JP6131925B2 - 車両用衝突検出装置及び車両用衝突検出方法 - Google Patents

車両用衝突検出装置及び車両用衝突検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両と対象物との衝突を検出する車両用衝突検出装置及び車両用衝突検出方法に関する。
従来より、車両と対象物との衝突の際に、対象物が歩行者または自転車等の二輪車である場合に、歩行者または二輪車の乗員を保護する装置が提案されている。
例えば、車載レーダの反射の検出パターンにより車両前方の対象物を検出し、対象物が車両、歩行者または自転車を認識する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術では、車両前方を車載レーダで走査し、反射波を計測して得た検出パターンを、パターン認識して対象物の種類別の特徴パターンに分類して、対象物が車両、歩行者または二輪車であることを認識する。また、二輪車の認識では、ペダルに相当する一部が時系列変化する検出パタ−ンを自転車の特徴パターンとして、対象物を二輪車のうちの自転車として認識する。
また、車両前方の対象物を検出し、対象物が歩行者または自転車等の二輪車である場合、車両と歩行者または二輪車とが衝突する際に、歩行者または二輪車の乗員を保護する技術が知られている(例えば特許文献2、特許文献3参照)。この技術では、車両前方をカメラで撮像したり車載レーダで走査したりして得た車両前方の検出結果から、対象物が歩行者または二輪車の乗員であるか否かを判定すると共に、車両と対象物とが衝突するか否かを判定する。そして、衝突すると判定されると、対象物が歩行者または二輪車の乗員である場合、車速および車両の移動方向等に基づき、歩行者または二輪車の乗員の車両への衝突位置を予測し、予測した衝突位置で歩行者または二輪車の乗員を保護する装置が作動される。
また、車両と対象物との衝突を検出する技術の一例として、車両に荷重センサを設けて、車両と対象物との衝突を検出する技術が知られている(例えば特許文献4参照)。この技術では、車両用バンパ内に荷重の大きさを検出する荷重センサを設け、歩行者との衝突として設定した荷重センサの検出値により、歩行者が車両に衝突したことを検出する。
特開2011−065400号公報 特開2011−218857号公報 特開2003−226211号公報 特開2011−218857号公報
しかしながら、車載レーダまたはカメラ等の検出器の検出結果から、車両と衝突する対象物として歩行者または二輪車を判定する場合、高精度の検出器または検出結果から高精度に判定処理する処理装置が要求される。また、車載レーダまたはカメラ等の検出器の検出結果から、車両と対象物との衝突を判定する場合も、さらに高精度の検出器または検出結果から高精度に判定処理する処理装置が要求される。従って、車両と対象物とが衝突する際に歩行者および二輪車の乗員を保護するために、簡単な構成でかつ簡単な処理で、対象物を判定するのには改善の余地がある。
また、車両に設けた荷重センサの検出値により、車両と歩行者との衝突を検出する技術では、自転車等の二輪車との衝突を検出できない場合がある。例えば、二輪車の乗員との衝突では、歩行者との衝突検出用に設定した荷重センサの検出値に満たない軽度の衝突は衝突として検出されない。より具体的には、車輪径が小さい軽量の二輪車の車輪が車両用バンパ下部に接触したとき、荷重センサが車輪の接触部から離れた位置(例えば車両用バンパ上部)にある場合、車両用バンパ内の荷重センサには十分な力が与えられず、衝突として検出されない場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、簡単な構成でかつ簡単な処理で衝突検出性能を向上できる車両用衝突検出装置及び車両用衝突検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明の車両用衝突検出装置は、車両前方の対象物を非接触で検出する第1検出部と、対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を検出する第2検出部と、前記第2検出部の検出結果が歩行者検出用の第1閾値超えた場合に、対象物が衝突したと判定すると共に、前記第1検出部の検出結果が前記車両前方の二輪車であり、かつ前記第2検出部の検出結果が前記第1閾値より小さく、前記第1閾値より小さい二輪車検出用の第2閾値を超えた場合に、二輪車が衝突したと判定する判定部と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、第1検出部は、車両前方の対象物を非接触で検出する。第2検出部は、対象物が車両用バンパに衝突したときの車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を検出する。
ところで、車両と対象物との衝突として、車両用バンパに対象物が衝突した際には、車両用バンパの変形量は対象物の種類によって異なる。例えば、車両と歩行者とが衝突した場合に比べて、二輪車とが衝突した場合の方が、車両用バンパの変形量は小さくなる。例えば、車両と自転車等の軽量の二輪車とが衝突した場合には、歩行者が直接車両に衝突した場合より車両用バンパの変形量は小さくなる。
そこで、判定部は、車両と対象物との衝突を判定するための閾値として、歩行者検出用の第1閾値から第2閾値に変更して、二輪車検出用に設定する。詳細には、判定部は、第1検出部により対象物として二輪車が検出された場合、対象物との衝突判定のための閾値を第1閾値から変更して第2閾値とする。
このように、自転車等の軽量の二輪車に衝突した場合、小さくなる車両用バンパの変形量により、二輪車との衝突を判定する。これにより、歩行者との衝突を検出できかつ、乗員を乗せた二輪車への衝突も検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。従って、簡単な構成でかつ簡単な処理で衝突検出性能を向上することができる。
請求項2に記載の発明では、前記判定部は、前記第2検出部の検出結果が、歩行者検出用の第1閾値および前記第1閾値より小さい第2閾値のうち、設定された閾値を超えた場合に、対象物が衝突したと判定する判定本体部と、前記閾値として前記第1閾値を設定すると共に、前記第1検出部の検出結果として、前記車両前方の対象物として二輪車が検出された場合に、前記閾値を前記第1閾値から変更して前記第2閾値を設定する閾値設定部と、を含むことができる。
判定部は、判定本体部において、第2検出部の検出結果が設定された閾値を超えた場合に車両と対象物との衝突を判定する。閾値設定部は、通常の状態では、閾値として第1閾値を設定する。また、閾値設定部は、第1検出部で対象物として二輪車が検出された場合、閾値を第1閾値から変更して第2閾値を設定する。このように、衝突判定を判定本体部で行い、衝突判定のための閾値を閾値設定部で設定する構成とすることで、対象物との衝突の判定を簡単な構成でかつ簡単な処理で実現することができる。
なお、前記第2検出部は、請求項3に記載したように、対象物が前記車両用バンパに衝突したときに発生する圧力および車速を検出すると共に、検出された前記圧力および前記車速から算出される有効質量を、前記車両用バンパの変形量に対応する物理量として検出することができる。また、前記第2検出部は、対象物が前記車両用バンパに衝突したときに発生する圧力に基づいて、前記車両用バンパの変形量に対応する物理量を検出することができる。
請求項4に記載の発明は、前記判定部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の各々の検出結果が対応されると共に、前記第1検出部の検出結果が前記車両前方の対象物として二輪車が検出された検出結果を含む領域と、前記第2検出部の検出結果が前記第2閾値より大きい前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を含む領域とが重複する重複領域を予め定めたマップを記憶し、前記第1検出部及び前記第2検出部の各々の検出結果が前記マップの前記重複領域に含まれる場合に、対象物として二輪車が衝突したと判定する。
二輪車との衝突判定のための閾値は、第1検出部の検出結果と第2検出部の検出結果との対応関係に依存する。そこで、対象物として二輪車が検出された第1検出部の検出結果を含む領域と、第2閾値より大きい車両用バンパの変形量等の第2検出部の検出結果を含む領域とが重複する重複領域が、二輪車と衝突したと判定できる領域に対応する。これをマップとして記憶し、対象物の判定に利用する。つまり、判定部が、第1検出部及び第2検出部の検出結果が、重複領域に含まれるか否かを判別することで、二輪車との衝突判定が可能となる。
請求項5に記載の発明の車両用衝突検出方法は、車両前方の対象物を非接触で検出し、対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を検出し、前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量が歩行者検出用の第1閾値超えた場合に対象物が衝突したと判定すると共に、車両前方の対象物として二輪車が検出され、かつ前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量が前記第1閾値より小さく、前記第1閾値より小さい二輪車検出用の第2閾値を超えた場合に、二輪車が衝突したと判定する。
以上説明したように本発明によれば、簡単な構成でかつ簡単な処理で衝突検出性能を向上させることができる、という効果がある。
第1実施形態に係る車両用衝突検出装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る車両用バンパ周辺の概略構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車両用バンパ周辺の概略構成を示す一部拡大断面図である。 第1実施形態に係る二輪車に車両が衝突した場合における対象物の有効質量の特性の一例を示す線図である。 第1実施形態に係る車両用衝突検出装置の制御装置で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る対象物の衝突検出をハードウェアで実現する衝突検出モジュールの一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る車両用衝突検出装置の概略構成を示すの一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係るマップの一例を示す線図である。 第2実施形態に係る車両用衝突検出装置の制御装置で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態に係る車両用衝突検出装置の概略構成を示す。車両用衝突検出装置10は、車両と対象物との衝突を検出するための各種制御を行う制御装置12を備えている。
制御装置12は、CPU14、ROM16、RAM18、及びI/O20を含むマイクロコンピュータで構成され、CPU14、ROM16、RAM18、及びI/O20は各々コマンド及びデータを授受可能にバス21を介して接続されている。
ROM16には、車両と対象物との衝突を検出するためのプログラム、および衝突を検出するための閾値等が記憶され、ROM16に記憶されたプログラムをCPU14が実行することによって車両と対象物との衝突を検出する制御が行われる。なお、RAM18は、プログラムを実行する際のキャッシュメモリ等として使用される。
I/O20には、車載カメラ22、接触センサ24、車速センサ26、およびアクティブディバイス28が接続されている。車載カメラ22、接触センサ24、および車速センサ26は、車両の状態を検出するための検出器である。車載カメラ22は、車両前方を撮像することにより、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物を検出する予防センサとして機能する非接触の検出器である。予防センサとして機能する検出器の他例には、車両前方を走査する車載レーダが挙げられる。接触センサ24は、車両用バンパの予め定めた位置において対象物の衝突などによって発生する圧力に関係した物理量を検出する検出器である(詳細は後述)。接触センサ24は、圧力チャンバまたは圧力チューブ等を車両用バンパに設けて圧力チャンバまたは圧力チューブ内の圧力を検出する。車速センサ26は、車両の速度(車速)を検出する検出器である。
アクティブディバイス28は、車両と対象物とが衝突したとき、対象物が歩行者または二輪車の乗員である場合に、歩行者または二輪車の乗員を保護するための保護装置を作動するためのディバイスである。アクティブディバイス28としては、例えば、フードを上昇させて歩行者等への衝撃を吸収するポップアップフードを作動するガスジェネレータや、フード上に展開するエアバッグ装置を作動するインフレータ等のディバイスを適用することができる。
制御装置12は、車載カメラ22、接触センサ24、および車速センサ26の検出値に基づいて、車両と対象物との衝突を検出して、対象物が歩行者または二輪車の乗員である場合にアクティブディバイス28を作動するように制御する。
なお、本実施形態では、車載カメラ22が本発明の第1検出部の一例であり、接触センサ24が本発明の第2検出部の一例であり、車速センサ26が本発明の車速を検出する機能を有する検出器の一例である。また、制御装置12が本発明の判定部の一例である。
図2に、車両用バンパ周辺の概略構成を分解斜視図で示す。なお、図2では、矢印UP、矢印FR、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(左側)を示す。
車両用バンパ30は、例えば、乗用車等の車両の前部に備えられる。車両用バンパ30は、フロントバンパカバー32と、バンパリインフォースメント34と、アブソーバ38と、を備えている。また、アブソーバ38の車両後側には、圧力チューブ46および圧力センサ48を含む接触センサ24が配置される(詳細は後述)。
フロントバンパカバー32は、バンパリインフォースメント34を車両前側から覆っており、このバンパリインフォースメント34等の車体に取り付けられている。フロントバンパカバー32の下部には、バンパリインフォースメント34の車両後側に配置されたラジエータ42に風を導入するための開口部32Aが形成されている。バンパリインフォースメント34は、車両幅方向に延びる長尺状に形成されて車両に配置されている。アブソーバ38は、車両幅方向を長手方向として配置されている。アブソーバ38は、フロントバンパカバー32の車両後側に配置されている。
なお、車両用バンパ30の上方、例えば、車両内部のリアビューミラーのステイ等の位置には、予防センサとして機能する車載カメラ22が取り付けられる。
図3に、車両用バンパ周辺の概略構成の一部拡大断面を示す。バンパリインフォースメント34は、アルミ系等の金属材料により構成された中空の略矩形柱状に形成されて、車幅方向を長手方向としてフロントバンパカバー32の車両後側に配置されている。
アブソーバ38は、発泡樹脂材すなわちウレタンフォーム等によって構成されており、フロントバンパカバー32とバンパリインフォースメント34との間に設けられると共に、車幅方向を長手方向とした長尺状に形成されている。また、アブソーバ38は、長手方向から見た断面視で略矩形状に形成されている。また、アブソーバ38は、バンパリインフォースメント34の所定部位(例えば上部)の車両前側に隣接して配置されて、バンパリインフォースメント34の前面34Aに固定されている。また、アブソーバ38の後面38Aには、後述する圧力チューブ46を保持する保持溝部44が形成されている。この保持溝部44は、側断面視で車両後側へ開放された略C字形状(詳しくは、車両後側へ一部開放された円形状)に形成されて、アブソーバ38の長手方向に貫通されている。
圧力チューブ46は、車幅方向両端に設けられた圧力センサ48に接続され(図2参照)、圧力チューブ46および圧力チューブ46により、接触センサ24を構成する。すなわち、接触センサ24は、長尺状に形成された圧力チューブ46と、圧力チューブ46の圧力変化に応じた信号を出力する圧力センサ48と、を含んで構成される。また、圧力チューブ46は、断面略円環状の中空構造体として構成される。圧力チューブ46の外径寸法は、アブソーバ38の保持溝部44の内径寸法に比して僅かに小さく設定されており、圧力チューブ46の長手方向の長さは、アブソーバ38の長手方向の長さに比して長く設定される。圧力チューブ46は、保持溝部44内に組付けられる(嵌め込まれる)ことにより、圧力チューブ46がアブソーバ38の長手方向に沿って配置される。
アブソーバ38の保持溝部44内に圧力チューブ46が組付けられた状態では、アブソーバ38の長手方向から見た断面視で、圧力チューブ46の外周面がアブソーバ38の後面50Aと接する、又は僅かに隙間を空けて配置される。これにより、圧力チューブ46が、バンパリインフォースメント34の前面34Aに隣接して配置され、車両後側への荷重がアブソーバ38に作用してアブソーバ38が圧力チューブ46を押圧するときに、バンパリインフォースメント34によって圧力チューブ46に対して反力が生じるようになっている。圧力チューブ46の車幅方向両端に設けられた圧力センサ48は、制御装置12に電気的に接続され、圧力チューブ46が変形することで、圧力チューブ46内の圧力変化に応じた信号が圧力センサ48から制御装置12へ出力されるようになっている。
なお、図2では、圧力センサ48を、圧力チューブ46の両端に設けた一例を示すが、圧力チューブ46の両端に圧力センサ48を設けることに限定されない。例えば、圧力チューブ46の何れか一方の端部に設けてもよく、また圧力チューブ46の中腹部に設けてもよく、さらにこれらを組み合わせて3つ以上設けてもよい。さらに、圧力チューブ46および圧力センサ48により構成される接触センサ24を、車両用バンパ30の上下方向に複数配設してもよい。
次に、対象物への衝突を検出するための閾値について説明する。
車両と対象物との衝突として、車両用バンパ30に対象物が衝突した際に、車両用バンパ30の変形量は対象物の種類によって異なる。例えば、車両用バンパ30に歩行者が衝突した場合には、車両用バンパ30には直接歩行者が衝突するので、比較的大きく車両用バンパ30の変形が現れる。そこで、車両用バンパ30に歩行者が衝突した場合における変形量により算出される有効質量について予め求めておき、車両と対象物との衝突を検出するための閾値として第1閾値th1を設定する。これにより、車両用バンパ30の変形量により算出される有効質量が第1閾値th1以上の場合、歩行者に衝突したことを検出することができる。
一方、例えば、車両が自転車等の二輪車の後方に衝突した場合、二輪車の車輪が車両用バンパ30に先に車両用バンパ30に衝突し、歩行者に衝突した場合の変形量(により算出される有効質量)に比べて小さな変形量(有効質量)になると考えられる。
図4に、乗員を乗せた二輪車の後方等に車両が衝突した場合における対象物の有効質量の特性の一例を特性曲線50として示す。車両と二輪車とが衝突した場合、車両用バンパ30の変形量の特性は、接触段階と衝突段階との各々の特性を有する。すなわち、特性曲線50は、接触段階として二輪車の車輪に衝突したときの変形量に対応する有効質量の第1特性52、および衝突段階として時間差をもって二輪車の乗員が車両用バンパ30に衝突したときの変形量に対応する有効質量の第2特性54を含む。しかし、第1特性および第2特性の各々の特性における有効質量は、歩行者検出のために設定した第1閾値th1に到達しない。
そこで、本実施形態では、車両用バンパ30に乗員を乗せた二輪車が衝突した場合における有効質量について予め求めておき、車両と対象物との衝突を検出するための閾値として第2閾値th2を設定する。これにより、有効質量が第2閾値th2以上の場合、二輪車の乗員に衝突したことを検出することができる。しかし、常時、衝突を検出するための閾値として第2閾値th2を設定したのでは、乗員を乗せた二輪車以外の対象物が衝突した場合であっても衝突が検出される。このため、本実施形態では、車載カメラ22により撮像される車両前方の対象物を検出する。すなわち、予防センサとして機能する非接触である車載カメラ22により、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物を検出する。車載カメラ22の撮像画像から、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物が自転車等の二輪車であると判別された場合に、車両と対象物との衝突判定のための閾値を、歩行者検出用の第1閾値th1から二輪車検出用の第2閾値th2へ変更する。
なお、制御装置12は、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物が自転車等の二輪車であると判別された場合、予め定めた所定時間T1(t0〜t1)の間、対象物として二輪車(自転車)が検出された状態を維持する。制御装置12は、所定時間T1の間、車両への対象物の衝突判定のための閾値を、歩行者検出用の第1閾値th1から二輪車検出用の第2閾値th2へ変更する。所定時間に限定して閾値を変更することは、二輪車の特定後に、不必要な衝突検出を抑制するためである。つまり、対象物として二輪車を特定した後に継続的に第2閾値th2を維持すると、二輪車以外の対象物に対し、車両用バンパ30への衝突に至らない車両用バンパ30の変形量により算出される有効質量で衝突を検出する可能性を含む。そこで、予め定めた所定時間T1の間に限定して閾値を変更することで、不必要な衝突検出を抑制することができる。
次に、本実施形態に係る車両用衝突検出装置10の制御装置12で実行される処理の一例について説明する。図5に、本実施形態に係る車両用衝突検出装置10の制御装置12で実行される処理の流れの一例を示す。なお、本実施形態では、図5に示す処理の流れの一例を具現化した、ROM16に予め記憶されたプログラムを、制御装置12が実行する。図5の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始される。
まず、イグニッションスイッチがオンされると、ステップ100へ進み、対象物の衝突を判定するための有効質量Mについての閾値THとして、歩行者検出用の第1閾値th1が設定される。すなわち、第1閾値th1がROM16から読み出され、車両用バンパ30の変形量により算出される有効質量による対象物の衝突を判定するための閾値THとして設定される。
次に、ステップ102で、車載カメラ22の出力値から対象物が特定される。すなわち、制御装置12が、車載カメラ22が撮像した撮像画像から車両前方の対象物を特定する。
次に、ステップ104では、対象物の有効質量Mが検出されてステップ106へ処理が移行される。対象物の有効質量Mは、接触センサ24の検出結果及び車速センサ26の検出結果に基づいて検出される。具体的には、制御装置12が、接触センサ24の出力値を読み取ることにより、車両用バンパ30の変形量を検出して、車両用バンパ30への圧力を検出する。次に、制御装置12は、接触センサ24によって検出された圧力を時間積分して力積を算出し、算出した力積[N/s]を車速センサ26によって検出された車速[km/h]で除算して単位変換するための値(例えば3.6)を積算することにより有効質量Mを検出する。
ステップ106では、有効質量Mが閾値THを超えたか否か、すなわち対象物の有効質量Mが歩行者検出用の第1閾値th1を超えたか否かが判別されることにより、車両に歩行者が衝突したか否かが判断される。ステップ106で肯定判断された場合(M>TH(=th1))、ステップ122で、アクティブディバイス28の作動指示が行われる。すなわち、制御装置12は、アクティブディバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力する。これにより、歩行者を保護すべくアクティブディバイス28が作動される。ステップ122に示す作動信号の出力後には、ステップ124へ処理が移行される。ステップ124では、イグニッションスイッチがオフされたことを判別することにより、本処理を終了させるか否かが判断され、肯定判断された場合、本処理ルーチンが終了され、否定判断された場合、ステップ102へ処理を戻す。
ステップ106で否定判断された場合には(M≦TH(=th1))、ステップ108へ処理が移行される。ステップ108では、車載カメラ22の撮像画像により車両前方の対象物として二輪車(自転車)が特定されたか否かが判断される。制御装置12は、車両前方の対象物が自転車等の二輪車であると判別された場合、所定時間T1の間、対象物として二輪車(自転車)が検出された状態を維持する。従って、ステップ108では、二輪車が検出された状態であるか否かを判別することにより、対象物として二輪車(自転車)が特定されたか否かが判断することができる。ステップ108で否定判断された場合(二輪車以外)、ステップ124へ処理が移行される。
一方、ステップ108で肯定判断された場合(二輪車)、ステップ110へ処理が移行される。ステップ110では、対象物の衝突を判定するための有効質量Mについての閾値THとして、二輪車検出用の第2閾値th2が設定される。すなわち、第2閾値th2がROM16から読み出され、対象物の衝突を判定するための閾値THとして設定される。これにより、対象物の衝突を判定するための閾値THは、第1閾値th1から第2閾値th2へ変更される。次のステップ112では、対象物の有効質量Mが検出される。すなわち、制御装置12は、ステップ104の処理と同様にして接触センサ24の検出値および車速センサ26の検出値から有効質量Mを検出する。
次に、ステップ114では、対象物の有効質量Mが閾値TH以上か否か、すなわち有効質量Mが二輪車検出用の第2閾値th2を超えたか否かが判別されることにより、車両と二輪車の乗員とが衝突したか否かが判断される。ステップ114で否定判断された場合には(M≦TH(=th2))、ステップ118へ処理が移行される。ステップ114で肯定判断された場合(M>TH(=th2))、ステップ122と同様にステップ114で、アクティブディバイス28の作動指示が行われ、ステップ118へ処理が移行される。
ステップ118では、二輪車が検出された状態が解除されたか否かを判別することにより、車両前方の対象物として二輪車(自転車)の判定が終了したか否かが判断される。ステップ118で否定判断された場合、閾値THとして第2閾値th2が維持されてステップ112へ処理が戻される。
ステップ118で肯定判断された場合、ステップ120へ処理を移行する。ステップ120では、対象物の衝突を判定するための閾値THが、二輪車検出用の第2閾値th2から、歩行者検出用の第1閾値th1に戻され、ステップ124へ処理が移行される。
なお、アクティブディバイス28に対する作動信号の出力後に、本処理ルーチンの継続実行が不要の場合は、ステップ116及びステップ122の何れか1つまたは各々の処理後、本処理ルーチンを終了させてもよい。
本実施形態では、図5に示す処理の流れを示すプログラムを実行することにより行われる処理を説明したが、プログラムの処理をハードウエアで実現してもよい。
図6に、車両と対象物との衝突を検出するハードウェアとして、衝突検出モジュール13の一例を示す。衝突検出モジュール13には、二輪車が検出された状態を示す信号、接触センサ24の出力信号および車速センサ26の出力信号が入力される。また、衝突検出モジュール13は、アクティブディバイス28へ作動信号を出力する。衝突検出モジュール13は、第1判定部として有効質量判定部(Lo)60、第2判定部として有効質量判定部62、第3判定部として速度範囲判定部64、OR素子66およびAND素子68を備えている。
速度範囲判定部64は、不必要な衝突検出を抑制するため、車速について速度範囲を設けたものである。例えば、速度範囲判定部64には、低速走行中または車両停止中にアクティブディバイス28の作動を抑制するための速度範囲と、アクティブディバイス28の作動させるための速度範囲とが予め定められている。速度範囲判定部64は、予め定められた速度範囲と、車速センサ26で検出された車速とを比較し、車速がアクティブディバイス28の作動させるための速度範囲内の場合にハイレベル信号を出力する。
有効質量判定部62は、接触センサ24の出力信号および車速センサ26の出力信号により有効質量判定を行う。有効質量判定部62は、歩行者検出用の第1閾値th1に相当する信号を出力する信号出力部を含み、接触センサ24の出力信号および車速センサ26の出力信号から有効質量Mを算出する算出部を含む。そして、有効質量判定部62は、算出した有効質量Mが第1閾値th1を超えた場合にハイレベル信号を出力する。
有効質量判定部(Lo)60は、二輪車が検出された状態を示す信号、接触センサ24の出力信号および車速センサ26の出力信号により有効質量判定(Lo)を行う。有効質量判定部(Lo)60は、二輪車検出用の第2閾値th2に相当する信号を出力する信号出力部を含み、接触センサ24の出力信号および車速センサ26の出力信号から有効質量Mを算出する算出部を含む。そして、有効質量判定部(Lo)60は、二輪車が検出された状態で、算出した有効質量Mが第2閾値th2を超えた場合にハイレベル信号を出力する。
OR素子66は、有効質量判定部(Lo)60の出力と、有効質量判定部62の出力との論理和(OR)を出力する。AND素子68は、OR素子66の出力と、速度範囲判定部64の出力との論理積(AND)を出力する。
従って、衝突検出モジュール13は、車両と対象物との衝突を検出して、衝突が検出された場合にアクティブディバイス28を作動するように制御することができる。
以上説明したように、本実施形態では、車載カメラによる車両前方の対象物の検出結果(二輪車)を利用して、車両と対象物との衝突検出のための閾値を歩行者検出用の閾値から二輪車検出用の閾値へ変更する。これにより、二輪車のように有効質量Mが小さい対象物であっても、車両と対象物との衝突を判定することができる。また、車載カメラは、予防センサとして用いており、対象物が二輪車であることを判定する一次段階の検出でよく、実際の接触は、接触センサによる二次段階の検出で行う。従って、車載カメラなどの予防センサによって、高い精度で対象物が二輪車であることを判定する必要はない。
また、本実施形態では、二輪車が検出された状態として定めた所定時間の間だけ、第1閾値から第2閾値に変更する。これにより、車両と歩行者との衝突を検出できると共に、二輪車との衝突を検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。また、対象物の衝突を判定するための閾値を所定時間だけ変更するのみの簡単な構成でかつ簡単な処理で、歩行者との衝突、および二輪車との衝突を判定することができる。また、所定時間経過後には、第2閾値th2から第1閾値th1へ閾値THを戻すので、アクティブディバイス28の不要な作動を防止することができる。
さらに、本実施形態では、有効質量Mによる歩行者用に設定された閾値を小さい閾値に変更することで、二輪車の乗員の衝突を検出することができるので、歩行者用衝突検出装置を、二輪車の乗員への衝突を検出する装置として兼用することができる。
なお、本実施形態では、車載カメラ22により対象物が二輪車であると判別されてから、二輪車の検出状態として定めた所定時間の間、車両への対象物の衝突判定のための閾値を、歩行者検出用の第1閾値th1から二輪車検出用の第2閾値th2へ変更する。この変更された第2閾値により衝突を検出する。しかし、本発明は、これに限定されない。例えば、対象物が自転車等の二輪車であると判別されてから、第2閾値th2を超えた有効質量の最初の衝突を接触段階とし、次に第2閾値th2を超えた有効質量Mの衝突を衝突段階として、衝突段階の場合に、自転車等の二輪車の乗員を判定してもよい。つまり、二輪車が車両用バンパ30に接触した接触段階から時間差をもって二輪車の乗員が車両用バンパ30に衝突する衝突段階に至ることを利用して、対象物への衝突を検出してもよい。具体的には、対象物の接触段階を検出し、検出された接触段階に対応して車両用バンパ30へ二輪車の乗員が二次的に衝突する衝突段階を検出する。つまり、第2閾値th2を超えた有効質量の最初の衝突を接触段階として、接触段階から予め実験的に求めた一定時間の間だけ、衝突段階を検出する。これによって、歩行者検出のために設定した第1閾値th1に到達しない有効質量Mとなる二輪車に対する衝突であっても、より詳細に検出することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成のため、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、予防センサ(車載カメラ等)による車両前方の対象物の検出結果が二輪車である場合に、車両との衝突検出のための閾値を歩行者用の閾値から二輪車用の閾値へ変更して、アクティブディバイス28を作動するようにした。第2実施形態では、車両前方の対象物の検出結果と有効質量Mとの関係をマップとして記憶しておき、そのマップに基づいて、アクティブディバイス28を作動するようにしたものである。
図7に、第2実施形態に係る車両用衝突検出装置の概略構成を示す。車両用衝突検出装置10における制御装置12のROM16には、マップ17が格納される。なお、マップ17は、ROM16に格納することに限定されるものではなく、マップ記憶部をI/O20に接続してマップ記憶部に対してアクセスするようにしてもよく、I/O20を介して制御装置12の外部から取得し、RAM18に展開するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、ROM16に格納されたマップ17が本発明のマップに対応する。
図8は、第2実施形態に係るマップ17の一例が示されている。マップ17は、縦軸に接触センサ24および車速センサ26による検出値から算出された有効質量Mが対応され、横軸に車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力が対応される。
例えば、車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力が、対象物の大小であるものとすると、悪路またはノイズ等の走行時の外乱は、対象物の大きさが小さいものから大きいものまで広範囲に及ぶ。また、路上障害物または小動物は、対象物の大きさが比較的小さくなり、歩行者も比較的小さいものなる。さらに、自転車等の二輪車は、対象物の大きさが比較的大きいものになる。
一方、接触センサ24および車速センサ26による検出値から算出された有効質量Mは、悪路またはノイズ等の走行時の外乱は、比較的小さく、路上障害物または小動物の有効質量Mは、中程度になる。また、歩行者の有効質量Mは、大きくなり、自転車等の二輪車の有効質量Mは、中程度から大きいものになる。
そこで、本実施形態では、接触センサ24および車速センサ26による検出値から算出した対象物の有効質量Mと、車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力との対応関係が対象物の種類によって相違した領域に含まれることを利用して、少なくとも自転車等の二輪車との衝突を検出する。
つまり、接触センサ24および車速センサ26による検出値から算出した対象物の有効質量Mと、車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力との対応関係をマップ17として記憶しておき、二輪車との衝突を検出する。詳細には、図8に示すように、接触センサ24および車速センサ26による検出値から算出された有効質量Mを縦軸とし、車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力を横軸としたマップ17を予め記憶する。マップ17には、対象物として歩行者に対応する領域74および二輪車に対応する領域76を含む領域をアクティブディバイス28を作動する作動領域72として予め設定する。これにより、有効質量Mとセンサ出力が、図8に示す作動領域72に含まれる場合に、対象物が歩行者または二輪車であり、歩行者または二輪車の車両への衝突を検出でき、歩行者または二輪車の乗員を保護することができる。
なお、図8に示すマップ17は、第1実施形態で説明した閾値により領域を定めることができる。つまり、歩行者に対応する有効質量Mを少なくとも含む閾値を第1閾値th1とし、二輪車に対応する有効質量Mを少なくとも含む閾値を第2閾値th2とする。そして、車載カメラ22による撮像画像から認識された対象物の判定結果としてのセンサ出力の歩行者との結果に第1閾値th1を対応させ、二輪車との結果に第2閾値th2を対応させる。これにより、作動領域72を定めることができる。
つまり、図8に示すマップ17で、二輪車検出用の第2閾値th2を超える有効質量Mの領域と、車両前方を認識して対象物が二輪車であるとの検出結果Sの領域との重複領域が二輪車検出用の作動領域72Aとして定められる。
次に、本実施形態に係る車両用衝突検出装置10の制御装置12で実行される処理の一例について説明する。図9に、本実施形態に係る車両用衝突検出装置10の制御装置12で実行される処理の流れの一例を示す。
まず、イグニッションスイッチがオンされると、ステップ130へ進み、対象物の衝突を判定するためのマップ17がROM16から読み取られる。次に、ステップ102で、車載カメラ22の出力値から対象物が特定される。なお、対象物の特定は、少なくとも対象物の大きさの判定でもよい。次に、ステップ104では、対象物の有効質量Mが検出されてステップ132へ処理が移行される。
ステップ132では、検出結果がマップ17に示す作動領域72に含まれるか否かを判別することによりアクティブディバイス28を作動する作動信号を出力するか否かを判断する。つまり、対象物が歩行者で(または対象物の大きさが小さく)有効質量Mが第1閾値TH1を超えたか否か、または対象物が二輪車で(または対象物の大きさが大きく)有効質量Mが第2閾値TH2を超えたか否かが判断される。ステップ132で否定判断された場合には、そのままステップ124へ処理が移行され、肯定判断された場合、図5に示すステップ116およびステップ122と同様に、ステップ134でアクティブディバイス28の作動指示が行われる。これにより、歩行者または二輪車の乗員を保護すべくアクティブディバイス28が作動される。ステップ122に示す作動信号の出力後には、ステップ124へ処理が移行される。
以上説明したように、本実施形態では、接触センサ24および車速センサ26による対象物の有効質量Mと、車載カメラ22による対象物の判定結果との対応関係が対象物の種類によって相違した領域になることを利用して、二輪車の乗員との衝突を判定する。すなわち、マップ17により、接触センサ24および車速センサ26による対象物の有効質量Mと、車載カメラ22による対象物の判定結果との対応関係を判定する。これにより、歩行者等との衝突、および乗員を乗せた二輪車の衝突を高精度に判定することができる。
なお、上記実施形態では、車両用バンパ30に圧力センサを設けて車両用バンパ30の変形量により算出される有効質量を検出する場合を説明したが、例えば、車両用バンパ30の変形量として圧力チャンバを車両用バンパ30に設けて圧力を検出してもよい。
また、上記実施形態では、対象物として二輪車を含めた場合を説明したが、二輪車に限定されるものではなく、一輪車または三輪車でもよく、さらにそれ以上の車輪を備えたものでもよい。また、二輪車の一例として自転車について説明したが、自転車に限定されるものではなく、軽車両に適用してもよい。
また、上記実施形態では、車両用バンパ30に圧力センサを設けて車両用バンパ30の変形量を検出する場合を説明したが、例えば、加速度センサを用いて車両用バンパ30の変形量を検出してもよい。また、接触段階を検出するセンサとして、タッチセンサを設けて検出してもよい。例えば、接触センサ24にタッチセンサを加えて、接触段階を検出してもよい。さらに、これらを組み合わせて車両用バンパ30の変形量を検出してもよい。
また、上記の実施形態では、車両の前方側を例に挙げて説明したが、車両後方側に適用するようにしてもよい。
また、上記の実施形態における制御装置12で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
10 車両用衝突検出装置
12 制御装置(判定部)
17 マップ(マップ)
22 車載カメラ(第1検出部)
24 接触センサ(第2検出部)
26 車速センサ
30 車両用バンパ
46 圧力チューブ
48 圧力センサ
M 有効質量
th1 第1閾値
th2 第2閾値

Claims (5)

  1. 車両前方の対象物を非接触で検出する第1検出部と、
    対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を検出する第2検出部と、
    前記第2検出部の検出結果が歩行者検出用の第1閾値超えた場合に、対象物が衝突したと判定すると共に、前記第1検出部の検出結果が前記車両前方の二輪車であり、かつ前記第2検出部の検出結果が前記第1閾値より小さく、前記第1閾値より小さい二輪車検出用の第2閾値を超えた場合に、二輪車が衝突したと判定する判定部と、
    を備えた車両用衝突検出装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第2検出部の検出結果が、歩行者検出用の第1閾値および前記第1閾値より小さい第2閾値のうち、設定された閾値を超えた場合に、対象物が衝突したと判定する判定本体部と、
    前記閾値として前記第1閾値を設定すると共に、前記第1検出部の検出結果として、前記車両前方の対象物として二輪車が検出された場合に、前記閾値を前記第1閾値から変更して前記第2閾値を設定する閾値設定部とを含む、
    請求項1に記載の車両用衝突検出装置。
  3. 前記第2検出部は、対象物が前記車両用バンパに衝突したときに発生する圧力および車速を検出すると共に、検出された前記圧力および前記車速から算出される有効質量を、前記車両用バンパの変形量に対応する物理量として検出する、
    請求項1または請求項2に記載の車両用衝突検出装置。
  4. 前記判定部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の各々の検出結果が対応されると共に、前記第1検出部の検出結果が前記車両前方の対象物として二輪車が検出された検出結果を含む領域と、前記第2検出部の検出結果が前記第2閾値より大きい前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を含む領域とが重複する重複領域を予め定めたマップを記憶し、前記第1検出部及び前記第2検出部の各々の検出結果が前記マップの前記重複領域に含まれる場合に、対象物として二輪車が衝突したと判定する
    請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用衝突検出装置。
  5. 車両前方の対象物を非接触で検出し、
    対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量を検出し、
    前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量が歩行者検出用の第1閾値超えた場合に対象物が衝突したと判定すると共に、車両前方の対象物として二輪車が検出され、かつ前記車両用バンパの変形量又は該変形量に対応する物理量が前記第1閾値より小さく、前記第1閾値より小さい二輪車検出用の第2閾値を超えた場合に、二輪車が衝突したと判定する
    ことを含む車両用衝突検出方法。
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