JP6133074B2 - 体型補整衣料に適した弾性編地及び製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
本発明の弾性編地は、所定の伸長荷重を有する非弾性糸と弾性糸からなる編地であって、かかる弾性編地を使用することで、体型補整の効果を十分に得ながら、着脱が容易で、動作性が良く、長時間着用においてもストレスを感じにくい着用感の優れた快適な体型補整衣料を得ることができる。かかる作用効果は、弾性編地を使用する伸度領域において、編地の伸長荷重を一定の範囲内に制御することで得られる。
AとBの両者が100cN以上である場合、着用時に体を締め付ける力が十分であり、体型の補整効果を十分に発揮できる。また、AとBの両者が800cN以下であることで、着脱時に生地が突っ張らず、着脱が容易となる。AとBのいずれか一方又は両者が100cN未満では、生地の動作に対する追随性が悪く、動作時に生地のたるみの発生等により、不快感が生じてしまう。また、AとBのいずれか一方又は両者が800cN超では、締め付け感が過大になってしまうことや、ツッパリ感により動きにくさが出てしまい不快感につながってしまう。つまり、本発明においては、AとBの両者が100cN以上800cN以下であることが必要である。
なお、編地の編み方向を装置のX軸方向とし、編地の編み方向と垂直な方向をY軸として測定しても、又は編地の編み方向を装置のY軸方向とし、編地の編み方向と垂直な方向をX軸として測定しても構わない。また、A及びBの値を変化させるには、種々の方法にて可能であるが、弾性糸の種類を変えることで、カバーリング時のI/Hを変化させることで、また、編地作成時の編み込み長を変えることで、そして編み組織を変えることで容易に可能となる。
測定の詳細については、以下の実施例において説明する。D/Cの値を変化させるには、種々の方法にて可能であるが、カバーリング時のI/Hを変化させることで、また、編地加工時の条件を変化させることで容易に可能となる。
測定は、同時2軸引張伸張試験機(STRIP BIAXIAL TENSILE TESTER KES-G2-SB1 カトーテック社製)において、行った。同時2軸引張伸張試験機においては、X軸方向及びY軸方向の2方向に編地を伸長可能であり、衣料を着用した際の多方向に伸長される編地の再現が可能となる。また、本試験機では、X軸方向及びY軸方向にて伸長量を変えることが可能であり、X軸及びY軸方向に異なった伸長率(例えば、X軸方向に80%伸長しながらY軸方向に30%伸長する)にて編地を伸長できる。また、同時2軸引張伸張試験機における編地の測定時においては、装置のX軸方向を編地の経とし、Y軸方向を編地の緯として測定してもよく、また、装置のX軸方向を編地の緯とし、Y軸方向を編地の経として測定してもよい。
編地を9.0cm×9.0cm ( X軸側×Y軸側)に編み方向に垂直及び平衡に裁断し、同時2軸引張伸張試験機に取り付ける。このとき、荷重がかかる編地の有効寸法は7.2cm×7.2cmであり、伸度を換算する有効長は7.2cmである。引張速度300mm/分で定荷重伸張を行い、X軸方向30%、Y軸方向0%に伸長した時のX軸方向の伸長荷重(cN)とY軸方向の伸長荷重(cN)の平均値A(cN)、及びX軸方向100%、Y軸方向40%に伸長した時のX軸方向の伸長荷重(cN)とY軸方向の伸長荷重(cN)の平均値B(cN)を、それぞれ、求めた。また、N=2の平均値を求めた。
編地中から抜き出した一定の長さのカバーリング糸を解撚し、弾性糸と非弾性糸に分割した後、弾性糸には繊度(dtex)の0.001倍、非弾性糸には繊度繊度(dtex)の0.1倍の荷重を糸の端にかけ、荷重をかけていない側を持ち、糸を宙吊りにして、たるみのない状態にした後の、弾性糸の長さ(Ccm)、及び非弾性糸の長さ(Dcm)を測定した。その後、カバーリング糸の非弾性糸と弾性糸の長さ比D/Cを算出した。
なお、弾性糸及び非弾性糸の繊度については、編地中からカバーリング糸を抜出し、解撚し、弾性糸と非弾性糸に分割した後、長さと重量を測定すればよい。もしくは、編地の非弾性糸を溶解して弾性糸のみとして、弾性糸を解き、長さと重量を測定すればよい。
次の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ10cm(把持部除く)
引っ張り試験機:定速伸長型引張り試験機(RTG−1210 株式会社エー・アンド・デイ社製)
初荷重:0.1mN
引っ張り、戻し速度:300mm/min
引っ張り長:10cm(100%伸長)
引っ張り回数:3回伸長を繰り返す。
測定:上記条件で繰り返し、3回目の伸長時の200%伸長時荷重E(cN)及び回復時の200%伸長時応力荷重F(cN)を求め、次式により伸長荷重比F/Eを求めた。
伸長荷重比F/E(−)=(回復時の200%伸長時応力荷重F(cN))/(伸長時の200%伸長時荷重E(cN))
次の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ10cm(把持部除く)
引っ張り試験機:定速伸長型引張り試験機(RTG−1210 株式会社エー・アンド・デイ社製)
初荷重:0.1mN
引っ張り、戻し速度:300mm/min
引っ張り長:10cm(100%伸長)
引っ張り回数:3回伸長を繰り返す。
測定:上記条件で繰り返し、3回目の100%伸長時応力G(cN/dtex)を求める。
なお、弾性糸の繊度については、編地中における弾性糸の長さと重量から測定できる。具体的には、編地中から弾性糸を抜き出し、弾性糸を解き、長さと重量を測定すればよい。
未着用時において、各被験者のウエスト・ヒップ・太腿にマーキングをしておき、周囲長を測定後、各被験者にガードルを着用させ、着用後の各被験者のウエスト・ヒップ・太腿の周囲長を測定した。その後、各部の補整量の合計値を算出した。補整率を以下の式により求めた。
補整率(%)=((未着用時の周囲長の(cm)−着用時の周囲長(cm)))/(未着用時の周囲長の(cm))×100
ウエスト、ヒップ、太腿の補整率を、それぞれ、算出し、その合計値を用いて、補整効果を以下の評価基準で評価した。点数が高いほど、補整効果が高いことを表している。
5(4.0%≦補整率の合計値):十分な補整効果あり
4(3.0%≦補整率の合計値<4.0%):補整効果あり
3(2.0%≦補整率の合計値<3.0%):やや補整効果が弱い
2(1.0%≦補整率の合計値<2.0%):補整効果が弱い
1(補整率の合計値<1.0%):補整効果が非常に弱い
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、各パネラーにて着用した。
着用直後にウエストバンドの上部の位置及び右脚及び左脚の裾部の端において、人体にマーキングをしておき、その後、トレッドミル上で速度4.0km/hの速度で3分間歩行及び、膝屈伸動作を伴う椅子からの立ち上がり、座りの動作を5回、立位の状態から膝を抱え込む状態までしゃがみ込んだ後立ち上がる動作を5回行った後、着用直後のマーキングの位置より、ガードルがどれだけずれているかを測定した。ウエストの前部、背部のズレの平均をウエスト部のズレ量、裾部の前部、背部のズレの平均を裾部のズレ量とした。その後、ウエスト部のズレ量及び裾部のズレ量の合計値を用いて、以下の評価基準で、評価した。
5(1.5cm≦ズレ量の合計値):ズレにくい
4(2.0cm≦ズレ量の合計値<1.5cm):ややズレにくい
3(2.5cm≦ズレ量の合計値<2.0cm):ズレにくくも、ズレやすくもなく
2(3.0cm≦ズレ量の合計値<2.5cm):ややズレやすい
1(3.0cm<ズレ量の合計値):ズレやすい
株式会社モンテシステム製のMPシステム(MP150)及び、ワイヤレス生体センサー(RF−ECG)を用い、ワイヤレス生体センサーを各パネラーの胸部に設置した。その後、各パネラーに実施例及び比較例にて得られた編地を用いて作製したガードルを着用させた直後に5分間安静にした。その後、5分間心電図を測定した。この時の測定値をA1とする。その後、ガードルを着用した状態で、6時間日常生活を送った後、再度5分間の安静の後、5分間心電図を測定した。この時の測定値をA2とする。その後、検出した信号から抽出した心拍信号及び呼吸信号から自律神経成分の交感神経成分及び副交感神経成分の活動(LF)と副交感神経成分(HF)を算出し、交感神経成分及び副交感神経成分の活動(LF)と副交感神経成分(HF)から導出したパラメータ(LF/HF)をストレス値とし、それぞれ、A1から算出したLF/HF値、A2から算出したLF/HF値において、6時間後のストレス変化値=(A2から算出したLF/HF値/A1から算出したLF/HF値)とし、着用直後のストレス値を基準としたストレスの経時変化として算出した。
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、各パネラーにて着用時及び着脱時に必要な時間を測定した。測定は、ストップウォッチを使用し、未着用の状態から着用し終わるまでの時間(着衣に要する時間)と着用の状態から完全に着脱するまでの時間(脱衣に要する時間)を測定し、両者の合計値(着脱にかかる時間)を算出し、平均値で示した。
着脱にかかった時間を以下の評価基準で評価した。点数が高いほど、着脱にかかる時間が短く、着脱が容易であることを表している。
5(着脱時間<26秒):着用しやすい
4(26秒≦着脱時間<29秒):やや着脱しやすい
3(29秒≦着脱時間<32秒):着脱しやすくもなく、着脱しにくくもない
2(32秒≦着脱時間<35秒):やや着脱しにくい
1(35秒≦着脱時間):着脱しにくい
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、各パネラーにて着用した。その後、トレッドミル上で速度4.0km/hの速度で3分間歩行及び、膝屈伸動作を伴う椅子からの立ち上がり、座りの動作を5回、立位の状態から膝を抱え込む状態までしゃがみ込んだ後立ち上がる動作を5回行った後、アンケート調査を行った。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。
5:非常に動きやすい
4:動きやすい
3:動きやすくもなく、動きづらくもない
2:やや動きにくい
1:動きづらい
前記の動作性の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の快適感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。
5:非常に快適である
4:快適である
3:快適でもないが、不快でもない
2:やや不快である
1:不快である
平均分子量1,800のポリテトラメチレンエーテルグリコール4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを、窒素ガス気流下60℃において90分間攪拌しつつ反応させて、両末端にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーを得た。次いで、これを室温まで冷却した後、ジメチルアセトアミドを加え、溶解してポリウレタンプレポリマー溶液を調製した。エチレンジアミン及びジエチルアミンを乾燥ジメチルアセトアミドに溶解し、これを前記プレポリマー溶液に室温で添加して、粘度5,200ポイズ(25℃)のポリウレタン重合体溶液を得た。このポリウレタン重合体溶液に、ポリウレタン固形分に対して、p−クレゾールとジシクロペンタジエンの重付加体のイソブチレン付加物を1.0重量%、Sumilizer GA−80(住友化学社製)を0.5重量%、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(2−フェニルプロパン−2−イル)フェノールを0.2重量%、ハイドロタルサイトを0.5重量%混合して、均一な溶液とした後、室温減圧下で脱泡して、これを紡糸原液とした。この紡糸原液を紡糸速度800m/分及び熱風温度325℃で乾式紡糸して、78dtex/8フィラメント(PU1とする)の繊維を製造した。
このポリウレタン重合体溶液に、ポリウレタン固形分に対して、p−クレゾールとジシクロペンタジエンの重付加体のイソブチレン付加物を1.0重量%、Sumilizer GA−80(住友化学社製)を1.8重量%、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(2−フェニルプロパン−2−イル)フェノールを0.2重量%、ハイドロタルサイトを0.5重量%混合して、均一な溶液とした後、室温減圧下で脱泡して、これを紡糸原液とした。この紡糸原液を紡糸速度800m/分及び熱風温度325℃で乾式紡糸して、78dtex/8フィラメント(PU4とする)、及び44dtex/4フィラメント(PU5とする)の繊維を製造した。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU2に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU2の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU2に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU2の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.0において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU4に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU4の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU2に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU2の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は340cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU2に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU2の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は360cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU1に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU1の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=3.0において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU1に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU1の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=4.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は360cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機((SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU1に、ナイロン加工糸22dtex/10fを撚り数1400T/mで、かつ、PU1の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後ドラフトローラー速度Iの比がI/H=3.6において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸78dtex/56fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は355cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。得られた編地はパドル染色機を使用して、ナイロンの染色を行い、脱水、乾燥後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
編成では、PU3に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU3の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後のドラフトローラー速度Iの比がI/H=3.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、編み込み長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
同一の給糸口において任意に編み糸の変更が可能な釜径13インチ、28ゲージのコンピュータ制御丸編機(SANTONI社製 SM8−8 TOP1)を使用して編地を作製した。
編成では、PU5に、ナイロン加工糸22dtex/20fを撚り数1400T/mで、かつ、PU5の送り出し速度Hに対する、ナイロンにて被覆した後に巻き取るときの速度Iの比がI/H=3.5において、カバーリングした弾性糸を用いて、ナイロン加工糸56dtex/48fと天竺組織のプレーティング編みにより編成し、腹部を覆う部分では、編み組織をニットとミスとが混在するように編成し、編地を編成した。なお、ランナー長は350cm/周にて編成を行った。得られた編地はパドル染色機を使用して、染色を95℃で45分間行い、脱水後、ボディサイズに模した型枠にセットし、110℃、20秒でスチームセットした。
Claims (7)
- 弾性糸及び非弾性糸からなる伸長状態で着用される弾性編地であって、同時2軸引張伸張試験機に編地を装着し、X軸方向とY軸方向のいずれも有効寸法7.2cmの編地を、該試験機のX軸方向に30%、Y軸方向に0%伸長した時のX軸方向の伸長荷重(cN)とY軸方向の伸長荷重(cN)の平均値A(cN)が100cN≦A≦800cNであり、かつ、X軸方向に100%、Y軸方向に40%に伸長した時のX軸方向の伸長荷重(cN)とY軸方向の伸長荷重(cN)の平均値B(cN)が100cN≦B≦800cNであり、そして、前記弾性糸としてカバーリング糸を用い、編地中の該カバーリング糸を抜出し、芯糸である弾性糸から被覆している非弾性糸を解撚し、該弾性糸及び該非弾性糸をたるみのない状態にした時の該弾性糸の長さをC、該非弾性糸の長さをDとしたとき、3.0≦D/C≦4.5であることを特徴とする前記弾性編地。
- 前記弾性糸の少なくとも一部がルーピング組織で編成されている、請求項1に記載の弾性編地。
- 前記編地より抜き出した弾性糸を300%の伸長回復を繰り返した時、3回目の伸長時の200%時の伸長荷重E(cN)と回復時の200%時の伸長荷重F(cN)の比がF/E≧0.65である、請求項1又は2に記載の弾性編地。
- 前記編地より抜き出した弾性糸を300%の伸長回復を繰り返した時、3回目の300%伸長時の伸長応力G(cN/dtex)がG≦0.20cN/dtexである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性編地。
- 前記弾性糸として2,2‐ジメチルプロピレン基成分の側鎖を含有したポリアルキレンエーテルジオールから成る糸を少なくとも1種使用した、請求項1〜4いずれか1項に記載の弾性編地。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性編地のY軸方向を着用者身体の高さ方向に、X軸方向を着用者身体の横方向に、配した体型補整衣料。
- 前記弾性糸のカバーリング時に芯糸となる弾性糸が送り出される速度Hに対して、非弾性糸により被覆された後のドラフトローラー速度Iの比I/Hが、4.0≦I/H≦5.0であるカバーリング糸を用いる工程を含む、請求項1に記載の弾性編地の製造方法。
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