JP6133922B2 - 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料タンクの下方に断熱部材を容易に取り付けることができる鞍乗型車両の断熱部材取付構造に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗型車両において、ヘッドパイプから後方に延びる車体のメインフレームに、そのメインフレームの上部を左右に跨ぐように燃料タンクが取り付けられるものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型車両は、燃料タンクにメインフレームの上部を左右に跨ぐ跨ぎ部が設けられ、その跨ぎ部の幅方向の中央で最深部となる部分とメインフレームの上面との間に色の透過を抑えるためのゴム弾性部材が介装されている。
特開平7−125665号公報
ところで、自動二輪車等の鞍乗型車両においては、メインフレームに燃料タンクが取り付けられるとともに、そのメインフレームの下方のダウンフレームにエンジンが支持されることがある。この構造の場合、エンジンの熱が上方に位置される燃料タンクに伝達され易くなるため、燃料タンクの下方側には断熱部材を設置することが望まれる。
このため、特許文献1に記載のような燃料タンクに跨ぎ部を有する鞍乗型車両においても、メインフレームの下方にエンジンが配置される場合には、燃料タンクの下方側に断熱部材を設置する必要がある。しかし、特許文献1に記載の鞍乗型車両の場合、燃料タンクの下面やメインフレームの上部が複雑な形状であることから、燃料タンクやメインフレームに断熱部材を取り付けることが難しく、燃料タンクやメインフレームに断熱部材を取り付けるための専用の支持部材を別途追加しなければならない。このため、部品点数が増加し、製品コストが高騰することが懸念される。
そこでこの発明は、部品点数の増加を招くことなく、断熱部材を燃料タンクの下方に容易に設置することができる鞍乗型車両の断熱部材取付構造を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗型車両の断熱部材取付構造は、上記課題を解決するために、ヘッドパイプ(11)から後方に延びる車体のメインフレーム(12)と、前記メインフレーム(12)の下方に配置されるエンジン(2)と、前記メインフレーム(12)に、前記エンジン(2)の上方側で前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨いで取り付けられる燃料タンク(50)と、前記エンジン(2)と前記燃料タンク(50)の間に配置されて前記エンジン(2)から前記燃料タンク(50)に伝達される熱を遮断する断熱部材(57)と、を備え、前記燃料タンク(50)が前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨ぐ跨ぎ部(38)を備えた鞍乗型車両の断熱部材取付構造において、前記跨ぎ部(38)の前記メインフレーム(12)を間に挟む左右の側縁部の下面には、気体または液体を前記燃料タンク(50)に吸排するためのホース(54,55)を接続するホースジョイント部(52L,52R)がそれぞれ突設され、前記断熱部材(57)は、前記跨ぎ部(38)の左右の前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合可能な係合孔(59)を有し、前記係合孔(59)が対応する前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合された状態で前記跨ぎ部(38)の下面と前記メインフレーム(12)の間に取り付けられ、前記断熱部材(57)の左右の各係合孔(59)の後方側には、車幅方向に突出する突起部(60)が形成され、前記燃料タンク(50)の下縁の前記突起部(60)に対応する位置には、前記突起部(60)が係合可能なタンク側係止孔(62)が形成されるようにした。
この構成により、断熱部材(57)は、左右の係合孔(59)を燃料タンク(50)の左右の側縁部に突設されたホースジョイント部(52L,52R)に係合させた状態で燃料タンク(50)の跨ぎ部(38)に容易に取り付けることができる。燃料タンク(50)がこの状態でメインフレーム(12)に取り付けられることにより、燃料タンク(50)の跨ぎ部(38)とメインフレーム(12)の間に断熱部材(57)を容易に組み付けることができる。
また、この場合、断熱部材(57)は、左右の係合孔(59)を燃料タンク(50)の対応するホースジョイント部(52L,52R)に係合させるとともに、各係合孔(59)の後方側の突起部(60)を燃料タンク(50)のタンク側係止孔(62)に係合させることによって取り付けられる。したがって、この構造を採用することにより、専用の係止部品を用いることなく、断熱部材(57)を燃料タンク(50)に安定的に取り付けることができる。
前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)の下面から下方に延びる下延部(53a)と該下延部(53a)から後方に延びる後延部(53b)と、を有し、前記後延部(53b)に前記ホース(54,55)が接続されるようにしても良い。
この場合、断熱部材(57)の係合孔(59)を、対応するホースジョイント部(52L,52R)の後延部(53b)を通して下延部(53a)に係合することにより、ホースジョイント部(52L,52R)からの断熱部材(57)の抜けが後延部(53b)によって規制される。したがって、燃料タンク(50)の組み付け時に断熱部材(57)が燃料タンク(50)から脱落しにくくなり、組付け時における作業性が良好となる。
前記断熱部材(57)は、弾性部材であり、前記突起部(60)は、前記タンク側係止孔(62)よりも幅の広い拡幅部(60b−1)と、該拡幅部(60b−1)から突出端側に向かって先細りに形成された先細り部(60b−2)と、を有することが好ましい。
この場合、断熱部材(57)の突起部(60)を燃料タンク(50)のタンク側係止孔(62)に係合させるときには、突起部(60)の先細り部(60b−2)の突出端側をタンク側係止孔(62)に差し込み、そのまま拡幅部(60b−1)を弾性変形させつつ、タンク側係止孔(62)内に挿入すると、拡幅部(60b−1)がタンク側係止孔(62)を通り抜けた後に弾性復帰してタンク側係止孔(62)からの抜けが規制される。したがって、この構造を採用することにより、専用の係止部材を追加することなく、断熱部材(57)を燃料タンク(50)に容易に、かつ確実に取り付けることができる。
前記係合孔(59)と前記突起部(60)は、前記断熱部材(57)の左右に各一つずつ設けられるようにしても良い。
この場合、断熱部材(57)が前部側の左右二ヵ所と後部側の左右二ヵ所で燃料タンク(50)の下面側に取り付けられるため、断熱部材(57)が燃料タンク(50)の下面に広い面積で安定的に接触し易くなる。
一方の前記ホースジョイント部(52R)は、前記燃料タンク(50)に車体フレーム(F)内の空間を通して外気を導入する吸気ホース(55)の接続部であり、他方の前記ホースジョイント部(52L)は、前記燃料タンク(50)の上部の液体を車体下方に排出するドレンホース(54)の接続部であっても良い。
この場合、吸気用のホースジョイント部(52R)とドレン用のホースジョイント部(52L)を利用して、燃料タンク(50)に対する断熱部材(57)の脱落を規制することができる。
前記断熱部材(57)の下方には、車体フレームに支持されたABSモジュール(33)が配置されるようにしても良い。
この場合、断熱部材(57)が燃料タンク(50)に下方に垂れ下がることなく取り付けられるため、ABSモジュール(33)を断熱部材(57)と干渉することなく、断熱部材(57)の下方に近接させて配置することができる。したがって、ABSモジュール(33)をエンジン(2)から離間して配置できることから、エンジン(2)の周りをコンパクト化することができる。
この発明によれば、断熱部材の左右の係合孔を燃料タンクの左右の側縁部に突設されたホースジョイント部に係合させることで、断熱部材を燃料タンクの跨ぎ部に取り付けることができるため、専用の係止部品を別途設けることなく、断熱部材を燃料タンクの下方に容易に設置することができる。したがって、この発明によれば、断熱部材の組み付けの容易化と製造コストの低減を図ることができる。
また、この発明においては、断熱部材の左右の係合孔が燃料タンクの左右のホースジョイント部に係合されるため、燃料タンクをメインフレームから取り外したときに、断熱部材が一体に取り外されることになり、メンテナンス時における作業性が良好になる。また、断熱部材の左右の係合孔が燃料タンクの左右のホースジョイント部に係合されるとともに、幅方向の中央領域がメインフレームの上部に支持されることから、断熱部材が燃料タンクの下方に垂れ下がりにくく、断熱部材を特殊な形状に型成形しなくても他の部材と干渉するのを規制できるという利点もある。
この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の正面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の車体フレームの後面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の図3のVI−VI断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の図2のVII−VII断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の図2のVIII−VIII断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る燃料タンクの下面図である。 この発明の一実施形態に係る断熱部材の斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り車両における向きと同一とする。また、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、この実施形態に係る鞍乗型車両を右側方から見た図であり、図2は、鞍乗型車両を正面から見た図である。また、図3,図4は、車体フレームFを右側方から見た図と左側方から見た図であり、図5は、車体フレームFを後方から見た図である。
この実施形態に係る鞍乗型車両は、エンジン2によって後輪Wrが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
自動二輪車1の車体フレームFは、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後斜め下方へ延出するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11上のメインフレーム12との連結部の下方位置から下方に延出するダウンフレーム13と、メインフレーム12の後部領域の左右の側部から下方に湾曲して延出する一対のセンターフレーム14と、を備えている。センターフレーム14の下端部同士は車幅方向に延出するクロスパイプ15によって結合されている。車体フレームFは、さらにメインフレーム12の後部から車体後方側に向かって延出する左右一対のシートフレーム16と、左右の各センターフレーム14のクロスパイプ15よりも上方側の下部領域と左右の対応するシートフレーム16の後部領域とを連結するサポートフレーム17と、を備えている。
ヘッドパイプ11には、図示しないステアリングステムが回動自在に軸支されている。ステアリングステムには操向ハンドル21が連結されるとともに、左右一対のフロントフォーク22の各上部が保持されている。フロントフォーク22の下端部には、前輪Wfが回転自在に軸支されている。
メインフレーム12には燃料タンク50が取り付けられ、燃料タンク50の後部のシートフレーム16上には乗員が着座するためのシート51が取り付けられている。
メインフレーム12の下方でダウンフレーム13とセンターフレーム14に挟まれた領域には、エンジン2及び変速機23を有するパワーユニットPUが取り付けられている。エンジン2はクランク軸を収容するクランクケース26の上部にシリンダブロック27が一体に結合される。変速機23はエンジン2のクランクケース26の後部に一体に結合されており、変速機23にはエンジン2の動力を外部に取り出すための図示しない出力軸が設けられている。
センターフレーム14には、後輪Wrを回転自在に支持するスイングアーム34の前端部が上下揺動可能に軸支されている。変速機23の出力軸と後輪Wrとは、図示しないドライブチェーンを介して動力伝達可能に接続されている。また、スイングアーム34と車体フレームFの間には図示しないクッションユニットが介装されている。
ところで、この実施形態に係る自動二輪車1は、前輪Wf側と後輪Wr側とにディスク式のブレーキ装置30が採用されている。なお、後輪Wr側のブレーキ装置については図示は省略されている。ブレーキ装置30にはABSが採用されている。前輪Wf側のブレーキ装置30は、図1に示すように、前輪Wfのホイールと一体に回転するブレーキディスク31と、ブレーキング時に、ブレーキディスク31に摩擦制動力を付与するブレーキキャリパ32と、を備え、ブレーキキャリパ32がABSモジュール33を介してブレーキレバーの図示しないマスターシリンダに接続されている。ABSモジュール33は、ブレーキ液の給排を制御するためのバルブやアクチュエータ、制御装置等が一体のブロック内に収容されている。
ABSモジュール33は、エンジン2の上方かつ前方の、燃料タンク50の下方位置において、ダウンフレーム13の右側部にブラケット35(図8参照)を介して取り付けられている。この実施形態では、ABSモジュール33は、前輪Wfの上端部よりも上方側となる位置に配置され、前輪Wfの制動手段であるブレーキキャリパ32は前輪Wfの左側の側部において左側のフロントフォーク22に支持されている。ABSモジュール33とブレーキキャリパ32とは配管ホース36によって接続されている。
図6は、自動二輪車1の図3のVI−VI断面に対応する断面を示す図であり、図7,図8は、図2のVII−VII断面に対応する断面と、図2のVIII−VIII断面に対応する断面をそれぞれ示す図である。また、図9は、燃料タンク50を下方から見た図である。
燃料タンク50は、図7に示すように、頂部が若干前部寄りに偏った山形の外面形状に形成され、頂部の近傍部に給油口37が設けられている。給油口37には、図示しない給油キャップが脱着可能に取り付けられている。
燃料タンク50の下面は、後縁部側はほぼ平坦に形成されているが、前後方向の略中央部から前端領域に亙る部分には、メインフレーム12の上方を左右に跨ぐ凹状の跨ぎ部38が設けられている。跨ぎ部38は、図6に示すように、幅方向の両縁部は略水平に形成され、幅方向の中央領域が上方に湾曲した凹状に形成され、その凹状部分の最深部の深さがメインフレーム12の上面の傾斜に沿って前後方向で変化している。メインフレーム12は前方側に向かって上方に傾斜しているため、跨ぎ部38の最深部の深さは前端側が最大となるように漸増している。
図9に示すように、燃料タンク50の跨ぎ部38の前端側の相互に対向する内側面には、メインフレーム12の下部から側方に突設された円筒状の被係合部40と係合する円弧状の係止部41が突設されている。また、燃料タンク50の下面のうちの、係止部41よりも若干後方側の跨ぎ部38の左右の両側の平坦部分には、ホースジョイント部52L,52Rがそれぞれ突設されている。ホースジョイント部52L,52Rは、燃料タンク50の底壁を貫通して下方に突出する下延部53aと、下延部53aの下端から略L字状に屈曲して車両後方側に向かって突出する後延部53bとを有している。左側のホースジョイント部52Lの後延部53bには、排水用のドレンホース54が接続され、右側のホースジョイント部52Rの後延部53bには、吸気ホース55が接続されるようになっている。
左側のホースジョイント部52Lは、燃料タンク50内の連結ホース56Lを介して給油口37の周域部に接続され、右側のホースジョイント部52Rは、燃料タンク50内の連結ホース56Rを介して燃料タンク50内の上部空間に図示しない弁体を介して連通している。したがって、左側のホースジョイント部52Lは、給油口37の周域に水や燃料等の液体が流入したときにドレンホース54を介してその液体を外部に排出し、右側のホースジョイント部52Rは、燃料タンク50内が低圧になったときに吸気ホース55を介して燃料タンク50内に外気を取り込む。この実施形態の場合、吸気ホース55の先端部は、車体フレームFの一部をなすクロスパイプ15の内側空間に連通している。
また、燃料タンク50の下面のうちの跨ぎ部38の内側領域には、メインフレーム12の下方に配置されるエンジン2の熱を遮断するための断熱部材57が係止されるようになっている。断熱部材57は、弾性を有するシート状の部材によって構成されている。断熱部材57は、燃料タンク50の下面の跨ぎ部38の下方領域に係止された状態で燃料タンク50がメインフレーム12に取り付けられることにより、メインフレーム12の上部を左右に跨ぐようにしてエンジン2の上方側に配置されることになる。
図10は、燃料タンク50の下面とメインフレーム12の間に介装されて弾性変形した断熱部材57を右前部上方側から見た図である。
断熱部材57は、燃料タンク50の下面に取り付けられる前の初期状態では平坦なシート状とされており、燃料タンク50の下面に取り付けられてメインフレーム12との間に挟み込まれることにより、図10に示すような形状に弾性変形する。断熱部材57は、左右の前部寄りの側縁部に、燃料タンク50の跨ぎ部38の左右のホースジョイント部52L,52Rに係合可能な係合孔59が形成されている。係合孔59には、ホースジョイント部52L,52Rが後延部53bの先端側から挿入される。係合孔59は、最終的にホースジョイント部52L,52Rの下延部53aに係合される。こうして、係合孔59が下延部53aに係合されると、係合孔59の周縁部がホースジョイント部52L,52Rの後延部53bの上面に当接可能となり、断熱部材57の脱落が後延部53bによって規制される。
また、この後に左右のホースジョイント部52L,52Rの各後延部53bにドレンホース54と吸気ホース55を接続することにより、燃料タンク50からの断熱部材57の脱落がより確実に防止される。
したがって、上述のように断熱部材57を燃料タンク50にセットした状態で燃料タンク50をメインフレーム12に上方から組み付けることにより、メインフレーム12に対する燃料タンク50及び断熱部材57の位置決めと組み付けを容易に行うことができる。
また、断熱部材57の左右の後端側の側縁部には、車幅方向外側に突出する突起部60が設けられている。燃料タンク50の左右の側縁部には、車体フレームFに締結固定される下向きフランジ61が設けられており、その下向きフランジ61の断熱部材57の突起部60と対応する位置には、図9に示すように、突起部60が挿入係合可能な長孔状のタンク側係止孔62が形成されている。断熱部材57の各突起部60は、燃料タンク50のタンク側係止孔62に対して下向きフランジ61の車幅方向内側から挿入される。
断熱部材57の突起部60は、タンク側係止孔62に挿通される首部60aと、タンク側係止孔62から下向きフランジ61の車幅方向外側に引き出される頭部60bと、を備えている。首部60aは、タンク側係止孔62よりも若干狭い幅に形成され、頭部60bは、首部60aとの連接部がタンク側係止孔62よりも幅広に形成されている。突起部60の頭部60bは、タンク側係止孔62よりも幅の広い拡幅部60b−1と、拡幅部60b−1から突出端側に向かって先細り状に収斂する先細り部60b−2と、を有している。突起部60は、先細り部60b−2の先端側からタンク側係止孔62に挿入され、そのままタンク側係止孔62内に押し込まれることにより、拡幅部60b−1が弾性変形し、拡幅部60b−1がタンク側係止孔62を乗り越えることによって首部60aがタンク側係止孔62に挿通される。この結果、突起部60は下向きフランジ61に係止され、断熱部材57は、下向きフランジ61に位置決めされた状態で抜け止めされる。
シート状の断熱部材57は、前部側の左右の側縁部に各一つずつ設けられた係合孔59が燃料タンク50側の左右のホースジョイント部52L,52Rに係合されるとともに、後部側の左右の側縁部に各一つずつ設けられた突起部60が燃料タンク50側の左右の対応するタンク側係止孔62に係合され、それによって燃料タンク50の下面の跨ぎ部38に係止される。断熱部材57は、この状態で燃料タンク50が車体フレームFに取り付けられることにより、下面の幅方向中央領域がメインフレーム12の上部に当接して燃料タンク50の下面に略沿って撓み変形する。
こうして燃料タンク50とともにメインフレーム12に取り付けられた断熱部材57の前縁部は、図8に示すように、エンジン2のシリンダブロック27の前部上方位置まで延出している。そして、断熱部材57の右側の前縁部の下方には、ダウンフレーム13に取り付けられたABSモジュール33が断熱部材57と前後方向で一部オーバーラップするように配置されている。
以上のように、この実施形態に係る断熱部材取付構造においては、燃料タンク50の跨ぎ部38の左右に突設されたホースジョイント部52L,52Rに、断熱部材57の左右の係合孔59を係合させることによって、断熱部材57が燃料タンク50の跨ぎ部38に位置決めされた状態で取り付けられるようになっている。このため、専用の係止部材を別途設けることなく、燃料タンク50をエンジン2の熱から遮断するための断熱部材57を燃料タンク50の下方に容易に設置することができる。
したがって、この実施形態に係る断熱部材取付構造を採用することにより、断熱部材57の組み付けの容易化と、製造コストの低減を図ることができる。
また、この実施形態に係る断熱部材取付構造では、断熱部材57の左右の係合孔59が燃料タンク50の左右のホースジョイント部52L,52Rに係合されるため、燃料タンク50をメインフレーム12に対して脱着するときに、断熱部材57が燃料タンク50と一体となって脱着されることになる。したがって、この構造を採用することにより、断熱部材57の交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
さらに、この断熱部材取付構造においては、断熱部材57の左右の係合孔59が燃料タンク50の左右のホースジョイント部52L,52Rに係合される一方で、幅方向の中央領域がメインフレーム12の上部に支持されるため、断熱部材57を特殊な形状に型成形しなくても断熱部材57が燃料タンク50の下方に垂れ下がりにくいという利点がある。このため、断熱部材57の製造コストの高騰を回避しつつ、断熱部材57が他の部材と干渉するのを防止することができる。
また、この実施形態に係る断熱部材取付構造においては、燃料タンク50に突設されるホースジョイント部52L,52Rが、燃料タンク50の下面から下方に延びる下延部53aと、その下延部53aから後方に延びる後延部53bと、を有し、後延部53bに、ドレンホース54や吸気ホース55が接続されるようになっている。このため、ホースジョイント部52L,52Rの下延部53aによって断熱部材57の係合孔59の縁部を係止して、燃料タンク50の組み付け時に、断熱部材57が燃料タンク50に対して位置ずれしたり、脱落したりするのを防止することができる。そして、断熱部材57の係合孔59にホースジョイント部52L,52Rの下延部53aを挿通させた状態で、後延部53bにドレンホース54や吸気ホース55することにより、断熱部材57が燃料タンク50から脱落するのをより確実に規制することができる。
さらに、この実施形態の場合、断熱部材57の左右の係合孔59の各後方側に、車幅方向に突出する突起部60が設けられ、その突起部60が、燃料タンク50の下縁のタンク側係止孔62に挿入係合されるようになっている。このため、この構造を採用することにより、専用の係止部品を用いることなく、断熱部材57を燃料タンク50に安定的に取り付けることができる。
特に、この実施形態においては、断熱部材57が弾性部材によって構成されるとともに、突起部60の頭部60bが、タンク側係止孔62よりも幅の広い拡幅部60b−1と、その拡幅部(60b−1)から突出端側に向かって先細り状に収斂する先細り部(60b−2)と、を有している。このため、突起部60を対応するタンク側係止孔62に係合させるときには、先細り部60b−2の突出端側をタンク側係止孔62に差し込み、そのまま拡幅部(60b−1)を弾性変形させつつ、タンク側係止孔(62)内に押し込むだけで良い。このとき、拡幅部60b−1がタンク側係止孔62を通り抜けると、拡幅部60b−1が弾性復帰して、タンク側係止孔62から突起部60の抜けが規制される。したがって、この構造を採用することにより、専用の係止部材を追加することなく、断熱部材57を燃料タンク50に対に対して容易にかつ確実に取り付けることができる。
また、この実施形態では、燃料タンク50の跨ぎ部38の前側に係止される係合孔59と後側に係止される突起部60とが断熱部材57の左右に各一つずつ設けられているため、断熱部材57が燃料タンク50の下面に広い面積で安定的に接触し易くなる。
また、この実施形態に係る断熱部材取付構造では、燃料タンク50の下面に取り付けられた断熱部材57の下方に、車体フレームFに支持されたABSモジュール33が配置されている。断熱部材57は前述のように燃料タンクの下方に垂れ下がりにくくなっているため、ABSモジュール33と断熱部材57の干渉を招くことなく、ABSモジュール33をエンジン2の前部上方側に配置することができる。このため、ABSモジュール33をエンジン2から離間して配置できることから、エンジン2の周りのコンパクト化を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、鞍乗型車両の一形態である自動二輪車に断熱部材取付構造を適用したが、断熱部材取付構造を適用する車両は、自動二輪車に限らず、三輪車両等の鞍乗型車両であっても良い。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)
2…エンジン
11…ヘッドパイプ
12…メインフレーム
33…ABSモジュール
38…跨ぎ部
50…燃料タンク
52L,52R…ホースジョイント部
53a…下延部
53b…後延部
54…ドレンホース
55…吸気ホース
57…断熱部材
59…係合孔
60…突起部
60b−1…拡幅部
60b−2…先細り部
62…タンク側係止孔

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(11)から後方に延びる車体のメインフレーム(12)と、
    前記メインフレーム(12)の下方に配置されるエンジン(2)と、
    前記メインフレーム(12)に、前記エンジン(2)の上方側で前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨いで取り付けられる燃料タンク(50)と、
    前記エンジン(2)と前記燃料タンク(50)の間に配置されて前記エンジン(2)から前記燃料タンク(50)に伝達される熱を遮断する断熱部材(57)と、を備え、
    前記燃料タンク(50)が前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨ぐ跨ぎ部(38)を備えた鞍乗型車両の断熱部材取付構造において、
    前記跨ぎ部(38)の前記メインフレーム(12)を間に挟む左右の側縁部の下面には、気体または液体を前記燃料タンク(50)に吸排するためのホース(54,55)を接続するホースジョイント部(52L,52R)がそれぞれ突設され、
    前記断熱部材(57)は、前記跨ぎ部(38)の左右の前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合可能な係合孔(59)を有し、前記係合孔(59)が対応する前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合された状態で前記跨ぎ部(38)の下面と前記メインフレーム(12)の間に取り付けられ
    前記断熱部材(57)の左右の各係合孔(59)の後方側には、車幅方向に突出する突起部(60)が形成され、
    前記燃料タンク(50)の下縁の前記突起部(60)に対応する位置には、前記突起部(60)が係合可能なタンク側係止孔(62)が形成されていることを特徴とする鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
  2. 前記断熱部材(57)は、弾性部材であり、
    前記突起部(60)は、前記タンク側係止孔(62)よりも幅の広い拡幅部(60b−1)と、該拡幅部(60b−1)から突出端側に向かって先細りに形成された先細り部(60b−2)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
  3. 前記係合孔(59)と前記突起部(60)は、前記断熱部材(57)の左右に各一つずつ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
  4. 前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)の下面から下方に延びる下延部(53a)と該下延部(53a)から後方に延びる後延部(53b)と、を有し、
    前記後延部(53b)に前記ホース(54,55)が接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
  5. 一方の前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)に車体フレーム(F)内の空間を通して外気を導入する吸気ホース(55)の接続部であり、
    他方の前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)の上部の液体を車体下方に排出するドレンホース(54)の接続部であることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
  6. 前記断熱部材(57)の下方には、車体フレームに支持されたABSモジュール(33)が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
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