JP6132936B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電動機や発電機などの回転電機に関し、特に固定子の冷却に関するものである。
近年、電動機や発電機などの回転電機において、小型高出力が求められている。この種の回転電機を小型化するに当たり、有効な磁束を発生しないコイルエンドを小型化する観点から、導体線を固定子鉄心のティースのそれぞれに巻回した集中巻の固定子巻線が用いられていた。しかしながら、トルク脈動が抑えられ、高出力化が可能な分布巻構造の固定子巻線を用いた固定子が要望されている。
さらに、高出力化にともなって固定子巻線での発熱が大きくなるので、固定子巻線の高い冷却性が求められている。
ここでは、導体線を1つのティースに巻回して構成された集中巻の巻線に対し、導体線を2スロット以上離れたスロットに巻回して構成された巻線を分布巻の巻線とする。つまり、分布巻の巻線は、1のスロットから延び出た導体線が連続する2つ以上のティースをまたいで他のスロットに入るように巻回されている。
従来の回転電機は、一対の直線部の端部間をターン部により連結してU字状に成形された導体セグメントを、固定子鉄心の軸方向一端側から、1磁極ピッチ離れたスロットの対のそれぞれに挿入し、固定子鉄心の軸方向他端側に延び出た導体セグメントの端部同士を接合して、分布巻きの固定子巻線を作製し、固定子巻線のコイルエンドに鉛直上方から液体冷媒を供給して、固定子巻線を冷却していた(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2013−034330号公報 特開2013−062963号公報
従来の回転電機では、一対の直線部の端部間をターン部により連結してU字状に成形された導体セグメントを用いて固定子巻線を作製しているので、構造上、隙間を形成することが困難であり、コイルエンドの周方向には液体冷媒が流れにくく、固定子巻線を効果的に冷却できないという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、分布巻きの固定子巻線のコイル形状を工夫して、液体冷媒をコイルエンドの周方向に流れやすくし、固定子巻線の冷却性を高めることができる、小型高出力の回転電機を得ることを目的とする。
この発明の回転電機は、ハウジングと、上記ハウジングに回転可能に支持されたシャフトに固着されて、上記ハウジング内に配設された回転子と、スロットが周方向に配列された円環状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有し、上記回転子の外周側に上記回転子との間にエアギャップを介して上記ハウジングに保持された固定子と、上記固定子巻線のコイルエンドに液体冷媒を供給して上記固定子巻線を冷却する冷却機構と、を備えている。上記固定子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線を巻き回して作製され、周方向にnスロット角度間隔(但し、nは2以上の自然数)で並ぶ第1スロット、第2スロットおよび第3スロットに装着されて、周方向に1スロットピッチで配列された複数の巻線体を備えている。上記巻線体は、上記導体線を、上記第2スロット、上記第1スロット、上記第2スロット、上記第3スロットの順に、かつ上記第1スロット、上記第2スロットおよび上記第3スロットへの軸方向からの挿入方向を交互に変えて挿入して形成されたδ状のコイルパターンを、径方向にm回(但し、mは1以上の自然数)繰り返して巻き回して作製され、上記第1スロット、上記第2スロットおよび上記第3スロットのそれぞれに挿入される複数の直線部をコイルエンド部により一続きに連結して構成され、上記コイルエンドが、上記コイルエンド部により構成され、上記コイルエンドに供給された上記液体冷媒が、周方向に隣り合う上記コイルエンド部間の隙間を流れる。
この発明によれば、巻線体が、δ状のコイルパターンを径方向にm回繰り返して巻き回したパターンに構成されている。そこで、コイルエンド部での曲げ半径が小さくなり、レーンチェンジに起因するコイルエンドの大型化を抑制できる。また、巻線体が分布巻の巻線となり、トルク脈動が抑えられ、高出力化が図られる。
δ状のコイルパターンを径方向にm回繰り返して巻き回したパターンに構成された巻線体を1スロットピッチで配列している。そこで、周方向に隣り合うコイルエンド部間の隙間により形成された、軸方向外側に向かって周方向の一側にシフトする冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群と、周方向に隣り合うコイルエンド部間の隙間により形成された、軸方向外側に向かって周方向の他側にシフトする冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群とが、径方向に混在する。これにより、コイルエンドに供給された液体冷媒が、一方の流路群の冷媒流路を流れて固定子鉄心の端面に至り、固定子鉄心の端面上を径方向に流れ、他方の流路群の冷媒流路を固定子鉄心の端面から離れるように流れるので、液体冷媒が、コイルエンドを周方向に流れつつ、径方向に流れて、コイルエンド内部に供給され、コイルエンドの冷却性が高められる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機において3つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着されている状態を第1コイルエンド側から見た要部端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機において3つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着されている状態を第1コイルエンド側から見た展開図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機において固定子鉄心に装着された巻線体を径方向外方から見た展開図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンド周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンドにおける冷媒の流れを説明する模式図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンドを示す要部端面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンド周りを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機を示す断面図である。
以下、本発明による回転電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す正面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す端面図、図9はこの発明の実施の形態1に係る回転電機において3つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着されている状態を第1コイルエンド側から見た要部端面図、図10はこの発明の実施の形態1に係る回転電機において3つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着されている状態を第1コイルエンド側から見た展開図、図11はこの発明の実施の形態1に係る回転電機において固定子鉄心に装着された巻線体を径方向外方から見た展開図、図12はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンド周りを示す要部拡大図、図13はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンドにおける冷媒の流れを説明する模式図である。なお、図10では、便宜上、コイルエンド部を直線的に示している。
図1および図2において、回転電機100は、円筒状のフレーム2、およびフレーム2の軸方向両端に配設されて、フレーム2とともに密閉する空間を形成するフロントフレーム3およびリヤフレーム4を有するハウジング1と、フレーム2に内嵌状態に固着された固定子15と、フロントフレーム3およびリヤフレーム4に軸受5を介して回転可能に支持されたシャフト7に固着されて、固定子15の内周側に回転可能に配設された回転子6と、固定子15の固定子巻線20の第1および第2コイルエンド20f,20rに液体冷媒を供給する冷却機構と、を備えている。
フレーム2は、鉄製の円筒状の外フレーム2aの内側にアルミ製の円筒状の内フレーム2bを圧入、一体化して作製されている。そして、内フレーム2bの外周面に全周にわたって形成された凹溝が外フレーム2aにより塞がれ、導入流路30が構成される。供給穴31が、導入流路30と外フレーム2aの外側とを連通するように外フレーム2aに形成されている。さらに、噴射穴32が、穴方向を径方向として、導入流路30と内フレーム2bの内側とを連通するように内フレーム2bに形成されている。噴射穴32は、後述する固定子巻線20の第1コイルエンド20fおよび第2コイルエンド20rの径方向外側に、周方向に一定のピッチで複数配置されている。そして、供給配管33が、供給ポンプ34の吐出口と供給穴31とを連結し、戻り配管35がフレーム2の下方に取り付けられたオイルパン36と供給ポンプ34の吸入口とを連結し、冷却機構が構成される。
回転子6は、円環状の回転子鉄心8と、回転子鉄心8の軸心位置を貫通するように圧入、固定されたシャフト7と、それぞれ回転子鉄心8の外周側を貫通するように装着された8個の永久磁石9と、シャフト7に圧入、固定されて、回転子鉄心8の軸方向の両端面に接するように配設された第1端板10および第2端板11と、を備える。
つぎに、固定子15の構成について具体的に図3乃至図11を参照しつつ説明する。
固定子15は、図3に示されるように、固定子鉄心16と、固定子鉄心16に装着された固定子巻線20と、を備えている。ここで、説明の便宜上、回転子6の極数を8極、固定子鉄心16のスロット数を48個、固定子巻線20を三相巻線とする。すなわち、スロットは、毎極毎相当たり2個の割合で固定子鉄心16に形成されている。
鉄心ブロック17は、円環状の固定子鉄心16を周方向に48等分割したもので、図4に示されるように、電磁鋼板を積層一体化して作製され、断面円弧形のコアバック部17aと、コアバック部17aの内周壁面から径方向内方に突出するティース17bと、を備えている。そして、固定子鉄心16は、ティース17bを径方向内方に向けて、コアバック部17aの周方向の側面同士を突き合わせて、48個の鉄心ブロック17を周方向に配列、一体化して、円環状に構成されている。周方向に隣り合う鉄心ブロック17により構成されるスロット18が、内周側に開口するように、周方向に等角ピッチで配列されている。ティース17bは周方向幅が径方向内方に向って漸次狭くなる先細り形状に形成されており、スロット18の断面は長方形となっている。
巻線体22は、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した銅線やアルミニウム線などからなる長方形断面の導体線19をエッジワイズ巻きにδ状のコイルパターンを連続して2度巻いて作製される。具体的には、巻線体22は、図6から図8に示されるように、第1直線部22a、第1コイルエンド部22e、第2直線部22b、第2コイルエンド部22f、第3直線部22c、第3コイルエンド部22gおよび第4直線部22dからなるδ状のコイルパターンを導体線19の長方形断面の短辺の長さ方向に2つ配列し、第4直線部22dと第1直線部22aとを渡り線23で連結して構成される。そして、渡り線23がコイルエンド部を構成し、導体線19の巻き始め端部が巻線端22hを構成し、巻き終わり端部が巻線端22iを構成する。
この巻線体22では、第1直線部22aおよび第3直線部22cが、長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向け、長方形断面の短辺の長さ方向に隙間dをあけて1列に4本配列されている。また、第2直線部22bが、第1直線部22aおよび第3直線部22cの列から周方向一側に6スロット角度間隔離れて、長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向け、長方形断面の短辺の長さ方向に隙間3dをあけて2本配列される。また、第4直線部22dが、第1直線部22aおよび第3直線部22cの列から周方向他側に6スロット角度間隔離れて、長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向け、長方形断面の短辺の長さ方向に隙間3dをあけて2本配列される。なお、6スロット角度間隔とは、連続する6つのティース17bの両側のスロット18のスロット中心間の間隔である。ここでは、6スロット角度間隔が、1磁極ピッチに相当する。dは、導体線19の短辺の長さである。
このように構成された巻線体22が周方向に1スロットピッチで48個配列され、図5に示される巻線アッセンブリ21が組み立てられる。この巻線アッセンブリ21では、径方向に1列に並んだ8本の第1から第4直線部22a,22b,22c,22dが、1スロットピッチで周方向に48列配列される。そして、径方向に1列に並んだ8本の第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの各列が、スロット18のそれぞれに収納される。
そして、48個の鉄心ブロック17が、ティース17bのそれぞれを、巻線アッセンブリ21の隣り合う第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの列間の径方向外方に位置させるように、周方向に略等角ピッチで配列される。ついで、周方向に配列された鉄心ブロック17を、径方向内方に移動させ、鉄心ブロック17のティース17bのそれぞれを隣り合う第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの列間に挿入する。
そして、図3に示されるように、隣り合う鉄心ブロック17の周方向の側面同士が突き合わされ、48個の鉄心ブロック17が巻線アッセンブリ21に装着される。ついで、円環状に配列された鉄心ブロック17がフレーム2内に圧入、固着されて一体化され、固定子鉄心16が作製される。さらに、巻線アッセンブリ21に結線処理が施され、固定子巻線20が形成される。これにより、固定子巻線20が固定子鉄心16に装着され、固定子15が組み立てられる。そして、各スロット18には、8本の第1から第4直線部22a,22b,22c,22dが長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向けて径方向に1列に配列されて収納されている。
図9および図10は、それぞれ、3つの巻線体22が、1つのスロット18を共用して固定子鉄心16に装着されている状態を示し、図11は固定子鉄心16に装着された巻線体22を径方向外方から見た状態を示している。ここで、周方向に6スロット角度間隔で並ぶ5つのスロット18を周方向の並び順に1番目のスロット181、2番目のスロット182、3番目のスロット183、4番目のスロット184、5番目のスロット185とする。
1番目の巻線体22(以下、巻線体221とする)に着目すれば、2番目のスロット182のスロット開口側から第1層の第1直線部22aから軸方向他端側(第1コイルエンド20f側)に延び出た第1コイルエンド部22eは、傾斜角度θで周方向に1番目のスロット181側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけレーンチェンジ(シフト)され、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に1番目のスロット181側に延び、1番目のスロット181のスロット開口側から第2層の第2直線部22bに連結されている。ついで、1番目のスロット181のスロット開口側から第2層の第2直線部22bから軸方向一端側(第2コイルエンド20r側)に延び出た第2コイルエンド部22fは、傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、2番目のスロット182のスロット開口側から第3層の第3直線部22cに連結されている。
ついで、2番目のスロット182のスロット開口側から第3層の第3直線部22cから第1コイルエンド20f側に延び出た第3コイルエンド部22gは、傾斜角度θで周方向に3番目のスロット183側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に3番目のスロット183側に延び、3番目のスロット183のスロット開口側から第4層の第4直線部22dに連結されている。
ついで、3番目のスロット183のスロット開口側から第4層の第4直線部22dから第2コイルエンド20r側に延び出た渡り線23は、傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、2番目のスロット182のスロット開口側から第5層の第1直線部22aに連結されている。2番目のスロット182のスロット開口側から第5層の第1直線部22aから第1コイルエンド20f側に延び出た第1コイルエンド部22eは、傾斜角度θで周方向に1番目のスロット181側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に1番目のスロット181側に延び、1番目のスロット181のスロット開口側から第6層の第2直線部22bに連結されている。
ついで、1番目のスロット181のスロット開口側から第6層の第2直線部22bから第2コイルエンド20r側に延び出た第2コイルエンド部22fは、傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に2番目のスロット182側に延び、2番目のスロット182のスロット開口側から第7層の第3直線部22cに連結されている。ついで、2番目のスロット182のスロット開口側から第7層の第3直線部22cから第1コイルエンド20f側に延び出た第3コイルエンド部22gは、傾斜角度θで周方向に3番目のスロット183側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に3番目のスロット183側に延び、3番目のスロット183のスロット開口側から第8層の第4直線部22dに連結されている。
そこで、2番目のスロット182の第1層の第1直線部22aと1番目のスロット181の第2層の第2直線部22bとが、第1コイルエンド部22eにより連結され、1番目のスロット181の第2層の第2直線部22bと2番目のスロット182の第3層の第3直線部22cとが、第2コイルエンド部22fにより連結され、2番目のスロット182の第3層の第3直線部22cと3番目のスロット183の第4層の第4直線部22dとが、第3コイルエンド部22gにより連結され、δ状のコイルパターンを構成する。
さらに、2番目のスロット182の第5層の第1直線部22aと1番目のスロット181の第6層の第2直線部22bとが、第1コイルエンド部22eにより連結され、1番目のスロット181の第6層の第2直線部22bと2番目のスロット182の第7層の第3直線部22cとが、第2コイルエンド部22fにより連結され、2番目のスロット182の第7層の第3直線部22cと3番目のスロット183の第8層の第4直線部22dとが、第3コイルエンド部22gにより連結され、δ状のコイルパターンを構成する。そして、3番目のスロット183の第4層の第4直線部22dと2番目のスロット182の第5層の第1直線部22aとが、渡り線23により連結される。
このように、1番目の巻線体221は、2つのδ状のコイルパターンを渡り線23で連結して、径方向に2層に配列されて、構成される。第1から第3コイルエンド部22e,22f,22gおよび渡り線23において、第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの端部から頭頂部に至る傾斜部は、軸方向から見て、略円弧状に形成されている。即ち、第1から第3コイルエンド部22e,22f,22gおよび渡り線23の傾斜部は、径方向位置を維持している。
同様に、2番目の巻線体222が、2番目のスロット182、3番目のスロット183および4番目のスロット184に装着され、3番目の巻線体223が、3番目のスロット183、4番目のスロット184および5番目のスロット185に装着される。そして、3つの巻線体221,222,223が共用するスロット183には、第1から第4直線部22a,22b,22c,22dが、導体線19の長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向けて、径方向に1列に並んで、8本収納されている。
このように構成された固定子巻線20においては、巻線体22の第1層に位置する第1直線部22aから第1コイルエンド20f側に延び出た第1コイルエンド部22eは、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第1層に位置する第1直線部22aから第1コイルエンド20f側に延び出た第1コイルエンド部22eの上方を通って周方向一側に延び、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトして、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第1コイルエンド部22eの下方を通って周方向一側に延び、第2直線部22bに接続される。
巻線体22の第2直線部22bから第2コイルエンド20r側に延び出た第2コイルエンド部22fは、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第2直線部22bから第2コイルエンド20r側に延び出た第2コイルエンド部22fの下方を通って周方向他側に延び、頭頂部の手前で出現し、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトして、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第2コイルエンド部22fの上方を通って周方向他側に延び、第3直線部22cに接続される。
巻線体22の第3直線部22cから第1コイルエンド20f側に延び出た第3コイルエンド部22gは、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第3直線部22cから延び出た第3コイルエンド部22gの下方を通って周方向一側に延び、頭頂部の手前で出現し、頭頂部で径方向外方に距離dだけシフトして、周方向一側の隣に位置する巻線体22の第3コイルエンド部22gの上方を通って周方向一側に延び、第4直線部22dに接続される。
このように、図12に示されるように、第1コイルエンド20fでは、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間、および第3コイルエンド部22gの傾斜部間に隙間が形成される。また、第2コイルエンド20rでは、第2コイルエンド部22fの傾斜部間、および渡り線23の傾斜部間に隙間が形成される。これらの隙間が液体冷媒の流路を構成する。
このように構成された回転電機100は、交流電力が固定子巻線20に給電され、8極、48スロットのインナーロータ型の三相モータとして動作する。供給ポンプ34が駆動され、ATFオイル、エンジンオイルなどの液体冷媒が供給配管33および供給穴31を介して導入流路30に供給される。導入流路30に供給された液体冷媒は、噴射穴32から第1および第2コイルエンド20f,20rに噴射される。回転子6と固定子15と間のエアギャップgが約1mmであるのに対し、第1コイルエンド部22eの根本部間の周方向隙間lが約5mmであるので、液体冷媒がエアギャップに流入しにくい。また、第2コイルエンド部22fの根本部間の周方向隙間、第3コイルエンド部22gの根本部間の周方向隙間、および渡り線23の根本部間の周方向隙間も、第1コイルエンド部22eの根本部間の周方向隙間の隙間と同等である。そこで、第1および第2コイルエンド20f,20rに噴射された液体冷媒は、回転子6と固定子15と間のエアギャップに流入することなく、第1および第2コイルエンド20rの冷却に供せられる。
第1コイルエンド20fに径方向外方から噴射された液体冷媒は、図12および図13に矢印で示されるように、最外周に位置する、周方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間を頭頂部側から根本側に流れる。そして、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの根本部間に吸い上げられる。ついで、図12および図13に矢印で示されるように、最外周に位置する第3コイルエンド部22gの傾斜部の内径側に位置する第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。さらに、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの根本部間に吸い上げられる。そして、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。
このように、第1コイルエンド20fに噴射された液体冷媒は、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間、および周方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間を介して周方向に流れる。さらに、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面に沿って径方向内方に流れる。これにより、液体冷媒が、第1コイルエンド20fの径方向および周方向に流れ、第1コイルエンド20fの内部まで流入し、第1コイルエンド20fが効果的に冷却される。
図示していないが、第2コイルエンド20rに径方向外方から噴射された液体冷媒は、最外周に位置する、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間を頭頂部側から根本側に流れる。そして、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの根本部間に吸い上げられる。ついで、最外周に位置する第2コイルエンド部22fの傾斜部の内径側に位置する第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。さらに、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う渡り線23の根本部間に吸い上げられる。そして、周方向に隣り合う渡り線23の傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。
このように、第2コイルエンド20rに噴射された液体冷媒は、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間、および周方向に隣り合う渡り線23の傾斜部間の隙間を介して周方向に流れる。さらに、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面に沿って径方向内方に流れる。これにより、液体冷媒が、第2コイルエンド20rの径方向および周方向に流れ、第2コイルエンド20rの内部まで流入し、第2コイルエンド20rが効果的に冷却される。
第1および第2コイルエンド20f,20rを冷却した液体冷媒は、フレーム2内の下部に集められ、オイルパン36から戻り配管35を介して供給ポンプ34に戻される。
この実施の形態1によれば、巻線体22は、導体線19を、第2スロット182、第1スロット181、第2スロット182、第3スロット183の順に、かつ第1スロット181、第2スロット182および第3スロット183への軸方向からの挿入方向を交互に変えて挿入して形成されたδ状のコイルパターンを、径方向に2回繰り返して巻き回して作製されている。
そこで、第1から第3コイルエンド部22e,22f,22gおよび渡り線23の頭頂部での曲げ半径が小さくなり、レーンチェンジに起因する第1および第2コイルエンド20f,20rの大型化を抑制できる。また、巻線体22が分布巻の巻線となり、トルク脈動が抑えられ、高出力化が図られる。
また、第1コイルエンド20fでは、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22e間の隙間により形成された冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群と、周方向に隣り合う第3コイルエンド部22g間の隙間により形成された冷媒流路とが径方向に混在する。これにより、第1コイルエンド20fに供給された液体冷媒が、第3コイルエンド部22g間の隙間により形成された冷媒流路を流れて固定子鉄心16の端面に至り、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、第1コイルエンド部22e間の隙間により形成された冷媒流路を固定子鉄心16の端面から離れるように流れる。これにより、液体冷媒が、第1コイルエンド20fを周方向に流れつつ、径方向内方に流れて、第1コイルエンド20fの内部に供給され、第1コイルエンド20fの冷却性が高められる。
一方、第2コイルエンド20rでは、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22f間の隙間により形成された冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群と、周方向に隣り合う渡り線23間の隙間により形成された冷媒流路とが径方向に混在する。これにより、第2コイルエンド20rに供給された液体冷媒が、第2コイルエンド部22f間の隙間により形成された冷媒流路を流れて固定子鉄心16の端面に至り、固定子鉄心16の端面上を径方向内方に流れ、渡り線23間の隙間により形成された冷媒流路を固定子鉄心16の端面から離れるように流れる。これにより、液体冷媒が、第2コイルエンド20rを周方向に流れつつ、径方向内方に流れて、第2コイルエンド20rの内部に供給され、第2コイルエンド20rの冷却性が高められる。
巻線体22は、第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの第1スロット181、第2スロット182および第3スロット183内の径方向における収納位置が、第2スロット182、第1スロット181、第2スロット182、第3スロット183の順に、第1から第4直線部22a,22b,22c,22dの径方向厚みdだけ、径方向の一側に順次シフトしている。これにより、巻線アッセンブリ21の組立性が向上される。
第1コイルエンド20fでは、スロット18に1列に配列して収納されている第1から第4直線部22a,22b,22c,22dから周方向に延び出る第1および第3コイルエンド部22e,22gの方向が、径方向に、同方向と逆方向とを交互に繰り返されている。また、第2コイルエンド20rでは、スロット18に1列に配列して収納されている第1から第4直線部22a,22b,22c,22dから周方向に延び出る第2コイルエンド部22fおよび渡り線23の方向が、径方向に、同方向と逆方向とを交互に繰り返されている。
そこで、第1コイルエンド20fでは、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22e間の隙間により形成された冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群と、周方向に隣り合う第3コイルエンド部22g間の隙間により形成された冷媒流路とが、径方向に、交互に繰り返し配列される。そして、流路方向が軸方向外方に向かって周方向一側に延びる流路群と流路方向が軸方向外方に向かって周方向他側に延びる流路群とが、径方向に交互に繰り返し配列される。これにより、液体冷媒が、第1コイルエンド20fを周方向に流れやすくなり、第1コイルエンド20fの冷却性がさらに高められる。
また、第2コイルエンド20rでは、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22f間の隙間により形成された冷媒流路が周方向に1スロットピッチで配列された流路群と、周方向に隣り合う渡り線23間の隙間により形成された冷媒流路とが、径方向に、交互に繰り返し配列される。そして、流路方向が軸方向外方に向かって周方向一側に延びる流路群と流路方向が軸方向外方に向かって周方向他側に延びる流路群とが、径方向に交互に繰り返し配列される。これにより、液体冷媒が、第2コイルエンド20rを周方向に流れやすくなり、第2コイルエンド20rの冷却性がさらに高められる。
なお、上記実施の形態1では、内フレーム2bに形成される噴射穴の穴方向を径方向としているが、液体冷媒の噴射方向が第2コイルエンド部および第3コイルエンド部の傾斜部の傾斜方向に沿うように、噴射穴の穴方向を径方向に対して傾斜させてもよい。これにより、液体冷媒が、第1および第2コイルエンド20f,20r内に流入しやすくなり、第1および第2コイルエンド20f,20rを効果的に冷却できる。
実施の形態2.
図14はこの発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンドを示す要部端面図、図15はこの発明の実施の形態2に係る回転電機に適用される固定子の第1コイルエンド周りを示す要部断面図である。
図14および図15において、仕切り部材としての絶縁シート40が、第1コイルエンド部22eの第1直線部22aから頭頂部に至る傾斜部と第2直線部22bから頭頂部に至る傾斜部との間の隙間、および第3コイルエンド部22gの第3直線部22cから頭頂部に至る傾斜部と第4直線部22dから頭頂部に至る傾斜部との間の隙間のそれぞれに、周方向の全周にわたって挿入されている。図示していないが、第2コイルエンド部22fの第2直線部22bから頭頂部に至る傾斜部と第3直線部22cから頭頂部に至る傾斜部との間の隙間、および渡り線23の第3直線部22cから頭頂部に至る傾斜部と第4直線部22dから頭頂部に至る傾斜部との間の隙間のそれぞれに、周方向の全周にわたって挿入されている。絶縁シート40は、ガラスクロス、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニルサルファイド、ポリテトラフルオロエチレンなどからなるシート材を帯状に成形したものである。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
図10から、第1および第3コイルエンド部22e,22gが、スロット18の第2層と第3層の第2および第3直線部22b、22cから周方向の同じ方向に延び出していることがわかる。同様に、第1および第3コイルエンド部22e,22gが、スロット18の第4層と第5層の第4および第1直線部22d,22aから周方向の同じ方向に延び出していることがわかる。また、第1および第3コイルエンド部22e,22gが、スロット18の第6層と第7層の第2および第3直線部22b,22cから周方向の同じ方向に延び出していることがわかる。つまり、第1コイルエンド20fでは、スロット18の第2層と第3層の直線部、第4層と第5層の直線部、および第6層と第7層の直線部のそれぞれから延び出した同じ相のコイルエンド部が、径方向に隣り合って配置され、コイルエンド部間の電位差は小さい。
図10から、第1コイルエンド部22eが、スロット18の第1層と第2層の第1および第2直線部22a,22bから周方向の逆の方向に延び出していることがわかる。また、第3コイルエンド部22gが、スロット18の第3層と第4層の第3および第4直線部22c,22dから周方向の逆の方向に延び出していることがわかる。また、第1コイルエンド部22eが、スロット18の第5層と第6層の第1および第2直線部22a,22bから周方向の逆の方向に延び出していることがわかる。さらに、第3コイルエンド部22gが、スロット18の第7層と第8層の第3および第4直線部22c,22dから周方向の逆の方向に延び出していることがわかる。つまり、第1コイルエンド20fでは、スロット18の第1層と第2層の直線部、第3層と第4層の直線部、第5層と第6層の直線部および第7層と第8層の直線部のそれぞれから延び出した異なる相のコイルエンド部が、径方向で交差し、コイルエンド部間の電位差が大きくなる。
この実施の形態2では、第1コイルエンド20fにおいては、絶縁シート40が、スロット18の第1層と第2層の直線部、および第5層と第6層の直線部のそれぞれから延び出した第1コイルエンド部22eの傾斜部間、およびスロット18の第3層と第4層の直線部および第7層と第8層の直線部のそれぞれから延び出した第3コイルエンド部22gの傾斜部間に挿入されている。そこで、電位差が大きい異なる相のコイルエンド部間の絶縁耐圧を大きくできる。
図10から、第2コイルエンド20r側では、第2コイルエンド部22fと渡り線23が、スロット18の第3層と第4層の第3および第4の直線部22c,22dから周方向の同じ方向に延び出していることがわかる。同様に、第2コイルエンド部22fと渡り線23が、スロット18の第5層と第6層の第1および第2直線部22a,22bから周方向の同じ方向に延び出していることがわかる。つまり、第2コイルエンド20rでは、スロット18の第3層と第4層の直線部、および第5層と第6層の直線部のそれぞれから延び出した同じ相のコイルエンド部が径方向に隣り合って配置され、コイルエンド部間の電位差は小さい。
図10から、第2コイルエンド部22fが、スロット18の第2層と第3層の第2および第3直線部22b,22cから周方向の逆の方向に延び出し、渡り線23が、スロット18の第4層と第5層の第4および第1直線部22d,22aから周方向の逆の方向に延び出し、第2コイルエンド部22fが、スロット18の第6層目と第7層の第2および第3直線部22b,22cから周方向の逆の方向に延び出していることがわかる。つまり、第2コイルエンド20rでは、スロット18の第2層と第3層の直線部、第4層と第5層の直線部、および第6層と第7層の直線部のそれぞれから延び出した異なる相のコイルエンド部が径方向で交差し、コイルエンド部間の電位差が大きくなる。
この実施の形態2では、第2コイルエンド20rにおいては、絶縁シート40が、スロット18の第2層と第3層の直線部、および第6層と第7層の直線部のそれぞれから延び出した第2コイルエンド部22fの傾斜部間、およびスロット18の第4層と第5層の直線部のそれぞれから延び出した渡り線23の傾斜部間に挿入されている。そこで、電位差が大きい異なる相のコイルエンド部間の絶縁耐圧を大きくできる。
さらに、一対の絶縁シート40が、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間により形成される流路、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間により形成される流路、周方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間により形成される流路、および周方向に隣り合う渡り線23の傾斜部間の隙間により形成される流路のそれぞれの径方向両側に配置される。これにより、各流路の四方が閉じられ、液体冷媒を効果的に流すことができる。
実施の形態3.
図16はこの発明の実施の形態3に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。
図16において、隔壁部材41は、ガラスクロス、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニルサルファイド、ポリテトラフルオロエチレンなどの絶縁性材料を用いて帯状に成形され、下端を固定子鉄心16の端面に接するように、固定子巻線20の第1および第2コイルエンド20f,20rの内周側に、全周にわたって配置されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
したがって、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態3によれば、隔壁部材41が、固定子巻線20の第1および第2コイルエンド20f,20rの内周側に、全周にわたって配置されている。そこで、第1および第2コルエンド内を外径側から内径側に流れてきた液体冷媒の第1および第2コイルエンド20f,20rから内径側への流出が隔壁部材41により阻止され、液体冷媒の固定子15と回転子6との間のエアギャップへの流出が防止される。
実施の形態4.
図17はこの発明の実施の形態4に係る回転電機を示す断面図である。
図17において、回転子50は、円環状の回転子鉄心51と、回転子鉄心51の軸心位置を貫通するように圧入、固定されたシャフト54と、それぞれ回転子鉄心51の外周側を貫通するように装着された8個の永久磁石55と、シャフト54に圧入、固定されて、回転子鉄心51の軸方向の両端面に接するように配設された第1端板56および第2端板59と、を備える。
回転子鉄心51は、電磁鋼板の薄板から打ち抜かれた円環状の鉄心片を積層一体化して作製されている。磁石収納穴52が、それぞれ、シャフト54の軸方向と直交する断面を軸方向に一定とする矩形とし、回転子鉄心51の外周側を軸方向に貫通して、周方向に等ピッチで8つ形成されている。冷媒流路53が、磁石収納穴52の内径側に、かつ磁石収納穴52に開口するように、回転子鉄心51を軸方向に貫通して形成されている。永久磁石55が、磁石収納穴52のそれぞれに収納されて、回転子鉄心51の外周側を貫通するように装着されている。
第1端板56は、回転子鉄心51の外径と略等しい外径を有するリング状平板に作製されている。導入流路57が、第1端板56の一面を、その外周縁部を残して一定の深さだけ窪ませて形成されている。第1排出路58が、それぞれ、導入流路57の外周部と第1端板56の他面側とを連結するように第1端板56を軸方向に貫通して、周方向に等ピッチで8個形成されている。
第1端板56は、軸心位置にシャフト54を通して、一面を回転子鉄心51に向けて軸方向一側からシャフト54に圧入固定される。第1端板56の一面が回転子鉄心51の軸方向の一端面に接し、導入流路57の開口が塞口される。回転子鉄心51に形成された冷媒流路53が導入流路57に接続される。第1排出路58が、導入流路57のそれぞれの径方向外方に位置している。
第2端板59は、回転子鉄心51の外径と略等しい外径を有するリング状平板に作製されている。排出流路60が、第2端板59の一面の外周側に、一定の深さだけ窪ませてリング状に形成されている。第2排出路61が、それぞれ、排出流路60と第2端板59の他面側とを連結するように第2端板59を軸方向に貫通して、周方向に等ピッチで8個形成されている。
第2端板59は、軸心位置にシャフト54を通して、一面を回転子鉄心51に向けて軸方向他側からシャフト54に圧入固定される。第2端板59の一面が回転子鉄心51の軸方向の他端面に接し、排出流路60の開口が塞口される。回転子鉄心51に形成された冷媒流路53が排出流路60に接続される。第2排出路61が、冷媒流路53のそれぞれの径方向外方に位置している。
シャフト54は、軸心位置に、軸方向一端から第1端板56の真下位置まで至るように形成された軸内流路62と、それぞれ、軸内流路62から径方向に分岐して、軸内流路62と第1端板56に形成された導入流路57とを連結する分岐流路63と、を備える。
供給配管33が、供給ポンプ34の吐出口と軸内流路62とを連結し、戻り配管35がフレーム2の下方に取り付けられたオイルパン36と供給ポンプ34の吸入口とを連結し、冷却機構が構成される。
このように構成された回転電機100Aでは、供給ポンプ34が駆動され、液体冷媒が供給配管33、軸内流路62および分岐流路63を介して導入流路57に供給される。導入流路57に供給された液体冷媒の一部が、冷媒流路53に供給され、永久磁石55の冷却に供せられる。導入流路57に供給された液体冷媒の残部が、第1排出路58から排出される。この時、液体冷媒は、回転子50の回転により、遠心方向に曲げられ、固定子巻線20の第1コイルエンド20fの内周面に噴射される。一方、永久磁石55の冷却に供せられた液体冷媒は、排出流路60内に流入し、第2排出路61から排出される。この時、液体冷媒は、回転子50の回転により、遠心方向に曲げられ、固定子巻線20の第2コイルエンド20rの内周面に噴射される。
第1コイルエンド20fに径方向内方から噴射された液体冷媒は、最内周に位置する、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間を頭頂部側から根本側に流れる。そして、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面上を径方向外方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの根本部間に吸い上げられる。ついで、最内周に位置する第1コイルエンド部22eの傾斜部の外径側に位置する第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。さらに、固定子鉄心16の端面上を径方向外方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの根本部間に吸い上げられる。そして、周方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。
このように、第1コイルエンド20fに噴射された液体冷媒は、周方向に隣り合う第1コイルエンド部22eの傾斜部間の隙間、および周方向に隣り合う第3コイルエンド部22gの傾斜部間の隙間を介して周方向に流れる。さらに、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面に沿って径方向外方に流れる。これにより、液体冷媒が、第1コイルエンド20fの径方向および周方向に流れ、第1コイルエンド20fの内部まで流入し、第1コイルエンド20fが効果的に冷却される。
また、第2コイルエンド20rに径方向内方から噴射された液体冷媒は、最内周に位置する、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間を頭頂部側から根本側に流れる。そして、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面上を径方向外方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの根本部間に吸い上げられる。ついで、最内周に位置する第2コイルエンド部22fの傾斜部の外径側に位置する第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。さらに、固定子鉄心16の端面上を径方向外方に流れ、毛細管現象により、径方向に隣り合う渡り線23の根本部間に吸い上げられる。そして、周方向に隣り合う渡り線23の傾斜部間の隙間を頭頂部側に流れる。
このように、第2コイルエンド20rに噴射された液体冷媒は、周方向に隣り合う第2コイルエンド部22fの傾斜部間の隙間、および周方向に隣り合う渡り線23の傾斜部間の隙間を介して周方向に流れる。さらに、液体冷媒は、固定子鉄心16の端面に沿って径方向外方に流れる。これにより、液体冷媒が、第2コイルエンド20rの径方向および周方向に流れ、第2コイルエンド20rの内部まで流入し、第2コイルエンド20rが効果的に冷却される。
第1および第2コイルエンド20f,20rを冷却した液体冷媒は、フレーム2内の下部に集められ、オイルパン36から戻り配管35を介して供給ポンプ34に戻される。
したがって、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態4によれば、回転子鉄心51の軸方向両端に配置された第1および第2端板56,59に形成された第1および第2排出路58,61から液体冷媒を第1および第2コイルエンド20f,20rの内周面に噴射している。そこで、回転子50の回転時に、液体冷媒が、第1および第2コイルエンド20f,20rの内周面に噴射されるので、液体冷媒を第1および第2コイルエンド20f,20rに均一に供給でき、第1および第2コイルエンド20f,20rをむらなく効果的に冷却できる。
なお、上記各実施の形態では、巻線体が長方形断面の導体線で作製されているものとしているが、巻線体を構成する導体線の断面形状は、長方形に限定されず、例えば円形断面の導体線を用いてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1から第4直線部が長方形断面の長辺の長さ方向を周方向に向けてスロット内に径方向に1列に配列されているものとしているが、第1から第4直線部は長方形断面の短辺の長さ方向を周方向に向けてスロット内に径方向に1列に配列してもよい。
また、上記各実施の形態では、8極48スロットの回転電機について説明しているが、極数およびスロット数は、8極48スロットに限定されないことは言うまでもないことである。また、スロット数が毎極毎相当たり2の割合で形成されているものとしているが、毎極毎相当たりのスロット数は2に限定されず、1でもよく、3以上でもよい。
また、上記各実施の形態では、スロット数が毎極毎相当たり2の割合で形成され、巻線体の第1直線部と第2直線部との間隔が6スロット角度間隔として、固定子巻線を全節巻きに構成しているが、巻線体の第1直線部と第2直線部との間隔は6スロット角度間隔に限定されない。たとえば、巻線体の第1直線部と第2直線部との間隔を5スロット角度間隔とし、固定子巻線を短節巻きに構成してもよい。
また、上記各実施の形態では、巻線体はδ状のコイルパターンを径方向に2回繰り返すように導体線を巻き回して作製されているが、巻線体はδ状のコイルパターンの径方向の繰り返し回数は2回に限定されず、1回でもよく、3回以上でもよい。
また、上記各実施の形態では、液体冷媒が固定子巻線の第1および第2コイルエンドに径方向から噴射されているが、液体冷媒は、固定子巻線の第1および第2コイルエンドに軸方向外方から噴射されてもよい。

Claims (9)

  1. ハウジングと、
    上記ハウジングに回転可能に支持されたシャフトに固着されて、上記ハウジング内に配設された回転子と、
    スロットが周方向に配列された円環状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有し、上記回転子の外周側に上記回転子との間にエアギャップを介して上記ハウジングに保持された固定子と、
    上記固定子巻線のコイルエンドに液体冷媒を供給して上記固定子巻線を冷却する冷却機構と、を備え、
    上記固定子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線を巻き回して作製され、周方向にnスロット角度間隔(但し、nは2以上の自然数)で並ぶ第1スロット、第2スロットおよび第3スロットに装着されて、周方向に1スロットピッチで配列された複数の巻線体を備え、
    上記巻線体は、上記導体線を、上記第2スロット、上記第1スロット、上記第2スロット、上記第3スロットの順に、かつ上記第1スロット、上記第2スロットおよび上記第3スロットへの軸方向からの挿入方向を交互に変えて挿入して形成されたδ状のコイルパターンを、径方向にm回(但し、mは1以上の自然数)繰り返して巻き回して作製され、上記第1スロット、上記第2スロットおよび上記第3スロットのそれぞれに挿入される複数の直線部をコイルエンド部により一続きに連結して構成され、
    上記コイルエンドが、上記コイルエンド部により構成され、
    上記コイルエンドに供給された上記液体冷媒が、周方向に隣り合う上記コイルエンド部間の隙間を流れることを特徴とする回転電機。
  2. 上記巻線体は、上記直線部の上記第1スロット、上記第2スロットおよび上記第3スロット内の径方向における収納位置が、上記第2スロット、上記第1スロット、上記第2スロット、上記第3スロットの順に、上記直線部の径方向厚み分、径方向の一側に順次シフトしていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記直線部は、上記スロットのそれぞれに1列に配列して4×m層に収納され、
    上記スロットに収納された、径方向に隣り合う上記直線部から周方向に延び出る上記コイルエンド部の方向が、径方向に、同方向と逆方向とを交互に繰返されていることを特徴とする請求項2記載の回転電機。
  4. 帯状の仕切り部材が、上記コイルエンドの異なる相の上記コイルエンド部間に周方向の全周にわたって配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 周方向に隣り合う上記コイルエンド部の根本部間の隙間が、上記エアギャップより大きいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 帯状の隔壁部材が、上記コイルエンドの内周側に、上記コイルエンドに接して周方向の全周にわたって配設されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 上記冷却機構は、上記液体冷媒を上記コイルエンドに径方向外方から噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 上記液体冷媒が、最外径に位置する上記コイルエンド部の傾斜方向に沿って上記コイルエンドに噴射されることを特徴とする請求項7記載の回転電機。
  9. 上記冷却機構は、上記液体冷媒を上記コイルエンドに径方向内方から噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
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