタイミングあるいは時間間隔で実行している。まず、マイコン2は、バッテリ電圧検出回路9からの検出信号を入力しバッテリ電圧VBを検出する(C1)。マイコン2は、バッテリ電圧VBが動作が確保できるための比較基準電圧VRを超えているか否かを判断する(C2)。マイコン2は、ステップC2で、YESの場合つまり正常である場合にはバッテリ電圧の正常フラグをセットする(C3)。また、マイコン2は、ステップC2で、NOの場合つまり正常でない場合にはバッテリ電圧の異常フラグをセットして(C4)、プログラムを終了する。
次に、上記した図2の処理動作のプログラムにおいて、マイコン2は、ステップA1あるいはステップA2のいずれかでYESの場合には、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6による気筒判別の処理に移行する。すなわち、クランクセンサ4が異常であることを示す異常フラグがセットされている場合、あるいはバッテリ電圧が異常である異常フラグがセットされている場合である。
この場合、2個のカムセンサ5、6による気筒判別を行う前提条件として、次の判定を行う。すなわち、マイコン2は、前提条件が成立しているか否かを判断する(A3)。ここでは、異常フラグが発生する前に図5に示す前提条件の判定処理を行った結果に基いて判断する。
マイコン2は、図5のプログラムを別途適宜のタイミングあるいは時間間隔で実行している。まず、マイコン2は、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の初期位置の学習が完了しているかを判断する(D1、D2)。マイコン2は、学習が完了している場合(D1およびD2でいずれもYES)には、続いて、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の検出信号のエッジ入力の順序関係が正常パターンとなっているか否かを判断する(D3)。マイコン2は、正常パターンとなっている場合(D3でYES)には、前提条件成立を記憶する(D4)。また、マイコン2は、上記したステップD1〜D3のいずれかにおいてNOと判断した場合には、前提条件不成立を記憶してプログラムを終了する。
マイコン2は、上記した処理をあらかじめ実行した結果、前提条件不成立の記憶状態である場合には、図2のステップA3でNOと判断してクランクカウンタを未確定にしてプログラムを終了する。また、マイコン2は、前提条件成立の記憶状態である場合には、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6による気筒判別の処理に移行する。
この処理では、マイコン2は、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6からの信号変化を示すエッジ信号の入力により、図2の気筒判別の処理プログラムを実行する。マイコン2は、ステップA5〜A9を経て、現在の状態が「READY」、「CHECK1」、「CHECK2」、「ERROR」、「END」のうちのいずれの状態であるかを判断する。これは、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6のそれぞれから入力される信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの特徴的なパターンを前述したように判別パターンとして設定し、これに対応する状態の遷移を順次判定するためのものである。
図6は、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6からの信号の変化に対する各部の状態を示すものである。クランク軸が2回転すなわち720°回転する間において、上記した第1パターン(P1)〜第4パターン(P4)の信号変化が生じた時点で、クランクカウンタ値が「8」となる関係を利用して、これを判別パターンとして設定するものである。つまり、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6が出力する信号の変化が上記した第1パターン(P1)〜第4パターン(P4)の一連のパターンからなる判別パターンであることを検出して気筒判別を行うのである。
このため、第1パターン(P1)から第4パターン(P4)に至る状態の推移を図2のステップA5以下のフローで判定していく。そして、「END」状態から判別パターンの検出を開始し、第1パターン(P1)が検出されると、「READY」(図6(b)中「R」で記載の区間)状態に遷移する。次に、他の信号変化が検出されることなく(P2)が検出されると「CHECK1」(図6(b)中「C1」で記載の区間)状態に遷移する。さらに、他の信号変化が検出されることなく(P3)が検出されると「CHECK2」(図6(b)中「C2」で記載の区間)状態に遷移する。この後、他の信号変化が検出されることなく(P4)が検出されると「END」状態に遷移して気筒判別をする。
上記の状態遷移を検出する処理を説明するにあたり、現在が「END」状態にあることを前提とする。図2において、マイコン2は、前述の状態(ステップA1〜A3を経てステップA5に進んだ状態)から、ステップA5〜A9を経て、A9でYESと判断すると入力された信号が吸気カムセンサ5の立ち上がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(A10)。マイコン2は、吸気カムセンサ5から立ち上がりエッジを示す信号が入力されるとステップA10でYESと判断し、状態を「READY」に遷移させる(A11)。また、マイコン2は、それ以外の信号が入力される場合には、NOと判断してプログラムを終了し、以下、上記のステップを繰り返し実行し、吸気カムセンサ5から立ち上がりエッジを示す信号が入力されるのを待機する。
この後、マイコン2は、吸気カムセンサ5あるいは排気カムセンサ6のいずれかからのエッジ信号の検出によりプログラムを実行する。そして、マイコン2は、現在の状態が「READY」状態にあることから、ステップA5でYESと判断して入力が吸気カム5の立ち下がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(A12)。マイコン2は、ステップA12でYESの場合(第2パターン(P2))には状態を「CHECK1」状態に遷移させる(A13)。また、マイコン2は、ステップA12でNOの場合には状態を「ERROR」状態に遷移させ(A14)、プログラムを終了する。
マイコン2は、上記と同様にして、プログラムを実行すると、ステップA1(またはA2)、A3、A5、A6と進んでここでYESと判断する。マイコン2は、入力された信号が排気カムセンサ6からの立ち上がりエッジを示す信号であるか否かを判断し(A15)、YESの場合(第3パターン(P3))には状態を「CHECK2」に遷移させ(A16)、NOの場合には状態を「ERROR」に遷移させて(A17)プログラムを終了する。
次に、マイコン2は、上記と同様にしてプログラムを実行すると、ステップA1(またはA2)、A3、A5、A6、A7と進んでここでYESと判断する。マイコン2は、入力された信号が吸気カムセンサ5からの立ち上がりエッジを示す信号であるか否かを判断し(A18)、YESの場合(第4パターン(P4))には、判別パターンに一致した場合であるとしてこのときのクランクカウンタの値を「8」にセットし(A19)、気筒判別を行う。この後、マイコン2は、状態を「END」に遷移させて(A20)からプログラムを終了する。一方、マイコン2は、入力された信号が吸気カムセンサ5からの立ち上がりエッジを示す信号ではなかった場合には、ステップA18でNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させて(A21)プログラムを終了する。
これにより、マイコン2により、第1パターン(P1)から第4パターン(P4)に至る一連の判別パターンが検出されることで、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の信号変化から気筒判別を行うことができる。
上記の処理において、図6に示す吸気カムセンサ5の立ち上がりエッジを示す2個目の信号としてQ1で示すパターンが入力された場合について説明する。この場合には、マイコン2は、上述したステップA10でYESと判断して状態を「READY」に遷移させる(A11)。この後、排気カムセンサ6の立ち下がりエッジを示す信号Q2が入力された時点で、マイコン2は、プログラムを実行してステップA5をYESで進んでステップA12に進むと、ここでNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させる。
マイコン2は、この後次の信号が入力された時点でプログラムを実行し、現在の状態が「ERROR」であることから、ステップA8でYESと判断して状態を「END」に遷移させてプログラムを終了し、判別パターンの処理状態から脱するようになる。したがって、この場合には、Q1が入力された時点からQ3が入力された時点までが判別パターンの検出動作を実行する時間となる。マイコン2は、この後、状態が「END」であるから、信号が入力されてプログラムを実行すると、入力された信号が吸気カムセンサの立ち上がりエッジを示す信号である場合にステップA9でYESと判断して判別パターンとの照合処理に移行するが、それ以外の信号である場合にはNOと判断してプログラムを終了する。
また、気筒判別が可能となった以降において、図6に示しているように、マイコン2により上記のような判別パターンの検出((P1)〜(P4))を繰り返し行うことができる。クランク軸の回転変動や速度の変動などに起因してクランク軸の回転に伴うクランクカウンタの値が変動することがあり、サイクルを繰り返すうちに誤差が生ずる場合がある。このような場合でも、繰り返し判別パターンの検出を行うことで、サイクル毎に正確なカウンタ値に修正することができ、より正確な制御動作を行うことができるようになる。
このような第1実施形態によれば、マイコン2により、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6の信号変化を検出することで判別パターンに一致することを検出した時点で気筒判別を行うようにした。これにより、4気筒のエンジンを搭載する車両において、クランクセンサ4の検出動作に異常を来たしたり、クランクセンサ4へのノイズの影響やバッテリ電圧低下などで正常に信号が入力されなくなったりした場合でも、気筒判別を迅速且つ正確に行える。この結果、退避走行時の制御を精度良く実施することができる。
また、退避走行時の制御では、繰り返し判別パターンの検出を行うことで、クランクカウンタの値のずれを修正することができ、マイコン2による正確な制御動作を実行することができる。
また、マイコン2により、判別パターンと一致しないときにはその時点で判別動作を終了して次の判別パターンの判定動作に移行するので、サイクル途中で非判別パターンの検出動作を長引かせることなく、迅速に次の判別動作に移行することができる。
上記実施形態では、判別パターンを第1パターンP1〜第4パターンP4を設定して、これらを順次検出したときに気筒判別するようにしたが、これに限らず、判別パターンは種々のパターンを設定することができる。また、立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのタイミングが異なる場合には、これに応じて適宜判別パターンを設定することができる。判別パターンは、4つのパターンに設定することに限らず、これよりも多いパターンを判別パターンとしても良いし、判別可能であればこれよりも少ないパターンを判別パターンとして設定することができる。
吸気カムセンサ5と排気カムセンサ6の検出信号に基づいて判別パターンを設定したが、これ以外にも、吸気カムセンサを複数設ける場合には複数の吸気カムセンサの検出信号で判別パターンを設定しても良い。同様に、複数の排気カムセンサを設ける場合には複数の排気カムセンサの検出信号で判別パターンを設定しても良い。さらに、3個以上のカムセンサの信号により判別パターンを設定することもできる。
判別パターンが検出された時点で、クランクカウンタの値を設定することで気筒判別を行うようにしたが、直接気筒判別を行っても良い。
ECU7あるいはバッテリ電圧検出回路9は、別途設ける構成として示したが、これに限らず、いずれか一方あるいは両方共にECU1内に設けても良い。
(第2実施形態)
図7から図9は、第2実施形態を示すもので、第1実施形態とは内燃機関が6気筒の構成であるところである。以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
図7において、この構成では、VVT制御を行うためのVVTセンサである吸気カムセンサは、第1センサとしてR吸気カムセンサ5a、第2センサとしてL吸気カムセンサ5bを備える。また、排気カムセンサは、第3センサとしてR排気カムセンサ6a、第4センサとしてL排気カムセンサ6bを備える。
他の構成は第1実施形態とほぼ同じである。マイコン2は、気筒判別を行うためのプログラムとして図8に示すフローチャートに従った動作を行う。また、そのマイコン2により実行されるプログラムは、エンジンの各気筒の上死点TDCのタイミングと4つのカムセンサ5a、5b、6a、6bが検出する信号の変化に応じて設定される判別パターンを参照して行われる。判別パターンは、図9に示すように、エンジンのクランク軸の回転に伴って4つのカムセンサ5a、5b、6a、6bが出力する信号の変化に基いて設定されている。
まず、図9を参照して、エンジンのクランク軸の回転に伴って4つのカムセンサ5a、5b、6a、6bが出力する信号の変化について説明する。図9(a)のNE信号はエンジンの回転数を示す信号であり、クランクセンサ4により検出される30°毎の信号である。第1気筒の上死点(TDC;top dead center)を基準位置として、120°毎に第5気筒、第3気筒、第6気筒、第2気筒、第4気筒の上死点(TDC)となる。
この信号に同期してR吸気カムセンサ5aの検出信号、L吸気カムセンサ5bの検出信号、R排気カムセンサ6aの検出信号およびL排気カムセンサ6bの検出信号が、それぞれ図9(c)〜(f)に示すように変化する。これら4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bの出力信号の変化に応じて図9(b)に示すように状態遷移を規定している。
また、クランクセンサ4の出力信号に基いて、第1気筒の上死点の角度が基準位置として検出され、クランクカウンタの値(g)が「0」にセットされる。クランクカウンタの値は30°毎にカウントアップされクランク軸が2回転つまり「23」(720°)になるまでカウントされる。そして、再び第1気筒の上死点の角度でクランクカウンタは「0」にセットされる。図9(h)はクランクカウンタの値の推移を図示したものである。
上記したクランクカウンタの値「0」〜「23」の間に、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bの信号変化として、次のような第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)の一連のパターンがある。
第1パターン(S1) :R吸気カムセンサ5aの信号の立ち下がりエッジ
:クランクカウンタ「6」
第2パターン(S2) :L吸気カムセンサ5bの信号の立ち上がりエッジ
:クランクカウンタ「8」
第3パターン(S3) :L排気カムセンサ6bの信号の立ち下がりエッジ
:クランクカウンタ「9」
第4パターン(S4) :L吸気カムセンサ5bの信号の立ち下がりエッジ
:クランクカウンタ「10」
この一連のパターンの信号変化は、他の部分では現れないので、この一連のパターンを判別パターンとして設定することができる。上記の第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)を判別パターンとして設定することで、第4パターン(S4)を検出したタイミングでクランクカウンタ「10」の回転状態を特定することができ、気筒判別を行うことができる。
この場合、例えば、R吸気カムセンサ5aの信号の立ち上がりエッジは、クランク軸が2回転する間に3回発生する。しかし、最初の立ち上がりエッジ(S1)以外の他のいずれの立ち上がりエッジにおいても第4パターン(S4)まで経過する間に異なるパターンの信号が入力されるので、最初の立ち上がりエッジ(S1)からの一連のパターンを他のパターンと識別できる判別パターンとして設定することができる。
例えば、R吸気カムセンサ5の2回目の立ち下がりエッジ(T1)を第1パターン(S1)として検出した場合には、続いて第2パターン(S2)が検出されず、R排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジ(T2)あるいはL排気カムセンサ6bの立ち上がりエッジ(T3)が検出されてしまう。これにより、判別パターンと異なる信号のエッジが検出されたことが判定される。
また、R吸気カムセンサ5aの3回目の立ち下がりエッジ(R1)を、第1パターン(S1)として検出した場合には、ほぼ同時にL吸気カムセンサ5bの立ち上がりエッジ(R2)が検出されるのでこれが第2パターン(S2)として判断される。しかし、この後、R排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジ(R3)とL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジ(R4)が検出される。先にR排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジ(R3)が検出された場合には、この時点で判別パターンと異なる状態が判定される。また、先にL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジ(R4)が検出された場合には、これが第3パターン(S3)として判定されるが、直後にR排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジ(R3)が検出さることで判別パターンと異なることが判定される。
判別パターンの検出処理に際しては、第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)に至るまでの各状態を次のように設定している。第1パターン(S1)が検出される前の状態は「END」、検出後は「READY」(R)である。第2パターン(S2)が検出されると「CHECK1」(C1)、第3パターン(S3)が検出されると「CHECK2」(C2)である。そして、最後に第4パターン(S4)が検出されると「END」に戻る。以上の状態が順次検出されて第4パターン(S4)が検出された時点で判別パターンと一致した検出が行われたこととなり、この時点で気筒判別が可能となる。
次に、図8を参照して、クランクセンサ4が故障あるいは異常を来したり、バッテリ電圧VBが低下したりするなどで、通常の制御による気筒判別が出来ない状態となった場合の制御について説明する。この場合には、第1実施形態と同様に、通常のエンジン制御が難しくなるので、マイコン2は、以下に説明するように、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bのうち判別パターンに関係するR吸気カムセンサ5a、L吸気カムセンサ5bおよびL排気カムセンサ6bの信号変化を検出することにより気筒判別が行えるか否かを判断し、退避走行の制御を行えるようにクランクカウンタを制御する。
マイコン2は、図8に示されるフローチャートのプログラムを、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bのいずれかからの信号が変化する毎に実行する。つまり、クランクセンサ4が故障したりバッテリ電圧VBの低下により異常となったりする場合に備えて、正常に動作している時においても実行するプログラムである。
マイコン2は、まず、図8のプログラムを開始すると、クランクセンサ4が異常であるか否かを判断する(E1)。クランクセンサ4はECU7によって動作状態がチェックされており、故障などで異常な状態である場合には第1実施形態と同様にしてマイコン2に異常信号が入力されている。マイコン2はECU7からの信号に基いてクランクセンサ4の動作状態を判断する。そして、マイコン2は、クランクセンサ4の動作状態に異常がなく、正常フラグがセットされている場合(E1でNO)には、続いてバッテリ電圧VBが異常であるか否かを判断する(E2)。第1実施形態と同様にして、バッテリ8はバッテリ電圧検出回路9によってバッテリ電圧VBが検出されており、検出されたバッテリ電圧VBの値がマイコン2に入力される。マイコン2はバッテリ電圧VBの信号に基いてバッテリ8が正常状態であるか否かを判断する。そして、マイコン2は、バッテリ8の状態に異常がなく、正常フラグがセットされている場合(E2でNO)には、プログラムを終了する。
次に、上記した図2の処理動作のプログラムにおいて、マイコン2は、ステップE1あるいはE2でYESの場合には、4つのカムセンサ5a、5b、6a、6bによる気筒判別の処理に移行する。すなわち、クランクセンサ4が異常であることを示す異常フラグがセットされている場合、あるいはバッテリ電圧が異常であることを示す異常フラグがセットされている場合に気筒判別の処理に移行する。この場合、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bによる気筒判別を行う前提条件として、第1実施形態と同様に前提条件が成立しているか否かを判断する(E3)。
マイコン2は、前提条件不成立の記憶状態である場合には、ステップE3でNOと判断してクランクカウンタを未確定にしてプログラムを終了する。また、マイコン2は、前提条件成立の記憶状態である場合には、判別パターンを検出するための4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bによる気筒判別の処理に移行する。
マイコン2は、E5〜E9のステップを経て、現在の状態が「READY」、「CHECK1」、「CHECK2」、「ERROR」、「END」のうちのいずれの状態であるかを判断する。これは、3個のカムセンサ5a、5b、6bのそれぞれから入力される信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの特徴的なパターン((S1)〜(S4))を前述したように判別パターンとして設定し、これに対応する状態の遷移を順次判定するためのものである。
クランク軸が2回転すなわち720°回転する間において、上記した第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)の信号変化が生じた時点で、クランクカウンタ値が「10」となる関係を利用して、これを判別パターンとして設定するものである。つまり、吸気カムセンサ5および排気カムセンサ6が出力する信号の変化が、上記した第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)の判別パターンとなることを検出して気筒判別を行うのである。
このため、マイコン2は、第1パターン(S1)から第4パターン(S4)に至る状態の推移を図8のステップE5以下のフローで判定していく。そして、「END」状態から判別パターンの検出を開始し、第1パターン(E1)が検出されると、「READY」(図9(b)中「R」で記載の区間)状態に遷移する。次に、他の信号変化が検出されることなく第2パターン(S2)が検出されると「CHECK1」(図9(b)中「C1」で記載の区間)状態に遷移する。さらに、他の信号変化が検出されることなく第3パターン(S3)が検出されると「CHECK2」(図9(b)中「C2」で記載の区間)状態に遷移する。この後、他の信号変化が検出されることなく第4パターン(S4)が検出されると気筒判別する。
上記の状態遷移を検出する処理を説明するにあたり、現在が「END」状態にあることを前提とする。図8において、マイコン2は、前述の状態(ステップE1〜E3を経てステップE5に進んだ状態)から、ステップE5〜E9を経て、ステップE9でYESと判断すると入力された信号がR吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(E10)。マイコン2は、R吸気カムセンサ5aから立ち下がりエッジを示す信号が入力されるとステップE10で第1パターン(S1)であることからYESと判断し、状態を「READY」に遷移させる(E11)。また、マイコン2は、それ以外の信号が入力される場合には、ステップE10でNOと判断してプログラムを終了し、以下、信号が入力される毎に上記のステップを繰り返し実行し、吸気カムセンサ5aから立ち下がりエッジを示す信号すなわち第1パターン(S1)の信号が入力されるのを待機する。
この後、マイコン2は、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bのいずれかからエッジ信号が入力されてプログラムを実行すると、現在の状態が「READY」状態にあることから、ステップE5でYESと判断して入力が第2パターン(S2)に相当するL吸気カム5の立ち上がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(E12)。マイコン2は、ステップE12でYESの場合(第2パターン(S2))には状態を「CHECK1」状態に遷移させ(E13)、NOの場合には状態を「ERROR」状態に遷移させ(E14)、プログラムを終了する。
マイコン2は、上記と同様にして、4個のカムセンサ5a、5b、6a、6bのいずれかからエッジ信号が入力されてプログラムを実行すると、ステップE1(またはE2)、E3、E5、E6と進んでここでYESと判断する。マイコン2は、入力された信号が第3パターン(S3)に相当するL排気カムセンサ6bからの立ち下がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(E15)。マイコン2は、ステップE15で、YESの場合(第3パターン(S3))には状態を「CHECK2」に遷移させ(E16)、NOの場合には状態を「ERROR」に遷移させて(E17)プログラムを終了する。
次に、マイコン2は、上記と同様にしてプログラムを実行すると、ステップE1(またはE2)、E3、E5、E6、E7と進んでここでYESと判断する。マイコン2は、入力された信号が、第4パターン(S4)に相当するL吸気カムセンサ5bからの立ち下がりエッジを示す信号であるか否かを判断する(E18)。マイコン2は、ステップE18でYESの場合(第4パターン(S4))には、判別パターンに一致した場合であるとしてこのときのクランクカウンタの値を「10」にセットし(E19)、この後気筒判別を行う。この後、マイコン2は、状態を「END」に遷移させて(E20)からプログラムを終了する。一方、マイコン2は、入力されたエッジ信号がL吸気カムセンサ5bからの立ち下がりエッジを示す信号ではなかった場合には、ステップE18でNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させて(E21)プログラムを終了する。
したがって、マイコン2により、第1パターン(S1)から第4パターン(S4)に至る一連の判別パターンを、R吸気カムセンサ5a、L吸気カムセンサ5bおよびL排気カムセンサ6bのエッジ信号から検出することができ、これによって気筒判別を行うことができる。
上記の処理において、図9に示すR吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号として図中(T1)で示すパターンが入力された場合について説明する。この場合には、マイコン2は、上述したステップE10でYESと判断して状態を「READY」に遷移させる(E11)。この後、R排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジを示す信号(T2)あるいはL排気カムセンサ6bの立ち上がりエッジを示す信号(T3)が入力された時点で、マイコン2は、プログラムを実行してステップE5をYESで進んでステップE12に進むと、ここでNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させる(E14)。
マイコン2は、この後、殆ど同時に入力された他方の信号((T3)または(T2))が入力された時点でプログラムを実行し、現在の状態が「ERROR」であることから、ステップE8でYESと判断して状態を「END」に遷移させて(E22)プログラムを終了し、判別パターンの処理状態から脱するようになる。したがって、この場合には、エッジ信号(T1)が入力された時点からエッジ信号(T2)または(T3)のうちの遅い方の信号が入力された時点までが判別パターンの検出動作を実行する時間となる。
マイコン2は、この後、状態が「END」であるから、信号が入力されてプログラムを実行すると、入力された信号が第1パターン(S1)に相当するR吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号である場合に、ステップE10でYESと判断して状態を「READY」に遷移させることで判別パターンとの照合処理に移行する。また、マイコン2は、第1パターン(S1)に相当する信号以外の信号である場合には、ステップE10でNOと判断してプログラムを終了する。
同様に、上記の処理において、図9に示すR吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す二番目の信号(R1)が入力された場合について説明する。この場合には、殆ど同時にL吸気カムセンサ5bの立ち上がりエッジを示す信号(R2)が入力されている。各カムの進角状態によっては入力が前後することがある。以下に、信号(R1)、(R2)のいずれかが先に入力された場合の動作についてそれぞれ説明する。
(1)R吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号(R1)が先に検出された場合(図9(b)の上段の遷移パターン)
マイコン2は、ステップE10でYESと判断して状態を「READY」に遷移させる(E11)。続いてL吸気カムセンサ5bの立ち上がりエッジを示す信号(R2)が検出されると、マイコン2は、ステップE12でYESと判断して状態を「CHECK1」に遷移させる(E13)。
この後、マイコン2は、R排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジを示す信号(R3)およびL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジを示す信号(R4)をほぼ同時に検出する。先にR排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジを示す信号(R3)を検出した場合には、マイコン2は、ステップE15でNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させる(E17)。これにより、続いてL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジを示す信号(R4)を検出した時点で、マイコン2は、ステップE8でYESと判断して状態を「END」に遷移させる(E22)。
また、先にL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジを示す信号(R4)を検出した場合には、マイコン2は、ステップE15でYESと判断して状態を「CHECK2」に遷移させる(E16)。続いてR排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジを示す信号(R3)を検出すると、マイコン2は、ステップE18でNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させる(E21)。これにより、続いて次の信号を検出した時点で、マイコン2は、ステップE8でYESと判断して状態を「END」に遷移させる(E22)。
(2)L吸気カムセンサ5bの立ち上がりエッジを示す信号(R2)が先に入力された場合(図9(b)の下段の遷移パターン)
マイコン2は、この信号(R2)について判別パターンの第1パターン(S1)ではないことから、ステップE10においYESとならず、「READY」状態に遷移することはない。そして、この直後にR吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号(R1)が検出されると、マイコン2は、ステップE10でYESと判断して状態を「READY」に遷移させる(E11)。この後、R排気カムセンサ6aの立ち上がりエッジを示す信号(R3)またはL排気カムセンサ6bの立ち下がりエッジを示す信号(R4)が検出されると、いずれの場合においても判別パターンの第2パターン(S2)ではないことから、ステップE12でNOと判断して状態を「ERROR」に遷移させる(E14)。
以上のようにして、「END」状態において、R吸気カムセンサ5aの立ち下がりエッジを示す信号が検出される場合でも、判別パターンの第1パターン(S1)のタイミングの信号以外の場合には、続く信号が判別パターンに一致しなくなることで確実に判別パターンに対応した第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)までが連続して検出される時点を判別することができる。
また、気筒判別が可能となった以降においても、第1実施形態と同様に、図9に示しているように、マイコン2により上記のような判別パターン((S1)〜(S4))の検出を繰り返し行うことで、クランクカウンタの値がずれている場合でも、サイクル毎に正確なカウンタ値に修正することができ、より正確な制御動作を行うことができるようになる。
このような第2実施形態によれば、マイコン2により、4つのカムセンサのうちのR吸気カムセンサ5a、L吸気カムセンサ5bおよびL排気カムセンサ6bのエッジ信号を検出することで判別パターンに一致することを検出した時点で気筒判別を行うようにした。これにより、6気筒のエンジンを搭載する車両において、クランクセンサ4の検出動作に異常を来たしたり、ノイズの妨害やバッテリ電圧低下などで正常に信号が入力されなくなったりした場合でも、気筒判別を迅速且つ正確に行える。この結果、退避走行時の制御を精度良く実施することができる。
また、退避走行時の制御では、繰り返し判別パターン((S1)〜(S4))の検出を行うことで、クランクカウンタの値のずれを修正することができ、マイコン2による正確な制御動作を実行することができる。
上記実施形態では、判別パターンを第1パターン(S1)〜第4パターン(S4)を設定して、これらを順次検出したときに気筒判別するようにしたが、これに限らず、判別パターンは種々のパターンを設定することができる。また、立ち上がりあるいは立ち下がりエッジを示す信号のタイミングが異なる場合には、これに応じて適宜判別パターンを設定することができる。判別パターンは、4つのパターンに設定することに限らず、これよりも多いパターンを判別パターンとしても良いし、判別可能であればこれよりも少ないパターンを判別パターンとして設定することができる。
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、1はECU(内燃機関用電子制御装置)、2はマイコン(制御回路)、4はクランクセンサ、5は吸気カムセンサ(第1センサ)、5aはR吸気カムセンサ(第1センサ)、5bはL吸気カムセンサ(第2センサ)、6は排気カムセンサ(第2センサ)、6aはR排気カムセンサ(第3センサ)、6bはL排気カムセンサ(第4センサ)、7はECU、8はバッテリ、9はバッテリ電圧検出回路(電圧検出回路)である。

Claims (15)

  1. 内燃機関のクランク軸の回転に応じて動作するカムの信号を出力する2個以上のセンサ(5、6、5a、5b、6a、6b)と、
    前記クランク軸の回転に伴い出力される前記2個以上のセンサの信号の変化する順序をあらかじめ判別パターンとして記憶した制御回路(2)と、
    前記クランク軸の回転位置を検出するクランクセンサ(4)とを備え、
    前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号を入力してその変化するパターンが前記判別パターンと一致する場合に気筒判別をする判別処理を実行し、
    前記制御回路は、前記判別処理を前記クランクセンサの出力が正常でないときに実行し、前記クランクセンサが正常であるときにはこのセンサ出力と前記2個のセンサの一方の信号に基いて気筒判別をすることを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号の変化を入力する毎に前記判別パターンと比較して不一致の場合には前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    駆動用電源としてのバッテリ(8)の端子電圧を検出する電圧検出回路(9)を備え、
    前記制御回路は、前記クランクセンサが正常である場合でも、前記電圧検出回路により検出される前記バッテリの端子電圧が所定電圧よりも低いときに前記判別処理を実行することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記気筒判別をした後においても前記判別処理を実行してタイミングのずれを修正することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記内燃機関が4気筒の場合に前記センサを2個備え、
    前記制御回路は、前記判別パターンとして前記2個のセンサの信号の変化に対応したパターンが記憶され、前記2個のセンサの信号の変化を検出して前記判別処理を実行することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  6. 請求項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記判別パターンは、前記2個のセンサを第1センサ(5)および第2センサ(6)としたときに、第1センサ、第1センサ、第2センサ、第1センサの順に信号が変化するパターンを設定することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  7. 請求項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記第1センサおよび第2センサからの信号が、第1センサ、第2センサ、第1センサの順に信号が変化する場合に、その時点で前記判別パターンにしたがった前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  8. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記内燃機関が6気筒の場合に前記センサを3個以上備え、
    前記制御回路は、前記判別パターンとして3個以上の前記センサのうちの少なくとも3個の信号に対応したパターンが記憶され、前記センサの信号の変化を検出して前記判別処理を実行することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  9. 内燃機関のクランク軸の回転に応じて動作するカムの信号を出力する2個以上のセンサ(5、6、5a、5b、6a、6b)と、
    前記クランク軸の回転に伴い出力される前記2個以上のセンサの信号の変化する順序をあらかじめ判別パターンとして記憶した制御回路(2)とを備え、
    前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号を入力してその変化するパターンが前記判別パターンと一致する場合に気筒判別をする判別処理を実行し、
    前記内燃機関が4気筒の場合に前記センサを2個備え、
    前記制御回路は、前記判別パターンとして前記2個のセンサの信号の変化に対応したパターンが記憶され、前記2個のセンサの信号の変化を検出して前記判別処理を実行し、
    前記判別パターンは、前記2個のセンサを第1センサ(5)および第2センサ(6)としたときに、第1センサ、第1センサ、第2センサ、第1センサの順に信号が変化するパターンを設定し、
    前記制御回路は、前記第1センサおよび第2センサからの信号が、第1センサ、第2センサ、第1センサの順に信号が変化する場合に、その時点で前記判別パターンにしたがった前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  10. 内燃機関のクランク軸の回転に応じて動作するカムの信号を出力する2個以上のセンサ(5、6、5a、5b、6a、6b)と、
    前記クランク軸の回転に伴い出力される前記2個以上のセンサの信号の変化する順序をあらかじめ判別パターンとして記憶した制御回路(2)とを備え、
    前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号を入力してその変化するパターンが前記判別パターンと一致する場合に気筒判別をする判別処理を実行し、
    前記内燃機関が6気筒の場合に前記センサを3個以上備え、
    前記制御回路は、前記判別パターンとして3個以上の前記センサのうちの少なくとも3個の信号に対応したパターンが記憶され、前記センサの信号の変化を検出して前記判別処理を実行することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  11. 請求項8または10に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記センサ(5a、5b、6a、6b)を4個備え、
    前記判別パターンは、前記4個のセンサを第1センサ(5a)、第2センサ(5b)、第3センサ(6a)、第4センサ(6b)としたときに、そのうちの第1センサ、第2センサ、第4センサ、第2センサの順に信号が変化するパターンを設定することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  12. 請求項11に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記第1センサから第4センサからの信号が、第1センサの後に、第3センサまたは第4センサの信号が変化する場合に、その時点で前記判別パターンにしたがった前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記第1センサから第4センサからの信号が、第1センサの後の3回の信号のうち1回でも第3センサの信号が変化する場合に、その時点で前記判別パターンにしたがった前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  14. 請求項9から13のいずいれか一項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記2個以上のセンサの信号の変化を入力する毎に前記判別パターンと比較して不一致の場合には前記判別処理を終了することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
  15. 請求項9から14のいずれか一項に記載の内燃機関用電子制御装置において、
    前記制御回路は、前記気筒判別をした後においても前記判別処理を実行してタイミングのずれを修正することを特徴とする内燃機関用電子制御装置。
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