JP6132210B2 - 繊維質を含有する被削材用の回転切削工具 - Google Patents
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Description
外装材は、その表面に切削加工を施した後、塗料の接着性を高めるためシーラーを塗布し、その上に塗料を塗って仕上げるが、切削面が黒光りした平滑面になると、シーラー液が切削面に浸透し難くなり、その後に塗料を塗布しても、乾燥すると塗膜が剥がれて不良となる。このため、切削面が黒光りし始める段階で回転カッターの使用限界となり、回転カッターを交換する必要がある。また、使用限界となった回転カッターは、チップの再研磨が必要となる。
ここで、チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップのすくい面に縦方向に延びる溝を形成することにより設けることができる。
また、チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの逃げ面に周方向に延びる溝を形成することにより設けることができる。
また、チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの切れ刃に傾斜溝を形成することにより設けることができる。
また、チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの基部を残して縦方向に延びるスリットを形成することにより設けることができる。
また、チップの切れ刃部に設けるエッジは、細く切断したチップを所定の隙間を保持して刃台に接合することにより設けることができる。
溝を隔てて隣り合うエッジ間の距離は、0.2〜0.6mmの範囲が好ましい。
チップの切れ刃部に設けるエッジを、チップのすくい面に縦方向に延びる溝を形成することにより設けたものとすれば、回転切削工具の切削刃(チップ)を外周側から再研磨すると、エッジがそのまま残ることになる。このため、従来と全く同じ再研磨工程で再研磨することができ、再研磨工程でのコストアップを抑制することができる。
チップの切れ刃部に設けるエッジを、チップの逃げ面に周方向に延びる溝を形成することにより設けたものとすれば、チップの厚さ分だけの短い距離を溝加工すればよいので、溝加工時間が短くて済む。ただ、回転切削工具の切削刃(チップ)を外周側から再研磨すると、エッジ部が研磨されてしまうことになる。このため、再研磨の都度、逃げ面側に周方向に延びる溝加工を施すことが必要となり、再研磨の際にコストアップとなる。
チップの切れ刃部に設けるエッジを、チップの先端切れ刃に傾斜溝を形成することにより設けたものとすれば、チップの先端切れ刃部にのみ溝加工すればよいので、溝加工時間が短くて済む。ただ、回転切削工具の切削刃(チップ)を外周側から再研磨すると、エッジが研磨されてしまうことになる。このため、再研磨の都度、チップの切れ刃部に傾斜溝の溝加工を施すことが必要となり、再研磨の際にコストアップとなる。
チップの切れ刃部に設けるエッジを、チップの基部を残して縦方向に延びるスリットを形成することにより設けたものとすれば、回転切削工具の切削刃(チップ)を外周側から再研磨すると、エッジがそのまま残ることになる。このため、従来と全く同じ再研磨工程で再研磨することができ、再研磨工程でのコストアップを抑制することができる。ただ、チップにスリットを形成するには、チップの厚さ分だけ貫通させてスリットを形成しなければならないので、スリット形成工程にコストがかかることになる。
チップの切れ刃部に設けるエッジを、細く切断したチップを所定の隙間を保持して刃台に接合することにより設けたものとすれば、回転切削工具の切削刃(チップ)を外周側から再研磨すると、エッジがそのまま残ることになる。このため、従来と全く同じ再研磨工程で再研磨することができ、再研磨工程でのコストアップを抑制することができる。ただ、細く切断したチップを所定の隙間を保持して刃台に接合するには熟練を要し、製造コストがアップする。
溝を隔てて隣り合うエッジ間の距離は、0.2〜0.6mmの範囲が好ましい。距離が短かすぎるとエッジの溝加工が困難となり、距離が長すぎると切れ刃部に設けることができるエッジの数が不足しエッジを設けたことによる効果が不十分となる。
各刃台3に接合されるチップ7は、超硬合金からなる基材5に多結晶ダイヤモンド層6を形成した超高圧焼結体の一体物からなるワンチップ構造をなし、この一体物からなるチップ7の多結晶ダイヤモンド層6がすくい面8を構成する。
溝9は、チップ7の幅方向に等ピッチ又は不等ピッチで形成してある。平刃10aにおける溝のピッチは2mm、傾斜刃10bでは1.5mm、平刃10aと傾斜刃10bとの境界では3mmとなっている。この数値は例示であり、適宜変更可能である。
図において、溝9は縦方向に10本形成してある。溝9の幅方向の両端がエッジ11,11となるので、チップ7の切れ刃部10(10a,10b)には2倍の20箇所のエッジ11が切れ刃10の幅方向に形成されることになる。
なお、図に示した回転カッター1は、窯業系外装材の表面に図3(a)、図1(b)に示すような溝12を形成するためのストライプカッターである。
その結果、比較例1の回転カッター30では、約8000枚で切削加工面が黒光りし始め切削限界となった(図2(a))。これに対し、実施例1の回転カッター1では、約23000枚まで切削加工が可能であった。即ち、約3倍も回転カッターの寿命が延びたことになり、切れ刃10に多数のエッジ11を設けたことによる効果は極めて顕著であった。なお、切削限界における切れ刃10の磨耗量は、比較例1の回転カッター30では0.14mm、実施例1の回転カッター1では0.18mmであった。実施例1の回転カッター1は比較例1の回転カッター30より約1.3倍多く磨耗するまで切削加工が可能になったことになる。
図2(a)において、斜線部31は切削面14が黒光りしている様子を示している。図2(b)では、切れ刃10(10a)が繊維質を擦っている様子(繊維が切れ刃10(10a)に擦られて切削面14に付着するため繊維の様子が表れない)を示している。
このエッジ部11で可撓性の繊維15が切断されるため、切れ刃10(10a,10b)の磨耗が抑制される。またエッジ部11があるため、切れ刃10(10a,10b)が被削材13へ食い込み易くなり、切れ刃10(10a,10b)の被削材13との接触長さが短くなって(切れ刃10(10a,10b)が被削材13に全面接触しないため)切削抵抗が低減されることになる。
図3(a)では、切削面14は黒光りすることなく正常に切削されている様子を示し、図3(b)では、切れ刃10のエッジ部11で繊維15を切断する様子を示している。
この実施例2の回転カッター21の場合でも、切れ刃部10(10a,10b)に設けたエッジ11による効果は、実施例1の回転カッター1の場合と同様である。
この実施例3の回転カッター22の場合でも、切れ刃部10(10a,10b)に設けたエッジ11による効果は実施例1、実施例2の回転カッターの場合と同様である。
かかるスリット18を形成するには、チップ7の状態で、チップ7の基部17を残してスリット18を放電加工又はレーザー加工により形成し、スリット18の施されたチップ7を刃台3の載置部4に接合(鑞付け)する。スリット18は、再研磨可能な部位より少し下方まで(基部17を残して)形成しておく。
この実施例4の回転カッター23の場合でも、切れ刃部10(10a,10b)に設けたエッジ11による効果は実施例1〜実施例3の回転カッターの場合と同様である。
図10において、再研磨線を一点鎖線で示しており、8回再研磨可能な場合を例示している。
この実施例5の回転カッター24の場合でも、切れ刃部10(10a,10b)に設けたエッジ11による効果は実施例1〜実施例4の回転カッターの場合と同様である。
回転切削工具としては、回転カッター、チップソーの他、ルータービット、ドリル、エンドミル等としても利用可能である。
2 台金(回転基板)
3 刃台
4 載置部
5 超硬合金層
6 多結晶ダイヤモンド層
7 チップ
8 すくい面
9 溝
10 切れ刃
10a 平刃
10b 傾斜刃
11 エッジ
12 溝
13 被削材(窯業系外装材)
14 切削面
15 繊維
16 逃げ面
17 基部
18 スリット
19 切断したチップ
20 隙間
21 実施例2の回転カッター
22 実施例3の回転カッター
23 実施例4の回転カッター
24 実施例5の回転カッター
30 比較例の回転カッター
31 斜線部
Claims (7)
- 回転基板の外周に円周方向に所定ピッチで複数の刃台を設け、各刃台の回転面側に切削刃となる硬質のチップを接合してなり、該チップの切れ刃部にチップの幅方向に多数のエッジを設けてなる繊維質を含有する被削材用の回転切削工具であって、前記チップは超硬合金層の正面側に多結晶ダイヤモンド層を一体に有するチップであり、前記被削材は繊維質を含有する窯業系外装材であり、前記回転切削工具は切削面を残して切削加工する回転カッターであることを特徴とする繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップのすくい面に縦方向に延びる溝を形成することにより設けたものである請求項1に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの逃げ面に周方向に延びる溝を形成することにより設けたものである請求項1に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの切れ刃に傾斜溝を形成することにより設けたものである請求項1に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- チップの切れ刃部に設けるエッジは、チップの基部を残して縦方向に延びるスリットを形成することにより設けたものである請求項1に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- チップの切れ刃部に設けるエッジは、細く切断したチップを所定の隙間を保持して刃台に接合することにより設けたものである請求項1に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
- 溝を隔てて隣り合うエッジ間の距離は、0.2〜0.6mmの範囲とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の繊維質を含有する被削材用の回転切削工具。
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